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Think Automation First
ソリューションセッション
「現場が輝くRPAプロジェクト」
栗山 利彦氏 ダイハツ工業株式会社管理本部 ICT室主査 工学博士
福田 智宏氏 アズワン株式会社 IT推進本部 IT推進部長
ダイハツ工業 会社紹介
ミラ イース「三銃士」CAST
本社:大阪府池田市
創立:明治40年(1907年)
従業員数:13,100人
軽自動車シェアトップ
光が照らし出す笑顔 私たちダイハツは毎日のくらしを 自分らしく軽やかに驚かせる存在でありたいと ずっと想い続けています
ダイハツ工業 RPAの取り組み概要
1. RPA導入背景/時期
2. 現在の取り組み状況
・2017年現場が自主的にRPAテスト導入・2018年7月にUiPathに統一し、PoC実施・今年7月から全社展開予定
・情報部門のICTがセンターになり全社展開準備・現場がRPAを作成・維持しやすい工夫中・教育、システム、ルール(ガバナンス)を整備中
「現場主導による働き方改革」を推進する
方針:現場による現場のためのRPAを実現させる
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アズワン RPAの取り組み概要
1. RPA導入背景/時期
2. 現在の取り組み状況
・2018年1月〜RPA PoC開始(UiPath)・2018年4月〜ロボット開発第1段(業務選定+ベンダー開発)・2018年8月〜ロボット開発第2段(現場開発)
ロボットによる業務削減(創出)時間
・2018年上期 204時間(ベンダー開発)・2018年下期 500時間(現場開発)11部門 21名
もともとルーチン業務が多い会社事業拡大で更に作業が増加現場が疲弊する前に対策を
ダイハツ工業 1.現場主体の推進の工夫
⚫ 誰でもRPAの教育を受け、ロボットを作成・維持できるようにする
⚫ 現場の人に分かりやすい教材がなく、独自で教材を作成
eラーニング(マイクロラーニング教材)、集合研修実施
⚫質問には個別ハンズオン相談、質問が多い内容をテンプレート化
RPA教育のコースデザイン(何を目標に、どんな方法で教え、どのように評価するか)学習者ニーズとレディネス→シラバス・デザイン→カリキュラム・デザイン
システム開発経験がなくてもロボットを作成し使える教育
ダイハツ工業 RPA入門編(はじめに)RPAの学習は、「入門編」→「初級編①②」→「中級編」のステップで実施していきます。
動画・チュートリアルにて、ロボット作成の操作を体験しながら学習できます。
各ステップの終わりには、「クイズ」がありますので、合格目指して頑張りましょう!
自社作成教材で教育受講
⃞ eラーニング(マイクロラーニング30~50)
⃞ チュートリアル⃞ テンプレート( 30~50 )⃞ 個別ハンズオン指導(予約制)⃞ 集合研修(2回)⃞ レベル評価クイズ(2回)
アズワン 1.現場主体の推進の工夫
⚫ テンプレート(コピー出来る)ロボットを準備
⚫ 座講は1日。2日目から実業務ロボット開発
⚫ マンツーマンによる指導
⚫ 参加は強要しない
⚫ 成果について定量的な目標で追い込まない
⚫ 小難しい資料の作成を強要しない
⚫ 雰囲気を変えて開発(カフェ/コワーキングスペース)
週2回ロボット開発教室を開催( AI・RPAグループ2名が講師)
アズワン 2.テクノロジーを活用した現場が使いやすい環境
⚫ シンクライアントPC
⚫ ペーパーレス業務
⚫ web会議・チャット
この環境を使って
→ 自宅やコワーキングスペースでロボットを製作
→ 地方在住の優秀な技術者にロボット製作を依頼(福岡・東京)
テレワーク環境を利用しロボット開発
ダイハツ工業 ロボットを作成した後で、どう安全に運用するか?
⚫ 登録されていないロボットはいないか
⚫ 管理者は変わっていないか
⚫ 誤ったデータを与えられても暴走しないか
⚫ 対象システムに、過大な負荷をかけるような処理をしていないか
⚫ 処理に失敗したらアラートが飛ぶか
現在はルールと教育・運用でカバー、今後はオーケストレーターが管理できるように!
野良ロボ化対策:定期的な登録ロボットの棚卸し
ダイハツ工業 3.現場のモチベーションアップの施策
⚫ Step1:現場の「めんどくさい」から解放される小さなテーマを選定
⚫ Step2:大きな効果を狙ったロボット作成で投資対効果UP
⚫ 社内RPAユーザー会→部門自律的なRPA情報交換し仲間づくり
繰り返し作業をしている社員に光を当て、自分らしくRPAと共に自働化に
私もできたRPA
狙い:「現場主導による働き方改革」をRPAで支援
ホワイトカラーの現場で、人とロボットの協働により生産性向上(付加価値業務へシフト)
【現状】ハンド作業 【今後】RPAで自働化
現場がロボット作成・運用
ダイハツ工業 3.現場のモチベーションアップの施策
繰り返し単純作業
アズワン 3.現場のモチベーションアップの施策
⚫ 各部への参加人数の割り当て等は一切行わない
→ やる気が有る”人間”だけが集まるように
→ イヤイヤ参加されると教える側の気持ちが折れる
⚫ 「もっと人数を集めて一気に進めろ」
「削減された時間を何に使ってるのか調べろ」
→(ごめんなさい)聞こえないふり
やる気の有る人だけを集める
RPAで「めんどくさい」を狙い撃て!業務改善マインドの醸成が大事
ダイハツ工業 参加者へのメッセージ
⚫ RPAに取り掛かる前に、業務整理(ムリ、ムラ、ムダの廃止)
⚫ 面倒くさいと思っている人にRPAを使ってもらえるように敷居を低く
⚫ シンプルなルール 禁止6項目、A4で1枚のガイドライン
アズワン 参加者へのメッセージ
⚫ 現場担当者に “ロボット開発” という武器を持たせたい
⚫ 当社は人材育成の為にも現場開発を加速させる
⚫ 会社の規模や業界、風土によってRPAの推進方法に正解は無い
⚫ 当社の進め方がご参考になるような企業様がいらっしゃれば、お声掛け下さい。
⚫ →ロボットに関わる者同士繋がれば、きっと面白い“化学反応”が起きるはず
現場でのロボット開発が人材育成に繋がる
「現場が輝くRPAプロジェクト」
本日のまとめ
1. 現場によりそう教育
2. 場所をえらばない環境
3. “めんどくさい”からの解放
私もできるロボット作成
いつでもどこでも
役に立つロボットを増やそう