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クラウドデータ ウェアハウスを活かす6つの着眼点クラウドデータ管理ソリューションの選び方
目次
はじめに:クラウドデータウェアハウスの インサイトの質は、基盤となるデータの 質によって決まる 03
セクション1:クラウドデータウェアハウスに おけるクラウドデータ管理の役割 05
– 「クラウドデータ管理ソリューション」とは 07 – データの課題を機会に変える 08 – 小規模に開始して各自のペースで拡張できる クラウドデータ管理ソリューションを見つける 08
– データディスカバリから開始する 09 – クラウドデータウェアハウスのデータ容量の 拡張を計画する 10
– あらゆるデータと統合可能なクラウドデータ ウェアハウスを構築する 11
– 関係者を支援する 12 – データの信頼性、品質、ガバナンスを サポートしてイノベーションを実現する 14
– 柔軟なクラウドデータ管理ソリューションに 求められる要件 15
セクション2:顧客事例 16
PostNL社がデータを活用して新サービスを提供 17 – JLL社が戦略的パートナーとしての立場を強化 18 – Life Time Fitness社がカスタマー エクスペリエンスをパーソナライズ 19
まとめ 20 – クラウドデータウェアハウスから価値を引き出す 21
参考文献 22
インフォマティカ®について 23
ヒント:各項目をクリックすると、そのセクションにジャンプできます。
02
はじめに
クラウドデータウェアハウスの インサイトの質は、基盤となるデータの質によって決まる
データ主導のデジタルトランスフォーメーションを
推進するには、信頼できるインサイトを競合他社
よりも迅速に得られなければなりません。クラウド
データウェアハウスを活用すると、俊敏性が高まる
反面、データ管理が複雑化します。
新製品や不正検出、最適な価格設定、顧客ロイヤ
リティの最大化などに関する的確なインサイトを、
組織全体から収集して業務部門に提供する必要が
あります。四半期レベルではなく数分レベルで導入
できるクラウドデータウェアハウスなら、俊敏性を
獲得し、必要に応じてスケールアップ/ダウンする
ことが可能です。
しかし、クラウドデータウェアハウスを活用して経
営陣が重要なやり取りや意思決定を行うには、タイ
ムリーで信頼できるデータが必要です。そこで求め
られるのが、データの量、複雑性、セキュリティ、信
頼性、速度などの課題に対応できるクラウドデータ
管理ソリューションです。このようなソリューション
により、業務アナリストはデータの準備作業から解
放され、画期的なインサイトを提供することに集中
できます。
それでは、実際にデータ管理ソリューションの主な
課題と機会について見ていきましょう。
クラウドデータウェアハウスのインサイトの 質は、基盤となるデータの質によって決まる
クラウドデータウェアハウスを活かす6つの着眼点/はじめに 04
セクション1
クラウドデータウェアハウスにおけるクラウドデータ 管理の役割
クラウドデータウェアハウスは、新しいアナリ
ティクスイニシアチブに極めて俊敏に対応でき
ます。EMA社が実施した調査によると、企業の
92%は、アナリティクス戦略を推進する上でク
ラウドアナリティクスが不可欠な役割を果たす
と回答しています。1迅速にビジネス成果を挙げ
るには、関連性の高いデータを組織全体から収
集して新しいクラウドデータウェアハウスに移
行する必要があります。そして、信頼できる最
新のデータでクラウドデータウェアハウスを定
期的に更新しなければなりません。
業界アナリストによると、大企業ではデータの
50%以上が社外のソースに由来しています。
社外ソースのデータの場合、データの形式や品
質、ビジネスコンテキストのレベルを十分に管
理できません。
今日のデータウェアハウスには、以下に対応で
きるデータ管理ソリューションが必要です。
– あらゆるデータタイプ
– あらゆるユーザー
– あらゆるデータソース(オンプレミス、マル
チクラウド、ハイブリッド)
– あらゆるデータ統合パターン
– データガバナンス、法規制へのコンプライア
ンス、データプライバシーのニーズ
信頼できるデータがあれば、データウェアハウ
スソリューションを通じて、信頼できるデータ
に基づくアナリティクスインサイトを迅速に提
供し、組織のアナリティクスニーズをサポート
できます。
次の数ページで、クラウドデータ管理ソリュー
ションの具体的なメリットと、新しいクラウド
データウェアハウスイニシアチブから価値を最
大限に引き出す方法を紹介します。
クラウドデータウェアハウスにおける クラウドデータ管理の役割
クラウドデータウェアハウスを活かす6つの着眼点/セクション1 06
この電子ブックは、クラウドデータウェアハウス向
けのクラウドデータ管理ソリューションについて
説明しています。クラウドデータ管理には、現在
のデータ統合に対応するためのETL以外にも、さ
まざまな側面があります。真に有益なデータ管理
ソリューションは、ETL、API統合、B2B統合、スト
リーミングデータ、パブリッシュ/サブスクライブ
型データ統合ハブなどさまざまなデータ統合パター
ンをサポートできなければなりません。
またデータ品質、マスターデータ管理、データガバ
ナンス、データプライバシーなど、重要なデータ管
理機能を備えていることも必要です。さらに、オン
プレミス、マルチクラウド、ハイブリッド、ビッグデー
タなどあらゆる場所にあるデータを統合および管
理できなければなりません。
クラウドの分野では、数年前から「iPaaS」という言
葉が標準化したコンセプトになっています。iPaaSは単なるデータ統合を超えて進化しており、前述の
あらゆるデータ管理機能を提供することが期待さ
れています。データの品質、ガバナンス、プライバ
シーを確保せずにデータを移行しても、業務部門
のアナリティクス要件を満たすことはできません。
今日のアナリストは、経営陣がデータを信頼してい
ないために、データの正当性を訴えることに多大
な時間を費やしています。そこで必要となるのが、
信頼できるデータをタイムリーに提供するクラウド
データ管理ソリューションです。
包括的なクラウド管理ソリューションの構成要素
クラウドデータウェアハウスを活かす6つの着眼点/セクション1
次世代iPaaS
新しい固有のパターン基本的なパターン
人工知能と機械学習主導の自動化
07
クラウドデータ統合
クラウド アプリケーション
統合
クラウドB2B クラウドデータ品質
クラウド 統合ハブ
クラウドデータ準備
クラウドデータ カタログ
クラウドAPI管理 接続性 クラウドMDM データ取り込み/データレイク
クラウドデータ セキュリティ
クラウドデータ ストリーミング/
IoTクラウドデータガ
バナンス
多くの企業にとって、増え続ける大量のデータは課
題であると同時に機会でもあります。データが多け
れば、その分だけ貴重なインサイトを獲得できる可
能性が高まります。しかし、それにはインサイトを
迅速かつ簡単に引き出せる環境が必要です。
幸いなことに、大量のデータを管理しやすい量に
緩和する簡単な方法があります。クラウドデータウ
ェアハウジングとクラウドデータ管理を組み合わせ
ることで、いくつかの一般的な課題を解決できるだ
けでなく、それらを貴重な機会へと変えることがで
きます。このセクションでは、課題を機会に変える6つの方法を紹介します。
1)小規模に開始して各自のペースで拡張できるク
ラウドデータ管理ソリューションを見つける
課題:IT部門は新しいクラウドデータウェアハウス
の導入を求められています。業務部門には今すぐこ
れが必要です。しかし、データ管理アーキテクチャ
は決まっているものの、イニシアチブの第1段階で
すべてを導入するだけの時間はありません。
機会:必要なのは、小規模に開始して、すぐに結果
を出し、ニーズに応じて拡張できるクラウドデータ
管理ソリューションです。多くの場合、最初に目を向
けるのはデータ統合です。現在の環境を中断する
ことなく新しいデータ管理機能を追加できるクラ
ウドデータ管理ソリューションを選ぶ必要がありま
す。希望するクラウドデータ管理環境を段階的に構
築できるように計画します。
データの課題を機会に変える
クラウドデータウェアハウスを活かす6つの着眼点/セクション1 08
2)データディスカバリから開始する
課題:最初のステップでは、すべての関連データを
見つけて新しいクラウドデータウェアハウスに移行
します。これにより、必要なレポートとインサイトの
生成が可能になります。この作業の大半を占めるの
が、組織内にあるデータのうち関連性や有益性の
あるデータを特定することです。他のクラウドアプ
リケーション(Salesforceなど)内に有益なデータ
があるか、OneDriveのスプレッドシート上にだけ存
在する関連データがあるかといったことを確認する
必要があります。
機会:このプロセスを短時間で簡単に完了できるよ
うに、いくつかの新しいエンタープライズデータカ
タログテクノロジーが登場しています。このテクノロ
ジーにより、非技術系の業務担当者とITプロフェッ
ショナルが協力してデータを探索し、データのビジ
ネスコンテキストや意味に対する理解を統一でき
ます。ビッグデータやクラウドデータだけでなく、場
所や種類を問わず、あらゆるデータのディスカバリ
が可能なエンタープライズデータカタログを導入し
ましょう。
課題と機会
クラウドデータウェアハウスを活かす6つの着眼点/セクション1 09
3)クラウドデータウェアハウスの拡張を計画する
課題:一般的に、ほとんどの企業が管理するデータ
量は2年ごとに倍増しています。IDC社は、このデー
タ量は2025年までに現在の100倍の1.4ZB(ゼタバ
イト)にまで増えると予測しています。2 新しいクラ
ウドデータウェアハウステクノロジーを活用すること
で、限られたコストで極めて大規模なクラウドデー
タウェアハウスを構築して、大容量の新しいデータ
タイプを保存できるようになります。
第1の課題は、すべてのデータを規定の時間内で取
り込めるクラウドデータ管理ソリューションを見つ
けることです。社内外のデータソースの数が増えれ
ば増えるほど、データ管理は複雑化します。業務部
門に必要な新しいデータをクラウドデータウェアハ
ウスに追加する機能が必要です。さらに、そのデー
タの信頼性を確保し、業務部門の求める時間内
(一晩またはリアルタイムなど、クラウドデータウェ
アハウスのビジネスニーズに応じて)で更新しなけ
ればなりません。
機会:クラウドデータウェアハウスなら、必要に応じ
て素早く簡単に拡張してデータ量の増加に対応で
きます。非常に多くの組織がクラウドデータウェア
ハウスに移行しているのは、この拡張性が理由で
す。以下の状況に対応可能なクラウドデータ管理ソ
リューションを見つけましょう。
– データ量
– データの複雑性
– さまざまなデータ統合パターン:ETL、API、B2B、データハブ
– さまざまなデータソース:社内外
– データ更新に関するサービスレベル契約:定期
的またはリアルタイム
– 新しいデータソースを容易に追加
– データソースを定期バッチからリアルタイム更新
に容易にアップグレード
課題と機会
クラウドデータウェアハウスを活かす6つの着眼点/セクション1 10
4)クラウドデータウェアハウスの拡張を計画する
課題:クラウドデータウェアハウスには、データモデ
ルやデータ形式が異なるさまざまなソースのデー
タが保存されます。社内のデータソースとしては、
パブリッククラウドでホスティングしているアプリ
ケーション(SaaSアプリケーションなど)、プライ
ベートクラウド、ハイブリッドクラウド、オンプレミ
スサーバー、ローカルファイル、IoT(モノのインター
ネット)、マシンデータなどがあります。社外のデー
タソースとしては、パートナーのシステムやサービ
ス、B2Bインタラクションなどがあります。断片化し
た多様なソースから有意義なインサイトを引き出す
には、包括的な接続機能が必要です。アナリティク
スプロジェクトを効率的に進めるには、さまざまな
ソースから取得したデータを接続して統合すること
が重要です。
機会:あらゆるデータソース(オンプレミス、マルチ
クラウド、ハイブリッド、ビッグデータ、ストリーミン
グデータなど)に対応可能なクラウドデータ管理
ソリューションを選択します。まったく新しいデー
タ統合パターンにも対応し、中断なく簡単に新しい
データソースを追加できる機能が必要です。
課題と機会
クラウドデータウェアハウスを活かす6つの着眼点/セクション1 11
5)関係者を支援する
開発者の生産性を最大化
課題:開発者は常に「より少ないリソースでより多
くを実現する」こと、そしてデータ課題をより迅速
に解決することを求められています。しかし、手作
業でコーディングした「ポイントツーポイント」ソ
リューションやオンプレミスのリレーショナルデー
タベース向けの従来型データ統合戦略では、クラウ
ドに対応しながらソースやタイプの異なるデータを
収集、保存、同期、統合することができません。
機会:開発者の生産性を考慮した設計のクラウド
データ管理ソリューションを選択します。データ品
質、データガバナンス、マスターデータ管理、デー
タプライバシーなど、すべての機能で一貫したユー
ザーインターフェイスを備えている必要がありま
す。短期間で習得でき、データ管理ロジックと資産
の再利用が可能で、コーディング不要の直感的か
つ視覚的な開発環境を備えたものを選択します。
開発者の生産性をさらに高めるため、次のような機
能を備えた、モジュール式の人工知能/機械学習
搭載プラットフォームを導入します。
– ユーザーの現在のアクティビティに基づいて適
切なデータセットを提案する機能
– データ準備のステップをインテリジェントに提
案および実行する機能
– ユーザーの過去の行動に基づいて、自動的に
データにタグ付けを行う機能
– データの構造を自動的に検出しながら、非構造
化データのオンボーディングを実行する機能
– 機密データや個人情報をインテリジェントに特
定する機能
– 新しいデータタイプの統合方法を自動的に特定
して提案する機能
課題と機会
クラウドデータウェアハウスを活かす6つの着眼点/セクション1 12
5)関係者を支援する(続き)
一般の統合担当者を支援する:
課題:これまで、データの提供と統合はITのスペ
シャリストが一身に担ってきました。しかし、競争の
激しい現在の市場では、統合プロジェクトを実行
するためのデータを取得するのに、数日、数週間、
数か月も待っているわけにはいきません。クラウド
サービスを導入する企業では、限られた予算とリ
ソースで、増え続ける統合プロジェクトに対応する
ことが困難になっています。
機会:現在はデータの民主化とセルフサービスツー
ルの時代です。非技術系の業務担当者(業務アナ
リストなど)がIT部門のサポートに頼ることなく、自
らデータ統合を実行できるクラウドデータ管理ソ
リューションが必要です。これにより、データのコン
テキストを最もよく理解している業務担当者自身が
アドホックでデータ統合を実行し、IT部門の負担を
軽減できます。
次の機能を備えたクラウドデータ管理ソリューショ
ンを選択します。
– 役割に応じたユーザーインターフェイス
– コーディング不要の視覚的な環境
– 業務担当者や一般の統合担当者がデータ統合
をセルフサービスで簡単に実行するための定義
済みの統合テンプレート、マッピング、視覚的な
デザイナー、ウィザード、ガイド付きのツール
– 業務担当者とIT担当者の両方が使用できる、
データ管理機能と統合機能の包括的なツール
ボックス
– すべてのユーザーの生産性を向上させる、モ
ジュール式の人工知能/機械学習搭載プラット
フォーム
課題と機会
クラウドデータウェアハウスを活かす6つの着眼点/セクション1 13
6)データの信頼性、品質、ガバナンスをサポートし
てイノベーションを実現する
課題:データガバナンス標準の導入、変革プログ
ラムの促進、コンプライアンスの監視を実現し、信
頼性と関連性に優れたデータを提供することで、す
べてのプロジェクトとイニシアチブでビジネス目標
を達成する必要があります。ビジネスイニシアチブ
が成功するか失敗に終わるかは、データ品質の問
題を特定して修正できるかどうかによって変わり ます。
機会:企業データは、イノベーションに欠かせない
戦略的資産です。これらのデータから実行可能な
インサイトを引き出すためには、基盤となるデータ
が厳格な品質要件を満たしている必要があります。
また、さまざまな規制要件、法律、ベストプラクティ
スに対応するには、堅牢なツールとプロセスを通じ
て、保存/分析対象のデータを管理しなければなり
ません。
データ品質に関わる問題を自動的に特定して優
先順位を付けることができるクラウドデータ管理
ソリューションを選択します。各部門とアプリケー
ションにわたって、セルフサービス機能を備えた単
一のポイントソリューションを導入し、データの信
頼性と品質の確保を簡素化することが重要です。ま
た、法規制へのコンプライアンスに対応し、データ
スチュワード(データ管理/案内人)のガバナンス
作業を支援するクラウドデータ管理ソリューション
が必要です。
課題と機会
クラウドデータウェアハウスを活かす6つの着眼点/セクション1 14
課題と機会
クラウドデータウェアハウスを活かす6つの着眼点/セクション1
柔軟なクラウドデータ管理ソリューションに求めら
れる要件
データウェアハウスを開始する準備が整ったら、基
盤となるクラウドデータ管理ソリューションを選び
ます。ここでは、信頼できるデータとインサイトを業
務部門にタイムリーに提供するための重要な条件
について説明します。以下を実現するクラウドデー
タ管理ソリューションを選びます。
成長。小規模に開始して、機能、データ量、データ
ソースを各自のペースで中断なく拡張できる。
俊敏性。既存のオンプレミスシステム、マルチクラ
ウド、ビッグデータ、ストリーミングデータ、パート
ナーのデータソースに対応できる。
柔軟性。複数の統合パターンをサポートして、サー
ビスレベル契約要件の異なる多数のデータタイプ
を統合できる。
生産性。コーディング不要の環境と人工知能/機
械学習ベースのインテリジェンスにより、IT担当者
と業務担当者の生産性を向上できる。
接続性。あらゆるデータを管理し、あらゆる統合パ
ターンをサポートして、業務上の相手先の要件に対
応できる。
信頼性。すべてのデータの品質、信頼性、管理、ガ
バナンス、保護を確保できる。
15
セクション2
顧客事例
16
PostNL社がデータを活用して新サービスを提供
オランダの郵政事業企業であるPostNL社は、顧客
に新しい価値を提供するために、データに基づく
アナリティクスを促進して業務上の意思決定をより
スマートに行いたいと考えていました。また、リアル
タイムのデータサービスを提供することも希望して
いました。
同時に、自社のシステムをクラウド(Microsof t Azure、Amazon Web Services、プライベートクラ
ウドなど)に移行することを望んでいました。つま
り、サービスを改善しながら、複雑な移行とハイブ
リッドなシステム環境に対処する必要があったの です。
そこで、同社はクラウドデータ管理プラットフォーム
を使用して、自社システムの進化に応じて統合を進
めながら、クラウドに移行しました。その結果、オラ
ンダの従来型の郵便配達サービス企業から、世界
展開する大規模流通企業へと変革することに成功
しました。さらに、自社データの価値の収益化、サ
プライチェーンの短縮、購入オプションや購入場
所の柔軟なパーソナライズによるカスタマーエクス
ペリエンスの改善も実現しました。
将来も安心なデータ管理フレームワークで 顧客満足を向上
クラウドデータウェアハウスを活かす6つの着眼点/セクション2 17
JLL社が戦略的パートナーとしての立場を強化
商業不動産事業における世界的なリーダー企業
のJLL社(旧Jones Lang LaSalle社)は、顧客の
戦略的パートナーになることを望んでいまし
た。そこで、同社は社内外の各種ソースから収
集したデータを活用して、立地選定、電力およ
び冷暖房空調設備管理、セキュリティ管理、会
議室の設計、物件のポートフォリオ管理など、
さまざまな新サービスを顧客に提供しました。
このデータの活用によって貴重なサービスを顧
客に提供するようになったことで、現在は顧客
にとって信頼できる戦略的パートナーとしての
立場を確立しています。この新しいアナリティ
クス基盤を通じて、同社は競争の激しい商業不
動産市場において差別化を図っています。
データを活用して顧客のために 新しいサービスを開発
クラウドデータウェアハウスを活かす6つの着眼点/セクション2 18
Life Time Fitness社がカスタマーエクスペリエンス
をパーソナライズ
Life Time Fitness社は、顧客個人やその目標につい
て理解を深めて顧客のフィットネスや健康上の目標
達成を効果的に支援できるように、データの活用を
開始しました。これにより、顧客との関係が強化さ
れ、顧客離れを抑えることにも成功しました。
課題はデータの分散でした。各店舗にあるオンプ
レミス機器、ミネアポリスの本社にあるオンプレ
ミス機器、Microsoft Azure SQL Data Warehouseといった場所にデータが分散していました。同社
のマーケティングや営業のアナリストは常に自由に
アクセスでき、信頼性が高く、状況把握に役立ち、
相互参照が可能なデータを求めていましたが、こ
れらはさまざまな関連ソース(Microsoft Azure、Workday、P O Sシステムなど)に分散していま した。
そこで同社は、クラウドとオンプレミスのさまざま
なアプリケーション、データウェアハウス、データ
マートに分散する業務データと顧客データを統合
してレポートの生成を高速化するクラウドデータ管
理ソリューションを探しました。業務の需要に対応
する拡張性と、進化し続ける業務要件に対応する
柔軟性を備えたデータ管理アーキテクチャを導入
することが極めて重要でした。
インフォマティカのソリューションにより、同社は
顧客の目標達成に役立つフィットネスプログラムや
サービスを提案および提供できるようになりまし
た。さらに、顧客との関係が強化され、顧客離れを
抑えることにも成功しました。
会員一人ひとりをより深く理解する
ことで、より優れたサービスを提供
クラウドデータウェアハウスを活かす6つの着眼点/セクション2 19
まとめ
優れた俊敏性と柔軟性を備えているクラウドデー
タウェアハウスには、短時間で価値あるインサイ
トを提供する力があります。重要なのは、クラウド
データウェアハウス、すべてのデータソース、成長の
見通しを織り込んだデータ管理計画を策定するこ
とです。
データを最大限に活用してクラウドデータウェアハ
ウスから業務上の価値を迅速に引き出すための
鍵、それは適切なクラウドデータ管理ソリューショ
ンを選択することです。このソリューションは、あら
ゆるデータと統合パターンに対応し、包括的なデー
タ管理機能を備え、小規模に開始しながらビジネ
スニーズに合わせて拡張していくことが可能なもの
でなければなりません。
クラウドデータウェアハウスにより価値を提供する
クラウドデータウェアハウスを活かす6つの着眼点/まとめ 21
iPaaSを活用したクラウドデータウェアハウスプロ
ジェクトによってビジネスを成功に導く方法をご
確認ください。
インフォマティカのソリューションを導入して、ス
ピード、品質、安全性に優れたデータであらゆる
クラウドデータ統合を実行する方法の詳細は、
クラウドデータ統合のデータシートをご覧くだ さい。
参考文献
22
データシートをダウンロード
IN19-0319-3460
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デジタルトランスフォーメーションによって我々の期待値が変化しています。よ
り良いサービスを、素早く、便利に、低コストで利用したいという期待が高まっ
ているのです。企業も状況に応じて変化する必要があります。そしてそのヒント
は「データ」にあります。
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インフォマティカについて
1. 『2016年クラウドアナリティクス導入の現状』、 Enterprise Management Associates(EMA)、2016年
2. IDCホワイトペーパー:『Data Age 2025: The Evolution of Data to Life-Critical』、2017年3月
出典
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