1 背景出所： photoAC

【オンラインセミナー】 柳澤 浩の「ＦＸアノマリーの考察と解説」 『FXアノマリーは本当にトレードに役立つのか！？』

8月30日（水）午後8時～9時30分

本日のプログラム

1. ＦＸや市場アノマリーのいろいろ 2. アノマリーは本当に当たるの ？

8月30日（水）午後8時～9時30分

2 背景出所： photoAC

1. ＦＸや市場のアノマリーのいろいろ

3 背景出所：photoAC

• アノマリーとは何か？ 「ある法則・理論からみて異常、または説明できない事象や個体等の事」

「 科学的常識、原則からは説明できない逸脱、偏差を起こした現象」

• マーケットでのアノマリー 「はっきりとした理論的な根拠を持つわけではないが、よく当たるかもしれないとされる経験則」

「一定の規則性があるように思われるにも係わらず、経済的合理性ではその説明ができない現象

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• 季節要因のアノマリー 1月：変動幅が大きい、順張り（1月の方向性＝第１週の方向性）

1月に米株高なら年間も米株高

2月：逆張り（1月上昇なら下落、1月下落なら上昇）

節分天井

3月：円高が多い（輸出企業の決算がらみ）

値動きの激しい月

彼岸底

4月：新年度入りの円安

ゴールデンウィーク前の円安

3月と逆の動きが多い

5月：セル・イン・メイの株安 → 円高

転換月になり易い＝5月に年間高値、安値を付け易い

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• 季節要因のアノマリー 6月：相場の転換月になり易い、米国債相場の天底も多い

7月：円安ドル高、夏枯れで変動幅は小さい

8月：円高ドル安、夏枯れで変動幅は小さい

豪ドル円は下落

9月：企業の中間決算を前に円高

カム・バック・イン・セプテンバー

10月：10月効果で米株が売られ易い

ブラック・サーズデー（1929）、ブラック・マンデー（1987）

11月：ファンドの決算がらみの動き

米・感謝祭前の調整モード

12月：欧米企業決算がらみの外貨買いで円安

クリスマス休暇入り → 閑散で荒っぽくなる

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• ゴトー日

仲値：銀行が提示する企業向けの基準レート

毎営業日9時55分に発表される

輸入企業は、輸出企業とは異なり、為替レートにターゲットが無い

取引先に外貨で支払うに当たり、決済日に外貨を買う

決済日は、5、10の付く日が多い

ゴトー日が土日祝日の場合は、前営業日に前倒し

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• スワップ取り

ＦＸ取引では取引通貨間の金利差を毎日スワップとして受け渡す

土日は取引がない為、土日分のスワップは水曜日に付与

水曜日から木曜日に変わる時が狙われる

→ 水曜日未明、木曜早朝に掛けて円安傾向

特に高金利通貨に対して顕著

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• 窓埋め方向への動き

ＦＸは土日取引がない為、土日に大きな事件があると、金曜日ＮＹ引け値と月曜日早朝のオセアニア時間の寄り値が乖離する

この乖離の事を「窓」と呼ぶ

東京時間7時にＦＸ取引開始後は、窓を埋める傾向が高い

→ 金曜引けに比べ、月曜寄りが大きく上昇していれば、売り

→ 金曜引けに比べ、月曜寄りが大きく下落していれば、買い

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• 月齢、水星の逆行

「満月、新月の日が変化日」

満月から新月までの期間 → 株高 → 円安

新月から満月までの期間 → 株安 → 円高

満月と新月の日が、月の引力が最も強い事が影響している模様

→ 暴力事件や自殺等も多い

満月：出産が多い

新月：出産は少ない

水星の逆行時は相場が荒れる

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• ジブリの呪い

ジブリ作品の映画放映の後は、株価が急落する事が多い

ＴＶの「金曜ロードショー」での放映が多い

→ 米雇用統計発表日に当たる事が多い

→ 雇用統計で予想外の数字が出て、円高に振れる

→ 月曜日に円高を嫌気して株安となる

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2. アノマリーは本当に当たるの ？

12 背景出所： フォトＡＣ

• 季節要因のアノマリー 1990年からのドル円の月ごとの値幅 円安 円高

1月 5.2641 14回 14回

2月 5.3085 12回 16回

3月 6.0021 16回 12回

4月 5.0621 11回 17回

5月 5.5275 14回 14回

6月 5.1686 12回 16回

7月 4.8590 15回 13回

8月 5.2962 12回 15回

9月 5.0187 11回 16回

10月 5.6120 16回 11回

11月 5.3273 17回 10回

12月 5.1164 17回 10回

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• 季節要因のアノマリー 2007年からのドル円の月ごとの値幅 円安 円高

1月 4.3612 4回 7回

2月 4.7273 4回 7回

3月 4.4375 7回 4回

4月 3.9651 5回 6回

5月 4.0512 6回 5回

6月 4.2030 5回 6回

7月 3.9324 3回 8回

8月 4.6460 7回 3回

9月 3.8242 2回 8回

10月 5.2525 8回 2回

11月 6.0983 6回 4回

12月 5.0026 6回 4回

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• 季節要因のアノマリー 1月：変動幅が大きい Ｘ

3月：円高が多い（輸出企業の決算がらみ） Ｘ

値動きの激しい月 ○

4月：新年度入りの円安 Ｘ

ゴールデンウィーク前の円安 Ｘ

3月と逆の動きが多い ○

5月：セル・イン・メイの株安 → 円高 Ｘ

転換月になり易い＝5月に年間高値、安値を付け易い △

6月：相場の転換月になり易い Ｘ

米国債相場の天底も多い ○

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• 季節要因のアノマリー 7月：円安ドル高 △

夏枯れで変動幅は小さい ◎

8月：円高ドル安 △ 夏枯れで変動幅は小さい Ｘ

豪ドル円は下落 ○

9月：企業の中間決算を前に円高 ○

カム・バック・イン・セプテンバー △

10月：10月効果で米株が売られ易い Ｘ

ブラック・サーズデー（1929）、ブラック・マンデー（1987）

11月：ファンドの決算がらみの動き ○

米・感謝祭前の調整モード △

12月：欧米企業決算がらみの外貨買いで円安 ○

クリスマス休暇入り → 閑散で荒っぽくなる △

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• 季節要因のアノマリー

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2006 Oct May Ｄｅｃ Ｊａｎ

2007 Jun Nov Ｎｏｖ Ｊａｎ

2008 Jan Dec Ｊｕｌ Ｏｃｔ

2009 Apr Nov Ｎｏｖ Ｍａｒ

2010 May Oct Ｊａｎ Ｊｕｎ

2011 Apr Oct Ｍａｙ Ｊａｎ

2012 Dec Jan Ｆｅｂ Ｊｕｌ

2013 Dec Jan Ｄｅｃ Ａｐｒ

2014 Dec Feb Ｍａｙ Ｄｅｃ

2015 Jun Jan Ｊａｎ Ｍａｒ

2016 Jan Jun Ｍａｙ Ｄｅｃ

2017 Jan Apr Ａｕｇ Ｊａｎ

USD/JPY EUR/USD

High Low High Low

• 季節要因のアノマリー

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USD/JPY EUR/USD

High Low High Low

Ｓｉｎｃｅ1990 Ｄｅｃ 8回 Ｊａｎ 6回 Ｊａｎ 9回 Ｊａｎ 7回

Jan 6回 Ｄｅｃ 4回 Ｄｅｃ 5回 Ｄｅｃ 5回

Ａｐｒ ４回 Ｎｏｖ 4回

Ｏｃｔ 4回

Ｆｅｂ 0回 Ｍａｒ 0回 Ｍａｒ 0回 Ｓｅｐ 0回

Ｎｏｖ 0回 Ａｐｒ 0回 Ａｕｇ 1回

Ｊｕｎ 0回 Ｍａｙ 1回

Ｓｉｎｃｅ2006 Ｄｅｃ 3回 Ｊａｎ 3回 Ｍａｙ 3回 Ｊａｎ 4回

Ｊａｎ 3回 Ｎｏｖ 2回 Ｄｅｃ 2回 Ｄｅｃ 2回

Ｊｕｎ 2回 Ｏｃｔ 2回 Ｊａｎ 2回 Ｍａｒ 2回

• 季節要因のアノマリー

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ＮＹ Ｄｏｗ ＮＩＫＫＥＩ

High Low High Low

Ｓｉｎｃｅ1990 Ｄｅｃ 12回 Ｏｃｔ 6回 Ｄｅｃ 6回 Ｏｃｔ 4回

Ｍａｙ 4回 Ｊａｎ 6回 Ｊｕｎ 5回 Ｊａｎ 4回

Ｊａｎ 3回 Ａｐｒ 3回 Ａｐｒ 3回 Ａｐｒ 4回

Ｍａｒ 3回 Ｄｅｃ 3回

Ｆｅｂ 3回 Ｎｏｖ 3回

Ｊｕｎ 0回 Ｄｅｃ 0回 Ｊｕｎ 3回

Ａｐｒ 0回 Ｍａｙ 0回

Ｆｅｂ 0回 Ｊｕｌ 0回 Ｍａｙ 0回

Ｓｅｐ 0回

Ｓｉｎｃｅ2006 Ｄｅｃ 6回 Ｊａｎ 3回 Ｄｅｃ 4回 Ｊｕｎ 3回

Ｏｃｔ 2回 Ｍａｒ 2回 Ｊｕｎ 2回 Ａｐｒ 2回

Ｍａｙ 2回 Ａｐｒ 2回 Ｊａｎ 2回

Ｆｅｂ 2回

• ドル円と日経平均（1990年以降）

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円安 円高 株高 株安

Dec 17 10 16 11

Nov 17 10 17 10

Oct 16 11 14 13

Sep 11 16 10 17

Aug 12 15 11 16

Jul 15 13 12 16

Jun 12 16 15 13

May 14 14 15 13

Apr 11 17 16 12

Mar 16 12 15 13

Feb 12 16 16 12

Jan 14 14 11 17

• ドル円と日経平均（2007年以降）

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円安 円高 株高 株安

Dec 6 4 6 4

Nov 6 4 6 4

Oct 8 2 5 5

Sep 2 8 5 5

Aug 7 3 3 7

Jul 3 8 5 6

Jun 5 6 7 4

May 6 5 7 4

Apr 5 6 7 4

Mar 7 4 7 4

Feb 4 7 8 3

Jan 4 7 4 7

• ＮＹダウとドル円（1990年以降）

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株高 株安 円安 円高

Dec 19 8 17 10

Nov 19 8 17 10

Oct 18 9 16 11

Sep 12 15 11 16

Aug 14 13 12 15

Jul 20 8 15 13

Jun 12 16 12 16

May 18 10 14 14

Apr 20 8 11 17

Mar 19 9 16 12

Feb 20 8 12 16

Jan 15 13 14 14

• ＮＹダウとドル円（2007年以降）

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株高 株安 円安 円高 Dec 6 4 6 4 Nov 6 4 6 4 Oct 7 3 8 2

Sep 5 5 2 8 Aug 5 5 7 3 Jul 8 3 3 8

Jun 4 7 5 6 May 7 4 6 5 Apr 10 0 5 6

Mar 8 3 7 4 Feb 8 3 4 7 Jan 4 7 4 7

• 米国債利回りとドル円（1990年以降）

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金利上昇 金利低下 円安 円高 Dec 12 15 17 10 Nov 13 14 17 10 Oct 16 11 16 11

Sep 10 17 11 16 Aug 10 17 12 15 Jul 10 18 15 13

Jun 15 13 12 16 May 15 13 14 14 Apr 15 13 11 17

Mar 17 11 16 12 Feb 14 14 12 16 Jan 15 13 14 14

• 米国債利回りとドル円（2007年以降）

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金利上昇 金利低下 円安 円高 Dec 7 3 6 4 Nov 4 6 6 4 Oct 7 3 8 2

Sep 6 4 2 8 Aug 4 6 7 3 Jul 2 9 3 8

Jun 8 3 5 6 May 6 5 6 5 Apr 4 7 5 6

Mar 6 5 7 4 Feb 5 6 4 7 Jan 5 6 4 7

• ゴトー日

仲値算出にあたり、ドル円は上昇するか？

（ゴトー日が土日祝日の場合は、前営業日に前倒し）

今年の5月2日から8月18日までの9時の1時間足を調べると・・・・

陽線：16本 対 陰線：6本 勝率：72.7%

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• スワップ取り

水曜から木曜に変わる時の高金利通貨

4月28日から8月16日までの午前4時の2時間足を調べると・・・・

豪ドル円 陽線：11本 対 陰線：5本 勝率：68.7%

トルコリラ円 陽線：13本 対 陰線：3本 勝率：81.3%

• 窓埋め方向への動き

ＦＸは土日取引がない為、土日に大きな事件があると、金曜日ＮＹ引け値と月曜日早朝のオセアニア時間の寄り値が乖離する

この乖離の事を「窓」と呼ぶ

比較的大きな乖離の例

6/30-7/03 6/30終値112.425 7/03始値112.205 11：00過ぎ埋める

小さな乖離

ほぼ毎週 4/28以降の16週

窓埋め方向 10週 対 反対方向 6週

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• 月齢、水星の逆行 「満月、新月の日が変化日」

満月から新月までの期間 円安

1/12-1/28Ｘ 2/11-2/26Ｘ 3/12-3/28ＸＸ 4/11-4/26○

5/11-5/26Ｘ 6/09-6/24○ 7/09-7/23ＸＸ 8/08-8/22Ｘ

新月から満月までの期間 円高

12/29-1/12○ 1/28-2/11○ 2/26-3/12ＸＸ 3/28-4/11○

4/26-5/11ＸＸ 5/26-6/09○ 6/24-7/09ＸＸ 7/23-8/08○

水星の逆行時は相場が荒れる △

12/19-1/08 118.601－115.071 値幅：3.53円

4/10-5/04 113.047-108.130 値幅：4.917円

8/13-9/05 ？ 12/03-12/23

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• ジブリの呪い 2010年1月～2013年7月 ジブリ作品放映24回

→その内、翌営業日の東京市場では3分の2の確率で円高へ

2010年～2013年 米雇用統計発表日のジブリ作品の放映 11回

→ その内 ドル円下落した日＝10回

2013年9月～2016年7月 ジブリ作品放映17回

→その内、翌営業日の東京市場では12回円安

→アノマリーとの認識薄まる

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ドル円・週足

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ユーロドル・週足

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ユーロ円・週足

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日米欧ＣＰＩの推移

33 グラフ出所：ブルームバーグ

年内の主要なイベントと相場の方向イメージ

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• 9月 20日ＦＯＭＣ ＢＳ縮小開始時期⇒ドル円反落か？

24日 独連邦議会選挙⇒終了後、ユーロ上昇

下旬 米債務上限期限⇒米国債デフォルト⇒ドル急落

• 10月 26日ＥＣＢ理事会⇒ＱＥ終了決定 ユーロ高ドル安

• 11月 1日ＦＯＭＣ 12月利上げ示唆⇒ドル円上昇

• 12月 13日ＦＯＭＣ 利上げ ⇒ ドル円反落か？

• 日程未定 米ＦＲＢ理事2 名指名・承認 ドル上昇？

• イェレン議長の後任選定問題

コーンＮＥＣ委員長 ⇒ ハト派でドル安？

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