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学校におけるICT教育の現状と課題について
未来を担う子供たちのために
全国ICT教育首長協議会 会長多久市長 横尾俊彦
@教育再生実行会議技術革新ワーキング・グループ1
創造性とイノベーション
批判的思考・問題解決・意思決定
学び方を学ぶ
コミュニケーション
コラボレーション
情報リテラシー
情報通信技術リテラシー
市民性~国民性とグローバルな感覚
人生とキャリア
個人と社会への責任~文化意識に対応
「21世紀型スキル」と出会ってしまった・・・
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ICTI Create Tomorrow
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全国ICT教育首長協議会
ICT教育の必要を感じつつも、進まない現状を打開したい
首長が自ら動き
状況を少しでも改善し
未来への責任を果たしたい
財源、人材、情報など
会員アンケートから
政策提言をまとめ、大臣へ提出して活路を拓きたい
官民連携での
新たなICT教育進展へ
努力したい首長現在 127自治体が参加
4
全国ICT教育首長協議会
教育ICT加速化のため財源確保、制度改革等に係る国への要請
2017年7月11日 松野文科大臣へのICT教育推進の提言→ 2018年2月 地方財政措置1,805億円×5か年
「教育ICT化に向けた環境整備5か年計画」
ICT首長Action Plan 2018
●ICT教育の必要を感じつつも、進まない現状を打開したい●首長が自ら動き、状況を少しでも改善して、未来への責任を果たしたい●財源・人材・情報など、会員アンケートから政策提言をまとめ大臣へ提出●官民連携での新たなICT教育進展への努力~地域サミット、研修会など
★さらに全国的ICT教育環境整備の充実向上展開に努力
★首長が教育ICT整備計画を立案実行★ICT教育首長Action Plan実行マニュアル作成・勉強会★低価格化かつ一斉普及を促す支援策の提案要望
地域サミット開催 2月12日大阪、20日福岡、28日東京
ICT教育アワード表彰
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政策提案要望、さらにICT 首長Action Plan 実行マニュアル作成
課題収集
課題分析
解決策提示
なぜ?に始まり、 ICT教育がより多くの自治体で導入できるために
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首長様向け資料
地域人材育成
地域格差
横展開
仲間がいる
乗り遅れ禁止!
人口減少対策
教育→人口流入
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かつてない記述
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全国ICT教育首長協議会に参加そこで情報共有した結果・・・どの市町村も現状課題とICT導入における「共通の悩み」を抱えていることがわかる
総務省先導的教育システム実証事業(平成28年度)参加
ソフトバンクC&Sと日本マイクロソフトとの産官協業
※実証事業で市長にプレゼンする様子低価格windows端末とクラウド利用で、予算の目処が見えた!
多久市での取り組み電子黒板は全校全教室同時に配備、 ICT支援員を配置
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パブリッククラウド活用で 「学び方」改革と「働き方」改革を推進
・全国学力・学習状況調査/意識調査において、自己肯定感を高める/学力調査において、全国平均を上まわる
自己肯定感に満ち、学び方を身につけた子を育てたい
・月の残業時間80時間越えを「0」に・教職員のメンタルダウン0人の維持
教師自ら生き生き働く素敵な大人のモデルになりたい
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統合型校務システム個人情報ファイルサーバ仮想クライアント
校務系セキュリティクラウド
自宅
PC教室サーバ
全教室の無線LANとタブレットで
「学び合い・協働学習」にICTをフル活用
各教室に大型モニタ&画面転送装置タブレット端末の画面をワイヤレスで表示
教務・校務用 2in1端末→効率的に教員一人一台を実現
テレワークの仕組みを導入して、多様な働き方を可能に
PC教室・職員室サーバクラウド移行し
教材や書類を市全体で共有化
※既存サーバはリース完了後撤去予定
個人情報を分離
クラウド上の閉域空間で校務文科省・総務省セキュリティ
ポリシーに対応
職員室サーバ
全クラウドを運用支援
USBメモリ原則利用禁止
重要性分類1,2:クラウドから持ち出し制限重要性分類2,3:先生のみ重要性分類4 :学習者と共有
外部接続系クラウドフルパブリッククラウド化
グループウェア、セキュリティ、ファイル共有など、学校に必要なICT機能は
すべてパブリッククラウドを活用
多久市・多久市教育委員会
佐賀県多久市 ~ ICT教育アワード2019にて 総務大臣賞受賞全国初の 「学習系・校務系のフルクラウド化」 を実現
佐賀県多久市 ~ ICT教育アワード2019にて 総務大臣賞受賞全国初の 「学習系・校務系のフルクラウド化」 を実現
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全国ICT教育首長協議会での情報共有
市教育大綱において筆頭項目化し、
優先順位を上げる
教育委員会の組織再編で、
市長部局と連携
地方財政措置の活用
モデル校で効果の証明
テレワーク等のアンケートで実績証明
全国初のフルクラウド活用の開発
サポート体制構築(ICT支援員を全校配置)
文科省・総務省のセキュリティ
ガイドラインに対応全国へ普及のポイント!
総務省実証事業の後も継続した研究
全国ICT教育首長協会を通じて「協働での導入・活用」へ向けて提案したい
全国で同じ悩みを抱える同志にも解決策として共有できる全国で同じ悩みを抱える同志にも解決策として共有できる
産官の知恵をフル活用
予算の有効活用で成果を出す
市長と教育長のリーダーシップ 児童生徒の学び方改革
『学び合い』を
取り入れた授業
協働学習80%実施へ
教職員の働き方改革
月の残業時間80時間越えを「0」にし、教職員のメンタルダウン0人の維持
テレワークの実施
成果成果
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多久市のICT教育環境整備の積み重ね+産官の知恵を結集
多久市~障害を乗り越えた突破口
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今後の課題低価格デバイスなど、全国一斉普及を促す
国としての支援策の必要性20
調達に関する改革
• 問題:既得権益~文教市場の商流に古くから続く「地域代理店制度」1.排他的な多段階商流 (地元業者限定)2.約1800自治体でバラバラな仕様書(地域代理店のいうがまま)3.約1800自治体でバラバラな入札 (結果的に小ロットになる)4.端末・ハードとソフト・サービスの一斉調達 (利潤隠し)
• 解決策:1 公正で誰でも入札可能な「直接商流」の可能性は2 海外メーカーも真剣になる規模まとめ~国から共通仕様提示など3 広域連携の共同調達による対応でコストダウン図れるのでは4 分離調達:①ハードウェア ②OS・アプリケーション
③地元での保守・サービスvs ネットと配達対応など21
規制の改革
問題:$198-298 の国際端末が 高価になる日本独自の規格・規制1 JISや日本語キーボードなど日本規格への対応コスト2 無線LAN等規格 JATE等への 適合コスト
+ アンテナの作り替えによるコストアップ3 電磁波規格VCCI に対する部材・設計変更コスト
解決策:・教育用端末は無料や安価に審査できるなどの新たなJIS規格の対応等・無線LAN規格を国際レベルと統一することによる改善・アメリカ向けFCC取得の場合、日本向けVCCIはテストは免除する
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クラウド改革問題:他国に遅れているクラウド活用、戦略なきICT整備が二重投資を生む怖れ1 クラウド活用を遅らせる強靭化対策、セキュリティガイドライン2 クラウド知識のない地元業者によるオンプレ5年リース予算の使い回し3 過剰セキュリティ、高価なプライベートクラウドの押付けと値下げなし4 担当者に課せられるサーバー運用の負担やクラウド移行の負担
解決策:1 次世代ネットワーク&セキュリティ戦略・仕様提示で、無駄ない導入2 地元出入り業者のみに頼らないクラウド活用における最先端情報の共有3 日本ルール準拠のクラウド業者による健全な競争力で格安クラウド活用4 教育共有クラウドを活用し、運用負担軽減、全体購買力でコスト削減
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これ以降は資料です。
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ICT教育の必要を感じつつも、進まない現状を打開・改善したい首長が自ら動き、状況を少しでも改善して、未来への責任を果たしたい
財源・人材・情報など、会員アンケートから政策提言をまとめ大臣へ提出
官民連携での新たなICT教育進展への努力~地域サミット、研修会など
さらに全国的ICT教育環境整備の充実向上展開に努力
全国ICT教育首長協議会
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佐賀県多久市多久市のおかれた現状
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全国ICT教育首長協議会に参加
そこで情報共有した結果・・・どの市町村も現状課題とICT導入における「共通の悩み」を抱えていることがわかる
総務省先導的教育システム実証事業(平成28年度)参加
ソフトバンクC&Sと日本マイクロソフトとの産官協業
※実証事業で市長にプレゼンする様子低価格windows端末とクラウド利用で、予算の目処が見えた!
今年度の取り組みに先駆けた 大きなきっかけ
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パブリッククラウド活用で 「学び方」改革と「働き方」改革を推進
・全国学力・学習状況調査/意識調査において、自己肯定感を高める/学力調査において、全国平均を上まわる
自己肯定感に満ち、学び方を身につけた子を育てたい
・月の残業時間80時間越えを「0」に・教職員のメンタルダウン0人の維持
教師自ら生き生き働く素敵な大人のモデルになりたい
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多久市のICT教育環境整備の積み重ね+産官の知恵を結集
多久市が導入障害を乗り越えた 突破口
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統合型校務システム個人情報ファイルサーバ仮想クライアント
校務系セキュリティクラウド
自宅
PC教室サーバ
各教室に大型モニタ&画面転送装置タブレット端末の画面をワイヤレスで表示
PC教室・職員室サーバをクラウド移行し市全体で共有化
※既存サーバはリース完了後撤去予定
個人情報を分離クラウド上の閉域空間で校務文科省・総務省セキュリティ
ポリシーに対応
職員室サーバ
全クラウドを運用支援
USBメモリ原則利用禁止
重要性分類1,2:クラウドから持ち出し制限重要性分類2,3:先生のみ重要性分類4 :学習者と共有
外部接続系クラウドフルパブリッククラウド化
グループウェア、セキュリティ、ファイル共有など、学校に必要なICT機能は
すべてパブリッククラウドを活用
全国初の「学習系・校務系のフルクラウド化」で常に「最新」が使える教育ICT環境を実現
テレワークで多様な働き方を可能に
全教室の無線LANとタブレットで「学び合い・協働学習」
教務・校務用 2in1端末→効率的に教員一人一台を実現 31
協 働 学 習 × I C T
3か月の成果①3か月の成果①
平成31年度全職員で完全実施
『学び合い』の考え方を取り入れた授業
デジタル教科書の提示、個別学習、情報収集、プレゼン作成と共に■指導方法・内容、学習材の共有化■多久市スタイルの確立→クラウドとICTで効果的に実現
協働学習のツールとして
のICT活用
課題等の共有に
ICT活用協働学習80%実施
児童生徒の学び方改革
先行実施者6名
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テレワーク実施者へのアンケート結果(回答 20人)
0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%
子育てや介護を行っている人
子育てや介護を行っていない人
はい 45% いいえ 55%
はい 73% いいえ 27%
「働き方の幅が広がった。」、「土日に出勤する回数が減った。」、「これなら辞めなくて済むかも!」、「家事と仕事の両立ができる。」
→子育て・介護での離職予防にも有効
3か月の成果③3か月の成果③教職員の働き方改革
テレワークを実践して、あなたの業務効率化につながりましたか?
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超過勤務時間(市内の義務教育学校3校(全校)の全教員平均)
★ペーパーレス会議の常態化
⇒印刷時間の大幅削減
★ICT機器による勤務管理
⇒教職員の自覚化の促進
★統合型校務支援システム
★テレワークの実施
⇒子育て介護との両立 (離職予防にも)
やればできる働き方改革!
区分 年度 5月~9月平均 増減前期課程(小学校)
H29 38.21時間H30 31.93時間 ▲6.28
後期課程(中学校)
H29 61.68時間H30 46.03時間 ▲15.65
※校長会の様子
3か月の成果②3か月の成果②教職員の働き方改革
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〇 フルクラウドでいつでも最先端!
〇 文部科学省・総務省のセキュリ
ティポリシーガイドライン対応
〇 時間外勤務が減少
〇 テレワークで働き方に幅
〇 協働学習の拡充
〇 教材等の共有化
〇 業務の効率化
改善
成果
多久市としての導入後のPDCA
夢つかむ子になる
素敵な先生になる
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全国ICT教育首長協議会での情報共有
市の教育大綱で筆頭項目化し、
優先順位を上げる
教育委員会の組織再編で、市当局と連携
地方財政措置の活用
モデル校で効果の証明
テレワークなどのアンケート
全国初のフルクラウド活用の開発
サポート体制構築(ICT支援員を全校配置)
文科省・総務省のセキュリティ
ガイドラインに対応全国へ普及のポイント!
総務省実証事業の後も継続した研究
全国ICT教育首長協会を通じて「協働での導入・活用」へ向けて提案もして改善促進したい
全国で同じ悩みを抱える同志にも解決策として共有できる
産官の知恵をフル活用
予算の有効活用で成果を出す
市長と教育長のリーダーシップ
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