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IBM i 最新情報と Watson Analytics 日本アイ・ビー・エム株式会社 システムズ・ハードウェア エバンジェリスト 安井 賢克

IBM i 最新情報と Watson Analytics - gbs.co.jp€セッション2】IBM... · DL4J OpenBLAS Theano Bazel TensorFlow DIGITS NCCL Chainer

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IBM i最新情報とWatson Analytics

日本アイ・ビー・エム株式会社

システムズ・ハードウェア

エバンジェリスト

安井賢克

© 2017 IBM Corporation2

用語の整理: AI、機械学習とディープ・ラーニング

機械学習

AI: 人口知能Augmented Intelligence

拡張知能

ディープ・ラーニング(深層学習)とは 脳神経細胞のネットワーク(ニューラル・ネットワーク)をモデル化した機械学習の仕組み

GPUが効果を発揮するアプリケーション

IBMは Ubuntu Linux 搭載 POWER8サーバー向けに PowerAI開発ツール群を提供

WatsonPowerAI を提供

ディープ・ラーニング

CAFFE

NVCaffe

Torch

IBMCaffe

DL4J

OpenBLAS

Theano

Bazel

TensorFlow

DIGITS NCCL

Chainer ディープ・ラーニング

© 2017 IBM Corporation3

x2 y

x3

x1 w1

w2

w3

人工のニューロン脳神経細胞(ニューロン)

x1, x2, x3, y : ニューロン (変数)

w1, w2, w3 : ニューロン間の結び付きの重み付け

ニューロンのモデル化

信号伝達

ヒトの脳全体で千数百億個のニューロンがある

© 2017 IBM Corporation4

x2

x3

x1

y2

y3

y1

z2

z3

z1

入力信号

シンプルなニューラル・ネットワークの例

入力層 出力層中間層

x1 x2 x3 z1 z2 z3

w111 w112 w113

w121 w122 w123

w131 w132 w133

=

w111

w112

w113

w121

w122

w123

w131

w132

w133

教師データ

重み付けW1

重み付けW2

出力と教師データの誤差を最小化するよう重み付けを調整する

w211 w212 w213

w221 w222 w223

w231 w232 w233

© 2017 IBM Corporation5

ディープ・ラーニングのためのニューラル・ネットワーク

入力信号

出力信号

複数の中間層

ヒトの脳をモデル化し、複雑な情報処理を行うために、中間層を深く(ディープに)する

X・W1・W2・W3 ・・・・ = Z

© 2017 IBM Corporation6

Power Systems ファミリー

Power S824

Power S814

Power S822

Power E850

Linux 専用モデル

Power S824L

Power S822L

Power S812L

Power E880

Power E870• AIX、IBM i、Linux を同時搭載できる汎用モデル群

• オープンな開発コミュニティを背景に持つ、

Linux 専用モデル群

• プライベート、ハイブリッド・クラウドに最適な C モデル

Power S822LC

Power S812LC

303 の開発コミュニティー (2017/5/28 時点)

Power S821LC

Power E850C

Power E880C

Power E870C

Power S812

(Minsky)

© 2017 IBM Corporation7

パワー・レギュレータマルチ・チップ・モジュール1x GPU, 4x メモリ

NVIDIA P100 GPU アクセラレータ

Base クロック 1.328 GHz

Boost クロック 1.480 GHz

FP32 CUDAコア数 3,584

FP64 CUDA コア数 1,792

FP32 / FP64 : 32 / 64 ビット長 浮動小数点演算ユニットhttp://www.nvidia.com/object/pascal-architecture-whitepaper.html

© 2017 IBM Corporation8

POWER8GPU アクセラレータ

アプリケーション・コード

汎用 12 コア搭載連続処理のために最適化

特定用途 3,584 コア搭載並列処理のために最適化大量のデータが必要

ワークロードに適したプロセッサを活用

© 2017 IBM Corporation9

PCIe x 1632GB/s

80GB/s

POWER8 POWER8

最新 S822LC モデルのテクノロジー

K80 GPU P100 GPU P100 GPU

NVLink

NVLink

データ供給が遅延すると、高性能 GPU を活かせない■ POWER8 ・ GPU間リンクを、PCIeの 2.5 倍のバンド幅を持つ NVLinkへ■ GPU への迅速なデータ供給が可能になる

■ 他サーバーでは実現し得ない高速性

■ GPU間リンクにも NVLink を搭載

DDR4

メインメモリ

DDR4

メインメモリ

Graphics

メモリGraphics

メモリGraphics

メモリ

© 2017 IBM Corporation10

数多くのGoogleアプリや自社のインフラストラクチャソフトウェアの大半を、IBMのサーバ用最新CPU「POWER8」に移植済み

ソフトウェア開発メーカーは、単に設定ファイルのフラグを修正するだけでよい

EETimes より http://eetimes.jp/ee/articles/1604/12/news094.html

米Rackspace と共同で次期POWER9搭載サーバーを開発中

プロセッサ間インターコネクト技術としてPCIeより高速なNVLinkを採用

http://www.google.com/about/datacenters/gallery/#/

Google データセンター

2016年4月

Google が IBM 「POWER」 サーバーに移行へ

© 2017 IBM Corporation11

IBM iの基幹業務データを Watson Analytics で分析

DB2

セキュアなネットワーク暗号化通信

データ・サイエンティストとしてWatson が様々な分析を提案

Watson に学んだ分析をDB2 Web Query に実装

クラウド上のWatson を専属データ・サイエンティストに Watsonに分析を学んで社内システムで実践・運用

学習実装

LUWDB2

PostgreSQL

OracleSQL

Server

DataMigrator でデータ集約

© 2017 IBM Corporation12

Watson Analytics とは

Bluemix (クラウド)上にあるデータ分析サービス

Watson との違い Watson : 機械学習と自然言語処理を組み合わせた、「考える」システム Watson Analytics : Watson をデータ分析用に特化させたシステム

読み込み可能なファイル形式 CSV または Excel (xls または xlsx)

ファイルの最大サイズ(無償版 / プロフェッショナル版) 行数 : 100,000 / 10,000,000

カラム数 : 50 / 500

サイズ : 1MB / 4GB

全ファイル総容量 : 1MB / 100GB

料金(無償版 / プロフェッショナル版) 月額 : 0 円 / 11,500 円

現時点での制約事項 日本語による自然言語処理 テキスト分析 無償版登録サイト → https://ibm.biz/BdsU4R

© 2017 IBM Corporation13

航空会社の顧客満足度データの例

DB2 .xlsxDB2

フライト管理テーブル

顧客管理テーブル

満足度調査結果

調査会社に外部委託

DB2

分析用テーブル

多様な情報を単一テーブルにまとめる

例では、フライト管理と顧客管理の各テーブルと顧客満足度調査結果を統合

データが多様であれば、意外な発見につながる可能性が高まる

統合にあたって、文字コード変換、桁数調整などの編集を伴う可能性がある

統合作業効率向上のためにDB2 Web Query for i

DataMigrator ETL Extension

など ETL ツール利用を推奨

© 2017 IBM Corporation14

アプリケーションの進化: SoRから、SoR を前提とする SoEへ

処理

処理

処理

判断

判断

処理

処理

サブルーチン

サブルーチン

各種モバイル・デバイスIoT* (モノのインターネット)Twitter、Facebook など

トランザクション処理

SoRSystems of Record

基幹業務守りのシステム

SoESystems of Engagement

連携業務攻めのシステム

IoT : Internet of Things

両方必要

「IT は SoR に始まり、SoE を網羅するべく進化している」 (2011 年 Geoffrey Moore)

© 2017 IBM Corporation15

レガシー・アプリケーションを活かす

RPG

COBOL

RPG

COBOL

JAVA

PHP

Ruby

Python

Node.js

Perl

RPG

COBOL+

旧来のアプリ Web 対応化新しい言語と組み合わせ

または

DB2 DB2 DB2

© 2017 IBM Corporation16

IBM i ライフサイクル

• 最新バージョンを基点に、二世代先までの計画を策定します

• IBM i上のお客様資産・投資は、将来にわたって活かされます

• IBM i 7.1のお客様は、早期アップグレードを検討ください

上図は IBM の現時点における製品計画を示すものですが、将来予告なく変更ないし取り止めになる可能性があります

IBM i 7.1 スケジュール:

営業活動終了 2017 年 9月 30 日

サポート終了 2018 年 4月 30日

© 2017 IBM Corporation17