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コンクリートの製造、品質管理および検査
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目次
13.コンクリートの製造、品質管理および検査 ①材料の貯蔵と管理 ②コンクリート製造設備 ③練混ぜ ④品質管理の目的 ⑤品質管理の基礎事項 ⑥レディーミクストコンクリートの発注 ⑦レディーミクストコンクリートの品質 ⑧レディーミクストコンクリートの運搬 ⑨レディーミクストコンクリートの検査
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コンクリートの製造、品質管理および検査 ~材料の貯蔵と管理~
セメントサイロ
☆セメント ・バラセメントは、 ①JISにおける種類別 ②生産者別 に区分し防湿性のセメントサイロに貯蔵する。 セメント種類を受入口に
明示し、ご混入を防止
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コンクリートの製造、品質管理および検査 ~材料の貯蔵と管理~
☆セメント ・袋セメントは風化を防止するため 地上30cm以上の高さの床に積み重ねる。 ・長期間保管後のセメントは用いる前に試験 によって品質を確認しなければならない。
袋セメント
4
☆骨材 ①種類、品種別に区切りをつけ、大小粒の分離が防止で き、かつ異物の混入が防止出来る形式の設備に貯蔵す る。 ②排水良好の床を備え、過剰な表面水を排水出来る構造で あること。 ③冬期は氷雪や凍結を防ぎ、夏期は乾燥や温度の上昇を防 ぐ設備を有することが望ましい。 ④軽量骨材にはプレウェッティング設備が必要。
コンクリートの製造、品質管理および検査 ~材料の貯蔵と管理~
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☆骨材
⑤砕砂用には、微粉の逸散を防止するため、上屋、囲い等 を設けるのが良い。 ⑥高炉スラグ粗骨材は軽量骨材に準じたプレウェッティン グ設備を設けるのが良い。 高炉スラグ細骨材は25℃を超える時期には固結する
ことがあるので、注意。 ⑦骨材貯蔵設備の容量は1日最大出荷量以上とする。 ⑧高強度コンクリート用の骨材貯蔵設備には必ず上屋を設 ける。
コンクリートの製造、品質管理および検査 ~材料の貯蔵と管理~
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☆骨材
⑨回収骨材の取り扱い
コンクリートの製造、品質管理および検査 ~材料の貯蔵と管理~
No. 使用ルール
①
戻りコンや生コン工場で運搬車、ミキサ、ホッパなどに残った生コンを、清水又は回収水で洗浄し、粗骨材と細骨材に分けたものを使用。
②普通、舗装、高強度コンクリートから回収した骨材を用いる。微粒分量が未使用の骨材(以下,新骨材)の微粒分量を超えてはならない。
③新骨材と粒度の著しく異なる普通骨材,及び密度が大きく異なる骨材(軽量、重量など)、 並びに再生骨材を含むフレッシュコンクリートからの回収骨材は用いない。
④ 軽量、高強度コンクリートには回収骨材を用いない
⑤置換率は,細・粗骨材それぞれの新骨材と回収骨材とを合計した全使用量に対する回収骨材の使用量の質量分率として表す。
⑥ 配合計画書にAorB方法を、納入書には添加率(5%以下or20%以下)を記載。7
☆骨材
⑨回収骨材の取り扱い
コンクリートの製造、品質管理および検査 ~材料の貯蔵と管理~
方法
添加率上限
(%)新骨材への添加方法
A方法
5%
細・粗骨材の目標回収骨材置換率がそれぞれ5%以下となるよう管理期間ごとに管理,記録。新骨材への添加方法は以下の2通り。①新骨材ベルコン運搬中に回収骨材をホッパから引き出し上乗せ②新骨材をグランドホッパに投入ごとに回収骨材をショベルで添加原則1日が管理期間。 出荷量が100m3/日未満の場合、100m3に達する日数を1管理期間とする。
B方法
20%
回収骨材を専用の設備で貯蔵,運搬,計量して用いる場合は,細・粗骨材の目標回収骨材置換率がそれぞれ20%以下にできる。この場合,回収骨材の計量値は,バッチごとに管理し, 記録する。
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☆水 ①回収水にはスラッジ水、上澄水がある。それらを総称し て回収水と呼ぶ。 回収水を使用するにはしかるべき設備が必要。 →材料で習った通り。水はこの程度。 ☆混和材料 ①混和材は、ほぼセメントに準拠。 ②混和剤はゴミ、その他の有害物が混入しない様注意。
コンクリートの製造、品質管理および検査 ~材料の貯蔵と管理~
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☆主要な製造設備 コンクリート製造プラントは、一般に、 ①材料貯蔵設備 ②材料計量設備 ③練混ぜ設備 からなる。
コンクリートの製造、品質管理および検査 ~コンクリート製造設備~
プラント全景
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☆プラント概要
コンクリートの製造、品質管理および検査 ~コンクリート製造設備~
ミキサ室
計量器
貯蔵ビン
セメントサイロ
骨材供給ベルコン
骨材ヤード混和剤タンク
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☆貯蔵設備の3大ルール:材料貯蔵設備 ①材料別に保管(セメント、骨材、水、混和材料等) ②品種別に保管(NとBBを混ぜない) ③生産者別に保管(◯◯セメントと◯◯マテリアルを
混ぜない)
コンクリートの製造、品質管理および検査 ~コンクリート製造設備~
コルゲートサイロ
オープンヤード 12
☆計量設備の3大ルール:材料計量設備
コンクリートの製造、品質管理および検査 ~コンクリート製造設備~
ルール
①
セメント、骨材、水、混和材量は別々の計量器で計量。・異なる材料は累加計量不可。・セメントおよび混和材のみ異なる生産者の累加計量が不可。
② 質量計量が原則。液体(水、混和剤)のみ容積計量が可能。
③
累加計量は、水+予め計量された混和剤のみ可能。混和剤の計量誤差を先に確認し、その後累加された混和剤+水の計量誤差を確認。同一種類や異種類の骨材については同じ「骨材」なので累加可能。同一種類(砕石1505+2010等)は先に計量した骨材で誤差を確認し、次の計量値を合計したもので誤差を確認。細+粗骨材についてはそれぞれ別々に誤差を確認。水の累加については種類に関わらず同一種類の骨材累加と同じだが、最初に計量した水の誤差については判定せず「確認」するのみ。
13
☆骨材における計量値の誤差の判定について
コンクリートの製造、品質管理および検査 ~コンクリート製造設備~
同一種類の累加の場合 (例:砕石1505と砕石2010)
細骨材+粗骨材の累加の場合 (例:砂と砕石)
誤差
確認
次
+
誤差確認
砂
誤差確認
次
砕石
誤差確認
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☆計量誤差について:材料計量設備 材料を確実に計量しなければ所要の性質を満足しない。 JIS5308、土木学会、建築学会では計量誤差の 範囲が定められている。 覚え方としては、 セメント、水は強度に直接影響 するから±1。 骨材や混和剤はそこまで影響 しないから±3。 混和材は間の±2。
コンクリートの製造、品質管理および検査 ~コンクリート製造設備~
材料の種類
計量誤差
セメント ±1
水 ±1
骨材 ±3
混和剤 ±3
混和材 ±2注
注)高炉スラグ微粉末は±115
☆計量誤差について:材料計量設備 それでは少し計算 セメント計量目標値=300kg 実際の計量値=301kg の場合、 計量誤差の計算方法は、 0.33%を四捨五入して0% セメントは±1なので、範囲内で合格。
コンクリートの製造、品質管理および検査 ~コンクリート製造設備~
(301ー300) 300
=0.00333=0.33%
材料の種類
計量誤差
セメント ±1
水 ±1
骨材 ±3
混和剤 ±3
混和材 ±2注
注)高炉スラグ微粉末は±1
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☆計量誤差について:材料計量設備 セメント計量目標値=300kg 実際の計量値=304kg の場合、 この場合は、1.33%を四捨五入して1%。合格。 実際の計量値が305kgだった場合は 1.67%になるので四捨五入すると2%。 不合格になる。
コンクリートの製造、品質管理および検査 ~コンクリート製造設備~
(304ー300) 300
=0.01333=1.33%
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☆ミキサの種類:練混ぜ設備 ①バッチ式ミキサ バッチ=一練り。生コン工場で一般に使用されている ミキサ。次の型式に大別される。 ②連続式ミキサ その名の通り、計量から練混ぜを連続して行う ミキサ。あまり見かけることはない。
コンクリートの製造、品質管理および検査 ~コンクリート製造設備~
強制二軸型傾胴型
(重力式) パン型
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☆練混ぜ設備の種類:練混ぜ設備 なお、JISではミキサは固定式でなければならない。 →ドライコンクリートを運搬し、現場で水を投入し、 ミキシングトラックで練り混ぜるような方法ではJIS マークを打てない。その意味ではプラント船も微妙。 計量方法は バッチミキサ:質量計量 連続ミキサ :容積計量 違いを覚えておく事。
コンクリートの製造、品質管理および検査 ~コンクリート製造設備~
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☆練混ぜ設備:練混ぜ設備 バッチミキサの性能比較 ※練混ぜ性能試験によって定めない場合。
コンクリートの製造、品質管理および検査 ~コンクリート製造設備~
ミキサの種類
練混ぜ能力 大 大 中
練混ぜ時間※60秒 60秒 1分30秒
排出時間 15秒以内 25秒以内 25秒以内
投入順序 決まり無し
強制二軸型傾胴型
(重力式)パン型
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☆練混ぜ性能試験:練混ぜ設備
練混ぜ性能試験に関するJIS規格は、以下の2点があるので注意。
JISA1119「ミキサで練り混ぜたコンクリートのモルタル量の差及び粗骨材量の差の試験方法」
→生コン工場で1回以上/年実施するもの。
JISA8603「コンクリートミキサ」
→ミキサの製造工場、例えば日工や北川のようなミキサ製造メーカーがミキサを出荷する際に満足しなければならない規格。JISA5308がコンクリートの規格であるのと同様に、JISA8603はミキサの規格。
コンクリートの製造、品質管理および検査 ~コンクリート製造設備~
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☆練混ぜ性能試験:練混ぜ設備
ミキサの練混ぜが確実に行われているかを確認するために、練混ぜ性能試験を実施する。
JISA1119「ミキサで練り混ぜたコンクリート中のモルタルの差及び粗骨材量の差の試験方法」
には下表が規定されている。
コンクリートの製造、品質管理および検査 ~コンクリート製造設備~
項目 規格値
コンクリート中のモルタルの単位容積質量差 0.8%以下
コンクリート中の単位粗骨材量の差 5%以下
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コンクリートの製造、品質管理および検査 ~コンクリート製造設備~
☆練混ぜ性能試験:練混ぜ設備
JISA8603では以下が規定されている。
使用するコンクリートは、24-8-20又は25(セメントは何でも良い)及び空気量4.5%で統一されている。
項目 規格値
コンクリート内のモルタル量の偏差率 0.8%以下
コンクリート内の粗骨材量の偏差率 5%以下
圧縮強度の偏差率 7.5%以下
スランプの偏差率 15%以下
空気量の偏差率 10%以下 23
コンクリートの製造、品質管理および検査 ~コンクリート製造設備~
☆練混ぜ性能試験:練混ぜ設備
JISA1119もJISA8603も同様に、下図のように、ミキサの対角部から試料を採取し、各規格値を満足するかを確認する。
要は、対角上でモルタル量や粗骨材量に差がなければ、 しっかりと練混ぜられているってこと。
JISA8603はそれに加えて、 圧縮強度、スランプ、空気量が 加わっただけ。
JISA8603は、ミキサの製造に関 する規格だから、より厳密にす るため、試験項目が増えている。
24
☆材料の投入順序 材料の投入順序に明確な規定はない。 それぞれの設備に適した投入順序を採用する。 ☆練混ぜ時間 練混ぜ時間は、ミキサの練混ぜ性能試験を行って決定。 設定した練混ぜ時間で、ミキサの練混ぜ性能試験に合格 すれば、十分な練混ぜが出来ていると判断出来る。 練混ぜ性能試験を行わない場合、 重力式ミキサの場合 1分30秒、 強制練りミキサの場合1分 を標準とする。
コンクリートの製造、品質管理および検査 ~練混ぜ~
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☆練混ぜ時間と各種性質との関係 ①スランプ ある程度の練混ぜ時間以上は変化しない。 ②空気量 ある程度の練混ぜ時間をピークにそれ以後は減少。 ③強度 一般に練れば練るほど、強度は増加。 ある程度以上の練混ぜ時間となると頭打ち。
コンクリートの製造、品質管理および検査 ~練混ぜ~
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☆なぜ品質管理を行うのか。 品質管理は品質変動の原因を極力減ずるとともに、異常 を速やかに発見し、ただちに適切な処置を講じて、コン クリートの品質を所要の範囲内に収めるため。 品質管理の用語には ①平均値 ②標準偏差 ③変動係数 ④正規分布 などがある。次ページより説明。
コンクリートの製造、品質管理および検査 ~品質管理の目的~
27
☆平均値とは 読んで字のごとく、平均の値。 例えば下表のような3つの強度があった場合、 平均値は(24.0+30.0+27.0)/3 =27.0となる。 記号はX(エックスバー)を用いる。
コンクリートの製造、品質管理および検査 ~品質管理の基礎事項~
圧縮強度(N/mm2)
1回目2回目3回目
24.030.027.0
ー 28
☆標準偏差とは
偏差=偏り(かたより)。
つまり、標準偏差とは、標準値よりどの程度偏っている
かを表す。
記号はσ(シグマ)を用いる。
計算方法は、
σ=
式は難しいけど、一回計算してみればすぐ分かる。
コンクリートの製造、品質管理および検査 ~品質管理の基礎事項~
(m-x1)2+(m-x2)
2+・・・+(m-xn)2
n
ここに、m=平均値x=個々の値n=個数
29
☆標準偏差とは
σ=
右表を例にすると、
平均値は27、個数は3だから
σ=(27-24)2+(27-30)2+(27-27)2 = (3)2+(-3)2+(0)2
3 3
9+9+0 = 18 = 6 =2.45 つまりσ=2.45N/mm2
3 3
コンクリートの製造、品質管理および検査 ~品質管理の基礎事項~
圧縮強度(N/mm2)
1回目2回目3回目
24.030.027.0
(m-x1)2+(m-x2)
2+・・・+(m-xn)2
n
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☆標準偏差とは
標準偏差を理解する上で、まず偏差を理解。
偏差とは、平均値からの偏り。
例えば先ほどの表であれば、
平均値が27.0なので、
1回目は27.0-24.0= 3.0
2回目は27.0-30.0=-3.0
3回目は27.0-27.0= 0.0
つまり右表になる。
コンクリートの製造、品質管理および検査 ~品質管理の基礎事項~
圧縮強度(N/mm2)
1回目 2回目 3回目
24.0 30.0 27.0
偏差(N/mm2)
1回目 2回目 3回目
3.0 –3.0 0.031
☆標準偏差とは
続いて変動
偏差を2乗したものを合計したものが変動。
偏差を全て足してしまうと0になってしまうので2乗する。
例えば右表の偏差から
変動を求めると次になる。
(3.0)2+(-3.0)2+(0.0)2
つまり変動は、9.0+9.0+0.0=18.0
コンクリートの製造、品質管理および検査 ~品質管理の基礎事項~
偏差(N/mm2)
1回目 2回目 3回目
3.0 –3.0 0.0
32
☆標準偏差とは
さらに分散
変動を個数で除したものが分散
先ほどの例で考えると、個数(n)=3、変動=18.0
つまり分散は18.0/3=6.0
その分散を√で開いたものが標準偏差
変動のところで2乗しているため、元に戻す必要がある。
√6.0=2.45
つまり標準偏差は2.45
コンクリートの製造、品質管理および検査 ~品質管理の基礎事項~
33
☆標準偏差とは
分母は個数。
分子は各データの平均値からの差。それを合計している。
つまり、各データの平均値からの差を合計して、
個数で割ってるってことだから、
標準偏差=平均値からの差の平均ってことになる。
つまり、バラツキの程度を見る指標。
コンクリートの製造、品質管理および検査 ~品質管理の基礎事項~
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☆変動係数とは
変動係数(%)=σ/ ×100
つまり、標準偏差を平均値で割ったもの。
これは難しく考えずに、標準偏差と同様にバラツキを表すものと覚えれば良い。
ただ、標準偏差は呼び強度によって大きく相違するのに
対して、変動係数は大きく相違しない。
次ページで例題を見てみよう。
コンクリートの製造、品質管理および検査 ~品質管理の基礎事項~
ーX
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☆変動係数とは
例えば平均値35.5N/mm2の標準偏差は2.14N/mm2
平均値25.2N/mm2の標準偏差は1.57N/mm2
どちらがバラツキが大きい?
平均値35.5N/mm2は強度が高いんだから、標準偏差が大きくなるのは当たり前。
ここで変動係数が役に立つ。変動係数は標準偏差/平均値
だから、平均値35.5N/mm2の変動係数は6.0%
平均値25.2N/mm2の変動係数は6.2%
つまり、意外にも平均値25.2N/mm2の方がバラツキが大きい。
コンクリートの製造、品質管理および検査 ~品質管理の基礎事項~
36
☆正規分布とは
配合設計でも言ったけど、世の中のあらゆるものは、
平均値を中心に、上回るものが50%、下回るものが50%となる。
これはスランプや強度も同じ。
統計的手法については
この正規分布が原則と
なっている。
コンクリートの製造、品質管理および検査 ~品質管理の基礎事項~
平均値
正規分布
37
☆正規分布とは
例えば平均値36.0N/mm2、標準偏差3.0N/mm2のデータ(母集団)で、31.0N/mm2を下回る確立はどの程度か。
つまり、何σとなるのかを求める式が、
(平均値−測定値)/標準偏差
例えば、3σ下限値である27.0を
下回る確立は、
(36.0−27.0)/3.0=3.0
ここで次ページ正規分布表を見ると、
k=3.0なので、確立は0.0013=0.13%
となる。後に±3σを外れる確立を示すので参照して。
コンクリートの製造、品質管理および検査 ~品質管理の基礎事項~
平均値
正規分布
ここの確立を求める
38
☆正規分布とは
それでは31.0N/mm2を下回る確立は、
(36.0−31.0)/3.0≒1.67 k=1.67
ここで正規分布表を用いて、約5.0%程度。
つまり、1.67σを下回る確立は約5.0%
ということ。
コンクリートの製造、品質管理および検査 ~品質管理の基礎事項~
平均値
正規分布
ここの確立を求める
k 確立
0.0001.6451.7303.000
0.50000.05000.04000.0013
39
☆管理図の種類
以下は覚えておいて損はない。
・X管理図
→各個の管理図。強度でいうところの、
150m3に一回の強度結果。
1本(個)の結果じゃないからね!
コンクリートの製造、品質管理および検査 ~品質管理の基礎事項~
=X=X
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☆管理図の種類
以下は覚えておいて損はない。
・X管理図
→平均値の管理図。強度でいうところの、
450m3の平均値(ロットm3)の強度結果。
ちなみに「ー(バー)」がついているものは全て
平均値という意味。他にもRなどがある。
コンクリートの製造、品質管理および検査 ~品質管理の基礎事項~
ー
ー
=X−
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☆管理図の種類
・Rs(R)管理図
→前回と、今回の差(移動範囲)の管理図。
絶対値で表す。
例えば前回の強度が27.0N/mm2で、今回が
28.5N/mm2だった場合、Rsは
27.0ー28.5=−1.5N/mm2。
絶対値だからマイナスは外す。
つまりRs=1.5N/mm2
それぞれ次の図を見ればバッチリ。
コンクリートの製造、品質管理および検査 ~品質管理の基礎事項~
42
☆管理図の種類
コンクリートの製造、品質管理および検査 ~品質管理の基礎事項~
n X X Rs
1 27.0
28.2
-
2 28.5 1.5
3 29.0 0.5
4 26.0
27.0
3.0
5 26.5 0.5
6 28.5 2.0
7 29.0
27.8
0.5
8 27.0 2.0
9 27.5 0.5
ー
s
43
☆管理状態の判定
下図のように中心線を中心に±2σ(UWL、LWL)の
範囲内にほとんどがランダムにプロット(打点)されて
いる場合を安定状態と見る。
CLとかの説明は次ページ。
コンクリートの製造、品質管理および検査 ~品質管理の基礎事項~
←3σ(UCL)
←2σ(UWL)
←ー2σ(LWL)
←ー3σ(LCL)
←CL
44
☆管理状態の判定
Upper Control Limits=UCL
→上方管理限界
Upper Warning Limits=UWL
→上方警戒限界
Lower Warning Limits=LWL
→下方警戒限界
Lower Control Limits=LCL
→下方管理限界
Center Line=CL
→中心線
コンクリートの製造、品質管理および検査 ~品質管理の基礎事項~
45
☆管理状態の判定
ちなみに、±1σに入る確立は68.3%
±2σに入る確立は95.4%
±3σに入る確立は99.74%
つまり、±3σ(UCL、LCL)で管理すれば、例えば強度の場合、
強度割れを起こす確立はほとんどゼロになる。
データが1000個あった場合、1個程度あるぐらい。
しかもそれは、一回の試験結果は呼び強度の85%以上
のルールで考えると、問題ない。
コンクリートの製造、品質管理および検査 ~品質管理の基礎事項~
46
☆管理状態の判定
さらに言えば、±2σ(UWL、LWL)の範囲には
95%以上入る事になるので、2σを超える値が出た
ときは警戒が必要。だから2σが警戒限界になる。
通常30個のデータで管理図を作った場合、30個の
95%、つまり28〜29個は2σの中に入る。
つまり2σの外に出る個数は1、2個程度。
これより多く外に出る場合は管理状態が悪いと判断。
コンクリートの製造、品質管理および検査 ~品質管理の基礎事項~
47
☆管理状態の判定
下図のように3σ(UCL、LCL)の範囲外にプロットされたり、上下に偏ったり(連続5点)している場合は、安定していないということであり、何らかのアクションが必要。
次ページに管理状態が良くないと判断される管理図の典型例を記載する。
何らかの規則性を持っていたり、管理限界線を超えていたりすれば、異常と判断せよ。
良い管理状態とは、管理限界線内(3σ,2σに入る確立内)でランダムにプロットされているもの。
コンクリートの製造、品質管理および検査 ~品質管理の基礎事項~
48
☆管理状態の判定
コンクリートの製造、品質管理および検査 ~品質管理の基礎事項~
��
���
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���
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���������
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����
����
����
����
���
UCL,LCLからはみ出ている 右肩上がり、右肩下がり
規則的に上下している。 5点以上連続して上下に偏っている。
49
☆管理状態の判定
何らかのアクションとは、例えば
・緊急的に割増を大きくして、強度不足を回避する。
・製造設備に不良がないかを確認する。
・品質管理体制、例えば安定するまで、ロットの間隔を小さくして試験頻度を増やす
などがある。
コンクリートの製造、品質管理および検査 ~品質管理の基礎事項~
50
☆ヒストグラム
ヒストグラムとは、どの値を中心にしてデータがバラ
ついているかを知る指標。
ある範囲毎にデータを分けて、グラフ化する。
下図のように、一番多いのは平均値付近のデータであり、
平均値付近を中心として正規分布のような形になる。
コンクリートの製造、品質管理および検査 ~品質管理の基礎事項~
ヒストグラムの一例
51
☆レディーミクストコンクリートの発注
まずは呼び方。
普通 24 8 20 N
高強度 60 60 20 L
軽量1種 21 18 15 BB
コンクリートの製造、品質管理および検査 ~レディーミクストコンクリートの発注~
セメントの種類
粗骨材の最大寸法(mm)
スランプまたはスランプフロー(mm)呼び強度
コンクリートの種類による記号52
☆レディーミクストコンクリートの発注
セメントの種類の記号(抜粋)
コンクリートの製造、品質管理および検査 ~レディーミクストコンクリートの発注~
記号種類 備考
N 普通ポルトランドセメント Normal
H 早強ポルトランドセメント High early strength
M 中庸熱ポルトランドセメントModerate
L 低熱ポルトランドセメント Low heat
BB 高炉セメントB種 blast furnace
FB フライアッシュセメントB種 Flyash
E 普通エコセメント Eco
53
☆レディーミクストコンクリートの発注
・呼び強度の指定
土木学会またはJASS5で要求される必要な強度を
次ページの表より選んで指定する。
→例えばJASS5の場合、
FC(設計基準強度)+S(補正強度)=呼び強度
・スランプまたはスランプフローの指定
構造物に要求される適切な値を次ページの表より選んで指定する。
コンクリートの製造、品質管理および検査 ~レディーミクストコンクリートの発注~
54
☆レディーミクストコンクリートの発注
コンクリートの製造、品質管理および検査 ~レディーミクストコンクリートの発注~
�� �� � � � � � � � �� �� ��'�
��
������������� � � � � � � � � � � � � � �
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55
☆レディーミクストコンクリートの発注
・指定できる項目
コンクリートの製造、品質管理および検査 ~レディーミクストコンクリートの発注~
a) セメントの種類
b) 骨材の種類
c) 粗骨材の最大寸法
d) アルカリシリカ反応抑制対策の方法
56
☆協議のうえ、必要に応じて指定できる項目
コンクリートの製造、品質管理および検査 ~レディーミクストコンクリートの発注~
e) 骨材のアルカリシリカ反応性による区分
f) 呼び強度が36を超える場合は、水の区分
g) 混和材量の種類および使用量
h) JISA5308 4.2に定める塩化物含有量の上限値と異なる場合は、その上限値
i) 呼び強度を保証する材齢
j) JISA5308表4に定める空気量と異なる場合は、その値
k) 軽量コンクリートの場合は、軽量コンクリートの単位容積質量
l) コンクリートの最高温度または最低温度
m) 水セメント比の目標値の上限
n) 単位水量の目標値の上限
o) 単位セメント量の目標値の下限または目標値の上限
p) 流動化コンクリートの場合は、流動化する前のレディーミクストコンクリートからのスランプの増大量
q) その他必要な事項57
☆レディーミクストコンクリートの品質
JISA5308で規定されている品質項目
①強度
②スランプまたはスランプフロー
③空気量
④塩化物含有量
コンクリート温度は購入者から指定されない限り、
JISでは要求されない。
→これは間違えやすいので覚えておいて。
コンクリートの製造、品質管理および検査 ~レディーミクストコンクリートの品質~
58
☆強度
強度判定の2大ルール
①1回の試験結果は、呼び強度値※の85%以上
②3回の試験結果の平均値は、呼び強度値※以上
※呼び強度にN/mm2をつけた値
ちなみに、
1回というのは、150m3毎に採取した3本の平均値
→1本じゃないからね!
3回というのは、450m3でのロット判定。9本の平均値
→3本じゃないからね!
コンクリートの製造、品質管理および検査 ~レディーミクストコンクリートの品質~
59
☆スランプまたはスランプフロー
判定方法は表の通り。
※呼び強度27以上で高性能AE減水剤を使用する場合は±2。
→高性能AE減水剤は水量を増やさずに流動性を高くする事が出来る。呼び強度27以上であればそれなりに粉体量も確保出来るため、材料分離の心配も少ない。
コンクリートの製造、品質管理および検査 ~レディーミクストコンクリートの品質~
スランプ(cm) 許容差(cm)
2.5 ±1
5及び6.5 ±1.5
8以上18以下 ±2.5
21 ±1.5※
スランプフロー(cm) 許容差(cm)
50 ±7.5
60 ±10
60
☆空気量
判定方法は表の通り。
軽量コンクリートのみ空気量は5.0%が基準になる。
→軽量骨材は吸水率が高い。その分、凍結融解に対する抵抗性を上げるために0.5%多くしている。
どの種類でも許容差は全て±1.5なので注意!
コンクリートの製造、品質管理および検査 ~レディーミクストコンクリートの品質~
コンクリートの種類 空気量(%) 許容差(%)
普通コンクリート 4.5
±1.5軽量コンクリート 5.0
舗装コンクリート 4.5
高強度コンクリート 4.5
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☆塩化物含有量
塩化物含有量の判定方法は、
①通常
荷卸地点で、塩化物イオン量(Cl−)として
0.30kg/m3以下
②購入者の承認がある場合
荷卸地点で、塩化物イオン量(Cl−)として
0.60kg/m3以下
国土開発技術研究センターが評価した測定器を使用しなければならない。
→カンタブ(標準品)やソルター、ソルメイトなど。
コンクリートの製造、品質管理および検査 ~レディーミクストコンクリートの品質~
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☆試験が外れて、再試験を行う場合
再試験の大原則
①同じ車から新しく試料を採取する。→不合格となった試料は廃棄する。
②必ずスランプ、空気量を両方とも試験する。→どちらか一方ではない。例えばスランプだけ外れていても、両方とも試験する。
③再試験の結果が合格なら、合格。→平均値ではない。再試験前の試験結果は試験操作を誤っていたり、試料採取の方法が悪かった可能性がある。
④再試験の結果が不合格なら、そのトラックアジテータは不合格。
コンクリートの製造、品質管理および検査 ~レディーミクストコンクリートの品質~
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☆付着モルタルの再利用
出荷終了後、トラックアジテータのドラム内に付着した
モルタルを洗浄せずに再利用する場合、付着モルタル
安定剤を使用する。
①付着モルタル安定剤は超遅延剤の一種。
②練り混ぜから3時間以内に付着モルタル安定剤を投入
しスラリー化する必要がある。
③トラックアジテータ内か、専用の容器に荷卸し保管
④いずれも24時間以内に使用しなければダメ。
⑤翌日の朝一番は、付着モルタル分を減らした配合で出荷。→修正標準配合
コンクリートの製造、品質管理および検査 ~レディーミクストコンクリートの品質~
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☆スラッジ水について
JISA5308の規定で抑えておきたいポイント
①高強度コンクリートへの適用不可。
→アルカリ量及び、微粒分量の観点から不可。
②スラッジ固形分率はセメント質量の3%を超えない。
→つまりセメント質量の3%以下。
この場合、スラッジ固形分は水に含まない。
例えば、スラッジ固形分が9kgあった場合、単位水量180kg/m3のうち171kg/m3が水。
だから189kg/m3を計量する。これが修正標準配合。
コンクリートの製造、品質管理および検査 ~レディーミクストコンクリートの品質~
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☆スラッジ水について
JISA5308の規定で抑えておきたいポイント
③スラッジ濃度1%未満であればスラッジ固形分量は水に含めて良い
→2012年にJISA5308が改正。スラッジ水の利用を促進するために設けられた緩和処置。
コンクリートの製造、品質管理および検査 ~レディーミクストコンクリートの検査~
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☆トラックアジテータの運搬時間の限度
練混ぜを開始してから現場着まで1.5時間以内
→購入者との協議によって運搬時間の限度は変更出来る。
トラックアジテータは、積荷のおよそ1/4と3/4の
箇所でスランプ試験を実施。
その差が3cm以内となる
ような性能であること。
スランプは8cm〜18cmを使用。
コンクリートの製造、品質管理および検査 ~レディーミクストコンクリートの運搬~
◯◯ビル建設工事
トラックアジテータの場合、練混ぜ開始から現場着まで1.5h
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☆ダンプトラックの運搬時間の限度
練混ぜを開始してから現場着まで1時間以内。
ダンプトラックの荷台は、平滑で防水機能を持つもので
あること。
また、運搬中のコンクリートの乾燥を防止するため、
荷台にはカバーをつける。
コンクリートの製造、品質管理および検査 ~レディーミクストコンクリートの運搬~
◯◯道路建設工事
ダンプトラックの場合、練混ぜ開始から現場着まで1h
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☆配合について
コンクリートの製造、品質管理および検査 ~レディーミクストコンクリートの検査~
種別 定義
標準配合
一番大元の配合。kg/m3で表される。標準状態の運搬時間(30分程度)で、標準的な温度(コンクリート温度20℃程度)前後で、夏期(地域によっては冬期)のコンクリート温度に基づく修正を加える前の配合。スラッジ水1%未満であれば、標準配合のまま使用できる。
修正標準配合
夏期(地域によっては冬期)のスランプ低下およびスランプロス増大を考慮して標準配合を修正したもの。kg/m3で表される。スラッジ水(濃度1%〜3%)を使用する場合も、水量増加など標準配合を修正する。
計量(現場)配合
表面水、粒度、細骨材5mm以上の割合(過大粒)、粗骨材の5mm以下の割合(過小粒)などを補正し、さらに荷卸地点で容積を下回らないように容積を割り増す容積保証(通常1m3当たり15ℓ程度)、1m3から2m3へ変換するなどの容量変換したもの。kgで表される。 69
☆レディーミクストコンクリートの検査頻度
①普通、軽量、舗装コンクリート
1回/150m3
→つまりロットの判定は450m3。
②高強度コンクリート
1回/100m3
→つまりロットの判定は300m3。
それぞれ任意の1運搬車から採取・作製した3個の
供試体の平均強度で表す。
コンクリートの製造、品質管理および検査 ~レディーミクストコンクリートの検査~
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☆レディーミクストコンクリートの検査頻度
強度検査頻度の考え方
生コン工場は不特定多数の現場へ出荷している事を忘れずに。
例えば、呼び強度30をA、B現場へ出荷している場合、
以下のようになる。
生コン工場は現場単位で管理しているわけではない。
コンクリートの製造、品質管理および検査 ~レディーミクストコンクリートの検査~
1日目 2日目 3日目
現場A
現場B
50m3
100m3
供試体採取
50m3
50m3
50m3
50m3
累計で150m3 累計で150m3
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☆レディーミクストコンクリートの検査頻度
強度検査頻度の考え方
さらに、150m3ピッタリで採取するわけでもないことを理解。
以下のような採取の仕方もあり。
また、C/W(W/C)と強度の関係式及び呼び強度が同一であれば、
スランプが違ってても同じロットとして構成できる。
コンクリートの製造、品質管理および検査 ~レディーミクストコンクリートの検査~
150m3
供試体採取のタイミング
0〜150m3での間で採取
300m3 450m3
150〜300m3での間で採取 300〜450m3での間で採取
140m3 160m3 370m3
1検査ロット(450m3)
必ずしも1台目や150m3を超えたすぐのタイミングで採取する必要はなし。
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☆レディーミクストコンクリートの検査頻度
強度検査頻度の考え方
C/W(W/C)と強度の関係式及び呼び強度が同一であれば、
スランプが違ってても同じロットとして構成できる。
コンクリートの製造、品質管理および検査 ~レディーミクストコンクリートの検査~
1日目 2日目 3日目
現場A30-15-20N現場B30-18-20N
50m3
100m3
供試体採取
50m3
50m3
50m3
50m3
現場AとB累計で150m3
現場Cは別ロット
現場AとB累計で150m3
現場Cは別ロット
現場C33-18-20N
100m3 50m3 50m3
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☆レディーミクストコンクリートの検査頻度
③スランプ・空気量
必要に応じて適宜
④塩化物含有量
材料によって異なる。(海砂使用は1回/日等)
塩分は経時変化しないので、工場出荷時に試験を行っても良い。
コンクリートの製造、品質管理および検査 ~レディーミクストコンクリートの検査~
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☆レディーミクストコンクリートの検査頻度
⑤容積
荷卸地点で納入書に記載された容積以上なければならない。そのため1回/月、容積試験を行い、確認する。
計算は、一運搬車当りの質量を印字記録等で確認。
納入書記載容積を単位容積質量で除する。
コンクリートの製造、品質管理および検査 ~レディーミクストコンクリートの検査~
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☆レディーミクストコンクリートの検査頻度
⑤容積
例えば、
納入書記載容積が4.5m3
単位容積質量が2.3t/m3
印字記録から算出した全質量が10.5t
だった場合、
10.5t/2.3t/m3=4.57m3
4.57m3/4.5m3(納入書記載容積)=1.016m3
つまり、1m3以上あるため、容積は問題ない。
コンクリートの製造、品質管理および検査 ~レディーミクストコンクリートの検査~
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☆レディーミクストコンクリートの試験
試験項目の抜粋を下表に示す。
コンクリートの製造、品質管理および検査 ~レディーミクストコンクリートの試験~
項目 規格番号 内容
試料採取
JISA1115 排出初めの50〜100㍑を除去し、試験に必要な量+5㍑かつ、20㍑以上を採取。
スランプ JISA1101 容積で三層(高さで三層ではない)25回突く。
スランプフロー
JISA1150 容積で三層(高さで三層ではない)5回突くか、一層詰めで突かない。
空気量 JISA1128 三層で25回突く。ボイルの法則。骨材修正係数0.1%未満は省略。
塩化物量 国土開発センタ−技術評価品であること。
供試体作製 JISA1132 供試体の直径は粗骨材の3倍以上、かつ100mm以上。 77
☆メビウスマーク以下を用いる場合、納入書にメビウスマークを付して環境負荷軽減への貢献を示すことができる。
コンクリートの製造、品質管理および検査 ~レディーミクストコンクリートの試験~
使用材料名 記号 表示することが可能な製品
エコセメント E(EC) 速硬及び普通エコセメント
各スラグ骨材 BFS(BFG)FNSCUSEFG(EFS)
高炉スラグ細骨材または粗骨材フェロニッケルスラグ細骨材銅スラグ細骨材電気炉酸化スラグ粗骨材または細骨材
再生骨材H RHG(RHS) 再生骨材M,Lは不可
フライアッシュ FAⅠ(FAⅡ) Ⅰ種またはⅡ種(Ⅲ,Ⅳ種は不可)
高炉スラグ微粉末 BF
シリカフューム SF
回収水 RW1(RW2) 上澄水またはスラッジ水
メビウスル-プマ-ク
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