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JASS 5N 原子力発電所施設における 鉄筋コンクリート工事改定の趣旨 ――  2013 年2月改定 ―― JASS 5N は,原子力発電所の主要な建築物の鉄筋コンクリート工事における施工および品質管理 の基準を「建築工事標準仕様書・同解説 JASS5 鉄筋コンクリート工事」の形式に倣って規定したも のである.原子力発電所施設の鉄筋コンクリート工事では,原子力発電所に要求される安全性を確 保するために,一般の建築物における鉄筋コンクリート工事より高い基準に従って工事を進める必 要があり,JASS 5N はその時々の JASS5 より厳しい規定を設けてきた.JASS 5N は,当初 1985 年に 制定され,1991 年および 2001 年に改定されてきたが,その後約 10 年が経過し,その間の技術の進 歩,新材料・新工法の普及,さらに JASS5 の大幅な改定および関連指針の制定・改定ならびにコン クリート関連 JIS の改正などが行われた.このような状況に対応するために材料施工委員会は 2007 年から 2010 年の年間にわたって「原子力発電所鉄筋コンクリート工事の品質管理の高度化に関 する研究」を実施し,その成果をもって 2010 年に JASS 5N 改定小委員会を設置し,改定作業を開始 した.しかし,2011 月の東日本大震災によって原子力発電所に重大な被害が発生し,改定作業 は一時中断を余儀無なくされた.改定作業を再開した後,適用範囲の見直し,小規模工事への対応 などを含めて検討を重ね改定作業を終了した.今回の改定点を以下に示す. 全体の構成では,品質管理および検査が旧版では最終節にあったが, JASS5 と同様に一般仕様と 特殊な考慮を要するコンクリートおよびコンクリート工事の間に設けた.また,特殊な考慮を要 するコンクリートまたはコンクリート工事として,「小規模鉄筋コンクリート工事」,「再生骨材コ ンクリート」の節または項を設け,従来の「海水の作用を受けるコンクリート」は「波しぶきの 影響を受けるコンクリート」に改めた. 節「総則」の適用範囲を,原子力発電所施設としていたものを,従来は施工および品質管理 の基準がなかった原子力発電所以外の原子力関連施設における鉄筋コンクリート工事まで拡げ た. 本仕様書で用いる用語を全体的に見直しした.また,使用が増加することが予想される中庸熱 フライアッシュセメントを用語で定義した. 節「構造体および部材の要求性能」では,原子力発電所の建築物に対する要求機能と建築物 に求められる一般的な機能から要求性能を整理して解説した.また,かぶり厚さ,部材の位置お よび断面の寸法精度,コンクリート表面の仕上がり状態および表面仕上げは,要求性能を満たす ための手段であるので節に移した. 節「コンクリートの種類および品質」では,ヤング係数・乾燥収縮率およびクリープ,部材 の最高温度,許容ひび割れの規定を追加した. 遮蔽コンクリートの乾燥単位容積質量は,フレッシュコンクリートの単位容積質量によって管

JASS 5N 原子力発電所施設における 鉄筋コンクリート工事改定 … · カリシリカ反応性に対する骨材またはコンクリートの管理方法,ヤング係数・乾燥収縮率および

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Page 1: JASS 5N 原子力発電所施設における 鉄筋コンクリート工事改定 … · カリシリカ反応性に対する骨材またはコンクリートの管理方法,ヤング係数・乾燥収縮率および

JASS 5N 原子力発電所施設における

鉄筋コンクリート工事改定の趣旨

―― 2013年2月改定 ――

JASS 5Nは,原子力発電所の主要な建築物の鉄筋コンクリート工事における施工および品質管理

の基準を「建築工事標準仕様書・同解説 JASS5鉄筋コンクリート工事」の形式に倣って規定したも

のである.原子力発電所施設の鉄筋コンクリート工事では,原子力発電所に要求される安全性を確

保するために,一般の建築物における鉄筋コンクリート工事より高い基準に従って工事を進める必

要があり,JASS 5Nはその時々の JASS5より厳しい規定を設けてきた.JASS 5Nは,当初 1985年に

制定され,1991年および 2001年に改定されてきたが,その後約 10年が経過し,その間の技術の進

歩,新材料・新工法の普及,さらに JASS5の大幅な改定および関連指針の制定・改定ならびにコン

クリート関連 JISの改正などが行われた.このような状況に対応するために材料施工委員会は 2007

年から 2010年の3年間にわたって「原子力発電所鉄筋コンクリート工事の品質管理の高度化に関

する研究」を実施し,その成果をもって 2010年に JASS 5N改定小委員会を設置し,改定作業を開始

した.しかし,2011年3月の東日本大震災によって原子力発電所に重大な被害が発生し,改定作業

は一時中断を余儀無なくされた.改定作業を再開した後,適用範囲の見直し,小規模工事への対応

などを含めて検討を重ね改定作業を終了した.今回の改定点を以下に示す.

 全体の構成では,品質管理および検査が旧版では最終節にあったが,JASS5と同様に一般仕様と

特殊な考慮を要するコンクリートおよびコンクリート工事の間に設けた.また,特殊な考慮を要

するコンクリートまたはコンクリート工事として,「小規模鉄筋コンクリート工事」,「再生骨材コ

ンクリート」の節または項を設け,従来の「海水の作用を受けるコンクリート」は「波しぶきの

影響を受けるコンクリート」に改めた.

 1節「総則」の適用範囲を,原子力発電所施設としていたものを,従来は施工および品質管理

の基準がなかった原子力発電所以外の原子力関連施設における鉄筋コンクリート工事まで拡げ

た.

 本仕様書で用いる用語を全体的に見直しした.また,使用が増加することが予想される中庸熱

フライアッシュセメントを用語で定義した.

 2節「構造体および部材の要求性能」では,原子力発電所の建築物に対する要求機能と建築物

に求められる一般的な機能から要求性能を整理して解説した.また,かぶり厚さ,部材の位置お

よび断面の寸法精度,コンクリート表面の仕上がり状態および表面仕上げは,要求性能を満たす

ための手段であるので3節に移した.

 3節「コンクリートの種類および品質」では,ヤング係数・乾燥収縮率およびクリープ,部材

の最高温度,許容ひび割れの規定を追加した.

 遮蔽コンクリートの乾燥単位容積質量は,フレッシュコンクリートの単位容積質量によって管

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理してもよいこととし,そのための判定値の求め方を規定した.

 耐久性を確保するための規定で,アルカリシリカ反応性についてはコンクリートバー法によっ

て判定しなければならなかったが,骨材の判定試験の頻度を増やし安全側になるような判定基準

とすることによって必ずしもコンクリートバー法によらなくてもよいこととした.

 コンクリートの材料では,再生骨材を使用できるようにした.また,結合材として用いないフ

ライアッシュの品質を規定した.

 調合では,予想平均養生温度による調合強度の定め方から構造体コンクリートの圧縮強度の差

に基づく調合強度の定め方に変更した.

 コンクリートの製造および発注・受入れでは,コンクリートの製造形態を整理し,製造形態に

応じた規定を設けた.

 型枠工事では,型枠の存置期間を定めるためのコンクリートの圧縮強度に関する規定を,調合

強度の定め方に対応して見直しした.

 鉄筋工事では,適用範囲に SD490を加えるとともに,旧版で付録に記載していた鉄筋と機器・

配管・金物類との干渉回避,太径鉄筋の重ね継手,鉄筋の熱間曲げ加工・曲げ戻し加工を解説に

記載し,特殊な鉄筋継手の取扱いを告示に従って見直した.

 品質管理では,コンクリートの製造形態に応じた規定とするとともに,遮蔽コンクリートの乾

燥単位容積質量をフレッシュコンクリートの単位容積質量で管理する場合の判定値の確認,アル

カリシリカ反応性に対する骨材またはコンクリートの管理方法,ヤング係数・乾燥収縮率および

クリープが設計で要求された場合の確認方法などを規定した.

 小規模鉄筋コンクリート工事は,主として運転開始後の工事を想定したものであり,市中のレ

ディーミクストコンクリート工場を使用することを前提としているが,工場での品質管理に加え

て新設工事と同程度の施工および品質管理を行うよう規定した.

 再生骨材コンクリートでは,本仕様書で骨材に要求している品質の再生骨材を使用することを

規定した.

  2013年2月 

日本建築学会 

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 本会は,去る大正 12年に建築施工技術の向上を図るため,委員会を設けて,仕様書の標準化に着

手致しました.以来昭和 16年までの間に,建築主体工事に関しては 16の標準仕様書が作られ逐次

会誌をもって発表されたのであります.その間においても技術の進歩,材料の変遷等に即して,改

正が企てられましたが,当時緊迫化を辿りつつあった内外の諸情勢は,それを果さしめないまま遂

に終戦を迎えたので,仕様書の改正を断念し,委員会も廃止して終ったのであります.

 終戦後の混乱無秩序は,応急需要と相俟って,低劣な質の建築生産がなされて,真の建築復興の

将来は実に暗澹たるものでありました.しかるに進駐軍施設の建築需要が盛んになるに及んで,否

応なしに海外技術の移入が行なわれるようになって,これが戦時中に低下したわが建築技術の恢復

に多大の刺戟を与えたことは事実として認めない訳には行かなかったのであります.昭和 24年頃

からは,国力も稍恢復を見せたので,従って建築物の質的改善の要請が起って参り,翌 25年 5月に

は,建築基準法が制定実施に移されて質の向上が法的にも要求されるようになりました.

 それに先だって,いわゆるビルブームの兆が現われ始めましたが,25年 2月建築制限がほとんど

廃止されてからは,永らく抑制下にあったビル建築が一斉に勃興したので,これに対処するために

も,施工技術の高度化が要求されるに至ったのであります.そればかりでなく,わが国が戦争のた

めに空白にした 10年間と,この間の海外における建築技術の著しい進歩に鑑みても,当然施工技術

の合理的改善を行わなければならない情勢にあったのであります.即ち経済性を基調に,移入技術

の応用,わが国における研究成果の活用等によって,簡易化・機械化を図ることが当面の重要な課

題となって来たのであります.

 本会においては,これらの重要性を考慮し,昭和 26年 5月には,標準仕様書の全面的更改と材料

規格の調査を目的とする「材料施工規準委員会」を設け,広く建築界各層の技術者および設備技術

者等約 230名を委員に御依頼して発足願ったのであります.

 幸に委員長始め委員各位の熱誠なる御努力が実を結び.逐次発表を見るに至りましたことは建築

界のためにも,誠に欣ばしいことであります.この仕様書が一段階となって,今後益々施工技術の

進歩改善が期待される点は決して尠くないと信じます.

 本会においても,本事業が建築界に大きな期待をもたれていることを察知致しまして,28年度事

業としてこの仕様書による講習会を全国的に催し,速かな普及に資することに致しました.そのた

め解説の執筆など委員各位の御多忙を知りつつも相当御無理を願った点の多くあることを恐縮に存

じております.

 本書の刊行に当りまして,委員各位の御尽力はさることながら,これを御支援御協力せられまし

た会員初め官民各方面の職場に対しましては深甚な謝意を表しますとともに,この仕様書の普及実

行に一層の御協力をたまわらんことを望んで己まない次第であります.

  昭和 28年 11月

日本建築学会 

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「建築工事標準仕様書」(JASS)の発刊に際して

 標準仕様書を作成することは,施工標準を決めようとすることであります.即ち合理的で経済的

な施工の一定標準を定め,これが普遍化を期待し,それによって一般建築物の質の向上を図ろうと

するのが,その目的であります.

 先ず,その根本的方針としては,技術の進歩に即応し,新材料の利用,規格の尊重,新決定用語

の採用によって,時代に適合し,しかも飛躍に過ぎることのない様,官庁と謂わず,民間と謂わず,

建築界全体を通じて使用し得られる仕様書の決定版を得ようとするところに,目標を置いたのであ

ります.

 この仕様書を成るべく短期間にまとめたく思ったためと,また専門中の専門知識を動員するため

に,調査委員会の構成は,細分科制を採り,14の分科会を設け,独り建築主体工事に限らず機械,

電気などの設備工事をも含めた 33章に亘る工事別仕様書の調査執筆に着手したのであります.

 審議の方法は,前記 14の分科会の外に,主査も参加する運用調整委員会を設け,分科会で作られ

た夫々の原案を更に運用調整委員会にかけて,精粗・軽重などについての分科会相互間の均衡を考

え,総合的に検討を加え,その結果を,広く建築界の輿論に問うため,会誌に発表するほか,全支

部を始め全国に亘り 65ケ所の連絡機関を設けて,忌憚のない御意見を求めたのであります.それ等

の結果は,再びこれを委員会に戻して,再検討を行ない,斯くして得た最終案を,本決定に運ぶよ

うな方法をとったのであります.

 幸に委員各位には公私共に御多忙であるにも拘らず,全く献身的な努力を傾けられまして,御蔭

をもって,昨 27年 8月号の会誌から逐次原案を発表することができたのであります.本書に載せた

仕様書は上記の方法によって得た最終本決定の一部であります.

 未だ全部の完成には到りませんが,一応成果をあげたものをもって学会が講習会を全国的に開か

れることになったため,原案作成委員の方々に重ねてその解説の執筆を煩わしました.時間の関係

もあって,それは執筆委員各自の責任において書かれたものでありますが,これによって,細目に

ついての制定の意図,内容などが正しく御理解願えることと思います.本委員会としては,将来仕

様書の完璧を期するために,実施上の御経験などを御申越戴いて,改善に改善を重ねる考えであり

ますから,今後とも格別の御協力を御願い致したいのであります.

 なお,委員長を扶けられて,非常な御尽力を払われた委員各位を始め資料の御提供に,あるいは

連絡機関として成案に対しても貴重な御意見を御寄せ下さった全支部及び官公庁,建築事務所,建

築業者等の方々に対し,この機会をかりて厚く御礼申上げる次第であります.

  昭和 28年 11月

         日本建築学会 材料施工規準委員会

委 員 長 下 元  連 

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日本建築学会建築工事標準仕様書制定調査方針

(目   的)

1. 建築の質的向上と合理化を図るための適切な施工標準を作ることを目的とし , 次の点を考慮

して標準仕様書を体系づけた.

a. 建築設計を拘束したり,統制したりしないが,統一して差支えない程度のものはなるべく

一定するように努めた.しかしそのため,施工技術の最低限度を割らないよう注意した.

b. 施工技術の専門細分化が近来特に甚しい傾向にあるので建築技術者を始め多数の専門家の

密接な協力を得て,各専門分野の技術の有機的な繋りを保つと同時にそれ等専門技術の建築

技術への浸透を仕様書を通じて図ることにした.

c. 技術に関する研究の進展,材料の進歩等に即応し,検討を経て成果を得たものは,なるべ

く速かに仕様書に織り込み,研究とその成果の活用とを直結して技術に進歩性をもたせた.

(用   途)

2. 広く各方面の意見を徴して,官公庁,民間を問わず中央と地方とに拘らず各種構造の建物の

いずれにも適応できるものとした.

(規格,計量,法令)

3. 度量衡はメートル法を主とし,その他の計量が慣用されているものについては,括弧内に併

記した.

4. 日本工業規格 (JIS), 日本標準規格 (JES), その他の規格にあるものは規格を用い, 公定規

格のないもので特に業界規格等を必要とするものについては,こだわらずに採用して,それ等

との調整と活用とを図った.なお場合によっては,暫定的に日本建築学会規格をも作った.

5. 建築基準法その他法令に関係ある事項は,法令に定められたところと背馳しないようにした.

(体裁,略称)

6. 建築工事における一般的かつ共通的なものについて記述し,特殊は材料,工法,寸法ならび

に工法その他が数種類あるものにはこれを羅列し,各工事毎に特記仕様書を附加してこれに設

計者が所要の事項を記入することにした.

7. この仕様書は JASS(Japanese Architectural Standard Specification)と略称し,章名の番

 号と併記して用語の簡明化を図った.

「建築工事標準仕様書(JASS)」は学術,技術の進歩,材料の改善に即応せしめて, 絶えず改訂を行

おうとするものであるから,本仕様書を使用された経験による御意見を本会に御寄せ願い,その完

璧を期すことに特に御協力願いたい.

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JASS 5N改定の経緯―― 昭和 60年序 ――

 このたび日本建築学会が建築工事標準仕様書「原子力発電所施設における鉄筋コンクリート工事」

を制定するに際しては,規範を「JASS 5鉄筋コンクリート工事」におき,次のような事情を考慮し

て作業を進めることとした.

 すなわち,当該の鉄筋コンクリート工事では,原子力発電所施設に求められている安全性を十分

に発揮するのに適した品質管理の実施が必要とされること.また施設の構造や部材の特性から,一

般建築物における鉄筋コンクリート工事に比較して固有の手法をとる局面が多く現れてくることな

どである.

 そこで,一般の建築工事に普遍的に適用されることを前提とした JASS 5の仕様書を基に,原子力

発電所施設の鉄筋コンクリート工事という条件に限定して作られたのが本仕様書である.このよう

な主旨から,本仕様書には JASS 5Nの記号が付けられることとなった.

 小委員会委員諸氏の 2年間にわたる最善の努力によって完成された本仕様書が,社会の要請に十

分に応えられるよう運用されることを望むものである.

日本建築学会 

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―― 1991年改定版 ――

 日本建築学会では,一般の建築工事に普遍的に適用されることを前提とした建築工事標準仕様書

「JASS 5鉄筋コンクリート工事」 を基に,原子力発電所施設で使用されるコンクリートを対象とし

た建築工事標準仕様書 「JASS 5N原子力発電所施設における鉄筋コンクリート工事」 を 1985年 4

月に制定致しました.

 ところが,その後の数年間に,コンクリートの設計法,材料事情,施工技術あるいは使用環境条

件の多様化など,さまざまな変化があり,これらに伴って JASS 5の改定も行われました.

 そこで,本会では JASS 5Nについても,周囲の状況に適正に対応した仕様書の改定作業を進めて

参りましたが,このたび改定版を発刊致す運びとなりました.

 今回の改定に際しましても,従前どおり,規範を「JASS 5鉄筋コンクリート工事」におき,当該

の鉄筋コンクリート工事が原子力発電所施設に限定されることを前提に,構造安全性には十分な配

慮を行いました.

 大きく改定されたのは, 2節「コンクリートの種類および品質」, 3節「コンクリート用材料」,

4節「調合」,10節「かぶり厚さ」,12節「特殊なコンクリート」および 13節「品質管理および検

査」です.特に,「品質管理および検査」の充実に努めました.この中には,反応性骨材の試験とし

て,コンクリートの反応性試験方法(コンクリートバー法)の採用なども行っております.

 本書の刊行に当たりまして,委員各位の御尽力に感謝し,また,これに御支援御協力賜りました

会員初め官民各方面,電力会社各社に対しまして深甚な謝意を表します.そして,今後は,さらに

本書の普及実行に一層の御協力をお願い致す次第であります.

  1991年 9月

日本建築学会 

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JASS 5N 原子力発電所施設における

鉄筋コンクリート工事標準仕様書改定の趣旨

―― 2001年 5月改定版 ――

 JASS 5Nは,一般の建築物の鉄筋コンクリート工事を対象とした建築工事標準仕様書 JASS 5(鉄筋

コンクリート工事)を基に,原子力発電所施設の鉄筋コンクリート工事を対象に定めた標準仕様書

であり,1985年に制定され,1991年に改定された.その後約 10年が経過し,その間の著しい技術

の進歩に伴い,新材料・新工法が規格化・一般化され,さらに基本とする JASS 5の大幅な改定およ

び建築基準法,同施行令,告示・通達類の改廃ならびに関連規格類の改定が行われた.このような

状況に対応するため,本会鉄筋コンクリート工事運営委員会では,1998年に原子力発電所鉄筋コン

クリート工事小委員会を設置し,1) 原子力発電所鉄筋コンクリート工事の品質管理の高度化,2)

新材料・新工法の導入,3) JASS 5との整合化等を改定方針として改定作業を進め,この度,第 3版

(2001年版)の出版の運びとなった.今回の主な改定点は以下のようである.

  全体の構成では, 2節「構造体および部材の要求性能」,12節「寒中コンクリート工事」,13 

節「暑中コンクリート工事」を新設した.従来の「かぶり厚さ」と「コンクリート部材の位置お 

よび断面の許容差」の節は 2節と関連する各節に含めたため削除した.

  3節「コンクリートの種類および品質」では,基本仕様の設計基準強度の範囲を 18~36N/mm2

の範囲に改め,新たに耐久設計基準強度と品質基準強度を規定した.

  4節「コンクリートの材料」では,新たに低熱ポルトランドセメントを規定した.

  5節「調合」では,マスコンクリートについて最高温度を考慮した養生温度補正強度と S値に 

よる構造体補正強度を規定し,強度管理用供試体の養生方法に応じて 4つの場合に分けて調合強 

度の規定を定めた.

  10節「鉄筋」では,建築基準法,同施行令,関連告示の改廃と本会の「鉄筋コンクリート構造 

計算規準・同解説」の改定に合わせて規定を見直した.

  13節「特殊なコンクリート」では,高強度コンクリートの設計基準強度を 36~48N/mm2の範囲

に改め,JASS 5に整合するよう材料,調合その他の規定を充実したほか,新しく高流動コンクリー

トと無筋コンクリートの項を設けた.

  2001年 4月 

日本建築学会 

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仕様書(第 3次改定版)作成関係委員(2013年 2月)

――(五十音順・敬称略)――

材料施工委員会本委員会

委 員 長 本 橋 健 司

幹   事 輿 石 直 幸  桜 本 文 敏  早 川 光 敬

委   員 (略)

鉄筋コンクリート工事運営委員会

主   査 阿 部 道 彦

幹   事 桜 本 文 敏  野 口 貴 文  早 川 光 敬

委   員 一 瀬 賢 一  今 本 啓 一  岩清水   隆  大久保 孝 昭

太 田 俊 也  小野里 憲 一  鹿 毛 忠 継  兼 松   学

川 西 泰一郎  川 村   満  北 川 高 史  橘 高 義 典

黒 岩 秀 介  古 賀 一 八  古 賀 康 男  小 山 智 幸

白 井   篤  城 国 省 二  棚 野 博 之  檀   康 弘

土 谷   正  土 屋 邦 男  道 正 泰 弘  中 込   昭

中 田 善 久  永 山   勝  成 川 史 春  名 和 豊 春

西 脇 智 哉  橋 田   浩  畑 中 重 光  濱   幸 雄

桝 田 佳 寛  真 野 孝 次  三 井 健 郎  湯 浅   昇

渡 辺 一 弘

JASS 5N改定小委員会(2010/4~2012/3)

  主   査 桝 田 佳 寛

  幹   事 阿 部 道 彦  早 川 光 敬  伏 見   実

  委   員 一 瀬 賢 一  梅 木 芳 人  橘 高 義 典  桜 本 文 敏

陣 内   浩  杉 山   央  棚 野 博 之  野 口 貴 文

野 中 則 彦  三 井 健 郎  山 崎 庸 行

品質・調合ワーキンググループ

主   査 桝 田 佳 寛

幹   事 野 口 貴 文

委   員 今 本 啓 一  太 田 達 見  嵩   英 雄  北 川 高 史

佐 藤 幸 惠  佐 藤   立  陣 内   浩  棚 野 博 之

前 中 敏 伸  丸 山 一 平  山 崎 庸 行  湯 浅   昇

   

Page 10: JASS 5N 原子力発電所施設における 鉄筋コンクリート工事改定 … · カリシリカ反応性に対する骨材またはコンクリートの管理方法,ヤング係数・乾燥収縮率および

材料ワーキンググループ

主   査 阿 部 道 彦

幹   事 名 和 豊 春

委   員 赤 塚 久 修  兼 松   学  黒 岩 秀 介  黒 田 泰 弘

立屋敷 久 志  田 村 雅 紀  船 本 憲 治  真 野 孝 次

安 富 陽 子

製造・施工ワーキンググループ

主   査 早 川 光 敬

幹   事 杉 山   央

      一 瀬 賢 一  稲 冨   敬  北 川 高 史  神 代 泰 道

      小 山 智 幸  桜 本 文 敏  長谷川 拓 哉  三 島 直 生

      三 井 健 郎  依 田 和 久

鉄筋ワーキンググループ

主   査 橘 高 義 典

幹   事 小野里 憲 一

委   員 伊 藤 利 治  上 田 忠 男  角 陸 純 一  北 川 高 史

中 澤 春 生  中 村 成 春  成 原 弘 之

Page 11: JASS 5N 原子力発電所施設における 鉄筋コンクリート工事改定 … · カリシリカ反応性に対する骨材またはコンクリートの管理方法,ヤング係数・乾燥収縮率および

解説執筆委員

全体の調整

桝 田 佳 寛  嵩   英 雄  阿 部 道 彦  早 川 光 敬

橘 高 義 典  桜 本 文 敏  野 口 貴 文  北 川 高 史

安 富 陽 子

1節 総   則

桝 田 佳 寛  嵩   英 雄

2節 構造体および部材の要求性能

前 中 敏 伸  野 口 貴 文

3節 コンクリートの種類および品質

陣 内   浩  今 本 啓 一  黒 岩 秀 介  桝 田 佳 寛

丸 山 一 平  兼 松   学  佐 藤 幸 惠

4節 コンクリートの材料

  阿 部 道 彦  名 和 豊 春  立屋敷 久 志  真 野 孝 次

  船 本 憲 治

5節 調   合

  佐 藤 幸 惠  黒 岩 秀 介  陣 内   浩  兼 松   学

6節 コンクリートの製造および発注・受入れ

  桜 本 文 敏  桝 田 佳 寛  神 代 泰 道

7節 運搬および打込み・締固め

  桜 本 文 敏

8節 養   生

  杉 山   央  三 井 健 郎

9節 型 枠 工 事

  三 井 健 郎  三 島 直 生

10節 鉄 筋 工 事

  橘 高 義 典  中 澤 春 生  中 村 成 春  小野里 憲 一

  角 陸 純 一  上 田 忠 男  成 原 弘 之

11節 品 質 管 理

  棚 野 博 之  桜 本 文 敏  真 野 孝 次  三 井 健 郎

  角 陸 純 一  佐 藤   立  黒 岩 秀 介  三 島 直 生

  上 田 忠 男  成 原 弘 之

12節 寒中コンクリート工事

  長谷川 拓哉  神 代 泰 道

   

Page 12: JASS 5N 原子力発電所施設における 鉄筋コンクリート工事改定 … · カリシリカ反応性に対する骨材またはコンクリートの管理方法,ヤング係数・乾燥収縮率および

13節 暑中コンクリート工事

  神 代 泰 道  小 山 智幸

14節 小規模鉄筋コンクリート工事

  嵩   英 雄  桝 田 佳 寛  桜 本 文 敏  前 中 敏 伸

  真 野 孝 次  船 本 憲 治  佐 藤 幸 惠  三 島 直 生

  小野里 憲 一  棚 野 博 之

15節 特殊コンクリート

 15.1 高流動コンクリート

  神 代 泰 道  早 川 光 敬

 15.2 高強度コンクリート

  一 瀬 賢 一  依 田 和 久

 15.3 プレストレストコンクリート

  一 瀬 賢 一  早 川 光 敬

 15.4 再生骨材コンクリート

  嵩   英 雄  阿 部 道 彦  立屋敷 久 志  赤 塚 久 修

  黒 田 泰 弘  田 村 雅 紀

 15.5 波しぶきの影響を受けるコンクリート

  太 田 達 見  山 田 義 智

 15.6 充填モルタル・充填コンクリート

  依 田 和 久  早 川 光 敬

 15.7 無筋コンクリート

  神 代 泰 道  桜 本 文 敏

付録

 付 1.JASS 5N T-601 乾燥単位容積質量試験方法

  黒 岩 秀 介

 付 2.JASS 5N T-602 乾燥単位容積質量促進試験方法

  黒 岩 秀 介

 付 3.JASS 5N T-603 アルカリ骨材反応反応試験方法

  黒 田 泰 弘  真 野 孝 次

 付 4.充填モルタル品質基準(案)

  依 田 和 久  早 川 光 敬

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建築工事標準仕様書・同解説

JASS 5 N 原子力発電所施設における鉄筋コンクリート工事

目  次

1節 総   則 本 文ページ 

解 説ページ

1.1 適用の範囲および原則 ……………………………………………………… 1………… 67

1.2 工 事 計 画 …………………………………………………………………… 1………… 73

1.3 工 事 記 録 …………………………………………………………………… 1………… 74

1.4 用   語 …………………………………………………………………… 2………… 75

2節 構造体および部材の要求性能

2.1 総   則 …………………………………………………………………… 2………… 77

2.2 要求性能の種類 ……………………………………………………………… 3………… 80

2.3 構造安全性 …………………………………………………………………… 3………… 81

2.4 使 用 性 …………………………………………………………………… 3………… 83

2.5 遮 蔽 性 …………………………………………………………………… 3………… 84

2.6 耐 久 性 …………………………………………………………………… 4………… 85

2.7 耐 火 性 …………………………………………………………………… 4………… 87

3節 コンクリートの種類および品質

3.1 総   則 …………………………………………………………………… 4………… 89

3.2 コンクリートの種類 ………………………………………………………… 4………… 90

3.3 コンクリートの品質 ………………………………………………………… 5………… 91

3.4 設計基準強度および品質基準強度 ………………………………………… 5………… 93

3.5 ワーカビリティー・スランプおよび空気量 ……………………………… 5………… 94

3.6 圧 縮 強 度 …………………………………………………………………… 6………… 96

3.7 ヤング係数・乾燥収縮率およびクリープ ………………………………… 6………… 103

3.8 遮蔽コンクリートの乾燥単位容積質量 …………………………………… 6………… 106

3.9 耐久性を確保するための規定 ……………………………………………… 7………… 109

3.10 部材の最高温度……………………………………………………………… 7………… 115

3.11 許容ひび割れ………………………………………………………………… 7………… 116

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3.12 かぶり厚さ…………………………………………………………………… 8………… 122

3.13 部材の位置および断面の寸法精度………………………………………… 8………… 128

3.14 コンクリートの表面の仕上がり状態および表面仕上げ………………… 9………… 129

4節 コンクリートの材料

4.1 総   則 …………………………………………………………………… 9………… 132

4.2 セ メ ン ト …………………………………………………………………… 9………… 132

4.3 骨 材 …………………………………………………………………… 10………… 133

4.4 練 混 ぜ 水 …………………………………………………………………… 12………… 142

4.5 混 和 剤 …………………………………………………………………… 12………… 143

4.6 混 和 材 …………………………………………………………………… 12………… 143

5節 調   合

5.1 総   則 …………………………………………………………………… 12………… 145

5.2 調合管理強度および調合強度 ……………………………………………… 13………… 149

5.3 ス ラ ン プ …………………………………………………………………… 14………… 162

5.4 空 気 量 …………………………………………………………………… 14………… 162

5.5 水セメント比 ………………………………………………………………… 14………… 163

5.6 単位水量および細骨材率 …………………………………………………… 15………… 168

5.7 単位セメント量 ……………………………………………………………… 15………… 169

5.8 単位容積質量 ………………………………………………………………… 15………… 169

5.9 計画調合の決定 ……………………………………………………………… 15………… 170

6節 コンクリートの製造および発注・受入れ

6.1 総   則 …………………………………………………………………… 15………… 172

6.2 製 造 設 備 …………………………………………………………………… 16………… 176

6.3 材料の計量 …………………………………………………………………… 16………… 178

6.4 練 混 ぜ …………………………………………………………………… 16………… 178

6.5 製造の管理および検査 ……………………………………………………… 16………… 179

6.6 コンクリートの発注 ………………………………………………………… 17………… 180

6.7 コンクリートの受入れ ……………………………………………………… 17………… 182

7節 運搬および打込み・締固め

7.1 総   則 …………………………………………………………………… 17………… 183

7.2 コンクリートの運搬および打込み計画 …………………………………… 17………… 184

7.3 打継ぎ計画 …………………………………………………………………… 18………… 187

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7.4 打込み前の準備 ……………………………………………………………… 18………… 189

7.5 運   搬 …………………………………………………………………… 18………… 190

7.6 打 込 み …………………………………………………………………… 18………… 194

7.7 締 固 め …………………………………………………………………… 19………… 195

7.8 コンクリート打込み後の上面の仕上げおよび処置 ……………………… 19………… 196

8節 養   生

8.1 総   則 …………………………………………………………………… 19………… 198

8.2 湿 潤 養 生 …………………………………………………………………… 19………… 199

8.3 温度管理に基づく養生 ……………………………………………………… 20………… 200

8.4 振動・外力からの保護 ……………………………………………………… 20………… 203

9節 型 枠 工 事

9.1 総   則 …………………………………………………………………… 21………… 205

9.2 せき板の材料 ………………………………………………………………… 21………… 205

9.3 支保工の材料 ………………………………………………………………… 21………… 208

9.4 その他の材料 ………………………………………………………………… 22………… 209

9.5 型枠の設計 …………………………………………………………………… 22………… 209

9.6 型枠の寸法許容差 …………………………………………………………… 22………… 210

9.7 型枠の構造計算 ……………………………………………………………… 22………… 211

9.8 型枠の加工および組立て …………………………………………………… 23………… 213

9.9 型枠の検査 …………………………………………………………………… 23………… 214

9.10 型枠の存置期間 ……………………………………………………………… 23………… 215

9.11 型枠の取外しとその後の処置 ……………………………………………… 24………… 223

10 節 鉄 筋 工 事

10.1 総   則…………………………………………………………………… 24………… 225

10.2 施 工 計 画…………………………………………………………………… 25………… 227

10.3 鉄筋および溶接金網………………………………………………………… 25………… 228

10.4 鉄筋および溶接金網の取扱いと保管……………………………………… 25………… 234

10.5 鉄筋の加工…………………………………………………………………… 25………… 235

10.6 鉄筋の組立て………………………………………………………………… 27………… 240

10.7 鉄筋の継手および定着……………………………………………………… 28………… 247

10.8 鉄筋の清掃…………………………………………………………………… 28………… 257

10.9 配筋の検査…………………………………………………………………… 28………… 257

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11 節 品 質 管 理

11.1 総   則…………………………………………………………………… 28………… 261

11.2 試験および検査……………………………………………………………… 29………… 264

11.3 コンクリート用材料の試験・検査………………………………………… 29………… 266

11.4 コンクリートの品質確認および試験・検査ならびに

  不適合の場合の措置……………………………………………………… 35………… 277

11.5 型枠工事の品質管理および検査…………………………………………… 41………… 296

11.6 鉄筋工事の品質管理および検査…………………………………………… 41………… 298

11.7 かぶり厚さの検査および措置……………………………………………… 43………… 303

11.8 構造体コンクリートの仕上がり状態の検査および措置………………… 44………… 305

12 節 寒中コンクリート工事

12.1 総   則…………………………………………………………………… 45………… 307

12.2 品   質…………………………………………………………………… 45………… 310

12.3 材   料…………………………………………………………………… 45………… 311

12.4 調   合…………………………………………………………………… 46………… 312

12.5 製   造…………………………………………………………………… 46………… 312

12.6 運搬・打込み………………………………………………………………… 46………… 313

12.7 養   生…………………………………………………………………… 46………… 314

12.8 品 質 管 理…………………………………………………………………… 47………… 315

13 節 暑中コンクリート工事

13.1 総   則…………………………………………………………………… 47………… 318

13.2 品   質…………………………………………………………………… 47………… 320

13.3 材   料…………………………………………………………………… 47………… 321

13.4 調   合…………………………………………………………………… 48………… 327

13.5 製   造…………………………………………………………………… 48………… 327

13.6 運搬・打込み………………………………………………………………… 48………… 332

13.7 養   生…………………………………………………………………… 48………… 334

13.8 品質管理・検査……………………………………………………………… 48………… 335

14 節 小規模鉄筋コンクリート工事

14.1 総   則…………………………………………………………………… 48………… 338

14.2 施 工 計 画…………………………………………………………………… 49………… 340

14.3 コンクリートの種類および品質…………………………………………… 49………… 343

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14.4 コンクリートの材料………………………………………………………… 49………… 343

14.5 調   合…………………………………………………………………… 49………… 344

14.6 コンクリートの製造および発注・受入れ………………………………… 49………… 346

14.7 運搬および打込み・締固め………………………………………………… 50………… 347

14.8 養   生…………………………………………………………………… 50………… 350

14.9 型枠の加工および組立て…………………………………………………… 50………… 350

14.10 鉄筋の加工および組立て ………………………………………………… 50………… 351

14.11 品質管理・検査 …………………………………………………………… 51………… 352

15 節 特殊なコンクリート

15.1 高流動コンクリート………………………………………………………… 51………… 355

15.1.1 総   則 ……………………………………………………………… 51………… 355

15.1.2 要 求 品 質 ……………………………………………………………… 52………… 356

15.1.3 材   料 ……………………………………………………………… 52………… 361

15.1.4 調   合 ……………………………………………………………… 52………… 364

15.1.5 コンクリートの製造 …………………………………………………… 53………… 368

15.1.6 コンクリートの施工 …………………………………………………… 53………… 370

15.1.7 品質管理・検査 ………………………………………………………… 54………… 372

15.2 高強度コンクリート………………………………………………………… 54………… 374

15.2.1 総   則 ……………………………………………………………… 54………… 374

15.2.2 コンクリートの種類および品質 ……………………………………… 54………… 375

15.2.3 コンクリートの材料 …………………………………………………… 55………… 379

15.2.4 調   合 ……………………………………………………………… 55………… 380

15.2.5 コンクリートの製造 …………………………………………………… 56………… 386

15.2.6 コンクリートの施工 …………………………………………………… 56………… 387

15.2.7 品質管理・検査 ………………………………………………………… 57………… 389

15.3 プレストレストコンクリート……………………………………………… 58………… 393

15.3.1 総   則 ……………………………………………………………… 58………… 393

15.3.2 コンクリートの品質 …………………………………………………… 58………… 395

15.3.3 コンクリートの材料 …………………………………………………… 58………… 396

15.3.4 調   合 ……………………………………………………………… 58………… 397

15.3.5 製   造 ……………………………………………………………… 59………… 397

15.3.6 施   工 ……………………………………………………………… 59………… 397

15.3.7 品質管理・検査 ………………………………………………………… 59………… 398

15.4 再生骨材コンクリート……………………………………………………… 59………… 398

15.4.1 総   則 ……………………………………………………………… 59………… 398

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15.4.2 施 工 計 画 ……………………………………………………………… 59………… 401

15.4.3 再生骨材コンクリートの種類および品質 …………………………… 59………… 404

15.4.4 材   料 ……………………………………………………………… 60………… 406

15.4.5 調   合 ……………………………………………………………… 61………… 409

15.4.6 製   造 ……………………………………………………………… 62………… 412

15.4.7 施   工 ……………………………………………………………… 62………… 413

15.4.8 品質管理・検査 ………………………………………………………… 62………… 413

15.5 波しぶきの影響を受けるコンクリート…………………………………… 63………… 415

15.5.1 総   則 ……………………………………………………………… 63………… 415

15.5.2 施 工 計 画 ……………………………………………………………… 64………… 418

15.5.3 品   質 ……………………………………………………………… 64………… 418

15.5.4 鉄筋腐食を防止するための材料 ……………………………………… 64………… 421

15.5.5 コンクリートの調合 …………………………………………………… 64………… 426

15.5.6 施   工 ……………………………………………………………… 64………… 427

15.5.7 品質管理および検査 …………………………………………………… 64………… 428

15.6 充填モルタル・充填コンクリート………………………………………… 65………… 429

15.7 無筋コンクリート…………………………………………………………… 65………… 434

15.7.1 総   則 ……………………………………………………………… 65………… 434

15.7.2 品   質 ……………………………………………………………… 65………… 434

15.7.3 コンクリートの材料 …………………………………………………… 65………… 436

15.7.4 調   合 ……………………………………………………………… 66………… 436

15.7.5 コンクリートの施工 …………………………………………………… 66………… 437

15.7.6 品質管理・検査 ………………………………………………………… 66………… 438

付 録

付 1.JASS 5N T-601 コンクリートの乾燥単位容積質量試験方法…………………………… 439

付 2.JASS 5N T-602 コンクリートの乾燥単位容積質量促進試験方法……………………… 443

付 3.JASS 5N T-603 コンクリートの反応性試験方法………………………………………… 446

付 4.重量モルタルの品質基準(案)……………………………………………………………… 458