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ダイハツ工業株式会社 通称名 エンジン型式 適用時期 出典資料 タント 車両型式 DBA -375S CBA -385S KF-VE 2007 .1 2 新型車解説書 EQ111K 修理書 No .1 (A 巻) JQl11KA エンジンの構造・機能及び点検・整備 1 システムの概要 KF 型エンジンは 低燃費,低騒音・低振動,軽量化を狙いに開発した直列 3 気筒エンジンである 。 KF-VE 型エンジンの 2WD 車は,ガソリン乗用車の平成 17 年基準排出ガス 75% 低減レベルを達成し 4WD 車は,ガソリン乗用車の平成 17 年基準排出ガス 50% 低減レベルを達成している 。 1)特徴 (1) 低燃費 (イ )KF- VE 型エンジンは,可変バルブ・タイミング (DVVT) 装置付き DOHC4 弁の動弁機構と高効率ストレー ト吸気ポートにより 吸排気効率を向上している 。 (ロ)燃焼室のコンパクト化と燃焼室周りの冷却性向上により,高圧縮比化を図ると共に,燃焼効率を向上してい る。 仲直打式 DOHC の採用による運動部分の軽量化とメイン・ジャーナル径縮小などにより,機械損失を低減し ている 。 (ニ)オフセット・クランクの採用により ピストンのスラスト荷重を軽減している 。 (ホ)ピストン・リングの低張力化などにより, ピストン周りの抵抗を大幅に低減している 。 (2) 低振動・低騒音 (イ)アルミ・オイル・パンの採用により エンジンの振動低減及びエンジン・オイルの気泡率を低減している 。 (CVT 車) (ロ)高剛性アルミ・ブロックにより,エンジンの振動低減及び結合剛性を向上している。 判 鍛造イーチ・バランス・クランクシャフト(各気筒ごとにバランスをとったクランクシャフト)により,打音, 曲げ振動を低減している 。 (ニ)エンジン・マウント・ブラケットをチェーン・カバーと一体化することにより,マウント振動を低減してい る。 (3) 小型・軽量化 (イ)直打式 DOHC の採用により シリンダ・ヘッド回りの小型化・軽量化を実施。 (ロ)インテーク・マニホールド,スロットル・ボデー,シリンダ・ヘッド・カバーなどの樹脂化により ,軽量化 を実施。 い)シリンダ・ブロックのアルミ・ダイキャスト化により,軽量化を実施。 -110-

ダイハツ工業株式会社 - bufsiz.jpkiroku.bufsiz.jp/gijyu/H22/jit/H22-3daihatu.pdfダイハツ工業株式会社 通称名 エンジン型式 適用時期 出典資料 タント

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ダイハツ工業株式会社

通称名 エンジン型式 適用時期 出典資料

タント

車両型式

DBA -375S CBA -385S

KF-VE 2007.12 ~ 新型車解説書 EQ111K 修理書No.1(A巻) JQl11KA

エンジンの構造・機能及び点検・整備

1 システムの概要

KF型エンジンは 低燃費,低騒音・低振動,軽量化を狙いに開発した直列3気筒エンジンである。

KF-VE型エンジンの2WD車は,ガソリン乗用車の平成 17年基準排出ガス 75%低減レベルを達成し

4WD車は,ガソリン乗用車の平成 17年基準排出ガス 50%低減レベルを達成している。

1)特徴

(1) 低燃費

(イ)KF-VE型エンジンは,可変バルブ・タイミング(DVVT)装置付き DOHC4弁の動弁機構と高効率ストレー

ト吸気ポートにより 吸排気効率を向上している。

(ロ)燃焼室のコンパクト化と燃焼室周りの冷却性向上により,高圧縮比化を図ると共に,燃焼効率を向上してい

る。

仲直打式DOHCの採用による運動部分の軽量化とメイン・ジャーナル径縮小などにより,機械損失を低減し

ている。

(ニ)オフセット・クランクの採用により ピストンのスラスト荷重を軽減している。

(ホ)ピストン・リングの低張力化などにより, ピストン周りの抵抗を大幅に低減している。

(2) 低振動・低騒音

(イ)アルミ・オイル・パンの採用により エンジンの振動低減及びエンジン・オイルの気泡率を低減している。

(CVT車)

(ロ)高剛性アルミ・ブロックにより,エンジンの振動低減及び結合剛性を向上している。

判鍛造イーチ・バランス・クランクシャフト(各気筒ごとにバランスをとったクランクシャフト)により,打音,

曲げ振動を低減している。

(ニ)エンジン・マウント・ブラケットをチェーン・カバーと一体化することにより,マウント振動を低減してい

る。

(3) 小型・軽量化

(イ)直打式DOHCの採用により シリンダ・ヘッド回りの小型化・軽量化を実施。

(ロ)インテーク・マニホールド,スロットル・ボデー,シリンダ・ヘッド・カバーなどの樹脂化により ,軽量化

を実施。

い)シリンダ・ブロックのアルミ・ダイキャスト化により,軽量化を実施。

-110 -

包温留置園'

2 構造・作動

1 ) 構成部品の配置(図-1, 2, 3)

オイル・コントロール・バルブ

ブレーキ負圧スイッチ

ISC用ステッパ・モータ

DLC

スロットル・ポジション・センサ

吸気管圧力・吸気温一体型センサ

CVT. ECU (CVT車)

エンジン・コントロール・コンビュータ

カム角センサ

シフト・ポジション・スイッチ(A/T車)

水温センサ

リヤ02センサ

ノック・センサ

インジェクタ

イクeニション・コイjレ※

エンジン回転センサ

フロント02センサ

図-1 構成部品の位置

11よ

唱Eよ

ーーム

※-イオン電流検知装置内蔵

e:m!画函・

図-2 システム

イグニション・

※.イオン電流検知装置内蔵

図-3 排出ガス浄化装置位置

-112 -

-温彊薗圏}

2) 構成部品の構造・機能

(1) エンジン・コントロール・コンビュータ(図-4)

エンジン・コントロール・コンピュータは助手席側グ

ローブ・ボックスの下に取り付けられており ,燃料噴射

制御,電子進角制御,可変バルブ・タイミング制御,ア

イドル回転速度制御,エパポ・パージ制御などを行う 。

図-4 エンジン・コントロール・コンビュータ

(2) DLC

(イ)概要

DLCは運転席の前方(インストルメント・パネル下端部,運転席ドア側)に設定されており,以下の点検が

可能。

-ダイアグノーシス表示

. O2センサ状態表示

(a) ダイアグノーシス表示(図一 5)

IG スイッチ“ON" の状態でEFI-T~E 聞を短絡すると,

コンビネーション・メータ内のエンジン・チェック・ラ

ンプの点滅で,異常コード番号を小さな順に点滅回数に

よって繰り返し表示する。

(b) O2センサ状態表示(図-6)

IG スイッチ“ON" で EFI-T~E 聞を短絡し,エンジン

回転速度を 2000rpm以上に保ちブレーキ・ペダルを踏

んだ状態又はヘッド・ランプを点灯した状態にすること

より,エンジン・チェック・ランプの点灯・消灯により

O2センサの出力状態,フィードパック制御が正常に行

われているかどうかを点検できる。

(リヤ O2センサの状態表示はできない。)

.リッチ側:ランプ点灯

・リーン側:ランプ消火丁

qtu

--よTlよ

iTTT中1íTT~1 I I I|←斗 目

エンジン・チェック・ランプ

図-5 ダイアグノーシス表示

エンジン・ 点灯ー, r一一ーi i一一「 リッチzy消a灯L___j L___j L

図-6 O2センサ状態表示

-肉E・E・四・

(3) 吸気管圧力・吸気温一体型センサ(図-7)

吸気管圧力センサと吸気温センサを一体型にしたセンサ

を採用。

インテーク・マニホールドに取り付けられており,イン

テーク・マニホールド内の吸気管圧力と吸入空気温度を

検出する。吸気管圧力はPIM端子に出力 され,吸入空

気温度は温度に よって抵抗値の変化するサーミスタから

THA端子に出力される。

〈吸気温センサ特性〉

VCPM E2PM

TH

サー

41出力電圧

l'小

/ ... レ/

ν/ /μ/

/

小 骨ー吸気管圧力 一' 大

ヨ言ヨ ( )内は参考値を示す。く吸気管圧力センサ特性>

図-7 吸気管圧力・吸気温一体型センサ

(4) エンジン回転センサ及びシグナル・口ータ(図-8)

クランク角度を検出するためにクランクシャフト前部にシグナル・ロータを取り付け,このシグナル・ロー

タに設けられた突起に対応するエンジン回転センサを設けている。

クランクシャフトが回転するとシグナル・ロータに設けられた突起とエンジン回転センサ聞のエア・ギャッ

プが変化することで磁束が変化しパルスを発生する。

この突起で発生するパルスの間隔によってエン ジン回転速度を算出する。

「一シグナル・口ータ

l' 't.J

出力電圧

<エンジン回転センサ出力>

図-8 エンジン回転センサ及びシグナル・ロータ

- 114 -

宙開E・E・四・

(5) カム角センサ(図-9)

No.lカムシャフトとクランクシャフトの位相を検出するため, No.lカムシャフト後部に突起を設け,シリ

ンダ・ヘッド後部にカム角センサを取り付けている。

No.lカムシャフトがI回転すると No.lカムシャフト後部に設けられた3箇所の突起とカム角センサ聞のエ

ア・ギャップが変化する ことにより磁束が変化し, 1回転で3個のパルスをカム角センサで発生する。

カム角センサからの信号とエンジン回転センサからの信号により No.lカムシャフトとクランクシャフトの

位相を検出している。

この位相をもとに可変バルブ、.タイミング制御を行っている。

NO.lカムシャフト後部

出力電圧 O

コ¥

図-9 カム角センサ

(6) 水温センサ(図-10)

水温センサはシリンダ・ヘッドに取り付けられている。

冷却水温を検出するセンサで,温度によって抵抗値の変

化するサーミスタを内蔵している。サーミスタの信号は

エンジン・コントロール用として使用されている。

〈水温センサ〉

温度[OCJ

抵抗(サーミスタ) [kQ]

(7) ノック・センサ (図-11)

ノック・センサはシリンダ・ブロックに取り付けられて

おり,ノッキングの発生によって起こるシリンダ・ブ

ロックの振動から間接的にノッキングの発生を感知する。

センサには圧電素子が内蔵されており,シリンダ・ブ

ロックの振動を電気的な信号に変換している。

非共振型ノック・センサの採用により,ノック検出精度

の向上を図っている。

にd-,i

114

エンジン2回転

#2 #2 #3

<力ム角センサ出力>

正阻由Li骨

図-10 水温センサ

図-11 ノック・センサ

-.. 薗圏}

(8) スロットル・ポジション・センサ(図-12)

スロットル・ポジション・センサはスロットル・ボデー

に取り付けられており,スロットル開度をリニアに検出

するポテンショ・メータを内蔵している。

(9) フロント O2センサ(図-13)

フロント O2センサはエキゾースト・マニホールドに取

り付けられており,排気ガス中の酸素濃度をセンサ自身

に発生する起電力の大きさによって検出する。酸素濃度

が小さいほど起電力は大きくなり,空燃比が濃い状態、

(リッチ)であることを表している。この電圧によりエン

ジン・コントロール・コンビュータは 現在の空燃比が

理論空燃比より大きいか小さいかを判断している。

なお,センサは約3000

C以上で作動し始めるが,作動開

始を速くするためにヒータ回路を設けている。これによ

り,空燃比フィードバック制御の精度をアップし,排出

ガスをより低減している。

(10) リヤ O2センサ(図ー 14)

リヤ O2センサはエキゾースト・フロント・パイプに取

り付けられており 触媒通過後の排気ガス中の酸素濃度

をセンサ自身に発生する起電力の大きさによって検出す

る。酸素濃度が小さいほど起電力は大きくなる。この電

圧によりエンジン・コントロール・コンビュータは,現

在の空燃比が目標どおりであるかを判断し,前方にある

O2センサの状態を監視している。

センサは約3000

C以上で作動し始める。

-116 -

VTH

E2

V

VTH出力

スロットル開度

図-12 スロットル・ポジション・センサ

国匹鵬コ己叫コ灘E2 OXl

図-13 フロント O2センサ

咽~&ー壷噌図-14 リヤO2センサ

-彊留置薗.

(11) シフト・ポジション・スイッチ (図-15)

オートマチック・ トランスアクスルに取り付けられており,シフトがどのレンジにあるかをエンジン ・コン

トロール・コンビュータに入力する。

直翌日 CVT車はCVT'ECUからのシフト ・ポジション信号を CAN通信経由で入力する。

0-0:導通あり

端子番号 E R RB P N D 2 L シフ ト・ポジション

国 。 。困 ひ く〉。 。図 。 。固

く〉固 。 。図

(12) ISC用ステッパ・モータ (図-16)

エンジン・コント ロール・コンビュータはステッノf・

モータを駆動させ スロットル・バルブのあるメイン通

路をバイパスする通路面積を変化させることによりアイ

ドリング時に吸入される空気量を制御している。

ステッパ ・モータはISC用バルブの全閉位置から全開位

置まで200ステップで駆動し 後退方向でバルブを聞き,

前進方向でバルブを閉じる。

(13) オイル・コントロール ・バルブ(図-17)

エンジン・コン トロ ール・コンビュータからのデュー

ティ信号により,コン トロール・バルブを“ON",“OFF"

して可変バルブ・タイミング・コントローラに作用する

油圧を調整し吸気バルブの開閉時期が目標値になるよ

う制御している。

(14) エバポ・パージ用VSV(図-18)

エンジン・コン トロ ール・コンビュータからのデュー

ティ信号により ,エンジン燃焼室に導く燃料蒸発ガスの

量を制御している。

ソレノイ ドに通電されるとバルブが聞き,通気状態にな

る。

ウi

tEi

--よ

図-15 シフト・ポジション・スイッチ

図-16 ISC用ステッパ・モータ

図-17 オイル・コントロール・バルフ

4チャコールキャニスタ

インテーク・

マニホールド ・サージ・タンク

ー砂

図-18 工バポ ・パージ用VSV

-.. 薗函・

。5) ブレーキ負圧スイッチ(図ー 19)

ブレーキ・ブースタに取り付けられており,ブレーキ・

ブースタ内の圧力が作動圧力以上(大気圧側)になるとス

イッチが“ON"する。

軍空〕作動圧力 26.7kPa ( -200mmHg)

(1同 リレー(図-20)

インストルメント・パネル下部助手席ドア側のヒュー

ズ・ブロック又はエンジン・ルーム内のリレー・ブロッ

クに各リレーを設けている。

(イ) メイン・リレー

図-19 ブレーキ負圧スイッチ

図-20 リレー

メイン・リレーは IGスイッチ"ON"のときにエンジン・コントロール・コンピュータへ電源を供給する。

(口) スタータ・リレー

スタータ・リレーは,エンジン・コントロール・コンビュータからの信号によって“ON"し,スタータへ電

源を供給する。

Uサ フュー工ル・ポンプ・リレー

フューエル・ポンプ・リレーは IGスイッチ“ON"のときにエンジン・コントロール・コンピュータからの

信号によって“ON"し,フューエル・ポンプに電源を供給する。

(ニ) ラジエータ・ファン・リレー

ラジエータ・ファン・リレーは ラジエータ・ファン・モータ制御の実施条件成立時にエンジン・コント

ロール・コンピュータからの信号によって“ON"し,ラジエータ・ファン・モータに電源を供給する。

除) マグネット・クラッチ・リレー

マグネット・クラッチ・リレーは,マグネット・クラッチ制御の実施条件成立時にエンジン・コントロー

ル・コンピュータからの信号によって“ON"し エアコン用コンプレッサ・マグネット・クラッチに電源を

供給する。

また,エアコン・カッ ト制御の実施条件成立時にはエンジン・コン トロール ・コンピュータからの信号に

よってマグネット・クラッチ・リレーを“OFF"し,エアコン用コンブレッサ・マグネット・クラッチの電

源を遮断する。

3 点検・整備

1 ) 故障コードの表示・消去方法

(1) 表示方法

(イ) ダイアグノーシス・コード表示方法 (D8-IIによる表示)

①車両を停止状態にする。

②IGスイッチ“LOCK"後. DS -IIをDLCに接続する。

③IGスイッチ“ON"後. DS -IIを使用してダイアグノーシス・コードを読み取る。

(ロ) ダイアグノーシス・コード表示方法(エンジン・チェック・ランプによる表示) (図-21)

①車両を停止状態にする。

-118 -

-温直薗函・

②SSTを使用し, IGスイッチ“ON"の状態でDLCのEFI-T(12) ~ E(4)端子聞を短絡させる。

直:U • DLCの短絡には必ず指定のSSTを使用する。

-短絡位置を間違えると故障の原因となるので絶対に間違えないo

SST : 09991 -87403 -000

09991 -87404 -000

軍翌日 SST(エンジン コントロール ・システム インスペクション ワイヤ)を使用しない場合は, DLCをブラケツ

トより取り外して作業を行い,作業後はブラケットに確実に固定する。

① コンビネーション・メータ内のエンジン・チェック・ランプを点滅し,ダイアグノーシス・コードが表示さ

れる。

亙E ダイアグノーシス コードの表示は記憶しているすべてのコードを小さな番号順に繰り返し表示する。

v

h凡門十」

旺liF

一一

T

F

L「|』

F

-

-

Eヅ叶1」ーードlE

T--守

-

A

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引7ー」

ロud

,,、

エンジンチェック ランフ。

トT端子 短絡|開放一一....J 0.25秒

→同干百円門門門門門一一点灯

エンジン・チェック・ランプ___J旦旦UUUUULー消灯0.25秒

点灯

消灯エンジン・チェック・ランフ。

正常時 異常時(コード21の場合)

図-21 ダイアグノーシス・コード表示方法(エンジン・チェック・ランプによる表示)

(2) 消去方法

(イ) ダイアグノーシス・コード消去方法(DS-1Iによる消去)

ヨ~.異常コード発生箇所を点検修理したときは,次に示す方法でECUの記憶しているコードの消去を行う 。

-異常コードが消去できない場合は再び異常コード発生箇所の点検修理を行う 。

-異常コードの消去を行うとフリーズ・フレーム・データも消去されるので,事前に消去してよいか確認する。

①車両を停止状態にする。

②IGスイッチ“LOCK"後, DS -IIをDLCに接続する。

③ IGスイッチ“ON"後, DS -IIを使用してダイアグノーシス・コードを消去する。

(ロ) ダイアグノーシス・コード消去方法 (ヒューズ抜き取りによる消去)

①車両を停止状態にする。

②IGスイ ッチを“LOCK"にし, EFIヒューズを 60秒間以上抜き取る。

③記憶されているコードはIGスイッチを "LOCK"にし, EFIヒューズを 60秒間以上外すことで消去できる。

直E パックアップ ヒューズを取り外す場合は,念のためにほかのシステムのダイアグノーシス コードを出力

し,確認し記録する。

軍空] • EFIヒューズ、はエンジン・ルーム内(リレー・ボックス内)にある。

-目安として,約60秒程度で消去できるが場合によっては,それ以上かかることがある。

・バッテリ電源, ヒュージブル・リンクなどのパックアップ回路の接続を切った場合も消去されるが消去に

要する時間が長くなることがある。

-119 -

竃温温薗園'

(3) ダイアグノーシス一覧

コードNo. ウォーニング表示 コード記憶

4けた※l 2けた (あり 0,なし・ x) (あり 0,なし・ x)診断内容

P0010 74 。 。 オイル・コントロール・バルブ制御用電圧に異常が発生

したとき

バルブ・タイミング制御に異常が2回連続して発生した

P00l1 73 。 。 とき

-オイル・コントロール・バルブ異常,オイル通路の異

物侵入

P00l6 カム角センサとエンジン回転センサのズレを 5団連続し

62 × 。 て検出したとき

-タイミング・チェーンの伸び

P00l6 75 。 。 バルブ・タイミングの異常が2団連続して発生したとき

-タイミング・チェーンの伸び,誤組み付け,歯とび

P0070 46 。 。 外気温センサからの信号に異常が発生したとき

-センサの故障,信号系統の断線,短絡など

POl05 吸気管圧力・吸気温一体型センサ(吸気温センサ部)から

31 。 。 の信号に異常が発生したとき

-センサの故障,信号系統の断線,短絡など

POllO 吸気管圧力・吸気温一体型センサ(吸気温センサ部)から

43 。 。 の信号に異常が発生したとき

-センサの故障,信号系統の断線,短絡など

POl15 42 。 。 水温センサからの信号に異常が発生したとき

-センサの故障,信号系統の断線,短絡など

スロットル・ポジション・センサからの信号に異常が発

P0120 41 。 。 生したとき

-センサの故障,信号系統の断線,短絡など

フロント O2センサからの信号に異常が2団連続して発生

P0l30 21 。 。 したとき

-センサの故障,信号系統の断線,短絡など

P0135 23 。 。 フロント O2センサ・ヒータ信号に異常が発生したとき

-フロント O2センサ・ヒータ系統の断線,短絡など

リヤ O2センサからの信号に異常が2団連続して発生した

P0l36 22 。 。 とき

-センサの故障,信号系統の断線,短絡など

P0171 燃料系統の異常で空燃比が2団連続してリーン側にずれ

25 。 。 ているとき

-燃圧異常,インジェクタ, O2センサ異常など

POl72 燃料系統の異常で空燃比が2団連続して リッチ側にずれ

26 。 。 ているとき

-燃圧異常,インジェクタ, O2センサ異常など

P0325 18 。 。 ノック・センサからの信号に異常が発生したとき

-センサの故障,信号系統の断線,短絡など

P0335 13 。 。 エンジン回転センサからの信号に異常が発生したとき

-センサの故障,信号系統の断線,短絡など

P0340 14 。 。 カム角センサからの信号に異常が発生したとき

-センサの故障,信号系統の断線,短絡など

P0350 16 。 。 点火信号に異常が発生したとき

-信号系統の断線など

P0351 16 。 。 #1気筒の点火信号に異常が発生したとき

-信号系統の断線など

P0352 16 。 。 #2気筒の点火信号に異常が発生したとき

-信号系統の断線など

P0353 16 。 。 #3気筒の点火信号に異常が発生したとき

-信号系統の断線など

P0443 76 。 。 エバポ・パージ用vsv検出信号に異常が発生したとき

-信号系統の断線,短絡など

nu

L11よ

-温温薗薗.

コ ドNo. ウォーニング表不 コード記憶

4けた※l 2けた (あり 0,なし x) (あり 0,なし x) 診断内容

P0500 52 。 。 車速センサからの信号に異常が発生したとき

-センサの故障,信号系統の断線,短絡など

P0505 71 。 。 ISC用バルブ検出信号に異常が発生したとき

-信号系統の断線,短絡など

P0512 54 。 。 スタータからの信号に異常が発生したとき

-信号系統の断線,短絡など

P0535 44 。 エアコン・エパポレータ温度センサからの信号に異常が

× 発生したとき

-センサの故障,信号系統の断線,短絡など

P0603※5 83 × 。 キー・フリー ECUとの通信におけるコードの照合が

EFI.ECU内部の故障でできないとき

P0622 28 × 。 オルタネータ F-duty信号に異常が発生したとき

-信号系統の断線など

P0850※2 56 。 。 シフト・ポジション・スイッチからの信号に異常が発生

したとき

-信号系統の断線,短絡など

P1399 36 。 。 イオン電流検知信号に異常が発生したとき

-信号系統の断線,短絡など

P1400 36 。 。 #1気筒のイオン電流検知信号に異常が発生したとき

-信号系統の断線,短絡など

P1401 36 。 。 #2気筒のイオン電流検知信号に異常が発生したとき

-信号系統の断線,短絡など

P1402 36 。 。 #3気筒のイオン電流検知信号に異常が発生したとき

-信号系統の断線,短絡など

P1546 55 。 。 スタータ・リレー駆動出力に異常が発生したとき

-スタータ・リレー出力回路,出力モータ回路の異常

U0001 88 。 。 すべてのCAN信号構成ECUとの配線確立履歴がないとき

. EFI. ECUのCAN通信端子の配線の断線など

U0101※3 82 。 。 CVT. ECUからの通信信号が受信できないとき

. EFI . ECU ~ CVT問の配線の断線,短縮など

U0101※3 85 。 。 CVT. ECUへの通信信号が送信できないとき

. EFI . ECU ~CVT 聞の配線の断線,短縮など

U0121糾 86 。 。 . ABS. ECUからの通信信号が受信できないとき

. EFI . ECU ~ ABS . ECU間の配線の断線,短絡など

U0156 87 。 。 -メータ ECUからの通信信号が受信できないとき

. EFI. ECU~メータ ECU 問の配線の断線,短絡など

-オート・エアコン ECUからの通信信号が受信できな

U0l64 89 。 。 いとき

. EFI. ECU~オート・エアコン ECU 間の配線の断線,

短絡など

U0l67※5 81 × 。 キー・フリー ECUとの通信におけるコードの照合が

EFI.ECU内部の故障でできないとき

※ 1 :故障診断装置を使用した場合の出力コードを示す。

※2: A/T車

※3:CVT車

※4: ABS装着車

※ 5:キー・フリー装着車

宣 言ヨダイアグノーシス コード P0011/73,P0016/75, P0130/21, P0136/22, P0171/25, P0172/26, P0850/56,

P1399/36, P1400/36, P1401/36, P1402/36については, ヒューズ,バッテリ外しなどでコードの消去を行っ

た場合は, IGスイッチ“ON"→エンジン運転→IGスイッチ“LOCK"で 10秒以上保持→再度IGスイッチ“ON"

→エンジン運転にてダイアグノーシス・コードの確認をする。必ずエンジン運転後に一度IGスイッチを

“LOCK"にしてから,再度エンジンを始動,運転をしないと異常コードを検出しない。

11ょっ中

1aよ

-2直面園'

2) 点検・整備

(1) 点火時期(図一 22,23, 24, 25, 26, 27)

直言日 エア・クリーナは必ず装着する。

-電気負荷(ヘッド・ランプ,ブロワなど)は掛けない0

.エアコンは“OFF"にする。

-シフト・ポジションは困・ 図 レンジで測定する。

-各バキューム配管の外れ,破れなどがない状態で行う 。

① タイミング・ライトのクリップを図の位置に取り付ける。

②エンジンを暖機する。(ファン・モータが1回作動する

まで)

③DS -IIを使用する場合は次の手順を行う 。

④DLCにDS-IIを接続する。

⑪DS -IIを使用して,アクテイブ・テスト [T端子]を

“ON"にする。

童三日 アクテイブ・テスト [T端子]を“ON"にしたときはエ

ンジン回転速度が変化する。

エンジン回転速度 900 ~認Orpm

④DS -IIを使用しない場合は次の手順を行う 。

④SSTを使用してDLCのREV端子にエンジン回転計を

取り付ける。

SST : 09991 -87402 -000

09991 -87404 -000

ヨ翌日 09991-87404 -000は延長用ハーネスなので使わな

くても良い。

@SSTを使用し, DLC の EFI-T~E 聞を短絡する 。

SST : 09991 -87402 -000

09991 -87404 -000

直言口短絡位置を間違えると故障の原因となるため絶対に間

違えない。

虚空白 ・09991-87404 -000は延長用ハーねなので使わ

なくても良い0

・DLC短絡時はエンジン回転計が変化する。

エンジン回転速度 900 ~ g~O rpm

-122 -

図-22 点火時期(1)

AFffffi内DLC

図-23 点火時期(2)

パ~弘 1 1 ~ 引 1 1 1 開 1 1 1)

E

DLC

図-24 点火時期(3)

-.. 薗函・

⑤ タイミング・ライトを車両上方から照射し車両上方か

ら点火時期を目視点検する。

点火時期(4)図-25

点火時期(5)図-26

己j

f")

はj

fヘUJ fヘ¥

基準値:100 :t 20 (BTDC)

-クランクシャフト・プーリの切り欠き部(ペイントヨ翌日タイミング・チェーン・カバーの点火時塗布)が,

期点検インジケータ左側の欠け部の範囲にあれば,

点火時期は基準値である。

調整は不要であ-基準値は点検のための目安であり,

基準値一2。基準値る。

点火時期(6)図-27. DLC短絡時はエンジン回転速度が変わる。

⑥DLCの短絡を解除し,SSTとエンジン回転計を取り外す。

⑦エンジン回転速度を上げたときに,点火時期が進角することを確認する。

③DLCから DS-IIを取り外す。 (使用した場合)

⑨タ イミング・ライトのクリップを取り外す。

(2)

直E

900 ~ ~~O rpm エン ジン回転速度

アイドル点検

-エア・クリーナは必ず装着する。

-エンジンを暖機する。

ブロワなど)は掛けない。-電気負荷(ヘッド・ランプ,

-エアコンは“OFF"にする。

-シフト・ポジションはP'Nレンジで測定する。

-各バキューム配管の外れ,破れなどがない状態で行う 。

円ペUつ中

ti

-温直面画・

(イ) DS-IIを使用しない点検方法(図-28)

①SSTを使用してDLCのREV端子にエンジン回転計を

取り付ける。

SST : 09991 -87402 -000

09991 -87404 -000

d 111111内DLC

直~ 09991 -87404 -000は延長用ハーネスなので使わな

くても良い。 図-28 DS-1Iを使用しない点検方法

②アイドル回転速度が基準値内の回転速度であることを点検する。

基準 800~ おo rpm

ヨ翌日 回転速度は自動調整のため調整不要である。

③SSTとエンジン回転計を取り外す。

(口) DS-IIを使用した点検方法

①DLCにDS-llを接続する。

②DS-llのiECUデータ・モニタ」よりエンジン回転速度を読み取る。

基準値:800士おorpm

ヨ望日 回転速度は自動調整のため調整不要である。

③DLCより DS-IIを取り外す。

(3) O2フィードパック点検(図一29)

①エンジンを暖機する。

②エ ンジン回転速度を 3000rpm以上で4分間保持し O2

センサを暖機する。

③SST を使用して DLC の EFI-T~E 聞を短絡する 。

SST : 09991 -87403 -000

09991 -87404 -000

直重己短絡位置を間違えると故障の原因となるため絶対に間

違えない。

重重己 09991-87404 -000は延長用ハーねなので使わなくても良い。

パnT弘 II ~ u I I I開 IIけ

E

DLC

図-29 O2フィードパック点検

④エンジン回転速度を 2000rpm以上で保持し,ブレーキ・ペダルを踏む,又はヘッド・ランプを点灯させる。

⑤エンジン・チェック・ランプの状態を点検する。

基準:点滅する (02センサ・フィード・パックの確認)

③SST を使用して DLC の EFI-T~E 聞を短絡し ダイアグノーシス・コードP0171/25.P0172/26を記憶

していないことを確認する。(A/F学習値の確認)

SST : 09991 -87403 -000

09991 -87404 -000

⑦DLCの短絡を解除し, SSTを取り外す。

-124 -

置自E・E・四・

(4) タイミング・チェ ーンの伸び点検

(イ) タイミング・チェーンの伸びを点検する。(図-30, 31, 32)

① シリンダ・ヘッド・カバーを取り外す。

軍空白 シリンダ・ヘッド・カバーの取り外しについては,カムシャフト取り外し参照。

② クランクシャフト・プーリを時計回りに回転させてプー

リのタイミング・マーク (00)とタイミング・チェーン・

カバーのタイミング・ポイントを合わせる。

① カムシャフト・タイミング・スプロケットのタイミン

グ ・マークが天方向(排気上死点)にあることを確認する。

タイミング・マークが天方向にない場合は,プー リを時

計回りに l回転させて,タイミング・マークを天方向に

させる。(排気上死点にする)

④吸気側スプロケットにあるマークの位置を確認する。

基準:吸気側スプロケットのマークがシリンダ・ヘッ

ド・カバー取り付け面より上の位置にある。

直翌日 シリンダヘッド カバー取り付け面にスケールな

どを当てて見ると確認しやすい。

-吸気側スプロケッ トのマークがシ リンダ・ヘッド・

カバー取り付け面より下の位置にあれば, タイミン

グ・チェーンを交換する。

⑤ シリンダ・ヘッド・カバーを取り付ける。

軍望日 シリンダ ヘッド・カバーの取り付けについては,カ

ムシャフト取り付け参照。

「「U

円〆U

11よ

図-30 タイミング・チェーンの伸び点検(1)

図-31 タイミング・チェーンの伸び点検(2)

図-32 タイミング・チェーンの伸び点検(3)

1]¥持VUNwb回目鶏図

エンジン

・チ工

yク・ランプ

pEfm掛12ffN1

過重制御用

vsv

F IL

ーパッテ止L-

I ;f,デーl アース

エンジンアース

ト~

N σコ

エンジン・ コントロール・コンビュータ

18く

m回一一

珠山山

e-ハ市川口m↓陛

置肉E・E・四・

2) コンビュータ・コネクタ端子

端子番号 端子記号 端子名称 端子番号 端子記号 端子名称

41

2 42 BLW ヒータ・ブロワ信号

3 ACSW エアコン・スイ ッチ 43 STP ストップ・ランプ信号

4 ATNE CVT用エンジン回転信号(CVT車) 44 FPOF エアバッグ・フューエル・ポンプOFF要求信号

5 45 ACEV エアコン・エバポレータ温度センサ

6 CANL CAN通信LO 46

7 CANH CAN通信HI 47 HGS1 Rレン ジ・スイッチ (A/T車)

8 LCAN CAN通信LO 48

9 HCAN CAN通信HI 49 ICMB3 イオン電流燃焼制御信号(#3)

10 50 ICMB2 イオン電流燃焼制御信号(#2)

11 51 ICMB1 イオン電流燃焼制御信号(#1)

EPS ECUアイドル・アップ要求信号 52 PIM 吸気管圧力センサ12 EPS

(EPS搭載車) スロットル・ポジション・センサ53 VTH

13 W エンジン・チェック・ランプ 54 THW 水温センサ

14 55 THA 吸気温センサ

15 OXH1 フロント O2センサ・ヒータ 56 VC センサ電源

16 PRG エパポ・パージ用 VSV センサ電源57 VCPM

(吸気管圧力・吸気温一体型センサ専用)17

18 OX2 リヤ O2センサ信号 58 N2 + カム角センサ(+ )

19 E2 エンジン・センサ・アース 59 N1+ エンジン回転センサ(+)

20 E01 パワー系アース 60

21 61 IG3 イグニション・コイル (#3)

22 #30 インジェクタ (#3) 62 IG2 イグニション・コイル(#2)

23 #20 インジェクタ (#2) 63 IG1 イグニション・コイル(#1)

24 #10 インジェクタ (#1) 64

25 OCV - オイル・コントロール・バルブ(-) 65

26 OCV + オイル・コントロール・ノくルフ、、(+) 66 IACALO ISC用ステッパ・モータ 2

27 + B1 EFIECU電源、 67 IACAHI ISC用ステッパ・モータ l

28 FC2 フューエル・ポンプ・リレー 68 IACBLO ISC用ステッパ・モータ 4

29 69 IACBHI ISC用ステップ-モータ 3

30 E23 センサ・アース 70

31 71

32 PBSW ブレーキ負圧スイッチ 72

33 73

34 74

35 75

36 MGC マグネット・クラッチリレー 76

37 FAN1 ラジエータ・ファン・リレー 77

38 BAT パックアップ電源 78

39 MRO メイン・リレー 79

40 A/T シフト・ポジション・スイッチ (A/T車) 80

司i

円〆臼

114

-~~・E・四・

端子番号 端子記号 端子名称 端子番号 端子記号 端子名称

81 110

82 111

83 112

84 113 EFIT EFI-Tチェック端子

85 114

86 115

87 116 E21 ボデー・センサ・アース

88 117 SI02 キー・フリー通信(キー・フリー装着車)

89 118 REV DLC(REV端子)

90 119

91 120 IGSW IGスイッチ

92 121 KNK ノック・センサ

93 センサ・アース122 E2PM

(吸気管圧力・吸気温一体型センサ専用)94

95 123 OX1 フロント O2センサ

96 パワー・ステア リン グ油圧スイッチ124 PST

(油圧パワー・ステア リング装着車)97

98 125 E1 演算系アース

99 126 ALTDI オルタネータ F-duty入力

100 127 N2 - カム角センサ(-)

101 - 128 N1- エンジン回転センサ(-)

102 129

103 130

104 131

105 132

106 133

107 STSW スタータ・スイッチ 134 ALTDO オルタネータ電圧制御出力

108 STR + スタータ・リレー 135 ALT オルタネータかット制御出力

109 OUTTP 外気温センサ

-128 -

3) ECU入出力信号基準値

点検系統 端子

電源系27 ( + B1) ~ 125 (E1)

38 (BA T) ~ 125 (E1)

57 (VCPM) ~ 122 (E2PM)

吸気管圧力センサ系52 (PIM) ~ 122 (E2PM)

56(VC) ~ 19(E2) スロッ トル・ポジション

-センサ系 53 (VTH) ~ 19 (E2)

水温センサ系 54(THW) ~ 19(E2)

吸気温センサ系 55 (THA) ~ 19 (E2)

ノック・センサ系 121 (KNK) ~ 19 (E2)

エンジン回転センサ系 59(N1 +) ~ 128(N1 -)

カム角センサ系 58(N2 +) ~ 127(N2 -)

フロント O2センサ系 123 (OX1) ~ 19 (E2)

リヤ O2センサ系 18(OX2) ~ 19 (E2)

24 (#10) ~ 125 (E1)

インジェクタ系 23 (#20) ~ 125 (E1)

22(#30) ~ 125(E1)

63 (IG1) ~ 125 (E1)

点火系 62 (IG2) ~ 125 (E1)

61 (IG3) ~ 125 (E1)

51 (ICMB1) ~ 125 (E1) イオン電流燃焼制御

50 (ICMB2) ~ 125 (E1) システム系統

49 (ICMB3) ~ 125 (E1)

66 (IACALO) ~ 125 (E1)

ISC駆動信号系67 (IACAHI) ~ 125 (E1)

68 (IACBLO) ~ 125(E1)

69 (IACBHI) ~ 125 (E1)

ノTワー・ステアリング124 (PST) ~ 125 (E1)

信号系*1

パワー・ステアリング12 (EPS) ~ 125 (E1)

イ舌口?口7月ぢ~ *2

ブレーキ負圧スイッチ32 (PBSW) ~ 125 (E1)

信号系

フューエル・ポンプ系 28 (FC2) ~ 125 (E1)

シフト・ポジション40 (A/T) ~ 125 (E1)

信号検出系*4

スタータ・スイッチ107 (STSW) ~ 125 (E1)

信号系

スタータ・リレー108 (STR + ) ~ 125 (E1)

駆動出力系

エアコン入力信号系 3 (ACSW) ~ 125 (E1)

* 1 :油圧パワー・ステアリ ング仕様車

* 2 : EPS仕様車

* 3 : CVT車* 4 : A/T車

冒伊豆~... 四・

測定条件 基準値

IGスイッチ“ON"時バッテリ電圧

常時

IGスイッチ“ON"時 4.5~5.5V

センサ大気開放時 3.1 ~ 4.1 V

エンジン始動後 アクセル開度に応じて変化

IGスイッチ“ON"時 4.5~5.5V

スロットル・バルブ全閉時 0.4~0.8V

スロットル・バルブ全開時 3.2 ~ 5.0V

暖機時(水温60~ 1200

C) 0.3 ~ 1.3V

暖機時 0.5~4.3V

アイドリング時, レーシング時 パルス発生

アイドリング時 パルス発生

アイドリング時 パルス発生

3000rpmで4分間保持後 0.2 ~ 1.0V聞を変動

3000rpmで4分間保持後 0.2 ~ 1.0V聞を変動

IGスイッチ“ON"時 バッテリ電圧

アイドリング時 パルス発生

IGスイッチ“ON"時 o ~ 0.11 V

アイドリング時 パルス発生

アイドリング時パルス発生

(エアコン“ON"時, 電気負荷あり時)

アイドリング時 パルス発生

オイル・プレッシャ・スイッチ“ON"時 0 ~ 0.5V

オイル・プレッシャ・スイッチ“OFF"時 バッテリ電圧

車両停止状態でステアリング操舵時 O~lV

車両停止状態でステアリ ング非操舵時 バッテリ電圧

ブレーキ負圧スイッチ“ON"時 1V 以下

ブレーキ負圧スイッチ“OFF"時 バッテリ電圧

フューエル・ポンプ停止状態 バッテリ電圧

アイドリング時(又はクランキング時) 1.2V以下

回,図レンジ 1V以下

国,図レンジ以外 バッテリ電圧

スタータ・スイッチ“ON"時 バッテリ電圧

スタータ・スイッチ“OFF"時 OV付近

スタータ・リレー駆動時 バッテリ電圧

スタータ・リレー非駆動時 OV付近

エアコン作動時 バッテリ電圧

エアコン非作動時 0 ~ 0.5V

-129 -

-fA・E・四・

点検系統 端子 測定条件 基準値

マグネット・クラッチ・36 (MGC) ~ 125 (E1)

エアコン・リレー“ON"時 OV付近

リレー系 エアコン・リレー“OFF"時 バッテリ電圧

ストップ・ランプ系 43 (STP) ~ 125 (E1) ス トップ・ランプ点灯時 バッテリ電圧

ストップ・ランプ消灯時 O~O.5V

ブロワ系 42 (BL W) ~ 125 (E1) ヒータ・ブロワ・スイッチ“ON"時 O~O.5V

ヒータ・ブロワ・スイッチ“OFF"時 バッテリ電圧

ラジエータ・ファン37(FAN1) ~ 125 (E1)

マグネッ ト・クラッチ“ON"時 1V 以下

制御系 マグネット・クラッチ“OFF"時 バッテリ電圧

可変バルブ・タイミング26 (OCV + ) ~ 25 (OCV -) アイドリング時 パルス発生

制御系

Rレンジ・スイッチ*'1 47 (HGS1) ~ 125 (E1) 国レンジ バッテリ電圧

国レンジ以外 O ~ O.5V

エンジン回転出力系 118 (REV) ~ 125 (E1 ) アイドリング時 パルス発生

アイドリング時

134(ALTDO) ~ 19(E2) (エアコン“OFF"時,電気負荷なし時)

アイドリング時

オルタネータ系(エアコン“ON"時,電気負荷あり時)

パルス発生アイドリング時

126 (ALTDI) ~ 19 (E2) (エアコン“OFF"時,電気負荷な し時)

アイド リング時

(エアコン "ON"時,電気負荷あり時)

19(E2)~ボデー問

アース系20(E01)~ボデー間

常時 導通あり116(E21) ~ボデー間

125 (E1) ~ボデー間

*1:油圧パワー・ステアリング仕様車

* 2 : EPS仕様車

* 3 : CVT車

* 4: A/T車

ハU

qtu

市lよ

雷同E・E・四・

4) ECUデータ・モニタ参考値一覧

項目名称点検条件 参考値 異常時の主な点検項目

(短縮名称)

燃料ステー タス暖機後,アイドル回転時 CL

吸気系統,燃料系統,点火系統,排気系統,

(FS1) 制御系統

完全暖機時 80 ~ 1100

C 水温

センサ断線時 400

C 水温センサ系電圧(ECT)

センサ短絡時 119 ~ 1400

C

IGスイ ッチ“ON",エンジン停止時90 ~ 110kPa (大気圧)

吸気管圧力暖機後,アイドル回転時 吸気管圧力センサ系電圧

(MAP) (エンジン無負荷)

20~50kPa

暖機後,アクセル全開, 4000rpm時 90 ~ 110kPa

エンジン回転速度 IGスイ ッチ“ON",停車時 Orpm エンジン回転センサ系パルス

(RPM) エンジ ン一定回転時 大きな変動がない

車速 IGスイ ッチ"ON",停車時 Okm/h 車速センサ系パルス

(VS) 一定走行時 大きな変動がない

クランキング時4~60

(エアコン “OFF",国 レンジ)

吸気管圧力 ・吸気温一体型セ ンサ,エン ジ暖機後,アイドル回転時

点火時期進角(エアコン“OFF",困 レンジ)

-5 ~ 150 ン回転センサ,カム角センサ,スロット

(ITA) ル・ポジシ ョン・センサ,ノック・センサ,暖機後, 2000rpm時

0 ~250 水温センサ,車速, EFI -T端子(エア コン “OFF",回レンジ)

エンジン始動, EFI -T端子短絡時 10。

IGスイ ッチ“ON",エン ジン停止時 雰囲気温度と同じ吸気温度

センサ断線時 -400

C 吸気温センサ系電圧(IAT)

センサ短絡時 119 ~ 1400

C

絶対スロットル開度 アクセル全閉時 0~20% スロットル・ポジション・センサ系電圧

(TP) アクセル全開時 70~90%

暖機後, 3000rpm時O~lV

Fr02センサ出力電圧0 リーン側 フロント O2センサ系電圧

(02FV) (エンジン無負荷)リッチ側

Fr02短期燃料補正 暖機後, 3000rpm時-20~20% フロント O2センサ系電圧

(02FP) (エンジン無負荷)

暖機後, 3000rpm時O~lV

Rr02センサ出力電圧 。リーン側 リヤ O2センサ系電圧(02RV) (エンジン無負荷)

1・リッチ側

Rr02短期燃料補正 暖機後, 3000rpm時30~ 100% リヤ O2センサ系電圧

(02RP) (エンジン無負荷)

トータル燃料補正量 暖機後, 3000rpm時0.74~ l.49

吸気系統,燃料系統,点火系統,排気系統,

(TFAK) (エンジン無負荷) 制御系統

IGスイッチ “ON",エ ンジン停止時 0% 吸気管圧力・吸気温体型センサ,エンジ

エパポ・パージ出力 ン回転センサ,水温センサ,スロットル・

(EVAP) エアコン“OFF",電気負荷なし,。 ~100% ポジション・センサ,フロント O2センサ,

2000rpm 保持リヤ O2センサ

電源電圧 IGスイッチ“ON",エン ジン停止,11 ~ 13V 電源系電圧

(VPWR) 電気負荷なし時

相対スロ ットル開度 アクセル・ペダル全閉時O~ l.6% スロットル・ポジション・センサ系電圧

(TP _R) (IGスイ ッチ“ON")

オルタ・フィールド・オルタネータ・フィールド・デ、ユーテイ

デューテイ 暖機後,アイドル回転時 O~ 100% 信号系統

(ALTFD)

C端子デューテイ暖機後,アイドル回転時 0~100% ALTDO信号系統オルタネータ側電源、

(ALTCD)

市『

iqJ

1li

電温E薗函'

項目名称点検条件 参考値 異常時の主な点検項目

(短縮名称)

エンジン回転センサ,スロットル・ポジ

ISC学習値暖機後,アイドル回転時 ション・センサ I吸気管圧力センサ,水温

(DLRN) (ヘッド・ライト“OFF 0~20% センサ,車速,電気負荷,エアコン・ス

“OFF" ,回 レンジ) イッチ,シフト・ポジション・スイッチ,

ABS.ECU

ノック補正進角暖機後,アイドル回転時 0~3CA ノック・センサ系パルス

(AKNK)

IGスイッチ“ON",エンジン停止時 0% 吸気管圧力センサ,スロットル・ポジショ

ノTージ補正係数エアコン“OFF",電気負荷なし,

ン・センサ,エンジン回転センサ,水温セ

(FPG) 30~40% ンサ,吸気温センサ,フロント O2センサ,2000rpm保持

リヤ O2センサ

ギヤ段信号IGスイッチ“ON 0~6 EFI . ECU, CVT. ECU, CAN通信系統

(GEAR)

アイドル信号 アクセル全閉時 ON スロットル・ポジション・センサ系電圧

(IDL) アクセル全開時 OFF

エアコン信号 エアコン・スイッチ“OFF"時 OFF エアコン入力信号系電圧

(AC) エアコン・スイッチ“ON"時 ON

ヘッド・ライト,デフォッガ,

ヒータ・ブロア,ラジエータ・ファ ON ヘッド・ライト系電圧,デフオツガ系電圧,

電気負荷 ンのいずれかが“ON"時

(DSW) ヘッド・ライト,デフオツガ, ヒーブロア系電圧,ラジエータ・ファン制御系

電圧タ・ブロア,ラジエータ・ファンの OFF

すべてが“OFF"時

ストップ・ランプ信号 ブレーキ・ペダル踏み込み時 ON テール・ランプ系電圧

(STP) ブレーキ・ペダル離した時 OFF

パワステ信号 停車状態,ステアリング操舵時 ON パワー・ステアリング信号系電圧

(PST) 停車状態,ステアリング非操舵時 OFF

暖機後,アイドル回転時0~50

吸気カム実変位角 (エアコン“OFF")カム角センサ系パルス

(VT) 固レンジ・ストール・テスト時

(A/T搭載車のみ)40~60。

暖機後,アイドル回転時 。。吸気カム目標変位角 (エアコン“OFF") 吸気管圧力センサ,エンジン回転センサ,

(VTT) 固レンジ・ストール・テスト時 カム角センサ,7J<.jlu¥.センサ

(A/T搭載車のみ)40 ~600

暖機後,アイドル回転時30~55%

VVT制御デューテイ (エアコン“OFF") 吸気管圧力センサ,エンジン回転センサ,

比(DVT) 固レンジ・ストール・テスト時 カム角センサ,水温センサ

(A/T搭載車のみ)40~60%

TVVT角度換算値 暖機後,アイドル回転時61 ~ 710 エンジン回転センサ,カム角センサ,

(VTB) (エアコン“OFF") タイミング・チェーン伸び

暖機後,アイドル回転時

(ヘッド・ライト“OFF",エアコン 7 ~ 50step

ISCステップ数 “OFF" ,困レンジ)ISC駆動信号系パルス

(ISCS) 暖機後,アイドル回転時

(ヘッド・ライ ト“ON",エアコン 50~ 115step

“ON

暖機後,アイドル回転時エンジン回転センサ,スロットル・ポジ

(ヘッド・ライ ト“OFF",エアコン 0~20%

ISC(デューテイ比) “OFF",回レンジ)ション・センサ,吸気管圧力センサ,水温

(ISCD) 暖機後,アイドル回転時センサ,車速,電気負荷,エアコン・ス

イッチ, シフト・ポジション・スイッチ,(ヘッド・ライト“ON",エアコン 30~70% ABS.ECU

“ON",回レンジ)

っ,U円〈

U

Eよ

-~・E・四・

項目名称点検条件 参考値 異常時の主な点検項目

(短縮名称)

IGスイ ッチ“ON",エンジン停止時 0.09 ~ O.llMPa

実吸気管圧力 暖機後,アイドル回転時0.02 ~ 0.05MPa 吸気管圧力センサ系電圧

(PMVTB) (エンジン無負荷)

暖機後,アクセル全開, 4000rpm 時 0.09 ~ O.llMPa

冷開始動時

(エアコ ン“OFF 12 ~ 16ms

ニュートラル,水温200

C)

噴射時間暖機後,アイドル回転時

(エアコ ン“OFF",回レンジ又は 1.0 ~ 1.6ms インジ、エクタ系電圧,インジ、エクタ系パルス(TAUZ)

ニュートラル,水温900

C)

暖機後, 2000rpm時

(エアコ ン“OFF",国 レン ジ又は 1.0 ~ 1.6ms

ニュートラル,水温900

C)

VFモニタ 暖機後, 3000rpm時0.75 ~ 1.48

吸気系統,燃料系統,点火系統,排気系統,

(VF) (エン ジン無負荷) 制御系統

O2センサ信号 !援機後,3000rpm時リーンごリッチ フロント O2センサ系電圧

(OX) (エンジン無負荷)

直言ロ データ・モニタの値は,測定上のわずかな差,測定環境の違い又は車両の経時変化などにより値が大きく

バラツキ,明確な基準値(判定値)を示すことが困難である。 したがって,参考値内であっても不具合とな

る場合がある。

-息っき,ラフ・アイドルのような微妙な現象に対しては,同型車を同一条件でデータ採取比較する手法を

用い,データ・モニタの全項目 から総合的に判断する必要がある。

円べυ

J11よ