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©2010 Fusion-io, Inc. All Rights Reserved.
Fusion-io: データベース性能の飛躍的向上
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. C
O M 課題
昨今、データベース性能の向上手段と言えば、ディスク、メモリ、サーバ、エンジニアリング リソースの追加を意味しますが、このいずれもが、既に効率性を欠いているシステムのバランスを崩し、固定資産と運用費の両コストを釣り上げてしまいます。また、ディスクドライブ技術を模倣している現在のエンタープライズ SSD は、ストレージの性能を若干上げるものの、根本的な問題を解決していないため、データベース性能は思うように向上できていません。
低速なデータベースは、様々な問題を発生させます。たとえば:
• アプリケーション性能が低下するため、顧客や従業員の不満を招き、売上に打撃を与え得る
• ビジネスインテリジェンスのクエリー処理もレポーティングも遅れるため、生産性が落ち、市場動向に疎くなり、商品化に手間取る
• 夜間メンテナンスが時間内に完了できなかったり、途中で停止したりするため、データベース管理者は夜勤を繰り返さねばならない
Fusion-io ソリューション
Fusion-io は、ioMemory と呼ばれる革命的な NAND 型フラッシュ メモリ層を実現しました。このテクノロジーにより、DRAM、CPU、ネットワーク バンド幅、ディスクストレージ等のリソース間で失われていたバランスと効率性を取り戻すことができ、データベース サーバに比類なき性能とエンタープライズ レベルの信頼性を提供します。また、インフラの所要スペースも劇的に小さくなります。
ioMemory 製品には、次のようなメリットがあります。
• 1 デバイスで最高のIOPS性能、最高のバンド幅、最小のレイテンシが達成でき、次のような成果が容易に期待できる
- クエリー性能が3~10倍向上
- レプリケーション性能が3~10倍向上
•デバイスの追加に伴い、性能が直線的に向上
•シンプルで洗練されたシステム設計が可能となるため、データ媒体、データベースアプリケーション、データベースを使用するアプリケーション間のレイテンシが劇的に削減
•ビジネスインテリジェンス、バックアップ、リカバリ処理など、数時間かかっていたバッチジョブが数分で完了。営業時間中の実行も可能に
•データベースの整合性チェックも短時間で終了
サポートするデータベース
ioMemory 製 品 は、 対 応 オ ペレーティングシステム上であれば、いかなるデータベースプラットフォームでもご利用いただけます。
たとえば:
• Microsoft® SQL SERVER 2005/2008
• MYSQL
• ORACLE
• SYBASE
• POSTGRES
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•強力なデータ保護機能:先進のデータ訂正、不揮発メモリ、オンボードチップレベルのパリティ、電源カット
•容量の無駄遣いをなくし、ディスクアレイが占めていたサーバ設置スペースを解放
•ホストサーバより耐用年数の長いメモリを使用することで、ディスクにまつわる機械的な故障や、メンテナンス作業を排除
•電源&冷却コストの削減
•市場最高の価格性能比 1
ioMemory の優位性は?
ioMemory には、アーカイブストレージのインタフェース性能そのものを向上する以外にも、様々な強みがあります。たとえばアーキテクチャは、現在市場に出ているその他すべてのソリッドステート製品と一線を画します。ioMemory の NAND 型フラッシュメモリは、ディスクというより、メモリに近い動作をするため、従来型ストレージアーキテクチャでは避けられない無駄なコンテキスト スイッチ、長大な待ち行列、I/O ストームが発生せず、ごくシンプルになります。ひいては、アプリケーション性能が飛躍的に向上し、その優れたパフォーマンスには、RAID 構成の SSD ストレージアレイすらも遠く及びません。
Tom’s Hardware が実施した下記のテストを見れば、その差は一目瞭然です。ioMemory に基づく ioDrive は、SSD の 5 倍の性能を発揮し、アプリケーション性能に至っては、50 倍の向上を果たしています。
ストレージ純性能 アプリケーション性能
1 TPC-H の上位システムには、Fusion-io システムが広く採用され続けています。
0 50 100 150 200 250 300
2.2
2.6
3.6
100
264.9
268.9
SSD SATA ベンダ B 3.0Gbps 2.5 RAID 0
64 GB、フラッシュ SATA/300
SSD SATA ベンダ C 32 B、フラッシュ SATA/300
SSD SATA ベンダ A 3.0Gbps 2.5 RAID 0
128 GB、フラッシュ SATA/300
Fusion-io ioDriveMaximum Capacity 設定80 GB、フラッシュ、PCIe x4
Fusion-io ioDriveImproved Write 設定
40 GB、フラッシュ、PCIe x4
Fusion-io ioDriveMaximum Write 設定
24 GB、フラッシュ、PCIe x4
IOMeterデータベース ベンチマークI/O: 平均スループット(MB/s)
0 100 200 300 400 500 600
117.1
217.5
335.7
576.2
581.6
583.1
SSD SATA ベンダ C 32 B、フラッシュ SATA/300
SSD SATA ベンダ B 3.0Gbps 2.5 RAID 0
64 GB、フラッシュ SATA/300
SSD SATA ベンダ A 3.0Gbps 2.5 RAID 0
128 GB、フラッシュ SATA/300
Fusion-io ioDriveMaximum Capacity 設定80 GB、フラッシュ、PCIe x4
Fusion-io ioDriveImproved Write 設定
40 GB、フラッシュ、PCIe x4
Fusion-io ioDriveMaximum Write 設定
24 GB、フラッシュ、PCIe x4
H2benchw 3.6: インタフェース バンド幅(MB/s)
ストレージI/O性能は5倍 アプリケーションI/O性能は50倍
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実証データ
これらのグラフを見ればわかるとおり、ioDrive は、最も費用対効果の高いハードドライブアレイと比べても、はるかに高い性能を、はるかに低コストで提供できます 2。
Fusion-io の ベストプラクティス
次のような特性を持つデータベースは、データベース全体をioDrive に移行することで、少なくとも 3 ~ 10 倍の性能向上が見込めます。
• 集中的な同時トランザクション
• 集中的な読み込み処理
• 大規模なデータセットの移動
• 集中的な書き込み処理
下記は、ioDrive に移行することで容易に性能向上が見込めるコンポーネント候補です。
• Tempdb/Tempファイル /TEMPFILE
• インデックス
• 頻繁にアクセスされるテーブル
• トランザクション /Redoログ
• 非常に大きなテーブル
2 Fusion-io 向 け に VeriTest 社 が 実施したテストより
100,000 IOPS あたりの電力
0
100000
200000
300000
400000
キロワット
Fusion-ioioDrive
15,000回転ディスクドライブ
10,000回転ディスクドライブ
100k IOPSあたり67 kWh/年
100k IOPSあたり133,493 kWh/年
100k IOPSあたり193,608 kWh/年
7,200回転ディスクドライブ
100k IOPSあたり354,055 kWh/年
SQLio IOPS
Fusion-io 160GB SLC ioDrive
Fusion-io 320GBMLC ioDrive
内蔵 HDD (72GB、15,000回転 2.5インチ SAS、RAID1)
SAN‒NetApp FAS3020、51 ディスク アグリゲート、RAID‒DP、146GB 15,000回転 RPM FCAL
0 2000 4000 6000 8000 10000 12000 14000
SQLio スループット (MB/sec)
Fusion-io 160GBSLC ioDrive
Fusion-io 320GBMLC ioDrive
内蔵 HDD (72GB、15,000回転 2.5インチ SAS、RAID1)
SAN‒NetApp FAS3020、51 ディスク アグリゲート、RAID‒DP、146GB 15,000回転 RPM FCAL
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©2010 Fusion-io, Inc. All Rights Reserved.
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グリーン ソリューション
今までは、「性能を向上すれば、電力・冷却コストも年々増える」というのが常識でした。
しかし、Fusion-io なら、サーバあたりの電力コストが 40%3 削減でき、冷却コストはこの倍削減できます 4。このような省エネ効果に加え、サーバの設置スペースも節約できるため、今や、Fusion-io に移行することが、最も効果的なグリーン対策の 1 つとなります。
Fusion-io が向くのは?
Fusion-io は、次のようなお客様に効果的です。
• データベース性能を少なくとも3~10倍向上させたい
• 数時間かかっているバックアップ、リカバリ、バッチジョブの時間を大幅に削減したい
• 性能問題を効果的に解決したい。「性能評価→ディスクの購入」という際限のない繰り返しを断ち切りたい
• 障害発生ポイントを少なくすることで、システムの信頼性を高めたい
• ミラーリングやレプリケーションは I/Oに大きく影響するため今まで使ってこなかったが、可用性向上のため採用したい
• スケール・アウトしてきたデータベースアーキテクチャのサイズを大幅に縮小したい
ご購入は:
Fusion-io製品は、デル株式会社で取り扱っております。
お問い合わせは、デル株式会社営業窓口、または下記メールアドレスまでお寄せください。
3 Information Business Technology Network によると、高性能ディスクアレイを搭載するサーバは、消費電力のうち少なくとも 40% がディスクで消費されます。
4 サーバを冷却するコストは、サーバが消費する電力コストの 2 倍かかりま す。 詳 細 は、『Estimating Total Power Consumption by Servers in the U.S. and the World』をご覧ください。ioDrive の冷却要件はディスクよりはるかに低いうえ、ハードディスクを取り除き、シャーシ内の対流を改善することで、冷却効率を飛躍的に上げることができます。
本ホワイトペーパーは、Fusion-io 社が作成、発行したものです。デルは、掲載情報の精度についていかなる保証も表明もいたしません。本書に関するご意見、ご質問は、Fusion-io 社までお問い合わせください。
©2010Fusion-io, Inc.All rights reserved.ioDrive® は、米国やその他の国における Fusion-io の登録商標です。本書に掲載されたその他すべての製品名、会社名、マークは、それぞれの所有者に帰属します。サードパーティ製品情報 ( 協力:デル )
ご注意 : 本書は、情報提供のみを目的に執筆されており、Fusion-io から現在または将来提供される、すべての機器、その機能、サービスについて、明示的、暗黙的を問わず、一切の保証をいたしません。Fusion-io には、本書の内容を予告なしに随時変える権利があり、本書のご利用について一切の責任を負いません。本書で説明している機能が、現在ご利用いただけない場合があります。機能や製品の提供状況については、Fusion-io セールス・オフィスまでお問い合わせください。本書に掲載されている技術データを輸出するには、合衆国政府の輸出許可が必要になる場合があります。
www.Dell.com | International Sales |
100,000 IOPS あたりの電力
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100000
200000
300000
400000
キロワット
Fusion-ioioDrive
15,000回転ディスクドライブ
10,000回転ディスクドライブ
100k IOPSあたり67 kWh/年
100k IOPSあたり133,493 kWh/年
100k IOPSあたり193,608 kWh/年
7,200回転ディスクドライブ
100k IOPSあたり354,055 kWh/年
SQLio IOPS
Fusion-io 160GB SLC ioDrive
Fusion-io 320GBMLC ioDrive
内蔵 HDD (72GB、15,000回転 2.5インチ SAS、RAID1)
SAN‒NetApp FAS3020、51 ディスク アグリゲート、RAID‒DP、146GB 15,000回転 RPM FCAL
0 2000 4000 6000 8000 10000 12000 14000
SQLio スループット (MB/sec)
Fusion-io 160GBSLC ioDrive
Fusion-io 320GBMLC ioDrive
内蔵 HDD (72GB、15,000回転 2.5インチ SAS、RAID1)
SAN‒NetApp FAS3020、51 ディスク アグリゲート、RAID‒DP、146GB 15,000回転 RPM FCAL
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