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Instructions for use Title 南オーストラリア州における1エーカーあたり小麦収量の年々変動の地域差 Author(s) 岩崎, 一孝 Citation 北海道大学人文科学論集, 24, 1-16 Issue Date 1986-03-17 Doc URL http://hdl.handle.net/2115/34384 Type bulletin (article) File Information 24_PL1-16.pdf Hokkaido University Collection of Scholarly and Academic Papers : HUSCAP

Instructions for use - HUSCAP · 2019. 4. 25. · 本橋では, Dunsdorfs and Dunsdorfs (1956) のHistorical Statictics of the Australian Wheat Growing Industryを用いて,南オーストラリアタNにおける小紫の1エーカ…あたりの

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  • Instructions for use

    Title 南オーストラリア州における1エーカーあたり小麦収量の年々変動の地域差

    Author(s) 岩崎, 一孝

    Citation 北海道大学人文科学論集, 24, 1-16

    Issue Date 1986-03-17

    Doc URL http://hdl.handle.net/2115/34384

    Type bulletin (article)

    File Information 24_PL1-16.pdf

    Hokkaido University Collection of Scholarly and Academic Papers : HUSCAP

    https://eprints.lib.hokudai.ac.jp/dspace/about.en.jsp

  • 南オ…ストラリア州における 1.::c.--カ…

    あたり小麦収量の年々変動の地域差

    孝鵠山石

    1.'まとめに

    オーストラジア その大欝分が乾燥地域,あるいは半乾燥地域で高められており,控

    いる〈岩崎, 1983)。オーストラリプの揮銘の盤究は,その厳しい

    自然襲壌との関いの歴史としてとらえう

    ォーーストラリアの廃拓は,当初, シドニー, メノレボノレン周辺など, オーストラリアでも比較

    的溜潤な地域から議長められていった。移住した農民は袋一ロッパ型の隣持方法をそのまま3ナー

    ストラリアに遥用した。湿潤地域では,その際拓方法が一定の成功をおさめ, ヨーロッ

    景観が::t…ストラリプにも出現することになった。 (Williams,1974)。

    ヨーロッパからの移員の開拓前線は, 19世記後半には半乾燥地域に達した。学乾操地域にお

    いても,ヨ1'1';/パ裂の開発方法坑鶴一的に適揺された。その経民許容罷震を議かに超え

    たインパクトが土地に与えられた。そして,土壌侵食,ガリー慢食,議類集積,砂丘の再活動

    などの大競模環境変化現象が発生してしまった(Toyaet al吋 1985)。そして,多くの耕地が不

    毛fとし,放楽される結果となった。

    この耕地の放棄は 1920

    の原因として,詑来以下のこと

    1977; Williams, 1978)。

    ら1940年代の半ばにかけて したくKatahira,1985)。こ

    えられてきた(LandConservation Council, 1974; Jeans,

    1) もともとオーストラリアの半乾燥地域は藤牧業にとって必ずしも恵まれた環境ではない。

    移住農民は,この地域のこと地条件をまったく考慈しない闘拡方法を用いて農地合広げ,か

    っ農法もョ…口ッパの農法をど踊一的に導入してしまった。

    2) 土地条件の特に態い地域が開拓されは乙めたのが 1910年誌であり,この結果, 1920

    よりこれらの地壌を中心として,土地の不毛イヒが進んでしまった。

    3) 1940年代弘降,土地条件に見合った農法が採用され,土地の不毛化史食い止めることが

    できるようになった。

    一 1-

  • つまり,詫来の考え方に従え

    然環境への対誌の時間的変化が,

    し,自然環境要素の一つで、ある

    中でも,少雨が卓越し

    20世紀前半, とりわけ 1920

    自然環境条件はいつの時代でも一ー定不変であり,人間の富

    不毛色の持総,増大,減少を生んだことになる。しか

    の変重害額売を調べると,議議データの存在する 150

    れば,多雨が卓越した時代もあった(岩崎, 198針。

    ら1940年代半ばにかけて』立,非常に少離な年が多発した

    時期であり,かんばつが頻発した時期であった

    なってようやく,気候変動の

    入閣の活動にも大き

    1984; Ohmori et al., 1983)。

    目されるようになり, 20

    と考えられるようになった(Wardand Russell,

    1980; Ralph, 1983)。

    しかし,これらの研究では, "1'1ごとのデータの比較が主でる札各分i内での地域的議異にま

    した研究はほとんどなかった。同じ州でも,気候環境条件は多様であり,

    鱒活動への影響にも地域議が存在すると考えられる。

    そこで,木曜では,とりあえず入手できた小麦の 1::c.ーカーあたり

    南オーストラヲアにおける小変の生産性の変動の地域的差異を明かしつつ,

    会考察することな悶的とする。

    う子、ータを用いて,

    との笥係

    2.研究の資料・方法

    本橋では, Dunsdorfs and Dunsdorfs (1956)のHistoricalStatictics of the Australian

    Wheat Growing Industryを用いて,南オーストラリアタNにおける小紫の 1エーカ…あたりの

    (単位,ブッシ品ノレ〉の時間的空間的構造を明らかにする。

    W

    '-同 小麦の 1よじーカーあたりの収量およ

    いる。資料収集開始年は,カウンティごと

    カウンティ 1)ごと 身パ」

    れて収め

    ある。

    小変はオーストラジプの主要農産物の…つであり,その栽培地域のや,心は年嵩降水議 250mm

    から 500mI廷の半乾燥地域にるるくJeans,1977)。また,小変栽培のための水の供給は,ほとん

    るが,収集終了年は 1950年で

    に頼っており,この状態は臆史的に変化していなし子これらの理由から,

    のデータは半乾嬢地域における人間活動の援史と気候変動との関係を考察するうえで,一つの

    となると考えられる。

    研究対象地域であお南オーストラリア州は,ニュ…サウスウエーノレズチ1'1,ヴィクトリアチ1'1,西

    オーストラリア州南部と諌んだ小麦の主饗主主義地域であり,筆者の 1980年の現地調査(Suzuki

    et al., 1982)以来,気設変動の突態及びその人間活動への影響が明らかにされつつある (Taya

    et al, 1985)地域でもある。

    小麦栽培地域は, ーストラザア州南部に芳布する(図1)。気験的にみれば,この地域は

    2

  • 南オーストラリアナHにおける 1エーカ…あたりの小麦収量設の年々 変動の主主主主主義

    トー 吋a

    illiij

    SOUTH AUST設ALlA

    図 l 研究対象主主主義

    年間降水量が200mmから 250mm

    応していることがわかるく関 2)。

    上主己の資料を用いて,小変の 1ニたーカーあたりの収量の年々の変動の地域般を明らかtこする。

    となっており,小麦栽培地域と気鉄帯とが,明藤十こ対

    lエーカ…あたりの収量は,降水盤の多少といった気候条件,土壌・地質といったこと地条件,そ

    Lて農法のよしあしといった農業技術などに鵠約され,地域的去を興が生ずる。

    1 ーカーあたりの収量の諮問的分布パターンについて,その出現状態が経年的にどの織に変

    動し,それがどの綾な条件に支艶されているかを明らかにするには,データ〈地域〉の数だけ

    の次完を持った多次元蒋系列を取り扱う必要がある。しかしながら,実際問題として,次元の

    数どデータの持られる地域数〉が増大すればするほど,その解析は欝難になる。こ

    る。

    ;本稿では鶴町‘拶p関J(1981)と同様に,多変量解析のうち,主成分分析を適用した。主成

    分分析は,相関のある多くの変数の持つ情報室ど,瓦いに無報鑓な少数個の主成分に要約するこ

    とができる。そのため,複雑に関係しあった地域的事象の解明,あるいはそれに基づく地域区

    分には,主成分分析がしばしば溺期されている。

    した資料には, 47地域〈カウンティ〉のデータが収録されている〔図 3)。この中立最

    3 -

  • 00.1帥dllu0

    )4'

    気efJ O o p o

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    図2 潟才一ストラリアナトiの平均年様水量分布 (B町邑auof Meteorology, 1977より}と研究対象地

    4 -

  • 南オーストラリア州における 1エーカーあたりの小麦収量の年々変動の地域差

    O 50 100

    Kangaroo

    Island

    2?0km

    TAUNTON

    図 3 南オース卜ラリア州の小麦栽培地域(カウンティ)の分布

    北部の Tauntanは,データ開始年も遅く,また 1910年代なかばで耕作が中止されているので,

    主成分分析の対象から除外した。研究対象期間は,南オーストラリア州の小麦地域が全域的に

    開拓の進んだ 1896年から収録最終年である 1950年までの 55年間とした。つまり,変数(地域

    数)が 46,年数が 55であるから 46X55のデータ行列について主成分分析を行った。規準化さ

    れたデータ行列に基づいて, 46x46の相関行列を算出し,固有値と固有ベクトルを求めた。さ

    らに各主成分の成分スコアの時系列を求めることによって,時間的変動の実態を明らかにした。

    これらの結果に基づいて,主成分の支配要因を考察するとともに,南オーストラリア州の小麦

    地帯の地域区分を行った。

    - 5一

  • 人文科学論集

    3.主成分の空間的パターンと時間的変動

    表1vこ分析の結果得られた上位 4成分の固有値と寄与率・累積寄与率を示す。これらから,上

    位 4成分で全変動の約 80%を説明できることがわかる。主成分としては,寄与率の特に高い第

    1,第 2成分が重要と考えられる。そこで本稿では,上位 2成分に限定して議論を進めることに

    する。

    COMPONENT EIGENVALUE PERCENT CUMULATl VE

    VARIANCE VARIANCE

    24.978 54.304 54.304

    2 8.453 18.378 72.682

    3 1.811 3.939 76.621

    4 1.567 3.408 80.030

    表 l 上位4成分の固有値,寄与率(%)および累積寄

    与率(%)

    抽出された各成分を解釈するために,各成分の固有ベクトルの地理的分布図を作成した(図

    4~図 5)。分析の対象にしたデータが,カウンティごとのデータであるため,等値線を用いた表

    現は困難である。そこで, 46個の値を 5段階に階級分けし,その階級ごとの分布を図示した。

    第1成分は全域で正の符号となっている。この極大域は,研究対象地域のほぼ中央に位置し

    ている。一方,極小域は南オーストラリア州南端部およびエイア半島の北端の内陸部に分布す

    る。

    このように第 1成分は 1エーカーあたりの収量を同符号に導く主成分であり,全域高収量

    型あるいは全域低収量型と L、う変動パターンを説明する。上記の極大域はその変動が最も明瞭

    に現われる地域であり,極小域はほとんどその変動の影響を受けない地域とみなすことができ

    る。

    第 2成分は,南部の地域と北部とで,符号の逆転するパターンになっている。しかし,絶対

    値の極大値は南端部の, Robeや Greyの正の偏差域に分布している。すなわち,この成分は南

    端部を中心とした局部的な変動を表現していると解釈できる。南端部が正の偏差を示すときは,

    北部では負になる傾向があり,またその逆に,南端部が負の偏差を示すときは,北部では正に

    なる傾向がある。この成分は南オーストラリア州の小麦地帯の収量偏差分布に,地域差を生じ

    させる成分であると言える。

    図6Vこ第 1,第2成分のスコアの時系列を示す。第 1成分の時系列をみると, 1890年代から

    6

  • 南ォーストラヨア州における lエーカーあたりの小麦収援の年々変動の地域室長

    1900年代にかけて. 1910年代なかば, 1930年f党議学なとやに魚の憐義が卓越した時踏があること

    る。長期的には,必ずしも明瞭な額売が認められないと蓄えるο また,第 2成分の時系

    ると,蔀学は魚のi扇差が卓越しておっ,後半はまの鐸差が卓越している。すなわわ,負

    から正への明綾な長窮的{関向を読み敦ることができる。

    さ 0.18

    関4 麗有ベクトルの分布{第 1成分)

    一 7-

  • 人文科学論集

    I < -0.15

    1111111111111111 さー0.15

    ~ -0.05

    ~ 0.15

    鵬櫨輔輔さ 0.25

    図 5 固有ベクトルの分布(第 2成分)

    - 8一

  • 南オーストラリア州における 1エーカーあたりの小麦収量の年々変動の地域差

    2.

    COMPONENT 1

    0.5

    -0.5 COMPONENT 2

    1890 1900 1910 1920 1930 1940 1950

    図6 主成分スコアの時系列

    上:第 1成分 下:第 2成分

    9

  • 人文科学論集

    4.主成分の持つ意味

    抽出された主成分は,空間的にも時間的にも,ある程度の規則性を持って変動していること

    が明らかにされた。そこでこれらの成分の変動の要因について考察してみたい。

    第 1成分の空間的分布の特徴は,前述のように全域が正の同符号となっている点である。小

    麦の収穫量の変動は,降水量変動と相関の高いことが知られており(久保・谷, 1982),小麦の

    1エーカーあたりの収量も降水量変動と深い関係があると予想される。そこで岩崎(1984)の降

    水量データを用いて,第 1成分の時系列と,各観測点の年降水量の時系列との相関係数を求め,

    その空間的分布を図示した(図7)。

    相関係数 0.6以上の高い相闘を示す地域が,第 1成分の変動中心地域を中心として認められ

    る。すなわち,第 1成分は,研究対象地域全体を支配するような広域的な降水量変動に起因し

    た変動ノ4ターンであると解釈されよう。

    次に第2成分について検討する。第2成分の地理的分布の特徴は,その絶対値の大きな地域

    が対象地域の南部にあること,また,南部と北部とで符号が逆転することにある。

    まず,第 l成分と同様,降水量変動との相関分布図を作成した(図 8)。しかし, どの観測点

    図7 第 1成分と年降水量との同時相関図(1895-1950),黒点は降水量観測

    地点を示す

    10 -

  • 南ロr~Ã トラヲア州における 1 ~乙ーカ…あたりの小差是収;緩め年々変動の地主主主を

    密s書官2成分とま手降水祭との局時相関関(1895…1950),黒点lま鯵水量観測地点を示す

    をみても有意な樟勢は示されていない。降水量変動以外の要因に規怒されてレると予想される。

    そこで,第2成分の変動の中心地域,つまり龍対{穫の大きな南部の地域の共通性について検

    してみる。本稿で使用した資料には, 1ニL ーカーあたりの収量のほかに,小衰の栽培醤穫も収

    録されている。栽培麗讃のグータの特徴は l:::r:.ーカーあたりの収量の収録開踏まドよりさら

    くから,デ…タが給まっていることである。倒の資料(Wil1iams,1974)との対比から,栽培富

    収録関絵若手は,ほぼ小麦栽培関姶年を示すと考えられる。この分布を密9に示す。第 2成

    分の変動中心域は, して古く(1840年我, 1850 から毘拓の進んでいた地域であるこ

    と る。古くか けられており,何回もか きど受けてい 主或分分析開始

    年の 1896 もう,ある る対処法も されていたと れる。また

    図3から,この地域は小麦栽培地譲の中では,比較的際水量が多い地域であり,降水量変動が

    小麦の生産性に影響しにくレ地域であると考えられる。

    2成分スコアの時系持を見ると,合ぃ語学は負の年が卓越し,新しい後半は正の年が主幹鵡

    している。つまり,第2成分の変動は降水幾:変動などの患然条件に起臨しているわけではなく,

    小麦生産性の向上を目指した人認め務力など,人為的要因に大きくま完定されていると解釈され

    7.)0

    -11-

  • 人文科学論集

    189611898

    内〆』

    Fau --『,

    ,oo -

    O 50 100 2?0km 1857

    図9 小麦データ (Dundorfsand Dundorfs, 1956)に基づく各カヴンティの栽培開始年

    5.主成分に基づく地域区分

    これまでの分析から,南オーストラリア州における 1エーカーあたりの小麦の収量の変動に

    は,主要な 2つの変動成分が存在することが明らかになった。すなわち,第一は全域を同時に

    支配する変動成分であり,全変動の 54%あまりを占める。第二は,南部が中心となった局地的

    な変動であり,その説明率は 18%ほどである。

    各地域(カウンティ〉の変動パターンは,第 l成分により強く支配されているところもあれ

    ば,第2成分により強く支配されているところもある。そこで, この 2成分の散布図をもとに

    地域区分を試みる(図 10)。

    図上で相互に距離の近い地点は類似の変動傾向を示し,距離が遠くなるほどその類似度は小

    - 12

  • 南オーストラザア州における 1エー7J…あたりの小麦収支設の年々変動の地主義室長

    0

    ・N.

    .・・・REGION 1

    FミεGIONIII

    岬 0.2 0.0 0.2 情 0.1

    乙号椀PONE出T ~

    溜10 臨有ベクトん散布図

    Q.l 0.3

    きくなる。縦軸に第 1或分,横軸に第2成分を取り,相互の謀総の大小に在自し IからIII

    までの 3つの地域に分類した。この結果を地図上に示したのが関 11である。各地域の特徴をま

    とめると次のようになる。

    地域 1:研究対象のかなりの器分がこの地壌に含まれる。変動パターンは主に第 1

    寵されており,小麦の生産性が降水量変動に強〈影響される地壌で、ある。

    地域II:ょたイア半島南部, カンガノレー島を含む南部の地域であり,変動パターンはに第2

    成分に支記されてし、る。小麦の余震を性は,降水量変欝にあまり影響せど受けず,むしろ人為的要

    した変動傾向を示す地域と脅える。

    地域IIl:北部の一部がこの地域に賭する。変動バターンは,第 1成分のパターンとも第2成

    分のパターンとも異なっており,馬主也性の非常に強い地域である。

    -13

  • 人文科学論集

    REGION 1

    REGION II

    REGION III

    d園調単語~喝騨興事

    図11 1エーカーあたりの収量の主成分分析に基づく地域区分

    6.おわりに

    南オーストラリア州の 1エーカーあたりの小麦収量の年々の変動には,広域的な降水量変動

    に支配される全域的な変動成分と,人為的要因に支配される局地的な変動成分とが寄与してい

    ることが明らかになった。小麦地帯の大部分の地域(カウンティ〉は前者と類似した変動傾向

    を示す。すなわち,この地域の小麦生産性の変動は主に降水量変動に起因すると言える。しか

    し,後者と類似した変動傾向を示す地域が南部に存在する。つまり, この地域は降水量変動の

    影響をあまり強く受けない地域である。また,北部には,両者のどちらとも異なる変動傾向を

    示す地域も存在する。

    人間活動と自然との関わりを考察するとき,人間活動に自然の影響が強く出る地域もあれば,

    自然、の影響がほとんど出ない地域もあることを理解しておく必要があろう。

    14-

  • 南オーストラヲァタNにおける 1エーカーあたりの小変収量設の年々変動の地域主義

    謝 辞

    るにあたり,北海道大学沼間野正睦勃教授から常日頃より欝鎗雷を頂いた。ま

    た,立命鶴大学片平博文胎教授からは貴重な機器雷,調批判を頂いた。そして,

    議助教護からは,重要な賢料の擬供を受けたo

    i

    々に心から懇離の意、を表したいと思い

    本轄の~-j-葬は北海道大学大型計算機センターの HITAC M680 Hシステムを用いしfTつ

    。た

    、正

    1) 地方自治体の最小単位であり, 日本の市町村にあたるシティ (city),シァイア(ぬire)が,いくつか

    集まってカウンティ (county)を形成している。カウンティは日本の郡にあたる。

    2) 立命絞った然:文学部地理学教蕊片平博文助教授からの弘信による。

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