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JAグループの自己改革について ~ 農業者の所得増大、農業生産の拡大、地域の活性化の実現に向けて ~ 平成26年11月 全国農業協同組合中央会 説明資料

JAグループの自己改革について · 自己改革(ja改革、中央会改革)の全体イメージ 組合員の多様なニーズに応える事業方式への転換を加速化する

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JAグループの自己改革について

~ 農業者の所得増大、農業生産の拡大、地域の活性化の実現に向けて ~

平成26年11月 全国農業協同組合中央会

説明資料

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1

目 次

1

2

基本的考え方 ~自主・自立の協同組合としての自己改革~

農業と地域のために全力を尽くす

3

4

組合員の多様なニーズに応える事業方式への転換を加速化する

担い手の育成を強化する

5

6

JAの業務執行体制(ガバナンス)を強化する

連合会によるJAへの支援・補完機能を強化する

7

8

生まれ変わる「新たな中央会」

5年間を自己改革集中期間として実践

JA

改革

中央会

改革

・・・ 2

・・・ 5

・・・ 8

・・・ 13

・・・ 14

・・・ 15

・・・ 21

・・・ 27

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2

自己改革(JA改革、中央会改革)の全体イメージ

組合員の多様なニーズに応える事業方式への転換を加速化する ・担い手とJAの創意工夫ある販売を拡大

・生産資材価格の引き下げと低コスト生産技術の確立・普及 ・一元的な輸出体制の構築による輸出額10倍超の実現 など

連合会の取組み

農業生産 の拡大

地域の 活性化

農業者の 所得増大

3つの 基本目標

JAの取組み

担い手の育成を強化する ・地域農業戦略に基づく担い手育成に向けた取り組みの加速化

・担い手経営体に対する連合会・中央会の個別対応による高度な総合支援

・営農指導員等の育成強化と専門能力の向上、適正人員の確保 など

JAの業務執行体制(ガバナンス)を強化する ・担い手経営体、多様化する組合員・女性によるJA事業への意思反映を強化し、意思決定を迅速化

4

5

農業と地域のために全力を尽くす ・「食と農を基軸として地域に根ざした協同組合」としてJAが今後果たしていくべき役割と基本方向

・今後に役割が高まる農業振興と地域振興が一体となった取り組み

・農業者と地域住民から必要とされる機能の継続発揮に向けた組合員制度のあり方

2

連合会によるJAへの支援・補完機能を強化する

≪全国連の連携≫ 「農業所得増大・地域 活性化応援プログラム」 ・輸出の取り組み ・6次産業化、高付加価値化 ・担い手の初期投資軽減・経営サポート ・新規就農者の育成・確保支援 など

全農・経済連 ・プロダクトアウトからマーケットインへ事業を転換

・全農(経済連)の株式会社化と事業への影響の考え方など

信用・共済事業 ・事務合理化・効率化を通じたJAの事務負担軽減 など

中央会の取組み

JA自らの創意工夫と経営判断に基づき農業・地域の発展に貢献

中央会 改革 中央会は自律的な

新たな制度に生まれ変わる

現行の統制的な権限の 廃止等により

組合員・JAのための 自律的な制度へ

組合員・JAが求める 3つの機能に 集約・重点化

代表機能 ・代表機能として求められる政策企画・責任ある政策推進の展開

総合調整機能 ・新農政の実現・地域活性化等に向け、「新たな中央会」で一層の総合調整機能を発揮

7

基本的考え方 ~ 自主自立の協同組合としての自己改革 ~

3

6

経営相談・監査機能

農協法上に措置することで確実に機能発揮

(経営相談) ・「事前指導型」から「経営相談(コンサル)・事後点検型」に転換

(監査) ・協同組合の特質をふまえた監査制度として品質を向上

JA 改革

全体像 1-1

J

A

の経営課題の解決や

積極的な

事業展開を支援

JAの取り組みを支援・補完

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3

~ 自主・自立の協同組合としての自己改革 ~

JAグループ自己改革の基本的考え方

○ JAグループは「食と農を基軸として地域に根ざした協同組合」として、多様な農業者のニーズに応え、担い手をサポートし、農業者並びに地域住民と一体となって「持続可能な農業」と「豊かで暮らしやすい地域社会」を実現していくため、上記を基本目標とした自己改革に取り組む。

○ JAは、農業者の世代交代による担い手不足、農産物の消費・流通構造の急激な変化、高齢化・人口減少による地域社会の疲弊等の厳しい環境のなか、基本目標を達成するため、今まで以上の創意工夫により、積極的に新たな事業展開に取り組む。

○ 連合会は、JAの創意工夫と経営の自由度を拡大するため、JAの支援・補完機能を強化する。

○ 中央会制度は、行政の代行的な組織として設立されたが、環境変化をふまえ、国から与えられた統制的な権限等を廃止し、農業者の所得増大、農業生産の拡大、地域の活性化に向けた、JAの経営課題の解決及び積極的な事業展開の支援を目的とする、農協法上の自律的な制度として、新たな中央会に生まれ変わる。

JA改革 中央会改革

農業生産の拡大

基本目標

農業者の所得増大 地域の活性化

基本的考え方 ~ 自主自立の協同組合としての自己改革 ~

全体像 1-2

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4

JA改革

~ JAは自らの創意工夫と経営判断に基づき農業・地域の発展に貢献~

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5

「食と農を基軸として地域に根ざした協同組合」として果たしていくべき役割と基本方向

○ JAは、農業者が出資・運営し、自らが必要とする事業の利用を目的とする組織であり、正組合員である農業者の営農と生活を支える総合事業を展開し、あわせて准組合員である地域住民に必要とする生活サービスを提供。

○ これにより、効果的かつ効率的な事業運営を確保し、組合員に対して品質の高いサービスの提供、農業振興、地域振興、農業・農村の多面的機能など重要な役割を発揮。

○ JAグループは、農業者の職能組合と地域組合の性格を併せもつ「食と農を基軸として地域に根ざした協同組合」として、

「持続可能な農業」と「豊かで暮らしやすい地域社会」の実現を目指し、総合事業の展開により、農業者の所得増大、農業生産の拡大、地域の活性化に取り組むことが今後とも目指す基本方向。

○ こうしたJAが今後果たしていくべき役割を農協法上に位置付けることを検討する必要。

JA改革 2.農業と地域のために全力を尽くす

2-1

JAの組織概要 (H24年度) 協同組合と株式会社等の比較

(資料) 2012国際協同組合年全国実行委員会

「2012国際協同組合年ってなに?」より抜粋

図1 図2

(資料) ファーマーズマーケット:全中・全JA調査(H24年度) 医療:JA全厚連 介護:全中調査

その他:農林水産省「総合農協統計表」より全中作成

JA数 694JA (H26.10.1現在)

組合員数 正組合員 461万人、准組合員 536万人

職員数 211,782人 (295人/1JA)

うち営農指導員 14,142人 (20人/1JA)

JA事業の主要取扱高 (H24年度) 図3

(資料) 農林水産省「総合農協統計表」(717JAベース)より全中作成、JA数は全中調査

信用 貯金残高 90兆992億円 (1,257億円/1JA)

共済 長期共済契約保有高 297兆3,299億円 (4,147億円/1JA)

購買 購買事業供給高 2兆9,571億円 (41億円/1JA)

販売 販売事業取高 4兆3,305億円 (60億円/1JA)

ファーマーズマーケット 約2,300施設、年間販売約2,500億円

厚生 医療 病院111、診療所63、農村検診センター22 等

介護 介護事業所(訪問介護、デイサービス等)1,056

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6

今後に役割が高まる農業振興と地域振興が一体となった取り組み

○ JAグループは、全国多数の拠点を活用した総合事業(営農経済、信用、共済、生活、医療、介護、福祉等)を通じて、組合員と地域住民にワンストップで総合サービスを提供することにより、地域インフラの一翼として役割を発揮。

○ こうしたJAの農業振興と地域振興が一体となった取り組みは、今後、地方の人口減少や高齢化への対応、雇用の創出、6次産業化という「地方創生」を実現し、地方経済・社会・コミュニティを維持・発展するため必要不可欠。

(図4・5) 全中作成 (図6) 経済産業省「地域生活インフラを支える流通のあり方研究会報告書」 国土交通省国土審議会政策部会集落課題検討委員会「集落課題検討委員会中間とりまとめ」

JAグループの拠点と支店管内の構図 図4 農業者と地域住民を支えるJAグループの主な取組み 図5

「地域インフラ」としてのJAの位置付け 図6

経産省「地域生活インフラ」 国交省「小さな拠点」

【定義】 ある地域での快適な生活を営むに際しての最低限の基盤を形成する要素として、衣食住や医療・金融等の機能を広く含むもの。

【物理的拠点】 コンビニ、郵便局、農協、銀行、役所・役場・支所、公民館、訪問介護

【定義】 基礎的な生活サービスを効果的に提供するため、医療、食料品・日用品の販売、金融等の複数の生活サービスの提供機能を集約したもの。

【想定主体】 自治会、NPO、

農協、生協、交通事業者、市町村

JAが唯一の

民間金融機関

である市町村数:

129 ※農林水産省調べ

2-2

JA改革 2.農業と地域のために全力を尽くす

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7

農業者と地域住民から必要とされる機能の継続発揮に向けた組合員制度のあり方

JA組合員の資格・権利 図8

(資料) 全中「全JA調査」より全中作成

正組合員 准組合員

資 格

法 定

農業者 (地区内に住所を有する農民 又は農業を営む法人)

・地区内に住所を有する個人 ・組合のサービスを継続的に受けている個人 など

定 款

≪多くのJAで定めている事項≫ ・耕作面積10a以上(76%) ・農業従事日数90日以上(78%)

≪多くのJAで定めている事項≫ ・地区内に勤務地を有する個人(95%) ・地区外に住所があるが組合のサービ スを継続して受けている個人(83%)

自益権

・事業利用権 ・剰余金支払請求権 ・持分払戻支払請求権 ・残余財産分配金支払請求権

共 益 権

直 接 的

・議決権 ・選挙権 ・総会招集請求権 など

なし

間 接 的

・代表訴訟を提起する権利 ・総会決議の無効・不存在確認の訴えを提起する権利 ・合併無効の訴えを提起する権利 など

(資料) 全中作成

○ JAは農業者と地域住民に必要な総合サービスを提供する一方、規制改革会議からは、農業者の職能組合として営農経済事業に全力投球するため組織分割や事業譲渡、准組合員の事業利用制限を導入すべきではないか、との指摘。

○ これに対し、JAグループは、今後とも農業者と地域住民に必要とされる農業振興と地域振興が一体となった機能を継続発揮するため、組織分割・事業譲渡や准組合員の事業利用制限ではなく、准組合員を農業や地域経済の発展を共に支えるパートナーとして位置付け、准組合員のJA事業・運営への参画を推進。

また、准組合員の共益権のあり方等を含め、今後の組合員制度について法制度を含め検討。

准組合員のJAへの意思反映の取り組み 図7

2-3

JA改革 2.農業と地域のために全力を尽くす

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8

○ これまでの均質的な組合員を前提とした事業方式から、担い手経営体を含む組合員の多様なニーズに応える事業方式への取り組みを加速化。

○ 組合員利用率の向上と販売・購買取扱高の拡大を目標として、農業関連事業の収支を段階的に改善。

○ 事業目的(農協法第8条)の改正にあたっては、株式会社のように出資者への配当を目的ではなく、事業を通じて組合員への最大奉仕を目的とする、協同組合原則に基づいた事業目的を遵守する必要。

販売・購買事業改革の基本的考え方 共通

JAにおける農業関連事業

の損益状況(平成24年度) 図10

(図9) 農林水産省「農業協同組合の経済事業に関する意識・意向調査」 (25年12月、農業者モニター1,269人)より全中作成

(図10)(図11) 全中作成

(図12) 全中「販売事業改革ケースイヤーブック」等より全中作成

注1) 農協法施行規則に定める部門別損益計算書に基づき、農業関連事業の事業利益段階(株式会社の営業利益に相当)の損益で算出

注2) 農業関連事業は、販売事業、購買事業(農業関連)、利用事業(農業関連)、加工事業、農業経営事業など

注3) 共通管理費は、信用、共済、農業関連、生活その他、営農指導の各事業のいずれにも属さない収益・費用をいう。総務部門や本店の管理コスト等が該当

注4) 全中「経済事業改革指針」(平成15年)においては、JAの農業関連事業については共通管理費配賦前の事業利益段階での収支均衡を目標としている

黒字・赤字JAの販売事業

取扱高と手数料率(1JA平均)

図11

黒字JAの販売事業における特徴的な取り組み(事例)

JA名 主な取り組み

JAきたそらち (北海道) 米販売における実需者との複数年契約取引

JA士幌町(北海道) 食品メーカーと提携した加工事業の展開

JAゆうき青森(青森) 堆肥製造施設等の活用による耕畜連携

JA富里市(千葉) 農家が選択できる多様な販路の開拓(契約取引、スーパー等のインショップ、企業連携等)

JA里浦(徳島) 独自ブランド農産物の価値向上による有利販売

JA馬路村(高知) 特産品の加工販売と地域ブランドの確立

JA尾鈴(宮崎) 個別コンサルティングによる農家組合員の経営改善支援

図12

農業者がJAに対して「最も強化して欲しい」 と考えている事業

図9

3-1

JA改革 3.組合員の多様なニーズに応える事業方式への転換を加速化する

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担い手とJAの創意工夫ある販売を拡大

○ JAは、地域内の消費者を中心とした精米販売や加工・小売業者への販売など、自らの創意工夫と経営判断に基づく販売を拡大。また、生産から販売まで創意工夫ある取り組みを行う担い手に対して、各段階のコスト削減や消費者販売等の取り組みを支援。

○ 連合会は、インターネットを利用して農畜産物を購入する消費者の増加に対応して、インターネット通販会社と提携し、担い手・JAの消費者への販売を支援。

○ JA及び連合会は、卸売業者を中心とした販売から、中食・外食・小売等最終実需者のニーズに応じた生産・販売に転換し、実需者との事前契約に基づいて農業者からの買取販売を拡大。

○ 飼料用米の生産拡大に生産者が取り組みやすい環境を整備するため、27年度より全農による飼料用米の農業者からの直接買取方式を導入。(26年度取扱量18万トンの3倍強の60万トンを27年度に買取予定)

販売(米) 3-2

JA改革 3.組合員の多様なニーズに応える事業方式への転換を加速化する

全農本所による飼料用米の生産者買取スキームのイメージ 図14

(図13):農林水産省「食料需給表」「生産者の米穀現在高等調査」 総務省「家計調査」、総務省「人口推計」、米穀機構「米の消費動向調査結果」、

農林中金総合研究所「農林金融」、食の安全・安心財団統計資料等にもとづく全農作成資料

(推定値を含む)を全中にて構成。23年度を基本。

(図14):全中作成

米の流通・消費構造の変化 (H13年→H23年) 図13

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10

生産資材価格の引き下げと低コスト生産技術の確立・普及

担い手経営体のニーズに対応し、生産資材価格を引き下げるため、一律的な価格体系に基づく購買方式の見直し等を以下のとおり実践。

○ 取引条件に応じた弾力的な価格設定

○ 生産資材に関する後戻し奨励等の価格算入

○ 物流の広域化、配送体制の見直し、農業者への生産資材の直送

○ ホームセンター等調査に基づく弾力的な価格・手数料設定

(資料) 事例調査をもとに全中作成

JAにおける担い手への弾力的対応(事例) 図15

生産資材価格 3-3

JA改革 3.組合員の多様なニーズに応える事業方式への転換を加速化する

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11

生産資材価格の引き下げと低コスト生産技術の確立・普及

鉄コーティング水稲直播栽培を活用した省力化による水稲の生産費削減の試算 図16

(資料) 全農資料をもとに全中作成

低コスト生産技術

低コスト生産技術の確立・普及等により、生産コストを引き下げるため以下の取り組みを実践。

○ 土壌診断に基づく無駄の無い施肥やPKセーブ等の低成分肥料への銘柄集約等による肥料コストの引き下げ

○ 鉄コーティング水稲直播栽培等の省力技術、水稲育苗箱全量施肥栽培等の確立・普及

鉄コーティング種子の無人ヘリによる水稲直播栽培とPKセーブの活用

による慣行施肥・栽培により生産コストを約20%引き下げ(全農試算)

3-3

JA改革 3.組合員の多様なニーズに応える事業方式への転換を加速化する

無人ヘリコプターによる播種 鉄コーティング種子

鉄コーティング水稲直播栽培

鉄でコーティングした種子(鳥による食害を受けにくい、水に

浮きにくい)を利用した、育苗・移植作業を軽減する省力化技術

0

2,000

4,000

6,000

8,000

10,000

12,000

14,000

16,000

18,000

1 2慣行移植+慣行施肥 鉄コ無人ヘリ+PKセーブ

16,000

円/60kg

12,480

円/60kg

22%削減

単収530kg/10aを前提

※PKセーブ: リン酸やカリ成分を抑えた低成分肥料

60Kg

あたり生産費

(円)

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12

一元的な輸出体制の構築による輸出額10倍超の実現 輸出

JAグループ輸出拡大戦略の構築イメージ 全農の外食店舗の海外展開

○ JAグループ輸出推進協議会において、平成27年3月までに一元的な輸出体制の構築をすすめ、年間輸出額10倍超(24年度実績38億円からの10倍超)を目標として、取り組みを展開。

○ 輸出向け農畜産物の一元的なデータベースの構築、海外バイヤーとのマッチング、物流の一元化、輸出先の開拓、地理的表示制度を活用した産地ブランドづくり等を実践。

○ 国内外の外食産業と連携し、海外における焼肉・和食レストラン等の展開により海外販売拠点を拡大。

○ 経済界とも連携し、輸出先国の動植物検疫や衛生基準の緩和、輸出規制の撤廃等を国に働きかけることにより輸出環境を整備。

図17 図18

(資料) 全中作成 (資料) 全中作成

3-4

JA改革 3.組合員の多様なニーズに応える事業方式への転換を加速化する

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13

担い手の育成を強化する 営農指導

○ 地域農業戦略に基づく担い手育成に向けた取組み(農地集積、新規就農支援、JA出資型農業法人の設立等)の加速化。

○ 大規模化・多様化がすすむ担い手経営体に対しては、専任担当者(TAC)等による個別対応を拡大。JAでの対応が困難な担い手経営体に対して、連合会・中央会(県担い手サポートセンター)の個別対応による高度な総合支援(指導・販売・購買・農業金融・共済等)を実施。

○ 営農指導員等の農業者個々に対する課題解決力や販売企画力の向上を目的とした人材育成の強化、専門能力向上に資する人事ローテーションの見直し、営農指導員等の適正人員の確保など、営農経済事業の人員体制を強化。

連合会等による担い手経営体への個別対応 (JAグループ鹿児島の事例) 営農指導員等の人員体制

営農指導員 14,595人 (26年4月1日現在)

(21人/1JA)

TAC 1,706人 (25年度、281JA実施)

(6人/実施1JA)

担い手金融

リーダー 2,013人 (25年度)

図19 図20

4

(資料) 全中作成

JA改革

(資料) 全中作成

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14

JAの業務執行体制(ガバナンス)を強化する

JAにおける理事の構成

理事会方式採用JAにおける役員選出枠 図22

図21 JAにおける女性の運営参画状況

図23

担い手経営体、多様化する組合員・女性による、JA事業への意思反映を強化し、迅速な意思決定をはかるため、以下によりJAの業務執行体制を強化。

○ 理事等の「担い手枠」(生産部会、農業法人、青年部の代表者等)及び「女性枠」の設定・拡大、地区選出枠の見直し

○ 常勤の営農経済担当理事の明確化、理事会を補完する営農経済委員会や販売事業委員会等の設置

○ 販売や経営など多様な分野の専門的な知見を有する学識経験者の活用

○ 共同利用施設や一部事業を担い手の組織する営農組合や法人等に運営委託 ※ JAの積極的な事業転換を加速化するため、必要となる規制緩和等(定款変更にかかる行政庁の認可要件の緩和等)が必要

5 ガバナンス

JA改革

(%)

資料:役員数:全中「JA女性役員等調査結果」H17年~19年は9月1日、20年は8月31日、21年以降は7月31日現在

正組合員・総代数:全中「全JA調査」4月1日現在(総代の24・25年は女性理事等調査)

女性役員数:理事+経営管理委員+監事

11.6

20.6

1.9

7.6

158

1,277(1.83人/1JA))

0

200

400

600

800

1000

1200

1400

0.0

5.0

10.0

15.0

20.0

25.0

11年 12年 13年 14年 15年 16年 17年 18年 19年 20年 21年 22年 23年 24年 25年 26年

①正組合員比率(%)

②総代比率(%)

③役員数(人)

①正組合員に占める女性の割合(%)

②総代に占める女性の割合(%)

③女性の役員数(人)

(人)

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15

全国連による「農業所得増大・地域活性化応援プログラム」創設

~ 事業規模2兆円・事業費1,000億円規模(26~30年度) ~

全国連が連携し、農業者の所得増大と持続可能な農業経営の実現のため、輸出の取り組み、6次産業化、高付加価値化、担い手の初期投資を軽減するための支援、担い手への経営サポート、新規就農者を育成・確保する取り組みへの支援など、総合的な支援を実施。

所得増大多様な担い手担い手経営体(大規模)

カット野菜

輸出による海外需要の取込み

6次産業化等による付加価値向上

連携

高齢生産者応援(直売所等活性化)

商社・物流,食品企業,リース会社,大手銀行,商工会等

経済界

6次化応援地産地消応援

(農村雇用の創出)

①グローバルな

食市場獲得応援輸出インフラへの出資

日本食の発信応援 等

②農畜産物の

付加価値向上応援6次化・マッチング応援

全農・経済界の連携支援等

③担い手の規模

拡大等効率化応援規模拡大等応援(リース等)

コスト低減応援(農機開発等)

経営高度化応援(コンサル)

④地域活性化等応援地域農業の充実応援(利子補給)

環境応援(再エネ)

雇用応援(新規就農等)

地域ネットワーク応援(みらい基金)

各種農業関係団体,政策金融機関,政府外郭団体等

集落営農

新規就農

JA出資法人

J A

県担い手サポートセンター中央会・連合会・県農業金融センター

関係団体

連合会

(資料) 全国連作成

6-1

JA改革 6.連合会によるJAへの支援・補完機能を強化する

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16

<全農(経済連)の事業戦略について>

経済事業の取り組み及び全農(経済連)の株式会社化と事業への影響の考え方

1.基本的な考え方 ○ JAグループ経済事業の事業モデルは、JAグループの長い歴史の中で培われ、農業生産の拡大と農家経営の維持向上、消費者への食料の安定供給に大いに貢献してきたところである。 ○ しかし、近年の消費者の消費形態の変化は激しく、これまでの事業モデルを続けるだけでは、JAグループ経済事業全体として、その変化に対応できない事態に陥る恐れがある。 ○ そうした事態を避けるべく、将来に向けてJAグループ経済事業の機能強化をすすめていく。

2.基本的な戦略

① プロダクトアウトからマーケットインへ事業を転換

② 生産から販売までのトータルコスト低減の取り組み

③ 農産物生産にかかる多様化する農業者ニーズへの柔軟な対応

日本人の現在の生活は、モノ余りの中にあり、農産物を作れば売れる時代ではなく、消費者・実需者のニーズを的確にとらえ、買ってもらえるものを作って売る戦略に転換する。

<全農(経済連)の株式会社化と事業への影響について> 農協出資による全農の株式会社化については、全農(経済連)は農業協同組合として自主的な組織であるため、組織形態の重大な変更は、法的措置内容の如何にかかわらず、会員総代の合意形成が前提となる。 また、独禁法の適用除外が外れた時の事業への影響も精査が必要となる。

農業者の所得増大と持続可能な営農を確立するため、バリューチェーン構築による販売力強化に加え、生産から販売までのトータルでのコスト低減に取り組む。

農業者の大規模化・集団化に応じて、その要求水準が高度化・専門化・個別化してくる傾向にあるので、営農指導員の人材育成を急ぐなどJAグループとして対応力を強化していく。

連合会 6-2

JA改革 6.連合会によるJAへの支援・補完機能を強化する

○ 全農(経済連)は、プロダクトアウトからマーケットイン、生産から販売までのトータルコスト低減、農産物生産にかかる多様化する農業者ニーズへの対応強化に基づく事業戦略を具体化。

○ 全農(経済連)の株式会社化については、組織形態の重大な変更であるため、会員総代の

合意形成が前提。また、独禁法の適用除外が外れた時の事業の影響等も引き続き検討。

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17

信用事業におけるJAのリスク・負担の軽減等に向けた取り組み 連合会

○ JAが今まで以上に営農経済事業へ注力するためには、合併等により態勢整備をすすめることで、組合員にとって十全な総合事業を展開できるJAとなることを基本的な考え方とする。

連合会は、効率的なJA店舗機能・運営体制の整理や、事務の集約等の検討等を通じて、JAの信用事業にかかるリスク・負担を軽減する等の環境整備を行う。

○ 連合会は、営農経済事業の強化に向け信用事業の負荷を一層軽減したいJAのための選択肢のひとつとして、「代理店モデル」の基本スキーム(以下)を提示する。

業務内容・体制 譲渡したサービス(貯金・貸出・為替)を最大範囲として、個別協議により決定

代理店手数料の

基本的考え方

代理店JAが行うサービスに対して、適正な対価を手数料として支払い

6-3

JA改革 6.連合会によるJAへの支援・補完機能を強化する

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18

共済事業におけるJAの事務負担軽減に向けた取り組み 連合会

組合員(契約者)

組合員(契約者)対応

○業務センターを全国 8か所に新設

するなど、機能を集約し効率化

○JA指導・サポートなどのJA支援

機能を高めることで、JAの事務負

担軽減と契約者対応力の強化を支援

JA共済連組織の再編

○一部支払査定業務をJA共

済連にて実施することでJ

Aの事務負担を軽減

業務分担の見直し

JA共済連

JA

契約者対応力の強化をサポート 【現行】 【改革後】

事務負担軽減

NEW

組合員(契約者)

対応を強化

契約者窓口

共済推進

事故受付

契約事務

引受審査

支払査定

JAへの訪問指導を増やすなど

JA支援機能を高めることで、

JAの事務負担軽減をサポート

○契約申込書のペーパーレス化

○共済掛金のキャッシュレス化

⇒申込書の作成負荷軽減など契約事

務の大幅な軽減

事務・電算システムの見直し

NEW

○ 共済事業においては、新事務手続きの導入に加え、仕組みの簡素化やこれらを実現する電算システムの再構築について一体的に取り組むことにより、JAの事務負担を軽減。

○ また、自動車損害調査体制について、JAと連合会の業務分担の見直しを行うことで、JAにおける業務負担の軽減と契約者対応力を強化。

○ より地域に密着したJAらしい総合事業を展開するJAを支援するため、連合会組織の見直し等徹底した連合会改革に取り組み、JA指導・サポート機能を強化。

共済事業におけるJAの事務負担軽減に向けた取り組み 図24

(資料) 共済連作成

6-4

JA改革 6.連合会によるJAへの支援・補完機能を強化する

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20

中央会改革

~ 中央会は自律的な新たな制度に生まれ変わる ~

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生まれ変わる「新たな中央会」

○ 「新たな中央会」は、国の農政推進やJAの経営再建を目的とした現行の制度から、統制的な権限を廃止。

○ 「新たな中央会」は、農業所得の増大、農業生産の拡大、地域の活性化に向けたJAの経営

課題の解決や積極的な事業展開の支援を目的とする自律的な制度に転換。

中央会改革に関する議論の背景と改革の方向性 図25

(資料) 全中作成

中央会制度に関する政府の要請 JA・中央会を取り巻く環境認識

中央会発足時に1万を超えていた単位農協は700程度に減

少していることをふまえ、新たな制度は、今後の役割を明確していくべき。

人口減や高齢化等による地域の組織基盤の脆弱化やJA合併の進展に伴い、貯金100億円のJAがある一方、1兆円を超えるJAもあるなど規模格差は極めて大きくなっており、今後、JA間格差が拡大する可能性がある。

各単位農協が自立した経済主体として、それぞれの創意工夫で積極的に事業運営を行う必要があり、新たな制度は、単協の自由な経営展開を尊重すべき。

JA間格差が拡大する中で、JAは自らの創意工夫と経営判断に基づき新たな事業に積極的に挑戦することを求められている。JAの自主性を尊重しつつも積極的な挑戦に伴い増大するリスクを適切に管理する態勢の強化が今後必要になる。

新たな制度は、新農政の実現に向け、単位農協の自立を前提としたものとすべき。

農業者の所得増大は、農業者の努力やJAの創意工夫のみにより実現することは

難しく、新農政の実現に向け、国・地方自治体と連携し責任を持った農政推進を行う必要がある。さらに、JA・連合会が連携して農業者を支援するための体制整備をすすめる必要がある。

国のための制度から、JAのための制度へ 国から与えられた統制的な権限の廃止 組合員・JAから求められる機能の発揮 組合員・国民に支持される事業と運動

改革の方向性

7-1

中央会改革

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22

生まれ変わる「2つのポイント」

○ 「新たな中央会」は、JAの自由な経営を制約するおそれのある統制

的な権限を廃止し、国の要請に基づく他律的な制度から自律的な制度に生まれ変わる。

○ 「新たな中央会」は、JAの意思に基づき設置できる自律的な制度に

生まれ変わる。

○ 「新たな中央会」は、JAの意思に基づき自律的な制度として、組合

員・JAから求められる機能を発揮。

○ 「新たな中央会」は、組合員・JAから求められる3つの機能(①JAに対する経営相談・監査機能、②JAグループの代表機能、③JAグループ内の総合調整機能、)に集約し、重点化。

○ 組合員・JAから求められる機能を責任を持って確実に発揮するため、「新たな中央会」は、農協法上に措置する必要。

中央会改革

現行の統制的な権限の廃止等により、組合員・JAのための自律的な制度へ

組合員・JAが求める機能に集約・重点化

ポイント①

ポイント②

統制的権限の廃止

機能の重点化

7-2

中央会改革 7.生まれ変わる「新たな中央会」

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「事前指導型」から「経営相談(コンサル)・事後点検型」に転換

○ 「新たな中央会」はJAの創意工夫を後押しし、支援する経営相談機能を発揮。

○ JAの自由な経営展開を尊重し、創意工夫ある取り組みを支援するため、一律的な事前指

導から個別相談と事後チェックに転換。 ○ 「新たな中央会」の経営相談機能は、JAの効果的な改善をはかるため、監査部門やJAバ

ンク部門との連携を農協法上に措置する必要。

一律的な経営指導から、JAの立場に立って助言する経営相談への転換 図26

経営相談

(資料) 全中作成

<これまでの経営指導>

模範定款例の策定等、行政庁から付与された権限に基づく指導の実施。

JA

中央会

・全国共通の方針に基づく指導

・一律的な規定等に基づく指導

<今後の経営相談>

創意工夫するJAの個別ニーズや経営課題に対応した相談・助言の実施。

中央会JA

行政庁

監督

権限付与 個別ニーズ対応や経営課題の解決に資する助言

創意工夫に伴う「個別ニーズ」や「経営課題」の発生

7-3

中央会改革 7.生まれ変わる「新たな中央会」

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協同組合の特質をふまえた監査制度として品質を向上

○ 「新たな中央会」は、組合員の求めるJAの経営健全性と適正な運営を担保するため、監査

機能を発揮。 ○ JAの経営健全性と業務運営の適正性を効率的・効果的に担保するため、農業協同組合監

査士による財務諸表監査と業務監査が一体となった監査を実施。

○ このような監査を実施するため、「新たな中央会」は農協法上に措置する必要。

協同組合の特質をふまえた監査 図27

JAバンク等と連携し、JAの健全経営を担保 図28

業務監査=業務運営

の効率性・協同組合の

目的への適合性JA

現在加入しているJAが、

組合員のニーズに合った形で事業運営されること

健全に経営され、安定的に事業が利用できること

財務諸表監査=会計の適正性

一体的に行うことが

効果的・効率的

【JAへの組合員の期待】 【JA全国監査機構による監査】

JA

経営指導部署

監査情報の提供

JAバンク(農林中金・信連)

JA中央会

JA全国監査機構

貯金保険

機構

JAバンク支援協会

業務監査の実施

JAの財務状況のモニタリング

財務等に問題がある場合、信用事業として重点指導、支援の実施

監査指摘事項の改善指導

財務等に問題がある場合、合併等の組織再編も含め指導

財務諸表監査の実施

(守秘義務の解除)

監査

(資料) 全中作成 (資料) 全中作成

7-4

中央会改革 7.生まれ変わる「新たな中央会」

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25

代表機能として求められる政策企画・責任ある政策推進の展開

代表機能 7-5

○ 「新たな中央会」は、農業者・JAの意思反映と意思結集をはかる代表機能を発揮。

○ これまで以上に国民に広く理解を得られる農政活動を展開するため、「新たな中央会」は農

業政策企画・提案に特化し、農政連等との役割分担。

○ 農業政策の提案と行政等と連携した新農政等の責任ある政策推進のため、代表機能は農協法上に措置する必要。

農業政策企画・提案に特化し、農業政策の提案と責任ある政策推進を行う農政活動へ転換 図29

農業政策企

画・提案への

特化

農政活動にかかる

農政連等との役割分担

(資料) 全中作成

農業政策の提

案と新農政等

の責任ある政

策推進

中央会改革 7.生まれ変わる「新たな中央会」

≪ 意思の結集 ≫ JA大会の開催等を通じた、共通方針の確立

農協運動の結集軸として協同組合理念を普及

国内外の協同組合組織との連携・情報発信

≪ 意思の反映 ≫ JAの意見・要望のとりまとめ

農業政策の企画・提案及び要請の実施

【JA大会の開催】 【要請の実施】

転換のポイント

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新農政の実現・地域活性化等に向け、「新たな中央会」で一層の総合調整機能を発揮

○ 「新たな中央会」は、連合会の統合が進展し、事業縦割りが強まる中で、横串を通し、総合

力を発揮するため、総合調整機能を発揮。

○ 新農政の実現、地域の活性化等に向けたJAの積極的な取り組みを支援するため、JA・連合会の枠を超えた取り組みの実施によりJAグループの総合力を発揮。

○ 事業ごとに分立した連合会に対して総合事業を営むJAの立場に立った事業間調整を行うため、「新たな中央会」による総合調整機能は農協法上に措置する必要。

総合調整 7-6

中央会改革 7.生まれ変わる「新たな中央会」

連合会と連携し、JAの担い手経営体対応を支援 図30

(資料) 全中作成

JAグループ

鹿児島の事例

連合会と連携し、JAグループの一元的な輸出体制を構築 図31

(資料) 全中作成

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27

5年間を自己改革集中期間として実践

○ JAグループは、本自己改革案に基づき、5年間を自己改革集中期間として、自らの事業・組織の改革に徹底して取り組む。

○ 自己改革の着実な実践をはかるため、JA・県域・全国域の各段階において、地域実態を踏まえ自己改革工程表(仮称)を作成し、進捗管理を徹底する。

8

自己改革工程表