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高岡市立伏木中学校 第1学年 第 7 号 令和2年10月1日(木) 発行 スポーツの 「どうして体育の先生になったんですか?」こんな質問を受けることがあります。「学生時代続けてきた陸 上競技に携わりたい」「子どもが好きだから」「小学校の時、大好きだった担任の先生のようになりたい」な ど、理由はたくさんあります。それでも一番の理由はシンプルに「スポーツが好きだから」だと思います。私は スポーツを通して様々なことを学び、自分の力にすることができました。それらを皆さんに伝えたくて、教師 の道を選びました。 私は中学生の時、陸上部に所属し、毎日厳しい練習をこなしていました。今の時代と違い、休みは全くあり ませんでした。それこそ1年間のうちで練習のない日は、1月2日のたった1日だけでした。そんな厳しい練 習をずっと一緒にしてきたのですから部員同士は大変仲良くなりました。3年生になると「みんなで一緒に全 中に行きたい」と言う目標をはっきりともつようになりました。 中学生最後のシーズン。出場した400mリレーでは、市の大会、地区大会を順調に勝ち抜き、いよいよ全 中への切符がかかった県大会の決勝レースとなりました。予選通りのタイムを出せば優勝は間違いありません でした。第2走者だった私はいつも以上の走りをすることができ、第3走者へトップでバトンを渡しました。 トップをキープしたままいよいよバトンはアンカーへと渡ります。アンカーは私たち陸上部のキャプテン、い つも先頭に立って練習を引っ張ってくれ、時にはみんなの代表で顧問の先生からひどくしかられたキャプテン です。陸上部の部員全員が全中への切符を確信したそのときでした。キャプテンがいつもより速くスタートを 切ってしまいました。第3走者が懸命に追いかけますがまったく追いつきません。たまらず大声を出し、キャ プテンを呼び止めたときにはもうテークオーバーゾーンの外で失格でした。全中どころか3位までいけること のできた四国大会にさえもいけなくなりました。レース後にはみんなで泣いたのを覚えています。リレーを走 った4人だけでなく、陸上部のみんなで泣いていました。後輩たちもその姿を見て泣いていました。でも誰一 人キャプテンを責める人はいませんでした。誰よりも努力し、一番頑張ってきた姿をみんなが知っていたから です。今思っても悔しくて仕方ありませんが、とってもいい思い出として私の胸の中にあることも間違いあり ません。「全中に行く」という目標は達成できませんでしたが、何よりも素晴らしいものを得たように思います。 それは、大会の結果ではなく、苦しい練習を仲間と一緒に乗り越えた経験だと思います。 新型コロナウイルスの影響でなかなか日常を取り戻すことはできません。部活動や学校行事についても、例 年同様に行うことは難しいのが現状です。しかし、こんな時こそ、今何ができるのかをよく考えることが必要 です。前向きに考え、行動していく力は、周りの人に元気や勇気を与えてくれます。皆さんには、自分の可能 性を信じて、何事にも挑戦してほしいと思います。未来の主役である皆さんが大きく成長できるよう、これか らもサポートしていきたいと思います。 10 月の予定 1 中間考査(数・社) 2 3 4 5 伏木DAY 授業6限まで 6 合唱練習開始 (昼・放)16日まで 授業5限まで (17:00完全下校) 7 (放)専門委員会 8 衣替え 9 短縮授業 5・6限学年交流 合唱 発表会 6限後学級討議 10 県ジュニア オリンピック陸上 11 12 学年 合唱 リハーサル 部活動あり (17時完全下校) 13 (放)生徒総会 リハーサル 14 短縮授業 6限後生徒総会 15 伏木DAY 県中教研大会 3限後清掃 帰りの会 給食 放課 16 17合唱コンクール ※弁当持参 (5限まで) 部活動なし 18 19 繰替休業日 20 部活動冬時間開始 (17:30完全下校) 21 22 23 24 市中文祭(展示のみ) 25 26 伏木DAY ネットトラブル 防止講演会(5限) 27 28 29 市計算コンテスト (1限) 30 校内研究授業 4限後 給食 清掃 放課 (短縮授業) 1-1のみ5限あり 31 1学年だより 衣替え準備のお願い 10/8(木)より衣替えとなります。準備をお願いいたします。 教頭 金場 安史

スポーツの 教頭 金場 安史fushiki-j.el.tym.ed.jp/wp-content/uploads/2020/10/f47c19...高岡市立伏木中学校 第1学年 第 7 号 令和2年10月1日(木) 発行

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高岡市立伏木中学校 第1学年 第 7 号 令和2年10月1日(木) 発行

スポーツの力

「どうして体育の先生になったんですか?」こんな質問を受けることがあります。「学生時代続けてきた陸

上競技に携わりたい」「子どもが好きだから」「小学校の時、大好きだった担任の先生のようになりたい」な

ど、理由はたくさんあります。それでも一番の理由はシンプルに「スポーツが好きだから」だと思います。私は

スポーツを通して様々なことを学び、自分の力にすることができました。それらを皆さんに伝えたくて、教師

の道を選びました。

私は中学生の時、陸上部に所属し、毎日厳しい練習をこなしていました。今の時代と違い、休みは全くあり

ませんでした。それこそ1年間のうちで練習のない日は、1月2日のたった1日だけでした。そんな厳しい練

習をずっと一緒にしてきたのですから部員同士は大変仲良くなりました。3年生になると「みんなで一緒に全

中に行きたい」と言う目標をはっきりともつようになりました。

中学生最後のシーズン。出場した400mリレーでは、市の大会、地区大会を順調に勝ち抜き、いよいよ全

中への切符がかかった県大会の決勝レースとなりました。予選通りのタイムを出せば優勝は間違いありません

でした。第2走者だった私はいつも以上の走りをすることができ、第3走者へトップでバトンを渡しました。

トップをキープしたままいよいよバトンはアンカーへと渡ります。アンカーは私たち陸上部のキャプテン、い

つも先頭に立って練習を引っ張ってくれ、時にはみんなの代表で顧問の先生からひどくしかられたキャプテン

です。陸上部の部員全員が全中への切符を確信したそのときでした。キャプテンがいつもより速くスタートを

切ってしまいました。第3走者が懸命に追いかけますがまったく追いつきません。たまらず大声を出し、キャ

プテンを呼び止めたときにはもうテークオーバーゾーンの外で失格でした。全中どころか3位までいけること

のできた四国大会にさえもいけなくなりました。レース後にはみんなで泣いたのを覚えています。リレーを走

った4人だけでなく、陸上部のみんなで泣いていました。後輩たちもその姿を見て泣いていました。でも誰一

人キャプテンを責める人はいませんでした。誰よりも努力し、一番頑張ってきた姿をみんなが知っていたから

です。今思っても悔しくて仕方ありませんが、とってもいい思い出として私の胸の中にあることも間違いあり

ません。「全中に行く」という目標は達成できませんでしたが、何よりも素晴らしいものを得たように思います。

それは、大会の結果ではなく、苦しい練習を仲間と一緒に乗り越えた経験だと思います。

新型コロナウイルスの影響でなかなか日常を取り戻すことはできません。部活動や学校行事についても、例

年同様に行うことは難しいのが現状です。しかし、こんな時こそ、今何ができるのかをよく考えることが必要

です。前向きに考え、行動していく力は、周りの人に元気や勇気を与えてくれます。皆さんには、自分の可能

性を信じて、何事にも挑戦してほしいと思います。未来の主役である皆さんが大きく成長できるよう、これか

らもサポートしていきたいと思います。

10 月の予定 日 月 火 水 木 金 土

1

中間考査(数・社)

2 3

4

5

伏木DAY

授業6限まで

6 合唱練習開始 (昼・放)16日まで 授業5限まで (17:00完全下校)

7

(放)専門委員会

8

衣替え

9 短縮授業 5・ 6限 学 年 交 流合唱発 表 会 6限後学級討議

10 県ジュニア オリンピック陸上

11

12

学 年 合唱 リ ハ ー サ ル

部活動あり

(17時完全下校)

13

(放)生徒総会

リハーサル

14

短縮授業

6限後生徒総会

15 伏木DAY

県中教研大会

3限後清掃 帰りの会

給食 放課

16

17合唱コンクール

※弁当持参

(5限まで)

部活動なし

18 19

繰替休業日

20

部活動冬時間開始

(17:30完全下校)

21

22

23

24

市中文祭(展示のみ)

25

26

伏木DAY

ネットトラブル

防止講演会(5限)

27

28

29

市計算コンテスト

(1限)

30

校内研究授業

4限後 給食 清掃 放課

(短縮授業)

1-1のみ5限あり

31

1学年だより

衣替え準備のお願い 10/8(木)より衣替えとなります。準備をお願いいたします。

教頭 金場 安史

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運動会 9月15日(火)に、第73回運動会が行われました。新型コロナウイルス感染症対策のため、規模を縮小して

行いました。1年生は、学年種目「Full of water~オアシスを生み出せ~」と学級対抗リレーに出場しました。

総合結果は、1位1組、2位2組、3位3組でした。どのクラスも協力し、団結力を高めることができました。

~運動会の感想(アンケートより)~

合唱コンクールのお知らせ

10月17日(土)10時より、1年生の合唱コンクールが行われます。(ただし、当日は新型コロナウイルス感

染症対策のため、保護者の鑑賞は一家族お一人のみとさせていただきます。ご了承ください。)新型コロナウイル

ス感染症対策をしながら、各クラスでの昼・放課後練習も始まります。初めての合唱コンクールで美しいハーモ

ニーを創り上げてくれることを期待しています。

出演順 組 曲名 指揮者 伴奏者

1番目 3組 With You Smile **** ****

2番目 2組 大切なもの **** ****

3番目 1組 あすという日が **** ****

リレーのバトンパスをうま

くする方法や足が速くなる方

法、タイムを縮めるための走

順をクラス全員で考えて、工

夫することができた。 (1組)

どんなに差があっても、諦めず

にバトンパスを工夫して走ること

ができた。走っていない人も応援

していて、とても嬉しかった。

(2組)

競技中、皆が一人一人に応

援していたことが1番印象に

残っている。他のクラスに抜

かされても最後まで諦めず、

一生懸命走っていてよかった

と思う。 (1組)

(1組)

どの競技も、最後まで諦めずに

全員が全力で走りきっていた姿に

感動した。リレーでは、バトンを

つなぐことで全員の絆が深まり、

協力することの大切さを知ること

ができた。 (2組)

リレーを走る前に他のクラ

スの友達が「がんばれ!」と

応援してくれて、とても嬉し

かった。自分も進んで応援す

ることができた。 (3組)

中学校生活初めての運動会

だった。クラスのみんなで初

めて協力する行事で、話した

ことがない人とも協力するこ

とができ、仲良くなれてよか

った。 (3組)

1組 2組

3組

3組