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通称名 YRV 車両型式 TA-M201G TA-M211G ダイハツ工業株式会社 ヱンジン型式 K3-VE K3-VET 適用時期 2000. エンジン車載故障診断装置 (0 D)による診断技術パー卜 E 出典資料 (EHlllA) 修珂Llf (J HlllK) YRV に搭載している K3 系エンジンの工ンジン・コントロール。システムは, EFI (燃料噴射制御), ESA (電子進角制御), DVVT (可変パルプ。タイミング装置), ISC (アイドル。スピード制御)などの各制御をエ ンジン・コントロール・コンビュータにより総合的に制御するシステムである。また,それらの装置と三元触 媒,大型キャニスタ,電子制御パージブ j 式の燃料蒸発ガス抑止装置などを組み合わせることで平成12 年排出ガ ス規制(乗用車)に適合させている。 併せて,車載故障診断装置 (OBD) を採用しており,システムの入 111 力系 統に異常があった場合に,コンピコータが異常(異常項目)を運転者,整備者(こ知らせることで有害排 111 ガスの 排出を防止する機能を有している。 今回の診断技術の内容は,エンジン車載故障診断装置 (OBD) を活用する診断技術とし, ,-車載診断システムの 表示方法_ 1 I 車載診断故障コード表示時の点検@整備方法」について,車載された故障診断装置だけを使用す る場合と車載故障診断装置に外部診断器を接続して使用する場合の点検@整備方法を説明する。また, I 車載 診断故障コード無表示時の点検。整備方法」で、は,警告灯は表示しないが不具合が発生するセンサの特11: 異常 を例に挙げ,診断・点検・整備方法を説明する。 なお,診断技術の参考資料としてI 構成部品の配置J I 端子配列及び端子電圧表」及び「自己線図 j を末尾に掲載し た。 1 車載診断システムの表示方法 1) ダイアクノーシス@コードの点1 (1) 車載故障診断装置を使用する場合(図-1) ダイアグノーシスの確認は, IG( イグニション)スイッチIONJ の状態でダイアグノーシス・チュッグ。コネ エンジン@チェック・ランプを点i 成させることで行う。 E 短絡位置を間違うと故障の脚|になるため絶対に間違えないこと。 虚空 SST (09991-87404-000) は使用しなくても可。 {J

ダイハツ工業株式会社 - bufsiz.jpkiroku.bufsiz.jp/gijyu/H14/jit/H14-3daihatu.pdf通称名 YRV 車両型式 TA-M201G TA-M211G ダイハツ工業株式会社 ヱンジン型式

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  • 通称名

    YRV

    車両型式

    TA-M201G TA-M211G

    ダイハツ工業株式会社

    ヱンジン型式

    K3-VE K3-VET

    適用時期

    2000. 8~

    エンジン車載故障診断装置(0日D)による診断技術パー卜 E

    出典資料

    新~京解説書 (EHlllA)

    修珂Llf (JHlllK)

    YRVに搭載している K3系エンジンの工ンジン・コントロール。システムは, EFI (燃料噴射制御), ESA

    (電子進角制御), DVVT (可変パルプ。タイミング装置), ISC (アイドル。スピード制御)などの各制御をエ

    ンジン・コントロール・コンビュータにより総合的に制御するシステムである。また,それらの装置と三元触

    媒,大型キャニスタ,電子制御パージブj式の燃料蒸発ガス抑止装置などを組み合わせることで平成12年排出ガ

    ス規制(乗用車)に適合させている。 併せて,車載故障診断装置(OBD)を採用しており,システムの入111力系

    統に異常があった場合に,コンピコータが異常(異常項目)を運転者,整備者(こ知らせることで有害排111ガスの

    排出を防止する機能を有している。

    今回の診断技術の内容は,エンジン車載故障診断装置(OBD)を活用する診断技術とし, ,-車載診断システムの

    表示方法_1,I車載診断故障コード表示時の点検@整備方法」について,車載された故障診断装置だけを使用す

    る場合と車載故障診断装置に外部診断器を接続して使用する場合の点検@整備方法を説明する。また, I車載

    診断故障コード無表示時の点検。整備方法」で、は,警告灯は表示しないが不具合が発生するセンサの特11:異常

    を例に挙げ,診断・点検・整備方法を説明する。

    なお,診断技術の参考資料としてI構成部品の配置J,I端子配列及び端子電圧表」及び「自己線図jを末尾に掲載し

    た。

    1 車載診断システムの表示方法

    1) ダイアクノーシス@コードの点1食

    (1) 車載故障診断装置を使用する場合(図-1 )

    ダイアグノーシスの確認は, IG(イグニション)スイッチIONJの状態でダイアグノーシス・チュッグ。コネ

    クタ(外部診断器接続用コネクタ)端子 T~E 間を SST を使用して短絡し,コンビネーション・メータ|勾の

    エンジン@チェック・ランプを点i成させることで行う。

    直E 短絡位置を間違うと故障の脚|になるため絶対に間違えないこと。虚空 SST (09991-87404-000)は使用しなくても可。

    {J

  • IG T REV

    而 旨 目E VF

    エンジン・チェック・ランプ

    ON __ 一一吋一一一一一一一一一

    OFF一一-' 0.25秒 I OFF T端子T端子

    -H~ト 出灯

    、ジンチェック ランプ…J1JlJU~ 消"""H

  • 2) ダイアゲノーシス。コード診断項目一覧表

    故障コード

    チ工、ソグ・テスタ表示

    診断項円 診断内容

    ランプ表示

    13 P033S エンジン回転七ンサ信号系統 エンジン|叶転センサからの信号に~異常が発生したとき

    14 P03Hl カム角センサ信号系統 カム角センサからの信号に異常が発生したとき

    16 P03S0 点火今次系統 点火信号に異常が発生したとき

    18 P0325 ノック。センサ信号系統 ノック・センサからの伝号に呉市'が発生したとき

    21 P0130 フロント O2センサ信号系統 フロント O2センサからの信号に異常が 2回連続して発生したとき

    22 P 0136 リヤ O2センサ信号系統 リヤ O2センサからの信号に異常が 2団連続して発牛したとき

    23 P0135 フロン卜 O2センサ。ヒータ信

    O2センサ@ヒータ信号に異'l首が発生したとき号系統

    25 P 01'i1 燃料系(リーン異常) 燃料系統の異常で空燃比が 21口|連続してリーン側にずれているとき

    26 P0172 燃料系(リ、ソチ異常) 燃料系統の異常で空燃比が 2団連続してリッチ側にずれてL、るとき

    31 P0105 吸気骨2圧力{,ンサ{日り系統 l汲気管圧力センサからの信号に~~常が発坐したとき

    32 P 1105 大気圧センサ信号系統 大気圧センサからの信号に異常が発生したとき

    41 P 0120 スロッ卜ル・センサ信号系統 スロットル・センサからの信号に異常が発生したとき

    42 P0115 水i日七ンサ信勾系統 水温センサからの信号に異常が発作ーしたとき

    c13 P0110 吸気温センサ信号系統 吸気温センザからの信号に異市が発生したとき

    H P 1530 A/Cエパボレータi昆度センサ

    エパポレータ温度センサからの信号に異常が発生したとき信ザ系統

    T端子短絡状態で

    51 P 1520 スイ、ソチ信号系統1. A/CスイッチかiONJのとき2. A/T司王で悶,固 ¥2又は[EJレンジにシフ卜したとき

    3目アクセル・ペダルを踏んでいるとき

    52 P0500 車速センサ信号系統 車速センサからの信号に異常が発生したとき

    54 P 1510 スタ}タ信号系統 スタータからの信号に異常が発うしたとき

    P0505 ISCパルプ系統 ISCバルブ検出信号に異常が発生したとき 」VVT市IJ御 パルブ・タイミング品制御に異t市が 2団連続して発生したとき

    73 P 1349 (進角,遅角フェイル) COCV異常,オイル通路の異物侵入)

    74 P 1656 OCV市IJ御系統 オイル・コントロール・パルブ制御JcIJ電A.に異常が発生したとき

    門iひ戸 P 1346 VVT~JIj御系統 パルプ・タイミング制征11に異常が 2団連続して発生したとき(パyレブタイミング・フェイル) (クランクシャフトとカムシャフトNo.1とのタイミンクずれ)

    76 P 04.1:) エパポ・パージVSV エバポ・パージVSV検出信号ーに異常か発生したとき

    81 P 1601 キー ・フリー・システム通信系統 キー・フリー・システム・コンビコータとの通信工ラ-H;'f又はコー

    (コード不一致,通信エラー) ド照合において不ー致になったとき

    82 P 1602 対A/T通信系統 A/T ECU通信系統に異常が発生したとき

    キー・フリー・システム通信系統キー・フリー@システム。コンピコータとの通信における照合コー

    83 P 1GOO (ECU異市)

    ドの照合が,エンジン・コントロール・コンピェータの内部装置の

    故障でできなくなったとき

    - 77

  • 3) ダイアゲノーシス・コードの消去

    (1) 車載故障診断装置を使用する場合

    記憶されているダイアグノーシス・コードは, IGスイッチをiOFFJにし, EFIヒューズ(15A)を30秒間以

    上外寸ことで消去できる。

    亙重] . EFIヒユース子はエンジン・ルーム内(リレーボソクス内)にある。

    。口安として,約:30秒程度で消去されるが,場合によってはそれ以 t掛かることがある。また,パッテリ電

    源,ヒュージブル。 1)ンクなどのパックアップ回路の接続を切った場介にも消去される。

    直言司 ・ハソテリ・マイナス端子を外す場合は,あらかじめラジオのチャンネルなどを記録しておき,作業後7L

    どおりにセ、ソ卜しておく。

    ・パックア、ソプ・ヒコーズを外す場合は,念のため,ほかのシステムの夕、イアグノーシス・コードを山力し

    確認すること。

    (2) 外部診断器を使用する場合(図-3)

    ①外部診断器のスイッチがiOFFJ,車両 IGスイヅチが

    iOFFJの状態で,外部診断器にリンク@ケーブルを取

    り付け, リンク。ケーブルの車両側コネクタに SST(イ

    ンスペクション・ワイヤ:09991-87404-0(0)を接続し,

    車両の夕、イアグノーシス・チェ、ソグ@コネクタに按続す

    る。

    ②IGスイ、ソチ,外部診断器共にiONJし, i~&障コード消

    去」機能を使用して夕、イアグノーシス・コードを消去す

    る。

    重量日画面表示(ダイハツ.DS-21の場合)

    閣 -3 外部診断器の接続

    故障コード表示

    i8

    故障コードを消去して

    よいですか?

    よければ確定を入力

  • 2 車載診断故障コード表示l時の点検。整備方法

    車両に不具合が発生し,エンジン。チェック。ランプ(車載故障診断)又は外部診断器によりダイアグノーシ

    ス。コードが出力された場合には,ダイアグノーシス@コード一覧表の項日に従って診断@点検 e 整備を行

    う必要かある。ここでは,現在故障としてエンジン回転センサ系統,吸気掃センサ系統の:てつの系統を例と

    して,点検@整備方法を説明する。また, 宇時的に故障が発生し,過去故障として車載故障診断装置にリー

    ド・メモリによりトラフル。コードが記憶されてL、る場合について,正力センサ系統を例として,点検。整

    備方法を説明する。

    故障コード

    チ 1 、ソク・テスタ表ぶ

    診断頃日 ヰモな不}t{:Ì~見匁

    ランプ表示

    13 P03:):i エンジン1':11転ャヒンサ信号系統。始動不良 -コ二ンスト

    43 P 0110 吸気温センサ信号系統 -ドライハビリティ不良

    :) 1 P0105 吸気管)i力センサ信号系統-始動性不良 -アイドル司て調

    。工ンスト @ドライハピリティ不良L一一一一

    1) 現在故障が発生している場合の点検。整備方法

    (1) エンジン回転センサ系統(図 4 )

    ECU

    ト; エンジン回転センサN1

    E1

    --- -~

    出エンジン回転センサ接続

    車両ハーネス側コネクタ

    2

    N1 + E1

    N1-

    ECU接続車両ハーネス側コネクタ

    図-4 エンジン回転センサ系統

    く点検ポイン卜〉

    ①エンジン回転センサからの信号がECUに入力されているか。

    ②エンジン|り転センサ~ECU 間のハーネスは正常か。

    ③エンジン回転 vヒンサの出力は正しいか。

    79

    シグブル・口一タ

  • (イ) 車載故障診断装置を使用する場合

    点滅コード:13

    診断内容・エンジン回転センサからの信号に異常が発生したとき

    (センサの故障,信号系統の断線@短絡など)

    出力条件:クランキングを数秒間続けーている聞に回転信号が一度も入力されなかったとき。

    NG

    く四階、センサ ~Ecur問ハーネス点検〉

    センサ側コネクタ Cl)~ ECU {WJコネグタ⑧

    センサ側コネクタ (2)~ ECU 側コネクタ (~T)

    ノ¥…ネス,

    コネクタ1宅f:lli

    (口) 外部診断器を使用する場合

    コード:P 0335

    OK

    ECU回路点検

    OK

    エンジン回転センザ出力

    気i筒|判別用信号 j ト-

    ¥IA H

    レ〆y

    / トー

    オシロスコープを使用すると,エンジン回転セ

    ンサの信号は上関のようになる(周期,電圧は

    回転速度によって異なる)

    OK

    各部コネクタJ妾続状熊点、倹

    診断内容.エンジン回転センサからの信号に異常が発生したとき

    (センサの故障,信号系統の断線・短絡など)

    出力条件.クランキング、を数秒間続けている間に閉転信号が一度も入力されなかったとき。

    亙翌日画面表示(ダイハツ。 DS-210)場合)

    く子常時〉 く故障発生時〉

    リプレイ リプレイ |トI1-

    水温 86 T 水温 560

    C

    吸気管絶対圧力 38 kPa 吸気管絶対圧力 96 kPa

    工ンジン回転 701.2 rpm エンジン回転 。圃orpm

    80

  • ぐECU入力信号点検〉

    1. SST(サブr・ノ¥-ーネス)を按j最先する2. クランキング時 SST'@~句じ (NI 十 ~NI-)間の出力電圧をオシロスコープにて測定する

    基準値目右図のよう必Hi)]信号となること

    NG OK

    〈回転センサ~ECU 間ハーネス点検〉 ECU回路点検

    七ンサ倶~コネクタ①~ECU側コネクタ⑫

    センサ側コネクタ②~ECU 側コネクタ⑪

    J¥ーネス,

    OK

    〈工ンジン回転センサ単体点検〉

    エンジン回転センサ出力

    気i筒|判別用信号-

    ¥ 1J1 ノ

    /

    レ〆

    / 1/

    オシロスコープを使用すると,エンジン回転セ

    ンサの信号は上図のようになる(周期,電圧は

    回転速度によって異なる)

    コネクタ修理 エンジン凹転センサ本体の端子山]の抵抗{直をiJlIJ

    定する。

    (2) 吸気温センサ系統(図-5)

    El

    基準値・ 2150土300Q(20T)

    工ンジン回転センサ交換

    ECU

    THA

    E2

    THA 円ヰヲ円 E2

    dl 1 ) 2 旬、にプ、ごぺ/

    吸気温センサ接続

    OK

    各音日コネクタ接続

    状態,点検

    吸気温センサ

    2

    車両ハーネス側コネクタ

    E2

    THA

    ECU接続車両ハーネス棋IJコネクタ

    図-5 吸気温センサ系統

    81

  • く点検ポイント〉

    ①吸気温センサからの信号がECUに入力されているか。

    ②吸気温センサ~ECU 聞のハーネスは正常か。

    ③吸気温センサの出力は正しいか。

    (イ) 車載故障診断装置を使用する場合

    点滅コード:43

    診断内容:吸気温センサからの信号に異常が発生したとき

    (センサの故障,信号系統の断線・短絡など)

    出力条件:始動後,吸気温センサからの信号が一定時間以上連続して4.85V以上又はO.15V未満。

    えECU入力信号点検〉

    1. SST(サブ・ハーネス)をセットする

    2. IGスイッチiONJ時, SST⑬~⑫(THA~

    E2)聞の電圧を測定する

    基準値 O.15V~4.85V(吸気視によって変化)

    NG OK

    く吸気漏センサ~ECU間ハーネス点検〉 ECU回路点検

    センサ側コネクタ①(THA)~ECU側コネクタ⑬(THA)

    センサ側コネクタ②(E2).~ECU 側コネクタ⑫(E2)

    NG

    ノ¥ーネス,コネクタ修理

    OK

    〈吸気温センサ単体点検〉

    端子聞の抵抗値を測定する。

    温度CC) :1底抗(kQ)30 28.6(参考)

    -20 16.2

    20 2.45

    80 0.32

    120 0.1l7C参考)

    NG I OK

    吸気温センサ交換 ) (各部コネクタ接続

    状態点検

    -82 -

  • (口) 外部診断器を使用する場合

    コード:P 0110

    診断内容:吸気温センサからの信号に異常が発生したとき

    (センサの故障,信号系統の断線・短絡など)

    出力条件.始動後,吸気温センサからの信号が一定時間以上連続して4.85V以上又は0.15V未満。

    亙空白画面表示(ダイハ、ソ・ DS-21の場合)

    く正常時〉 ぐ故障発生時〉

    リプレイ リプレイ IH

    車速 o km/h 車速 o km/h 点火時期進角 -0.5

    0

    点火時期進角 4.0。

    吸気温度 35 oC 吸気温度 -30 "C

    〈吸気温度点検〉

    外部診断器を用いて吸気温度を縫認する

    約130'C

    く吸気温センサ点検〉

    1. IGスイ、ソチをiOFFJにして吸気温センサの

    コネクタをタトす0

    2 外したハーネス侭lコネクタの端子①~②(THA~E2) を短絡する。

    3. IGスイッチをiONJにして,外部診断器の

    吸気温度の値を確認する。

    〈吸気温センサ点検〉

    1. IGスイッチをrOFFJにして吸気温センサの

    コネクタを外す。

    2. IGスイ、ソチをiONJにして,外部診断器の吸

    気温度の値を確認する。

    くハーネス点検〉

    1. IGスイ、ソチをiOFFJにして, ECU

    からコネクタを外す。

    2. ECU側コネクタ O)@~⑫(THA~E2) ,

    ⑫トボデー・アース聞の募通を点検する。

    〈ノ¥ーネス点検〉

    1. IGスイ、ソチをIOFFJにして, SST

    (サブ・ハーネス)をセットする。

    2. SSTの⑬~⑫(THA~E2) を短絡する。

    :1. IGスイ、ソチをI-ONJにして,外部診

    断器の吸気温度の{直を確認する。

    ECU点検交換 /¥ーネス点検修理

    ECU点検交換 ノ¥ーネス点検修理

    qJ

    OKU

  • 2) 過去故障の場合の点検・整備方法

    (1) 圧力センサ系統(図-6)

    (イ) 車載故障診断装置を使用する場合

    点滅コード:31

    診断内容:圧力センサからの信号に異常が発生したとき

    (センサの故障,信号系統の断線・短絡など)

    出力条件:圧力センサからの信号が一定時間以上連続して4.9V以上又はO.7V未満。

    ECU

    PIM

    VCPM

    E2PM

    2

    3

    E2PM P I M VCPM

    冶担吸気管圧力センサ接続

    車両ハーネス側コネクタ

    PIM

    VCPM E2PM

    ECU接続車両ハーネス側コネクタ

    図-6 圧力センサ系統

    各部コネクタ接触状態点検

    • ECU,圧:力センサのコネクタ接続状態は正常か?-コネクタ端子部にさび,異物の混入などはないか?

    圧力センサ

    -ワイヤ・ハーネスかしめ部の緩み,損傷,カブラからの抜けなどはないか?

    などを点検する。

    ハーネス点検

    センサ側コネクタ①(E2PM)~ECU 似IJ コネクタ⑪

    センサ側コネクタ②(PIM)~ECU 側コネクタ⑮

    センサ側コネクタ③(VCPM)~ECU側コネクタ⑩

    聞の導通を確認する。

    電源電圧点検

    1 .圧力センサ・コネクタを外す。

    2. IGスイッチをiONJにする。

    3. センサ接続コネクタ①(VCPM)~①(E2PM) 聞の電圧を測定する。

    基準値 4. 5~5. 5V

    次頁へ続く

    84

  • 川リ恥

    li

    単体点検

    1. SSTを取り付ける。(サブ・ハーネス, EFIコンビュータ・チェッグ, 09842 ~ 97203 -000)

    2. イグニション・スイッチをiONJにする。

    3. 庄力センサー接続のパキューム・ホースを取り外し,大気開放状態で SST⑮~⑪(PIM~E2PM) 聞の電圧を測定する。

    基準値 3. 2~4. 1 V(K3-VE). 2. 2~3. 1 V(K3-VET)

    4. フューエル・ポンプ・リレーを取り外しクランキングを行い, SST⑮~⑪(PIM~E2PM) 聞の電圧を測定する。基準値電圧値が変動すること

    以上の点検を振動を加えるなどの車両運転状態を想定して行う。

    (口) 外部診断器を使用する場合

    点滅コード:P 0105

    診断内容:圧力センサからの信号に異常が発生したとき

    (センサの故障,信号系統の断線・短絡など)

    出力条件:圧力センサからの信号が一定時間以上連続して4.9V又は0.7V未満。

    墜翌日 故障時テトータ表示(タγハ、ソ・ DS-21の場合)

    故障時データ表示

    富盛臨調図覇軍題極滋墾翻

    84 'C 阪圏鞠1087,2 rpm 臨遜鰯

    1.0。 臨盛岡

    146 Kpa

    o km/h 2.94 ms

    故障コード:P0105

    各部コネクタ接触状態点検

    • ECU,圧力センザのコネクタ接続状態は正常か?-コネクタ端子部にさび,異物の混入などはないかっ

    -ワイヤ・ハーネスかしめ部の緩み,損傷,カブラからの抜けなどはないか?

    などを点検する。

    ハーネス点検

    センサ側コネクタ①(E2PM)~ECU 側コネクタ⑪

    センサー側コネクタ②(PIM)~ECU 側コネクタ⑮

    センサ側コネクタ③(VCPM)~ECU側コネクタ⑮

    聞の導通を確認する。

    電源電圧点検

    1 .圧力センサ・コネクタを外す。

    2. IGスイッチをiONJにする。

    3. センサ接続コネクタ③(VCPM)~①(E2PM) 聞の電圧を測定する。

    基準値 4. 5~5. 5V

    単体点検

    1. SSTを取り付付る。(サブ・ハーネス, EFIコンビュータ・チェック, 09842 -97203 -000)

    2. イグニション・スイッチをiONJにする。

    3. 圧力センサ接続のバキューム・ホースを取り外し,大気開放状態で SST⑮~⑪(PIM~E2PM) 聞の電圧を測定する。

    基準値 3. 2~4. 1 V(K3-VE). 2. 2~3. 1 V(K3-VET) 4. ブューエル・ポンプ・リレーを取り外しクランキングふを行い, SST⑬~⑪(PIM~E2PM) 聞の電圧を測定する。

    基準値電圧値が変動すること

    以上の点検を賑動を加えるなどの車両運転状態を想定して行う。

    戸川リ

    OD

  • 3 車載診断故障コード無表示時の点検@整備方法

    車両に不具合が発生しているが,エンジン・チェック・ランプ(車載故障診断)又は外部診断器によりダイア

    グノーシス・コードが出力されない場合には,センサの特性異常,機械部分の異常などが考えられる。'-'-

    では,水温センサ系統の特性異常を例として,点検・整備方法を説明する。

    1) 水温センサ異常の場合(図-7, 8)

    @不具合現象 ・始動しにくい

    -ファースト・アイドルが効かない

    ・アイドル回転速度が基準値にならない

    @ラジエータ@ファンが回らない など

    -故障診断手順

    ①不具合現象別に推定原因の絞り込みを行う。

    例えば,始動しにくい場合は水温センサ系統以外にもスロットル・センサ系統の異常,ブアースト・アイド

    ルが効かない場合は ISC系統の異常などの原因を絞り込む。

    その中で,水温センサ系統に異常があると判断される場合は以下に進む。

    ②水温センサ系統色点検する。

    ECU

    THW

    E2

    El

    THW _ E2

    Ir 1 i 2 '11

    ¥1 3 )/

    水温センサ接続

    車両ハーネス側コネクタ

    E2

    THW

    ECU接続車両ハーネス明1)コネクタ

    図-7 水温センサ系統

    86

    水温センサ

  • 1. エンジンを暖機する。

    2. ECU側で⑪(THW)~⑫(E2) 聞の電圧が基準値になっているか確認する。

    基準値 O.2~ 1. 0V(水温60~1200C時)

    1. エンジンを暖機する。

    2 センサ側で①(THW)~② (E2) 間の電圧が基準値になっているか確認する。

    基準値 O.2~ 1. 0V(水温60~1200C 時)

    水温センサ単体点検をする。

    ③水温センサ単体点検

    端子聞の抵抗値を測定する。

    E二ヰ目 I1 111 1

    C (Al (Cl (BJ

    i ~叫___J_J_ EFI用サーミスタ! ri昼ヤ--計「水温計用サーミスタ

    図-8 水温センサ単体点検

    温度("C)

    抵抗(ld~)

    inxu

  • 参考

    1) 構成部品の配置

    (1) K3-VE

    (2) K3-VET

    スロットル E ポジション・

    センサ

    88

  • 2) 端子配列及び端子電圧表

    系 統 戸市 チ 測定条件 」」;zf民 111;1

    電源系 ⑦(+Bl)~⑫ (E l) IGiONJ時 パ、ソテリ電圧

    @(十 B2)~⑫ (El) IGiONjH寺

    ①(BAT)~⑮ (El) 常時

    圧力センサ系 ⑪(VCPM)~喧I(E2PM) IGiONJ 時 ~. :ï ~5. SV

    ⑬(PIM)~⑪(E2PM) センサ大気開放 :). 2~~.1 V(K3-VE)

    2. 2~3.1 V(K3-VET)

    エンジン始動後 アクセル開度lこk、じて変化ス口、ソトル・センサ系 ⑮(VC)~⑫ (E2) IGiONJ I時 4. 5~5. 5 V

    ⑪(VTH)~⑫(E2) ス口、ソト jレ・パルフ全問 O. 4~O. 8V

    ス口、ソトル・バルブ全開 3.2~5.0V

    水温センサ系 ⑮(THW)~⑫(E2) 援機l侍(水温 60~1200C) O.2~1.OV

    吸気温センサ系 ⑬(THA)~⑫ (E2) 11麦機時 0.1~4.8V

    車速センサ系 活(SPD)~⑫ (El) 駆動輸をゆっくり回転させる 0

  • w 、、_/

    開諸国

    }〈臼

    lく

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    ヒ一歩一四A

    テフォ yガ15A

    MGC 10A

    ラジファノ担A

    ECU陥10A

    ER 15A

    エンンン10A

    FL 2白均

    T士一

    mill-8418一一一ボディーアlス

    パツテりl

    -

    -

    rl士一エンジ/アlス

    えζ〉( )

    0:接続あり×接続なし

    チェックに合わせていますE円コンピュータ上記の端子番号はサフハ ネス,

  • (同)

    ヤ〈∞

    iく

    m↓

    ヒーター剖 A

    テフォッガ15A

    MGC 10A

    RAD 担 A

    ECU陥10A

    ER 15A

    工/ジノ10A

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    0 接続あり×接続なし

    チェックに合わせています上記の端子番号はサフハーネス, EF口ンビュータ