カラーコントローラー E-22B/E-22Cswdownload.efi.com/ftpvefigs/7895638634/4559882550/... · 2013-09-25 · † カラーコントローラー E-22B/E-22C から一貫したカラー出力を得るためのキャリブレー

カラーコントローラー E-22B/E-22C

カラー印刷

© 2013 Electronics For Imaging.本書に記載されている情報は、本製品の『法律上の注意』の対象となります。

45120895

2013年 9月 4日

目次 3

はじめに 9

本書について 9

用語および表記 11

ColorWiseの主な機能 12

Command WorkStationでのカラー管理 13

COLORWISEプリントオプション 15

本章について 15

E-22B/E-22Cのカラー管理 16

目次

目次 4

ColorWiseプリントオプションの詳細 17

自動トラッピング 17

白黒ページの認識 18

ブラックオーバープリント 18

ブラックテキスト /グラフィック 19

CMYK/グレースケール処理方法 21

CMYK/グレースケールソースまたはDevice Link 21

色分解の組合せ 23

コンポジットオーバープリント 24

グレー（RGB）/グレー（CMYK） 25

RGB透明度の最適化 25

出力プロファイル 26

用紙シミュレーション 26

RGB/Labレンダリングインテント 27

RGBソースまたはDevice Link 28

RGB/LabをCMYKソースに分解 29

スポットカラーマッチング 29

カラー代替 30

2色印刷マッピング 31

埋め込みプロファイルを使用（使用可能な場合）（RGBおよびCMYK） 31

ColorWiseプリントオプションの設定 32

Command WorkStationでのデフォルト値の設定 34

プリンタードライバーでのプリントオプションの設定 35

目次 5

カラープロファイル 37

カラーファイル 37

追加 ICCプロファイルのコンピューターへのインストール 38

その他のカラーファイル 42

Command WorkStationのプロファイルマネージャー 42

キャリブレーション 43

キャリブレーションの方法 43

キャリブレーション状況の確認 44

Command WorkStationでのキャリブレーション 45

複写機/プリンターの操作部からのキャリブレーション 46

キャリブレーション設定の管理 47

出力プロファイルとキャリブレーション設定 48

推奨の用紙と印刷設定の確認 49

カスタムキャリブレーション設定 49

カスタムキャリブレーション設定とカスタム出力プロファイル 50

キャリブレーションとカスタムハーフトーンスクリーン 50

キャリブレーションとは 51

キャリブレーションの動作原理 51

キャリブレーションのタイミング 52

スポットカラー 53

スポットカラーのしくみ 53

スポットカラーへのアクセス 54

スポットカラーでのモニター設定 54

カラー代替 55

2色印刷マッピング 55

2色印刷マッピングの設定 56

2色印刷マッピングを使用したジョブの印刷 56

目次 6

IMAGE ENHANCE VISUAL EDITOR 58

IEVEへのアクセス 59

IEVEと「Image Enhance」オプション 60

自動トラッピングのカスタマイズ 61

自動トラッピングを使用した印刷 61


IMAGEVIEWER 63

ImageViewerの起動 63

コントロールバー 66

コントロールバーを使用した印刷 66

カスタムコントロールバー 68

用紙シミュレーション白色点の編集 69

用紙シミュレーションを使用した印刷 69


ハーフトーンシミュレーション 72

ハーフトーンシミュレーションプリントオプション 72

事前定義されたハーフトーンスクリーンを使用した印刷 73

カスタムハーフトーンシミュレーションのセットアップ 74

カスタムハーフトーンスクリーンを使用した印刷 74

サポートされているアプリケーション 75

目次 7

POSTFLIGHT 76

Postflight設定 76

要約レポート 77

テストページ 77

カラーコードページ 77

Postflightの例 78

例1：期待通りに出力されないカラーの診断 79

例2：キャリブレーション状況の確認 80

例3：出力プロファイルの品質の確認 81

例4：特定オブジェクトのカラー出力エラーの診断 82

索引 83

はじめに 9

はじめに

本書では、カラーコントローラー E-22B/E-22Cでカラー出力を管理する方法と、キャリブレーションおよびカラープロファイルについて説明します。

本書は、ユーザーおよびシステム管理者向け取扱説明書のセットに含まれるものです。カラーコントローラー E-22B/E-22Cの詳細な説明については、お使いの場所で入手可能なその他の取扱説明書を参照してください。

サポートしているOSやシステム要件についての詳細は、『設定管理』を参照してください。

本書について本書は、カラーコントローラー E-22B/E-22Cのカラー出力管理に関する重要な情報を提供するように編成されています。一般的に、カラーを管理するにはCommand WorkStationを使用します。また、プリンタードライバーまたはCommand WorkStationおよびHot Foldersのジョブプロパティでプリントオプションを設定し、特定のジョブのカラーを管理することもできます。

本書では、以下について説明しています。

• ColorWiseプリントオプションの設定値

• カラープロファイルやその他のカラーファイルの管理

• カラーコントローラー E-22B/E-22Cから一貫したカラー出力を得るためのキャリブレーション

以下の説明は、オプションのFiery Productivity Packageがインストールされている場合に適用されます。

• Command WorkStationのスポットカラーでの「スポットカラー編集」の使用

スポットカラーは、独立したオプションとしても使用できます。

• Command WorkStationでの Image Enhance Visual Editor（IEVE）の使用

• Command WorkStationでの自動トラッピングの設定

• Command WorkStationでの ImageViewerの使用

• Command WorkStationでのコントロールバーの使用

• Command WorkStationでの白色点の編集における用紙シミュレーションのプリントオプションの使用

• Postflightプリントオプションの使用

はじめに 10

以下の説明は、Fiery Graphic Arts Basic Plus Packageがインストールされている場合に適用されます。

• Command WorkStationのスポットカラーでの「スポットカラー編集」の使用

スポットカラーは、独立したオプションとしても使用できます。

• スポットカラーでの2色印刷マッピング機能の使用

• Command WorkStationでの白色点の編集における用紙シミュレーションのプリントオプションの使用

• Command WorkStationでのスクリーンのカスタマイズを含むハーフトーンシミュレーションのプリントオプションの使用

メモ：カラーに関係しないFiery Productivity Package機能についての詳細は、『ユーティリティー』を参照してください。

はじめに 11

用語および表記本書では、次の用語とアイコンを使用しています。

メモ：『Fieryカラーリファレンス』の用語集で、本書全体で使用されている「出力プロファイル」などの用語が太字で定義されています。「色空間」、「スポットカラー」、「色域」、「ソースプロファイル」などのカラーの用語と概念が、本書全体で使用されています。デスクトップカラーについての知識がない場合、または用語に慣れていない場合は、『Fieryカラーリファレンス』を参照してください。

用語/アイコン説明

Aero E-22B/E-22C（図表示で使用）

複写機 /プリンター Pro C5100S/C5110S / MP C3003/C3503/C4503/C5503/C6003

E-22B/E-22C カラーコントローラー E-22B/E-22C

『』内の書名本製品取扱説明書セット内の書名：カラー印刷、設定管理、Fieryカラーリファレンス、印刷ガイド、ユーティリティー、バリアブルデータ印刷、印刷事例

Windows Windows 8、Windows 7、Windows XP、Windows Vista、WindowsServer 2003/2008/2008 R2/2012

追加情報の記載されたヘルプ。アプリケーションから「ヘルプ」メニューを選択して参照可能。

ヒント

このアイコンの付いた記載を無視して誤った取り扱いをすると、死亡または重症を負う危険があります。装置を安全に使用するために、このアイコンの付いた記載には十分注意をしてください。

このアイコンの付いた記載を無視して誤った取り扱いをすると、人体に損傷を負う可能性があります。装置を安全に使用するために、このアイコンの付いた記載には十分注意をしてください。

装置を取り扱う上での必要条件や制限事項が記載されています。装置を正しく使用し、装置およびその周辺機器を損傷から守るために、このアイコンの付いた記載には十分注意をしてください。

はじめに 12

ColorWiseの主な機能ColorWiseは、E-22B/E-22Cに内蔵されているカラー管理システム（CMS）です。初心者から専門家までのあらゆるニーズに対応し、多方面のジョブにおいて優れたカラー出力を得られる柔軟なシステムです。ColorWiseのデフォルト設定で、多数のWindowsおよびMac OSアプリケーションからの高品質で独創的なカラーを使用することができます。これにより、初心者でも、E-22B/E-22Cのカラー設定を理解したり変更することなく、高品質の出力を実現することができます。また、専門家は、ColorWiseを使用して最適なカラー出力を実現することができます。

ColorWiseの機能を使用すると、印刷結果を変更することができます。各ニーズに応じて、以下の操作を実行できます。

• CMYK印刷の動作を設定して、オフセット印刷標準をCMYK印刷でエミュレートできます。

• 4 色印刷条件または特別なカスタム版による印刷時に、PANTONE と他のスポットカラーを一致させると、最適なマッチングが得られます。

• RGB 印刷に、「レンダリングインテント」を用途に応じて設定できます。「レンダリングインテント」は、ビジネスグラフィックに適した鮮やかなカラー出力、写真など連続調画像に適したグラデーションの滑らかな出力、絶対または相対カラーメトリックでの出力などを設定します。

• 受信する RGB カラーデータのソースを定義して、ソース情報なしでより優れた RGBデータのカラー変換を実現することができます。

• RGBデータを複写機 /プリンターの色域に合わせて変換するか、まずオフセット印刷標準など他のプリントデバイスの色域に合わせて変換するかを選択できます。この機能は、RGBデータに対して、あるデバイスを別のデバイスのように動作させる場合に役立ちます。さまざまな条件でのRGBデータの出力を、CMYKデータに変換することなく確認できます。

ColorWiseのカラー管理システム（ColorWise）は、E-22B/E-22Cでの設定をユーザーがニーズに合わせて柔軟にカスタマイズできるように設計されています。ColorWiseでは、デバイスのカラー出力動作を記述する、業界標準のカラープロファイルである ICCプロファイルがサポートされています。ICC仕様バージョン4のプロファイル（プロファイルバージョン4.2.0.0）がバージョン2と同様にサポートされています。ICCプロファイルをE-22B/E-22Cにダウンロードすると、E-22B/E-22Cでカスタム印刷（または別の複写機 /プリンター）をシミュレートすることや、特定のモニターまたはスキャナーからのカラーを正確に印刷することができます。また、複写機 /プリンター用のカスタム ICCプロファイルを作成することもできます。

はじめに 13

Command WorkStationでのカラー管理カラー印刷を柔軟に制御できるように設計されたCommand WorkStationには、次のカラー管理ツールおよびカラー関連ツールが用意されています。

• カラー管理

Command WorkStation では、E-22B/E-22C 用の ColorWise プリントオプションのデフォルト値を設定することができます。これらのデフォルト設定は、ユーザーがプリンタードライバーまたは「ジョブのプロパティ」の設定を変更して個々のジョブのデフォルト設定を上書きしない限り、E-22B/E-22C に送信されるすべての印刷ジョブに適用されます。

• プロファイル

Command WorkStation では、E-22B/E-22C の印刷ワークフローで使用するすべてのICCプロファイルを管理できます。既存の CMYKソースまたは出力プロファイルを編集して別名で保存することにより、カスタムプロファイルを作成することもできます。AutoGray機能では、出力プロファイルのグレーバランスを調整することもできます。

• キャリブレーター

一貫したカラーの出力を維持するために、定期的に E-22B/E-22Cのキャリブレーションを行ってください。 Command WorkStationには操作が簡単なキャリブレーターが含まれており、これを使用して、複写機 /プリンターの一部であるスキャンユニットまたは分光測色計を使用して、キャリブレーションを行うことができます（「キャリブレーション」（43ページ）を参照）。

また、Command WorkStationでは、標準ファイル形式でデータをインポートすることによって任意の Status T 濃度計を使用することもできます。この場合、キャリブレーションの品質は、使用される測定器の品質で決まります。

• スポットカラー

「スポットカラー」はスポットカラー（特色）の管理ツールです。スポットカラー用に定義されている CMYK値を細かく調整したり、スポットカラーのリストを管理することができます。スポットカラーとその対応する CMYK値の一覧を、スポットカラー辞書と呼びます。「スポットカラー」を使用すると、E-22B/E-22Cのスポットカラー定義を編集したり、カスタムのスポットカラー定義および辞書を作成することができます。

• Image Enhance Visual Editor（IEVE）

IEVEは、ジョブ内の個々の画像を調整するための視覚的な作業領域をユーザーに提供する画像編集アプリケーションです。IEVEでは、調整の効果を確認して、画像の出力をさらに微調整することができます。

• 自動トラッピング

設定可能な自動トラッピング機能は、自動トラッピングプリントオプションの詳細設定を提供します。E-22B/E-22Cには、標準的な用紙に出力する場合に複写機 /プリンターに適したデフォルト値がありますが、使用する用紙によって最適な出力結果が得られない場合は、必要に応じてトラッピング値を変更することができます。

はじめに 14

• ImageViewer

ImageViewerを使用すると、ジョブを出力する前にソフト校正およびカラー調整を行うことができます。ImageViewer のプレビューを使用して、ジョブの配置、向き、内容、および一般的なカラーの正確さを確認することができます。

• コントロールバー

コントロールバー機能を使用すると、各ページのユーザーが指定した場所にカラーバーとジョブ情報を含むコントロールバーを追加して印刷することができます。この機能は、ジョブごとにサーバーのデフォルトに設定することも、上書きすることもできます。

• 白色点の編集を含む用紙シミュレーション

白色点の編集機能は、ICCプロファイルで定義されている白色点（用紙の色）の色相、明度、彩度を知覚的に調整することができます。

• ハーフトーンシミュレーション

ハーフトーンシミュレーション機能では、カスタムハーフトーンスクリーンを設定し、ジョブに適用することができます。

WindowsコンピューターおよびMac OSコンピューターへのCommand WorkStationのインストールは、『ユーティリティー』を参照してください。Command WorkStationは、ユーザーソフトウェアDVDからインストールできます。


COLORWISEプリントオプション

ColorWiseカラー管理システムには、さまざまな色空間のオブジェクトの出力に影響を及ぼすプリントオプションがあります。各プリントオプションで適切な設定を行うことにより、期待通りの印刷結果を得ることができます。

本章について本章では、E-22B/E-22Cのカラーを管理する（16ページを参照）ColorWise管理システムの概要を示し、各プリントオプションの詳細を説明します。各オプションの詳細の記載箇所については、次の表を参照してください。

ColorWiseプリントオプション参照

自動トラッピング 17ページ

白黒ページの認識 18ページ

ブラックオーバープリント 18ページ

ブラックテキスト /グラフィック 19ページ

CMYK/グレースケール処理方法 21ページ

CMYK/グレースケールソースまたはDevice Link 21ページ

色分解の組合せ 23ページ

コンポジットオーバープリント 24ページ

グレー（RGB）/グレー（CMYK） 25ページ

RGB透明度の最適化 25ページ

出力プロファイル 26ページ

用紙シミュレーション 26ページ

RGB/Labレンダリングインテント 27ページ

RGBソースまたはDevice Link 28ページ

RGB/LabをCMYKソースに分解 29ページ

スポットカラーマッチング 29ページ

カラー代替 30ページ

2色印刷マッピング 31ページ

埋め込みプロファイルを使用（使用可能な場合） 31ページ


本章では、PostScriptプリンタードライバーの役割、およびWindowsとMac OSコンピューターからのColorWiseプリントオプションの設定方法についても説明します。プリンタードライバーの詳細は、35ページを参照してください。

E-22B/E-22Cのカラー管理アプリケーションを使用して、さまざまな色空間のE-22B/E-22Cのカラーデータを生成することができます。オフィスアプリケーションから生成される最も一般的なタイプのカラーデータは、RGBです。これに対し、プリプレスアプリケーションでは、通常、CMYKデータが生成されます。デスクトップアプリケーションでは、PANTONEなどのスポットカラーデータを生成することもできます。複雑な場合は、1ページにRGB、CMYK、およびスポットカラーが混在していることがあります。E-22B/E-22Cでは、RGB、CMYK、またはスポットカラーデータのそれぞれに適用される機能を使用して、色が混在する書類の印刷を管理することができます。

次の図は、カラーデータの変換に影響を及ぼすE-22B/E-22Cカラー管理プロセスのプリントオプションを示しています。これらのプリントオプションは、印刷ジョブをE-22B/E-22Cに送信する際に設定します。本章の以降のセクションで、これらのオプションと設定の多くについて説明します。

RGBカラーデータだけに作用するカラーオプションは、「RGBソースまたはDevice Link」です。RGBカラーに影響を及ぼすその他のオプションは、あまり使用されることのないLab、XYZ、その他のキャリブレートされた色空間にも影響を及ぼします。

RGBデータ ➪ RGBソースグレー（RGB）RGB/Labレンダリングインテント明るさブラックテキスト/グラフィックRGB/LabをCMYKソースに分解出力プロファイル

CMYKデータ ➪ CMYK/グレースケールソースCMYK/グレースケール処理方法グレー（CMYK）明るさブラックテキスト/グラフィック色分解の組合せ出力プロファイル

➪ ➪

スポットカラーデータ ➪ スポットカラーマッチング

E-22B/E-22Cカラー

プロセッサー

カラーデータを複写機/プリンターに送信


メモ：ジョブにキャリブレーションされたCMYK（またはCIEBasedDEFG）データが含まれている場合、CMYK処理オプションは使用されません。その代わり、キャリブレーションされたCMYKデータの処理のために、「RGB/Labレンダリングインテント」オプション（通常は、RGBデータのみに適用される）が使用されます。詳細は、「埋め込みプロファイルを使用（使用可能な場合）（RGBおよびCMYK）」（31ページ）を参照してください。

ColorWiseプリントオプションの詳細このセクションでは、ColorWiseプリントオプションの詳細と各プリントオプションがどのようにジョブに影響を及ぼすかを説明します。

自動トラッピング

トラッピングとは、2つの色の間に白い部分が発生するのを防ぐために、隣に印刷される色同士をわずかに重ねて印刷するよう、オブジェクトのサイズを変更する技術のことです。これらの白い部分は、版ずれ、トナーの物理的特性、用紙の硬さなどが原因で起こります。次の図は、トラッピングを行った場合と行わない場合の同じ画像を示しています。

「自動トラッピング」オプションをオンに設定すると、ジョブ内のすべてのオブジェクトにトラッピングが適用されます。

自動トラッピング機能は、独立したオプションとして、またはFiery Productivity Packageで使用できます。

E-22B/E-22Cには、Fieryにより標準的な紙へ出力するプリントデバイス用に最適化されたデフォルトのトラッピング値があります。

使用しているメディアに対して必要な結果がデフォルトのトラッピング値により得られない場合は、Fiery Productivity Packageがある場合にはこの値を変更して、要件を満たすことができます。詳細は自動トラッピングのカスタマイズを参照してください。

自動トラッピングオフ自動トラッピングオン


白黒ページの認識

「白黒ページの認識」オプションでは、ジョブを印刷する前に、白黒ページを検出するかどうかを指定できます。このオプションを使用するには、「カラーモード」を「CMYK」に設定します。

• オフ：ジョブが、白黒のテキストページと多数のカラーページの組合せである場合は、「オフ」を選択します。

• オン：ほとんどが白黒のジョブを印刷する場合は、「オン」を選択します。白黒のみのページは、適切な課金情報とともに印刷されます。

ブラックオーバープリント

「ブラックオーバープリント」オプションではRGB=0, 0, 0またはCMYK=0%, 0%, 0%,100%で定義されたブラックのテキストまたはテキストとグラフィックを、カラーの背景上にオーバープリント（重ね出力）するかどうかを指定します。

• テキスト－ブラックのテキストはカラーの背景上に重ねて出力されます。この場合、テキストと背景の隙間やカラーの版ずれの問題を回避することができます。この設定は、「ブラックテキスト /グラフィック」オプションで「純ブラック -オン」がセットされている場合のみ選択できます。

• テキストとグラフィック－ブラックのテキストとグラフィックはカラーの背景上に重ねて出力されます。この場合、テキストとグラフィックの背景との隙間やカラーの版ずれの問題を回避することができます。この設定は、「ブラックテキスト /グラフィック」オプションで「純ブラック -オン」がセットされている場合のみ選択できます。

• オフ－ブラックのテキストまたはテキストとグラフィックのカラーの背景部分は、ノックアウト（くり抜き）されて出力されます。

メモ：PostScriptアプリケーションの中には、印刷ジョブを複写機 /プリンターに送る前に、独自のブラックオーバープリント変換を実行するものがあります。

このオプションがどのように作用するかを、淡い青色の背景にブラックのテキストを出力する場合を例にとって説明します。青色の背景はCMYK=40%, 30%, 0%, 0%です。ブラックのテキストはCMYK=0%, 0%, 0%, 100%です。

• 「ブラックオーバープリント」を「テキスト」または「テキストとグラフィック」に設定すると、ページの最終的なテキストまたはテキスト /グラフィックの部分は、オーバープリントされるか、下にある色と結合されます。アプリケーションによって生成されるブラックのカラー（たとえば、RGB=0, 0, 0またはCMYK=0%, 0%, 0%, 100%）は、ブラックのトナーを使用して印刷されます。つまり、ブラックのテキストと線画では、複写機 /プリンターのキャリブレーションが正しく行われている限り、ハーフトーン印刷でのモアレなどの問題を避けることができます。シアンやマゼンダのトナーでの境目は発生しません。ブラックのテキストのふち近くにずれが発生しないため、出力の品質は向上します。


• 「ブラックオーバープリント -オフ」では、テキストまたはテキスト /グラフィックの境界は、シアンとマゼンダのトナーが一方の側（テキストの外側）にあり、ブラックのトナーがもう一方の側（テキストの内側）にあります。この境目は、複写機 /プリンターの実質的限界によって発生する、目に見えるずれの原因となることがあります。

メモ：C=M=Y=0かつK=100以外のCMYK値の色の再現は、「CMYK/グレースケールソース」での設定およびキャリブレーションの状況により異なります。

ブラックテキスト /グラフィック

「ブラックテキスト/グラフィック」オプションは、ブラックテキストとベクトルグラフィックに影響を及ぼします。通常は、このオプションで「純ブラック -オン」を選択してください。「ブラックテキスト /グラフィック」で「純ブラック -オン」を選択すると、アプリケーションによって生成されるブラックカラー（たとえば、RGB=0, 0, 0またはCMYK=0%, 0%, 0%, 100%）は、ブラックのトナーのみを使用して印刷されます。1つのトナーを使用するため、複写機 /プリンターのキャリブレーションが正しく行われている限り、ブラックのテキストと線画はハーフトーンでのモアレや版ずれなどの問題は示されません。また、この設定では、はみ出しを避けることもできます。「ブラックオーバープリント」オプションで「テキスト」または「テキスト /グラフィック」を選択するには、このオプションで「純ブラック -オン」を選択しておく必要があります。

ジョブによっては、たとえば、ブラックを使用するグラデーションがページに含まれている場合などは、このオプションを「普通」に設定することをお勧めします。次の表は、異なる色空間で定義されたブラックデータと「ブラックテキスト /グラフィック」オプションの動作を示します。

メモ：「ブラックテキスト /グラフィック」オプションはコンポジットの出力のみに適用され、分版の出力には適用されません。


カラーブラックテキスト/グラフィック：「普通」ブラックテキスト/グラフィック：「純ブラック -オン」または「リッチブラック -オン」

RGB=0,0,0

（その他のすべてのRGB値は、「ブラックテキスト / グラフィック」での設定には影響を受けません）

RGB=0,0,0で定義されたブラックは、出力プロファイル内のRGB=0,0,0の定義に従って印刷されます。これは、出力プロファイルでリッチブラックが指定されている場合、すべてのトナーを使用したリッチブラックになるか、または出力プロファイルでRGB=0,0,0に対してブラックのみが指定されている場合、ブラックのみになります。出力は、キャリブレーション曲線により影響を受けます。

RGB=0,0,0で定義されたブラックは、ブラックのトナーを使用したブラックのみ（純ブラック -オン）、またはブラックとシアンのトナーを使用した100%ブラックと50%シアン（リッチブラック -オン）で印刷されます。その他のすべてのRGB値は、「ブラックテキスト /グラフィック」での設定には影響を受けません。

CMYK=0%,0%,0%,100%

（その他のすべてのCMYK値は、「ブラックテキスト /グラフィック」での設定には影響を受けません）

CMYK=0%,0%,0%,100%では、「CMYK/グレースケールソース」の設定に応じて、ブラックのみ、またはすべてのトナーを使用したリッチブラックで印刷されます。

「CMYK/グレースケール処理方法」で「純原色」、または「CMYK/グレースケールソース」で「変換を省略」が指定されている場合は、CMYK=0%,0%,0%,100%で定義されたブラックはブラックトナーのみで印刷され、ブラックトナーの量はCMYK/グレースケールソースプロファイルとキャリブレーション曲線により影響を受けます。

「CMYK/グレースケール処理方法」で「フル（出力GCR）」が指定されている場合、CMYK=0%,0%,0%,100%で定義されたブラックは、出力プロファイルに従ってすべてのトナーを使用したリッチブラックで印刷されます。出力は、キャリブレーション曲線により影響を受けます。

「CMYK/ グレースケール処理方法」で「フル（ソース GCR）」が指定されている場合、CMYK=0%,0%,0%,100%で定義されたブラックは、CMYK/グレースケールソースプロファイルに従ってすべてのトナーを使用したリッチブラックで印刷されます。出力は、キャリブレーション曲線により影響を受けます。

「CMYK/グレースケールソース」で「ColorWiseオフ」を選択すると、CMYKソースプロファイルおよびキャリブレーション曲線は適用されません。この場合、ブラックのトナーはキャリブレーション曲線の制約を受けません。

CMYK=0%,0%,0%,100% で定義されたブラックは、「CMYK/グレースケールソース」や「CMYK/グレースケール処理方法」での設定に関係なく、ブラックのトナーを使用したブラックのみ（純ブラック -オン）、またはブラックとシアンのトナーを使用した100%ブラックと50%シアン（リッチブラック -オン）で印刷されます。その他のすべてのCMYK値は「ブラックテキスト /グラフィック」での設定には影響を受けません。

「CMYK/グレースケールソース」で「ColorWiseオフ」を選択すると、CMYKソースプロファイルおよびキャリブレーション曲線は適用されません。この場合、ブラックのトナーはキャリブレーション曲線の制約を受けません。

スポットカラー

（スポットカラーは「ブラックテキスト /グラフィック」の設定には影響を受けません）

通常のスポットカラー処理通常のスポットカラー処理


メモ：PostScriptアプリケーションの中には、印刷ジョブをE-22B/E-22Cに送る前に、RGB=0,0, 0で定義されたブラックを4色のCMYKブラックに変換するものがあります（QuarkXPressなど）。これらのブラックは、「ブラックテキスト /グラフィック」オプションの影響を受けません。詳細は、『Fieryカラーリファレンス』を参照してください。

CMYK/グレースケール処理方法

「CMYK/グレースケール処理方法」オプションでは、CMYKからCMYKへの変換方法を指定します。

• 純原色では、ジョブの原色（Cのみ、Mのみ、またはYのみ）が、単一の着色剤のみを使用して原色として印刷されます。補色（M+Y、C+Y、およびC+M）は、2つのトナーのみを使用して補色として印刷されます。この結果、純粋に見える原色と補色が出力され、グラデーションにおけるバンディングは最少となります。

「純原色」では、全体的な色の精度は低下します。最終校正刷りを行う場合など、色の精度が重要な場合は、「純原色」を使用しないでください。

• フル（ソース GCR）では、カラーメトリック変換に基づいて完全かつ正確なシミュレーションが提供されます。色相は、原色に対しても維持されます。オリジナル（ソース）書類で指定されたGCR（Gray Component Replacement：グレー置換）レベルが維持されます。CMYで表されるプロセスブラックはCMYトナーを使用して再現されます。「フル（ソースGCR）」は、最高品質の最終校正刷りアプリケーションに対して推奨されます。

• フル（出力GCR）は、カラーメトリック変換に基づいた完全かつ正確なシミュレーション方法です。色相は、原色に対しても維持されます。この方法では、オリジナル書類で指定されたGCRレベルは維持されません。代わりに、出力プロファイルで指定されたGCRレベルを使用して、すべてのCMYKデータが再度色分解されます。このシミュレーション手法は従来の ICCカラーマッチング方法に類似しています。この手法は、校正用に設計され複写機 /プリンターで再現されたフルカラー印刷用の「フル（ソースGCR）」よりも適しています。

メモ：「ブラックテキスト /グラフィック」で「純ブラック -オン」を選択し、「CMYK/グレースケール処理方法」で「フル（ソースGCR）」または「フル（出力GCR）」を選択すると、書類内のブラックテキストおよびグラフィックは100%ブラックのトナーで印刷されます。

CMYK/グレースケールソースまたは Device Link

「CMYK/グレースケールソース」または「Device Link」プリントオプションでは、最終校正刷りやシミュレーションをすることができます。この設定では、シミュレートするオフセット印刷標準またはその他のカラープリントデバイスを指定します。このオプションは、CMYKデータだけに適用されます。

「CMYK/グレースケールソース」で「変換を省略」または「ColorWiseオフ」以外の設定を指定した場合、E-22B/E-22Cは、その他のカラー管理システムで指定されたソース色空間定義またはプロファイルを上書きします。別の指定されたソース色空間がこの設定で上書きされないようにする場合は、「変換を省略」を選択します。


書類に使用する埋め込みCMYKプロファイルが含まれている場合は、「埋め込みプロファイルを使用（使用可能な場合）」（CMYK）オプションを使用します（「埋め込みプロファイルを使用（使用可能な場合）（RGBおよびCMYK）」（31ページ）を参照）。この場合、「CMYK/グレースケールソース」設定は無視され、代わりに埋め込まれたプロファイルが使用されます。

プリンタードライバーで、Command WorkStationを使用して作成されたカスタムシミュレーションプロファイルを数に制限なく確認することができます。Command WorkStationで作成できるカスタムプロファイルの数は、E-22B/E-22Cのハードディスクの空き容量によります。

指定する「CMYK/グレースケールソース」設定は、CMYKデータが色分解されたオフセット印刷標準によって決まります。

• カスタム色分解（たとえば、ICCプロファイル指定の色分解）により色分解されている画像には、「CMYK/グレースケールソース」オプションでE-22B/E-22C上の対応するプロファイルを選択します。

• SWOPで色分解されている画像には、「CMYK/グレースケールソース」設定に「SWOP」を選択します。

ICCプロファイルを使用して色分解された画像を正しくシミュレートするには、そのプロファイルをE-22B/E-22Cにダウンロードしておく必要があります。E-22B/E-22Cに ICCプロファイルをインポートする方法の詳細は、Command WorkStationヘルプを参照してください。

CMYKシミュレーションを使用しない場合は、以下の設定を使用することができます。

• 「変換を省略」設定では、元のCMYKデータが複写機 /プリンターに送信されます。この場合、キャリブレーションは適用されますが、別のプリンターをシミュレートするための変換は行われません。

「変換を省略」設定は、ColorWiseではなく別のカラー管理システム（ColorSyncや AdobePhotoshopなど）を使用する場合に推奨されます。この場合、E-22B/E-22Cは E-22B/E-22Cのデバイス色空間にすでにある CMYK データを受け取ることを予期しています。E-22B/E-22Cではデータのカラー変換は行われませんが、キャリブレーションは適用されます。

• 「ColorWiseオフ」設定では、オリジナルのCMYKデータが複写機 /プリンターに送信されます。キャリブレーションは適用されず、別のプリンターをシミュレートするための変換は行われません。ただし、CMYKデータへの最大濃度値との競合は適用されます。

「ColorWiseオフ」設定は、Command WorkStationの「カラー設定」または「サーバー設定」では設定として表示されず、「CMYK/ グレースケールソース」設定のデフォルトにすることもできません。特定のジョブ用にのみ、この項目を選択してください。


メモ：「ColorWiseオフ」設定で印刷する場合は、アプリケーションで選択するオプションによってCMYKデータが変更されないようにしてください。「PostScriptカラー管理」を使用する場合や埋め込まれたプロファイルを使用する場合、アプリケーションによって送信されるカラーデータは、Labカラーに類似しています。「プリンタのカラー定義を使用する」や「Photoshopのカラー定義を使用する」のような設定で印刷する場合は、アプリケーションはCMYKデータを変換するか、またはカラー管理用のタグを付けます。「ColorWiseオフ」設定で印刷する場合は、アプリケーションで「カラー管理を使用しない」を指定する必要があります。

色分解の組合せ

「色分解の組合せ」オプションでは、色分解されたCMYKデータの印刷方法を指定します。シアン、マゼンダ、イエロー、ブラックがサポートされています。

• オフ－各色分解ファイルを別々に印刷します。

• オン－色分解を 1 つのコンポジットカラー書類として組み合わせ、自動的に「カラーモード」を「CMYK」、「ブラックオーバープリント」を「オフ」に設定します。

複数の版を組み合わせた結果は、使用した元のアプリケーションに関係なく、予測可能かつ正確です。この機能は、ページレイアウトアプリケーションからのPostScript印刷ジョブに含まれているときには、DCS v2.0ファイル形式にも対応しています。

次のアプリケーションは、「色分解の組合せ」オプションとの適合性についてMac OSとWindowsでテストされています。

• Adobe Illustrator

• Adobe InDesign

• Adobe PageMaker

• QuarkXPress

Adobe Photoshopなどのアプリケーションで「色分解の組合せ」オプションを使用する場合の詳細は、『Fieryカラーリファレンス』を参照してください。

メモ：「色分解の組み合わせ」を使用する場合、「カラー代替」、「コンポジットオーバープリント」、または「ブラックオーバープリント」機能を使用することはできません。プリンタードライバーと「ジョブのプロパティ」でこれらのプリントオプションに制約が設定されます。


コンポジットオーバープリント

重なっているオブジェクトを印刷する場合、重なった部分をオーバープリント（重ね出力）するかノックアウト（くり抜き）するかを指定します。オーバープリントでは、背景のオブジェクトのカラーは重なる場所で前面のオブジェクトを通して表示され、その結果の色は2つのオブジェクトのカラーの組合せになります。ノックアウトでは、オブジェクトが重なっている場合、背景のオブジェクトが前面のオブジェクトによって隠されます。

「コンポジットオーバープリント」プリントオプションで、ソースファイルで指定されたオーバープリントオブジェクトを印刷することができます。デフォルトでは、「コンポジットオーバープリント」プリントオプションはオフに設定され、重なっているオブジェクトはノックアウトとして印刷されます。

メモ：「コンポジットオーバープリント」オプションは、前面のオブジェクトがRGBオブジェクトの場合は適用されません。

次のアプリケーションから出力したPostScriptまたはPDFファイルの印刷時に、「コンポジットオーバープリント」オプションを使用することができます。

• Adobe Acrobat


• Adobe InDesign

• QuarkXPress

• CorelDRAW

「コンポジットオーバープリント」が有効な場合、「2色印刷マッピング」オプションは無視されます。「2色印刷マッピング」オプションは、Fiery Graphic Arts Basic Plus Packageの機能です。

「コンポジットオーバープリント」を使用する場合、「カラー代替」、「色分解の組み合わせ」機能を使用することはできません。プリンタードライバーと「ジョブのプロパティ」でこれらのプリントオプションに制約が設定されます。

スポットカラーを含むジョブに対して「コンポジットオーバープリント」が有効な場合は、E-22B/E-22Cで「スポットカラー」をアクティブにする必要があります。


グレー（RGB）/グレー（CMYK）

「グレー（RGB）」をオンに設定した場合、R=G=BのRGBカラーは、処理されたブラックではなく、ブラックトナーだけを使用して印刷されます。同様に、「グレー（CMYK）」をオンに設定した場合、C=M=Y=0、K=nのCMYKカラーは、処理されたブラックではなく、ブラックトナーだけを使用して印刷されます。

「グレー（RGB）」または「グレー（CMYK）」オプションをテキストとグラフィックに適用するか、テキスト、グラフィック、および画像に適用するかを選択できます。

次の制限が適用されます。

• 「グレー（RGB）」または「グレー（CMYK）」オプションは、事前に色分解されたジョブには適用されません。

• 「CMYK/グレースケール処理方法」が「純原色」に設定されている場合、「グレー（CMYK）」設定は出力に影響を及ぼしません。

• 「RGB/LabをCMYKソースに分解」をオンに設定した場合、「グレー（RGB）」オプションはオフになります。同様に、「グレー（RGB）」オプションがオンの場合、「RGB/LabをCMYKソースに分解」オプションをオンに設定することはできません。

• 「ブラックテキスト /グラフィック」オプションで「純ブラック -オン」または「リッチブラック -オン」を指定している場合、100%ブラックのテキスト /グラフィックには、「グレー（RGB）」または「グレー（CMYK）」オプションでの設定より「ブラックテキスト /グラフィック」での設定が優先されます。

• グレーがスポットカラーで指定されている場合、「グレー（RGB）」または「グレー（CMYK）」オプションは無効です。

RGB透明度の最適化

「RGB透明度の最適化」オプションは、以下の特性を持つジョブに適用されます。

• ジョブが PDF形式である（プリンタードライバーによってアプリケーションから送信されるのではなく、E-22B/E-22CにPDFファイルとして送信される）。

• ジョブに透明なRGBまたは Labオブジェクトが含まれている。これらのジョブは、この機能をサポートするアプリケーションを使用して、透明として指定したオブジェクトの場合があります。また、ドロップシャドウのような、透明化を利用した特殊効果を指定したオブジェクトの場合もあります。

• 透明オブジェクトが重なって、色の混じった領域がある。

「RGB透明度の最適化」オプションを有効にした場合、E-22B/E-22Cでは、PDFからPostScriptへ変換する際、重なっているRGBカラーをCMYKに変換する処理で、正しいRGBソースプロファイルとレンダリングインテントが使用されます。「RGB透明度の最適化」をオフにした場合、重なっているカラーの領域に、間違ったカラーが使用されたり、好ましくないモアレが現れることがあります。


「RGB透明度の最適化」を選択すると、特に個別のPDFページを複数含むバリアブルデータ印刷（VDP）ジョブの場合などに、処理時間が長くなることがあります。正しいカラーで出力する必要がある場合のみ、「RGB透明度の最適化」を有効にすることをお勧めします。

「RGB透明度の最適化」は、Command WorkStationの「ジョブのプロパティ」、待機フォルダー、または仮想プリンターでジョブに対して指定できますが、プリンタードライバーから印刷する場合は指定できません。プリンタードライバーから印刷されるジョブは、「RGB透明度の最適化」が適用されないPostScriptジョブとして常にE-22B/E-22Cに送信されるため、「RGB透明度の最適化」オプションは、プリンタードライバーには表示されません。

出力プロファイル

印刷ジョブのすべてのデータに「出力プロファイル」オプションでの設定が適用されるので、ジョブの印刷時には選択されている出力プロファイルが適切であることを確認してください。この出力プロファイルは、複写機 /プリンターのカラー特性を記述したプロファイルで、複写機 /プリンターの予想される動作を記述したキャリブレーションターゲットと関連付けられています。

Command WorkStationを使用して、E-22B/E-22Cにカスタム出力プロファイルをインポートすることができます。出力プロファイルをインポートするときに、キャリブレーション設定と関連付けることができます。

「用紙定義プロパティファイルを使用」設定を選択すると、特定の出力プロファイルを設定するのではなく、印刷ジョブで使用される用紙タイプに関連付けられた出力プロファイルを自動的に適用します。詳細は、Command WorkStationヘルプを参照してください。

用紙シミュレーション

用紙シミュレーションとは、Fiery Productivity PackageとFiery Graphic Arts Basic PlusPackageの機能です。

「用紙シミュレーション」オプションでは、ソース色空間の白色点を出力プロファイル色空間の可視色として表示する絶対カラーメトリックのレンダリングを利用することができます。

デフォルトの白色点の値では必要な結果が得られない場合は、Command WorkStation（Fiery Productivity Packageがある場合）で白色点の値を編集することにより、用紙シミュレーションをカスタマイズできます。詳細は用紙シミュレーション白色点の編集を参照してください。

白色点をカスタマイズしなくても、プリンタードライバーから用紙シミュレーションを使って、ジョブを印刷することができます。大半のジョブでは、白色点のデフォルト設定で、満足のいく印刷結果が得られるでしょう。


「用紙シミュレーション」オプションには次の設定があります。

• 使用する－絶対カラーメトリックのレンダリングを使用して用紙シミュレーションを行います。

• 使用しない（デフォルト）－相対カラーメトリックのレンダリングを使用し、用紙シミュレーションは行いません。

RGB/Labレンダリングインテント

「RGB/Labレンダリングインテント」オプションでは、カラー変換に使用するレンダリングインテントを指定します。オフィスアプリケーションからの画像やAdobe PhotoshopからのRGB写真画像などの印刷時に、各画像に適したレンダリングインテントを選択する必要があります。E-22B/E-22Cでは、現在業界標準の ICCプロファイルにある4つのレンダリングインテントから選択することができます。

メモ：色調の再生の問題が発生した場合は、フォトグラフィック設定を使用してください。

E-22B/E-22Cレンダリングインテント

用途対応する ICCレンダリングインテント

フォトグラフィック－色域外の色を印刷する場合、通常、ビジネスグラフィックレンダリングよりも彩度の低い出力となります。この方法では、画像の色調関係が保持されます。

ストックフォトグラフィー CDからのスキャンと画像およびデジタルカメラ画像を含む写真。

イメージ、コントラスト、知覚

ビジネスグラフィック－鮮やかな彩度の高いカラーを作成します。出力カラーとモニター表示カラーを正しくマッチさせるものではありません。肌の色合いなどの色域内の色は適切にレンダリングされます。この方法は、フォトグラフィックレンダリングインテントと類似しています。

プレゼンテーション資料用のアートワークやグラフ。この方法はビジネスグラフィックとフォトグラフィックを含む混合ページに使用することができます。

鮮やかさ、グラフィック

相対カラーメトリック－ソース白色点と対象白色点間の白色点変換を行います。たとえば、モニター上で青みがかった色に見える白色（灰色）は、紙地の白色に置き換えられて出力されます。この方法では、空白の部分と白いオブジェクト間に目に見える境界が発生しません。

カラーのマッチが重要であるが、書類の白色を紙地の白色として出力する場合の高度な用途。この方法は、シミュレーションの目的でCMYKデータに影響を及ぼすためにPostScriptカラー管理でも使用されることがあります。

相対カラーメトリック

絶対カラーメトリック－ソース白色点と対象白色点間の白色点変換を行いません。たとえば、青みがかった色に見える白色（灰色）は、紙地の白色に置き換えられません。

正確なカラーが必要とされ、目に見える境界が問題でない状況。この方法は、シミュレーションの目的でCMYKデータに影響を及ぼすためにPostScriptカラー管理でも使用されることがあります。

絶対カラーメトリック


RGBソースまたは Device Link

「RGBソースまたはDevice Link」設定では、E-22B/E-22Cで適切なカラー変換が行われるように、書類のRGBデータの特性を定義することができます。一般的に使用されるモニター色空間は、プリンタードライバーおよびE-22B/E-22Cから利用することができます。その他については、Command WorkStationを使用してカスタムモニターかスキャナープロファイルをダウンロードします。

RGBソースの設定を指定した場合、E-22B/E-22Cは、その他のカラー管理システムで指定されたソース色空間定義またはプロファイルを上書きします。色空間定義が上書きされるため、E-22B/E-22Cからの出力は、プラットフォーム間で一貫したものになります。

書類に使用する埋め込みRGBプロファイルが含まれている場合は、「埋め込みプロファイルを使用（使用可能な場合）」（RGB）オプションを使用します（「埋め込みプロファイルを使用（使用可能な場合）（RGBおよびCMYK）」（31ページ）を参照）。この場合、「RGBソース」設定は無視され、代わりに埋め込まれたプロファイルが使用されます。

E-22B/E-22C提供のRGBソース色空間は以下の通りです。

• EFIRGB－RGBデータについての詳細情報がない場合に最適な、EFIで定義された色空間を指定します。

• sRGB (PC)－デフォルトとして使用されるWindowsコンピューターのモニタープロファイルの定義を指定します。

• Apple Standard－デフォルトとして使用されるMac OSコンピューターのモニタープロファイルの定義を指定します。

• Adobe RGB (1998) プリプレスワークフローで仕様されるAdobeが定義した色空間です。

• eciRGB－RGB作業用スペースとして使用されるECI（ヨーロッパカラーイニシアティブ）推奨のソース色空間であり、広告代理店、出版社、印刷所の間でのカラーデータの交換に使用される形式です。

• Fiery RGB－オフィスアプリケーションを使用する場合に最適な、EFI定義のソース色空間です。この色空間はEFIRGBに類似していますが、より大きく、より適切な青色の出力を得ることができます。

「埋め込みプロファイルを使用（可能な場合）」（RGB）オプションをオンに設定した場合、ソース色空間定義を含む PostScript RGBデータは「RGB/Labレンダリングインテント」オプションを使用して変換されます（「RGB/Labレンダリングインテント」（27ページ）を参照）。PostScript RGB 以外のデータおよびソース色空間定義を含まないPostScript RGB データは、EFIRGB ソースプロファイルとビジネスグラフィックのレンダリングインテントを使用して変換されます。


RGB/Labを CMYKソースに分解

「RGB/LabをCMYKソースに分解」オプションでは、RGBカラー（およびLabカラーとXYZカラー）がCMYKに変換される方法を決定します。このオプションでは、RGBデータをCMYK値に「分解」する場合にE-22B/E-22Cで使用される色空間を定義するため、このオプションの名前は説明的になっています。

このオプションで可能な2つの選択肢によって、RGBデータを複写機 /プリンターの色の範囲に合わせて変換するか（「RGB/LabをCMYKソースに分解」をオフに設定）、まず別のデジタルプリンターやオフセット印刷標準の色の範囲に合わせて変換するか（「RGB/LabをCMYKソースに分解」をオンに設定）を決定することができます。この機能は、RGBデータについて1つのデバイスを別のデバイスのように動作させる場合に役立ちます。たとえば、高品質の ICCプロファイルが他のプリントデバイスで使用できる場合は、複写機 /プリンターでそのプリントデバイスをシミュレートした出力を得ることができます。

「RGB/LabをCMYKソースに分解」オプションでの機能は、オフセット印刷の校正出力用にも便利です。たとえば、さまざまな条件でのRGBスキャンの出力を確認する場合に、条件ごとにRGBデータをCMYKデータに変換する必要がありません。

メモ：「RGB/LabをCMYKソースに分解」オプションは、「出力プロファイル」または「CMYK/グレースケールソース」オプションと連動させて使用してください。

• オン－すべてのRGBカラーが指定したシミュレーションのCMYK色空間に変換されます（「CMYK/グレースケールソース」プリントオプションで適切なシミュレーションを選択します）。

• オフ－すべてのRGBカラーが複写機 /プリンターのCMYK色空間に変換されます。

スポットカラーマッチング

「スポットカラーマッチング」オプションでは、スポットカラーを自動的に一番近いCMYK値に変換することができます。

• オン－ E-22B/E-22Cは、内蔵の色分解表に基づいてスポットカラーを複写機 /プリンターで再現可能な範囲内でできるだけ近いCMYK値のセットに変換します（新しい表は、新しい出力プロファイルを追加したときに生成されます）。

スポットカラーでは、E-22B/E-22Cはスポットカラーで決定された CMYK値を使用します（53ページを参照）。

メモ：スポットカラーは、オプションのFiery Productivity PackageまたはFiery GraphicArts Basic Plus Packageで使用できます。

• オフ－ E-22B/E-22CはスポットカラーをCMYKデータとして処理し、PANTONE社などのスポットカラーのメーカーにより定義されているCMYKに相当する値を使用します。これらのCMYK値は、スポットカラーライブラリを提供しているアプリケーションで使用されているCMYK値と同じものです。

メモ：内蔵の色分解表で定義されていないスポットカラーは、CMYKカラーとして処理されます。


スポットカラーを含むジョブは、オフセット印刷のシミュレーションを行う場合を除き、「スポットカラーマッチング」オプションをオンに設定して印刷してください。オフセット印刷のシミュレーションを印刷する場合は、「スポットカラーマッチング」をオフに設定し、適切な「CMYK/グレースケールソース」を選択します（21ページを参照）。

PDFファイルの場合には、内蔵の色分解表で定義されていないスポットカラーが含まれていても、「スポットカラーマッチング」で「オン」を選択することによって、オリジナルスポットカラーを保持することができます。E-22B/E-22Cでは、内蔵の色分解表をもとにオリジナルのスポットカラーに最も近いCMYK値が生成されます。

メモ：「スポットカラーマッチング」での設定はコンポジットの出力のみに適用され、分版の出力には適用されません。

スポットカラーマッチングと PANTONE Coatedカラー参照

PANTONE Coatedカラー参照は、「スポットカラーマッチング」の設定に応じて出力が異なります（『Fieryカラーリファレンス』を参照）。

• オン－E-22B/E-22Cは、内蔵の色分解表、またはスポットカラーでは、スポットカラー辞書に基づいて、複写機 /プリンターで再現可能な範囲内で最適なPANTONEカラーを生成します。それぞれの見本の下部にPANTONE番号が表示されます。

スポットカラーの詳細については、53ページを参照してください。

• オフ－E-22B/E-22CはPantone, Inc.によって推奨され（PANTONEカラーライブラリを提供するアプリケーションで使用され）ているCMYK値に基づいて見本を印刷します。カラーの生成に使用されるCMYK値およびカラーのPANTONE番号は、それぞれの見本の下部に表示されます。CMYK値は、「CMYK/グレースケールソース」オプションおよび「出力プロファイル」オプションでの設定を適用して印刷されます。

カラー代替

スポットカラーを使用すると、置き換えカラーのリストを作成することができます。これらのカラーは、書類でRGB値またはCMYK値によって指定されると、「スポットカラー」のカラー辞書のCMYK値を持つ異なるカラーに置き換えられます。これにより、正確なカラー出力が可能になり、個々のRGBおよびCMYKカラーが上書きされます。

メモ：スポットカラーは、オプションのFiery Productivity PackageまたはFiery GraphicArts Basic Plus Packageで使用できます。

ジョブの置き換えカラーを使用するには、「カラー代替」オプションをオンに設定します。

置き換えカラーの作成と使用の詳細は、Command WorkStationヘルプを参照してください。


2色印刷マッピング

Fiery Graphic Arts Basic Plus Packageでは、2色印刷マッピング機能はスポットカラーで提供されています。

2色印刷マッピング機能を使用すると、スポットカラーをジョブで使用されている汎用カラーに割り当てて処理することができます。この機能は、プリントショップで2色刷りジョブの校正を行うことができるように設計されています。「2色印刷マッピング」を使用すると、書類内のカラーを2色刷りジョブで使用する印刷機ですでに準備されているカラーにマッピングして印刷することができます。

詳細は「2色印刷マッピング」（55ページ）を参照してください。

埋め込みプロファイルを使用（使用可能な場合）（RGBおよび CMYK）

「埋め込みプロファイルを使用（使用可能な場合）」（RGB）オプションをオンに設定した場合、E-22B/E-22Cは「RGBソース」オプションを無視し、印刷ジョブにRGBソースプロファイルとして埋め込まれたRGBプロファイルを使用します。「埋め込みプロファイルを使用（使用可能な場合）」（RGB）オプションをオフに設定した場合、E-22B/E-22Cは「RGBソース」オプションで指定されたプロファイルを使用します。

同様に、「埋め込みプロファイルを使用（使用可能な場合）」（CMYK）オプションをオンに設定した場合、E-22B/E-22Cは「CMYK/グレースケールソース」オプションを無視し、印刷ジョブにCMYKソースプロファイルとして埋め込まれたCMYKプロファイルを使用します。「埋め込みプロファイルを使用（使用可能な場合）」（CMYK）オプションをオフに設定した場合、E-22B/E-22Cは「CMYK/Grayscaleソース」オプションで指定されたプロファイルを使用します。

CMYKプロファイルがジョブに埋め込まれており、ジョブに対して「埋め込みプロファイルを使用（使用可能な場合）」（CMYK）オプションが有効になっている場合、またはジョブがPostScriptカラー管理で送信される場合、キャリブレーションされたCMYK（またはCIEBasedDEFG）データがジョブに含まれます。キャリブレーションされたCMYKがジョブに含まれている場合、CMYK処理オプションは使用されません。その代わり、キャリブレーションされたCMYKデータの処理のために、「RGB/Labレンダリングインテント」プリントオプション（通常は、RGBデータのみに適用される）（「RGB/Labレンダリングインテント」（27ページ）を参照）が使用されます。「RGBソースまたはDevice Link」設定は、キャリブレートされたCMYKデータに影響を及ぼしません。


ColorWiseプリントオプションの設定E-22B/E-22Cの出力を変更するには、次のいずれかを実行します。

• Command WorkStationの「カラー設定」でColorWiseオプションのデフォルト値を指定します。E-22B/E-22Cの「設定」でデフォルト値を設定することもできます（『設定管理』を参照）。デフォルト値は、上書きしない限り、以降のすべての印刷ジョブに適用されます。

ジョブでは、E-22B/E-22C待機キューへの送信時ではなく、印刷処理時に（指定されない限り）E-22B/E-22Cのデフォルト値が使用されます。

• プリンタードライバーに表示される設定を使用して、各印刷ジョブに ColorWise オプションを指定します。

• Hot Foldersの「ジョブのプロパティ」設定を使用して、Hot Foldersで印刷されるジョブにColorWiseオプションを指定します。

• Command WorkStationの「ジョブのプロパティ」設定を使用して、すでに送信され、E-22B/E-22Cに保持されているジョブにColorWiseオプションを指定します。


各オプションの詳細の記載箇所については、次の表を参照してください。

ColorWiseプリントオプションプリンタードライバーまたは「ジョブのプロパティ」の「カラー」ダイアログ

プリンタードライバーの「基本設定」、「ジョブのプロパティ」、または「カラー設定」

プリンタードライバーの「エキスパート設定」、「ジョブのプロパティ」、または「カラー設定」

自動トラッピング ✔

白黒ページの認識 ✔

ブラックオーバープリント ✔

ブラックテキスト /グラフィック ✔

CMYK/グレースケール処理方法

✔ ✔

CMYK/グレースケールソースまたはDevice Link

✔ ✔

色分解の組合せ ✔

コンポジットオーバープリント ✔

グレー（RGB）/グレー（CMYK） ✔ ✔

RGB透明度の最適化 ✔

（「ジョブのプロパティ」のみ）

出力プロファイル ✔ ✔

用紙シミュレーション ✔

RGB/Labレンダリングインテント ✔ ✔

RGBソースまたはDevice Link

✔ ✔

RGB/LabをCMYKソースに分解

✔

スポットカラーマッチング ✔ ✔

カラー代替 ✔

2色印刷マッピング ✔

埋め込みプロファイルを使用（使用可能な場合）

✔


Command WorkStationでのデフォルト値の設定

Command WorkStationでは、ColorWiseプリントオプションおよびE-22B/E-22Cの印刷設定のデフォルト値を設定することができます。

ユーザーがプリンタードライバーの設定を変更して各ジョブの設定を上書きしない限り、これらの設定はE-22B/E-22Cに送信されるすべての印刷ジョブに適用されます。これらのデフォルト設定は、Command WorkStationの「ジョブのプロパティ」を使用して上書きすることもできます。また、Command WorkStationのデフォルト設定は、プリンタードライバーおよびE-22B/E-22Cの「設定」（「設定」で指定できるオプション）に自動的に反映されます。

ColorWiseプリントオプションのデフォルト値は、「デバイスセンター」の「カラー設定：カラー管理」欄で設定します。詳細は、Command WorkStationヘルプを参照してください。


プリンタードライバーでのプリントオプションの設定

プリンタードライバーは、アプリケーションで生成された指示および選択したColorWiseプリントオプションの設定を含むPostScriptファイルを作成します。その後、プリンタードライバーはE-22B/E-22CにPostScriptファイルを送信します。E-22B/E-22CはジョブのPostScript処理とカラー変換を行い、ラスターカラーデータを複写機 /プリンターに送信します。

Windowsコンピューターでのプリントオプションの設定

Windowsプリンタードライバーのインストール、E-22B/E-22Cでの印刷のセットアップ、プリンタードライバーでのプリントオプションの設定については、『印刷ガイド』を参照してください。

Mac OSでのプリントオプションの設定

Mac OSプリンタードライバーのインストール、E-22B/E-22Cでの印刷のセットアップについては、『印刷ガイド』を参照してください。

このセクションでは、Mac OS対応プリンタードライバーでカラー管理プリントオプションを設定する方法を説明します。

MAC OS X対応コンピューターでプリントオプションを設定するには1 アプリケーションから「印刷」を選択します。

「プリント」ダイアログボックスが表示されます。

2 必要に応じて、プリンター名の隣の矢印をクリックして、ダイアログボックスを開きます。


3 「プレビュー」をクリックし、ドロップダウンリストから「カラー・マッチング」を選択して「プリンタのカラー」をクリックします。

4 「Fieryの機能」をドロップダウンリストから選択します。

5 カラー関連のプリントオプションや、必要とされるその他のプリントオプションを設定し、「プリント」をクリックしてジョブを送信します。

Mac OS 対応のプリンタードライバーでプリントオプションを設定する方法については、『印刷ガイド』を参照してください。


カラープロファイル

E-22B/E-22Cには、ジョブのRGBソース、CMYK/グレースケールソース、および出力プロファイル設定で指定して印刷に使用できる、多数のRGBおよびCMYKプロファイルがデフォルトで含まれています。これらのオプションの詳細は、ColorWiseプリントオプションを参照してください。

E-22B/E-22C上のプロファイルは、Command WorkStationで管理することができます。プロファイルをインポートしたり削除したりすることもできます。

カラーファイルユーザーソフトウェアDVDには、カラープロファイルなど、カラー管理を行うのに便利なファイルがいくつか含まれています。カラープロファイルをE-22B/E-22Cに追加するには、以下の方法を使用します。

• コンピューターにファイルをインストールします。

• Command WorkStationを使用して、これらのファイルをE-22B/E-22Cにインポートします。

Command WorkStationを使用してE-22B/E-22Cにプロファイルをインポートする方法についての詳細は、Command WorkStationヘルプを参照してください。


追加 ICCプロファイルのコンピューターへのインストール

追加の ICCプロファイルをユーザーソフトウェアDVDからコンピューターに、インストールまたはコピーすることができます。ICCプロファイルは、Adobe Photoshopなど、ICC標準をサポートするアプリケーションで使用します。

ユーザーソフトウェアDVD内のフォルダー名

プロファイル

Adobe ICC プロファイルフォルダー

（Windows Color Files¥Legacy¥CC Profilesフォルダー内またはMac Color Files/Legacy/ICC

Profilesフォルダー内）

Adobe Systems, Inc.提供のプロファイルです。詳細は、フォルダー内の説明書を参照してください。

CMYK Profiles：

• CoatedFOGRA27.icc

• CoatedFOGRA39.icc

• CoatedGRACoL2006.icc

• JapanColor2001Coated.icc

• JapanColor2001Uncoated.icc

• JapanColor2002Newspaper.icc

• JapanColor2003WebCoated.icc

• JapanWebCoated.icc

• UncoatedFOGRA29.icc

• USWebCoatedSWOP.icc

• USWebUncoated.icc

• WebCoatedFOGRA28.icc

• WebCoatedSWOP2006Grade3.icc

• WebCoatedSWOP2006Grade5.icc

RGB Profiles：

• AdobeRGB1998.icc

• AppleRGB.icc

• ColorMatchRGB.icc

• PAL_SECAM.icc

• SMPTE-C.icc

• VideoHD.icc

• VideoNTSC.icc

• VideoPAL.icc


ECIフォルダー

（Windows Color Files¥Legacy¥ICC Profiles フォルダー内または Mac Color Files/Legacy/ICCProfilesフォルダー内）

ECI（ヨーロッパカラーイニシアティブ）提供のプロファイルです。詳細は、CMYKProfiles および RGB Profiles フォルダーに含まれている説明書と、ECI Web サイト（www.eci.org）を参照してください。

CMYK Profiles：

• ISOcoated_v2_300_eci.icc

• ISOcoated_v2_eci.icc

• ISOuncoatedyellowish.icc

• PSO_Coated_300_NPscreen_ISO12647_eci.icc

• PSO_Coated_NPscreen_ISO12647_eci.icc

• PSO_LWC_Improved_eci.icc

• PSO_LWC_Standard_eci.icc

• PSO_MFC_Paper_eci.icc

• PSO_SNP_Paper_eci.icc

• PSO_Uncoated_ISO12647_eci.icc

• PSO_Uncoated_NPscreen_ISO12647_eci.icc

• SC_paper_eci.icc


プロファイル

http://www.eci.org


EFI Supportフォルダー


EFI提供のプロファイルです。詳細は次のWebサイトを参照してください。GRACoL（General Requirements for Applications in Commercial Offset Lithography）：www.gracol.org

Fogra：www.fogra.orgSWOP（Specifications Web Offset Publications）：www.swop.org

CMYK Profiles：

• EFIEURO.icc

• EFISWOP.icc

• Enterprise CMYK.icc

• GRACoL2006_Coated1_EFI.icc

• ISOCoated.icc

• ISOCoated_FOGRA39L_EFI.icc

• ISOUncoated_FOGRA29L_EFI.icc

• SWOP2006_Coated3_EFI.icc

• SWOP2006_Coated5_EFI.icc

RGB Profiles：

• EFI Fiery RGB Chroma.icc

• EFI Fiery RGB Chroma+.icc

• EFI Fiery RGB Chroma++.icc

メモ：EFI Fiery RGB Chromaプロファイルは、特に夜間の画像で、写真の細部を維持したまま、彩度の高いカラーを提供することを目的としています。3つのプロファイルの内、EFI Fiery RGB Chroma.iccでは最も影響が少なく、EFI Fiery RGB Chroma++.iccでは最も影響が大きくなります。

• EFIRGB.ICC

• Fiery RGB v2.icc



• RGB D65 (Splash).icc


プロファイル

http://www.gracol.org

http://www.gracol.org

http://www.fogra.org

http://www.swop.org


ほとんどの ICC認識アプリケーションでは、WindowsはColorという名前のフォルダー、Mac OSはライブラリ /ColorSyncフォルダー内のProfilesという名前のフォルダーに、ファイルをインストールする必要があります。E-22B/E-22Cで使用する場合は、任意のフォルダーにファイルをコピーすることができます。

ユーザーソフトウェア DVDからWINDOWSコンピューターに ICCプロファイルをインストールするには1 DVDドライブにユーザーソフトウェア DVDを挿入します。

2 プロファイルが格納されているフォルダーを開きます。

3 インストールするプロファイルを右クリックし、「プロファイルのインストール」をクリックして選択します。

プロファイルがコンピューターの「Windows¥System32¥spool¥drivers¥color」フォルダーに自動的にインストールされます。

ユーザーソフトウェア DVDからMAC OSコンピューターに ICCプロファイルをインストールするには1 DVDドライブにユーザーソフトウェア DVDを挿入します。

2 プロファイルが格納されているフォルダーを開きます。

3 プロファイルを「ライブラリ /ColorSync/Profiles」にコピーします。

メモ：管理者権限でログオンする必要があります。

Mac OS の場合、EFIRGB などの ColorSync プロファイルの設定については、ColorSyncの取扱説明書を参照してください。

EFI Supportフォルダー


Japan Profiles：

• EFIDIC.ICC

• EFIJMPA2.icc

• EFIJMPA3.icc

• JapanColor2011Coated.icc

• JC2001_type1_EFI.icc




• TOYO Offset Coated 2.0.icc


プロファイル


その他のカラーファイル

ユーザーソフトウェアDVDから、その他のカラーファイルもコピーすることができます。

Command WorkStationのプロファイルマネージャーCommand WorkStationを使用して、E-22B/E-22Cでの ICCプロファイルのインポート、エクスポート、削除（デフォルトプロファイルを除く）、またはプロパティの設定を行うことができます。また、既存のプロファイルを編集してから新規プロファイルとして保存することで、カスタムのCMYKソースまたは出力プロファイルを作成することもできます。これらの機能には、「デバイスセンター」の「リソース：プロファイル」欄からアクセスします。詳細は、Command WorkStation ヘルプを参照してください。

Color Barsフォルダー

（Windows Color Filesフォルダー内またはMac Color Filesフォルダー内）

これらのファイルは、コントロールバー機能に使用されます。

• FieryColorBar.eps,

• Ugra Fogra-MediaWedge V2.2x_EFIv1.eps

• Ugra Fogra-MediaWedge V3.0a_EFIv1.eps

コントロールバー機能は、オプションのFiery Productivity Packageで使用できます。詳細はコントロールバーを参照してください。


キャリブレーション

E-22B/E-22Cのキャリブレーションを行うことにより、一貫した信頼性のあるカラー出力が可能となります。複写機 /プリンターに内蔵されたスキャナーまたは分光測色計を使用して、Command WorkStationのキャリブレーション機能を用いてE-22B/E-22Cをキャリブレーションします。

Command WorkStationでE-22B/E-22Cがキャリブレーションされたかどうかを確認できます。詳細は「キャリブレーション状況の確認」（44ページ）を参照してください。

ハーフトーンシュミレーション機能でカスタムハーフトーンスクリーンを定義した場合、それを使用してジョブを印刷する前に、ハーフトーン画面のE-22B/E-22Cをキャリブレーションする必要があります。詳細は「キャリブレーションとカスタムハーフトーンスクリーン」（50ページ）を参照してください。

キャリブレーションの設定を変更すると、すべてのユーザーのすべてのジョブに影響を及ぼす可能性があります。そのため、許可された担当者だけがキャリブレーションを行えるようにすることをお勧めします。また、キャリブレーション機能へのアクセスを管理するために、システム管理者パスワードを設定することをお勧めします（『設定管理』を参照）。

キャリブレーションの方法次の方法でE-22B/E-22Cのキャリブレーションを行うことができます。

複写機 /プリンターの操作部を使用するColorCalを除いて、これらすべてのキャリブレーション方法はCommand WorkStationキャリブレーターから実行します。各キャリブレーション方法の詳細については、キャリブレーターのヘルプを参照してください。

用語説明

ColorCal（Command WorkStationから）

複写機 /プリンター内蔵のスキャナーを使用してトナー濃度の値を測定し、キャリブレーションを行います。

ColorCal（複写機 /プリンターの操作部から）

複写機 /プリンター内蔵のスキャナーを使用してトナー濃度の値を測定し、キャリブレーションを行います。

ES-1000またはES-2000 EFI ES-1000またはES-2000手動分光測色計


キャリブレーション状況の確認Command WorkStationでE-22B/E-22Cがキャリブレーションされたかどうかを確認できます。

ジョブのキャリブレーション状況を確認するには

• Command WorkStationの「ジョブセンター」でジョブを選択します。

最新のキャリブレーションの日時は右下に表示されます。

キャリブレーション設定の状況を確認するには

1 Command WorkStation の「デバイスセンター」で「一般：ツール」タブを選択して、「キャリブレート」の下にある「管理」をクリックします。

E-22B/E-22Cのキャリブレーション設定のリストがキャリブレーターに表示されます。

2 特定のキャリブレーション設定の「最終キャリブレーション」列を確認します。

この列では、そのキャリブレーション設定に対して、E-22B/E-22Cを最後にキャリブレーションした日時が表示されます。「デフォルト測定値」は工場出荷時の設定です。

キャリブレーターの環境設定を設定して、キャリブレーションが古くなると、警告または一時停止の通知を表示させることができます。詳細は、キャリブレーターのヘルプを参照してください。

メモ：「CMYK/グレースケールソース」オプションで「ColorWiseオフ」を選択することによって、ジョブ内のCMYKデータに対するキャリブレーションおよびカラー管理機能を適用しないように設定することができます。たとえばテスト目的など、必要に応じてキャリブレーションを適用しないように設定してください。詳細は「CMYK/グレースケールソースまたはDevice Link」（21ページ）を参照してください。

1 最終キャリブレーション

1


Command WorkStationでのキャリブレーションCommand WorkStationから1台のE-22B/E-22Cに複数のユーザーが接続可能ですが、同時にキャリブレーターを使用することができるのは、1人のユーザーのみです。他のユーザーがCommand WorkStationを使用してキャリブレーションしている時にキャリブレーションを行おうとすると、エラーメッセージが表示されます。

COMMAND WORKSTATIONを使って E-22B/E-22Cをキャリブレーションするには• Command WorkStationの「ジョブセンター」で「キャリブレート」アイコンをクリックします。

または

• Command WorkStationの「デバイスセンター」で「一般：ツール」タブを選択し、「キャリブレート」をクリックします。

または

• Command WorkStation の「ジョブセンター」でジョブを右クリックし、「キャリブレート」を選択します。

この場合、キャリブレーターはジョブによって使用されるキャリブレーション設定を自動的に選択します。

1 「キャリブレート」アイコン 1

1 キャリブレーターを起動します。2 キャリブレーション設定を管理します。

3 キャリブレーターの環境設定を設定します。 1

2

3


複写機/プリンターの操作部からのキャリブレーションColorCalを使用すると、Command WorkStationを使用せずに、複写機 /プリンターの操作部からE-22B/E-22Cのキャリブレーションを行うことができます。

複写機 /プリンターの操作部からキャリブレーションするときに、測定値が以下のとおり適用されます。

• 「カラー設定」（E-22B/E-22Cのカラー管理設定のデフォルト）で「用紙定義プロファイルを使用（可能な場合）」オプションが選択されている場合、測定値はキャリブレーション中に選択するトレイと用紙に関連付けられているキャリブレーション設定に適用されます。

• 「カラー設定」で「用紙定義プロファイルを使用（可能な場合）」オプションが選択されていない場合、測定値は「カラー設定」で選択されているデフォルト出力プロファイルに関連付けられているキャリブレーション設定に適用されます。

システム管理者またはオペレーターのパスワードが設定されている場合は、複写機 /プリンターの操作部からキャリブレーションを行うときに、このパスワードが必要となります。複写機 /プリンターの操作部の使用についての詳細は、『設定管理』を参照してください。

複写機 /プリンターの操作部からキャリブレーションする方法1 「ホーム」ボタンを押してメイン画面を表示し、「Fiery」アイコンを押してから、「ツール」タブを押します。

2 「キャリブレーション」を押します。

3 E-22B/E-22C でパスワードが設定されている場合は、そのパスワードを入力してから「OK」を押します。

4 メディアを選択して、キャリブレーションセットを選択します。測定ページの印刷には、指定された用紙が入っているトレイが使用されます。

測定ページは複数のカラー見本から構成されます。このカラー見本は、複写機 /プリンタースキャナーによって測定され、その後、ターゲットカラー値と比較されます。

メモ：測定ページを手差しトレイから印刷する場合は、適切な用紙を手差しトレイに入れ、複写機 /プリンターの操作部で正しい用紙サイズを選択する必要があります。

5 「印刷」を押して、ColorCal測定ページを印刷します。

あるいは、ページがすでに表示されており、スキャンを実行する場合は、「スキップ」を押します。

6 複写機 /プリンターから測定ページを取得します。

7 グレースケールのストリップを複写機 /プリンターガラス（プラテン）の上で表面を下にしておきます。

8 測定ページの指示に従ってストリップ上で測定ページの表面を下に配置し、プラテンガラスのカバーを閉じます。

ストリップとカラー測定ページを動かさないように気を付けてください。


9 「スキャン」を押します。

測定が終了すると、メッセージが表示されます。

10 比較ページを印刷するには、「比較ページの印刷」を押します。

比較ページには、複写機 /プリンターではキャリブレーションを使ってどのように印刷が行われるかが表示されます。

11 すべての用紙の種類でこのキャリブレーションを使用するには「はい」を、それ以外の場合は「いいえ」を押します。

12 このキャリブレーションで問題ない場合は、「完了」を押します。

キャリブレーション測定値が保存されます。

キャリブレーション設定の管理E-22B/E-22Cに格納されているすべての出力プロファイルは、キャリブレーション設定に関連付けられている必要があります。キャリブレーション設定は、特定の印刷設定（用紙の種類など）で印刷する場合のトナー複写機 / プリンターの E-22B/E-22C の特定の出力濃度の測定値を含んでいます。E-22B/E-22Cはこのデータおよび複写機 /プリンターからの出力濃度値として設定されているキャリブレーションターゲット値データを使用してキャリブレーションを適用し、修正したカラー値データを複写機 / プリンターに送信します。詳細は「キャリブレーションとは」（51ページ）を参照してください。

出力プロファイルは、1つのキャリブレーション設定のみに関連付けることができますが、同じキャリブレーション設定は 1つ以上の出力プロファイルで使用できます。

キャリブレーション設定は少なくとも 1つの出力プロファイルに関連付けられている必要があり、関連付けられていないキャリブレーション設定は印刷に使用されません。


出力プロファイルとキャリブレーション設定

E-22B/E-22Cには、1つまたは複数の工場出荷時に提供されている出力プロファイルがあります。これらの出力プロファイルと、それに関連するキャリブレーション設定をそのまま使用すれば、満足のいくカラー品質を得られるでしょう（次の表の1および2を参照）。ただし、状況に応じて、カスタムキャリブレーション設定およびカスタム出力プロファイルの作成が必要な場合があります（次の表の3および4を参照）。

メモ：推奨されている用紙は、印刷結果、給紙の安定性や転送の品質などのその他の要因によって選択されています。

印刷用紙対策参照

1 工場出荷時に提供されている出力プロファイルで推奨されている用紙（出力プロファイルの作成時に使用した用紙）

この出力プロファイルを使って印刷すると、満足のいくカラーが得られます。カスタムキャリブレーション設定またはカスタムプロファイルを作成する必要はありません。

出力プロファイルに推奨される用紙を確認するには、「推奨の用紙と印刷設定の確認」（49ページ）を参照してください。

2 工場出荷時に提供されているプロファイルの推奨用紙に似た用紙

この出力プロファイルを使用することができる場合があります。使用する用紙に必要な印刷設定（用紙の種類や重さなど）が、推奨されている用紙に必要な印刷設定と一致している必要があります。十分なカラー品質が得られる場合は、キャリブレーション設定またはカスタムプロファイルを作成する必要はありません。

通常、出力プロファイル名は用紙の一般的な種類（普通紙、コート紙、厚紙など）を含みます。推奨用紙の印刷設定についての詳細は、「推奨の用紙と印刷設定の確認」（49ページ）を参照してください。

3 工場出荷時に提供されている出力プロファイル推奨の用紙と同じタイプで、印刷設定が異なる用紙

印刷設定に応じたカスタムキャリブレーション設定を作成し、E-22B/E-22Cのキャリブレーションを行っておくことにより、この出力プロファイルで満足のいく印刷結果が得られることがあります。

詳細は「カスタムキャリブレーション設定」（49ページ）を参照してください。

4 工場出荷時に提供されているどのプロファイルを使用しても満足のいく印刷結果が得られない用紙

カスタムキャリブレーション設定およびカスタムプロファイルを作成する必要があります。

詳細は「カスタムキャリブレーション設定とカスタム出力プロファイル」（50ページ）を参照してください。


推奨の用紙と印刷設定の確認

特定の出力プロファイルに対する推奨の用紙と印刷設定は、キャリブレーターで確認できます。

出力プロファイル推奨の用紙および印刷設定を確認するには

1 Command WorkStationの「デバイスセンター」で「カラー設定：カラー管理」タブをクリックします。

2 出力プロファイルを選択し、右側に表示されているキャリブレーション設定名をメモします。

3 「デバイスセンター」で「一般：ツール」タブを選択し、「キャリブレート」の下にある「管理」をクリックします。

E-22B/E-22Cのキャリブレーション設定のリストがキャリブレーターに表示されます。

4 リストからキャリブレーション設定を選択します。

推奨の用紙はリストに、必要な印刷設定は「キャリブレーション関連プロパティ」欄に表示されます。

5 「閉じる」をクリックして、ウィンドウを閉じます。

カスタムキャリブレーション設定

出力プロファイル推奨の用紙と同様の用紙を使用するけれども、異なる印刷設定を選択して印刷する場合、状況によってはその出力プロファイルを使用して印刷することができます。ただしその場合は、カスタムキャリブレーション設定を作成する必要があります。十分なカラー品質が得られる場合は、カスタムプロファイルを作成する必要はありません（「出力プロファイルとキャリブレーション設定」（48ページ）の表の3を参照）。

1 推奨の用紙2 必要な印刷設定

1

2


新しいキャリブレーション設定を追加して、キャリブレーションの実行時に選択することができます。カスタムキャリブレーション設定は削除できます。工場出荷時に提供されているキャリブレーション設定は削除できません。

カスタムキャリブレーション設定の追加に関する詳細は、キャリブレーターのヘルプを参照してください。

カスタムキャリブレーション設定とカスタム出力プロファイル

工場出荷時に提供されている出力プロファイルでは、使用する用紙について満足のいく印刷結果が得られないと判断した場合、キャリブレーターでカスタムキャリブレーション設定を作成し、Fiery Color Profiler Suiteなどのプロファイル生成ソフトウェアを使用してカスタムプロファイルを作成する必要があります（「出力プロファイルとキャリブレーション設定」（48ページ）の表の4を参照）。カスタムキャリブレーション設定を作成するには、E-22B/E-22Cで印刷用紙を使用してカラーパッチのページを印刷し、キャリブレーターを使用してページを測定します。Fiery Color Profiler Suiteがコンピューターにインストールされている場合、キャリブレーター内からこのプログラムを起動して、カスタムキャリブレーション設定の作成直後にカスタム出力プロファイルを作成することができます。

メモ：カスタムキャリブレーション設定およびカスタム出力プロファイルを作成する前に、複写機 /プリンターのキャリブレーションが行われていることを確認してください（複写機 /プリンターでキャリブレーションがサポートされている場合）。複写機 /プリンターのキャリブレーションについての詳細は、複写機 /プリンター付属の取扱説明書を参照してください。

キャリブレーションとカスタムハーフトーンスクリーンカラー品質が重要な場合は、使用する特定のハーフトーンスクリーンに対してE-22B/E-22Cでキャリブレーションが行われることを確認してください。通常、ハーフトーンスクリーンの値を変更すると、複写機 /プリンターのカラーの出力が変化します。

最善のカラーは、印刷時に、適切なキャリブレーションの測定値とそれに関連付けられた出力プロファイルが選択されている場合に得られます。ただし、カスタムハーフトーンを指定した場合、E-22B/E-22Cにはカラーの出力に関する十分な情報が提供されません。したがって、カスタムハーフトーンスクリーンを使って満足のいくカラー出力結果を得ることができるのは、ほとんどの場合、カスタムハーフトーンキャリブレーションを行い、このカスタムハーフトーンに基づくプロファイルを使用したときのみです。詳細は「カスタムキャリブレーション設定とカスタム出力プロファイル」（50ページ）を参照してください。カスタムキャリブレーション設定を作成するときに、「ジョブのプロパティ」でカスタムハーフトーンスクリーンを指定します。


キャリブレーションとはキャリブレーションでは、実際のトナー濃度（測定値）と予期される出力濃度（ターゲット）の差異のためにトナー濃度に対する補正値が生成されます。

• 測定値は、複写機 /プリンターの実際のカラーの出力状況を表します。

• キャリブレーション設定には、用紙オプションやプリントオプションなど、特定の印刷条件での出力を反映した測定値のセットが含まれています。

• 各キャリブレーション設定は、複写機 / プリンターの予期される出力状況を記述したキャリブレーションターゲットと関連付けられています。

特定のキャリブレーション設定のE-22B/E-22Cのキャリブレーションを行うと、測定値が保存されます。これらの測定値は、キャリブレーション設定と関連付けられた出力プロファイルで印刷する際に、出力濃度を調整するために使用されます。

各出力プロファイルには、キャリブレーション設定が関連付けられています。出力プロファイルにキャリブレーション設定が指定されていない場合は、デフォルト出力プロファイルに関連付けられているキャリブレーションセットが適用されます。

ジョブが処理された後にキャリブレーションを更新する場合、そのジョブを再処理する必要はありません。ジョブを再処理しなくても、印刷時に新しいキャリブレーションが適用されます。

キャリブレーションの動作原理

ほとんどのユーザーのニーズはデフォルトのキャリブレーション設定によって満たされますが、E-22B/E-22Cを使用すると、キャリブレーション設定を選択して、特殊なジョブのためにキャリブレーションをカスタマイズすることができます。

キャリブレーションを行うと、以下のことが可能になります。

• E-22B/E-22Cのカラー再現機能が最大限に発揮されます。

• カラー品質が常時一定になるようにします。

• 複数のE-22B/E-22C間で出力が一定になるようにします。

• PANTONE カラーや他の名称付きカラーシステムなどのスポットカラーを使用する時に、より正確なカラーで出力します。

• ColorWiseのレンダリングインテント、CMYKシミュレーション、および ICCプロファイルを使用するために、E-22B/E-22Cを最適化します。

E-22B/E-22Cで満足のいく出力品質を得られるかどうかは、数多くの要因によって決まります。最も重要な要因として、最適なトナー濃度の設定と維持を挙げることができます。濃度は表層が吸収する光の量の尺度です。トナー濃度を調整することで一貫した品質のカラー出力を得ることができます。


キャリブレーションが行われたシステムを使用しても、トナー濃度は複写機 /プリンターの設定、湿度、および温度によって影響を受けます。また、濃度は時間の経過とともにずれが生じる傾向があります。用紙に印刷したトナー濃度にムラがあると、キャリブレーション結果に影響します。定期的な測定により、濃度、グラデーション、およびカラー再現機能における日々の変動が検出され、キャリブレーションによって補正されます。

キャリブレーションは、実際の（測定された）値と適切な（ターゲット）濃度の値の間で、差異を補正する調整値を計算することで機能しています。多くの場合、これらのキャリブレーションの調整値は、数学的曲線として表現されます。E-22B/E-22Cでは、トナーの4つのカラーごとにキャリブレーション曲線が生成されます。

キャリブレーションのタイミング

印刷ジョブの量により異なりますが、通常、少なくとも1日に1回E-22B/E-22Cをキャリブレートすることをお勧めします。一貫したカラー品質を維持することがきわめて重要な場合、または複写機 /プリンターが温度や湿度に多大な影響を受ける場合は、数時間ごとにキャリブレーションを行ってください。また、出力品質の変化に気づいた場合や、期待した結果が得られない場合も、キャリブレーションを行ってください。

印刷ジョブを2つ以上のバッチに分けて、異なる時間に印刷する必要がある場合は、各バッチ印刷の前にキャリブレーションを行うことが重要です。複写機 /プリンターの点検修理後もE-22B/E-22Cのキャリブレーションを行う必要があります。ただし、点検修理直後に複写機 /プリンターが不安定になることがあるため、50ページ程度印刷してからキャリブレーションを行います。

メモ：きわめてわずかな温度や湿度の変化が複写機 /プリンターの出力に影響します。影響をできるだけ避けるために、窓際や直射日光のあたる場所や冷暖房装置の近くなどを避けて複写機 /プリンターを設置してください。印刷用紙も同様に温度や湿度に影響されます。印刷用紙は涼しくて乾燥している安定した環境で保管し、使用するまで包装を密封したままにしておきます。

印刷品質を確認するには、Command WorkStationまたは複写機 /プリンターの操作部からカラー表を印刷します。これらのページには、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの彩度100%のパッチと淡色パッチが含まれています。肌色色調の画像は比較には最適です。印刷したページを保存して定期的に比較します。これらの色調に目に見える変化がある場合は、E-22B/E-22Cのキャリブレーションを行ってください。

これらのページのカラー出力を点検する場合、すべてのパッチが目視確認できることを確かめてください。カラーパッチは、2～5%の淡色パッチでも肉眼で見えるはずです。また、100～0%へのグラデーションは、パッチのカラーが均一に徐々に淡くなっていることを確認してください。

もし最高濃度のパッチ（各色100%）が時間経過とともに薄れていくようであれば、そのページを複写機 /プリンター担当サービスに見せて、複写機 /プリンターを調整することによって出力を改善できるかどうか検討してください。


スポットカラー

「スポットカラーマッチング」プリントオプションは、複写機 /プリンターのCMYKトナーでスポットカラーをシミュレートできるように、スポットカラーを自動的に最も近いCMYK値と一致させます。ところが、特定の印刷状況によっては、最良の結果を得るためにデフォルトのCMYK値を調整する必要が出てくる場合があります。Command WorkStationでスポットカラーの「スポットカラー編集」を使用して、スポットカラーを変更することができます。

メモ：カラー名は特定のCMYK値を表すために使用されるため、スポットカラーは「名称付き」カラーとも呼ばれています。

スポットカラーは、オプションのFiery Productivity PackageまたはオプションのFieryGraphic Arts Basic Plus Packageで、独立したオプションとして使用できます。

スポットカラーのしくみスポットカラーを使用すると、スポットカラー用に定義されているCMYK値を細かく調整したり、スポットカラーのリストを管理することができます。スポットカラー用のCMYK値を含むスポットカラーのリストを、スポットカラー辞書と呼びます。スポットカラーでは、E-22B/E-22Cの出力プロファイルごとに複数のスポットカラー辞書を保持することができます。

スポットカラーでは、印刷のために使用するジョブプロパティを指定します。設定に基づいて、スポットカラーにより出力プロファイルとその関連付けられたスポットカラー辞書が決まります。

出力プロファイルXを選択し、スポットカラーを使用してPANTONE 123を30%Mから50%Mに定義し直すと、出力プロファイルXでジョブを印刷した場合に50%Mで印刷されます。出力プロファイルYを使用してジョブを印刷すると、元の値で印刷されます。

たとえば、出力プロファイルXを選択して「My Purple」というカスタムカラーを作成し、80%C 40%Mに定義すると、ColorWiseは自動的に出力プロファイルXでの設定に基づいてLab値を算出し、そのLab値に基づいて出力プロファイルY用の新しいCMYK値を作成します。

スポットカラーの機能を名称付きカラーと使用するには、「スポットカラーマッチング」オプションを「オン」に設定しておく必要がありますこのオプションの詳細は、29ページを参照してください。

メモ：名前で識別されるスポットカラーは、定義済みのCMYK値で印刷されます。Command WorkStationで出力プロファイルに対して行った編集は、スポットカラーの印刷方法には影響しません。


ImageViewerを使用してカラーの調整を行った場合、その変更はジョブ内のスポットカラーを含むすべてのカラーに影響を及ぼします。

メモ：ImageViewerは、オプションのFiery Productivity Packageで使用できます。詳細はImageViewerを参照してください。

スポットカラーへのアクセススポットカラー機能には、「デバイスセンター」の「リソース：スポットカラー」タブからアクセスします。スポットカラーの使用についての詳細は、Command WorkStationヘルプを参照してください。

スポットカラーでのモニター設定スポットカラー機能の中には、モニター上でジョブのカラーを正確に表示する必要のあるものがあります。モニターでカラーを正確に表示するためには、製造元の推奨に従ってモニターを設定し、適切なモニタープロファイルを指定する必要があります。

モニターについて、以下の設定を行います。

• モニターで：明るさ、コントラスト、色温度

• オペレーティングシステムで：解像度、更新間隔、カラー数

モニターとモニタープロファイルの設定の詳細は、モニター付属の取扱説明書を参照してください。


カラー代替名称付きカラーの管理に加えて、スポットカラーではカラー代替のリストを作成することもできます。これらのカラーは、書類でRGB値またはCMYK値によって指定されると、「スポットカラー」のカラー辞書のCMYK値を持つ異なるカラーに置き換えられます。これにより、正確なカラー出力が可能になり、個々のRGBおよびCMYKカラーが上書きされます。

メモ：「カラー代替」を使用する場合、「色分解の組み合わせ」、「Postflight」、「コンポジットオーバープリント機能を使用することはできません。プリンタードライバーと「ジョブのプロパティ」でこれらのプリントオプションに制約が設定されます。

カラー代替を定義するには、Command WorkStationヘルプの説明を参照してください。

2色印刷マッピングFiery Graphic Arts Basic Plus Packageでは、2色印刷マッピング機能はスポットカラーで提供されています。

2色印刷マッピング機能を使用すると、スポットカラーをジョブで使用されている汎用カラーに割り当てて処理することができます。この機能は、プリントショップで2色刷りジョブの校正を行うことができるように設計されています。「2色印刷マッピング」を使用すると、書類内のカラーを2色刷りジョブで使用する印刷機ですでに準備されているカラーにマッピングして印刷することができます。

2色印刷マッピングを使用する際には、次の制約が適用されます。

• 「コンポジットオーバープリント」または「色分解の組合せ」プリントオプションがオンの場合は、「2色印刷マッピング」での設定は無効になります。

• Postflightは元の状態の書類についてレポートを作成するため、Postflightレポートには2色印刷マッピングの情報は含まれません。

• 「2 色印刷マッピング」と「カラー代替」オプションを同時にオンに設定することはできません。また、2色印刷マッピングで使用されるカラー代替の選択もできません。


2色印刷マッピングの設定

2色印刷マッピングでは、ジョブで使用されているカラーは、印刷に使用されるカラーにマッピングされます。スポットカラーで「2色印刷マッピング定義」ダイアログボックスを開き、書類内のカラーを実際の印刷に使用する名称付きカラーまたはカスタムカラーにマッピングします。

「2色印刷マッピング定義」ダイアログボックスでカラーのマッピングを定義する方法の詳細は、Command WorkStationヘルプを参照してください。

「2色印刷マッピング」プリントオプションがジョブに対してオンになっている場合、E-22B/E-22Cは書類内のカラーを「2色印刷マッピング定義」ダイアログボックスで定義されているカラーに変換します。

2色印刷マッピングを使用したジョブの印刷スポットカラーの「2 色印刷マッピング定義」ダイアログボックスでカラーをマッピングした後、2色印刷マッピングを使って、2色刷りジョブを印刷することができます。

メモ：ジョブを印刷する場合は、スポットカラーの2色印刷マッピングの設定時に選択した出力プロファイルと同じ出力プロファイルをプリンタードライバーから選択します。異なる出力プロファイルを選択すると、スポットカラーで定義した印刷マッピングは無効になります。

1 クリックして、「2色印刷マッピング定義」ダイアログボックスを開く 1


2色印刷マッピングを使用してジョブを印刷するには1 アプリケーションで、「ファイル：印刷」を選択してから、プリンターとして E-22B/E-22Cを選択し、プリンターのプロパティから Fieryのプリントオプションに進みます。

Fieryプリントオプションを設定し、WindowsアプリケーションやMac OSアプリケーションからE-22B/E-22Cに印刷する方法については、『印刷ガイド』を参照してください。

E-22B/E-22C待機キューにジョブを送信して、Command WorkStationの「ジョブのプロパティ」でプリントオプションを設定することもできます。

2 「カラー」タブで「2色印刷マッピング」を選択します。

3 「出力プロファイル」設定を含め、スポットカラーで 2色印刷マッピングを設定したときと同じ印刷設定を選択します。

4 「OK」をクリックして、ジョブを印刷します。

スポットカラーで定義したマッピングでジョブが印刷されます。


IMAGE ENHANCE VISUAL EDITOR

IEVEは、オプションのFiery Productivity Packageで使用できます。

IEVEは、ジョブ内の個々の画像を調整するための視覚的な作業領域をユーザーに提供する画像編集アプリケーションです。IEVEでは、調整の効果を確認して、画像の出力をさらに微調整することができます。

IEVEでは、色調、色、シャープさを調整したり、赤目を補正することができます。1ページまたはページ範囲にある全画像に対して同じ調整を適用できます。調整セットをプリセットとして保存すると、それ以降同じ調整を簡単に適用できるようになります。

IEVEで実行した調整はE-22B/E-22Cのジョブに適用されますが、オリジナル（ソース）書類には適用できません。

IEVEはCommand WorkStationからアクセスできます。IEVEの詳細については、IEVEヘルプを参照してください。


IEVEへのアクセスIEVEはCommand WorkStationの「アクション」メニューから起動します。

「アクション」メニューから IEVEを起動するには1 Command WorkStationの「ジョブセンター」で調整する画像を含むジョブを選択します。

メモ：IEVEはPDFジョブとPostScriptジョブのみをサポートしています。

2 IEVEを起動するには、次のいずれかを行います。

• 「アクション」メニューから「Image Enhance Visual Editor」を選択します。

• 選択したジョブを右クリックして、表示されるメニューから「Image Enhance Visual Editor」を選択します。

「Image Enhance Visual Editor」ウィンドウが表示されます。


IEVEと「Image Enhance」オプションIEVEでの調整は、「Image Enhance」オプションの設定とは別に実行されます。「ImageEnhance」オプションが有効になっているジョブに対して IEVEを使用した修正も行った場合、両方の効果がジョブ内の画像に適用されます。ジョブに対しては、両方ではなくいずれか一方の使用をお勧めします。

• 「Image Enhance」オプションは、簡単な調整をすばやく適用できる方法で、印刷前に視覚的に確認する必要がありません。

• 微調整や視覚的な確認が必要な選択的調整を行う場合は、IEVEを使用してください。


自動トラッピングのカスタマイズ

自動トラッピングのカスタマイズ機能は、Fiery Productivity Packageで使用できます。

「トラッピング」とは、アプリケーションで指定したオブジェクトのサイズを少し変えて、オブジェクトの境界線のずれを調整する手法です。「ハロー」と呼ばれる白抜けは、版ズレ、トナーの物理的性質、および用紙の剛性などによって引き起こされます。

自動トラッピングのカスタマイズ機能では、高度なトラッピング設定を利用でき、それらの値を完全に制御できます。E-22B/E-22Cには、プリントデバイスから標準的な用紙に出力する場合に適したデフォルト値がありますが、使用する用紙によって最適な出力結果が得られない場合は、必要に応じてトラッピング値を変更することができます。

自動トラッピングを使用した印刷最初にトラッピング値をカスタマイズしたかどうかに関係なく、自動トラッピングをオンにして、ジョブを印刷できます。

自動トラッピングでジョブを印刷するには

1 アプリケーションで、「ファイル：印刷」を選択してから、プリンターとして E-22B/E-22Cを選択し、プリンターのプロパティから Fieryのプリントオプションに進みます。



2 「カラー」タブの「自動トラッピング」プリントオプションで「オン」を選択します。


Command WorkStationでトラッピング値をカスタマイズしていない場合、ジョブはデフォルトのトラッピング値で印刷されます。値を編集すると、ジョブはカスタムのトラッピング値が適用されて印刷されます。


自動トラッピングのカスタマイズCommand WorkStationでは、自動トラッピングのカスタマイズ機能は、「デバイスセンター」の「カラー設定：トラッピング」タブで設定します。トラッピングの使用方法の詳細は、Command WorkStationヘルプを参照してください。

IMAGEVIEWER 63

IMAGEVIEWER

ImageViewerは、Fiery Productivity Packageで使用できます。

ImageViewerを使用すると、ジョブを出力する前にソフト校正およびカラー調整を行うことができます。ImageViewerのプレビューを使用して、ジョブの配置、向き、内容、および一般的なカラーの正確さを確認することができます。ジョブにハーフトーンスクリーン設定が設定されている場合、プレビューではコンポジット画像がドットで表示されます。各プロセス色の版データを単独で表示するか、他の色と組み合わせて表示するかを選択して、個々の版データまたは任意の版の範囲の組合せを確認することができます。

ImageViewerの起動「アクション」メニューまたはCommand WorkStationの「プレビュー」ウィンドウからImageViewerを起動します。

「アクション」メニューから IMAGEVIEWERを起動するには

1 Command WorkStationの「ジョブセンター」でプレビューするジョブを選択します。

メモ：ImageViewerでは「処理済み」（濃い黄色の背景）の待機ジョブのみ表示することができます。「処理済み」の待機ジョブは、RIP済みアイコン（青い矢印のついたページ）でも表示されます。

2 必要に応じて、「アクション」メニューから「処理後待機」を選択し、ジョブを処理済みの待機状態にします。

IMAGEVIEWER 64

3 ImageViewerを起動するには、次のいずれかを行います。

• 「アクション」メニューから「ImageViewer」を選択

• 選択したジョブを右クリックし、表示されるメニューから「ImageViewer」を選択

ImageViewerのメイン画面が表示されます。

IMAGEVIEWER 65

「プレビュー」ウィンドウから IMAGEVIEWERを起動するには

1 Command WorkStationの「ジョブセンター」でプレビューするジョブを選択します。

メモ：ImageViewerでは「処理済み」（濃い黄色の背景）の待機ジョブのみ表示することができます。

2 必要に応じて、「アクション」メニューから「処理後待機」を選択し、ジョブを処理済みの待機状態にします。

3 「アクション」メニューから「プレビュー」を選択します。

ページのサムネイルと選択されているページのプレビューが表示されます。

4 ImageViewerを起動するには、ソフト校正するページのサムネイルを選択して、ImageViewerをクリックします。

ImageViewerのメイン画面が表示されます。

ImageViewerの使用方法については、ImageViewerヘルプを参照してください。

1 ImageViewerボタン1


コントロールバー

コントロールバー機能は、Fiery Productivity Packageで使用できます。

コントロールバー機能を使用すると、各ページのユーザーが指定した場所にカラーバーとジョブ情報を含むコントロールバーを追加して印刷することができます。

デフォルトのコントロールバーは、E-22B/E-22Cのデフォルト用紙サイズ（レター /A4、またはそれより大きいサイズ）に収まるようにデザインされています。他の用紙サイズのためにコントロールバーを作成することもできます。

メモ：コントロールバーが指定用紙に収まらない場合、コントロールバーはクリッピングされます。

メモ：ユーザー定義のコントロールバーの背景色を「白」に設定する場合、用紙シミュレーションを有効にするためには、CMYK色空間で白を定義する必要があります。用紙シミュレーションの詳細は、69ページを参照してください。

デフォルトのコントロールバーは、カラーバーとジョブ固有のジョブ情報を提供しています。多くのジョブはデフォルトのコントロールバーで正常に印刷することができますが、独自のカラーバーが必要な場合は、「カラー設定：コントロールバー」タブでカスタム値を定義して作成することができます。

コントロールバーを使用した印刷「コントロールバー」プリントオプションをオンに設定することにより、「コントロールバー」でジョブを印刷できます。

コントロールバーでジョブを印刷するには




2 「ジョブ情報」タブの「レポート」の「コントロールバー」プリントオプションで「オン」を選択します。



Command WorkStation でカスタムコントロールバーを設定していない場合、ジョブはデフォルトのコントロールバーで印刷されます。カスタムコントロールバーを設定済みの場合、ジョブはカスタムコントロールバーで印刷されます。

1 固定カラーバー2 ジョブ固有の情報

1

2


カスタムコントロールバーカスタムコントロールバーの機能は、「デバイスセンター」の「カラー設定：コントロールバー」タブで設定します。コントロールバーの使用についての詳細は、CommandWorkStationヘルプを参照してください。


用紙シミュレーション白色点の編集

白色点の編集を含む用紙シミュレーション機能は、Fiery Productivity PackageまたはFieryGraphic Arts Basic Plus Packageで使用できます。

ICCプロファイルには「白色」の定義が含まれていますが、白色は常に人の目と視覚的に一致するとは限らないため、知覚的な調整が必要となります。用紙シミュレーション白色点機能は、ICCプロファイルで定義されている白色点（用紙の色）の色相、明度、彩度を知覚的に調整することができます。

「用紙シミュレーション」オプションが有効になっている場合、E-22B/E-22Cでは、ページの白色領域を印刷しないという方法ではなく、CMYK値を使用して用紙の白色をシミュレートします。用紙シミュレーションをカスタマイズすることなく、用紙シミュレーションを使用してジョブを印刷することができます。デフォルトの用紙シミュレーション設定を使用して、多くのジョブで最適な出力を得ることができます。ただし、用紙シミュレーションで印刷する前に、Command WorkStationで白色点の値を編集して、用紙シミュレーションをカスタマイズすることもできます。

用紙シミュレーションを使用した印刷最初に用紙シミュレーションをカスタマイズしたかどうかに関係なく、有効になっている用紙シミュレーションでジョブを印刷できます。

用紙シミュレーションを使用してジョブを印刷するには




2 「カラー」タブで「エキスパート設定」をクリックします。


3 「カラー入力」タブで「用紙シミュレーション」を選択します。

4 用紙シミュレーション白色点の値を編集した場合、同様に以下の設定を選択します。

• 「カラー入力」タブの「CMYK/グレースケールソース」で、「用紙シミュレーション白色点」の値を編集して保存したカスタムプロファイルを選択します。

• 「カラー入力」タブの「CMYK/グレースケール処理方法」で、「フル（出力GCR）」を選択します。

• 「出力」タブの「出力プロファイル」で、用紙シミュレーション白色点の値を編集したときにカスタムCMYKソースプロファイルに関連付けたプロファイルを選択します。

5 「OK」をクリックして、設定を保存します。


Command WorkStation で用紙シミュレーション白色点を編集していない場合は、ジョブはデフォルトの用紙シミュレーション値が適用されて印刷されます。値を編集すると、ジョブはカスタム用紙シミュレーションの値が適用されて印刷されます。


用紙シミュレーション白色点の編集ジョブはデフォルトの用紙シミュレーション設定を使用して問題なく印刷することができます。ただし、Command WorkStationで用紙シミュレーション白色点の値を編集して、用紙シミュレーション設定をカスタマイズすることができます。

「用紙シミュレーション白色点」ダイアログボックスにアクセスする方法の詳細は、Command WorkStationヘルプを参照してください。

用紙シミュレーション白色点の値を編集する場合、それらの値は、カラーエディターで既存のCMYKソースプロファイルを編集して作成するカスタムプロファイルに保存します。また、CMYKソースプロファイルを出力プロファイルに関連付ける必要があります。

メモ：モニター上にカラーを正確に表示するためには、モニターおよびモニター設定を正しく設定しておく必要があります。詳細は、Command WorkStationヘルプを参照してください。

メモ：用紙シミュレーションをオンに設定し、代替カラーをC=0、M=0、Y=0、K=0に定義した場合、「カラー代替」で定義した値によって「用紙シミュレーション」の値が上書きされます。「カラー代替」の詳細は、Command WorkStationヘルプを参照してください。


ハーフトーンシミュレーション

カラーごとの線数のカスタマイズを含むハーフトーンシミュレーション機能は、FieryGraphic Arts Basic Plus Packageで使用できます。

E-22B/E-22Cでは、ユーザーがハーフトーンを定義してより正確な校正を行うための機能が提供されています。ハーフトーンシミュレーション校正では、オフセット印刷のフィルムや版上のドットのほぼ正確なシミュレーションを行います。ハーフトーンシミュレーションでは、ジョブに適用するカスタムハーフトーンスクリーンを定義することができます。Fiery Graphic Arts Basic Plus Packageでは、カラーごと（C、M、Y、K）のスクリーン線数をカスタマイズできます。

事前定義されたハーフトーンスクリーンを選択してジョブを印刷し、好結果を得ることができます。ハーフトーンスクリーンの値をカスタマイズする必要がある場合は、アプリケーションまたはCommand WorkStationでカスタムハーフトーンを定義し、プリンタードライバーのハーフトーンシミュレーションプリントオプションで目的のスクリーンを選択します。

プリントオプションと事前定義されたハーフトーンスクリーンで印刷する手順については、次のセクションを参照してください。ハーフトーンシミュレーションペインとカスタムハーフトーンスクリーン値を指定するための手順については、Command WorkStationヘルプを参照してください。

ハーフトーンシミュレーションプリントオプションハーフトーンシミュレーションオプションを設定することにより、ハーフトーンシミュレーション機能を使用することができます。以下の項目から選択してください。

• アプリケーション定義は、アプリケーションで指定された事前定義されたハーフトーンスクリーンを使用します。サポートされているアプリケーションの詳細は、75ページを参照してください。

• 新聞は、新聞のような見た目や雰囲気（感触）の事前定義されたハーフトーンスクリーンを使用します。

• ユーザー定義スクリーン1/2/3 は、Command WorkStationの「カラー設定」の設定に基づいて、ユーザー定義されたハーフトーンスクリーンを適用します。

メモ：新聞、ユーザー定義スクリーン1/2/3をMicrosoft Officeを含むすべてのアプリケーションで使用することができます。


事前定義されたハーフトーンスクリーンを使用した印刷次の手順に従って、プリンタードライバーから事前定義されたデフォルトのハーフトーンスクリーンを使って、ジョブを印刷します。

デフォルトのハーフトーンスクリーンを使用してジョブを印刷するには




2 「イメージ」タブで、ハーフトーンスクリーンリストから、事前定義されたハーフトーンスクリーンを選択します。

詳細は 72ページを参照してください。


指定したジョブが、あらかじめ定義されているハーフトーンスクリーンを使用して、E-22B/E-22Cに出力されます。


カスタムハーフトーンシミュレーションのセットアップカスタムハーフトーンシミュレーションを設定するには、Command WorkStationの「カラー設定：ハーフトーンシミュレーション」タブで値を設定します。カスタムハーフトーンシミュレーションスクリーンの設定の詳細は、Command WorkStationヘルプを参照してください。

カスタムハーフトーンスクリーンを使用した印刷スクリーン1、スクリーン2、スクリーン3のハーフトーン値を指定した後で、プリンタードライバーから対応するカスタムスクリーン名を選択します。カスタムハーフトーンスクリーンでジョブを印刷する手順は、73ページに記載されている手順と同じです。

メモ：デフォルトのハーフトーンスクリーンでジョブを送信して、Command WorkStationジョブのプロパティからプリントオプションを変更することもできます。

印刷されたジョブは、ハーフトーンシミュレーションペインで定義された設定が反映されています。


サポートされているアプリケーション以下のアプリケーションは、Mac OSおよびWindowsで、ハーフトーンシミュレーションプリントオプションの「アプリケーション定義」設定との互換性についてテストされています。他のアプリケーションも、ハーフトーンスクリーン定義に標準のPostScript変換を使用し、定義に使用されているパラメータが複写機 /プリンターで使用可能な範囲で設定されている限り、同様に機能します。

• Adobe Acrobat


• Adobe InDesign

• Adobe PageMaker

• QuarkXPress

POSTFLIGHT 76

POSTFLIGHT

Postflight機能は、Fiery Productivity Packageで使用できます。

Postflight機能は、カラーが期待通りに出力されない原因を探し出す場合に役立ちます。診断およびトレーニングツールの両方では、実際にジョブがE-22B/E-22Cによって受信および処理される方法についての有用なグローバル情報およびオブジェクト特有の情報を提供します。Postflightは、表示可能なオブジェクトにより使用できる色空間のみではなく、ジョブにより使用される色空間も識別します。印刷済みジョブのカラー出力のトラブルシューティング、または出力エラーの予防ツールとしてPostflightを使用することができます。

すべてのオブジェクト（画像、グラフィック、およびテキスト）をカラーコード化して、オリジナル書類を印刷することができます。ジョブで使用されている色空間およびこれらの色空間に影響を与えているプリントオプションが、レポートに示されます。また、レポートでは、印刷環境についての情報も提供します。テストページを印刷すると、印刷環境の状況を確認することもできます。

メモ：Postflightを使用する場合、「プログレッシブ」、「カラー代替」、「色分解の組合せ」機能を使用することはできません。プリンタードライバーからこれらのオプションを選択すると、エラーメッセージが表示されます。

Postflight設定Postflightプリントオプションは、ジョブの出力を印刷するためにセットできます。

• 要約レポート

• テストページ

• カラーコードページ

• 上記のすべて

POSTFLIGHT 77

要約レポート

レポートは、デフォルトのカラーモードでE-22B/E-22Cのデフォルトの用紙サイズに印刷されます。

レポートには、ジョブ情報、ColorWiseグローバル設定（キャリブレーションと出力プロファイル）、オブジェクトの色空間に従ったオブジェクト特有の設定、およびジョブ中のすべてのスポットカラーに関するスポットカラー情報が含まれます。

メモ：複数の出力プロファイルを使用できる用紙種類の混合ジョブの場合、ページが同じ設定をもつ同じ用紙に印刷されるときに、Postflightは信頼できる結果を生成します。

メモ：用紙シミュレーションで定義された背景は、PostflightレポートにはCMYKオブジェクトとして表示されません。用紙シミュレーションの詳細は、「用紙シミュレーション」（26ページ）を参照してください。

テストページ

テストページはジョブと同じ用紙にグローバル設定で印刷されます。ただし、カラーオブジェクトはユーザーが指定したカラー定義（CMYK、RGBソースプロファイルなど）とは関係なく印刷されます。

テストページの色が正しくない場合、恐らく、出力プロファイル、キャリブレーション、または印刷デバイスが原因として考えられます。

このページ上には色が正しく印刷されるが、ジョブのオブジェクトの色が正しく印刷されない場合、印刷が正しく行われなかったオブジェクトの問題である可能性があります。テキスト、グラフィックに設定したカラー値が間違っている、画質が悪い、色域を超えているなどが問題として考えられます。

カラーコードページ

このオプションを使用すると、オリジナル書類のカラーコードページを印刷できます。カラーコードページは、各オブジェクトの色空間を識別できるように、オブジェクトを色分けして印刷したものです。

オブジェクトの色空間に対応するカラーは次の通りです。

• Grayオブジェクト：グレー

• CMYKオブジェクト：シアン

• RGBオブジェクト：レッド

• デバイス独立オブジェクト：青紫

• スポットカラーオブジェクト：イエロー

間違って印刷されているオブジェクトの色空間を確認した後で、これらの色空間に影響を与える設定に適切な変更を行うことができます。

POSTFLIGHT 78

Postflightの例ここでは、品質の高いカラーが要求されている場合のPostflightの使用例を説明します。

• 期待通りに出力されないカラーの診断（79ページを参照）

• キャリブレーション状況の確認（80ページを参照）

• 出力プロファイルの品質の確認（81ページを参照）

• 特定オブジェクトのカラー出力エラーの診断（82ページを参照）

メモ：以下の手順のそれぞれについて、レポートをE-22B/E-22Cで印刷する代わりに、E-22B/E-22Cの待機キューに送信して、（ラスターデータを伴うジョブの）情報をImageViewerでプレビューすることができます。ImageViewerに関する詳細は、ImageViewerを参照してください。

メモ：Windows、Mac OSのどちらでも手順は同様です。

POSTFLIGHT 79

例 1：期待通りに出力されないカラーの診断

期待されない色でジョブが印刷された場合は、次の手順を参考に、Postflightで問題を診断してからジョブを再印刷してください。

予測されない色を診断するには




2 「ジョブ情報」タブで、「レポート」の下の「Postflight」で「すべて」を設定します。


テストページ、カラーコードページ、およびレポートが印刷されます。

4 すべての Postflightページを確認します。

5 Postflightページの記載内容に従って、カラー設定を変更します。

印刷環境、プリントデバイスの状態、カラー設定により異なりますが、変更できる設定は次の通りです。

• プリントデバイスの問題を解決する（プリントデバイス付属の取扱説明書を参照）

• E-22B/E-22Cのキャリブレーションを行います（キャリブレーションを参照）。

• Command WorkStationを使用して出力プロファイルのカラーを編集します（Command WorkStationヘルプを参照）。

• Command WorkStationを使用してデフォルト設定を変更します（Command WorkStationヘルプを参照）。

Command WorkStation の「ジョブのプロパティ」を使用して印刷ジョブ特定のプリントオプションを変更する

6 ジョブを再プリントする際に Postflightを「オフ」に設定します。

カラー設定を編集したジョブが E-22B/E-22Cで印刷されます。

7 必要に応じて、これらの手順を繰り返します。

良い出力結果が得られるまで、上記の手順を繰り返します。

POSTFLIGHT 80

例 2：キャリブレーション状況の確認

ジョブを印刷する前にキャリブレーション状況を確認するには、次の手順を参照してください。

キャリブレーション状況を確認し、最適なキャリブレーションでジョブを印刷するには


2 「ジョブ情報」タブで、「レポート」の下の「Postflight」で「要約レポート」を設定します。


要約レポートが印刷されます。

4 ColorWiseグローバル設定ページを確認します。

5 必要に応じて、キャリブレーションを行います。

最後のキャリブレーション以降にプリントデバイスでサービスが実行されている場合や、キャリブレーションが実行されていない場合は、Postflightレポートで指定されたキャリブレーション設定を使用してキャリブレーションを行います。

キャリブレーションについての詳細は、キャリブレーションを参照してください。


新しくキャリブレーションされた E-22B/E-22Cでジョブが印刷されます。

POSTFLIGHT 81

例 3：出力プロファイルの品質の確認

プリントデバイスの出力プロファイルの品質を確認するには、次の手順を参照してください。

出力プロファイルの品質を確認し、最適な出力プロファイルで印刷するには


2 「ジョブ情報」タブで、「レポート」の下の「Postflight」で「テストページ」を設定します。


テストページが印刷されます。

4 Postflightテストページでカラーの品質を確認します。

メモ：ジョブと同じ用紙、プリントオプション設定でテストページが印刷されているかどうかを確認してください。

5 Postflightテストページの指示を確認します。

6 必要に応じて、出力プロファイルのカラーを編集するか、またはプロファイルを作成します。

ジョブと同じ用紙で最適な出力結果を得るには、出力プロファイルをカスタマイズするか、または新しいプロファイルを作成する必要があります。


編集した出力プロファイルまたは新たに作成した出力プロファイルを使用して、ジョブがE-22B/E-22Cで印刷されます。

POSTFLIGHT 82

例 4：特定オブジェクトのカラー出力エラーの診断

カラー出力エラーを診断するには、次の手順を参照してください。

特定オブジェクトのカラー出力エラーを診断し、変更したカラー設定でジョブを印刷するには

1 アプリケーションで、「ファイル：印刷」を選択してから、プリンターとして E-22B/E-22C を選択し、プリンターのプロパティから Fiery のプリントオプションに進みます。

2 「ジョブ情報」タブで、「レポート」の下の「Postflight」で「カラーコードページ」を設定します。


カラーコードページが印刷されます。

4 Postflightカラーコードページを確認します。

5 必要に応じて、カラー設定を変更します。

色空間に関連した ColorWiseプリントオプションについての詳細は、ColorWiseプリントオプションを参照してください。

メモ：カラーコードページの設定を使用すると、特定の色空間要件を持つ別のプリントデバイスにジョブが送信されます。たとえば、CMYK出力するジョブのオブジェクトはシアンで出力される必要があります。


編集したカラー設定を使用して、ジョブが印刷されます。

索引 83

数字2色印刷マッピング

Postflight 55

色分解の組み合わせ 55印刷 56カラー代替 55コンポジットオーバープリント 55設定 56定義 56

AAdobe RGB設定、「RGBソースまたはDevice

Link」オプション 28Apple標準設定、「RGBソースまたはDevice

Link」オプション 28

C「CMYK/グレースケール処理方法」オプション 21

「CMYK/グレースケールソースまたはDevice Link」オプション 21

Color Barsフォルダー 42ColorWiseオプション、指定 32「ColorWiseオフ」設定 22ColorWiseカラー管理システム

ICCプロファイルサポート 12主な機能 12ワークフロー図 16

Command WorkStation

2色印刷マッピングの定義 56カラー代替の定義 55コントロールバー機能 68自動トラッピング設定 62スポットカラー機能 54ハーフトーンシミュレーション機能 74用紙シミュレーション白色点の編集 71

EeciRGB設定、「RGBソースまたは

Device Link」オプション 28EFIRGB設定、「RGBソースまたは

Device Link」オプション 28ES-1000分光測色計用語 43

FFiery Productivity Package 53、58、69、72FieryColorBar.eps 42

Fiery RGB設定、「RGBソースまたはDevice Link」オプション 28

IICCプロファイルインストール 38定義 12レンダリングインテント 27

IEVE 58

IEVEでの赤目の補正 58IEVEでの色の調整 58IEVEでの色調の調整 58IEVEでのシャープさの調整 58「Image Enhance」プリントオプション 60ImageViewer、使用 59、63

MMac OSカラー管理オプション 35

PPANTONE Coatedカラー参照 30Postflight 23、24、76

ColorWiseグローバル設定 80色の問題 78、82期待しない色 78、79キャリブレーション状況 78、80出力プロファイルの品質 78、81用紙シミュレーション 77

PostScriptカラーに関する問題 18、21、28

索引

索引 84

R「RGB/Labレンダリングインテント」オプション 27

「RGB/LabをCMYKソースに分解」オプション 29

RGB画像埋め込みプロファイル 28ソースプロファイルの定義 28

「RGBソースまたはDevice Link」オプション 28

「RGB透明度の最適化」オプション 25

SsRGB、「RGBソースまたはDevice Link」オプション 28

SWOP 22

UUgra/Fogra Media Wedge 42

VVDPジョブ 26

WWindows、プリントオプション 35

あ鮮やかさ ICCレンダリングインテント 27

いイメージ ICCレンダリングインテント 27色空間 16色分解印刷 19、23、30ターゲット色空間 29

色分解の組合せ 76「色分解の組み合わせ」オプション 23

う「埋め込みプロファイルを使用」（使用可能な場合）オプション 31

かカスタムキャリブレーション設定 48、50カスタムコントロールバー 68カスタムシミュレーション 22カスタム出力プロファイル 48、50カスタムプロファイル、作成 42カラー管理システム（CMS

Color Management System）12カラー、校正 59、63カラー代替 23、24、76定義 55

「カラー代替」オプション 30カラーの校正 59、63カラーパッチテストページ 52

カラー表 52カラーファイル 42カラープロファイル「ICCプロファイル」を参照

きキャリブレーション

「ColorCal、測定値」も参照概要 51状況の確認 44スケジュール 52測定 51ターゲット 51無効化 44

48、50キャリブレーション設定 47印刷設定 49カスタム 48、50推奨の用紙 49

くグラフィック ICCレンダリングインテント 27グレー（RGB）/グレー（CMYK）オプション 25

こコントラスト ICCレンダリングインテント 27コントロールバーカスタム 68プリントオプション 66

コンポジット、印刷 19、23、30「コンポジットオーバープリント」オプション 24

索引 85

し「自動トラッピング」オプション 17自動トラッピングのカスタマイズ 61シミュレーション、カスタム 22出力プロファイル

Postflight 79、81カスタム 48、50キャリブレーション設定 47スポットカラー 53用紙シミュレーション 26、70、71

「出力プロファイル」オプション 26「純原色」設定、「CMYK/グレースケール処理方法」オプション 21ジョブ、ソフト校正表示 59、63「白黒ページの認識」オプション 18

すスポットカラー 53

RGBまたはCMYK値 55カラー代替 55スポットカラーマッチング 53名称付きカラー 53

スポットカラー、CMYK相当 29、53スポットカラー辞書 53「スポットカラーマッチング」オプション 29

せ絶対カラーメトリックレンダリングインテント 27

そ相対カラーメトリックレンダリングインテント 27

ち知覚 ICCレンダリングインテント 27

と透明オブジェクト 25トラッピング 17

の濃度 51、52

はパスワード、キャリブレーション 43

ハーフトーンシミュレーションアプリケーション定義 72印刷 73、74カスタマイズ 74キャリブレーション 50新聞 72プリントオプションh 72ユーザー定義スクリーン 72

ひビジネスグラフィックレンダリングインテント 27

ふフォトグラフィックレンダリングインテント 27複写機の操作部からのColorCalキャリブレーション 46

「ブラックオーバープリント」オプション 18「ブラックテキスト /グラフィック」オプション 19プリンタードライバー

Mac OS 35Windows 35

プリントオプションMac OS 35Windows 35

「フル（出力GCR）」設定、「CMYK/グレースケール処理方法」オプション 21

「フル（ソースGCR）」設定、「CMYK/グレースケール処理方法」オプション 21プログレッシブ分版印刷 76プロファイルインストール 38カスタム 42管理 42定義 12レンダリングインテント 27

へ「変換を省略」設定 22

よ用語 11用紙シミュレーション白色点の編集 71フル（出力GCR）70

「用紙シミュレーション」オプション 26

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カラーコントローラー E-22B/E-22Cswdownload.efi.com/ftpvefigs/7895638634/4559882550/... · 2013-09-25 · † カラーコントローラー E-22B/E-22C から一貫したカラー出力を得るためのキャリブレー