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© 2020 NDI SOLUTIONS LTD. confidential プロジェクトの成功に重要な発注者としての認識 プロジェクトの成功は発注者次第!! 「彼を知り己を知れば百戦して殆うからず」の精神 2020年2月20日 東京ガスケミカル株式会社 2-2

プロジェクトの成功に重要な発注者としての認識 · 2020. 2. 25. · プロジェクトの成功に知っておく“発注者としての認識” (1/3) “発注者次第”“プロジェクトの成功は、発注者の資質にある”

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プロジェクトの成功に重要な発注者としての認識

プロジェクトの成功は発注者次第!!

「彼を知り己を知れば百戦して殆うからず」の精神

2020年2月20日

東京ガスケミカル株式会社2-2

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アジェンダ

1. 自己紹介

2. システム開発の特徴と受注者の傾向

3. プロジェクトの成功に知っておく “発注者としての認識”

4. NDK様委託のプロジェクトでの “発注者側の意識改革”

5. NDK様が一丸となって乗り越えた課題

6. 私のPMポリシー

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0.5-2.5

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1.自己紹介

0.5-3

3

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“東京ガス(TG)およびTGグループ会社におけるIT関連業務を経験”

氏名 大沼 功一 出身 スカイツリーの麓 墨田区押上 完全な下町っ子

自称 プロジェクト請負人

主な経験

➢ 東京ガス

・システム開発

・IT部門の組織・制度設計

・システム開発標準 / 技術標準

・資材部 システム担当バイヤー

➢ グループ/情報会社

・パッケージ外販

・コアパートナー制度設計

・プロジェクトマネジメント制度設計

・運用統括 (運用設計標準)

➢ グループ/エンジニアリング・エネルギーサービス会社

・GIS営業外販

・グループ会社2社のシステム統合プロジェクト(PM)

➢ 現在 TGケミカル 出向中© 2020 NDI SOLUTIONS LTD. 4

1-4

出展:ぱくたそ(www.pakutaso.com)

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2.システム開発の特徴と受注者の傾向

発注者として理解しておく “システム開発環境”

0.5-4.5

5

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“システム開発の特徴と受注者の傾向”

システム開発の特徴

要求仕様が不明瞭 / 現行通りなど抽象的 / 開発中の仕様変更 / 完成品の齟齬・変更

追加費用/瑕疵曖昧 / リスクは委託先に負わす / 優秀な技術者でも技量(生産性・品質)が発揮できない /

心の病と伝染性による離脱と交代

⇒明確な設計書に基づく建設業界とは違う ≠ 人間系の世界/SE単価が高くても成果が高いと限らない

受注者の傾向

発注者の言うことは一生懸命に実現しようと頑張る / 非現実的な要望も聞き入れてしまう

思っていても言わない / 間違っていても言えない / その通りに作る / 関係者への遠慮や忖度

⇒業務イメージをしっかり理解していなくても、思い込みで仕様を策定し、設計・開発を進める

発注者が特徴を知っていないと、受注者を振り回すだけでなく、プロジェクトの成否にも関わる

発注者とは、PMは勿論のこと “検討ユーザ/原局” “PMO” “調達部門”など

★各ステークホルダーがこれら特徴を意識し、

コミュニケーション機会を多く持つことにより共通認識を持つことが重要

2-6.5

6

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3.プロジェクトの成功に知っておく“発注者としての認識”

求められる発注者の資質

0.5-7

7

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プロジェクトの成功に知っておく “発注者としての認識” (1/3)

➢ “発注者次第” “プロジェクトの成功は、発注者の資質にある”

• 発注者の要件変更、時間的・要員的な都合などで “最適な計画を崩す”

システム開発について知識不足。当初計画維持の重要性の認識が低い

⇒変化を加味した柔軟で無理のない理想の計画は、計画通りに進めれば、計画通り成功するもの

• システムの品質低下や計画遅延の要因が “発注者側にもあると理解していない”

問題の原因は受注者側にあると思いがち → 理解力/理解不足・認識違い・スキル不足

優位的立場は主観性・一面性に偏る → 表面ばかり見て、問題を全面的に捉えない

⇒お互いで問題の本質を見極め、認識のズレを無くすことで、予測・予防・リカバリーが可能

• システムのことは分からないからと重要な課題や決断も “パートナーに任せがち/パートナーだけで解決させる”

気持ちの緩み、依存性、自分ごと逃避など淡い気持ち → 楽観視は取り返しのつかない失敗に結びつく

⇒発注者も必死になってパートナーも必死にさせる熱意とリードが大切

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2.5-9.5

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➢ プロジェクトの成功で重要と思うこと

八甲田山の遭難の原因

①気象条件 ②貧弱な整備 ③指揮系統の混乱 ④極端な情報不足 ⑤認識不足

・“決断力と責任” 決断に必要な “情報と判断力”

判断には “周りの人の信頼” と “しっかり聞く姿勢” により “善悪” の情報が集まる

⇒求められたとき、迷っているとき、誰も発言しないとき、 ズバッとわかりやすく決断 リーダシップ

・“やる気を出す” 心理術のコミュニケーション

“パートナー” と呼ぶ → 相思相愛・嬉しい “ベンダー 業者” 扱い / “資料でのベンダー記載” やめる

⇒ “思いやり” と “厳しさ” で、 “前向きな気持ち” を引き出し、お互いを理解し “正しい情報” を集める

・システム開発の “難しさと怖さ” を知る / “リスク感度” を上げる

仕様書の行間は読み切れない・業務を熟知していない → テスト結果は設計書通りだが業務で使えない

進捗管理・課題管理では完了件数に拘り、問題の本質を追求していない → 状況は変わらず/再発し大問題

⇒システム開発の “危険な特徴” をしっかり理解して、 “十分な注意と危機感” を持って取り組む

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2.5-12プロジェクトの成功に知っておく “発注者としての認識” (2/3)

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➢ “本質まで理解” したうえでの共通認識をとって進めていること

・情報共有はプロジェクト活動の基本であるが、 “共有” と “共通認識” は違う

・共有だけでは意思疎通までいかない → “何故” と “だから” まで理解し合い、 “認識のズレ” をなくす

『本質の認識が低いと』

“言われたことのみ” / “言われた通りにやる” ⇒ “できあがった時” に “認識齟齬” が発見

『本質の認識が高いと』

“自分の考え” を伝え、 “業務まで踏み込んで” 作る。 “お客様の立場” で考える

“都合の悪い情報“ も早く上がってくる ⇒ リスク回避では ”時間・リソース・コスト” を費やさない

⇒ “お客様の会社” のために、 “社会に役に立つ” ことを前提とした考え方に変わり、

さらに “良い提案” がされる

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2-14プロジェクトの成功に知っておく “発注者としての認識” (3/3)

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4.NDK様委託のプロジェクトでの“発注者側の意識改革”

(1)プロジェクトの特徴

(2)発注者としての自覚醸成

①自覚の種まき②自覚の徹底

(3)コミュニケーション強化

“発注者” を自覚させる取り組み

0.5-15.5

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(1)プロジェクトの特徴

グループ会社の統合に伴う “基幹業務のシステム統合” プロジェクト

事業分野ごとに “業務プロセス” や “仕事のやり方・基準” が異なる

①引合・受注・請求・検収 ②調達 ③販売 ④経理 ⇒ 4つのパッケージ業務プロセスを “標準化し統合”

⑤データ活用(BI)

専任者は3名(導入フェーズより4名)、各業務に精通したプロジェクト検討メンバーは “日常業務との兼務” 体制

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1.5-16.5

お互いの業務を知らない、組織風土や業務のやり方・ルールが違う !!

自分のやり方が正しい 旧会社はこのやり方でないとできない !!

現行踏襲の固持 各自が想うままの主張

果たして 業務プロセスは統合できるか半信半疑 からスタート

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(2)発注者としての自覚醸成 (1/5)①自覚の種まき

フューチャーセッションの企画

・それぞれがプロジェクトの問題を “自分ごと” として考え、稼働後のありたい未来 を構想

・役員、部長、GM、検討メンバー、PM、プロジェクト専任メンバー

・プロジェクト事務局(PMほか)が テーマを考え、テーマごとに班を編成し 思うこと話し、模造紙で発表

⇒ 一体感醸成とプロジェクトを成功させるマインドを共有

⇒ お互いを理解し検討が進めやすくなった

業務成熟度向上セッションの導入

・“業界標準” の 業務プロセスやシステム機能 を認識

・“業務のあるべき姿” と “自己業務” との “Gapを認識” したうえで 意識改革(現行踏襲、膨張など解消)

⇒ “現時点の業務とシステムの成熟度” と “プロジェクトで目指す成熟度” を可視化

⇒ “稼働時の到達点” を全員で認識© 2020 NDI SOLUTIONS LTD. 13

2.5-19

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(2)発注者としての自覚醸成 (2/5)

①自覚の種まき

経営レポート

・経営会議で毎月 “進捗やエスカレーション課題” を報告 ⇒ 辛めの評価、危機感を共有

・検討メンバーの日常業務の負荷軽減

・上司・同僚へ検討への配慮 ⇒ “自分たちの代表者 業務と検討の両立は大変なんだ” を理解

・本部長、部長、GM、担当の各自が 新業務・新システムの定着を年度目標設定して “業績評価”

・基本計画書をプリントアウト して経営会議で回覧 (要件定義開始前) ⇒ プロジェクトを知る

⇒ “システムのことは分からない” と、 よく言われる経営層に対して、プロジェクトについて認識共有

“緻密な作業工程による計画の上で進む”

“業務統合・システム統合、一斉稼働、長期間、複雑かつ大規模なパッケージ開発”(グループ初)

“楽観視はできず リスクが高い”

“開発費は事業収支へのインパクトが大きく、失敗は許されない”

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2.5-19

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(2)発注者としての自覚醸成 (3/5)

②自覚の徹底

業務原局としてのマインド徹底

・“決めることへの責任と自覚”、 自分ごととして考える、 ヒトのせいにしない

・素人には分からないので、専門家に任せたいという “丸投げに近いことはしない”

・“パッケージ選定に責任を持つ” 決めたのは自分たち

⇒追加・変更は、プロジェクト事務局が後で何とかしてくれる/増やしてもらえるという甘い認識を払拭

パッケージ適用方針の徹底

・パッケージ “標準機能” の適用や “追加変更” 機能の適用の方針を全員が徹底する

⇒パッケージ機能に “業務をどう合わせるか!” 合わない場合は “運用で回避” が前提!

追加開発を認める業務領域(*1)、実施優先度(*2)の考え方を提示

(*1)追加開発を認める業務領域 :シーツーエグゼキュートの工事・調達領域は一定のGapを想定しており範囲内で追加・変更

を許容。 その他の業務領域は原則不可

(*2)実施優先度 :法令、会社施策、事業競争向上、業務停止など「高」、業務効率化は「中」、利便性は「小」

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1.5-20.5

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(2)発注者としての自覚醸成 (4/5)

②自覚の徹底

シーリング制度導入 (金額上限値の設定)

・追加・変更は、予算超過/スケジュール/体制に影響

・稼働遅延リスクが高まる

⇒基本計画書に、各業務領域の “限度額” を守るルールを定義

・自己領域の限度額を超える場合は、全業務領域の予算内で調整

・各チームの要求は業務検討リーダ全員で追加の必要性を討議し決定

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1-21.5

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(2)発注者としての自覚醸成 (5/5)

②自覚の徹底

利用部門の導入推進体制

・稼働までの1年間は、各部の “業務課題の解決” 、新システムの “受入れ・理解” に注力

・“如何に靴に足を合わせるか” 部長・グループマネージャーは、 “自己とのGap解決” に向けて検討

・“本部長“ が各部の課題状況を経営会議で報告。 導入進捗状況を ”全社レベル” で共有

・セルフトレーニングで使い込む。 業務の適合が難しい場合でも、 “やり方の見直し・運用回避” を基本に我慢

・“グループマネージャー” を導入推進者。 自職場の “まとめ役・定着” の “リード”役

社長より 導入推進者へ “期待・役割・責任” を自覚

組織には “前向きな者もいれば後ろ向きも” いる。 組織に勢いがあれば “後ろ向きも前向き” になる。

全員一丸をモットー!

・“窓口一本化” 導入推進事務局 1名 専任 (教育・習得状況、アンケート・問い合わせ等管理、横断課題収集)

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2-23.5

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(3)コミュニケーション強化 (1/3)

チーム連携強化策

・“業務検討チーム・ユーザ” と システム開発チーム(NDK様)の “橋渡し役”

開発側との間に “一線を引きたがる” / 本業務との兼務で “コミュニケーション機会が少ない”

⇒ “チーム連携PMO” 機能を配置し、認識齟齬・抜け漏れ防止など、 “業務とシステムの品質底上げ” を図る

・進捗・課題管理は “第三者観点” で別チームを組織

⇒管理機能の “独立性・中立性” に加え、各社の進捗等の情報の “正確性・妥当性” の責任を果たす

・各社委託先リーダとの “腹落ち” 会議の開催

⇒“本音” を言う場。 “認識ズレ”を防ぐ。

プロジェクト定例会では “突っ込めない部分・タブー” を明らかにする

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2-25.5

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(3)コミュニケーション強化 (2/3)

意識改革活動

・プロジェクトの成功に向けた意識改革ミーティング 「システム開発チームリーダへのお願い」 (PJ立ち上げ時)

リーダへの“想い” / “受け身”になってほしくない / “フラット・同じ目線”で取り組みたい

✓ 稼働を大前提とした判断・決断

✓ マネジメントで一番重要なことはリスク感性。予測して進めることが重要

✓ 大きな問題は一気に顕在するものでなく、日頃の会話や観察が行われていれば発生しない

✓ おはよう、お先に、お疲れ様! 元気な挨拶、気配りの徹底

✓ メンバーの性格・仕事の進め方・力量を掌握 理解

✓ これまで一緒に仕事をしてきていないメンバーであり、自分から話しかけて相互の考え方を深める

✓ 事なかれ主義、自分は自分 ダメ!

✓ はっきりモノ言う、ダメなことは叱る。但し最後に思いやり

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1.5-27

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(3)コミュニケーション強化 (3/3)

キックオフ会

・各フェーズで、弊社社長よりプロジェクト稼働に向けたメッセージ、心構えなど “自分ごと”を徹底

・発注者側の各業務チームリーダ(部長クラス)から “取り組み方針・決意表明”

・調子の波が上向いているときは上手く行く。 “調子の波をお互いが感じ取るムード作り”

イベント/一体感活動

・フェーズの切れ目でお疲れ様&キックオフ会、暑気払い、花見、BBQ “一体感醸成・盛り上がり会” を開催

・各リーダ、各社社長より “熱い渾身” のあるトーク

・開発パートナールーム ⇒ “垣根を無くす” ラジオ体操(雑談しながら) 全員起立の朝会ミーティング

業務習得強化

・多彩な商材/業務プロセス/処理内容/購買処理

⇒設計・プログラム開発で齟齬が無いように “業務利用場面” を分かりやすく説明 (勉強会)

・仕様書では見極められない行間のフォロー

⇒業務チームがプログラム完了の早期の段階で “業務実態” を説明しながら共同でテスト検証”

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2-29

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5.NDK様が一丸となって乗り越えた課題

(1)複合パッケージの連携

(2)複数社連合軍の指揮

(3)調達機能の新規大規模開発

過去にない大プロジェクトを成功させたNDK様の “グループ力”

0.5-29.5

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(1)複合パッケージの連携

◆ 複数業務パッケージ・ツールの組み合わせによる一斉稼働

シーツーエグゼキュートの大規模カスタマイズ、アドオン開発、新バージョン適用 など技術的課題が山積み

レガシーシステムのデータ移行は、すべて自動化できずハンド処理 で対応

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シーツーエグゼキュート

(工事・Eサービス)

シーツーエグゼキュート

(調達)

販売パッケージ

経理パッケージ

ワークフロー

BIツール

パッケージ・ツールの複雑な連携

1-30.5

カスタマイズ/アドオン

新バージョン

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(2)複数社連合軍のとりまとめ

◆ 日本電通(NDK)様、NDIソリューションズ(NDIS)様、四国システム開発様、他社パッケージ開発会社様、

ワークフロー・データ連携会社など主要7社に加え、再委託先数社

⇒NDK様、NDIS様、グループ総動員で対応

これまでに一緒に開発をしたことがない = 経験・スキル・性格など知らない、各社の仕事のやり方、進め方、管理手法が違う

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シーツーエグゼキュート

(工事・ES)

シーツーエグゼキュート

(調達)

販売パッケージ

経理パッケージ

ワークフロー

BIツール

NDKグループ N社

P社

S社

A社

1-33

カスタマイズ/アドオン

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(3)調達機能の大規模カスタマイズ開発

◆ これまでのシーツーエグゼキュート(調達)は、“部門購買機能”。本システムでは “集中購買機能”

業務知見がない中で 調達テンプレートをベースに、ほとんどが新規開発/未経験業務の開発

シーツーエグゼキュートの拡張性・対応力

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部門購買

購買部所

仕入れ先

集中購買

依頼部所

仕入れ先

依頼担当

ワークフロー依頼申請/処理結果

メール

ワークフロー上申

1.5-32

購買担当

購買部所

ワークフロー上申

依頼

大規模カスタマイズ

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6.私のPMポリシー

0.5-33.5

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PMポリシー

1. 全てに “発注側に責任がある” と思うこと

2. “発注者次第“ でプロジェクトの成否が変わる

3. 100%以上のパートナーの力を引き出すのは “発注者の使命”引き出すことができるのは発注者だけ

4. “信頼関係を築き“ パートナーが計画したスケジュールを守ればプロジェクトはうまくいく乱すのは発注者。乱さないために ”発注者側のマネジメントルールを徹底” する

5. 時には、強く厳しく。 “思いやり” のフォローは必ずして後に残さない “次もはっきり伝えられる”

6. 何故そうなのか、自分も考えてみて、常に問題がないかという意識を持って “自分ごと” としてとらえる

7. “直感的な自分の尺度” を持つ “パッと見てピンとくる!”

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2-35.5

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PMポリシー

8. マネジメントでは “リスク管理” が一番大事と思う“相手と自分のリスク” を知れば大きな失敗はしない。 リスクを知る情報収集が秘訣

9. 一度決めたことも “条件が変われば” 最適な選択をする判断(柔軟な対応)

10. 立てつけや骨組みを変えるとリカバリーに追われる。 “計画には時間をかけて” しっかり考えて作る

11. 本プロジェクトでは “稼働重視” で 原則として“運用回避” を徹底

12. 鳥の目 虫の目 “魚の目(潮目) ”

13. 相手の発言には “プラス・マイナスの動機“ があるはず。それを理解・把握して決断

14. 結論より ”判断したポイント“(結論の根拠、多角的であるか、全体としてどうか・・)

15. 仲間の “衰えや悩み” を察知して早めに対策を講じる

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2-37.5

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成功するシステム開発は全体で3割! 7割は失敗!

失敗の7割は “発注側にもある” かもしれません!

“発注者次第” !

1-38.5

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