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6 整備 in Tokyo 2008年 7月号
■法令違反とみなされた整備不良事故の状況事故の発生に最も影響を与えた道路交通法上の
法令違反“整備不良”であったものと、法令違反
に関係なく、車両要因として“整備不良”が指摘
された事故の二方向から分析。
事故に関して特に条件などが付いていない場合
は、“自動車等が第1当事者”になった事故をさ
す。
交通事故統計分析(マクロ統計分析)
平成18年中に全国で発生した交通事故(物損事故を除く)の件数は、832,454件、
死者数は5,744人、負傷者数は1,034,445人であった。
このような情勢のなか、財団法人交通事故総合分析センターでは、交通事故と
人間、道路・交通環境及び車両に関する総合的な調査研究を通じて、交通事故の
防止と交通事故による被害の軽減に資することを目的として、交通事故統計分析
(マクロ統計分析)及び交通事故例調査分析(ミクロ調査分析)の両面から調査
研究に取り組んでいる。
本調査は、平成18年の交通事故統計デ-タ及び交通事故例調査デ-タを活用し
て整備不良車等が関与した事故を抽出し、譛交通事故総合分析センターが事故原
因の分析や事故防止対策の研究等を行って得た結果をとりまとめたものである。
譛交通事故総合分析センター「交通事故データからみた自動
車の点検整備に関する調査分析報告書(平成19年度)」より
~整備不良車が関与した事故を分析~
整備 in Tokyo 2008年 7月号 7
●平成18年における整備不良が要因となった事故は140件
年自動車等が第1当事者の事故
指数
整備不良事故件数
指数
H16
H18
H9H10H11H12H13H14
901,119
838,910
746,307771,026815,812888,124903,113890,053
121
112
100103109119121119
160
140
158147193202186178
101
89
10093122128118113
〈表1〉自動車等が第1当事者となった整備不良事故件数の推移
自動車等の事故に占める1万台当たりの整備不良事故の件数(b)/(a)
H15 899,961 121 177 1121.78
1.67
2.121.912.372.272.062.001.97
H17 883,564 118 154 97 1.74
件数(a) 件数(b)
運転者が日常的に運転
前に車両の点検をするこ
とによって、未然に防止
できる事故(整備不良事
故)に焦点を当てた。平
成18年の整備不良事故件
数は140件、平成9年の
158件と比較すると約
11%減となっており、整
備不良事故件数は減少傾
向にある。
H9 H10 H11 H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18
事故発生年
事故件数
〈図1〉自動車等が第1当事者となった整備不良事故件数の推移
自動車等が第1当事者の事故
整備不良事故件数(指数)
50
100
150
年事業用自動車 自家用自動車
特殊車 二輪車 合計
H16
H18
H9H10H11H12H13H14H15
バス
0
1
1102332
ハイタク
0
1
0002013
トラック
20
18
14211925221819
計
20
20
15221929252224
3
3
1163434
30
27
42322941373930
160
140
158147193202186178177
〈表2〉当事者別整備不良事故件数の推移
バス
0
0
0001110
乗用車
68
58
66599995777480
トラック
39
32
34334033423939
計
107
90
10092139129120114119
H17 0 4 20 24 1 29 1541 64 35 100
(注)二輪車には原付を含む。(以下同じ)。
交通事故データから見た点検整備に関する調査
8 整備 in Tokyo 2008年 7月号
〈図2〉当事者別整備不良事故件数の割合(平成18年)
合 計140件
自家用乗用車41%
(58件)
自家用トラック23%
(32件)
二輪車19%
(27件)
事業用トラック13%
(18件)
特殊車 2%(3件)
事業用ハイタク 1%(1件)事業用バス 1%(1件)
自家用バス 0%(0件)
年
〈表3〉整備不良による死亡事故件数の推移
H16 H18H9 H10 H11 H12 H13 H14 H15乗 用 車貨 物 車そ の 他計
13(1)04(1)
0000
0011
04(3)04(3)
2103
11(1)13(1)
1113
2(1)1(1)03(2)
33(1)06(1)
(注)・乗用車:バス、マイクロバス、普通、軽乗用 ・貨物車:政令大型、大型、トレーラ、普通、軽貨物 ・その他:特殊車、自動二輪、原付を表す。 ・( )は、大型車両の内数を表す。
H170022
合計10(1)14(11)529(7)
H9 H10 H11 H12 H13 H14 H15 H16 H18H17事故発生年
事故件数
(件) 〈図3〉整備不良による死亡事故件数の推移
0123456789
乗用車 貨物車 その他
平成18年に整備不良車が第1当事者となっ
た140件のうち、自家用乗用車が58件(41%)
を占める。
●平成18年の整備不良による死亡事故件数は貨物車が約半数
整備不良が原因となった死亡事故件数(第1当事者)は0件ではあったものの、過去10年間を業態別に見
ると貨物車が約半数を占めており、特に大型貨物車による死亡事故が11件と全体の約38%を占めている。
■車両的要因が整備不良とみなされた事故件数事故があったとしても、「整備不良」は法令違
反としては記録されない。つまり、主要因とはな
らない整備不良も数多くあるため、ここで扱う整
備不良事故件数(表4の①~⑫)は前項の整備不
良事故件数より、はるかに多くなっている。
整備 in Tokyo 2008年 7月号 9
車 両 的 要 因
〈表4〉整備不良内容別事故件数の推移(平成14年~平成18年)
H16
車内の状態
積荷の状態
灯火の状態
整 備 不 良
状 態 的 不 良
その他の車両的要因
①制動装置不良②かじ取り装置不良③タイヤ不良④車輪不良⑤灯火不良⑥エンジン故障⑦変速機不良・故障⑧燃料・潤滑装置不良⑨フロントガラス等不良⑩ミラー調整不良、破損、欠落⑪不良改造(オーバーフェンダ等)⑫その他車両等の構造・装置等の整備不良
着色フィルムが視界に影響したワイパーを作動させなかった、フロントガラスを拭かなかったなどのため相手の発見が遅れた
車室内の飾り物が視界に影響した車室内の同乗者が視界、操作に影響した車室内の荷物が視界、操作に影響した
前照灯不点火駐車灯不点火(尾灯、非常点滅を含む)自車前照灯の上下向きが視界に影響
車両的要因計
調査不能車両的要因なし
計
57
1
H18H14 H151876269133279723544518
22449553342312442192316
19859693474013472373606
1915677834276162864509
3145 77
107 692829015119256
1,796
178899,145901,119
72524914112196
1,517
172837,221838,910
11183001804295
1,858
206887,989890,053
2192991718
273
1,898
206897,857899,961
H17
49
2
17348
1,02038295422483423
61725413310232
1,985
175881,404883,564
〈図4〉整備不良内容別事故件数の推移(平成14年~平成18年)
1,858 1,898 1,796
2,500
2,000
1,500
1,000
500
0
(件)
事故件数
事故発生年H14 H15 H16 H17 H18
その他の車両的要因
灯火の状態
積荷の状態
車内の状態
その他車両等の構造・装置等の整備不良⑨フロントガラス等不良
⑤灯火不良
④車輪不良
③タイヤ不良
②かじ取り装置不良
①制動装置不良
1,985
1,517
●平成18年の整備不良内容別事故件数は1,517件と前年より減
過去5年間における整備不良事故件数をみると、全体的に減少傾向となっている。整備不良内容別にみ
ると、各年とも「③タイヤ不良」が最も多く、次いで、「①制動装置不良」となっており、発生傾向に変化は
みられない。平成18年でもタイヤ不良の発生件数は553件と、整備不良全体(966件)の57%を占めている。
交通事故データから見た点検整備に関する調査
10 整備 in Tokyo 2008年 7月号
3.0%
2.5%
2.0%
1.5%
1.0%
0.5%
0.0%
整備不良割合
(件)
事故件数
1,200
1,000
800
600
400
200
0
バス
普通乗用車
軽乗用車
ミニカー
大型貨物車
トレーラ
普通貨物車
軽貨物車
特殊車
二輪車
計
整備不良件数事故件数に占める整備不良割合
〈図5〉当事者別整備不良件数及び整備不良割合(平成18年)
0.08%0.10%4 0.09%
473
131
2 34 7
13268 111
4
0.29% 0.35% 0.16%0.10%
0.20%
0.12%
966
0.53%
2.78%
〈表5〉当事者別整備不良内容別事故件数(平成18年)
整 備 不 良
状 態 的 不 良
車両的要因計
乗 用 車 特
殊
車
二
輪
車
計
制動装置不良 0 99 35 0 11 1 35 16 3 24 224かじ取り装置不良タイヤ不良車輪不良灯火不良エンジン故障変速機不良・故障燃料・潤滑装置不良フロントガラス等の不良ミラー調整不良、破損、欠落不良改造(オーバーフェンダー等)その他の構造・装置等の整備不良整備不良関係小計
020000000024
2329615781311523473
578222005002131
010001000002
11350000000434
042000000007
177621012205132
63414000220368
010000000004
13473812010012111
4955334231244219231966
車内の状態
着色フィルムが視界に影響した 0 4 1 0 0 0 1 0 0 0 6
その他の車両的要因
積荷の状態
灯火の
状態
ワイパーを作動させなかった、フロントガラスを拭かなかったなどのため相手の発見が遅れた車室内の飾り物が視界に影響した車室内の同乗者が視界、操作に影響した車室内の荷物が視界、操作に影響した
前照灯不点火駐車灯不点火(尾灯、非常点滅を含む)自車前照灯の上下向きが視界に影響
0
01000002
13
736061569
11
134110124
0
00000000
0
1003710113
0
000190023
0
10715000148
7
0083010114
0
00020004
0
0001050119
31
1072524914112196
7 587 178 2 87 31 340 129 10 146 1,517
調査不能車両的要因なし
計
14,7484,756
73461,460462,120
30149,431149,639
07072
411,82411,915
11,9702,002
1584,02584,380
2068,97369,122
0741751
2853,97954,153
172837,221838,910
バ
ス
普通車
軽ミニカー
大
型
トレーラ
普通車
軽
貨 物 車当事者種別(車種区分)
車両的要因別
平成18年の整備不良内容別
事故を当事者別(車種区分)に
みると、普通乗用車が473件
(全車種の49.0%)、普通貨物
車が132件(同13.7%)、軽乗
用車が131件(同13.6%)、二
輪車が111件(同11.5%)、軽貨
物車が68件(同7.0%)、の順で
発生している。
事故件数に占める整備不良
割合は、「ミニカー」「特殊車」
「大型貨物車」の順で高くな
っている。
●整備不良内容別事故件数では、「普通乗用車」が49%を占める
整備 in Tokyo 2008年 7月号 11
〈表6〉登録経過年別整備不良内容別事故件数(平成18年)1年未満
~2年未満
~3年未満
~4年未満
~5年未満
~6年未満
~7年未満
~8年未満
~9年未満
整 備 不 良
制動装置不良かじ取り装置不良タイヤ不良車輪不良灯火不良エンジン故障変速機不良・故障燃料・潤滑装置不良フロントガラス等の不良ミラー調整不良、破損、欠落不良改造(オーバーフェンダー等)その他の構造・装置等の整備不良
計
61400000100113
1022920000100044
1512600000200145
1142823200100152
1143910000100056
1042432000110146
1523820001020060
943411000211053
1543921301220069
~10年未満
~11年未満
~12年未満
~13年未満
~14年未満
~15年未満
15年以上 不明 計
整 備 不 良
制動装置不良かじ取り装置不良タイヤ不良車輪不良灯火不良エンジン故障変速機不良・故障燃料・潤滑装置不良フロントガラス等の不良ミラー調整不良、破損、欠落不良改造(オーバーフェンダー等)その他の構造・装置等の整備不良
計
1536140220110190
2224233100210278
1333931101000566
912921000000244
621720100300233
902211000210238
2332112101100457
25961581201019122
2244955334231244219231966
全事故件数 32,311 71,767 69,983 66,589 64,410 61,004 59,035 54,403 52,068
全事故件数 54,849 51,892 41,157 30,546 21,967 16,327 26,492 64,110 838,910
0.00%
0.05%
0.10%
0.15%
0.20%
0.25%
1年未満
~2年未満
~3年未満
~5年未満
~6年未満
~4年未満
~7年未満
~8年未満
~10年未満
~11年未満
~9年未満
~12年未満
~13年未満
~15年未満
~14年未満
15年以上不明 計
登録経過年
整備不良割合
整備不良に関する車両的要因件数
全事故件数
〈図6〉登録経過年別整備不良割合(平成18年)
●登録から年月が長くなるにつれ、整備不良が増加
平成18年の整備不良内容別事故を登録経過年別にみると、経過年1年未満10年末満の件数が多くなって
いるが、11年未満以降は減少傾向を示している。
また、経過年数が長くなるにつれ、整備不良が増加する傾向にある。
※事故発生年(平成18年)から初年度登録(検査・届出)年を便宜上、年単位で差し引いて平成18年に登録(届
出)されたものを「1年未満」、平成17年に登録(届出)されたものを「2年未満」(以下同様)と表している。
交通事故データから見た点検整備に関する調査
12 整備 in Tokyo 2008年 7月号
その他の構造、整備等
不良改造(オーバーフェンダー等)
ミラー調整不良、破損、欠落
フロントガラス等の不良
燃料・潤滑装置不良
変速機不良・故障
エンジン故障
灯火不良
車輪不良
タイヤ不良
かじ取り装置不良
制動装置不良
1年未満
~2年未満
~4年未満
~5年未満
~6年未満
~7年未満
~8年未満
~9年未満
~10年未満
~11年未満
~12年未満
~13年未満
~14年未満
~15年未満
15年以上不明
~3年未満
登 録 経 過 年
事故件数
〈図7〉登録経過年別整備不良内容別事故件数(平成18年)(件)
0
20
40
60
80
100
120
140
〈表7〉当事者別事故類型別制動装置不良・タイヤ不良事故件数(平成18年)
乗 用 車
制動装置不良
0
特
殊
車
二
輪
車
計バ
ス
普通車
軽ミニカー
大
型
トレーラ
普通車
軽
人対車両
タイヤ不良
計
人対車両
車両相互
単独踏切小計
正面衝突追突出会い頭追越追抜時すれ違い時右左折時その他
車両相互
単独踏切小計
正面衝突追突出会い頭追越追抜時すれ違い時右左折時その他
6 1 0 1 0 2 2 0 5 170000000000010000001022
24517128117099651120956523710
296395
119600431035214225024722078113
0000000000010000000011
1710010001102600004101324
0100000001000000121045
0231013320352111912201129077112
1720211001609710207803450
0110000103000000010014
06200038024110000024304771
51093015172119022411901741671210571760553777
貨 物 車当事者種別(車種区分)
事故類型
●制動装置不良が原因で起きた事故の49%は車両相互の追突
平成18年の整備不良車故のなかでも最も多い要因である「タイヤ不良」と「制動装置不良」が認められ
た事故を事故類型別に分類。「タイヤ不良」の場合、車種により差はあるが、車両単独事故が176件と約
32%、車両相互の追突事故が174件とタイヤ不良全体(553件)の約31%を占めている。また、「制動装置
不良」の場合には、車両相互の追突事故が109件と制動装置不良全体(224件)の49%を占めている。
整備 in Tokyo 2008年 7月号 13
0%
20%
40%
60%
80%
100%
車両単独
車両相互その他
右左折時
すれ違い時
追越追抜時
出会い頭
追突
正面衝突
人対車両
バス(n=2)
普通乗用車(n=296)
軽乗用車(n=78)
ミニカー(n=1)
大型貨物車(n=13)
トレーラ(n=4)
普通貨物車(n=77)
軽貨物車(n=34)
特殊車(n=1)
二輪車(n=47)
事故類型別割合
〈図9〉タイヤ不良事故の当事者別事故類型別割合(平成18年)
〈表8〉タイヤ不良における車両的事故要因別件数(平成18年)
乗 用 車
パンク・バースト 0
貨 物 車 特
殊
車
二
輪
車
計バ
ス
普通車
軽ミニカー
大
型
トレーラ
普通車
軽
タイヤの亀裂損傷タイヤの摩耗雪道での夏タイヤその他
計
33 11 0 1 1 24 4 1 22 97( 107)00112
83619722296
3651778
00011
028213
20014
2441677
0524134
00001
4104747
19( 20)63( 81)326( 770)48( 42)553(1,020)
当事者種別(車種区分)
タイヤ不良
(注)( )内は前年
●タイヤ不良事故 最多要因は「雪道での夏用タイヤ使用」
タイヤ不良事故の内容は、「雪道での夏用タイヤ使用」326件、「パンク・バ-スト」97件、「タイヤの摩
耗」63件の順で多く発生している。雪道での夏用タイヤの使用は、前年に比べ大幅に減少(770件→326件)
している。
0%
20%
40%
60%
80%
100%
車両単独
車両相互その他
右左折時
すれ違い時
出会い頭
追突
正面衝突
人対車両
バス(n=0)
普通乗用車(n=99)
軽乗用車(n=35)
ミニカー(n=0)
大型貨物車(n=11)
トレーラ(n=1)
普通貨物車(n=35)
軽貨物車(n=16)
特殊車(n=3)
二輪車(n=24)
事故類型別割合
〈図8〉制動装置不良事故の当事者別事故類型別割合(平成18年)
交通事故データから見た点検整備に関する調査
14 整備 in Tokyo 2008年 7月号
〈表9〉交通事故例調査(ミクロ調査分析)における整備不良割合の推移
H16 H18H9 H10 H11 H12 H13 H14 H15 累計調査台数(a)整備不良が確認された台数(b)同構成比(b)/(a)×100%整備不良が交通事故の要因として関与したと推測された台数(c)同構成比(c)/(a)×100%
420368.6
51.2
394184.6
10.3
434112.5
40.9
43492.1
30.7
41961.4
41.0
45381.8
40.9
463194.1
51.1
478234.8
30.6
459388.3
40.9
4,3521924.4
340.8
H17398246.0
10.3
0
100
200
300
400
500
600
0
10
20
30
40
50
60(台)
整備不良等台数
(台)
調査台数
H9 H10 H11 H13H12 H14 H15 H16 H17 H18事故調査年
調査台数整備不良が確認された台数整備不良が交通事故の要因として関与したと推測された台数
〈図10〉交通事故例調査(ミクロ調査分析)による整備不良割合の推移
434 434 419394
453 463 478 459
11 96 8
1923
38
4 34 4
5 3 4
420
36
5
398
11
2418
年
〈表10〉整備不良が交通事故の要因として関与したと推測された事故
事 故 類 型 車 両 的 要 因 の 内 訳
15年16年
18年
平成14年
人対車両
02
0
0
車両単独
22
0
2
計
45
1
3
ブレーキ
01
0
0
タイヤ
32
1
3
エンジン
00
0
0
フロントガラス
00
0
0
サスペンション
11
0
021
1
101
0
0
車両相互
ガラスへのフィルム貼付
17年 0 1 1 0 1 0 0 00 0
計
45
1
3
1
●整備不良が交通事故の主要因と推測された割合は0.8%
ミクロ統計をみると、過去10年間で整備不良が確認された車両は合計で192台あり、調査台数全体の4.4%を占めている。また、192台のうち、整備不良が交通事故の主要因だったと推測される車両は34台で調査台数の0.8%を占めている。
●整備不良が主要因の交通事故はタイヤ関係が圧倒的
整備不良が交通事故の要因として関与したと推測された事故件数を平成14~18年までみると、事故類型別では車両単独が50.0%、車両相互が35.7%を占め、車両的要因別では、タイヤ関係が71.4%と圧倒的割合を占めている。
(注)特殊車及び二輪車を除く。
交通事故例調査(ミクロ調査分析)
整備 in Tokyo 2008年 7月号 15
年
〈表11〉定期点検整備実施状況(平成14年~平成18年)
調査台数(a) 実施車両数(b) 実施率(b/a)
16年 17年 18年
平成14年 15年
420398394
478459
210219185
246239
50.0%55.0%47.0%
51.5%52.1%
(注)直近の実施日(車検を含む)から点検時期を経過していないものを実施車両とした。 点検時期:乗用車、軽自動車=1年 普通貨物車=6ヵ月 大型・政令大型、事業用=3ヵ月
種別用途
〈表12〉車種別定期点検整備実施状況(平成18年)
調査台数 実 施 未実施 不 明 実施率自家用バス等自家用普通乗用車、軽自動車等自家用貨物等事業用バス、タクシー等事業用貨物等全車
134138014394
016913-3
185
117224-11208
001-01
0.0%49.6%34.2%
-21.4%47.0%
〈図11〉車種別定期点検整備実施率(平成18年)
自家用普通乗用車、軽自動車等
自家用貨物等
事業用バス、タクシー等
事業用貨物等
全車
実 施 率
不明
未実施
実施
0%
30%
20%
10%
40%
50%
90%
80%
70%
60%
100%
自家用バス等
〈表13〉整備不良車両の定期点検整備実施状況(平成18年)
調査台数 実 施整備不良が確認された台数整備不良が事故の要因として関与したと推測された台数
181
60
■定期点検整備実施状況
●定期点検整備実施率は47.0%、実施率は減少傾向
平成14年から18年までの5年間の
調査台数の定期点検整備の実施状況
をみると、平成17年まで実施率が
50%を上回っていたが、平成18年で
は47.0%となり、前年と対比すると
実施率は8ポイント減少した。
●車種別の定期点検整備実施状況 事業用貨物車が低い傾向
平成18年調査台数
の定期点検整備実施
状況の車種別定期点
検整備実施状況をみ
ると、事業用貨物車
の実施率は21.4%と
低い傾向にある。
(表12、図11)
平成18年の整備不良が確認された車両の定期点検整備実施状況をみると、整備不良が確認された18台の
うち、定期点検整備を実施していたものは6台で全体の33%。
さらに、整備不良が交通事故の要因だったと推測された車両は定期点検整備を実施していなかった。
●整備不良車両の定期点検整備実施率は33%
交通事故データから見た点検整備に関する調査