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八戸工業大学 感性デザイン学部 感性デザイン学科

平成 25年度 卒業制作・論文

スマートフォンを用いたコミュニケーションの特徴

‐LINE トークにおける会話の傾向‐

G108003 大澤 祥輝

指導教員 宮腰 直幸

目 次

第 1章 はじめに

1.1 スマートフォンユーザーの起こしている問題................................... 1

1.2 スマートフォンユーザーが用いるサービス..................................... 1

1.3 本研究の目的............................................................... 2

1.4 既往研究................................................................... 2

第 2章 コミュニケーション活動

2.1 直接的なコミュニケーション................................................. 4

2.2 間接的なコミュニケーション................................................. 4

第 3章 研究の流れ

3.1 研究方法................................................................... 5

3.2 文章を構成する品詞......................................................... 5

第 4章 コミュニケーション内容の品詞比較

4.1 調査方法................................................................... 7

4.2 分析結果................................................................... 7

第 5章 LINE トークの特徴

4.1 交流範囲による影響......................................................... 16

4.2 ユーザーインターフェイスによる影響......................................... 18

第 6章 結論...................................................................... 20

謝辞................................................................................ 20

参考文献............................................................................ 21

1

第1章 はじめに 1.1 スマートフォンユーザーの起こしている問題

近年、タッチパネルを主たるユーザーインターフェイスデバイスとする多機能携帯

電話 (以下:スマートフォン)とその関連サービスの普及に伴い、スマートフォンを

操作しながら別の行動をとる事例が増加している。これらの行為は『ながらスマホ』

と呼ばれ、公共の場にて行うことで他者との接触事故を起こすなど社会問題化してい

る。2013 年 9 月には愛知県名古屋市内の交差点で、LINE を使用しながら運転してい

た男子大学生が歩行者三名をひき逃げした事件が起きている。1)

ながらスマホは、予期しない出来事や周囲の変化に気がつかない非注意性盲となる

危険性があるという指摘がある。2)

ながらスマホに至る要因として、LINE をはじめとしたソーシャルメディアの特徴で

ある更新の即時性がユーザの興味を喚起し、自身が関与することで更なる興味に繋が

り、行為を継続させるという指摘がある。3)ながらスマホに使用されるアプリは、メ

ールや通話といったコミュニケーションツールが他のツールの倍以上の割合で多か

ったという調査結果があり、コミュニケーションツールによる影響がながらスマホの

要因として考えられる。4)

1.2 スマートフォンユーザーが用いるサービス

LINE 株式会社が運営するコミュニケーションサービ

ス『LINE』は 2011 年に運営を開始した、スマートフォ

ンユーザーを中心に利用されているインスタントメッ

センジャーツールである。トークと呼ばれるテキストチ

ャット機能と IP 電話を利用した無料通話機能を利用す

ることができ、スマートフォンユーザー間でのコミュニ

ケーションにおいて多用されている(図1)。

2013 年 11 月末時点で、全世界の総利用者数は 3 億人

を突破し、国内ユーザにおいても Google や Yahoo! Japan

などの検索エンジンサイトに次いで多く利用されてい

る*5。また、1 日あたりの利用回数が 10 回以上である利

用者数が最も多いとされている。6)

図1 LINEトークにおける会話例

2

1.3 本研究の目的

これまでのながらスマホに関する研究は、主として歩行中の携帯端末の画面注視に

関するものについて進められてきた。これらの研究はスマートフォン以前のフィーチ

ャーフォンの時代から取り組まれているが、スマートフォンの普及によりながらスマ

ホが増加することで事故は増加している。これらの研究はスマートフォンなどの携帯

端末の画面注視と歩行の関係について言及しているが、事故を防止するための有効な

手立てまでは確立しておらず、またユーザの視線を対象としていることから、ながら

スマホが発生、継続する仕組みについては言及していない。このため画面注視以外の

観点から研究を進める必要がある。

自治体によっては条例で規制する動きもあるが、膨大なユーザがいることでながら

スマホが既成事実化し、条例が効果を上げることは難しいと思われる。ながらスマホ

は絶対的に必要な行為ではないが、多くのユーザが当たり前に行っていることから、

それらが行われる経緯を明らかにしなければ、規制による効果はあがらないと思われ

る。

更に、近年のながらスマホが持つ問題点の一つとして、過去のコミュニケーション

ツールに比べ継続時間が長いことがあげられる。短時間の使用であれば周囲の状況の

変化に対応することも可能であるが、非注意性盲となっている時間が長いことで重大

な事故につながる可能性が高い。しかしながらスマホを行っているユーザは継続時間

が長いことに気がついていないことが多く、コミュニケーションの容易さがこうした

事態を引き起こしているように思われる。

以上のことより、本研究ではスマートフォンの代表的な SNS コミュニケーションツ

ールである LINE トークを対象とし、コミュニケーションの容易さについて調査する

ことで、ながらスマホが発生、継続される要因の一端を明らかにする。

1.4 既往研究

ながらスマホに関する先行研究として、芳賀らは歩行中の携帯電話の画面注視と操

作が注意と歩行に影響を及ぼしていることを指摘している。7) 同研究では統制条件、

会話条件、復唱条件、文字入力条件の計4条件を定めた上で、実験参加者に実験室内

でながらスマホをしながら課題に取り組ませた。そしてその課題の反応時間、誤反応

回数、歩行距離を測定し、反応時間を注意の効果と想定し、携帯電話使用の影響を評

価した。結果として、文字入力条件が他の条件よりも成績が低下していることから、

歩行中の文字入力が今回検討した携帯電話の使用条件の中で最も危険であることを

示している。また、タッチパネル式とボタン式の入力方式ごとに反応時間を比較して

おり、タッチパネル式は入力の際のフィートバックが少なく入力範囲も広いため、反

応時間がボタン式に比べて低下していると述べている。

LINEに関する先行研究として、松延らはLINEユーザーにLINEトークを用いる理由を

アンケート形式で調査しており、その回答として簡単に操作出来る、感情を理解して

3

もらうための補助ツール(絵文字、スタンプ)が充実しているなどといった、メッセ

ージ作成時の操作性に関するものが存在していた。8) その他の理由としては利用料が

無料である、やりとりが記録として残る、複数人数とメッセージを共有出来るといっ

た、電子メールやチャットなどとも共通し得るものばかりである。このことより、LINE

トークが多くのスマートフォンユーザーに用いられるまでに至ったのは、旧来のツー

ルに比べてより気軽にコミュニケーションを行えるようになったことが最も影響し

ていると言える。

4

第 2 章 コミュニケーション活動

2.1 直接的コミュニケーション

直接的コミュニケーションとは、対面会話など物理的に対象と接してコミュニケー

ションをとる方法を指す。言語の発声や視覚情報などを用いて相手に意思表示を行い、

年齢や性別、社会的地位といった社会的認知を元に相手を判断し、表情や身振り、及

び言葉を用いて相手に情報を伝達する。このように情報の伝達手段が豊富であること

から、言語情報を簡略化しても相手に情報が伝わりやすく、感覚的にコミュニケーシ

ョンを行うことが可能である(図2)。

対面会話は、文章としては整っていない、話し言葉と呼ばれる表現になりやすく、

発言時の語法に厳密さを必要としない*9。そのため略語を用いる、文章の主格となる

名詞やその接続を担う助詞を省略するといった語法の簡略化が起きやすい。また、省

略によって情報量が不足することがあるため、発言数が多くなる傾向がある。その他

に、あいづちや言い淀みなどといった会話の合間を埋めるためだけの語(以下、フィ

ラー)が使用される、文の終わりに付いて意を添える終助詞が増加する、方言や集団

語のような非共通語が使用されるといった特徴がある。

図2 直接的コミュニケーションにて伝達される情報

5

2.2 間接的コミュニケーション

間接的コミュニケーションとは、主に文書や手紙、電話、FAX などといったメディ

アを介したコミュニケーション方法のことを指す。対面会話で発生する距離、時間、

人数の制約を解消し、瞬間的に相手に情報が伝わる即時性や、伝達内容や送信日時な

どの記録性に長けている。

1980 年代のパソコン通信以降、コンピューターを用いたコミュニケーション形態

(Computer-Mediated-Communication 以下:CMC)の普及により利用が拡張しており、近

年のスマートフォンの普及によって、より多くの人が利便性の高いコミュニケーショ

ン環境を利用出来るようになった(図3)。CMC は文字情報に依存する形でコミュニケ

ーションが行われることから、対面会話における表情や身振りといった非言語情報が

不足しやすい。対面会話に比べて発言に関する手がかりとなる情報が不足するため、

相手との話の食い違いや誤解が生まれやすい。このような事態を回避するため、発言

時は個々の語の持つ意味や使い方、文章構成に配慮する必要がある。

このように規則的な文章を重要視する書き言葉の語法では、基本的に語の省略は起

きにくい。また、対面会話のように話の本筋から脱線することが少なく、むしろ必要

最小限のやりとりとなるため文章数は少ない。やりとりが少ない分、一発言あたりの

内容は多くなるため、発言あたりの文字数は増加する傾向がある。また、フィラーの

ように話の本筋に関係しない表現はあまり存在しない。

図3 間接的コミュニケーションにて伝達される情報

6

第3章 研究の流れ

3.1 研究方法

本研究では下記の方法によってながらスマホの発生、継続要因を明らかにする。

1.ながらスマホの容易さの要因として、会話のし易さが考えられる。従来のコミュ

ニケーションツールに比べ、より直接的コミュニケーションに近いコミュニケー

ションが取られていると考えられる。LINEによるコミュニケーションを、直接的

コミュニケーションの代表例としての対面会話、旧来のコミュニケーションとし

てのメールと比較することで、コミュニケーションツールとしての特徴を明らか

にする。比較はコミュニケーションに用いられる文章を対象に、文字数、単語数、

品詞について行う。

2.ながらスマホが継続して利用される要因として、アプリのインターフェースの使

い易さが考えられる。継続的にコミュニケーションを続けるためには、それまで

の発言との継続性、入力の容易さ、理解のし易さがあげられる。LINEとメールの

文章入力の方法を検証することで、ながらスマホが継続的に行われる要因を明ら

かにする。

2点の結果より、LINEを始めとするSNSによるコミュニケーションの特徴から、なが

らスマホが発生、継続する要因をまとめる。

3.2 文章を構成する品詞

話し言葉と書き言葉の違いとして、第 2章にあげた文章を構成する品詞の割合の違

いがあげられる。話し言葉の文章は、主格の品詞が述部の品詞よりも少なくなる傾向

が見られる。主格を構成する品詞としては名詞および格助詞、述部を構成する品詞と

しては動詞および助動詞があげられる。文章における名詞および格助詞に対する動詞

および助動詞の割合を比較することで、文章がどちらに近い表現かを検証できる。主

格の品詞が述部の品詞よりも少ないほど話し言葉に近いと言える。

一方、話し言葉の特徴として感動詞と終助詞の存在があげられる。感動詞または終

助詞の割合が多いほど発話の仕方が対面会話的になっていると言える。

7

図4 品詞の種類および使用例

8

第 4 章 コミュニケーション内容の品詞比較

4.1 調査方法

調査は LINE を利用しているスマートフォンユーザーを含む計 22 名から、対面会話

と電子メール、LINE トークの会話データを回収し、数値化および品詞分解した(図3)。

調査対象とデータの関係を表 1に示す。

表 1 調査対象とデータ

調査対象 LINE 対面会話 電子メール

A-B ◯

A-C ◯

B-D ◯

B-E ◯

E-F ◯

G-H ◯

I-J ◯

I-K ○

L-M ○

L-N ○

O-P-Q ○

R-S-T ○

R-U ○

R-V ○

今回は以下の点について分析を行う。

⑴発言の傾向…一会話あたりの発言数と一発言あたりの文章数、文字数、品詞数の割

⑵主格の省略の傾向…主格を構成する名詞と格助詞の一発言あたりの割合

⑶対面会話的傾向…感動詞(フィラー)、終助詞の一発言あたりの割合

なお、LINE トークで用いられるスタンプは、応答や挨拶などといった用途が同じで

あること、もしくは単なる装飾としての役割がフィラーに似た性質を持ち得ることか

ら、今回の調査では感動詞として分類した。

9

図5 発言の分析例

10

4.2 分析結果

(1)発言数と文字数、品詞数

LINE トークの一会話あたりの発言数は電子メールの約 3倍になっており、対面会話

に次いで多くなっている(図6)。

図6 一会話あたりの発言数

一方、LINE の一発言あたりの文字数および品詞数は対面会話を下回っており、3種

類の会話手段の中で最も少なかった(図7、8)。一発言あたりの文章数においては

対面会話と電子メールの間である(図9)。

LINE トークの会話は発言頻度が電子メールよりも多く、かつ一発言あたりの文章量

と文字量が少ない。このことから LINE トークは対面会話に似た傾向を持っていると

考えられる。

図7 一発言あたりの文字数

11

図8 一発言あたりの品詞数

図9 一発言あたりの文章数

12

(2)主格の省略

主格の省略については、一発言あたりの名詞数が対面会話と同程度、電子メールの

約半数となった(図 10)。また格助詞は 3種類中最も低い数値となった(図 11)。格助

詞の省略が著しいことから、対面会話と同等に主格の省略が起きていると考えられる。

図 10 一発言あたりの名詞数

図 11 一発言あたりの格助詞数

13

(3)述部の省略

一発言あたりの動詞数、助動詞数、形容詞数、形容動詞数を比較すると、形容動詞

以外の品詞はLINEトークが最も低い値となった(図12,13,14,15)。このことからLINE

トークの会話における省略は品詞の種類を問わず対面会話以上に進んでいると考え

られる。

図 12 一発言あたりの動詞数

図 13 一発言あたりの助動詞数

14

図 14 一発言あたりの形容詞数

図 15 一発言あたりの形容動詞数

15

(4)感動詞および終助詞

LINE の一発言あたりの感動詞数および終助詞数は対面会話に次いで多い数値とな

った(図 16、17)。

感動詞が多い理由は、対面会話的なあいづちや応答の仕方を取っていることに加え、

感動詞として取り扱ったスタンプがあげられる。言い淀みなどが存在しない LINE ト

ークは、フィラーが自然発生しない。それに代わる方法として、LINE トークで感動詞

は意図的に用いられることが多いと思われる。

図 16 一発言あたりの終助詞数

図 17 一発言あたりの感動詞数

16

以上のことから、LINE トークは一発言の発話回数が電子メールよりも多く文字量が

少ないという文章の傾向と、感動詞数と終助詞数が電子メールよりも頻出しているこ

とから、対面会話に比較的近い性質があると考えられる。また、話し言葉的な省略の

特徴の一つである主格の省略と同時に述部に関する省略も見られ、3 種類の会話の中

でも省略の傾向が強い。品詞数自体が 3種類の会話の中で一番少なく、これらのこと

から LINE トークにおける文法的な省略は品詞の種類に関わらず進んでいると考えら

れる。

文字コミュニケーションでありながら文法的な省略が進んでおり、かつ会話が成立

していることから、LINE トークが対面会話のように非言語の情報を共有し得る環境で

あり、メッセージを理解するための情報量がさほど必要とされない環境だと思われる。

図 18 会話ごとの各品詞の割合

17

第 5 章 LINE のユーザーインターフェイス

LINE トークの文法的傾向が話し言葉的になっている原因として、ユーザーインタフ

ェース(以下、UI)による影響が大きいと考えられる。LINE トークではタイムライン

(以下、TL)と呼ばれる UI を用いており、メッセージを読む動作とメッセージを作

成する動作を一気に行えるというメリットがある。旧来の電子メールでは受信メール

と新規メール作成の UI がそれぞれ独立しているため、送信元のメールを参照するに

はその分手間を要したが、TL では手順が手短になった。これにより、メッセージ作成

時の操作に感じる煩わしさが軽減された(図 19)。

(図 19)メッセージ受信から返信までの操作手順例

18

また、過去の会話内容を参照しながらメッセージ作成を行うことが出来るので、以

前の発言時の内容を気軽に参照出来るようになった。これによって、会話の継続性が

高まった。

図 20 と図 21 は LINE トークの会話において省略された会話の例で、それぞれ遊び

の打ち合わせを行っている。図 20 の会話では相手側が一緒にやりたいことや希望す

る行き先を挙げており、いずれも主格のみで発言している。一緒に遊ぼうという以前

の会話の流れが活きているため、やりたいことと行きたい場所の名称を挙げただけで

も受け手側は認識出来て

いる。(なお、受け手側は先述したスタンプのみでの返信を行っている。)

図 20 スタンプのみでの表現例

19

図 21 の会話は、話し言葉のように主格を省略した形である。この以前の会話でも

帰省する旨や遊びの誘いに関する会話が交わされており、その履歴が TL 上にあった

ことから、文中の「8月後半かえります!」で場所について言及していなくとも帰省

にまつわることだと判断することが出来たのだと考えられる。

図 21 スタンプのみでの表現例

以上より、LINE トークの UI ではメッセージ作成にまつわる作業的な手間を抑えら

れ、かつ過去の発言を参照しながらメッセージを作成出来る。これによって、スマー

トフォンユーザの多くが LINE トークを用いようとするのだと考えられる。

20

第 6 章 結論

LINE トークにおけるメッセージの文法的な特徴として、対面会話に似ていることが

本研究の調査にて明らかになった。総発言数が多く一発言あたりの文字数が少ない点

や名詞および格助詞の省略が進んでいる点、感動詞数や終助詞数が多い点において近

い傾向がある。

この文法的傾向に至る原因として、LINE トークの UI による影響が挙げられる。メ

ッセージ作成時の操作に感じる煩わしさを感じない、以前の発言時の内容を気軽に参

照出来るようになった、といった操作性に関するメリットがある。これらによって多

くのスマートフォンユーザが LINE トークを用いるようになり、CMC の中でもより感覚

的で手間の無いコミュニケーション活動を行えるようになった。

しかし、このように気軽にコミュニケーションを行えるようになったことがスマー

トフォンの利用を促しており、ながらスマホが発生、継続している一因と考えられる。

現在ながらスマホの規制を訴える声が増えているが、規制に至る前にスマートフォン

ユーザの利用するサービスの利用動向を調査することで、ながらスマホに至る仕組み

を多面的に見る必要があるのではないかと思われる。

謝辞

LINEトークに関する研究を取り組むことになってから、懇切なるご指導をいただいた宮腰先生には、筆者の指導教員を担当していただくとともに、論についての考え

方など、研究・調査に関する適切なアドバイスをいただき、幅広い知識と貴重な経験

を得ることができました。今後とも、未熟な筆者に先達としての厳しいご指導をいた

だくようお願い申し上げます。 今回の本研究にあたり、文法分析について相談に乗って下さいました岩崎先生をは

じめ、LINEトークの履歴データ回収にご協力いただいた皆様に厚く御礼申し上げます。

21

参考・引用文献 1) 携帯でLINEしながら運転か 3人ひき逃げ容疑の大学生 : 47NEWS http://www.47news.jp/CN/201309/CN2013092601002244.html

2) LINE利用者数、世界で3億人突破 4カ月で1億人増:朝日新聞デジタル

http://www.asahi.com/articles/TKY201311250388.html

3) マルチデバイス利用動向調査(2013年5月調査): 株式会社D2C

http://www.d2c.co.jp/news/2013/20130704-1662.html

4) 歩きスマホ、危険なワケ ぶつかる直前まで気づかず 5 人に 1人が事故やけが : ITmedia ニュース

http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1401/16/news042.html

5) 歩行中の携帯電話使用が注意と歩行に及ぼす影響の検討, 人間工学,Vol.48,特別号(日本人 間工学会第 53 回大会講演集),pp.206-207, 2012-6

6) NEWS ポストセブン 歩きスマホ 視覚鈍感になる危険性が科学的にも指摘される

http://www.news-postseven.com/archives/20130424_184398.html

7) 歩きガラケーより歩きスマホのほうが危険な理由を専門家解説 : NEWSポストセブン

http://www.news-postseven.com/archives/20130620_195464.html

8) メッシュ化するケータイコミュニケーション~心地よい絡みへのシフト~, 松延隆行, 命尾

泰造, 菅原清保, 木村沙織, 第 3回ケータイ社会研究レポートコンテスト, モバイル社会研

究所, 2012.11

9) 話し言葉と書き言葉の相互関係 ―日本語教育のために─, 山本雅子 , 大西五郎, 言語と文化,

第 8号, pp.73-90, 2003.03