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Hitotsubashi University Repository
Title カルテルの違法性判断と対市場効果
Author(s) 平川, 幸彦
Citation 一橋論叢, 93(2): 169-188
Issue Date 1985-02-01
Type Departmental Bulletin Paper
Text Version publisher
URL http://doi.org/10.15057/12922
Right
カ〃テルの違法性判断と対市場効果
平
川 幸 彦
(5ア) カルテルの違法性判断と対市場効果
1 序
独占禁止法二条六項はカルテルの対市場効果の要件と
して競争制隈の「実質性」を要求する。これに対して西
ドイツ競争制限禁止法(ΩO器旨零Oq昌峯9ま署實9げO-
竃巨叫一岸昌oq9以下GWB)一条一項はそのような限定
を有していない。「市場関係に影響を及ぼす蓋然性(雲㎝-
….、一〇貝)」で十分であるとする。ではかかる対市場効果の
画定の方向は何か。市場支配カの形成を規制するという
視点は導入され、具体化されうるのか。そもそも対市場
効果の右要件はカルテルの違法性判断においていかなる
位置を占めているのか。これらが本稿で検討されるべき
課題である。
考察の出発点はGWBカルテル禁止原則の明確化に求
められる。けだし従来のカルテル法理の研究においては、
当原則がその中心をなす一条と二五条一項との相互関係
において十分に検討されてきたとはいえないからである。
なお本稿は競争政策の観点からGWBの競争制隈概念
^1)
を評価する試みの一環である。
皿 カルテルの違法性判断
Lカルテル禁止原則
競争制限の形態とその法的な取り扱いという視点から、
GWBに規定されている競争制限は通常、「状態による
(庄自、〇一一N。ω鼻、一〇)」競争制限と「措置による(ま邑一
^2)
巨昌、、、一、目Φ)」競争制限に分類される。前者は市場構造
一橋論叢第93巻第2号(58)
が競争制限的であることに係り、原則として濫用規制に
{3)
服する(濫用主義一婁書量=o冨窄巨じ勺)。市場支配(二
二条)や中小規模の競争者に優越する市場カ(三七、条
^4)
三項)がこれに属する。後者は事業者の競争制限的行動
に係り、原則として禁止される(禁止主義、く。、σ。十、、.
?一 ?一
ユ冒号)。カルテルはこの類型に属している。
事業者間の競争制限契約あるいは決議という形態をと
ったカルテルは、GWB一条一項によってその私法上の
^フ〕
効力を奪われる。無効を無視して契約や決議が実施され
た場合、法は秩序違瓦として過料の制裁(三八条一項一
号、同条四項)でもって威嚇し、さらに差止(三七、条
一項)を用意する。かかる規定は当該契約や決議の実施
^呂)
禁止を意味している。また契約や決議ではなく相互協調
行為という形式をとったカルテルは二五条一項によって
禁じられる。禁止への違反は一条一項の場合と同じく秩
序違反としての過料の賦課(三八条一項八号、同条四
項)並びに差止(三七a条二項)をもって対処される。
なおカルテルヘの教唆、強制は二五条二項によって禁止
され、禁止への違反はカルテルヘの勧奨とともに秩序違
反を構成し(それぞれ三八条一項八号、洞項一〇、一一
号)、過料の制裁(三八条四項)およぴ差止(三七a条
二項、。但し三八条一項一〇号の場合を除く)を用意され
る。カルテルの禁止が教唆、強制、勧奨という手段によ
^9〕
って潜脱されることを防止する趣旨である。
以上のカルテル禁止原則にとって大きな問題は一条と
二五条一項の相互関係である。どちらが当原則の中心に
置かれるべきなのか。
GWBの法体系上の相互関係を重視する立場からは一
^10〕
条がより基本的な規定となる。この見解は二五条一項が
相互協調行為という形式による一条の潜脱をその要件と
^11)
している点に着目し、一条を第一次禁止規定(唱巨箒g
<曾げo汁)、二五条一項を第二次禁止規定(血。岸目目轟、g
^”)
<①}o汁)と位置づけるのである。従ってカルテルに関す
る二五条一項の違法性判断は、もしも当該相互協調行為
が契約による拘束の対象とされた場合、一条によって無
^o)
効とされうるか否かの検討ということになる。一条の個
々の要件はカルテル契約というフィルターを通して、水
平的な相互協調行為の要件として二五条一項の相互協調
^“)
行為概念の中に書き込まれる。
カルテル禁止政策を選択した立法者の意思を重視する
170
(59) カルテルの違法性判断と対市場効果
立場からは二五条一項がカルテル禁止原則の中心に置か
^”)
れるべきこととなる。この見解はすでに一条と三八条一
項一号の中に水平的相互協調行為の禁止すなわちカルテ
ルそれ自体の禁止原則が規定されているとするのである
が、一九七三年の第二次改正によってGWBの中に相互
協調行為を禁ずる現行二五条一項が導入されるに至った
以上、カルテル禁止を契約という形態と結ぴつけて考え
ることはもはや明らかに意味がなくなったとするのであ
^帖)る
。この態度はヨーロソパ経済共同体(以下EWG)設
立条約八五条一項が協定、決議とともに相互協調行為を
掲げ、カルテルをも他の事業者間の競争制限行動と同じ
^〃)
く一様に禁じているのと軌を一にするものである。
一条は二五条一項にいう相互協調行為の一つの形態、
すなわち契約や決議を手段とする水平的な相互協調行為
^蝸〕
をとらえるにすぎない。一条の意義は、二五条一項の特
別規定としてカルテル契約や決議に無効の制裁を付与す
^19)
る点に求められることになる。一条のカルテル契約は二
五条一項において前提とされはしない。一条との法体系
上の連結点は梱互協調行為に求められる。水平的相互協
調行為であるカルテルはその相互協調行為のゆえに禁じ
られるのであって、相互協調行為に替えて契約という形
態をとりうるがゆえに禁じられるのではない。一条に規
定されている個々の要件は契約というフィルターを通す
ことなく水平的な相互協調行為の要件としてそのまま二
^20〕
五条一項の相互協調行為概念の中に刻み込まれる。一条
の要件へのかかる連結の中に二五条一項とEWG設立条
約八五条一項との基本的相違が見い出されることになる。
右の考察からすでに明らかなように、一条はGWBの
カルテル禁止原則においていまだその存在意義を失って
^21)
はいない。「契約上の真正な含意の証明を前提としない」
としてカルテルの立証を緩和すべく導入された二五条一
項は、カルテル禁止原則を契約概念のドグマティークか
ら確かに一応解放し、一条の実際上、理論上の意義を大
きく減殺した。しかし二五条一項がその文言において一
条の適用領域を拡大する形で規定されているという法体
系上の視点においては、逆に一条の個々の要件の重要性
を確認する結果となったのである。加えて二五条一項は
協調それ自体の立証の困難性のゆえに、実務においてほ
^22〕
とんど適用されてこなかった。カルテル禁止原則は二五
条一項導入後も一条を中心に展開してきたのである。G
171
一橘論叢 第93巻 第2号(60)
WBのカルテル法理もかかる認識の下にその発展が位置
づけられ評価されねぱならない。
2.カルテル法理の展開
GWB一条一項はカルテルを、契約あるいは決議(以
下「契約」で総称)という形式をとった事業者間の競争
行動の拘束と、生産または市場関係への影響(以下「対
市場効果」で総称)という二つの大きな要素から構成し
ている。契約による事業者間の競争制限が原因となって
当該契約が対市場効果という結果をもたらす藍然性
(ヨo阜昌素)を有する隈り、かかる契約を私法上、無効
売)
(昌ξ}墨∋)とするのである。
カルテル法理は一条申心説にいうカルテル禁止原則に
依拠して展開してきた。中心となった間題はカルテル契
約の下に競争制隈を捕捉し、これに無効という法偉効果
を賦与すること、一条の文言に則していえぱ「競争を制
限することによって」という要件の「契約」への帰属間
^洲)
題であった。
通説であった対象理論(9oq窒黒竃ま艘8ユ①)は、競
争制限は共通の目的によって締結される契約の償務法上
^妬〕
の内容(「対象」)でなければならないという。これに対
して結果理論(勺o膏匡・8ま)は競争制隈効果をもたら
す蓋然性を有する隈りで当該契約は一条のカルテル契約
^26)
となるとする。従って対象理論にいう競争制隈とは、契
約によって事業者間の競争行動が拘東されること、すな
わち契約によるIu〔彗号o鼻教援のいう-「形式的
^27〕
競争制隈」(h9昌巴Oミ9εOξO『σ昏OωO~箒冒Oq彗)で十
分であるのに対し、結果理論においては契約による事業
者間の拘東は形式的競争制隈さえその対象とする必要は
なく、対市場効果との係りにおいてのみ競争制隈的性格
^㎎〕
を獲得するにすぎない。結果理論は契約による事業者間
の拘束ではなく、第三者 契約参加者以外の事業者や
消費者ーへの競争制隈効果を決定的に璽視するのであ
^29)
る。
問題は寡占という現実の経済状況であった。寡占市揚
における市場支配カを捕捉するため、一条の解釈は対象
理論から離脱しなけれぱならなかったのである。確・かに
対象理論はカルテルを組合契約(氏法七〇五条)と構成
する点において、一九二三年公布されたカルテル規制令
(宍害置~彗oa昌奏)以来のカルテル概念の歴史的展
^30〕
開を踏まえており、法的安定性の要講を非常によく満す。
271
(6ユ) カルテルの違法性判断と対市場効果
しかし市場情報を情報受託機関に通知し、その受託機関
が当該組織構成事業者からの個々の照会に対し、個別取
引の詳細を取引の当事者の名前とともに知らせるという、
同一性確認のための市場情報組織(a實彗ま・昌O窃OP
○冨;辻。冨昌霧峯胃ζ,{昌自崖叶一昌竃實匡旨昌)や、当該
機関構成事業者が共同販売所に対して商品引き渡し義務
を負わないという不完全共同販売所(↓o易o{邑豪津)
の事例において、具体的な個々の競争制眼効果をとらえ
^珊)
ることはできなかった。競争制隈効果と契約とを結ぴ合
^㏄)
せる糸は細すぎたのである。市場傭報組織は市場の透明
性(峯串、ζ叶、串目ω逼冨旨)を高める。市場の透明性の上昇
は製品の等質化や価椿の斉一化をもたらす可能性を生ぜ
^珊〕
しめ、協調的な寡上]を作り出す原因となる。しかし当該
組織がたとえ契約により創設、されたとしても、市場情
報の交換が結果的に競争制隈効果をもたらすことを評価
して、これを当該組織構成事業者の共通の目的でありか
つ契約内容をなす競争制限義務と見ることはできない。
塑言すれぱ情報交換の結果協調的行動をとり、製品の等
質化や価格の斉一化をもたらすことは、契約によって定
^胸)
められた法偉上の義務ではないのである。また当該組織
が寡占的相互依存性のカを借りて契約を締結することな
く創設された場含、対象理論は全く無カとなってしまう。
不完全共同販売所の事例もまた同様である。共同販売所
への商晶の集中は引き渡し義務なくとも寡占的相互依存
性を利用して容易に達成され、対象理諭は全くなす術が
ない。
個々の競争制隈効果を重視する結果理論は右の事例を
とらえることができる。しかしむしろ問題は競争制隈効
^班〕
果と契約とを結ぴ合せる糸が太すぎるところにあった。
結果理論の極端な適用においては事業者のほとんどすぺ
ての共同行為が捕捉される危険性があり、競争政策上適
轟)
切でない。また例えぱ、多占市場で創設されたがゆえに
競争促進的と評価されうる同一性確認のための市場情報
組織が、その後市場構造が寡古となったがゆえに競争制
限と評価されねぱならない場合のように、変転する市場
関係のいずれの時点において判断を下すかにより無効か
茅〕
否かの評価が分れる。まず第一に契約と競争制限効果と
の因果関係が整序され、法的安定性が維持されなけれぱ
^珊〕
ならなかったのである。
一条中心説にとつてもはや解決の方向は明白であった。 閉
一橋論叢第93巻第2号(62)
事業者間の競争行動の拘東から対市場効果の要件に違法
性判断の重点を移動させつつ第三者への個々の競争制限
効果を契約に帰属させること、墾言すれぱまず第一に対
市場効果の「董然性」を検討すること、これこそが新た
^39)
な問題とならねぱならなかった。解決の具体的な指針は、
一方で競争制隈効果と契約との因果関係の隈定を強調す
る方向において、他方で競争制限効果の契約参加者への
帰責を強調する方向において与えられることになった。
前者は主として次のように行われた。競争制隈効果を
惹起する具体的な董然性が一般的、類型的に見て存する
^柵)
か否か。この見解は「客観的に限定された結果理論
(9冨090ζ~9轟霧9H腎ζO句O済O艘8、一。)」と呼ばれ
^41)
る。 .
後者を強調する見解は目的理論(N葦鼻艘8ま)ある
^㎎〕
いは信義則領域理論(宇芒監邑o穿艘8ま)と呼ぱれる。
この見解によれぱ一条によって捕捉される競争制限は次
^柵)
のように分けられる。
川契約の構成要素としての共通の目的となっていると
は隈らないが、契約内容すなわち契約の対象である場合。
倒契約の構成要素としての共通の目的にも契約内容に
もなっておらず契約参加者も競争制限につき何ら認識し
ていないが、契約を有効であると仮定した場合に契約参
加者が信義則(民法二四二条)によって当該競争制限の
発見を義務づけられるという意味で契約の信義則領域に
合まれる場合。
㈹契約の内容にも信義則領域にも属しないが契約の動
機として契約外の共通の目的となっている場含。
ωにおいては競争制隈が契約という法律行為の構成要
素であるという点において対象理論の枠組みが維持され
ている。しかし②においては競争制隈は契約に含まれは
するものの法律行為の構成要素として契約の内容をなす
には至っておらず、㈹においては競争制限は契約に金く
含まれない。②、㈹における競争制隈とはもはや契約に
よる事業者間の競争行動の拘束ではなく、個々の競争制
限効果である。基本的枠組みはすでに結果理論へと移行
している。
実務の動向を決定づけたのは連邦通常裁判所(以下B
GH)のNo昌竃?o鼻彗沫閉益一-①Z}&。、蜆曽。冨。目(以下Z
^糾〕
VN)決定である。BGHはいまだ一条をめぐる学説の
対立について明確な態度をとってはいないものの本決定
471
(63) カルテルの違法性判断と対市場効果
において、寡占市場における市場支配力把握のため少く
^帖〕
ともその結論において目的理論に歩み寄る。目的理論へ
大きく傾斜している前審のベルリン高等裁判所の判断を
支持しつつ契約の目的としての合意に注目し、「法律行
為の内容に従えぱ目的とされる縞果についての合意」
(U庁 向ヲ耐冒目σq 皇U睾 9目o目 目昌} ρo目 ■ま巴け qε
内、o巨晶窃o冨茅σo量8ζ而目厚{o釘)は契約による拘束
^郁)
の対象とされなくともよいとするのである。
^仰)
二五条一項中心説は法的安定性を重視する。この見解
によれぱ二五条一項において選択されるのは、禁止に向
けられた対象理論(5烏彗<胃σ〇一〇ま鼻一睾豆Ω晶昌-
^朝〕
m叶彗象ま8、一。)である。カルテルは水平的相互協調行為
という形態における競争制限を協調の対象とするがゆえ
^仰)
に禁じられる。その行動の協調が契約において明示され
ているか、当事者の目的として契約の根底に存するか、
あるいはまた契約締結後生じたものであるのかはカルテ
^50〕
ルの禁止それ自体については何ら考慮されない。一条に
よってカルテルに無効の法律効果を賦与すべきか否かと
いう間題はカルテル禁止の制裁に係るカルテル内部の問
題にすぎない。二五条一項申心説においては一条中心説
に見られたような競争制隈の契約への帰属閲魑はカルテ
^帥)
ル禁止とは次元を異にするのである。
カルテルの対市場効果は二五条一項中心説においても
重視される。カルテルの禁止においては右の,ことく協調
参加者間の競争制隈が間魎とされるものの、競争制隈の
(駆)
決定的な徴表は第三者への影響に求められる。カルテル
は協調参加者以外の第三者に競争制隈効果を及ぼすゆえ
^53〕
に禁じられるのである。
対市場効果の蓋然性の要件は右の競争制隈の要件の中
^“)
に含まれる。蓋然性それ自休は市場に係る協調のみが競
^聖
争制隈となりうることを示すにすぎない。蓋然性のメル
クマールは事後の予測の問題として競争制眼効果の検討
^肪)
の一部をなし、その判断は「客観的に隈定された結果理
論」を圭張する望胃に依拠して一般的、典型的に行わ
^研〕
れることになる。
以上の考察・から明らかなように、今やGWBカルテル
法理は、契約当事者間の競争行動の拘束から競争制隈効
果へという違法性判断の重点の移動の中で議論を展開さ
せつつある。では一条の対市場効果の要件の画定方向は
何か。
571
一橋論叢 第93巻 第2号(64)
皿 対市場効果の画定
1.実務の動向
BGHは当初一条の対市場効果の要件を何ら具体化し
一珊) 壼一
ようとはしなかった。しかし一九六二年の㎝勺>射判決
によって次の原則が確立され、以後の実務の展開に大き
(60〕
な影響を与えることになった。
「市場関係という概念からは当該契約のこの関係に及ぼす影
響が一定の最低範囲を越えなければならないという結論を導
くことはできない。むしろ市場参加者の行動に対し一般的な
経済的経験から見て知覚可能な({旨σ胃)影饗が認められれ
ぱ、GWB一条のいう市場関係に影響を及ぽす蓋然性ありと
いえるのである、いずれにせよ市場への影響の単に理論上考
えられるにすぎない藍然性では十分ではない。」
^ω〕
本判旨に対しては二つの疑間が提起される。まず、第
一番目の文章と第二番目の文章の後半とは矛盾しないか。
前者はカルテルの対市場効果の量的な最低基準を全く否
定し、逆に後者はそれを肯定しているようにも見える。
次に第二番目の文章はω呈『σ胃という文言によって具
体的に何を意味しているのか。
第一番目の文章の否定と毛旨σ弩という概念の具体
^醜)
化は一九六六年のらぎぎ・決定の後、一九七六年の
^63〕
寄まoqσg昌判決において明確となる。対市場効果の画
定について、市場支配カ形成の規制という視点が導入さ
れるのである。
ヨ,ぎH決定は当該協定が毛葦げ胃な対市場効果を
有するか否かにつき、一方で個々の事例における総合的
判断を強調しつつ、他方でその総合的判断は買い手の選
択の自由の減殺を重視して行われるべきだと判示する。
すなわち「㎝忌昏胃な影響が認められるか否かはいずれ
にせよ常に個々の事例において観察されうるあらゆる状
況を注意深く検討してはじめて認定されうる」としつつ、
結局は「買い手が実質上同様な性質を有する他の讐㎜に
困難なく(O巨Oω昌三〇晶ぎま目)乗り換えうる」か否か
が総合的判断の標的とされたのである。しかし本決定の
問題点はまさしくこの「困難なく棄り換えうる」という
文言の中にあった。BGHはクリンカータイルが非常に
運賃がかさむという特殊性を有しているため市場が北西
176
(65) カルテルの違法性判断と対市場効果
ドイツ地域に隈定されるとし、当該市場におけるクリン
カータイルの利用目的、価格状態などの質的検討と、カ
ルテル参加事業者数という量的な検討を考慮する。けれ
どもω勺>カ判決の第一番目の文章をその判旨において
繰り返しながら他方で対市場効果の、量的な検討を考慮
することは明らかに矛盾しているといわざるをえなかっ
た一榊一
前述のZVN決定後に出された黒『蔚σ9昌判決はま
ず一条の違法性判断の重点が契約当事者間の行動の自由
の拘束にあるのではなく、その対市場効果にあることを
^肇
明確にした。依拠するのは競争の自由というGWBの客
観的な法目的の実現であり、カルテル契約参加者以外の
第三者が活動可能性や選択可能性を現実に有しているか
^“〕
否かであつた。競争の自由を重視した対市場効果のかか
る目的解釈は、同様の目的解釈によって一条の契約は拘
束効果を伴わない法律行為上の合意でよいとしたZVN
^研〕
決定の補完であり、また論理必然的な帰結でもあった。
、菖、σ印、な対市場効果については個々の事例の総合的
判断に関する宍=ヨざ『決定の右文言をそのまま繰り返
し、市揚参加者の経済活動の可能性や選択可能性が目に
つく程度に(目。、雲。})侵害されるか否か、第三者が過
度の困難なく(。巨①言く堅曇巨ω昌竃{O司①ω昌皇邑Oq訂一・
一。自)他の供給者や需要者に取引を変更しうるか否かを
強調する。さらにかかるω呂}弩な対市場効果が実際
に生じたことを立証する必要はないものの契約がそのよ
うな対市場効果を生ぜしめうるという呉体的な事実認定
を要求している。本判決の強調する事実認定とは市場の
地理的、事物的な画定を前提に、市場参加者の市場占拠
率、市場構造の確定という藷基準であ一、檀毫覧判
決の第一番目の文章は実質上否定されたので糺雛。
右のようにBGHの判例実務においては市場支配カの
形成を規制するという視点が対市場効果の画定について
も導入されることになった。それは当事者間の競争制限
から対市場効果へというカルテルの違法性判断の重点の
移動の中でGWBの立法目的、競争政策との調和を保つ
^柵)
ための一つの解答であったともいえようパ
一方連邦経済省はカルテルの対市場効果の問題に対し
立法的解決を用意することになった。一九六八年の同省
のGWB第二次改正草案において一a条の導入を企図し、
「非実質的な」(冒奏ω彗;〇一一)対市場効果を与えること
1η
一橋論叢 第93巻 第2号 (66)
となるにすぎない影響軽徴なカルテル(}晶津。亭里、け。二)
を一条から適用除外することによって中小企業の協同を
^n)
促進しようとしたのである。
中小企業の協同の促進という競争政策はすでに以前か
らGWBに導入され実施されてきていた。カルテル庁は
同省によって一九六三年に公表された協同のためのガイ
^召 、、
ドライン「協同手引書」 (宍OO電量ぎ易穿。一)に沿し
^乃〕
対象理論の枠の中で中小企業の協同を促進してきた。ま
た一九六五年のGWB第一次改正では専門化カルテルの
適用除外が中小企業に対して緩和されるべく、合理化カ
ルテルの適用除外規定(五条二項)とは分離して五乱条
で規定され、さらに許可カルテルから異議カルテル
^む
(ミ昌胃{;o臣一・彗置一)へ移されたのである。それにも
かかわらず対象理論という一条の解釈や五、条を通して
ではなく、個々の事例における確実性を確保するためさ
らに団晶呉①冒胃叶o=の一般的な適用除外によって中小
企業の協同の促進が試みられたのは一九六七年の経済政
策の転換、その後の競争政策の明瞭な転換を背景に協同
促進政策が中小企業について新たに強い支持を得たから
売〕
だといってよいだろう。新しい競争政策の中核となった
宍彗s昌訂旨の有効競争概念にとっては中小企業の協
同の促進は、最適な競争強度を確保する「広い寡占」
(蓋まωO蒜毛〇一)創出のための不可欠な手段の一つで
糺㎎・かかる協同政策観からすると一条の対市場効果の
要件が実務において重視されてきたとはとうてい考えら
れなかっ一池。カルテル庁も裁判所も一九六二年のBGH、
ω勺>勾判決の叩呈}胃の基準を十分に活用せず、たと
え影響軽微な事例であつたとしても実際には協定当事者
間において経済行動の自由が契約上拘東されていればよ
いと一条を理解してきたので、中小企業の協同の促進に
^柵)
とって大きな障害だとされたのである。
田晶算o豪胃置一を一条から適用除外するという試みは、
一九七三年GWB第二次改正において一条から中小企業
カルテルを適用除外する五b条の新設となって実現する
ことになった。五b条は競争制隈効果の非実質性ととも
に合理化を対象とすること、中小企業の業綴能カを促進
することを要件として掲げ、一a条に対する疑念を弱め
るとともにその競争政策上の意図を明確にしている。
五b条の導入後、連邦経済省は一九七六年に協同手引
書を改定し、BGH,ZVN決定の採用する目的理論の
871
(67) カルテルの違法性判断と対市場効果
枠内で協同を促進することを明示しながら、ω呂}彗の
基準が量的、質的に具体化される必要のあることを指摘
^η〕
する。加えて一九七八年にはカルテル禁止によって捕捉
されない協同の余地の解釈、特にω呂・σ胃の領域の解
釈についての行政上の原則をGWB五〇条に基き明確に
^呂o)
するよう連邦ヵルテル庁に一般的な指示を行っている。
連邦カルテル庁は右の一般的指示に応えて一九八O年
に田串oq津。=斥凹、ド。=に関する告示を発表する。同庁は従
来からカルテルの対市場効果の問題を一方で実体法上の
問題とし、ω呂}胃の基準を具体化する方向を示唆しな
^酬)が
ら、他方において手続法上の問題として沌処理すると
いういわゆる「複線化路線」(N美①一{昌掃ぎ6を採って
^醜〕
きたが、右告示は基本的には後者の立場を維持しかつ強
化するものである。すなわち告示は手続法上の見地に立
ち、秩序違反法(Ω99・旨雪Oa昌目oqωミδユ腎筆彗)
四七条一項、GWB三七a条の裁量の枠内で同庁が今後
とも一条、二五条一項違反による訴追や差止をしない方
針である5晶呉o旨領域を具体化するものだったのであ
箏 すでに連邦経済省の協同促進政策に支持を与えていた
連邦カルテル庁はさらにBGHの茅三等9冨判決の強
^幽)
い影瑠をも受けて田晶牡①=領域を形成する。告示にお
いて最初に挙げられたのは、業綬を向上させる企業間協
カであること、法的経済的に独立している中小企業の、こ
く一部しか参加していないこと、参加企業の市場占拠率
が合せて五%を超えないことという三要件であり、さら
に、これに価格協定、割り当て協定、市場分割協定、入
札への応募に係る協定は業綬を向上させる企業間協カの
手段とは認められないとの一般的な基準が付加されてい
るが、個々の事例の検討.もまた強調されたのである。
まず関連市場の画定においては同庁が実務において確
^舶〕
立した原則、特に地理的部分市場に係る原則が前提とさ
れる。かかる関連市場において右三要件の存在にもかか
わらず例外的に本法の措置が要講されると審決部が確信
するに至った場合、原則として三七a条による差止だけ
が許される。そのような例外的な場合として挙げられて
いるのは、競争制限によって他の競争者の競争上の地位
が非実質的に(冒毒眈昌;争)悪化せしめられるのでは
ない場合、あるいは供給者や需要者の市場における取引
条件の悪化が予期されうる場合である。また協同参加事
971
一橘諭叢 第93巻 第2号 (68)
業者の依頼により同庁は全く非公式に協同計画を審査す
る。そして必要とあれぱ協同計画に関する、特に販売高、
市場における地位に関する十分な報告を行う者に対し、
提示された資料や報告に基くならぱ訴追や差止への何ら
^脆〕
の動機を有しないことを明瞭に通知する。加えて市場関
係、特に当該事業者の市場での地位が変化する場合、あ
るいは競争者、供給者、需要者が市場における自らの地
位の悪化を主張する場合には新たな検討が留保されてい
る。
右のように一条の対市場効果の要件は市場支配カの規
制という役割を担うことになり、立法者による中小企業
政策の推進を背景として、現在その画定問題は中小企業
カルテルを一条から適用除外する五b条の新設、連邦カ
ルテル庁の処理方針としての団晶洋o=領域の設定の中
で展開しつつある。毛旨σ胃領域画定の方向は特に両者
との関連において探求されなければならない。
2.ω呈}胃領域画定の方向
五b条は中小企業による合理化カルテルとして一条の
適用除外を形成する。岩葦σ胃に至らない対市場効果の
領域は一条の構成要件に金く該当せず、五b条によって
とらえられはしない。一条に該当する{雪σ害な対市
場効果である隈りにおいてのみ五b条による適用除外の
対象となることができるのである。けれども間題はかか
る理論上の結論が実際上の結論として貫徹し、一札ないとこ
ろにあった。一条の適用を免れる毫享σ竃に至らない
対市場効果の領域と五b条によって捕捉されない非実質
的な競争侵害の領域とは法適用においてほとんど利用可
^帥〕
能に区別されえなかったのである。
立法者は一条に該当することのない協同について「市
場への影響」(峯胃巨σ8巨書覇冒的)という基準を採用
し、一条からの適用除外手続の必要な五a条、五b条、
七条においては「競争の制限」(ξ等σ婁①。σ昏、、。プ、ぎ.
斥冒oq)という塞準を採用する。しかしながら両概念の相
(鯛)
違は立法者によって何ら明確にされてはおらず、両基準
それ自体からは前者から後者へという対市場効果の段階
的増大は明らかとはならない。
五b条導入の沿革もまた解決をもたらさない。立法過
程においては唱旨σ胃に至らない対市場効果の領域と
非実質的な競争侵害の領域との混同を見い出すことがで
ポ苧
180
(69) カルテルの違法性判断と対市場効果
BGHの判例の動向は右の二つの領域が実際上十分に
区別できないという前提に立っている。強調されてきた
のは個々の事例への留保であり、具体的な事実認定であ
る。加えて寒『屠σ9昌判決は一方で、一条は毛亭σ胃
な対市場効果への蓋然性を要求しているのであって必ず
しも笑質的な対市場効果を要しないと確認しながら、他
方において非実質的な競争侵害と名旨σ胃に至らない
対市場効果との具体的な差異に何隻言及していないので
ある。
ではかかる影響軽微な対市場効果の領域の画定基準は
何か。近時の学説は通常、固定された一般的基準として
^90〕
量的基準と質的基準をあげる。量的基準としては当該協
定によってとらえられる売り上げ高、市場占拠率、質的
基準としては協定の性質、内容などがあげられる。この
うち特に有用と評価されているのは第一に、個々の市場
との関連性を保持しうる市場占拠率基準であり、次に当
該協定が競争にとって中心的と見られている価格や品質
^飢〕
などの行動変数に係るか否かという質的基準である。し
かしながらこれらめ固定された一般的基準もまた市場の
繭定および市場関係の変化に際し、その不確実性を決定
的に露呈せざるをえなかった。個々の市場画定の困難性
は固定された市場占拠率基準とは本来なじまなかったし、
競争者の参入や撤退、代替競争の変化などの市場関係の
変化は特に一般的な質的基準と調和するものではなかっ
^92)
たのである。問題の解決は、状況証拠となりうるような
重要なメルクマールを列挙しつつ蜆呂『σ胃な対市場効
果か否かの呉体的判断を個々の事例に留保するという前
^兜)
記冒H品σg昌判決の方向に求められざるをえなかった。
この解決方向の最大の欠陥はいうまでもなく法的安定性
の欠如である。
連邦カルテル庁はかかる法的安定性の欠如をガイドラ
インによるチェックリストの明示という手段で回避しよ
うとした。一九八○年の田晶箒o=告示は手続法上一条
およぴ二五条一項違反による訴追や差止をしない方針で
ある影響軽微な対市場効果の領域を、量的質的に重要な
メルクマールの到挙と個々の事例の検討の中で具体化し
ようとしたのである。理論上、右告示は影響軽微な対市
場効果を、五b条によって適用除外されえない非実質的
な競争侵害でありかつ一条によって捕捉される蜆呂『σ嘗
な対市場効果の領域に関し明確にしようとしたものであ
181
一橋論叢 第93巻 第2号 (70)
って、毛旨σ胃に到達しない対市場効果の領域を対象と
^眺)
するものではなかった。また価楕協定、割り当て協定、
市場分割協定を個々の事例に係りなく全く認めないとし
たのはチェックリストそれ自体の一貫性を失わせること
になった。さらに中小企業の協同の促進という特定の
経済政策目的を秩序違反法四七条一項の起訴便宜主義
(o電oユ冒§冨肩巨・号)の解釈基準として導入しうるか
^%)
否かはもとより問題であったし、そもそも連邦カルテル
庁は非常に高度な立証を要求するBGHの霊H品σ98
判決を重視しすぎたのかもしれない。裁判所が右ガィド
ラインのチェックリストに何ら拘束されない以上、影響
軽徴た対市場効果の認定をめぐって、裁判所の実務と連
邦カルテル庁の実務が乖離する危険性は少くないと指摘
せざるをえない。けれども五b条によって適用除外され
る非実質的な競争侵害に関して、一九七五年の連邦経済
^96)
省の覚え書きと整合性を保持しようとしている点、チェ
ヅクリストによる不確実性を、当該事業者の依頼による
全く非公式な事前審査や三七a条の差止の活用によって
減少せしめようとしている点、市場関係の変化に対して
新たな検討を留保する点は評価することができる。チェ
ックリスト方式を採用することによって、少くも影響軽
微な対市場効果具体化の一応の方向を示しえたというこ
とはできよヶ。なお右ガイドライン発表の後、学説の中
には疑念なく促進されるぺき協同を経験的な類型化を通
^蛎)
じ一層明確にしていこうとする試みもなされている。
老葦臣『領域の画定は影響軽徴な対市場効果の具体化
それ自体の困難性のゆえに、状況証拠となりうるような
重要なメルクマールの列挙、ならぴに具体的判断の個々
の事例への留保というBGH、勺①;oqσ98判決のチェ
ックリスト方式に向わざるをえなかった。かかる方向は
チェックリストに盛られる個々のメルクマールの妥当性
という極めて大きな間題を将来に残してはいるが、市場
支配カの規制という視点からするならば着実な前進であ
ったと述べることが許されよう。
w 結びに換えて
カルテル禁止原則は一九七三年の現行二五条一項導入
後も一条の構成要件を中心に展開することになった。そ
の一条においては学説、判例ともに協定当事者間の競争
行動の拘束から第三者への競争制隈効果へと違法性判断
182
(71) カルテルの違法性判断と対市場効果
の重点を移動させつつ議論を展開してきた。一条の射程
距離を拡大して寡占市場における市場支配カの形成を捕
捉せんがためである。一方、市場支配力の規制という視
点は対市場効果の要件の確定についても具体化されるこ
とになる。ω忌・σ胃領域の画定問題は事実認定の問題と
して、BGH、黒まoqσ99判決が採用するチェヅクリ
スト方式に向うことになったのである。かかるカルテル
禁止原則の実施は同様の視点から厳楮に規律されてきた
GWB結合規制との乖離を埋めるものであり、競争政策
上の整合性を確保するものと評価することもできる。け
れども中小企業政策を背景として市場支配カ形成の規制
を図るという方向自体がカルテル禁止原則と調和しうる
か否かはチュックリストに採用される個々のメルクマー
ルの妥当性の判断に先立つ大きな検討課題といわざるを
^㎎)
えない。EWG設立条約八五条一項、理事会規則一七号、
一九七七年に改正された}晶黒o寿彗邑一に関するEG
^”)
委員会告示、並ぴに我国独占禁止法三条、二条六項との
比較も、まず各法制における中小企業政策の位置づけを
^…)
慎重に検討して後、行われるべきものであろう。
(1) 平川「カルテル法理の展開とZVN事件」 一橘研究七
巻一号(昭五七)。また次の邦語文献を特に参照した。大
村須賀男「カルテルの対外的効果関係についてH、⇔」企
業法研究二一九輯、二二〇輯(昭四八)。和困健夫「戦後
西ドイツにおけるカルテル規利の変遷H~㈲」北大法学論
集三一巻二号(昭五五)、三二巻一号、二号(昭五六)、三
三巻一号(昭五七)、三四巻二号(昭五八)。
(2)ミーまぎミ隻ミ一書・斤8訂茅曇耳曇9}昌-8“
boH-(ぎ宣oqo昌g幸‘=名宛、)一ω’s①ご◎-吻§ミ§ぎ
Ω昌邑冨o日ユ黒ま血oo器so蜆oq晶彗奏g3血ミq訂σ鶉o竿腎-
巨轟g一呂旨g竃5轟(一昌巨oqg{昌隼‘:Ω昌邑冨-
Oqユ鶉、)一ω・8一津両競争制限概念の訳語は次に依る。フ
ィケンチャー、丹宗昭信監訳『競争と産業上の権利保護』
(昭五五・六法出版社)五〇頁。
(3)ミーきぎミ竃ぎさミ戸ω一SN1
(4)ミ.皇書募き§婁貝ω」旨申
(5) ミー、幕雨ミ竃ぎご毫タoo.sN一
(6)ミ.ミぎ募きミ一ミ貝ω1~曽曽
(7) 「権利保護拒絶原則」(宛89覇9鼻ミ彗ミO耐O『冒Oq毛『ぎ・
^甘)と呼ぱれる。申㌧、ミ婁“§§ぎさξ胃自目ρ鶴肉胃・
冨旨≦『げg邑og帥目勺ユく黒冨o巨8旨o岸睾砕ニヨ射8巨自■匡
α弄o目o昌尿o5蜆oo竃貝団固o彗-}里oo目δN0〇一uo.蟹ω1
(8)、要§ミぎ5・巨・耐o耳占ぎ~…富ぎ目婁~一
ω一さ一
(9) ω1、-向§§ミざぎ凹.串O-一ω一ωナωo申
183
橘諭護 第93巻 第2号 (72)
(10)ミ§§零㌔ミ邑§き申ミーO冬螂一穴o昌冒鼻胃彗ヨ宍胃.
匡一。・婁員竃雪o冨目ち。。-(冒}品雪ま目鼻㌔峯、)一㎝冒
宛o田ーひ{.
(11)ミー、幕§ぎぎ)≦戸ω・N杜午
(12)卜§零ミ峯雨ミ§ミ轟ミ、き§ミω§§§ーぎ昌冒。目.
冨『豊目宍胃置一〇・婁頁σ.>邑-一寿;匡自姜-一竃N(ぎ
}o雷邑雪睾.=卜§軸§、)一警射旨NH・
(13)、き鴛血カ旨N
(14)ミ§ミーま§§這争ぎ宮ミる婁}o昌同胃毛夢o5ω
丙胃一〇二冨o巨一〇〇昌9畠o茅家ぎ冒目昌冨『一“>昌」穴2目
自姜二竃o(ま『o曾邑彗聞岸.=o宍、)一醐旨□元旨=一
ト§恥§醐8内旨8一く。日一.民.黒§一冒oき『薫印一〇目
峯警σ窒雪gσ鶉o~彗斥冒窃竃・げgo冨o巨雪穴胃斤o旨需器冨.
目OくO二〇 一〇N少N=宛 一ωO (-岨N㎞∀ ω一 ひO… 、. b. ド島}}雨、}
-〕鶴<gσg告。・鶉ユ昌巨2一<邑邑訂易巨ま鼻餉go目…ご
畠8思ぎブ彗宍葦巴『OOヌ匡望室σ胃O・6ご一ω・軍
(∬)宍いま…§界胃邑ξoま耳雪竃o巨宍算色一き・毒一-
巨轟胃邑子雲『唱昌O臣岬雰O耳嚢ヨ筥竃・HξN(ぎ
}o雷邑g津二旨弩匡一く艮曽・g竃o窯、)一ωニニしN肇
(16)宍.いき§§一肉胃邑ξ胃片筈冨畠曇鼻ω二N饒・
(17)-き鴛㎞宛旨F蜆.掌卜§軸雨ミ内O勾賢}・
(18)-き㎜旨射旨R宍.掌ぎミ一一内胃置一く胃σ9言o
=竃冨晶耐婁o葦署oま餉庁鶉o耳誉斥冒。・s:一丙含目冨亀・δ嵩
(弐巨需邑8洋=肉葦耐一ぎ}g、)ら・旨申・
(19)きいき§§」^胃邑寿・σoグω.;[
(20)きい9§§一宍胃邑ぎ胃σo戸ω二㎞・
(21)黒ま巨o鶉ぎ窒o巨蜆器蜆葦ミま蜆oぎ津くo昌鼻ひ・
6ご昌宗昌向昌毫…『色目o餉Nξ①詳雪Ωo器旨鶉豊『>亨
痔『言o目ま蜆o窪冨蜆oqo。・o目婁葦ま蓋}&鶉o耳音片冒o・畠一
■↓U・目艮蜆.N,a(昌o昌o尿N㌔$α)ω・p
(22)O宍一吻豊-宛旨Nニミ閉昌肉⊆・・㎞・
(23) 学説や判例においては「競争を制隈することによっ
て」という要件と対市場効果の要件とはしぱしぱ混同され
てきた。原因の一つは「市場関係」という要件を「市場を
特色づけるあらゆる属性の総体」(寅Ω§きき目鼻害肝.
くo『き耐昌。・雪・昌5碁=o月窃g・o鼻…貝冒>-8N一ω
阜N… 吋Ω匡’ 一u『一〇自 くo目一 Nひ. -一. Hoα-ー く1自考、両 団〔■{ 卓㎞一
=両老o斗o;oミωω、)と位置づけ、契約当事者閥の関係
を含めたあらゆる市場状況をその構成要素としたからであ
る。(〇一b軸ミき雨ミ軋o§ミ顯ω{津冒目叶o『、.■o9目φ自蜆望]目o筍qo『
巨胃ζ毒ま竺巨竃、.ま吻-皆蜆oo器註o貝晶昌婁oけま毫彗茅.
σ馨~音片冒O・昌豊く婁片9昌ンミ勾}H鵯員ω二嵩ニミ
警カ旨室9卜§恥§竈宛旦・.畠一〇ーい§ミsぎ9冒匝.
σ晶ユ員ω.ミN一ト§迂冊卜冒血ぜ胃げ胃一・呉急・髪胃ζ.
冨音旨詔彗o・註皇ε翌竃茅く實彗㎜器冨冒帥ま㎝警Ωミ貝
毫自峯6轟一ω.含u)一条の解釈の出発点として、第一に
右の二つの要件が原因と結果の関係にあるこ。とが確認され、
「市場関係」という要件から契約当事者間の関係が除去さ
481
(73) カルテルの違法性判断と対市場効果
れなけれぱならない。学説、判例ともにすでに「市場関
係」のかかる理解に到達するに至っている。(Oき吻-肉旨・
㎞o串・…m・p・トト雨ミ}∫U-o向目叶ミーo片巨目岬oo蜆くo冨叶與目α目尿-
ω窃く8讐Ω婁ω二三ξ9艘O書・σ巨ミ竃宣一田邑昌-
田邑昌一署9ω・畠ooおよぴ本稿第三章第一節)
(洲) -ミー吻- カαN1Nooo1
(妬) ミ一、}申耐S、吻O¥軸) 4く勾一ω-N㎞O〇一
(%) 01いSミ~、OOぎO斗一』目μげOOq『-虫Pω.NωN1
(η) o・吻昌s軋、ooぎΩコ』自oげoo目H-饒9ω1~山ooφ∴ くo冒-. }、.、“-
ホ雨s、餉o“舳“ 毫射,ω.旧-o饒.’-目蜆σ.NHN.
(蝸) o.寒s札、oo声(}H自目oσooロユ申9ωINωド
(90…) ω1、.要§雨、{O“、P芭-O..ω.合N…㌧ミi 一 射α固- 心OO-
曽oo.
(30)ミ繧ぎ§ミーN自黒。・・一饒冒φ司…葦昌婁、。・9
目o山目蜆葭昌o目Nミoo斤蜆.、-旨- 〇一〇岨o自岨oす凹津叩1■目o 宍串『一〇-写oo匡F
-目“司ω{饒-■雪・く、o津o『昌曽目~宍嘗二閉『自巨o-oN全(山員1ho-o目o冒-
oo昌 N岸■=}o胴ユ饒=)’ω.-oNド…、耐、肋㎞、庁♪ ~く宛’ω160㎞o.
(刎) 、一向§§雨、}O¥一四.串一◎一-ω-阜N-
(犯) ミ.、}ホ雨s“}o“雨さ く、勾-ω一〇〇㎞o1
(33) 向・宍ssミ雨暑}昌oぎ O庁 句o昌岸ユo目艮畔巨耐斤o岸~o咀 妻o冨-
σ血ミo-。σ” N・>自饒joα-斤-目oq仙昌 】oαメω.卓ひ-
(拠) 、.bミ…§軸、“o“i里-臼.◎’ ω1{oo.
(珊) ミ.、{}雨詩、}o、雨“ 冬宛一ω一N㎞o.
(36) 戸饒ミミ¥ざミ一冒閏耳o=’,o『σ9…一旦邑〕的o9=一一目8蜆 <o『-
す臼岸o昌’-目”}ω片島『o「}顯『片員-胆自目-穴α-自 -oN9ω.ひo… ミ.
、}沖耐§、崎o昏雨さ ■ooqユ虫一ω1].oω一
(η) ㌧1,b目S“b凹肋H閏一σ09固目O蜆目-O『庁目’P】=≦^W算σ①ミ^W『σ-、
N葭射Hω#(-ONO)-ω.-Nω…b.串曼Sミミ一N自『(…OOq^w目唖一P昌ρ餉-.
N考而o片-口目旦弓O-oq〇一すoOユo-自㎜- 〇一く、■一■団 -ON少ω.0NP
(鎚) Hミー……- 肉oド ~Hoo虫1
(犯) ω. ミ‘、札和雨ミ“}o“雨“ く、射-ω.N伽N饒-
(仙) ミ.、沽}雨ミδo“雨さミ射-m.~㎞oH∴Hミi吻一宛{ドωNド
(伽) トミー ㎜- 射oド いNド
(仰) ミ.、舳}雨s、}o¥㎞“ 一く射.ω一N①H饒一
(輔) ミー、叫}雨詩-}o“冊“ 4く射’ωlNα一h.
(44) 碗Ω葭-田o蜆o巨巨bくo自-一ρひ.一〇N仰 一く目考、向 田Ω雪
一ωひN. =N①目-^w目一<価『斥印自h眈餉“o昌o ]Z-^wOo『蜆芭o}蜆o自...
(姑)
(46)
(〃)
(48)
(49)
(50)
(引)
(52)
(53)
(“)
(5)
卜ss恥雨si ……H
平川、前摺註
宍. 吻o昏§}、“
向σo目o凹一
同σo目口凹一
向σ①目o凹.
本稿第一一章第
㌧(‘ 吻o¥ミ}}軋、
向σo目o串
宍. 吻o“§{軋、
向σo;ら宵一
勾oN一ご一
(1)、二七頁以下。
穴顯H叶o昌くo『、串フ『耐冒岬『oo庁ゴ
一節参照。
宍顯『一〇;くo『h寧ブ『o昌血『ooす戸
宍印『□o=くoユ〕oゴ ωl N0ol
ω一企o.
ω一㎞〇一
185
(74)橘論叢 第93巻 第2号
(脆)暮g夢一閉.寧ミ寒-星N=射H嵩(-o§しミ一H婁
(研)氏.9奪§一5註自く邑き冨富曇昇ω・圭く。・Fト
声寒§og旨夢量;旨一旨ま旨2g穴胃匡一曇げダ
一「島σ山■Oq血目 HON“ ω.一NN饒一-~恥、防ミ}雨iN=射-し卓 (-ONOyO“
ご肋.
(㎎) その原因は一条の沿革にあるとも考えられているが、
一条の要件「市場関係」と「競争を制隈することによっ
て」との混同にもよる、蜆■苧㌧N§軋&嘗、掌O。ω。傘Hミ、
和田、前掲註(1)、O、一九七頁、註(21)。本稿註(23)。
(59)呂坪9邑く昌、ひ二〇員ミ目≦目口oj嵩①・
.、ω勺>宛、.なお本判例の訳出については和田、前掲註(1)、
o、
(60)
σ0F
(61)
旨H
(62)
一八七頁以下を参照した。
由-串oミ吻o昏富雨軋軋雨5 No『団陣o目嘗一〇=帥『o目由① =自 ヌ嘗H甘o--くo『-
婁自婁600Pω.;-1
○ いss~、ooホ、 丙『山匡蜆oすo ωo買■o『片E目oqo目 No目■ 向■“妻自H}
ま舳書岸O穴賢〇一雪貧・昌至一9毫目峯δ呈ω・80ド
田〔Ψ=。 耐OωO巨-自団くO日口一一N.-岨ひ阜’く『自婁㌔同 団Ω= αO㎞-
}(--■-{①H:.
(63)由O声9茎;目弄一〇・-oN9婁巨≦向零=;負
=司OH一-Φσ^W甘O目:・
(64) くo〇一.和田、前掲註(1)、O、一九五員以下。
(〃OO) ω1』〕1吻Sぐ.“ [二〇 目一羊一〇-蜆片岬自O庁O-O -{OO勺O『雪巨O自 Nξ-.
㎝旨竃ξ賢冨蓋ま名o=芹岸目星宍葭碁昌曇耳コす巨肺彗
這誓一ω.烏.
(〃oo) 向. ω、雨}ミ包o§ 〔}o蜆o甘■o蜆N峯何o斥 目冒o o司①目口o…目蜆嘗自-耐『
Nξ①o斥 oo蜆 ……- Ω峯田’ }ω 一〇NN’ uo‘ ㎞ひ旧.
(67)、.S§§三婁-ξN一ω二〇伽・
(68) もっとも具体的な嬰実認定はこれまでカルテル庁や高
裁によってある程度行われてはいた。oき吻-宛旨.一8.
和田、前掲誼(1)、㈲、八○員以下。<o阜F卜§吹§ふH宛旨
、o・ZVN事件については平川、前掲註(1)、二三頁以下
参照。
(69) 同旨、和田、前掲註(1)、四、八四員。
(70)ω.申寒§き§閏;・O’ω・㎞芦
(n) ミー宍富、ミ“ 同}目 目o自価餉】ゼ耐篶σ=ユH螂Ho-①4くo甘け『oミo『す蜆.
旦三珂嚢一目・署・妻o(ぎ巨。・竃寄昌き:夏ま竃、)一
ω.Hoo{.
(72)bミ§一N三眈9昌σ腎雪一暮oS墨昌目9害σ筆ぎ
丙曽目昌ま蜆o竃冨品晶伺目ミo§窒胃σ㎝σ窃o亨誉片冒軸雪
(=忌暮・o5嚢o電『邑o冨夢色..くo昌睾;;3∀旨o目&『・
三ミ.b§童き肉8鶉量巨昌眈亭♀阜・>茎・一霧畳蜆o巨
(}-葭o-〕串o- -oNω一 〇〇- ---.
(η)ミ.寒§竃ぎ芭』・O二ω・N壮・
(μ)竃姜豪一尋雰・巨一ま蜆書・嚢臣豪豊眈窒巨餉萎
旨鶉ま冒蔓葦二冒き。昌Ω婁冨豊・ぎ§…。・童
○婁}一}↓b『=o-{蜆.Hく㌔ω㎞ωい.ω-ω.
(乃)ミ宍ミ§幕旨崖一。。・=〇二ご申・
(76) 向、きミ“§9峯串苧◎・菊川貞巳、「西ドイツにお
681
(75) カルテルの違法性判断と対市場効果
けるカンツェンバッハの最適競争強度論L経済経営論叢一
三巻二号(昭五三)、一〇三頁、詑m参照。
(η)ミ宍ミミ一■算巨pω二旨・
(凋)ミー宍ミミ一9亭畠一ω.8萬-二さ.
(η)曳ミミ一穴8潟量匡昌島巨9髪竃邑・雰…6N9ω・
N饒.
(㎝w) bミミ}籟o斥印目目片自-凹o-自■oq伺-目0H里=o口o昌o-目^…目~くo-望』自o日
頸目 旦顯蜆 ω巨昌①O蜆斤凹H叶O曽葭H目斤 σO“『O葭^W昌α 旦山O >O{閉一〇二〇目晒くO目
5茅脾冨昌彗二器g自o目詔置o司零邑g宍8鶉量一一昌さ目5
NI Ho,oo- ■>目N 之『■ 革ひ くoH口 、. ω1 一0N0〇一 ω1 -山 蜆. 鵯一 勺『o叩-
器邑寿昌冒o目宗m}ミ雪くo昌睾N・6呈峯o≦6呈ω・
ωO卓一
(81) 本稿註(68)参照。
(82) トNぎきト苧苧O-ω.占㎞一血.P宍-籟-肉9ぎミ雨恥異
ヨo巨-ま山昌ρ8ω自目og}胃后昌嘗誉鶉蟹『2o;oヌくg♂--
○口自冒o筥 自目σ巾o而自一〇昌旦0H峯①一けσo峯o『σ肋一〕o蜆o}『脾自斥一』自oqo目uく{i4く
HΦαN1 ω’ 一H串.
(83)b宍>;o-言艮o揖冒oqくo・ヌoo潟曇一昌墨σ・oo昌
冒津鷺まoq害蓋§窒雪σ叩σ婁一一善一ぎ巨宰雰箒自甘冒o司一
雰罫…冨曽ゴ…。・琴.㎞N這oき冒。。ド一湯p}>冨・琴・
一竃くo∋s.N.6o.9ω.ひ。同様の方針を巾ξ①;の州カ
ルテル庁も採用した。ω$冒.乞H.sき昌Ho。.N二〇〇。o・
(映) ミ‘ 宍富、ミ♪ くく〇一一『O≦血『す 目自O-〈OO勺血『芭庄Oコ’}目“く{Oけ一1
σ婁雪σ餉o昏一冒oq…らξo書姜宵げ宵邑量一一嚢; 冨…
一湯N(ま巨。目o邑昌巣-二毫o享姜oま、)ω・-3声
(舶)ωーミー宍ミ§一峯o姜o峯o量ω二案
(86) 但し同庁の事業者へのかかる説明は契約や決議の民事
法上の有効性に何ら影響を及ぼさないと明言されている。
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橋論叢第93巻第2号(76)
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(一橋大学犬学院博士課程)
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