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東地区西地区
東京ガスでは、原料調達をするために多くのプロジェクトと長期契約を締結し、各国からLNGを調達しています。LNGは天然ガスを約マイナス160度に冷却し液化させたものです。気体の状態に比べて600分の1の体積となるため、タンカーでの輸送やタンクに大量に貯蔵することが可能です。
東京ガス 袖ケ浦 LNG 基地
東京ガス株式会社 袖ケ浦LNG基地のあゆみ
原料調達
袖ケ浦LNG基地では都市ガスと発電用燃料の製造を行っています。根岸LNG基地、袖ケ浦LNG基地、扇島LNG基地、の3LNG基地で、海外から受入れたLNGをガス化してお客さまのもとへ供給しています。更に茨城県日立市に第4のLNG基地を建設中です(2015年度運転開始予定)。
都市ガス、発電用燃料の製造・供給
お客さまのもとに届けられた都市ガスは、より快適にスマートにお使いいただくため、ワンストップでガス・熱・電気の供給を行う総合エネルギー事業に取り組んでいます。
お客さまソリューション
東京ガスグループでは、原料の調達からお客さまにガスをお届けするまでの一貫した事業展開を行っています。このLNGバリューチェーンにより、持続可能な社会と快適な暮らしを支えていきます。
1 ,000万件のお客さまのもとへ
未来を支えるクリーンエネルギー
東京ガスのすすめるLNGバリューチェーン
1973年 2月 工場職制発足
1973年 11月 工場東地区運転開始
1976年 11月 LNGローリー出荷開始
1983年 2月 LNG基地西地区運転開始
2003年 10月 (株)東京ガスベイパワー火力発電所運転開始
2005年 10月 風力発電所運転開始
2005年 11月 内航船出荷開始
2007年 12月 東西製造センター統合
~現在現在、工場はLNG基地として首都圏のエネルギー需要を担い、これからも安定操業に努め、益々の基地操業の高度化を図っていきます。
当時は99名で袖ケ浦工場をスタートさせました!
東京ガス株式会社 袖ケ浦LNG基地〒299-0267 千葉県袖ケ浦市中袖1-1
TEL.0438-62-3671 FAX.0438-62-5992
JRでお越しの場合 JR内房線「長浦駅」よりタクシー 7分車・アクアラインでお越しの場合 アクアライン経由、袖ケ浦ICを降りて約15分
Company development
大師JCT
袖ケ浦IC姉崎
袖ケ浦IC
木更津JCT
昭和島JCT東海JCT
長浦駅袖ケ浦駅
大森駅
蒲田駅
東京湾
東京湾アクアライン
東京ディズニーランド
東京ガス袖ケ浦LNG基地
広域マップ
天然ガスは環境に優しいエネルギーです。都市ガスはLNG(Liquefied Natural Gas)を主原料としており、主成分はメタンです。天然ガスは石炭・石油に比べると、硫黄分が少なく、クリーンに燃焼し、地球温暖化などの原因となる二酸化炭素の発生も少ない特徴があります。
LNGは長期的かつ安定的に確保できるエネルギーです。天然ガスは世界各国で豊富な埋蔵量が確認されております。その確認埋蔵量は185兆m3(2013年末時点)で、可採年数は約55年となっています。今後非在来型ガスの開発技術が進展すればさらに増大する見込みです。この世界各国にある天然ガスの輸入プロジェクトは15年、20年という長期契約が基本であり、長期的に安定した輸入量を確保しています。
東京ガスの長期契約に基づく LNG調達先、天然ガスの確認埋蔵量
確認埋蔵量(単位:兆m3)出典:BP Statistical Review of World Energy June 2013
欧州・ユーラシア57.35
欧州・ユーラシア57.35
中東79.6中東
79.6
アフリカ14.8アフリカ14.8
アジア・太洋州14.8
アジア・太洋州14.8
北米11.1北米
11.1
中南米7.4中南米7.4
東京ガス
サハリン
カタールマレーシア
ブルネイブルネイ
インドネシアイクシス ダーウィン
西豪州 クィーンズランド・カーティスゴーゴン
プルート
米国地質調査所資料を元に作成
期待の高まる非在来型ガス従来の油田やガス田以外から採掘される「非在来型ガス」は今後の技術進化により開発の促進が期待されています。シェールガスをはじめとする「非在来型ガス」の埋蔵量は膨大であると見込まれています。
LNG(液化天然ガス)とは?About LNG
LNG基地レイアウトPlant layout
東京ガスは東京湾内の3つの LNG基地に加え、2016 年 3 月、茨城県日立市に新たな LNG 基地が運転開始となり、さらに既存の導管網に加え、環状幹線の外側に広域幹線をループ化することにより、高まる天然ガスの需要に応えるとともに、供給安定性を一段と向上させます。
関東圏のエネルギー需要を支える天然ガス供給
LNG supply
出典:IEA World Energy Outlook 2013
タイトガスサンドシェールガス
在来型ガス田コールベッドメタン
石炭を 100とした場合の燃焼時発生物質量
石炭100
天然ガス60
天然ガス60石油
80
石炭100
天然ガス20~40石油
70
NOx(窒素酸化物)NOx(窒素酸化物)
石炭100
天然ガス0石油
70
SOx(硫黄酸化物)SOx(硫黄酸化物) CO2(二酸化炭素)CO2(二酸化炭素)出典:「IEA Natural Gas Prospects to 2010, 1986」
在来型ガスと非在来型ガスの技術的回収可能資源量
東京湾
袖ケ浦海浜公園
袖ケ浦IC
袖ケ浦駅
16
16
東京湾アクアライン
東京湾アクアライン
長浦駅
東京ガス袖ケ浦LNG基地東京ガス
袖ケ浦LNG基地
長浦駅入り口
87 145
中袖
詳細マップ
1Km
第2桟橋 第1桟橋
海底幹線 風力発電設備
内航船出荷桟橋
LNGローリー出荷場
事務棟
環状幹線
ORV
LPG
(株)東京ガスベイパワー火力発電所東京ガス(株)袖ケ浦LNG基地
東京電力(株)袖ケ浦火力発電所
東京酸素窒素(株)
袖ケ浦LNG基地扇島LNG基地
根岸LNG基地
日立LNG基地
非在来型ガス42%343兆m3 合計
810兆m3合計
810兆m3 在来型ガス58%467兆m3
タイトガス10%81兆m3
シェールガス26%212兆m3
CBM6%50兆m3
1特徴
3特徴 4特徴
2特徴
230万世帯使用量/年間 火力発電時の冷却用として
発電用燃料
都市ガス
袖ケ浦基地は、日本で初めてのLNG専用基地であり、世界最大級のLNG基地です。袖ケ浦LNG基地で貯蔵するLNGは230万世帯のお客さまが1年間に使用するガスの量に相当します。また、当社全体の約4割の都市ガスを製造しており、製造された都市ガスをお客さまにお届けすると同時に東京電力㈱の発電所へ燃料ガスを供給しています。
保安防災体制
LNG船・LPG船が着桟する設備をバースと言います。袖ケ浦LNG基地には3つのLNG受入バースのほかLNG出荷用のバースなど、全部で5つのバースがあり、5隻が同時に着桟可能です。また、LNGをタンカーから陸へ移すために、アンローディングアームと呼ばれる特別な設備を備えています。さらに万一の事態に備えて、船と陸側を安全に切り離す緊急離脱装置をアームに設けています。
荷揚されたLNGは約マイナス160度のまま地下タンクに貯蔵されます。この厳しい超低温に耐えるために、タンクの内側は低い温度に強いステンレスでできたメンブレンという熱収縮にも追従する板を張っています。メンブレンのまわりには断熱材を設け、さらにタンクの外側にはヒーターを入れて、周りの土壌を凍らせない工夫がされています。
アルミ製のパイプに約マイナス160度のLNGを流し、外側から海水をかけて温め、LNGを気体に戻します。ORVは、数々の特許を取得した東京ガスの技術が詰まった設備です。LNG気化で使用した冷たい水を東京電力㈱袖ケ浦火力発電所の冷却水として使用し、温まった水を再びLNG気化に使用しており、より低コストで効率的にLNGを気化しています。
LNGは産地によって熱量が異なるため熱量調整設備でLPGを加え、一定の熱量に調整しています。さらに付臭設備で都市ガス特有の臭いを付けた後、導管を通ってお客さまのもとへ届けられます。こうして、首都圏を中心に張り巡らされる導管は60,000km近くにも及びます。
LNGタンカーの受入バース
LNG地下タンクオープンラック式ベーパライザー(ORV)
熱量調整と付臭
A B C D
袖ケ浦LNG基地は、隣接する東京電力㈱袖ケ浦火力発電所と設備を一部共同で所有し、火力発電所からの温排水を有効利用するなど一体的な設計・運用を行っています。これにより、共同基地全体で合理性・経済性を最大限に追求しながら「省エネルギー化」を実現しています。さらに、効率の良い機器の開発・海水温度変動による海水使用量の変更など、絶えず最適な設計・運転を心がけています。
共同基地のメリットを活かした省エネ性
セキュリティ性の高い基地の東西2系統化
袖ケ浦LNG基地の紹介万一の備えとして、袖ケ浦LNG基地には自衛消防隊があります。これにより緊急災害時には、構内においても迅速に対応することで、被害を最小限にすることができます。適宜訓練を行い、万全な体制を整えています。さらに、コントロールセンターでは、24時間体制でLNG基地の状態・運転の監視、供給ガスの品質管理を行い、日々の安定供給を維持しています。
LNG基地の環境活動冷熱利用袖ケ浦LNG基地のLNG冷熱を利用し、隣接する東京酸素窒素㈱では空気分離により液体酸素や液体窒素の製造を行っています。この冷熱利用により、電力消費が約5割軽減でき、省エネルギー化に大きく貢献しています。
構内緑化構内の緑化率は敷地面積の約22%にも及びます。また、この緑豊かな環境を保全するため、千葉県および袖ケ浦市と緑化協定を締結しています。
地域との協調袖ケ浦LNG基地は地域とのつながりを大切にし、共生していくために、周辺地域の清掃活動を行ったり、少年野球教室・少年サッカー大会を後援するなど地域交流活動を継続的に行っています。
世界最大級の受入基地
袖ケ浦LNG基地は、受入バース、電気系統、供給系統が独立した東西2地区に分かれています。2基地化することで、東西が相互にバックアップの役割を果たすことができ、高い信頼性が確保されています。さらに袖ケ浦LNG基地は、震度7規模の直下地震を想定した耐震対策を実施しており、エネルギーの安定供給へ万全の体制を整えています。
袖ケ浦LNG基地では、火力発電所(㈱東京ガスベイパワー)と風力発電所があり、発電を行っています。これらは、東京ガスグループの中で最初に建設されたもので、社内発電事業のトップランナーとして運営を行っています。そのほか、LNGローリー車や内航船を利用して導管の届かないお客さまへ液輸送販売を行い、現地でガス化してお使い頂いています。東京ガスグループは今後も総合エネルギー事業を推進していきます。
総合エネルギー事業への取り組み
袖ケ浦LNG基地の都市ガス製造プロセス
絵で見る
LNGタンカー
LNGライン
LPGライン
BOGコンプレッサー
( )気化したLNGガス(BOG)の圧力を上げる装置
Introduction Manufacturing process Accident prevention
Environmental practice
LPG VAP(LPGを気化する装置)
海水
BOGライン
LPGタンカー
LNGタンク B
LPGタンク
発熱量:45MJ/m3N (10,750Kcal)13A に調整
熱量調整設備
LNGローリー車L N G
付臭剤
D
ORV
海水
ORV
C
A
西地区西地区 東地区東地区
東京ガス㈱
東京ガス㈱
西地区西地区
東地区東地区
L N G
L P G
L N G LNG内航船
グリーンベルト
海水より温かい水LNG気化時の加熱用として
東京電力㈱
袖ケ浦火力発電所
東京電力㈱
袖ケ浦火力発電所
海水より冷たい水
当LNG基地は、平成9年3月に都市ガス業界で初めて環境マネジメントシステムISO14001の認証を取得しました。
少年野球教室