Forrester Consulting Thought Leadership Paper 委託元 : Intel

2017 年 8 月

クラウドの価値を引き出す一貫性、高性能、およびあらゆる場所での セキュリティーを備えたハイブリッド・クラウドの 展開方法

目次

エグゼクティブ ・サマリー

ハイブリッド・クラウドの採用が加速

企業は矛盾したクラウド・プラットフォームと管理ツールに苦しんでいる

組織は、安全なハイブリッド・クラウドを使用してビジネス・クリティカルなアプリケーションとデータを最新化する

主な提言

付録

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FORRESTER CONSULTING の概要

Forrester Consulting は、企業からの委託により第三者機関として客観的な調査を行い、これに基づくコンサルティングを提供することで事業の成功を支援しています。短期の戦略セッションから個別のご要望に応じた長期のプロジェクトまで、専門知識と経験が豊富な Forrester Consulting のリサーチ アナリストが直接お客様に対応し、それぞれのビジネスに関する課題について専門的な知見を提供いたします。詳細については、forrester.com/consulting をご覧ください。

© 2017, Forrester Research, Inc. All rights reserved.無断複製、転載、配布を禁止します。本レポートは、調査時に入手可能な最も信頼できる情報に基づいて作成されました。本報告書の提案内容は調査時の判断を反映したものであり、変更されることがあります。Forrester®、Technographics®、Forrester Wave、RoleView、TechRadar、および

Total Economic Impact は Forrester Research, Inc. の商標です。その他すべての商標は、それぞれ該当する会社が所有権を有しています。詳細については、forrester.com をご覧ください。[1-13X3C1M]

プロジェクト ディレクター :

Mark Brozek

(シニア・マーケット・インパクト・コンサルタント )

調査協力：

Forrester インフラストラクチャーおよび運用調査グループ

エグゼクティブ サマリーハイブリッド・クラウドは未来のものではありません。今日すでに使用されています。パブリック・クラウドとプライベート・クラウドの両方で急速に革新が進んでいるため、企業は競争上の優位性をもたらすソフトウェアを構築して最新化することで、それぞれを積極的に採用しています。今日、ほとんどの企業は、さまざまなサービス、パフォーマンス、セキュリティーのニーズを満たすために、複数のパブリック・クラウドとプライベート・クラウドを使用しています。大手企業では、パブリックとオンプレミスのアプリケーション、サービス、プラットフォームを統合して、オンサイトとオフサイトの両方で一貫したクラウドを実現し、さらにハイブリッド・クラウドを構築しています。

採用を加速し、ハイブリッド・クラウド最大の利点を得るために、企業はハイブリッド・クラウドをよりシンプルで安全に、より速く、より簡単に管理するためのプラットフォーム、ツール、サービスを積極的に探しています。パブリック・クラウドを 1 つのランディング ・ゾーンとして使用して新しいクラウド対応なアプリケーションを構築し、同時にオンプレミスのデータセンターにおけるレガシー・アプリケーションを最新化している企業では、多くのコア・ビジネス・アプリケーションの展開が遅れています。

インテルは 2017 年 5 月、Forrester Consulting にハイブリッド・クラウドの採用、認識、投資計画を評価するよう依頼しました。Forrester は、北米、ヨーロッパ、アジアから 515 名の回答者を対象にオンライン調査を行い、このトピックを調査しました。

調査結果の要点

› ハイブリッド・クラウドは、有形の貴重なビジネス上のメリットをもたらします。パブリック・クラウド・サービスと民間企業のクラウド・インフラストラクチャーを統合することで、企業は選択肢、柔軟性、革新への道筋を得ることができます。ハイブリッド・クラウドのユーザーは、コスト効率の向上、IT リソースの管理能力の向上、セキュリティーの強化、スケーラビリティーの向上、データ管理の改善などを報告しています。

› 企業は矛盾したプラットフォームと管理ツールに苦しんでいる。ハイブリッドを成功させる上で最大の脅威は、接続されていない管理ツールや矛盾したクラウド・プラットフォームが数多く存在することです。複雑さは効率を低下させます。クラウドにおける意思決定者は、統合され統一された監視ツールに投資し、クラウド・プラットフォームのベンダーに、確立されたセキュリティー、パフォーマンス、およびコンピューティング・コンポーネントを活用するよう促すことによって、これを克服します。

› 多くの組織では、ワークロードの構成が最適化されていません。調査対象の企業の半数以上は、現時点でのワークロード構成を積極的に最適化していないため、ハイブリッド・クラウドの利点を最大限に活かすことができません。Forrester は、ハイブリッド・クラウドの成功のための重要な要件である 2017 年における監視および管理ツールへの投資の増加を期待しています。

› 企業は、一貫したセキュリティーとパフォーマンスでハイブリッド・クラウドを拡大するために、信頼できるベンダーに目を向ける。意思決定者は、信頼できるベンダーの統合ソリューションを好みます。セキュリティー上の懸念事項が、ハイブリッド・クラウドの課題リストの最上位を占めています。既知の信頼できるテクノロジーをベースとした強力なセキュリティー・プラットフォームこそ、企業が自信を持って、安全にハイブリッド・クラウドを拡張するための最良の方法です。

ハイブリッド・クラウドの採用が加速 :現在、10 社中 7 社が包括的なクラウド戦略を構築しており、10 社中 6 社ではすでにハイブリッドへのアプローチを採用しています。

1 | クラウドの価値を引き出す

ハイブリッド・クラウドの採用が加速ここ数年、エンタープライズ・クラウド・コンピューティングの採用は加速しています。企業の意思決定者で、総合的なクラウド戦略の開発に対して最重要、または高い優先順位を付けている割合は、2012 年の 52 % から、2016 年では増加し、この割合は 2017 年も引き続き上昇すると見込まれます。1 意思決定者が、ますます増大する企業負荷をプライベート・クラウドとパブリック・クラウドのプラットフォームに移行するにつれ、単一のプラットフォームにはほとんど依存しなくなるため、クラウドはビジネス・テクノロジー変革の鍵になると思われます。Forrester Data Business Technographics® には、コストと俊敏性のメリットが複数のプラットフォームを使用する場合の管理の複雑さを上回ることが示されているため、マルチクラウドおよびハイブリッド・クラウドの展開が標準であることを示しています。当社の調査では、以下の傾向がさらに検証されました。

› ハイブリッド・クラウドはすでに普及し、成長していることが判明しました。Forrester のデータによると、クラウド戦略を採用している北米および欧州の組織の 59% が、ホストされているプライベート、内部プライベート・クラウド、およびパブリック・クラウドのプラットフォームを組み合わせたハイブリッド・クラウドを採用しています。2 Forrester の調査では、ハイブリッド・クラウドを利用するほとんどの組織には、1 ~ 3 台で構成される各タイプのクラウド・プラットフォームがあります (図 1参照 )。

› マルチクラウドに順列があるのと同様に、マルチクラウドに移行する多くの理由が存在します。企業はしばしば、異なるワークロードやユースケースに対して、異なるパブリック・クラウドやプライベート・クラウドを使用することから始めます。多くの組織では、まずデータのバックアップと災害復旧用にパブリック・クラウドを使用します。そして、ほとんどのプライベート・クラウドは、当初ソフトウェアの開発とテストをサポートするために構築されます。回答者は、複数のクラウドを使用する理由を尋ねられたときに、これらのユースケースと、オンプレミスまたはオフプレミスの各プラットフォームの固有のパフォーマンスとサービスレベルを活用したいという全般的な要望を挙げました (図 2参照 )。マルチクラウドよりもさらに進んだ、最新のハイブリッド・クラウド・ソリューションは、サービス・プロバイダー間のワークロード・モビリティーとクラウド連携を大幅に簡素化することができ、パブリック・クラウドをセカンダリストレージのレイヤーとして使用する以上の大きな価値を提供します。3

› データセンターの統合と自動化は、今後 12 カ月間にわたって大きな ITでの優先事項となります。企業の IT リーダーは、コストを削減しながらサービスを増やすという大きなプレッシャーを受けています。統合と自動化はこの戦略の一環ですが、組織はそれぞれの強みのために、異なるプラットフォームを活用することで、コスト効率を向上させます。これにより、組織はデータセンター・インフラストラクチャーの仮想化、統合、および自動化を行い、クラウド・インフラストラクチャーとしての IaaS (Infrastructure as a Service)や PaaS (Platform as a Service) を同時に活用します。ハイブリッド・クラウドは、データセンターやパブリック・クラウドのいずれにおいても、組織がすべてのインフラストラクチャーの使用を同時に統合し、最適化するための効率と柔軟性を提供します。

2

3 | クラウドの価値を引き出す

組織には、平均して 1～ 3 種類のクラウド・プラットフォームが存在している。

あなたの組織では、プラットフォームをどのように使用していますか？

図 2

調査対象：購入 /予算権限があるか、組織のクラウド・プラットフォームに関する意思決定を行っているか、意思決定に影響力があるマネージャー以上の 515 人出展：Forrester Consulting が Intel の委託を受けて実施した調査 (2017 年 5 月 )

33％ データのバックアップ /リカバリ用に、クラウド・ストレージ・サービスを活用するため

32％ 災害復旧に備えて、DR サイトおよび /または復旧オプションとしてクラウドを使用するため

31％ 異なるクラウド・プラットフォームで異なるサービスレベルやパフォーマンスを利用するため

29％ 最良の価格で交渉し、ベンダーのロックインを避けられるようにするため

28％ クラウド・ストレージ・プラットフォームを活用してストレージコストを削減するため

「あなたの組織で使用されているプラ ットフォームは、次の種類ごとにどれくらいありますか?」

ホスト型プライベート・クラウド 内部プライベート・クラウド パブリック・クラウド

図 1

調査対象：企業でクラウドの決定を担当するマネージャー以上のIT 意思決定者 515 人注記：数値を四捨五入しているため、合計が 100 にならない場合があります。出展：Forrester Consulting が Intel の委託を受けて実施した調査 (2017 年 5 月)

0 1 2 3 4 5+ 0 1 2 3 4 5+ 0 1 2 3 4 5+

14%

27%31%

27%

30% 23%30%

15%

17% 20%

7%6% 9% 7%9% 6%

10%10%

企業は矛盾したクラウド・プラットフォームと管理ツールに苦しんでいる複数のクラウド・ソリューションへの投資を検討する場合、共通の関心事は管理の複雑さです。異なるクラウド・プラットフォームの数が増えるにつれて、企業はどのように制御とセキュリティーを維持していけば良いのでしょうか ?種類が異なるツールとプラットフォームの数が増えると論理的にも複雑になり、既に過剰な仕事でパンク寸前の IT プロフェッショナルにとって脅威になる可能性があります。しかし、これは適切な戦略で克服することができます。実際、組織がツールや環境間での一貫性を構築するにつれ、2016年では、クラウド管理ツールの市場が統合されるように見えました。4 Forrester の調査によると、多くの組織では、まだこの分野で改善の余地があることがわかりました。

› 多くの組織では、ワークロードの構成が最適化されています。調査対象の企業の半数未満しか、現在のワークロード構成を積極的に最適化していないため、パブリック・クラウドやプライベート・クラウドではワークロードが効果的に適正化されていない可能性があります (図 3 参照 )。ITの意思決定者は 2017 年にクラウドにおける支出を増やしており、Forrester ではこの投資に関する最も重要な部分として、クラウドの監視と管理ソリューションの増加を予測しています。5

› 追跡と測定に関して一貫性がない。組織がセキュリティー、コスト、パフォーマンスを追跡する方法は大きく異なります。調査回答者の 30％ が複数のクラウドにまたがるコストの追跡に課題があると報告し、28％ はハイブリッド環境での監視がより困難であると答えました。セキュリティー、コスト、およびパフォーマンスを追跡する方法は、パブリック・クラウドまたはプライベート・クラウド、あるいはその両方を追跡しているのかによって、大きく異なります。複雑さを低減するために、企業はパブリックとプライベートのいずれか可能なクラウドを介して、一貫したプラットフォームとツールの使用を奨励する必要があります。パブリック・クラウドは、データセンターにあるものと同様に、必須のインフラストラクチャー・コンポーネントに基づいています。既知で信頼できるコンポーネントを活用しているプラットフォームに対して、企業が優先順位を付ければ付けるほど、それぞれの新しいクラウド・プラットフォームで導入するバリエーションは少なくなります。

4

「ワークロードの設定とクラウドの配置を最適化するための措置を講じていますか？」

図 3

調査対象：購入 /予算権限があるか、組織のクラウド・プラットフォームに関する意思決定を行っているか、意思決定に影響力があるマネージャー以上の 499 人出展：Forrester Consulting が Intel の委託を受けて実施した調査 (2017 年 5 月 )

44%はい

13%いいえ

42%開発中

5

› 複雑な展開には高度なスキルセットが必要になる。ハイブリッド・クラウドのさらなる拡大を阻む最大の課題は、セキュリティーとプライバシーに関する懸念、クラウド・プラットフォームと管理スキルセットの欠如、プラットフォーム間での一貫した監視や管理ツールの欠如です (図 4 参照 )。一貫したセキュリティーとプラットフォームがなければ、現在のスタッフのスキルが酷使され、安全に採用できるハイブリッド企業の数は制限されます。こういった課題により、企業のハイブリッド化の促進が阻害されています。

「複数のクラウド・プラットフォーム / 環境の展開 / 使用にはどのような課題がありますか ?」

図 4

調査対象：企業でクラウドの決定を担当するマネージャー以上の IT 意思決定者 515 人出展：Forrester Consulting が Intel の委託を受けて実施した調査 (2017 年 5 月 )

39％ セキュリティー上の懸念 （アプリ /データの保護など）

30％ 複数のクラウド間の追跡コスト

28％ ハイブリッド環境での監視が困難になる

25％ 複数のクラウド・プラットフォームを管理するための熟練した従業員の不足

24％ クラウド間のアプリやデータの移行 (ベンダーのロックインにより移行が困難になる )

「ハイブリッド・クラウドを使用することの最大のメリットは何ですか ?」

図 5

調査対象：企業のクラウドの決定を担当するマネージャー以上の IT 意思決定者 515 人出展：Forrester Consulting が Intel の委託を受けて実施した調査 (2017 年 5 月)

34％ 全体的な IT コスト管理の改善

33％ IT インフラストラクチャー管理の向上、およびワークロード戦略をカスタマイズするための柔軟性の向上

31%セキュリティーとコンプライアンスの向上

30％スケーラビリティーと回復力の向上

30％データ管理の改善

組織は、安全なハイブリッド・クラウドを使用してビジネス・クリティカルなアプリケーションとデータを最新化するあらゆる懸念や課題にかかわらず、ハイブリッド・クラウドは存続を続けるため、ハイブリッド環境の採用と最適化を遅らせる企業はますます競争上の優位性が失われます。企業は、より安全なワークロード、より多くのデータ、ビジネス・クリティカルなアプリケーションをパブリック・クラウドとプライベート・クラウドの両方のプラットフォームに移行することにより、時間の経過とともにハイブリッド環境をさらに拡大しようとしています。この調査では、以下のような状況が明らかになりました。

› ハイブリッド・クラウドは、目に見えるビジネス上のメリットをもたらします。多くの組織が複数のハイブリッド・クラウドを使用している重要な理由があります。IT コスト管理の改善、IT 柔軟性の向上、セキュリティー、スケーラビリティー、データ管理の強化などが挙げられます (図 5 参照 )。最も重要なことは、ハイブリッド・クラウドがアプリケーション最新化のスピードアップにつながることです。これは、顧客優先の時代における重要な IT の優先事項です。6 デジタル上の競合企業よりも先に進むために、企業はハイブリッド・クラウドを求めています。その理由は、ハイブリッド・モデルが、パブリックとプライベートいずれかのクラウドだけでなく、より高い一貫性、より良いセキュリティー、そしてより高い俊敏性を提供できるためです。

6 | クラウドの価値を引き出す

ハイブリッド・クラウドは、資産を所有しながら、展開させるためのサービスは借りるような戦略を含んでおり、IT コストを節約するより多くの方法を実現します。

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› 意思決定者は、信頼できるベンダーからの統合ソリューションを好みます。統合がハイブリッド・クラウド戦略の成功よりも優先されるのは、IT プロフェッショナルがワークロード構成を効果的に監視、最適化、および保護できるように、プラットフォームが統合されている場合に限られます。当社の調査では、クラウドへの投資を検討する場合、組織の 74％ で、複数の異なる最適な組み合わせのソリューション (図 6参照 ) を使用するのではなく、信頼できるベンダーの統合ハイブリッド・クラウド・ソリューションの使用を好むことが判明しました。

› 一貫したセキュリティー、パフォーマンス、および可用性は、企業がハイブリッド・クラウドのプラットフォームに対して求めるものの上位を占めています。ハイブリッド・クラウドを構築する際に、IT 意思決定者にとって重要な多くの機能があります。組織がハイブリッドの配備を拡張しようとする場合、最大の需要は、一貫したセキュリティー、高可用性、最高のコンピューティングとストレージのパフォーマンスを低コストで実現し、仮想化と高度なインフラストラクチャーをサポートすることです (図 7 参照 )。

› ハイブリッド・クラウドのソリューションは、既存のテクノロジーと容易に統合し、強力なパートナー・エコシステムを提供する必要があります。また、調査によると、組織では、管理と拡張、既存のインフラストラクチャーとの統合が容易で、幅広く支持的なパートナー・エコシステムを提供する、現代的で効率的なソリューションを探しています (図 8参照 )。新興のハイブリッド・クラウドを自社で管理する企業はほとんどありません。既存のワークロードと新しいワークロードの両方を移行、最新化、およびサポートすることができる、活気に満ちた幅広いエコシステムが、ハイブリッド化の成功の鍵です。

「次の説明のうち、ハイブリッド・クラウドのソーシング戦略を最もよく表しているものはどれですか ?」

図 6

調査対象：企業でクラウドの決定を担当するマネージャー以上の IT 意思決定者 515 人出展：Forrester Consulting が Intel の委託を受けて実施した調査 (2017 年 5 月)

26%複数のクラウド・ソリューションを最適な組み合わせで使用したい

74%信頼しているベンダーの

統合ソリューションを使用したい

8 | クラウドの価値を引き出す

「ハイブリッド・クラウド・インフラストラクチャーのプラットフォームで、どの機能が最も重要なのですか ?」

図 7

調査対象：企業でクラウドの決定を担当するマネージャー以上の IT 意思決定者 515 人出展：Forrester Consulting が Intel の委託を受けて実施した調査 (2017 年 5 月)

34% パブリックおよびプライベートでのインフラストラクチャー全体にわたる一貫したセキュリティー

31% 組み込まれている高可用性機能

30% 最低コストで最高性能のコンピューティングへのアクセス

29% パブリックおよびプライベートのハイブリッド・ストレージ・アーキテクチャーのサポート

27% 自身が推奨する仮想化プラットフォームのサポート

27% 最先端のコンピューティング・インフラストラクチャーへのアクセス

25% より堅牢なアプリケーション開発プラットフォーム (例えば、サービスとしてのデータベースまたはサービスとしてのプラットフォーム)

23 % 主要なインフラストラクチャー・プラットフォームに基づくリューションを提供するサプライヤーの広範なエコシステム

21% 企業ネットワークをクラウドに拡張するためのソフトウェア・デファインド・ネットワーク

「クラウドの使用を拡大するにつれ、ハイブリッド・クラウド・プラットフォームの次の側面はどれくらい重要になりますか ?」

既存のデータベースとミドルウェア・テクノロジーのサポート

高度でスケーラブルなハードウェアおよびソフトウェアのプラットフォーム

広範なパートナーのエコシステムと、事前に構築されたツールとアプリケーションの市場

図 8

調査対象：企業でクラウドの決定を担当するマネージャー以上の IT 意思決定者 515 人出展：Forrester Consulting が Intel の委託を受けて実施した調査 (2017 年 5 月)

69% 64% 57%

非常に重要ある程度重要その他

非常に重要ある程度重要その他

非常に重要ある程度重要その他

主な提言ハイブリッド・クラウドは、デジタル・トランスフォーメーションを加速させますが、複雑化することはありません。既存のアプリケーションやインフラストラクチャーを最新化し、データセンターの効率を向上し、新しいアプリケーション用にパブリック・クラウドを活用するには、ハイブリッド・クラウドの複雑さを次のようにして取り除きます。

ハイブリッド・クラウドの革新とセルフサービス・オーケストレーションのための新しく効率的なプラットフォームの採用。コンピューティングからストレージ、ネットワーキングまで、最も効率的で、パフォーマンスが高く、管理可能な最新のインフラストラクチャー・コンポーネントに基づいて、パブリック・クラウドとプライベート・クラウドの両方のプラットフォームを探します。ビジネスとコンシューマーによる開発が、使用するすべてのプライベート・クラウドとパブリック・クラウドでクラウドの様な体験 (セルフサービスとオンデマンド・プロビジョニング ) を提供していることを確認します。

マルチクラウド環境用のワークロード戦略を最適化。IT 組織がインフラストラクチャーとプロセスの最新化を開始していない場合は、近い将来、競合他社と歩調を合わせるために最新化を開始する必要があります。アプリケーションの要件を評価して、パブリック・クラウド (エラスティック、オンデマンド・インフラストラクチャー、クラウド対応な開発サービス ) で最新化するのと、管理とセキュリティーを維持し、既存のインフラストラクチャーを最適化するためにオンプレミスで最新化するのと、どちらが理にかなっているかを判別します。

さらなるクラウド対応をすすめるための、アプリケーション主導の段階的なアプローチを取る。アプリケーションのポートフォリオ分析を実行して、セキュリティー、パフォーマンス、または統合の要件のために、既存のアプリケーションの中でどれが自分のデータセンターで最も最新化されているかを特定します。ビジネスを変革する際に、すべてのレガシー・アプリケーションを継続的にレビューして優先順位を付けます。同時に、クラウド対応のアプリケーションを新たに構築します。強力なハイブリッド・クラウド・プラットフォームは、その両方をサポートします。

管理ツールに関しては、追加ではなく拡張機能を考える。使用する新しいクラウド・プラットフォームごとに新しいセキュリティー、パフォーマンス、またはコスト管理ツールを追加することで、よく知られている信頼できるプラットフォームと管理ツールをハイブリッド・クラウドに拡張することを優先します。

管理への統一されたクロスクラウドへのアプローチから始める。最新のコンバージド・インフラストラクチャーとプライベート・クラウド・ソフトウェア・プラットフォームを提供するパブリック・クラウド・プロバイダーを選択すると、ハイブリッド・クラウドの展開時に既存の IT スキルセットと監視ツールを活用できます。

一貫性のあるセキュリティー、高可用性、およびクラウド・プラットフォーム間での最低コストを求める。主要なパブリック・クラウドは、すでに独自のデータセンターを最新化するために使用する可能性が高い、同じ基本的なコンピューティングと仮想化テクノロジーに依存しています。ハイブリッド・クラウドのパブリック側がデータセンターと同じレベルに確保されていることを確認して、一貫性のある保護を確実にすることは、組織にとっての責任となります。

適切なパートナーを見つける。単独で進めるのではなく、信頼できるインフラストラクチャー、サポート、ソフトウェア・エコシステムのプロバイダーにお問い合わせください。適切なハイブリッド・パートナーは、マルチクラウド統合の複雑さの一部を引き受け、自信を持ってハイブリッド・クラウドの使用を一貫してシームレスに拡大できるようにします。

9 | クラウドの価値を引き出す

付録 A:調査方法今回の調査では、米国、ドイツ、英国、日本、中国の企業からの 515 人のクラウド意思決定者を対象に、ハイブリッド・クラウド・ソリューションの採用と姿勢を評価する二重盲検オンライン調査を実施しました。調査に参加していただいたのは、クラウド戦略がある組織でマネージャーレベルおよび IT 意思決定者以上の方々です。今回、貴重なお時間を割いて調査にご協力いただいた方々には薄謝を送らせていただきました。本調査は 2017 年 5 月に実施されました。

付録 B:調査対象者について /データ

10 | クラウドの価値を引き出す

調査対象：企業でクラウドの決定を担当するマネージャー以上の IT 意思決定者 515 人注記 : 数値を四捨五入しているため、合計が 100 にならない場合があります出展：Forrester Consulting が Intel の委託を受けて実施した調査 (2017 年 5 月 )

20% 中国20% 日本

20% ドイツ20% 英国

20% 米国

国

回答者の役職

経営幹部

19%

バイス・プレジデント

10%

ディレクター

41%

マネージャー

31%

全て IT 関係者

1%

1%

2%

2%

3%

3%

3%

4%

4%

4%

5%

5%

8%

13%

19%

21%

その他 ( 具体的にご記入ください )

教育機関、非営利団体

化学品、金属

エネルギー、公共事業、廃棄物管理

電子機器

医療

通信サービス

建設業

輸送、物流

行政機関

ビジネスサービス

消費財メーカー

小売業

金融・保険業

製造業

IT

業界

会社規模 ( 従業員数 )

18%従業員 500 ～ 999 人

47%従業員 1,000 ～ 4,999 人

19%従業員 5,000 ～ 19,999 人

15%従業員 20,000 人以上

付録 C:補足資料関連する FORRESTER の調査レポート

「Benchmark Your Enterprise Cloud Adoption」、Forrester Research、Inc.、2017 年 1 月 3 日

「Justify Your Hybrid Cloud Future With A Solid Business Case」、Forrester Research、Inc.、2017 年 7 月 6 日

付録 D:巻末注1 出展 :「Benchmark Your Enterprise Cloud Adoption」、Forrester Research、Inc.、2017 年 1 月 3 日2 出展 :「Benchmark Your Enterprise Cloud Adoption」、Forrester Research、Inc.、2017 年 1 月 3 日3 出展 :「Hybrid Cloud Is The Foundation For Storage Agility And Economics」、Forrester Research、Inc.、 2017 年 4 月 28 日

4 出展 :「Scoring Forrester’s 2016 Cloud Predictions」、Forrester Research、Inc.、2016 年 12 月 22 日5 出展 :「Benchmark Your Enterprise Cloud Adoption」、Forrester Research、Inc.、2017 年 1 月 3 日6 出展 :「Vendor Landscape:Cloud Migration Services」、Forrester Research、Inc.、2017 年 3 月 28 日

11 | クラウドの価値を引き出す