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1 (是正事項)公衆衛生学研究科公衆衛生学専攻(D) 1.人材像として教育者や研究者の育成を示す一方で、ディプロマ・ポリシーの1つに「公衆衛 生分野の実務家としての高い技術と知識」を掲げており、説明が整合していない。また、本 専攻の教育課程では疫学・生物統計学に関する学修が中心となっており、ディプロマ・ポリ シーで示された公衆衛生分野の実務家として求められる高い技術と知識が本専攻の教育課 程で適切に担保されるのか不明となっている。このため、養成する人材像、ディプロマ・ポ リシー及び教育課程が一貫性あるものとなっていることを明確に説明すること。 (対応) 養成する人物像は、公衆衛生専門職大学院ならびに修士(公衆衛生学)の課程を開設する大 学院での学生教育を担う人材、そして新たに生じる公衆衛生的課題を科学的に分析・評価し、 その結果を実践に役立てることができる高度な研究能力を有した人材である。 審査意見のとおりディプロマ・ポリシーのひとつに公衆衛生分野の「実務家」という表記を したため、上述の人物像である公衆衛生分野において教育・研究を担う人物像と整合していな かった。アドミッション・ポリシーに掲げるように、MPHの学位を有し、実務の経験を有し ているため公衆衛生の実務家としての資質は基本的に有しており、博士後期課程における人物 像は、これまでの実務の知識・経験を活かし、さらに高度な研究に関する技術と知識を有する 人材である。このため人物像と一貫性あるものとするため、ディプロマ・ポリシー「公衆衛生 分野の実践に役立つ高度な研究に関する技術と知識を有している」に改める。 こうした人材を養成するため教育課程の編成は、教育者ならびに研究者に求められる深い専 門知識・技能ならびに高い研究能力を身に付けることに重点を置いている。科目区分は、「疫 学・生物統計学」のみの領域で構成するが、これは「疫学」並びに「生物統計」は公衆衛生分 野の教育・研究において最も基本となり、またニーズの高い分野である考え、かつ本学にはこ れらの分野を担当する教育が充実していることにもよる。特論・特論実習をはじめとした重層 的な講義・演習・ディスカッションを通じて高度な分析・研究手法を学修させることに加え、 「臨床疫学と公衆衛生のメタ分析」 「環境疫学」 「感染症モデリング」、「医療における経済的評価」 の科目を通じで公衆衛生分野における実践的な応用のあり方も学修させる。さらに「DPHセ ミナー」を通じて、ディプロマ・ポリシーに掲げる、公衆衛生学分野の専門的な教育や高度な 研究に従事するために期待されるリーダーシップ、態度・資質を身に付けるとともに、ロール モデルとなる教育者や研究者との交流の機会を与える。 この教育課程を通じ、ディプロマ・ポリシーに掲げる「公衆衛生分野における新たな課題に 対して科学的視点から評価・分析をし、その解決を提案し、実践する能力を持っている」「公 衆衛生分野の実践に役立つ高度な研究に関する技術と知識を有している」「教育者・研究者と して必要とされる態度・知識を有している」と認められるものに学位を授与することとしてい る。

(是正事項)公衆衛生学研究科公衆衛生学専 …...1 (是正事項)公衆衛生学研究科公衆衛生学専攻(D) 1.人材像として教育者や研究者の育成を示す一方で、ディプロマ・ポリシーの1つに「公衆衛

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1

(是正事項)公衆衛生学研究科公衆衛生学専攻(D)

1.人材像として教育者や研究者の育成を示す一方で、ディプロマ・ポリシーの1つに「公衆衛

生分野の実務家としての高い技術と知識」を掲げており、説明が整合していない。また、本

専攻の教育課程では疫学・生物統計学に関する学修が中心となっており、ディプロマ・ポリ

シーで示された公衆衛生分野の実務家として求められる高い技術と知識が本専攻の教育課

程で適切に担保されるのか不明となっている。このため、養成する人材像、ディプロマ・ポ

リシー及び教育課程が一貫性あるものとなっていることを明確に説明すること。

(対応)

養成する人物像は、公衆衛生専門職大学院ならびに修士(公衆衛生学)の課程を開設する大

学院での学生教育を担う人材、そして新たに生じる公衆衛生的課題を科学的に分析・評価し、

その結果を実践に役立てることができる高度な研究能力を有した人材である。

審査意見のとおりディプロマ・ポリシーのひとつに公衆衛生分野の「実務家」という表記を

したため、上述の人物像である公衆衛生分野において教育・研究を担う人物像と整合していな

かった。アドミッション・ポリシーに掲げるように、MPHの学位を有し、実務の経験を有し

ているため公衆衛生の実務家としての資質は基本的に有しており、博士後期課程における人物

像は、これまでの実務の知識・経験を活かし、さらに高度な研究に関する技術と知識を有する

人材である。このため人物像と一貫性あるものとするため、ディプロマ・ポリシー「公衆衛生

分野の実践に役立つ高度な研究に関する技術と知識を有している」に改める。

こうした人材を養成するため教育課程の編成は、教育者ならびに研究者に求められる深い専

門知識・技能ならびに高い研究能力を身に付けることに重点を置いている。科目区分は、「疫

学・生物統計学」のみの領域で構成するが、これは「疫学」並びに「生物統計」は公衆衛生分

野の教育・研究において最も基本となり、またニーズの高い分野である考え、かつ本学にはこ

れらの分野を担当する教育が充実していることにもよる。特論・特論実習をはじめとした重層

的な講義・演習・ディスカッションを通じて高度な分析・研究手法を学修させることに加え、

「臨床疫学と公衆衛生のメタ分析」「環境疫学」「感染症モデリング」、「医療における経済的評価」

の科目を通じで公衆衛生分野における実践的な応用のあり方も学修させる。さらに「DPHセ

ミナー」を通じて、ディプロマ・ポリシーに掲げる、公衆衛生学分野の専門的な教育や高度な

研究に従事するために期待されるリーダーシップ、態度・資質を身に付けるとともに、ロール

モデルとなる教育者や研究者との交流の機会を与える。

この教育課程を通じ、ディプロマ・ポリシーに掲げる「公衆衛生分野における新たな課題に

対して科学的視点から評価・分析をし、その解決を提案し、実践する能力を持っている」「公

衆衛生分野の実践に役立つ高度な研究に関する技術と知識を有している」「教育者・研究者と

して必要とされる態度・知識を有している」と認められるものに学位を授与することとしてい

る。

2

(新旧対照表)設置の趣旨等を記載した書類(5 ページ)

新 旧

一方、地球環境の変動に伴う新たな感染症

の発生や、高度情報化やライフスタイルの急

速な変化に伴う健康問題が増加している。ま

た高齢社会の進展に対応した新たな医療・保

健制度の政策立案が求められている。こうし

た新たな公衆衛生分野の課題に対応するた

めには、正確な現状分析に基づき、多角的な

視点から近年注目されているビックデータ

などを活用して実務的に有用な結果を出す

研究が求められる。こうした新たな公衆衛生

的課題に対し自ら分析・評価を行い、実務的

な視点に立ったより高度な研究能力を持ち、

この分野を牽引するリーダーとなりうる人

材育成も求められる。

一方、地球環境の変動に伴う新たな感染症

の発生や、高度情報化やライフスタイルの急

速な変化に伴う健康問題が増加している。ま

た高齢社会の進展に対応した新たな医療・保

健制度の政策立案が求められている。こうし

た新たな公衆衛生分野の課題に対応するた

めには、正確な現状分析に基づき、多角的な

視点から近年注目されているビックデータ

などを活用して実務的に有用な結果を出す

研究が求められる。公衆衛生実務者の中か

ら、こうした新たな公衆衛生的課題に対し自

ら分析・評価を行い、実務的な視点に立った

より高度な研究能力を持ち、この分野を牽引

するリーダーとなりうる人材育成も求めら

れる。

(新旧対照表)設置の趣旨等を記載した書類(6 ページ)

新 旧

学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)

教育目標に到達するために計画されたカ

リキュラムによって学修し、定められた単位

を修得するとともに、

・公衆衛生分野の実践に役立つ高度な研究に

関する技術と知識を有している、

・今後の研究課題の展開および自立して研究

者としての見通しを持っている、

・教育者、リーダー的研究者として必要とさ

れる態度・資質を有している、

・教育者、リーダー的研究者としての幅広い

知識・教養を有している、

と判断され、博士学位論文の審査ならびに最

学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)

教育目標に到達するために計画されたカ

リキュラムによって学修し、定められた単位

を修得するとともに、

・公衆衛生分野の実務家としての高い技術と

知識を有している、

・今後の研究課題の展開および自立して研究

者としての見通しを持っている、

・教育者、リーダー的研究者として必要とさ

れる態度・資質を有している、

・教育者、リーダー的研究者としての幅広い

知識・教養を有している、

と判断され、博士学位論文の審査ならびに最

3

終試験に合格した者に、博士(公衆衛生学)

の学位を授与する。

終試験に合格した者に、博士(公衆衛生学)

の学位を授与する。

4

(改善事項)公衆衛生学研究科公衆衛生学専攻(D)

2.学生確保の見通しについては、公衆衛生学専攻(専門職学位課程)に所属する学生を対象と

するアンケート結果を根拠に説明しているが、本アンケートで対象とした全ての学生が本専

攻の出願要件を満たすのか不明である。このため、本アンケートの調査対象の全学生が本専

攻の出願資格を満たすことを明確に説明するか、必要に応じて他の客観的根拠を用いて学生

確保の見通しがあることを説明すること。

(対応)

本専攻(博士後期課程)の出願資格は、審査意見 5 に記載のとおり「修士(公衆衛生学)

あるいは公衆衛生学修士(専門職)の学位を有し、医師、看護師、保健師、薬剤師、病院事務

職や、統計家、行政職員、製薬会社等の医療・保健・福祉関連といった公衆衛生に関する分野

で 3 年以上の実務経験を有すること」である。

アンケート調査の実施にあたり、対象の学生の職務経歴を、入学時の応募書類に基づいて確

認を行った。本専攻(専門職学位課程)でも同様の分野での実務経験を持つ社会人を入学者と

して想定しており、学生全員が上記の分野で 3 年以上の実務経験を有していることが確認さ

れた。したがって、本アンケートの調査対象の全学生が本専攻の出願資格を満たしていると判

断し、本アンケート結果をもとに学生確保の見通しの説明を行った。

また、本専攻(博士後期課程)では出願にあたり、TOEFL(iBT)80 点以上、TOEIC800 点

以上、IELTS6.0 以上という英語能力の基準を設定し、出願の際に証明書提出を求めている。

これは、専門職学位課程で求めているものと同じ基準であり、このことからも、本アンケート

の対象者が本専攻の出願資格を満たしていることがわかる。(参考資料 1:聖路加国際大学公

衆衛生大学院(専門職大学院)2019 年度入試案内(募集要項)4 ページ参照)

今回の審査意見を受け、「学生確保の見通し等を記載した書類」に、調査対象の学生が本専

攻の出願資格を満たしていることの説明を追記した。

(新旧対照表)学生の確保の見通し等を記載した書類(1 ページ)

新 旧

聖路加国際大学公衆衛生学研究科博士後期課程

は、修士(公衆衛生学)または公衆衛生学修士(専

門職)の学位を持ち、将来、高等教育機関におい

て実務的な視点から公衆衛生学の教育に携わる

こと、あるいは研究機関、行政組織、医療機関、

企業等において公衆衛生学の高度かつ実践的な

研究活動に携わることを目指すものを主な受け

入れの対象とし、具体的には

聖路加国際大学公衆衛生学研究科博士後期

課程は、修士(公衆衛生学)または公衆衛

生学修士(専門職)の学位を持ち、将来、

高等教育機関において実務的な視点から公

衆衛生学の教育に携わること、あるいは研

究機関、行政組織、医療機関、企業等にお

いて公衆衛生学の高度かつ実践的な研究活

動に携わることを目指すものを主な受け入

5

・臨床経験や実務経験のある医師・歯科医師、看

護師で臨床研究中核病院等、医療機関の臨床研

究・治験部門でリーダー的役割を志す者

・医療政策の策定に必要な統計データを収集する

組織などで実践、実務を志向する生物統計家

・薬事行政や治験などの分野で実務経験のある、

もしくはそれらの分野での実践、実務を志向する

薬剤師・CRC

・国際保健分野、国際機関等での管理職級のポス

ト(いわゆる D ポスト)を志向する者

・公衆衛生専門職大学院での教育に従事すること

を志向する者

等の入学を想定している。

そのため、出願資格を「修士(公衆衛生学)あ

るいは公衆衛生学修士(専門職)の学位を有し、

医師、看護師、保健師、薬剤師、病院事務職や、

統計家、行政職員、製薬会社等の医療・保健・福

祉関連といった公衆衛生に関する分野で 3 年以

上の実務経験を有すること」としている。

そこで、この定員充足が可能であることを示す

ため、本研究科の第 1 年次に所属する学生、お

よび平成 30(2018)年度に入学予定の学生(日

本人学生)を対象にアンケート調査を実施した

(資料 1)。これらの学生は医師・歯科医師・獣

医師、看護師・保健師・助産師、薬剤師、CRC、

病院事務職や製薬企業、ヘルスケア関連の事業の

従事者、コンサルティング企業といった様々な職

種の者であり、また、それらの職務の実務経験年

数が 3 年以上であることを、入学時の出願書類

によって確認した。

また、本専攻(博士後期課程)では出願にあた

り、TOEFL(iBT)80 点以上、TOEIC800 点以上、

IELTS6.0 以上という英語能力の基準を設定し、

出願の際に証明書提出を求めている。これは、専

れの対象とし、具体的には

・臨床経験や実務経験のある医師・歯科医

師、看護師で臨床研究中核病院等、医療機

関の臨床研究・治験部門でリーダー的役割

を志す者

・医療政策の策定に必要な統計データを収

集する組織などで実践、実務を志向する生

物統計家

・薬事行政や治験などの分野で実務経験の

ある、もしくはそれらの分野での実践、実

務を志向する薬剤師・CRC

・国際保健分野、国際機関等での管理職級

のポスト(いわゆる D ポスト)を志向する

・公衆衛生専門職大学院での教育に従事す

ることを志向する者

等の入学を想定している。

そこで、この定員充足が可能であることを

示すため、本研究科の第 1 年次に所属する

学生、および平成 30(2018)年度に入学

予定の学生(日本人学生)を対象にアンケ

ート調査を実施した(資料 1)。これらの学

生は医師・歯科医師・獣医師、看護師・保

健師・助産師、薬剤師、CRC、病院事務職

や製薬企業、ヘルスケア関連の事業の従事

者、コンサルティング企業といった様々な

職種の者である。

6

門職学位課程で求めているものと同じ基準であ

り、本アンケートの対象者は全員が本専攻の出願

資格を満たしていることがわかる。

7

(新旧対照表)学生の確保の見通し等を記載した書類(2 ページ)

新 旧

2)調査対象:

・本学公衆衛生学研究科公衆衛生学専攻専門

職学位課程の第 1年次に在籍の学生 29名およ

び平成 30(2018)年 4月に入学予定の学生 19

名(国内学生)

・職種:病院職員(医師・看護師・薬剤師・

検査技師・事務職員)、薬剤師、製薬会社で研

究、開発に携わっている薬剤師・CRC・営業

職で、実務経験を 3年以上有する者

2)調査対象:

・本学公衆衛生学研究科公衆衛生学専攻専門

職学位課程の第 1年次に在籍の学生 29名およ

び平成 30(2018)年 4月に入学予定の学生 19

名(国内学生)

・職種:病院職員(医師・看護師・薬剤師・

検査技師・事務職員)、薬剤師、製薬会社で研

究、開発に携わっている薬剤師・CRC・営業

8

(是正事項)公衆衛生学研究科公衆衛生学専攻(D)

3.本専攻の教育課程は全科目が必修科目になっているが、一部の科目の履修要件として公衆衛

生学専攻(専門職学位課程)等での科目の履修を求めているため、履修要件を満たさない学

生がいた場合、どのような履修指導がなされるのか不明である。このため、履修要件を満た

さない学生への履修指導の方法を明らかにすること。

(対応)

疫学特論、疫学特論実習、生物統計学特論、生物統計学特論実習、公衆衛生の調査研究法など

の科目の履修要件では本専攻(専門職学位課程)で 1 年前期に開講する疫学概論や生物統計学

Ⅰを履修していることを義務付けている。これらの授業科目は、出願資格である他の公衆衛生系

の大学院の修士課程(MPH)や専門職学位課程(MPH)の修了者であれば全員が履修している

ものであり、公衆衛生学の基本科目として学生全員が履修要件を満たしている。次に、生物統計

学特論実習や経時的データ分析、生存分析、感染症モデリングといった科目では、専門職学位課

程の 1 年後期に開講する生物統計学Ⅱの履修を要件として定めている。当該科目はすべて 1 年

後期以降に開講される科目であるが、生物統計学Ⅱの科目は授業が E-learning で学生全員がい

つでも閲覧できるようになっているため、1 年前期に生物統計学Ⅱを履修することを学生に求め

る。さらに感染症モデリングでは生物統計学実習Ⅱの事前履修を求めているが、感染症モデリン

グは 2 年後期の科目であり、生物統計学Ⅱを 1 年次に履修することを学生に求める。

これらの事前履修の必要性については、合格時やオリエンテーションの際に本人に明確に案内

を行い、授業を履修できないことがないように徹底する。

(新旧対照表)設置の趣旨等を記載した書類(12 ページ)

新 旧

なお、公衆衛生学に求められる知識・技能が

基盤となるためMPHの学修を修了しているこ

とが原則となる。なお MPH のうち、公衆衛生

学修士(専門職)の学位を有する者については、

博士前期課程(修士課程)修了者と同様に、入

学後の研究に必要な疫学・統計学に関連した基

礎知識や研究方法についての筆記試験と研究

テーマ・プロジェクトについての口頭試問を課

し、かつ後期課程入学後、必要に応じて個別に

論文の書き方や研究方法の指導を行い、修士課

程と同等のレベルを担保することとする。

疫学特論、疫学特論実習、生物統計学特論、

なお、公衆衛生学に求められる知識・技能が

基盤となるためMPHの学修を修了しているこ

とが原則となる。なお MPH のうち、公衆衛生

学修士(専門職)の学位を有する者については、

博士前期課程(修士課程)修了者と同様に、入

学後の研究に必要な疫学・統計学に関連した基

礎知識や研究方法についての筆記試験と研究

テーマ・プロジェクトについての口頭試問を課

し、かつ後期課程入学後、必要に応じて個別に

論文の書き方や研究方法の指導を行い、修士課

程と同等のレベルを担保することとする。

9

生物統計学特論実習、公衆衛生の調査研究法な

どの科目の履修要件では本専攻(専門職学位課

程)で 1 年前期に開講する疫学概論や生物統

計学Ⅰを履修していることを義務付けている。

これらの授業科目は、出願資格である他の公衆

衛生系の大学院の修士課程(MPH)や専門職

学位課程(MPH)の修了者であれば全員が履

修しているものであり、公衆衛生学の基本科目

として学生全員が履修要件を満たしている。次

に、生物統計学特論実習や経時的データ分析、

生存分析、感染症モデリングといった科目で

は、専門職学位課程の 1 年後期に開講する生

物統計学Ⅱの履修を要件として定めている。当

該科目はすべて 1 年後期以降に開講される科

目であるが、生物統計学Ⅱの科目は授業が

E-learning で学生全員がいつでも閲覧できる

ようになっているため、1 年前期に生物統計学

Ⅱを履修することを学生に求める。さらに感染

症モデリングでは生物統計学実習Ⅱの事前履

修を求めているが、感染症モデリングは 2 年

後期の科目であり、生物統計学Ⅱを 1 年次に

履修することを学生に求める。

これらの事前履修の必要性については、合格

時やオリエンテーションの際に本人に明確に

案内を行い、授業を履修できないことがないよ

うに徹底する。

10

(是正事項)公衆衛生学研究科公衆衛生学専攻(D)

4.アドミッション・ポリシーについて、申請書類上で記載がないため、適切に追記すること。

(対応)

本専攻がディプロマ・ポリシーとして掲げている

・公衆衛生分野の実践に役立つ高度な研究に関する技術と知識を有している

・今後の研究課題の展開および自立して研究者としての見通しを持っている

・教育者、リーダー的研究者として必要とされる態度・資質を有している

・教育者、リーダー的研究者としての幅広い知識・教養ならびに態度・資質を有している

人材を養成するための学生の受け入れ方針(アドミッション・ポリシー)を「設置の趣旨等を記

載した書類」に明記した。具体的には、修士(公衆衛生学)または公衆衛生学修士(専門職)の

学位を持ち、将来、

・行政組織、医療機関、研究機関、企業等において公衆衛生の実務家として実践的かつ指導

的活動に携わることを目指す者

・公衆衛生の実践に従事できるだめの指導力ならびに実践力の向上を目指す者

を入学者と想定し、アドミッション・ポリシーを定めており、設置の趣旨等を記載した書類に

追記した。

(新旧対照表)設置の趣旨等を記載した書類(13 ページ)

新 旧

⑧ 入学者選抜の概要

(1)学生の受け入れ方針(アドミッショ

ン・ポリシー)

修士(公衆衛生学)または公衆衛生学修士(専

門職)の学位を持ち、将来、

1.行政組織、医療機関、研究機関、企業等

において公衆衛生分野の実践に役立つ高度な

研究に関して指導的活動に携わることを目指

す者

2.公衆衛生の実践に従事できるだめの指導

力ならびに実践力の向上を目指す者

具体的には

⑧ 入学者選抜の概要

(1)学生の受け入れ方針(アドミッション・

ポリシー)

等が想定される。

また医療・保健・福祉の分野における国内外の

諸問題をグローバルスタンダードに照らし合

わせて教育・研究能力を養うため、国際的な学

修環境を提供するべく、MPH の学位を有する

外国人留学生を積極的に受け入れる。

11

・臨床経験や実務経験のある医師・歯科医師、

看護師で臨床研究中核病院等、医療機関の臨床

研究・治験部門で指導的役割を志す者

・医療政策の策定に必要な統計データを収集

する組織などで指導的立場において実践を志

向する生物統計家

・薬事行政や治験などの分野で実務経験のあ

る、もしくはそれらの分野で指導的立場におい

て実践を志向する薬剤師・CRC

・国際保健分野、国際機関等での管理職級の

ポスト(いわゆる D ポスト)を志向する者

等を入学者として想定している。

また医療・保健・福祉の分野における国内外

の諸問題をグローバルスタンダードに照らし

国際的な学修環境を提供するべく、MPH の学

位を有する外国人留学生を積極的に受け入れ

る。

12

(改善事項)公衆衛生学研究科公衆衛生学専攻(D)

5.入学の出願資格に「3年以上の公衆衛生分野の実務経験を有する者」とあるが、「公衆衛生

分野の実務経験」という言葉が意図する対象範囲が不明なため明らかにすること。

(対応)

審査意見を受け、出願資格の箇所の記載を詳細に記した。「公衆衛生分野」とは、本学公衆

衛生学研究科の設立の目的である「社会における人間と幸福の保持増進に寄与する高度職業人

の養成」という視点から、医療、福祉、保健など幅広く人間の健康に関わる分野を指す。具体

的には医師、看護師、保健師、薬剤師、病院事務職や、統計家、行政職員、製薬会社等の医療・

保健・福祉関連といった分野である。これらの分野で 3 年以上の実務経験を有することを出

願資格としている。

(新旧対照表)設置の趣旨等を記載した書類(15 ページ)

新 旧

4.出願資格

修士(公衆衛生学)あるいは公衆衛生学修士

(専門職)の学位を有し、医師、看護師、保健

師、薬剤師、病院事務職や、統計家、行政職員、

製薬会社等の医療・保健・福祉関連といった公

衆衛生に関する分野で 3 年以上の実務経験を有

すること

4.出願資格

修士(公衆衛生学)あるいは公衆衛生学修士

(専門職)の学位を有し、3 年以上の公衆衛生

分野の実務経験を有する者

13

(改善事項)公衆衛生学研究科公衆衛生学専攻(D)

6.学位論文の審査基準が不明なため明確に説明すること。

(対応)

審査意見を受け「設置の趣旨等を記載した書類」の「⑤教育方法、履修指導、研究指導の方

法及び修了要件」に(5)として、博士論文の審査基準について具体的な説明を追加した。

博士論文の審査では、学位申請者の研究内容が公衆衛生研究科の博士論文としてふさわしい

学術的および社会的な意義を持ち、加えて当該研究分野の進展に貢献するものであることや、

成果報告書が、学位申請者自らの計画と調査・研究、対策実施に基づいたものであることを確

認する。また、学位申請者に対しては、疫学・生物統計学の高度な専門的知識とともに、学術

研究倫理に関する理解と遵守に基づく高度な研究遂行能力と研究成果の説明能力を身に着け

自立した研究者としての人格・識見・能力等を有していること求め、課題設定能力、情報収集

能力、課題分析能力、成果発信能力、研究遂行能力の 5 つの基準によって評価することを記

載した。

(新旧対照表)設置の趣旨を記載した書類(11 ページ)

新 旧

⑤教育方法、履修指導、研究指導の方法及び

修了要件

(5)博士論文の審査基準

博士論文の審査は、学位申請者の研究内容が

公衆衛生研究科の博士論文としてふさわしい学

術的および社会的な意義を持ち、加えて当該研

究分野の進展に貢献するものであること。また、

成果報告書が、学位申請者自らの計画と調査・

研究、対策実施に基づいたものであることを確

認する。また、学位申請者は、疫学・生物統計

学の高度な専門的知識とともに、学術研究倫理

に関する理解と遵守に基づく高度な研究遂行能

力と研究成果の説明能力を身に着け自立した研

究者としての人格・識見・能力等を有している

ことであり、以下の基準によって総合的に評価

される。

1.課題設定能力:研究の内容が、独創性、

⑤教育方法、履修指導、研究指導の方法及び

修了要件

(追加)

14

有用性、発展性、実行可能性、倫理性等を有し、

社会に貢献するべき実践に応用可能な課題を設

定すること。

2.情報収集能力:先行研究の文献や各種資

料の調査・収集・整理、内容についての批判的

吟味を十分に行い、関連研究との位置づけ重要

性が明確にされていること。

3. 課題分析能力:課題解決のために適切な

研究デザインを選択し最適な統計手法を用い、

その根拠が明確にされていること。また結果の

解釈として課題解決を目的とし一貫性を保持し

た合理的考察、明確な結論が提示されているこ

と。

4.成果発信能力:研究論文の構成、執筆法、

研究倫理等について国際的な研究規範を十分に

理解し、英語を含めた論文作成能力、口頭発表・

質疑応答技能を有すること。

5.研究遂行能力:自立した研究者として自

己管理能力を有し効率的に研究を完遂するこ

と。また、国際・国内研究グループと共同研究

を遂行するために必要なコミュニケーション能

力を有し、リーダーシップを実践すること。

15

(是正事項)公衆衛生学研究科公衆衛生学専攻(D)

7.専任性に疑義がある教員がいることから、教育研究上の責任体制、管理運営への参加、勤務

形態・処遇等において専任教員としての位置付けを明確にした上で、教員組織全体の連携体

制を明らかにし、設置の趣旨・目的等を実現するための体制として妥当かどうかについて、

明らかにすること。

(対応)

当該専任教員については、本学公衆衛生学専攻の専任教授として就任しているほか、クロス

アポイントメント制度を利用して国立研究開発法人国立成育医療研究センターとも雇用契約

を締結している。当該法人と本学との協定では、本学のエフォート率を 60%としており、本

専攻での専任教員としての業務に支障はないと考えている。

具体的に説明をすると、担当授業科目については授業の準備から実施、評価までをすべて本

人が担当することになっている。また、授業時間外の学生からの学習相談については、所定の

オフィスアワーの他にも出勤時に応じることとしており、学生からのメールや電話による相談

も随時受け付けている。また、学内の研修や会議・委員会にも他の専任教員と同様に参画する。

当該教員については他の専任教員と同様に占有の研究室を使用しており、本専攻に就任後も使

用を継続することとなっている。また、研究費についても他の専任教員と同様に年間 35 万円

が支給される。

さらに、当該教員が国立成育医療研究センターで社会医療疫学部長として業務(小児がん疫

学研究、成育母子コホート研究、社会疫学研究)にあたることは、当該教員が本学で担う教育

研究とも密接な関係があり、むしろ相互補完的な効果が期待できる。くわえて、国立成育医療

研究センターを本学の学生がフィールドワーク先として活用することができるなど、学生の学

習への利点となることから、本専攻の設置の趣旨・目的等を実現するためには妥当であると考

えている。

(新旧対照表)なし

16

(是正事項)公衆衛生学研究科公衆衛生学専攻(D)

8.大学院設置基準に規定する教員の数が不足しており、法令に抵触しているため、追加配置す

ること。

(対応)

審査意見を受け、専任教員 12 名のうち研究指導教員として「可」の判定を受けた教授 6 名

以外の准教授 3 名および講師 3 名について研究指導補助教員として資格審査を行うこととし

た。さらに准教授 1 名と講師 1 名を研究指導補助教員として資格審査を行い、専任教員を 14

名とする。

(新旧対照表)教育課程等の概要

新 旧

(研究指導)

准教授 4、講師 4

(研究指導)

准教授 0、講師 0

1

聖路加国際大学公衆衛生大学院(専門職大学院)

2019年度入試案内

(募集要項)

目 次

Ⅰ. 入学者受け入れ方針 ................................. 2

Ⅱ. 学位と出願資格 ..................................... 2

A.専門分野・授与学位 ................................... 2

B.出願資格 ............................................. 2

C.修業年限 ............................................. 2

Ⅲ. 出願手続と入学試験 ................................. 3

A.入学試験関連日程 ..................................... 3

B.出願書類 ............................................. 3

C.出願書類作成上の注意 ................................. 4

D.入学検定料 ........................................... 5

E.出願方法 ............................................. 6

F.入学試験 ............................................. 6

Ⅳ. 合格発表と入学手続き ............................... 6

A.合格発表 ............................................. 6

B.入学の手続き ......................................... 6

C.その他 ............................................... 7

Ⅴ. 奨学金情報 ......................................... 7

A.2019年度聖路加国際大学公衆衛生大学院教育振興奨学金 .. 7

B.2019年度聖路加国際大学公衆衛生大学院学生国際奨学金 .. 7

Ⅵ. 個人情報の保護について ............................. 8

2

Ⅰ. 入学者受け入れ方針

(公衆衛生大学院のミッション)

聖路加国際大学公衆衛生大学院は、医療・保健分野における高度な専門知識の修得および国内外の諸問題

をグローバルスタンダードに照らし合わせて解決する能力の育成により、社会における人間の健康と幸福の保

持・増進に寄与する公衆衛生分野の高度専門職業人を養成することを目的とし、実務経験のある社会人を中

心とした以下のような学生を受け入れたいと考えています。

・臨床経験や実務経験のある医師・歯科医師、看護師・保健師、病院事務職

・薬事行政や治験などの分野で実務経験のある、もしくはそれらの分野での実践、実務を志向する薬剤師・

CRC

・医療・保健・福祉関連分野で実務経験のある、もしくはそれらの分野での実践、実務を志向する非医療従

事者(統計家、行政職員等、医療ジャーナリストなどメディア関係者)

・国際保健分野、国際機関等での実践、実務を志向する者

・公衆衛生分野に関する知識と技術を実務に還元するための具体的な目標を持つ者

医療・保健・福祉の分野における国内外の諸問題をグローバルスタンダードに照らし合わせて解決する能力

(国際性および問題解決力)を養うため、国際的な学修環境を提供するべく、外国人留学生を積極的に受け入

れます。さらに、在職のまま就学を希望する社会人を支援するため、専門職大学院として働きながら学びやす

い環境を整えます。

Ⅱ. 学位と出願資格

A.専門分野・授与学位

専門分野:公衆衛生学専攻専門職学位課程

授与学位:公衆衛生学修士(専門職)

B.出願資格

以下の 1)から 4)のいずれかの資格を有する者とします

1)大学を卒業した者および 2019 年 3 月卒業見込みの者(大学評価・学位授与機構による学士の学位取得

者および学位取得見込みの者を含む)

2)外国において学校教育における 16年の課程を修了した者

3)文部科学大臣の指定した者(昭和 28年文部省告示第 5号)

4)文部科学大臣の指定した者(学校教育法施行規則第 155条第 1項第 5号)

注:3)、4)に該当する者は、出願受付開始日の3週間前までにお申し出ください

C.修業年限

学生の希望に応じて、3つの修業年限より 1つを選択できます。

希望する年限を願書に記入してください。原則として出願後に修業年限の変更はできません。

1) 1 年コース:12 か月で 42 単位以上を履修します。上記の出願資格の要件を満たし、かつ 2 年以上の常勤職

の実務経験(下記例を参照)を有する医師で、入学後は学修に専念できる方(常勤職に従事しない方)を対

象とします。常勤職とは、週 32時間以上の職務に従事することと定義します。

【実務経験の例】

・行政機関(保健福祉医療関係、産業保健機関、環境保健機関)

・保険者(健康保険組合、共済組合、全国健康保険協会、国民健康保険)

・保険会社

・病院・診療所などの医療機関(2年間の初期研修含む)

・介護老人保健施設

・医薬品産業

・医療関連産業

・環境関連産業

・その他医療保健福祉関係団体(NPO・NGO)

・企業における環境保健部門や産業保健部門

3

・医療制度や病院経営に関するシンクタンク

※実務経験に該当するかどうかは、上記の定義を形式基準としつつ、面接試験時の個別判断により最終決

定するものとします。

2) 2年コース: 2年間で 42単位以上を履修するコースです。

3) 3年コース:2年間で 42単位以上の履修が難しいと思われる方を対象に修業年限 3年間(2年間のカリキュラ

ムを 3 年間で学びます)のコースを用意しています。在職のまま就学を希望する社会人の方で学修時間に制

限のある場合にお薦めです。

Ⅲ. 出願手続と入学試験

A.入学試験関連日程

表1 2019年度公衆衛生大学院入試日程

出願期 第 1期 第 2期

募集人員 25名

出願期間 2018年 8月 1日(水)~8月 31日(金)

【必着】

2019年 1月 8日(火)~1月 18日(金)

【必着】

受験票発送予定日 2018年 9月 7日(金) 2019年 1月 23日(水)

面接試験日時

2018年 9月 18日(火)~21日(金)

(1)13:00~15:00、(2)18:00~20:00

2018年 9月 22日(土)

(1)9:00~11:00、(2)13:00~15:00

2019年 1月 27日(日)

(1)9:00~11:00、(2)13:00~15:00

2019年 1月 29日(火)

(1)13:00~15:00、(2)18:00~20:00

試験結果郵送日 2018年 9月 28日(金) 2019年 2月 6日(水)

入学手続期間 2018年 10月 1日(月)~10月 31日(水) 2019年 2月 7日(木)~2月 28日(木)

(1) 日本の国籍を有しない者で本大学院において教育を受ける目的をもって入国する者(以下国外出願者とい

う)は、第1期のみ出願を受け付けます。

(2) 国外出願者のうち、文部科学省「大使館推薦による国費外国人留学生(研究留学生)」の第1次選考合格者

については、受入内諾書提出期限に間に合うよう、試験日および試験結果通知日を調整します。

B.出願書類

(1)入学願書(職務経歴情報含む)

(2)Statement of Purpose(志望動機)

(3)推薦状(日本語もしくは英語)

(4)成績証明書

(5)卒業証明書または卒業見込み証明書

(6)英語力証明書 ※英語を主言語とする教育機関で学位を取得した方を除く

(7)検定料納入票

(8)面接試験受験票及び写真票

(9)受験票返送用封筒 ※国内在住の方のみ

(10)在職証明書 ※国内在住の外国籍の方のみ

(11)住民票 ※国内在住の外国籍の方のみ

(12)表紙・裏表紙を含むパスポート全ページの写し ※国外在住の外国籍の方のみ

4

C.出願書類作成上の注意

(1)入学願書(職務経歴情報含む)

本学所定の用紙に必要事項を記入し、出願前 3 ヶ月以内に撮影した、上半身正面の写真を貼付してくださ

い。

日本語を母国語としない出願者は英語で記載し提出してください。日本語を母国語とする出願者は、日本語と

英語両方の願書を同一の内容で記載し、提出してください。

本学所定の用紙はホームページからダウンロードしてください。(http://university.luke.ac.jp/sph/)

著書、学術論文(査読付き)等の文献情報を記載する際は、下記の例の形式を用いてください。

英文の場合 Fukui T, Takahashi O, Rahman M: Japanese representation in leading general medicine and basic science journals: a comparison of two decades. Tohoku J Exp Med. 2013;231(3):187-91. (peer-reviewed)

和文の場合

福井 次矢, 高橋 理, 徳田 安春, 大出 幸子, 野村 恭子, 矢野 栄二, 青木 誠, 木村 琢磨, 川南 勝

彦, 遠藤 弘良, 水嶋 春朔, 篠崎 英夫:【医学教育の現状と展望】 新臨床研修制度の影響 臨床研修の

現状 大学病院・研修病院アンケート調査結果. 日本内科学会雑誌. 2007; 96(12):2681-2694.

※その他の言語で書かれた文献情報は、上記の形式を参照の上、その言語のまま記載してください。

(2)Statement of Purpose(志望動機)

以下 2 点の事柄について英語で記述してください(12 ポイントフォント、1,000 語以内)。必要に応じて、英語の

ネイティブスピーカーや専門家の英文校正を受けることを推奨します。

・公衆衛生学へのあなたの興味、教育目標、また今後のキャリアプランについて

・公衆衛生学を目指す契機となった経験や出来事、個人的な信念などについて

(3)推薦状(日本語もしくは英語)

2 通以上の推薦状を用意してください。推薦者は、指導教員、所属長、あるいは出願者の専門能力を評価でき

る適切な個人としてください。国外の推薦者は、所属する機関名の入ったレターヘッドを使用し、署名の上、提

出してください。国内の推薦者は所属する機関の公印の捺印、あるいは推薦者の署名と捺印の上、提出してく

ださい。推薦状は、推薦者が作成し、厳封したものとします。厳封されていない推薦状は選考の対象となりませ

ん。本学所定の用紙を使用する場合は本学ホームページからダウンロードしてください。

(4)成績証明書 ならびに (5)卒業証明書または卒業見込み証明書

高等学校卒業以降(高校は含みません)に在学した全ての教育機関の卒業証明書(卒業見込み証明書)、成

績証明書を提出してください。上記 II の B.出願資格に該当する機関の事務局が作成し、厳封のうえ送付され

たものとします。厳封されていない書類は選考の対象となりません。

a) 大学評価・学位授与機構による学士の学位取得者は、大学評価・学位授与機構発行の学位授与証明書お

よび出身短期大学または出身専門学校の卒業証明書、成績証明書を提出してください。

b) 2019 年 3 月までに大学評価・学位授与機構による学士の学位取得見込みの者は、大学評価・学位授与機

構発行の学位取得見込み証明書、および出身短期大学または出身専門学校の卒業見込み証明書、成績

証明書を提出して下さい。

(注:証明書の姓が現在の姓と異なる場合は、旧姓を入学願書の氏名欄に記載してください。)

(6)英語力証明書

以下のいずれかのスコア結果通知(出願日より遡って 3年以内)原本を提出してください。

TOEFL(iBT) 80点以上、TOEFL(PBT) 550点以上

TOEIC 800点以上

IELTS 6.0以上

~TOEFL を受験する方へ~

5

TOEFL のスコアは、ETS から直接送付されるスコアを正式スコアと致します。TOEFL 試験の申込時に聖路加

国際大学を公式スコアレポートの送付先として指定してください。

公式スコアレポート送付先:聖路加国際大学(DI コード:B517)

詳しくは下記をご参照ください。

https://www.ets.org/jp/toefl/ibt/scores/send/

ただし、英語を主言語とする教育機関で学位を取得した方は英語力証明書類の提出は不要です。

ご自身が英語力証明書の提出免除の対象になるのか不明な場合は、事務局までご相談ください。

(7)検定料納入票

後述の方法で検定料を納入したのち、入金したことの証明書(下記のいずれか)を本学所定の検定料納入票

に貼付してください。

1)振込証明書

2)利用明細

3)振込完了画面を印刷したもの 等

※検定料を指定口座へ入金したことがわかる証明書であればどのようなものでも構いません。

国外出願者:振り込みが難しい場合はお問い合わせください。

(8)面接試験受験票及び写真票

入学願書(職務経歴情報含む)に貼付した写真と同じものを貼付して提出してください。

写真票の写真は、入学が許可された場合には学生証添付用として使用します。

(9)受験票返送用封筒(国内在住の方のみ)

国内在住の方は、送付先住所、氏名を記入し 82円切手を貼った封筒(長 3サイズ:縦23cm×横 12cm)を同封

してください。後日面接試験の受験票をお送りします。

国外出願者の方には電信にてご連絡しますので封筒は不要です。

(10)在職証明書(国内在住の外国籍の方のみ)

国内在住の外国籍の方で、在留資格が「就労」の方は、在職証明書を提出してください。

(11)住民票(国内在住の外国籍の方のみ)

国内在住の外国籍の方は、在留資格が記載された住民票を提出してください。

(12)表紙・裏表紙を含むパスポート全ページの写し(国外在住の外国籍の方のみ)

国外在住の外国籍の方は、パスポートの全てのページ(表紙、裏表紙、空白欄を含む)の写しを提出してくださ

い。

D.入学検定料

40,000円

検定料を出願期間内に、本学指定の銀行口座へ「電信扱い」で納入してください。振込人名義は出願者本人

の氏名としてください。入金したことの証明書を検定料納入票に貼付してください。

なお、国外出願者については検定料が異なりますので事務局にお問い合わせください。

【振込方法】 下記のいずれかの方法を用いて納入してください。

1)金融機関の窓口

2)ATM(現金自動預け払い機)

3)インターネットバンキング

【検定料振込先】

銀行:三菱東京UFJ銀行築地支店

店番:025

預金種目:普通預金

口座番号:0000745

6

口座名:ガク)セイルカコクサイダイガク

ご依頼人:識別記号(MP)と出願者本人氏名を記入してください

例)MP セイルカ ハナコ

E.出願方法

願書受付:郵送にて受付けます。

封筒の表に「公衆衛生大学院 出願書類在中」と朱書し、簡易書留で送付してください。

【宛先】 〒104-0044 東京都中央区明石町 10-1

聖路加国際大学 入試事務室

F.入学試験

入学選考は、出願書類と面接試験により実施されます。提出された出願書類を精査後、郵送にて面接試験受

験票をお送りします(国外出願者は電信による連絡)。

(1)面接試験日程

出願書類に記載された面接試験希望日に基づき、下記表2の面接試験日時より指定します。

下表の日時は日本標準時に準拠していますが、海外から出願する場合は、必要に応じて時差を考慮し、面接

試験日時を個別に設定します。

表2 <面接試験日程> 受験票発送日(予定) 面接試験日時 合否結果郵送日

第 1 期

2018 年 9 月 7 日(金) 2018 年 9 月 18 日(火)~21 日(金)

(1)13:00~15:00、(2)18:00~20:00

2018 年 9 月 22 日(土)

(1)9:00~11:00、(2)13:00~15:00

2018 年 9 月 28 日(金)

第 2 期 2019 年 1 月 23 日(水) 2019 年 1 月 27 日(日)

(1)9:00~11:00、(2)13:00~15:00

2019 年 1 月 29 日(火)

(1)13:00~15:00、(2)18:00~20:00

2019 年 2 月 6 日(水)

※国外出願者のうち、文部科学省「大使館推薦による国費外国人留学生(研究留学生)」の第1次選考合格者

については、受入内諾書提出期限に間に合うよう、試験日および試験結果通知日を調整します。

(2)面接場所

面接試験は聖路加国際大学臨床学術センター内で行います。詳細は面接試験受験票をご覧ください。

国外受験者は、オンラインビデオ通話機能(SkypeTM等類似機能)を使って面接試験を実施します。

(3)面接試験内容

面接試験は英語で行います。所要時間は 1.5 時間程度です(1 年コースを受験の方は実務経験について詳し

く伺いますので 2 時間程度となります)。はじめに研究論文(英文)の抜粋を読み、そのトピックに関する貴方の

考えを述べていただきます。続いて、面接官 2名が志望動機や学修目的など一般的な事項の他、実務経験に

ついて伺います。(後日在職証明書等の提出を求めることがあります。)

Ⅳ. 合格発表と入学手続き

A.合格発表

上記表2に記載された各期の合否結果郵送日に郵送にてお送りします。合格者には合格通知書を送付します。

(特別な事情を除き、電話による問い合わせには応じませんのであらかじめご了承ください)

B.入学の手続き

合格通知書に記載した期日までに入学金を納入してください。振込依頼書は合格通知書に同封します。所定

の期日までに入学金を受理した時は、入学許可書並びに 2019年度の授業料(前期分)および施設維持費(前

期分)の振込依頼書を送付します。振込依頼書に記載された期日までに納入してください。第 2 期受験者は、

7

合否結果通知書に入学金と、2019年度前期分の授業料および施設維持費を合わせた振込依頼書を同封しま

す。

国外出願者は在留資格及びビザ取得に少なくとも 3 か月を要しますのであらかじめご留意ください。合格通知

書が届きましたら、直ちに在留資格並びにビザ申請の手続きを始めてください。詳細は事務局にお問い合わ

せください。

聖路加国際大学大学院学費は以下の通りです。

区分 1年コース 2年コース 3年コース

入学金 400,000円 400,000円 400,000円

授業料(年額) 1,700,000円 1,200,000円 800,000円

施設維持費(年額) 300,000円 300,000円 300,000円

注)①授業料及び施設維持費は、1年分を 2期に分けて納付します。

②学費等は、毎年理事会によって見直され、変更となる場合があります。

C.その他

(1)出願書類に不備がある場合、受理しないことがあります。

(2)納入した検定料は返還しません。

(3)納入した入学金は返還しません。

(4)出願書類は返却しません。

(5)本学には教員の研究休暇制度があり、長期に不在となる教員がいる場合があります。

(6)出願時に大学卒業見込みの者および学位取得見込みの者は、2019 年 4 月 1 日までに卒業証明書または

学位授与証明書を提出してください。

(7)新学期は 2019年 4月 1日から始まります。

Ⅴ. 奨学金情報

募集定員のうちおよそ半数の方に奨学金を給付します。申請者の学業成績のみならず、経済状況に基づいて

給付を決定します。奨学金を申請する場合は、日本語もしくは英語の奨学金給付申請書を本学ホームページ

からダウンロードし、願書とあわせて提出してください。奨学金の給付決定については合否結果と併せて合格

時に通知します。詳しくは、奨学金募集要項を参照ください。

A.2019年度聖路加国際大学公衆衛生大学院教育振興奨学金

1.趣旨

学生の経済的懸念を軽減し、学業に専念できるための支援を目的として奨学援助を行う。

2.募集人数

10名程度

3.奨学金

奨学生 1 名につき年間 100 万円を最長 2 年間給付する。ただし修業年限1年コースを選択した場合は最長1

年間の給付とする。

4.給付期間

1年コース:1年間

2年コース・3年コース:2年間 ※ただし、入学から 1年後に、成績、経済状況を確認する。

給付の時期:年 2回に分けて給付する

5.申請資格

本大学院に入学を許可された者で、奨学金の給付を希望し、本学指定の書式で申請する者

※詳細は奨学金募集要項を参照ください

B.2019年度聖路加国際大学公衆衛生大学院学生国際奨学金

1.趣旨

8

日本で就学を希望する特に低所得国からの外国人留学生の経済的懸念を軽減し、国際教育の充実に資する

ことを目的として奨学援助を行う

2.募集人数

3名程度

3.奨学金

教育費用:入学検定料、入学金、学費、施設維持費相当分を給付する。

生活費用:月額 12 万 5 千円程度を最長2年間給付する。ただし修業年限1年コースを選択した場合は最長1

年間の給付とする。

4.申請資格

本大学院に入学を許可された学生で、本学が指定した書面で奨学金の給付を希望する外国人留学生。

ただし、2年以上の実務経験を有する医師免許を持つ外国人留学生は、修業年限1年コースのみとする。

※詳細は奨学金募集要項を参照ください。

<外国人留学生とは>

日本の国籍を有しない者で本大学院において教育を受ける目的をもって入国し、本学に入学を許可された者

とする。

Ⅵ. 個人情報の保護について

本学は、出願者の個人情報を法令に従い適正に取り扱い、不採用者の出願書類は、一定期間保管したのち廃

棄します。