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What’s New GibbsCAM 2015, v11.0 112015

GibbsCAM 2015, v11.0: What's New€v11の新機能 7 GibbsCAM2015、v11の新機能 GibbsCAM2014(January2014)以降に加えられた、機能強化や変更を紹介します。UKM:ユニバーサルキネマティックマシン

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GibbsCAM 2015, v11.011月 2015

3D Systems, Inc.変更されました: Wednesday, August 10, 2016 11:04 AM

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ここに明記していない場合もありますが、GibbsCAMの他の部分はGibbsCAMの各ライセンサーから使用許諾

を受けたものです。

3

目次

GIBBSCAM 2015、V11の新機能 7

UKM:ユニバーサルキネマティックマシン 7工具 8レンダリング 9パッケージ作成 9その他/一般 9穴 10Mill / VoluMill / Multi-Axis Milling / TMS 10

工具 12

一般工具 12

工具ダイアログの新しい機能 12

中間工具 13

設定箇所 13中間工具ライブラリ 13

工具ブロック 13治具 14

中間工具用ライブラリを管理する 14

シャンクサイズ 15工具ブロックデータ 15

工具ブロックの取り扱い 16

工具ブロックデータ 16治具データ 18表示ペイン 19

穴 21

複合穴 21

ホールマネージャーダイアログ 21ホール・エディター 21穴プロセスダイアログ 22

ヘリカル座ぐりと座ぐり 23

穴表示のタスクバー調整 24

その他/一般 25

4

スプライン編集 25

変更点 25設定箇所 25

工具とプロセスの保存と呼び出し 26

変更点 26設定箇所 26

ユーザーカラー 26

コンテキストメニュー項目 27

カラー編集 27カラー定義ファイルを読み込み 28

ワークグループタイプ 29

輪郭トレース 29

選択項目 30

オペレーションマネージャー 30

ポスト出力 30

インストール 30

プラグイン、オペレーション変更、マクロ 31

一般的注意 31

レポーターに対する変更 31

変更点 31設定箇所 31

Plug-Insに対する変更 31

変更点 31

パッケージ作成 32

設定箇所 32移動可能な環境とは? 32

レンダリング 33

名前変更 33

インターフェースに対する変更 33

機能変更と強化点 33

ミーリングオペレーション 42

Production Mill 42

5

変更点 42設定箇所 42

VoluMill 43

変更点 43設定箇所 43

アドバンスド3D 43

変更点 43設定箇所 44

5-Axis 44

変更点 44

TMS 44

UKM一般 46

下部構造とユーザー対応 46UKM関連のユーザーインターフェースに対する変更 46

UKM:拡張ファイル設定ダイアログ 48

上部のタブ:ファイル 48下部のタブ:ワーク設定 48

ファイル設定ダイアログ/ファイルタブ:一般 48

ファイル設定ダイアログ/ファイルタブ:コメント 49

ファイル設定ダイアログ/ファイルタブ:マシンセットアップ 49

標準的な4軸MC用マシンセットアップ 49

標準的な5軸MC用マシンセットアップ 49

B軸付き旋盤用マシンセットアップ 49

ファイル設定ダイアログ/設定タブ:ワークスペース 50

ストック設定 50

円筒形ストック(固定) 50円筒形ストック(ガイドブッシュあり) 50立方体ストック 51

その他の設定 51

全ワーク構成 (マルチワーク) 52

ファイル設定ダイアログ/設定タブ:工具交換位置 52

ファイル設定ダイアログ設定タブ:中間工具 52

UKM:マシンマネージャー 53

MDDについて 53

一般的なMDD 53

6

カスタムMDD 53

マシンマネージャーインターフェース 53

キネマティックツリー 54

ルートノード 54子ノード 55

ファイル操作 55

マシンテスト 55ノード別操作 55

GibbsCAM 2015、v11の新機能

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GibbsCAM2015、v11の新機能GibbsCAM 2014 (January 2014)以降に加えられた、機能強化や変更を紹介します。

UKM: ユニバーサルキネマティックマシン

UKMにより、GibbsCAMは、通常の3軸または2軸の加工機でのセットアップや操作と同様に、直感的に操作できる簡便性を維持しながら、高度な加工機をサポートできるようになりました。

• スイスタイプ旋盤では、軸の同期やダブルドリル加工などの機能を完全にサポートします。工程間移動(オペレーション間の移動)をカスタマイズでき、シミュレーションを完全サポートします。また、正確なキネマティックエラーチェックができます。

• 複合加工機の各タイプがサポートされました。ロータリテーブル付きMill/Turnがシミュレーションでサポートされます。多軸ヘッド/多軸テーブル付き、振れ止めやパレットチェンジャー付きのマシニングセンタ、複数の回転平面がある複合ターニングセンタなど、マルチフローのターニング以外の加工機をサポートします。

• 未使用の機械構成要素の一時停止機能が追加されました。Rotary MillとTMSでの5軸の一時停止、6軸Mill加工とヘッド位置決めMill加工、多機能の背面加工装置をサポートします。マルチフローのターニング加工機でのMTG(工具グループ移動)の必要性を減らし、MTG(基本/強化/SAP/SNP)の機能を強化しました。ユーザーによる一時停止位置は各軸で使用できます。

• クリアランス領域は、自動クリアランスなどのワークシフトを記憶し、マルチフロー加工機の回転クリアランスが改善されました。

• マルチーフロー加工機の同期機能が改善されました。工程間同期(ワークから離れた位置での同期)、同期ドラッグ、システム同期された工程とのユーザー同期など、同期ネスティングができます。同期チェッカーは、直線軸に設定されたリミットを越えたときは動作フラグを立てます。

ファイル設定ダイアログ

• 上部と下部にコンテキスト依存のタブを設定し、拡張性と使いやすさのために再構築しました。

• 上部(ファイル)には、各ワークコメントとプログラム担当者のコメントの長さに制限はなく、各言語の文字を使用できます。ワークごとのマシンプリファレンス設定、B軸ヘッド、4軸/5軸セットアップなど、特殊な加工セットアップパラメータも使いやすくレイアウトされました。

• 下部(ワーク設定)には、クリアランス値などインテリジェントなコンテキスト依存のストック設定、スイスタイプ加工機のグラフィック設定、一時停止位置などOp間位置(オペレーション間の位置)の指定、ワーク固有の中間工具(下記参照)へのアクセスなどが含まれます。

マシンマネージャー

• MDDエディターと機械構築の代わりとして、GibbsCAMが必要とするCNC加工機の各側面をモデリングする機能を追加しました。

GibbsCAM 2015、v11の新機能

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• マシンのモデリング情報を1箇所に集中させ、ファイル設定ダイアログ、Op、スールパス、レンダリング、シミュレーション、ポスト出力からアクセスできます。不必要に複製されたデータによるエラーを削減します。例:シミュレーションとポスト出力が近くに配置されました。

• GibbsCAMのルックアンドフィールを採用しました。例:マシンテストボタンを押すと、マシンシミュレーションをライブ起動します。

• マシンモデリングとシミュレーション機能が前版のリリースより大幅に変更されました。例:複数のボディをキネマティックノードに付属させることができます。軸ノードはボディと関連している必要はありません。拡張ドリルサイクルとクリアランス動作をマシンレベルで指定できます。MTMフローに含まれている軸も含まれていない軸も完全に詳細に指定できます。工程間のイベントを選択して、マシンレベルで並べ替えできます。

詳細は、“UKM一般” 46 ページ、“UKM:拡張ファイル設定ダイアログ” 48 ページ、“UKM:マシンマネージャー” 53 ページを参照してください。

工具

UKMは、工具、特に中間工具を大きく改善できます。

一般工具

• 工具タイプとサポート: 新しい工具タイプとして、バレル、ダブテール、コンベックスチップ、ソリッドで定義した工具(3Dフォーム工具)をサポートします。また、すべてのMillタイプ工具にテーパー/段付きシャンクのオプションを使用できます。

• プレビュー: プレビューは3D工具をサポートし、カスタムホルダがプレビューで表示されます。

• 工具ホルダ: セットアップ角度または切削加工角度で旋盤用ホルダを定義できます。メーカー提供のソリッドとプロファイルをトリミングなしで直接使用できます。

• 追加パラメータとコントロール項目: フェースミルでのリード角のサポート、 ネジ切り加工のLatheチップもサポートを拡張しました。どの言語の文字を使用しても長さ制限なく、工具コメントを入力できます。単位を混在させた状態での工具定義をサポート(1つのワークにミリ設定の工具とインチ設定の工具)します。

• 規格と相互運用性: SandvikのAdveon Tool Libraryを使用して、ISO 13399に準拠するシステムから工具をインポートできます。

中間工具

• 工具ブロック(アダプターブロック、工具ホルダのホルダ)と治具(チャック、テールストック、振れ止めなど)を十分にサポートします。複数の工具グループおよび複数の工具のサブ位置に対応します。

• 各メーカーの加工機用の工具ブロックと治具をライブラリ管理します。

• 中間工具を表示し調整するためのユーティリティ、工具ブロック作成のためのユーティリティが追加されました。

GibbsCAM 2015、v11の新機能

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• ワーク設定では、工具ブロックの向きと位置を確認して、オフセットを調整し、工具グループ内での工具と工具ブロックの表示をコントロールできます。アクティブな設定を1つのワークから別のワークにコピーできます。

• 工具ダイアログから中間工具をプレビューすることもできます。

• 直角ヘッド、フラッシュ工具、平面外チップ回転などを簡単に操作できます。

詳細は、“工具” 12 ページを参照してください。

レンダリング

• 各レンダリングモードを明確にするために、名前を変更しました。フラッシュCPRは、Opシミュレーショ

ン、シミュレーションは、マシンシミュレーション、CPRはレガシーCPRに変更しました。また、工具シミュ

レーションは、それぞれのモードに分割され、マシンシミュレーションの後ろに隠れることはありません。

• すべてのレンダリングモードには、停止機能が追加されました。一時停止条件は、詳しく個別に指定できます。

• マシンシミュレーションに追加された新しい機能は、図形重ね表示(Opシミュレーションと同じ)、レンダートラッキング(その場の軸値、リミットなどを確認するため)、閉塞回避(機械構成要素がワークの表示を妨げる場合は透明に変更)、ウォッチ(ノード間の距離表示、ノードの画面上の動作をトレース)、プログラムエラーチェック(ポスト出力前にキネマティックエラーを確認)です。

• さらに、ほとんどのレンダリング機能とオプションは、ダイアログ上で直接表示され、右クリックのコンテキストメニューに隠れている状態ではなくなりました。

詳細は、“レンダリング” 33 ページを参照してください。

パッケージ作成

GibbsCAMパッケージファイル(*.gcpkg)では、ワークとそのワークが必要とする移動可能な環境のバンドルを作成して使用できます。

• 新しいメニューオプション(ファイル > パッケージ作成)で即座にパッケージファイルを作成できます。

• パッケージファイルは、GibbsCAMにドラッグ&ドロップすれば、必要な環境でのワークの一時的な「サンドボックス」複製を作成できます。GibbsCAMを閉じると、以前の環境を変更せずに復元します。

詳細は、“パッケージ作成” 32 ページを参照してください。

その他/一般

• 図形: スプライン編集が大きく改善されました。結び目とコントロールポイントを細かく制御できます。

• 輪郭トレース: 図形 > 図形ツールサブメニューの新しいプラグインである輪郭トレースでは、交差線と円を順番に選択して、加工可能な輪郭(個々に接続された図形が切れ目なくつながったもの)を作成できます。

GibbsCAM 2015、v11の新機能

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• 工具とプロセスの保存/ロード: 工具リストとプロセスリストの右マウスメニューオプションでは、工具やプロセスのまとまりを保存またはロードできます。

• ユーザーカラー: ユーザーカラーパレットをロード、選択やRGB入力によってユーザーカラーを編集できます。

• 選択項目: 非VNCファイルをインポートするときに、空のワークにインポートするか、デフォルトワークのコピーにインポートするかを指定できます。

• 選択項目: ユーザーごと(以前と同様にファイル > 選択項目)またはワークごと(ファイル設定ダイアログで)のいずれで補正と誤差を設定するかを指定できます。

• 相互運用性: Spatialを使用してSTEPとCATIA V4/V5をインポートし、Adveon工具ライブラリに統合できます。

• ポスト出力: ポストプロセッサーダイアログとポスト出力エディターに改良を加えました。

• インストーラ: インストール完了時にMigration Toolを実行するようにメッセージを表示し、リンクします。

詳細は、“その他/一般” 25 ページを参照してください。

• 穴は、図形の点やワークグループとは別に、ソリッドボディの完全な関連図形として扱われます。

• 複合穴(テーパーやネジ切りなど複数のセグメントを有する穴)を新しいデータ構造でサポートします。ホールマネージャーの新しいエディター、穴プロセスダイアログのコントロール項目、レポーター、およびポスト出力でもサポートします。

• ヘリカル座ぐり加工(以前はプラグイン)が穴ダイアログに統合されました。

• 座ぐりとヘリカル座ぐりは、いずれも改良され、組み合わせ図形セットとして使用できます。

• SOLIDWORKS, Solid Edge, Autodesk InventorまたはCATIA V5からインポートした穴は、完全な関連図形です。

• 5軸ドリル加工が合理化されました。

• 5軸の穴サイクルも含め、穴サイクルのポストサポートを改善しました。

詳細は、“穴” 21 ページを参照してください。

Mill / VoluMill / Multi-Axis Milling / TMS

• VoluMillは、下穴加工をサポートし、バックグランド処理を実行します。

• VoluMillは、ダウンカットとアップカットを交互に実行する往復切削ができるようになりました。

• VoluMillでは、工具ホルダ干渉回避ができるようになりました。

• Advanced 3Dでは、適応荒加工をサポートします。

• TMSでは、回転軸の使用を最適化する方法を選択できます。

GibbsCAM 2015、v11の新機能

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• TMSでは、均一のグリッド単位ではなく、間隔をカスタム設定できます。

• TMSでは、同じB軸方向に新しいCSを作成するときのクリアランスを設定できます。

詳細は、“ミーリングオペレーション” 42 ページを参照してください。さらに、UKMのおかげで、GibbsCAMは、多軸ヘッド/多軸テーブル付き、振れ止め/パレットチェンジャー付きのマシニングセンタなどの、複合加工機をサポートします。UKMは、ロータリテーブルつきMill/Turnのシミュレーション、5軸や6軸の一時停止のサポート、多機能の背面加工など、高度なMill加工も実行できます。

工具

12

工具

一般工具

工具ダイアログの新しい機能

• Mill工具とLathe工具がすべて、大きなアイコンまたは小さなアイコンで表示されます。

• 新しい工具タイプ:バレル、ダブテール、コンベックスチップが追加されました。Mill工具とLathe工具をソリッド(3Dフォーム工具)で定義できます。75度のEタイプの菱形チップも追加されました。

• すべてのMillタイプ工具にテーパー/段付きシャンクのオプションが使用できます。

• カスタムホルダもプレビューに表示されます。

• 3D工具プレビュー

• フェースミルのリード角をサポートします。

• 特殊なネジ切りチップにもサポートを拡張

• 工具定義にミリ単位とインチ単位を併用可

工具

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• Adveonツールライブラリの統合により、ISO13399に準拠したシステムからの切削工具のインポートができます。詳細は、Adveon_Readme1.pdfとプラグインガイドを参照してください。

中間工具UKMでは、工具ブロック(アダプターブロック、工具ホルダ、直角ヘッド、調整ヘッド、フラッシュ工具など)と治具(チャック、テールストック、振れ止めなど)をサポートします。ワーク設定では、工具ブロックの向きと位置を確認して、オフセットを調整し、工具グループ内での工具と工具ブロックの表示をコントロールできます。

設定箇所

工具ブロックと治具のライブラリを管理するには:メインメニューで、ファイル > 中間工具を選択します。詳細は、以下の中間工具ライブラリを参照してください。

現在のワークに工具ブロックを設定するには:ファイル設定ダイアログの下部(ワーク設定)で、中間工

具タブを選択します。

現在の工具の工具ブロックを表示または追加するには:工具ダイアログボックスで、 ボタンをクリック

して工具データダイアログを開きます。

中間工具ライブラリ

デフォルトでは、中間工具を使用できる機械では、ユーザーデータフォルダ(デフォルトC:\ProgramData\3D Systems\GibbsCAM\<version>)のIntermediate Tooling\サブフォルダ内を検索します。ここでは、デフォルトパスとフォルダ名のままであることを前提とします。

Intermediate Tooling\フォルダには、ToolBlocks\とFixtures\のサブフォルダが含まれています。

工具ブロック

ToolBlocks\フォルダには、工具ブロックのライブラリが含まれ、メーカーごとにまとめられています(MoriSeiki NTX1000など)。各ライブラリには、以下のデータが含まれています。

• マスターのToolBlocks.iniファイル1個:このメーカーの工具ブロックすべてを含んでいます。

• マスターのShankSizes.iniファイル1個:このライブラリでサポートされるシャンクサイズを管理します。

工具

14

• • 各工具ブロック用のファイル

○ .vncファイル (GibbsCAMパーツファイル)1個:工具ブロック形状をモデル化します。

○ .bmpファイル(イメージプレビューファイル)1個:表示用

○ *.fb2ファイル複数:工具ブロックのアッタチメントおよび向きをコード化します。

これらのファイルは絶対に変更しないでください。GibbsCAM中間工具により管理されます。

治具

Fixtures\フォルダーには、以下の治具関連ファイルが含まれています。

• Fixtures.iniファイル1個:すべての治具を管理します。

• 各治具用ファイル

○ .vncファイル(GibbsCAMパーツファイル)1個:治具形状をモデル化します。

○ .bmpファイル(イメージプレビューファイル)1個:表示用

○ *.fb2ファイル複数:治具のアッタチメントおよび向きをコード化します。

中間工具用ライブラリを管理する

機械用に中間工具を参照または変更するときは、ファイル > 中間工具のサブメニュー項目の工具ブロック

ライブラリ(または治具ライブラリ)を選択して、工具ブロック(または治具)のライブラリ管理ダイアログを開きます。

このダイアログを使用して、次の作業を実行できます。

• 現在のライブラリを参照する、または別のライブラリを選択する

• 現在のライブラリを削除する、または名前を変更する

• 新しいライブラリを作成する

• 選択したライブラリ内で各工具ブロック(または治具)を管理する

• 選択したライブラリのシャンクサイズを参照/設定する。

• ユーティリティを実行して、工具ブロックまたは治具を表示/作成する

• 中間工具セットアップにテンプレートのワークファイルをソースとして使用する

• 特定の工具ブロックのデータを参照、追加/削除/更新する、または全体パラメータを機械に合わせて変更する。工具ブロックデータを参照してください。

工具

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• 特定の治具のデータを参照、追加/削除/更新する、または名前や治具タイプを変更する。“治具データ” 18 ページを参照してください。

• 選択したライブラリのシャンクサイズを参照/設定する 以下のシャンクサイズを参照してください。

シャンクサイズ

選択したライブラリでは、シャンクサイズダイアログを使用して、このライブラリで工具ブロック (または治具)を検索するときに、表示させたいシャンクサイズを選択できます。例えば、ライブラリに6mmから160mmのシャンクサイズが含まれているときは、このダイアログを使用して、8mmから25.4mmまでのシャンクサイズだけを表示するように絞り込みできます。

工具ブロックデータ

このダイアログにアクセスするには:ファイル > 中間工具 > 工具ブロックライブラリを選択し、中間工具ダイアログでライブラリ編集をクリックします。

ワークの作業時に使用可能な工具ブロックを検索するために、ファイル設定ダイアログまたは工具ダイアログを使用すると、現在の作業サブセットだけが表示され、ここで設定した情報しか表示されません。

上部の3つのボタンでは、ライブラリ内のスクロールや工具ブロックの一覧表示、および現在の作業サブセットから削除、更新、追加するために工具ブロックを選択できます。

工具

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現在の作業サブセットを変更する

次の3つのボタンでは、ライブラリから使用可能な工具ブロックの現在の作業サブセットを変更できます。

• ライブラリから削除は、VNCファイルからは削除せずに、選択した工具ブロックを非表示にします。

• VNCから工具ブロックをリフレッシュボタンは、工具ブロックがモデル化されたVNCファイルを再読み込みます。このボタンをクリックすると、データとイメージが最新のものに更新され、VNCへの変更がすべて反映されます。

• 新しい工具ブロックを追加ボタンでは、作業サブセットに工具ブロックを追加できます。もし、間違って工具ブロックを削除したときは、このボタンをクリックして、その工具ブロックを選択すれば、現在の作業サブセットに復元できます。

工具アタッチメントCSプルダウンメニューには、工具をブロックに追加可能なユーザー座標系がすべて表示されます。用途に合わせた座標系を選択してください。

パートセットアップオフセット工具ブロックに工具位置オフセットをユーザーが設定できる場合には、X、Y、Z方向にオフセット設定するかどうかを指定するチェックボックスを選択できます。

工具ブロックデータ名前: 名前に指定した値は、工具ブロックのこのインスタンスに対して表示する名前です。

ブロックタイプ: ブロックタイプに指定したオプションによって、ユーザーが特定の工具ブロックを検索するときに、このブロックを表示するかどうかを決定します。オプションは現在、旋盤、ドリル、ボーリングバー、カットオフ、ライトアングル、ライブです。

シャンクサイズ: シャンクサイズに指定したオプションは、ユーザーが特鄭のシャンクサイズを検索するときに、このブロックを表示するかどうかを決定します。このダイアログで表示される値は、シャンクサイズダイアログでの選択により異なります。詳細は、“シャンクサイズ” 15 ページを参照してください。

複数のオリエンテーション: 一方向にしか向けることができない工具ブロックでは、このチェックボックスは選択しないでください。工具グループアタッチメントに2つのオプション(前面または背面)がある工具ブロックでは、2の値を指定してください。均等な割出し位置(120度ごとなど)で工具ステーションに取り付け可能な工具ブロックでは、割出し位置の総数(この例では3)を指定します。

工具ブロックの取り扱い

ワークのプログラミング担当者は、ワーク設定からアクセス可能な工具ブロックを直接操作できます。

工具ブロックデータ

このダイアログにアクセスするには:

• ワーク設定:ファイル設定ダイアログの下部で、中間工具タブをクリックします。

• 特定工具の場合:工具ダイアログでは、工具データボタンをクリックします。

工具

17

工具ブロックの表示と選択

工具ブロック情報の表示

ダイアログの残りの部分では、ワークに工具ブロックを使用するときに、表示される情報を設定できます。

ダイアログ下部では、工具ブロックを選択して操作できます。

工具

18

現在のパーツ設定ダイアログでは、ステーションおよび工具ブロック上部のボタンを使用して、工具ブロックを追加、すべてを選択、削除、カット、コピー、ペースト、プロパティー表示することができます。同じ機能は、右マウスコンテキストメニューから選択できます。さらに2つのメニュー、すべて削除、すべて貼り付

けを使用できます。

工具ブロックを追加または検索するときに、工具ブロックデータダイアログでは、現在の工具ブロックの名前、タイプ、シャンクサイズ、オリエンテーション数を確認または変更できます。

プレビューペインとプレビュー工具グループペインについては、以降の表示ペインを参照してください。

治具データ

このダイアログの上部には、整理機能があります。

工具

19

• 現在の機械と関連する治具の中から選択するときは、ドロップダウンリストから名前を選択してください。

• 該当するボタンをクリックして、治具の削除や追加、ワークスペースまたはプレビューペインに表示されたワークモデル(VNC)を確認できます。

治具データの部分では、治具の名前とタイプを確認または変更できます。

表示ペイン

表示ペインはいくつかの場所に表示されます。工具ブロックや治具のプロパティを追加や確認するとき(ファイル設定ダイアログ > 中間工具)、工具データダイアログ(工具ダイアログからアクセス)に、また、工具グループプレビューチェックボックスを選択したときは別のウィンドウとして、表示されます。

プレビューペインには、いくつかのコントロール項目があります。

• ペインには、中間工具のワークモデルを表示します。固定のクイックビュー、またはワークスペースと同様にパンやズームができるインタラクティブなビューです。

• 工具グループプレビューチェックボックスを選択すると、工具グループを表示するツールグループダイアログが表示されます。工具グループプレビューでは、ワークスペースと同様にパンやズームを行なえます。また、ボタンを使用して、次のように表示を操作できます。

工具

20

○ 再描画:表示と情報を更新します。

○ ズームキャンセル:現在の表示を全体がペインに収まるようにサイズ変更します。

○ 立体表示 / トップ平面 / フロント平面 / ライト平面:標準のビューの向きから中間工具

を確認できます。

○ エッジ表示:ソリッドモデル上のエッジを表示/非表示にします。

○ 全工具ブロック表示:すべての工具ブロックを表示するか、現在選択されている工具ブロック

だけを表示するかを切り替えます。

○ 全工具表示:他の工具グループに関連する工具を表示または非表示にします。すべての工

具ブロックが表示されているときだけに適用されます。

21

穴• 複数のストレート/テーパー/ネジ切りセグメントがある複合穴をサポートします。

• ホールマネージャーのインターフェースに複合穴を追加し、表示を整備し、コンテキストメニューに整列CSをアクティブの項目を追加しました。

• SOLIDWORKS、Solid Edge、Inventor、CATIA V5などのシステムからのデータの構造、関連性、穴フィーチャーの認識/サポート機能を向上させました。

• 穴加工では、ヘリカル座ぐり加工をプロセスダイアログに統合しました。座ぐりとヘリカル座ぐりに最善の機能強化を実施しました。

• 穴加工サイクルのポストプロセッサー側のサポートを向上させました。

• すべての穴フィーチャーを表示/非表示するための新しいボタンをタスクバーに追加しました。

• 5軸ドリル加工にすべての改善点を組み込みました。

複合穴

ホールマネージャーダイアログ

ホールマネージャーダイアログ(図形要素 > ホールマネージャーからアクセス)では、AFRによりインポートされ認識された複合穴には、タイプ値として複合穴とリストに表示されます。また、最も必要なデータがひと目でわかるように、ヘッダを調整しました。

以前

現在

ホール・エディター

ホール・エディターは大きく改良され、複数のセグメントのある複合穴に特定の各種機能を追加しました。

22

穴プロセスダイアログ

穴プロセスダイアログでは、穴フィーチャーページに新しい機能を追加して、複合穴のセグメントの加工をコントロールできるようになりました。

23

ヘリカル座ぐりと座ぐりヘリカル座ぐりプラグインの機能が穴プロセスに組み込まれ、座ぐりオプションの機能が一致するように拡張されました。

プロセスダイアログのドリルページでは、ヘリカル座ぐりのオプションボタンが荒座ぐりと仕上げ座ぐりの下に追加されました。座ぐりオプションを選択すると、座ぐりページには拡張したコントロール項目を表示します。

24

5軸ドリル加工も穴に関して同様に機能強化されました。

穴表示のタスクバー調整穴フィーチャー表示という新しいボタンがタスクバーに追加されました。

このボタンが押されているとき(オン)と、穴フィーチャーがワークスペースに表示されます。

このボタンが押されていないとき(オフ)、すべての穴フィーチャーが非表示になります。

穴フィーチャー表示:オン 穴フィーチャー表示:オフ

その他/一般

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その他/一般

スプライン編集

変更点

新しいダイアログボックスのスプライン編集では、結び目やコントロールポイントをドラッグして、スプラインカーブを修正できます。曲率と屈曲点を完全にインタラクティブにコントロールできます。

設定箇所

スプラインを右クリックして、コンテキストメニューから、スプライン編集を選択します。

スプライン編集ダイアログが表示され、スプラインの結び目やコントロールポイントをドラック、ポイントの追加や削除などを実行できます。

また、形状に接線をスナップさせることもできます。角度が大きくなればなるほど、スナップするまでのポイントを遠くに設定できます。

その他/一般

26

工具とプロセスの保存と呼び出し

変更点

工具リスト(およびプロセスリスト)の新しいコンテキストメニューでは、選択した工具(またはプロセス)を保存できます。また、空のタイルを右クリックすると、以前に保存した工具(またはプロセス)のまとまりをロードできます。

設定箇所

工具リスト工具セットを保存するには:工具タイルを選択し、工具リストの空でないタイルの右クリックして、選択工具を保存を選択します。保存した工具リストファイルを呼び出すには:空の工具タイルを右クリックし、コンテキストメニューから工具を呼び出

しを選択し、呼び出したい工具リストファイル(*.tlst)を検索して選択します。

プロセスリストリスト内のプロセスをすべて保存するには:プロセスリストで空でないタイルを右クリックし、プロセスリ

スト保存を選択します。(または、メインメニューから:プロセ

ス > 保存)保存したプロセスリストを呼び出すには:空のプロセスタイルを右クリックし、コンテキストメニューからプ

ロセスリストロードを選択し、呼び出したいプロセスリストファイル (*.prcまたは*.prc2)を検索して選択します。(または、メインメニューから:プロセス > 呼び出し)

工具リスト プロセスリスト

呼び出しするときは:空のタイルを右クリックして~を呼び出しを選択します。

保存するときは:1つまたは複数のタイルを選択し、いずれかの空でないタイルを右クリックして、~を

保存を選択します。

ユーザーカラー属性マネージャーやフィーチャーマネージャーでは、カラー選択パレットが常に表示され、カラーのブロックを右クリック、またはコンテキストメニューから、カラー編集(選択またはRGB入力でユーザーカラー

その他/一般

27

を編集)、またはカラー定義ファイルを読み込みます(カラーパレット全体をロード、各カラーに対してユーザー指定のデータチップコメントあり)のいずれかを選択できます。

コンテキストメニュー項目

属性マネージャーやフィーチャーマネージャーのプルダウンカラーメニューでカラーの部分を右クリックすると、コンテキストメニューに2つの項目が表示されます。

カラー編集

カラー編集を選択すると、色相・彩度パレットで選択したカラーが表示されます。HSL(色相/彩度/明度)またはRGB(赤/緑/青)のいずかの値を入力して、カラーを指定できます。この方法で、標準パレットにある40色以外のカスタムカラーを追加および変更できます。

その他/一般

28

カラー定義ファイルを読み込み

カラー定義ファイルを読み込みますを選択すると、ダイアログが表示され、ファイルタイプが.rgbのカラーパレット定義ファイルを選択できます。

カスタムカラーパレットの例

WCMYKRGB色相は横方向、明度は縦方向

X11寒色、マウスを移動するとコメントとしてカラー名を表示

その他/一般

29

ワークグループタイプワークグループダイアログに、タイプの欄が追加されました。

アイコン ワークグループのタイプ

ワーク図形、巻付けなし

ワーク図形、巻付けあり

ワークストック、延長

ワークストック、回転

輪郭トレース図形 > 図形ツールサブメニューに新しいプラグインの、輪郭トレースが追加され、直線や円のつながりから輪郭を作成できます。

その他/一般

30

選択項目• GibbsCAM以外のファイルを空のワークまたはシステムのデフォルトワークのコピーのいずれにイン

ポートするかを設定できます。ファイル > 選択項目、ファイルページの非VNCファイルを開く時にデフォ

ルトパーツを使用を設定してください。

• 以前にファイル > 選択項目、補正と誤差ページにあった、スプラインの機械加工許容誤差、進入アプロー

チ方法などのワークごとの加工プリファレンス設定は、ファイル設定ダイアログに移動しました。工具

径補正タイプなどの項目は、ファイル設定ダイアログでユーザーごと、ワークごとのいずれかでも設定できます。

• 中間工具の選択項目を保存するページが追加されました。

オペレーションマネージャーオペレーションマネージャーでは、新しい2つのデータタイプ(スピンドルと工具径補正)がデフォルトでヘッダに表示されます。3つのマネージャーすべてに新しいデータタイプをヘッダとして使用できます。

ポスト出力ポストプロセッサーダイアログとポスト出力ウィンドウは、新しい機能が追加され、使いやすいように再設計されました。

インストールイントールが完了し、GibbsCAMの新しいバージョンを最初に起動するときに、インストーラがMigrationToolを忘れずに実行するようにメッセージを表示します。

31

プラグイン、オペレーション変更、マクロ一般的注意

バージョン11以前のマクロとプラグインは、工具オフセットを変更するため、十分確認してください。

レポーターに対する変更

変更点

• Microsoft Excelを使用しなくても、*.xlsxファイルに直接書き込みできます。

• 新しいフラグであるUseNewImageOffsetsを使用すれば、ピクセルを計算しなくても、行番号と列番号を使用して、画像を配置できます。

設定箇所

• *.xlsxへの書き込みは自動的に実行されます。 UseNewImageOffsetsのフラグについては、Plug-Insガイドの「画像コマンド」を参照してください。

Plug-Insに対する変更

変更点

• 以前「MTM Gコード追加」というラグインの名前がGコード追加に変更され、MDDがユーティリティオペレーションをサポートする加工機で使用できるようになりました。

• ボトムアップ平面認識プラグインの機能は、荒削り加工と輪郭加工プロセスダイアログに統合され、プルダウンメニューの各パス後の平面認識に含まれます。

平面認識が有効な場合、ボトムアップを選択して、最大深度でポケットの最初の最深部を切削し、自動取り残し加工を利用して上方向に加工して、すべての平面をそれより浅い深度でミーリングします。この機械加工アプローチは、浅い平面が多数ある柔らかい材質の薄いワークに最適な方法です。

推奨方法:各パス後に平面認識と自動取り残し加工を指定して、まず、1回のZ切り込みでポケット加工プロセスを作成します。次に、ポケット加工オペレーションを生成します。最後に結果を検証します。

サンプルワーク:Bottom-up_Pocketing*.vnc

パッケージ作成

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パッケージ作成

GibbsCAMワークとワークが必要とする環境の移動可能な部分を含むパッケージファイル(*.gcpkg)を簡単に作成して使用できます。

注記: ワークと環境を共有する前に、所有権について十分考慮してください。たとえば、所有権のないワークファイルの場合に、関連するポスト出力やマシンシミュレーションのワークファイルがライセンスや機密保持契約の対象となることがあります。

設定箇所

パッケージを作成するには:メインメニューからファイル > パッケージ作成を選択します。

パッケージを使用するには:*.gcpkgファイルをGibbsCAMにドラッグしてください。一時的なサンドボックス環境が作成されます。これはワークを閉じると自動的に削除されます。

移動可能な環境とは?

パッケージには以下の全てが含まれます。

l ワークファイル(必ず)

l MDD(必ず)

l VMM(あれば必ず)

l ベーシックユーティリティオペレーションのテンプレート(あれば必ず)

l マシンシミュレーションファイル (あれば任意)

l 中間工具ファイル(あれば任意 )

l ポストプロセッサーファイル(あれば任意)

l カスタムドリルサイクルのマクロ(あれば必ず)

l システム診断ファイル

レンダリング

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レンダリングレンダリングは、3Dモデルのイメージを表示することです。GibbsCAM 2015では、以前のレンダリングに変更を加えました。名前の変更、ユーザーインターフェースの並べ替え、新しい機能の追加が含まれています。

名前変更

CPRはレガシーCPRという新しい名前になりました。最も速く、自由度の低いレンダリングオプションです。画像は低解像度で表示され、ビューを変更するとレンダリングを再起動します。

Opシミュレーション(オペレーションシミュレーション)は、以前のフラッシュCPRの新しい名前です。

3つのシミュレーションオプションすべて(Opシミュレーション、工具シミュレーション、マシンシミュレーション)では、画質はユーザー設定できます。レンダリングはパンやズームなどの操作をしても中断されず、工具、軸、ストックには透明オプションが適用されます。

インターフェースに対する変更

工具シミュレーションが個別のレンダリングオプションとして追加され、高速カットは、フラッシュ CPRオプションから、個別のレンダリングオプションとして独立しました。

以前は右クリックで選択していた機能がレンダリングダイアログで選択できるようになりました。切削ワーク分析、干渉チェック、マシンをロード、機械構成要素の表示設定、Opカラーモード、図形重ね表示、視点固定、プログラムエラーチェック、Op開始設定、Op停止設定、早送り移動表示、非選択Opをスキップ、[..]前に停止、対象ボディ上の工具移動、トレースオプションです。

機能変更と強化点

高速、ワーク、工具、マシンシミュレーションパレットでは、各種のコントロールオプションを使用できます。オプションを選択するときは、アイコンをクリックしてください。ほとんどの場合、複数のアイコンを一度に選択できます。

停止

レンダリング

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(高速カット、オペレーション、工具、マシンシミュレーションで使用できます)

このコマンドを選択すると、レンダリングを停止したい直前の位置を設定できます。オプションの追加や選択解除にはチェックボックスを使用してください。レンダリングは、ダイアログで指定した番号の前の状態完了時に停止します。

最初のページには、3つの停止オプションが表示されます。チェックボックスを使用して停止を選択し、オプションをダブルクリックして、状態を入力します。「パーツのロード/アンロード」を除くすべてのオプションでは、オペレーション/工具番号、回数などを入力するためのウィンドウが表示されます。停止がアクティブなときは、下図のように赤いボックスでハイライト表示されます。複数の停止を設定したときは、再生ボタンを使用して次の停止位置に移動してください。

1. 停止ドロップダウンメニュー

2. 選択の停止を削除3. 全ての停止を削除4. 選択した停止の有効/無

これ以外の停止オプションも、プルダウンメニューから選択できます。メニューをスクロールして、希望のオプションを選択した後、ダイアログボックスで必要な値を入力してください。スクリプト条件で停止オプションには、入力ウィンドウ内に右クリックメニューがあり、さらに具体的な条件を入力できます。有効ボタンを使用して、スクリプト解析エラーがないことを確認できます。

レンダリング

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対象ボディ上の工具移動

(オペレーションとマシンシミュレーションで使用できます)

このオプションは工具動作の、切削なしシミュレーションです。素材除去の表示が工具動作の表示より重要でないときは、このオプションを選択すると、シミュレーションの表示が速くなります。

Opカラーモード

(高速カット、オペレーション、マシンシミュレーションで使用できます)

レンダリング

36

このオプションでは、カラーを使用して、CPRとシミュレーションの機能を高めることができます。対応するオプションのサブダイアログには、3つのカラーモードが表示されます。

• 切削カラー(デフォルト設定、バージョン10.7以前と同様)

• 工具番号

• Op番号

削り残しの色は、オペレーションと工具によって変わります。この方法で、それぞれのオペレーション、工具、または選択したオペレーションでワークのどの部分が加工されたかを確認できます。カラーパレットは自動的に生成され、簡単に見分けがつく色セットを作成します。色をダブルクリックすると変更できます。

切削カラー、工具番号、Op番号の使い方の例

干渉チェック

(オペレーションとマシンシミュレーションで使用できます)

このオプションは、干渉エラーのチェックを有効にします。干渉エラー検出の結果は、干渉パラメータの設定でコントロールされます。詳細は、Common Referenceガイドを参照してください。干渉検出の許容誤差は、選択項目で指定します。干渉をログ表示に設定すると、「干渉」の詳細レポートが生成されます。レポートには、干渉の発生時間(時間)、干渉のXYZ値(位置)、干渉が発生するオペレーションと工具が含まれ、テキストファイルとして保存できます。さらに、 主要1の欄では干渉するものは工具または

レンダリング

37

ホルダのいずれかを示し、主要2の欄では干渉する相手はストックまたは治具のいずれかを示します。このオプションを選択すると、レンダリング速度が遅くなります。

プログラムエラーチェック

(高速カット、オペレーション、マシンシミュレーションで使用できます)

この設定は、各機械構成要素に設定したリミットを越える軸移動をチェックします。軸リミットを越えると、2つの機械構成要素が衝突したときと同様に干渉エラーを発生します。軸リミットを超過したときの結果は、シミュレーション設定ダイアログの干渉設定で制御できます。

視点ロック

(オペレーションとマシンシミュレーションで使用できます)

これらのオプションは、シミュレーションシーケンスにおけるワーク(またはワークと機械)の動きを制御します。これによって、動画中の視点を定義して、画面上のバーチャルカメラの移動を制御します。

視点ロックで使用できるオプションは、レンダリングモードにより異なります。

位置表示

(工具、オペレーション、マシンシミュレーションで使用できます)

このオプションを選択するとダイアログが表示され、軸移動と現在の図形情報を連続的に追跡して表示します。スライダーは各軸を移動させます。

レンダリング

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非選択Opをスキップ

(高速カット、オペレーション、工具、マシンシミュレーションで使用できます)このオプションを選択すると、現在選択されているオペレーションだけをレンダリングします。レンダリングされないオペレーションも生成されます。このオプションでは、レンダリング時間が短くなります。

切削ワーク分析

(高速カットとオペレーションシミュレーションで使用できます)

切削ワーク分析ダイアログでは、レンダリングワーク上でのツールパス表示を設定するオプションが含まれています。加工されていないボディ部分(削り残し)があるか、ワークに切り込み過ぎないか、を簡単に確認できます。切削ワーク分析を使用するときは、シミュレーションを起動する前にソリッドを選択してください。

レンダリング

39

トレースオプション

(工具シミュレーションで使用できます)

これらのオプションでは、工具がツールパスに追従するとき、画面に残すツールパスの量(ツールパスの0%、1%、5%、または100%)を指定できます。トレースオペレーションは、1つのオペレーションを1回で描画します。実行からトレースは、以前のツールパスをクリアし、レンダリングを中断した箇所から再描画を開始します。

機械構成要素表示

(マシンシミュレーションで使用できます)

このオプションを選択すると、ダイアログが表示され、マシンアセンブリファイル内の機械構成要素の表示を設定できます。機械構成要素ごと、またはマシン構築で設定したグループごとに表示/非表示を設定できます。ワークグループや座標系と同様に、目アイコンで機械構成要素の表示/非表示を設定できます。また、透明度を0(透明)から255(べたぬり)まで設定することもできます。

レンダリング

40

ストック優先表示

(マシンシミュレーションで使用できます)

ストック優先表示は、ストックボディの前にある治具ボディを透明表示でレンダリングするモードです。その他のボディがストックボディの前に移動しても、ストックボディの素材除去を確認することができます。

マシンをロード

(マシンシミュレーションで使用できます)

このオプションでは、現在ワークに使用するマシンアセンブリファイルを選択できます。一度選択すると、別のマシンを選択するまで、そのワークには同じマシンが自動的に適用されます。ユーザフォルダをクリックすると、マシンアセンブリファイルが保存されているディレクトリを選択できます。使用したいマシンを選択してOKをクリックします。

レンダリング

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インターロップ移動をスキップオペレーション間移動の表示をオフにします。

ウォッチダイアログが表示され、別のノードに対する基準位置を表示するための、複数のウォッチを設定できます。トレースが有効なときは、動作は点線(早送り)と実線(切削送り)の連続、またはユーザー指定のカラーの距離線で表示されます。

サンプルカットMachineWorks SampleCutの有効/無効を切り替えます。

工具ホルダ工具ホルダを表示/非表示にします。

ミーリングオペレーション

42

ミーリングオペレーションここでは、Mill、VoluMill、Advanced 3D、5-Axis、TMSの機能強化について説明します。

注意:“穴” 21 ページに関する機能強化については、穴を参照してください。

Production Mill

変更点

• 平面認識オプション

設定箇所

• ポケット加工と輪郭加工プロセスダイアログでは、Z切込みのコントロール項目をグループ化し、以前のチェックボックス(平面認識)は、3つの選択肢が表示されるプルダウンメニューに変更されました。

平面認識無効平面は、Z切込み+/-ストックが平坦な面と一致する場合にのみ加工されます。

平面認識パス追加

通常の切削(Z切込み)の後、工具は1つまたは複数のZ切込みを追加した後の平坦な面を加工します。

各パス後に平面認識

各平面の加工にZ切込みが追加されます。

ミーリングオペレーション

43

VoluMill

変更点

• 下穴加工のサポート

• バックグランド処理

• VoluMilプロセスダイアログのプロパティページを再構成しました。

• ダウンカットとアップカットの往復

• 最小送り速度の指定

• 工具ホルダと工具シャンクの干渉回避

設定箇所

• 穴プロセスダイアログでは、次に、VoluMillを含め、Mill加工プロセスを実行するときは、切削下穴機能を使用できます。

• 複数のVoluMillオペレーションで再実行すると、タスクマネージャー(加工パレットのタイトルバーを右クリックして表示)には、再計算と並行してVoluMillオペレーションを表示します。

• VoluMillプロセスダイアログを再構成しました。

○ ソリッド加工に関連するコントロール項目を、ソリッドという新しいページにまとめました。

○ VoluMillページのコントロール項目には、工具をダウンカットとアップカットの間で往復させるか、その場合は、どちらをメインの方法とするか、サブの方法では送り速度をどれだけ変更するかなどを指定するための、チェックボックスやパラメータが含まれます。また別のパラメータで最小送り速度を指定できます。

• ソリッドページでは、ホルダ/シャンク干渉回避を選択して、ツールパスが工具ホルダーと工具シャンクの回避するためのクリアランス量を指定できます。

アドバンスド3D

変更点

• 新しいツールパスタイプの適応ポケット加工に、荒削りを高速に実行して、通常のポケット加工よりは長く、滑らかなトロコイドツールパスを生成する機能が追加されました。

ミーリングオペレーション

44

設定箇所

• アドバンスド3D加工プロセスダイアログのサーフェスタブでは、新しいメニュー項目の適応ポケット加

工が、最初の2つのポケット加工の後、走査線加工の前に配置されました。

5-Axis

変更点

• フラット、ボール、ブルノーズ、テーパー、コンベックスチップエンドミルなどの基本的な工具タイプに加え、ロリポップ、バレル、ダブテール、サイドカッタなどのアンダーカット工具がサポートされています。すべてのMillタイプ工具にテーパー/段付きシャンクがサポートされます。

• 計算方法とパターンが追加され、加工方法がジグザグのときに、ダウンカットとアップカットの加工方向を選択できるようになりました。

• 三角メッシュまたはワイヤーフレームに基づいた計算に、新しいパターンタイプのトロコイドが追加されました。

• 三角メッシュに基づいた計算では、パターンに荒削り加工が選択されているとき、エリア(アンダー

カット)、加工方法設定(中間部分)、サーフェス品質(アドバンスド:平面)の追加パラメータが表示されます。

• スワーフ加工に基づいた計算では、食い込みチェックページにコントロール項目が追加され、再リ

ンクで回避やクリアランスパラメータを指定できます。

• 5軸穴加工のパラメータに、新しいボーリングオプション、サイクルデータのタップ%パラメータ、穴フィー

チャーのセグメント固有の項目が拡張されました。

TMS• ワークレイアウトでのカスタムスペース

• 後退:同じB軸新規CSのクリアランス

• 加工順序:回転軸に使用を最適化する方法

ミーリングオペレーション

45

UKM一般

46

UKM一般UKMの機能が追加され、GibbsCAMは、通常の3軸または2軸の加工機でのセットアップや操作と同じように直感的に操作できる簡便性を維持しながら、高度な加工機をサポートする機能を持ち、非常にパワフルになりました。

高度な加工機をサポート UKMの機能強化により、GibbsCAMがサポートできる機械の範囲が大幅に拡張されました。理論的には、UKMは直線軸と回転軸をどのような組み合わせた機械でもモデル化できるくらいパワフルです。3軸、4軸、5軸、さらに多軸のMill加工機、各スピンドル構成の旋盤、マルチスピンドル/マルチーフロー/マルチタスク加工機が含まれます。

特殊ケースの必要性を削減 将来の加工機をサポートするプラットホームとしてだけでなく、「特殊」なポストプロセッサーでしか処理できない特殊ケースや急場しのぎ(特例)を減らします。ワークのプログラミング担当者、ポスト開発者、技術サポート担当者間のコミュニケーションミスが発生する可能性も小さくなります。

わかりやすいMDD UKMは、MDDエディターをパワフルで拡張可能なインターフェースに変更します。

UKMは、また積年のギャップとニーズに対応します。

l 機械の工具でも固定部でもない、治具(チャック、テールストック、振れ止め)や、特に工具ブ

ロックなどを、中間工具として扱います。

l 複数のツールグループを複数の工具位置/サブ位置および向きに対応します。

l マシンシミュレーションを機械定義に統合しました。

l MDDの軸ノードで角度制限チェックボックスを選択したときは、同期チェッカーによる直線軸リミッ

トのリアルタイムチェックができます。

l スイスタイプの加工機をファイル設定ダイアログの通常のマシンセットアップとしてサポートし、正

確なキネマティックエラーチェックを提供します。

l 工具ホルダーおよび工具タイプを増やし、MTMツーリングが簡単に行なえるようになりました。

l 旋削タイプの加工機だけでなく、すべての機械でカスタムユーティリティOpを使用できます。

下部構造とユーザー対応

UKMの最も大きな進歩は、ユーザー対応型ではなく、下部構造型であることです。例を示します。

l MDDは、工具やワークステーションが直線軸や回転軸に沿って移動する機械をモデル化でき

ますが、ほとんどのユーザーは、MDDについて名前以外はほとんど知ることができません。

l ポストプロセッサーの開発では、全機能搭載のIDE(統合開発環境)を使用しますが、ユーザー

の目に見える変更は、はっきりと短時間に得られるポストのアップグレードと修正だけです。

UKM関連のユーザーインターフェースに対する変更

l ファイル設定ダイアログ:“UKM:拡張ファイル設定ダイアログ” 48 ページを参照してください。

l マシンマネージャー:“UKM:マシンマネージャー” 53 ページを参照してください。

UKM一般

47

l 工具:“工具” 12 ページを参照してください。

UKM:拡張ファイル設定ダイアログ

48

UKM:拡張ファイル設定ダイアログ

UKM以前は、ファイル設定ダイアログは、取り外し可能な上部と下部から構成される、非標準型のツインダイアログでした。

UKMは、これを拡張可能な単一レイアウトのダイアログに変更しました。取り外しできない2つの部分(ファイルとワーク設定)は、それぞれにサイズ変更できるため、ビューが乱雑にならないように設定できます。上部では、加工に関する情報の確認と変更ができます。下部では、ワーク設定に関する情報の確認と変更ができます。

上部のタブ:ファイル

• 一般:機械タイプ、材質、単位、および開く、保存などのファイル操作項目です。

• コメント:2つのペインがあります。ワークに関するコメントと、ワークのプログラミング担当者からのコメントです。詳細は、ファイル設定ダイアログ/ファイルタブ:コメントを参照してください。

• マシンプリファレンス(機械タイプにより内容が異なります):進入アプローチ、工具径補正タイプ、許容誤差設定などワーク固有のプリファレンスです。

• マシンセットアップ(機械タイプにより内容が異なります):多軸加工機のオプションと情報が含まれます。詳細は、“ファイル設定ダイアログ/ファイルタブ:マシンセットアップ” 49 ページを参照してください。

下部のタブ:ワーク設定

• ワークスペース:ストック情報、Millタイプ、シャンクサイズが含まれます。また、旋削ワークでは、半径/直径の選択、自動クリアランス値も含まれます。その他のコントロール項目は特殊機械用の項目です。詳細は、ファイル設定ダイアログ/設定タブ:ワークスペースを参照してください。

• 工具交換位置(機械タイプにより内容が異なります):一時停止位置、リトラクトとアプローチの軸座標値です。

• 中間工具:このワーク設定の工具ブロックと治具に関する情報です。“中間工具” 13 ページを参照してください。

ファイル設定ダイアログ/ファイルタブ:一般(Version 11以前のファイル設定ダイアログの上部から大きな変更はありません)

UKM:拡張ファイル設定ダイアログ

49

ファイル設定ダイアログ/ファイルタブ:コメントファイル > コメントタブの上部のワークコメントでは、ポスト出力したいプレーンテキスト形式のUnicodeの文字を文字数の制限なく入力できます。ユーザーは、このフィールドの入力可能な文字だけが含まれていることを確認してください。

ファイル > コメントタブの下部のプログラマ注釈では、リッチテキスト形式のUnicodeを文字数に制限なく入力できます。これは、ポスト出力されない注釈を保存する場所です。

ファイル設定ダイアログ/ファイルタブ:マシンセットアップこのタブは、一般的なMDDの多軸加工機にだけ表示されます。標準的な4軸、5軸のマシニングセンタ、B軸付きMill/Turn加工機が含まれます。タブの内容は機械タイプにより異なります。

標準的な4軸MC用マシンセットアップ

4軸:

• 回転中心軸:{ X | Y | Z}

• 回転方向:([-]または[+])

• 回転軸の位置

• 軸制限ありの場合:最小と最大

標準的な5軸MC用マシンセットアップ

4軸用、別に5軸用:

• 回転中心軸:{ X | Y | Z}

• 回転方向:([-]または[+])

• 回転軸の位置

• 軸制限ありの場合:最小と最大

B軸付き旋盤用マシンセットアップ

回転軸のヘッド設定:

• 方向:([-]または[+])

• 軸制限ありの場合:最小と最大

• 原点からのオフセット

UKM:拡張ファイル設定ダイアログ

50

ファイル設定ダイアログ/設定タブ:ワークスペースワークスペースページに表示される項目は、ワークのMDDおよび設定により異なります。

ストック設定

ストックダイアグラム: ストックタイプは、ワークステーションページの現在の MDD設定により異なります。旋盤有効チェックボックスを選択すると、デフォルトのストックタイプは円筒形です。このチェックボックスを選択しないときは、立方体または円筒形を選択できます。ここで入力したストックサイズは、自動位

置設定機能を使用したときの位置決め移動に使用されます。また、プロセスダイアログで自動取り残し加

工が選択されたときのツールパスを決定するためにも使用されます。カスタムストックが定義されている場合は、ツールパスや位置決め移動にカスタムストックの寸法を使用します。この場合、ファイル設定ダイアログの値は、ワークの外形と原点マーカーを正確に表示するために使用されます。

バーストックを使用など、MDDでその他の設定を行なうと、ワークスペースページに表示されるストック関連のコントロール項目に影響します。

円筒形ストック(固定)

旋盤有効をチェックしたパーツステーションで、ガイドブッシュがないときは、ワークスペースページのストックダイアグラム部分には、次のコントロール項目が表示されます。

1. ストック-Z寸法(原点よりマイナス)2. ストック+Z寸法(原点よりプラス)3. X寸法指定(半径値または直径値)4. ストックの端面からチャックまたは主軸までの

距離5. チャック端面のZ厚さ

X寸法のテキストボックスでは、 X寸法指定での半径入力または直径入力に従って、半径値または直径値となります。

円筒形ストック(ガイドブッシュあり)

旋盤有効をチェックしたパーツステーションで、ガイドブッシュがあるときは、ワークスペースページのストックダイアグラム部分には、次のコントロール項目が表示されます。

UKM:拡張ファイル設定ダイアログ

51

1. ストック-Z寸法(原点よりマイナス)

2. ストック+Z寸法(原点よりプラス)3. X寸法指定(半径値または直径

値)4. ガイドブッシュ前面からワーク前

面までの突き出し長さ5. ストック端面からチャック(または

パーツステーション)までの距離6. ガイドブッシュの背面から前面ま

でのガイドブッシュ寸法7. 引き戻した面からガイドブッシュ

前面までのガイドブッシュの引き戻し距離

その他のコントロール項目:ガイドブッシュ外径ガイドブッシュチェック

立方体ストック

パーツステーションのストックを立方体に設定すると、ワークスペースページのストックダイアグラム部分には、次のコントロール項目が表示されます。

1. ワーク原点のX、Y、Z座標値:ワークステーション原点からの相対距離

2. ワークセットアップ原点のX、Y、Z座標値:ワーク原点からの相対距離

さらに、テーブルのセットアップでは、(ワークの各面に対する)クリアランス距離を入力できます。

その他の設定

MDDに複数のパーツステーションがあるときは、ワークスペースタブのドロップダウンで、パーツステーションを選択できます。チェックボックスと値を使用して、表示用ワーク面間距離を設定できます。MDDに1つのパーツステーションしかないときは、これらの項目は表示されません。

MDDに複数の工具グループがあるときは、このタブのドロップダウンで工具グループを選択できます。MDDに1つの工具グループしかないときは、ドロップダウンは非表示になりますが、工具グループデータは表示されます。ドロップダウンは、工具グループのMillホルダクラスと共に表示されます。その工具グループでミルバックエンドをロックがオンのときは、表示のみです。工具グループが、旋盤有効のパーツステーションにアクセスできるときは、シャンクサイズのドロップダウンが表示されます。一般的なMDDでないときは表示のみです。

タブの残りの部分は、特殊なタイプのパーツステーションのセットアップデータのために構成されています。指定のMDDには、同じタイプや異なるタイプの複数のパーツステーションがある場合もあります。

UKM:拡張ファイル設定ダイアログ

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全ワーク構成(マルチワーク)

3つのセットアップ構成のいずれにも、機械に複数のパーツステーションがある場合には、セットアップダイアグラムに含まれない、次の項目が表示されます。

1. 初期ストックチェックボックス: このボックスを選択すると、パーツステーションは未加工ワークから開始することを指示します。

2. プリロードチェックボックス このボックスを選択すると、チャックにはストックが手動で取り付けられ、ロードスピンドルは必要ないことを指示します。

ファイル設定ダイアログ/設定タブ:工具交換位置一般的なMDDや、相互運用イベント位置の軸をユーザーに設定したフロー軸セット(FAS)を指定するカスタムMDDでは、工具交換位置ページで、ユーザー軸を含むFASをすべてリスト表示し、ユーザー軸値を共有するかどうかを選択できます。

ユーザー軸値共有チェックボックスがデフォルトで選択され、値はFASごとにすべての軸で共有されます。このチェックボックスの選択を解除すると、プルダウンメニューが表示され、FAS内での各相互運用イベント位置のユーザー軸値を設定できます。下図は、2番目のフローでX2軸とZ2軸方向のデフォルトのリトラクト値の調整方法を示しています。

ファイル設定ダイアログ設定タブ:中間工具ファイル設定ダイアログのこの部分では、このワーク設定にふさわしい工具ブロックと治具にアクセスできます。詳細は、“中間工具” 13 ページを参照してください。

UKM:マシンマネージャー

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UKM:マシンマネージャーマシンマネージャーは、GibbsCAM MDDとマシンシミュレーションモデルを作成するために使用されるインターフェースです。基本的には開発担当者やリセラーによる使用を前提としていますが、独自のMDDやマシンシミュレーションモデルを作成したいユーザーも使用できます。

注意:間違ったMDDを使用すると、機械に重大なエラーが発生する可能性があります。実際

の加工を実行する前に、新しいMDDまたは変更したMDDを十分に注意して検証してくださ

い。

マシンマネージャーでは、GibbsCAMが必要とするCNC加工機をモデル化します。インターフェースには、使用する機械のクラスを定義するために必要な項目が表示されます。

MDDを定義するときは、機械の取扱説明書を手元に置いて、こまめに参照してください。

MDDについて

一般的なMDDとカスタム MDDは、同じファイル拡張子(*.mdd)ですが、マシンマネージャーでの外観は少し違います。

一般的なMDD

一般的なMDDは、同じクラスの機械であればモデル化できます。例えば、一般的な4軸MCは、どのような4軸MCでもモデル化できます。(ファイル設定ダイアログと「回転軸セットアップ」ダイアログでユーザーが正しく設定する必要があります。) 一般的なMDDは、マシンマネージャーでは、一部の情報が非表示となり、シンプルなインターフェースとして表示されます。

一般的なMDDは、VMM(バーチャルマシンマクロ)を参照できません。

カスタムMDD

カスタムMDDは機械固有です。特定の機械に合うように、その能力や制限を取り込んで作成されます。例えば、カスタムMDDは、次のような場合に使用できます。MTM加工機、マシンシミュレーション、非標準機など、カスタム設定したポストプロセッサーでさらに強力なMDDが必要なときなどに使用できます。カスタムMDDには、ハードコード化された情報が含まれているため、GibbsCAMからアクセスすることはできません。

カスタムMDDは、VMM(バーチャルマシンマクロ)を参照できます。

マシンマネージャーインターフェースインターフェースには3つのメイン部分があります。

UKM:マシンマネージャー

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• キネマティックツリー(左のペイン)では、マシンモデルをグラフィック表示します。Explorerと同様に、コンテナノードにはサブノードが含まれ、[-] / [+]アイコンを使用して、サブツリーを表示または非表示にできます。ノードを右クリックすると、そのノードタイプに対する状況依存型のポップアップメニューが表示されます。

• 中央のペインのタブでは、選択したノードに適用するコントロール項目が表示されます。この部分がインターフェースの一番複雑な部分です。

• 右側のファイル操作項目では、MDDの選択、変更、現在のMDD全体のテストができます。

キネマティックツリー

マシンマネージャーGUIの左端のペインは、キネマティックツリーです。Windows Explorerのフォルダー/ファイルリストと類似しています。キネマティックツリーは、記述されている MDDのコンポーネントの階層表示です。

ルートノード

ツリーの最上部は、ルートノードです。ラベルはMDDの名前です。ルートノードは親ノードです。ここには、このMDD用のキネマティックモデルを構成するノードが含まれています。MDDを定義するには、機械の構成要素を、ルートノードまたは別のノードの子ノードとして追加する必要があります。

一般的なMDDのルートノードを選択すると、次のタブが使用可能になります。

カスタムMDDのルートノードでは、別のタブも使用できます。

UKM:マシンマネージャー

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子ノード

子ノードは、ルート以外のノードです。子ノードのタイプには、さらに子ノードを持つもの、持たないものがあり、ターミナルノード、リーフノードと呼ばれます。

以降は子ノードの例です。

直線軸ノード:通常は、X<n>、Y<n>、またはZ<n>とラベル付けされます。このタイプのノードは、ルート以外で他のノードタイプの親になることができます。直線軸タブでは、軸を変更するコントロール項目が表示されます。

回転軸ノード:通常は、A<n>、B<n>、またはC<n>とラベル付けされます。このタイプのノードは、ルート以外で他のノードタイプの親になることができます。回転軸タブでは、軸を変更するコントロール項目が表示されます。

工具グループノード:T<n>とラベル付けされます。接頭辞のTは変更できません。このタイプのノードは、親になることができますが、ユーティリティステーションとシミュレーションボディのターミナルノードの親だけです。3つのタブでツールグループを変更するコントロール項目が表示されます。

工具グループ 方向 工具ステーション

パーツステーションノード:P<n>とラベル付けされます。接頭辞のPは変更できません。このタイプのノードは、親になることができますが、ユーティリティステーションとシミュレーションボディのターミナルノードの親だけです。2つのタブにパーツステーションを変更するコントロール項目が表示されます。

パーツステーション 方向

ユーティリティステーションノード:U<n>とラベル付けされます。接頭辞のUは変更できません。親ノードにはなれません。ユーティリティステーションタブでは、ユーティリティステーションを変更するコントロール項目が表示されます。

シミュレーションボディノード:使用していない文字でラベル付けできます。親ノードにはなれません。シミュレーションボディタブでは、シミュレーションボディを変更するコントロール項目が表示されます。

ファイル操作

マシンマネージャーの右側には、MDDを作成や保存、単位の変更、現在のMDDをテストするためのファイル操作項目があります。

マシンテスト

マシンテスト機能は、とても有効でパワフルです。ライブのマシンシミュレーションを起動し、各コンポーネントが状況によりどのように動作するかを確認できます。

ノード別操作

管理ガイドを参照してください。