38
1 (作成:江澤良孝) STEM DU Arduino (1)Stem DU 埼玉大学が開発したマイコンボードである. http://www.stem-edulab.org/htdocs/index.php?page_id=38 https://sites.google.com/site/japanrobotech2/RDC https://github.com/tairo/STEMDu_ArduinoIDE https://github.com/tairo/STEMDu_Scratch14 以下の説明は,上記のサイトから引用 STEM Du のキットには次の4タイプがある. 【Type 0】ブレッドボードなどでも簡単に作れる安価なコントローラを使ったキット。コ ントローラ部分だけなら部品代は 500 円程度です。ハンダ付けなしでもコントローラの組 み立てから,自律型ロボットの製作までできることを目指したキットです。 【Type I】「なのぼ〜ど AG2モーター」仕様のボード,「RDC-102」を使ったキット。ス クラッチを使って2つのモーターまで動かすことができ,LEGO WeDo と同等の活動を安価 にできます。常にパソコンと接続して使います。 【Type II】「RDC-102」において液晶パネルを装備し,ボード上のボタンとスライダーを 使ってプログラミングができる機能を実現しました。パソコンがなくても,プログラミン グや制御の基礎を勉強できます。 【Type III】Arduino IDE を使ってプログラミングをし,PC から独立して動く自律型ロボ ットを作ることができるキット。プログラミングには ArduBlock などグラフィカルなツー ルを使うこともできます。小学生でも取り組むことができるキットです。 CPU に ATmega32U4 を採用し,Arduino Leonardo, Sparkfun PicoMicro ボードを参考にデ ザイン株式会社ジャパンロボテックと共同開発 o RoboDesigner+ RDC-103 o RoboDesigner+ RDC-104 https://sites.google.com/site/japanrobotech2/RDC 開発環境として次のものを利用 o Arduino IDE + ArduBlock o Scratch with 2 motors 最新ソフトウェア 1. Arduino IDE with Ardublock for STEM Du https://github.com/tairo/STEMDu_ArduinoIDE 2. Scratch 1.4 for STEM Du https://github.com/tairo/STEMDu_Scratch14 プログラム環境 (パソコンからマイクロ USB ケーブルでダウンロードします。) Arduino IDE(C 言語) ArduBlock(ビジュアルプログラミング言語) Scratch(ビジュアルプログラミング言語、常時 USB 接続) (参考) Scratch Arduino 用に修正したソフトには,S4AScratch for Arduinoというものがある. http://s4a.cat/

(作成:江澤良孝) STEM DU Arduinoyyhome/Arduino/STEM_DU_Arduino.pdf · 3 (2)ドライバーの更新について stem du をusb ケーブルで接続 →デバイスを接続した時に,ドライバがインストールされていないと

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1

(作成:江澤良孝)

STEM DU と Arduino

(1)Stem DU

埼玉大学が開発したマイコンボードである.

http://www.stem-edulab.org/htdocs/index.php?page_id=38

https://sites.google.com/site/japanrobotech2/RDC

https://github.com/tairo/STEMDu_ArduinoIDE

https://github.com/tairo/STEMDu_Scratch14

以下の説明は,上記のサイトから引用

STEM Duのキットには次の4タイプがある.

• 【Type 0】ブレッドボードなどでも簡単に作れる安価なコントローラを使ったキット。コ

ントローラ部分だけなら部品代は 500円程度です。ハンダ付けなしでもコントローラの組

み立てから,自律型ロボットの製作までできることを目指したキットです。

• 【Type I】「なのぼ〜ど AG2モーター」仕様のボード,「RDC-102」を使ったキット。ス

クラッチを使って2つのモーターまで動かすことができ,LEGO WeDoと同等の活動を安価

にできます。常にパソコンと接続して使います。

• 【Type II】「RDC-102」において液晶パネルを装備し,ボード上のボタンとスライダーを

使ってプログラミングができる機能を実現しました。パソコンがなくても,プログラミン

グや制御の基礎を勉強できます。

• 【Type III】Arduino IDEを使ってプログラミングをし,PCから独立して動く自律型ロボ

ットを作ることができるキット。プログラミングには ArduBlockなどグラフィカルなツー

ルを使うこともできます。小学生でも取り組むことができるキットです。

CPUに ATmega32U4を採用し,Arduino Leonardo, Sparkfun PicoMicroボードを参考にデ

ザイン株式会社ジャパンロボテックと共同開発

o RoboDesigner+ RDC-103

o RoboDesigner+ RDC-104

https://sites.google.com/site/japanrobotech2/RDC 開発環境として次のものを利用

o Arduino IDE + ArduBlock

o Scratch with 2 motors

最新ソフトウェア 1. Arduino IDE with Ardublock for STEM Du

https://github.com/tairo/STEMDu_ArduinoIDE 2. Scratch 1.4 for STEM Du

https://github.com/tairo/STEMDu_Scratch14

プログラム環境

(パソコンからマイクロ USB ケーブルでダウンロードします。) Arduino IDE(C 言語)

ArduBlock(ビジュアルプログラミング言語)

Scratch(ビジュアルプログラミング言語、常時 USB 接続)

(参考)

Scratch を Arduino 用に修正したソフトには,S4A(Scratch for Arduino)というものがある.

http://s4a.cat/

2

ボードのピンアサインの例(基板によって異なる)

RDC-104R4 の場合

ピン

明るさセンサ A2

スライダー A3

音センサ A4

ミノムシクリップ端子 A5

ボタン 12

白色 LED 13

赤外線 LED 11

超音波センサソケット 11

加速度/ジャイロ -

ブザー -

M1:モータ1 4 9 6 (PWM) 0.5A 程度

M2:モータ2 7 8 5 (PWM) 0.5A 程度

M3:モータ3 0 1 11 (PWN) 0.5A 程度

M4:モータ4 10 12 13 (PWN) 0.5A 程度

LCD:液晶表示 12C

2-SDA

3-SCL

3

(2)ドライバーの更新について

STEM Du を USB ケーブルで接続

→デバイスを接続した時に,ドライバがインストールされていないと

(a) 「デバイスをインストールしています」の画面が表示された場合は

→「デバイスをインストールしています」の画面が終了するまで待つ

→「コントロールパネル」→「デバイスマネージャー」を開く

→「ほかのデバイス」

→ハザードマーク(黄色のビックリマーク)のついた Arduino のデバイス

が見つかります。これを選択します。

→「ドライバーの更新」をクリック

→「コンピュータを参照してドライバーソフトウェアを検索します」を選択

→「参照」をクリック

→Arduino 開発環境のインストールで,インストールし,展開したフォルダーを

選択し.「OK」をクリック

→「サブフォルダーも検索する」のチェックはつけたまま,「次へ」をクリック.

→「ドライバーソフトウェアが正常に更新されました」→「閉じる」

(b)「新しいハードウェアの検索ウィザードの開始」が始まった場合は

→ Windows Update に接続しますか →「いいえ,今回は接続しません」を選択

→「一覧または特定の場所からインストールする」を選択

→「参照」をクリック

→Arduino 開発環境のインストールで,インストールし,展開したフォルダーを

選択し.「OK」をクリック

→「サブフォルダーも検索する」のチェックはつけたまま,「次へ」をクリック.

→「ドライバーソフトウェアが正常に更新されました」→「閉じる」

(参考:Arduino 用 Scratch ソフト S4A の場合)

S4A はパソコンと Arduino の間で常に通信します.この通信をするために,S4A の通信用

のファームウェアを Arduino 上で実行するようにします.そのために Arduino に S4A 用のファ

ームウェアをインストールしておきます.

まず,S4A をパソコンにインストールします.そのつぎにファームウェアを Arduino にイ

ンストールします. http://s4a.cat/

4

(3)Arduino IDE

Arduino IDE は Arduino 用開発環境です

ダウンロードは https://www.arduino.cc/en/Main/Software

STEM Du 用は https://github.com/tairo/STEMDu_ArduinoIDE

(a)Arduino IDE を起動

(b)起動中の画面

(c) Arduino IDE の起動後の画面

5

(d)「ツール」→「ボード情報を取得」→「マイコンボード」→ 接続したボードを指定

すでに選択されている場合は,ボード名を確認.

接続したボードを指定できない時は,Arduino ドライバーを再度インストールして再起動.

(e)「ツール」→「シリアルポート」→「COM○」を指定(○部分は数字)

すでに選択されている場合は認識されているポートがどれかを確認.

6

<ArduBlock を使ってプログラムを作成,転送する場合>

(i)「ツール」→「ArduBlock」

7

(ii) ArduBlock でプログラム作成

例:LED の点滅

(iii)マイコンボードを USB コードで接続(マイコンボード,シリアルポートの設定確認)

(iv)「Arduino にアップロード」をクリック

8

<ArduBlock を使わないで Blinkのプログラムを強制アップロードする場合>

(i)プログラムを作成

(ii)マイコンボードを USB コードで接続(マイコンボード,シリアルポートの設定確認)

(iii)Arduino を起動

(iv)Blink を起動

「ファイル」→「スケッチ例」→「01.Basics」→「Blink」

(iii)「マイコンボードに書く込む」ボタンをクリック

9

ちなみに,「ファイル」→「スケッチ例」→「basics」→「Blink」

に出てくるスケッチ例は

/*

Blink

Turns an LED on for one second, then off for one second, repeatedly.

Most Arduinos have an on-board LED you can control. On the UNO, MEGA and ZERO

it is attached to digital pin 13, on MKR1000 on pin 6. LED_BUILTIN is set to

the correct LED pin independent of which board is used.

If you want to know what pin the on-board LED is connected to on your Arduino

model, check the Technical Specs of your board at:

https://www.arduino.cc/en/Main/Products

modified 8 May 2014

by Scott Fitzgerald

modified 2 Sep 2016

by Arturo Guadalupi

modified 8 Sep 2016

by Colby Newman

This example code is in the public domain.

http://www.arduino.cc/en/Tutorial/Blink

*/

// the setup function runs once when you press reset or power the board

void setup() {

// initialize digital pin LED_BUILTIN as an output.

pinMode(LED_BUILTIN, OUTPUT);

}

// the loop function runs over and over again forever

void loop() {

digitalWrite(LED_BUILTIN, HIGH); // turn the LED on (HIGH is the voltage level)

delay(1000); // wait for a second

digitalWrite(LED_BUILTIN, LOW); // turn the LED off by making the voltage LOW

delay(1000); // wait for a second

}

<アップロードできない場合>1, 2)

①ボード番号,シリアルポートの確認をする

②USBケーブルの差し込み口を変える

③コンパイルが終わった瞬間に,STEM Duのリセットボタンを2回押す

④Arduinoを再起動する

⑤Blinkのプログラムを③を使って強制アップロードする

⑥USBケーブルを変えてみる

補足:⑤の手順は

1.Arduinoの小さい画面の

「ファイル」→「スケッチの例」→「01. Basics」→「Blink」

2.スケッチの画面(小さい画面)の左上の矢印ボタンでアップロード

3.アップロード開始直後にリセットボタンを2回押して強制アップロード

10

メニューバーの説明

11

12

13

(4)ArduBlock

14

制御関係

15

16

ポート(ピン)関係

17

判断条件

18

19

演算関係

20

21

変数定数関係

22

23

ユーティリティ関係

24

通信関係

25

26

27

SCoop(Multitask)関係

28

ストレージ関係

29

ネットワーク関係

30

STEM Du 出力系関係

31

32

STEM Du 入力系

33

STEM Du アクセサリ関係

34

STEM Du 通信関係

35

ArduBlock のプログラム例1,2)

(1)LEDを点滅させる一番簡単なプログラム

(2)デジタル値をポート(ピン)に設定する場合

Arduino言語だと

void setup(){

pinMode(13,OUTPUT);

}

void loop(){

digitalWrite(13,HIGH);

delay(1000);

digitalWrite(13,LOW);

delay(1000);

}

(3)モーターの回転,停止を繰り返す

36

(4)モーターの回転を逆回転させたりする

(5)いろんなコマンドで動かしてみたら

37

(6)センサーをいれてみたら

38

参考文献

1)埼玉大学,STEM Du 関連資料

2)埼玉大学,富士見☆研究室,富士見市ロボットと未来研究会,STEM Du 関連資料

3)http://www.stem-edulab.org/htdocs/index.php?page_id=38

4)https://sites.google.com/site/japanrobotech2/RDC

5)https://github.com/tairo/STEMDu_ArduinoIDE

6)https://github.com/tairo/STEMDu_Scratch14

7)福田 和宏著,これ 1 冊でできる!Arduino ではじめる電子工作 超入門 改訂第 3 版

ソーテック社(2018/6/16)

8)Massimo Banzi 他著,Arduino をはじめよう 第 3 版 (Make:PROJECTS)

(2015/11/28)

9)https://sites.google.com/site/japanrobotech2/program