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Jeb Patton, Queens College, NY, ジャズピアノ講師による特別講座 826日、ピアニストJeb Patton氏による特別講座が開かれました。今回はジャズピアノの中心 の役割であるコンピング(コードをリズミックに弾きながらアドリブをサポートすること)に ついての講座でした。 彼が長年追求してきたコンピングとその音楽的な遍歴について、ストライド、ビバップ、ポス トビバップ、そしてそれ以降という4つのカテゴリーに分けて説明とデモンストレーションが行 われました。ハーモニー的には初期のコンピングからビバップまでは左手にルートがあり、右 手でコードが弾かれるようなサウンドが中心で、それがピアニストのJames P Johnsonから来 ているということから話はスタートしましたが、Patton氏は全ての例題を譜面にしており、 ジャズの名盤といわれる音源を流しながら、その演奏でピアニストが弾いているコードを実際 にピアノで演奏し、どのハーモニーの内声がどのように動いているか、またその動きが管楽器 のアドリブをどのようにサポートしているか、などの非常に細かい説明を行ないました。 さらに、「ジャズの言語としてのリズム」として、どのようなリズムのフレーズがJames P Johnson からビバップのBud PowellやモダンのHerbie Hancockに受け継がれているか、など ジャズの非常に深い音楽的な解説を、在学生もメモを取り、デモンストレーションに聞き入り ながら、アメリカのジャズ界の第一線で活躍するミュージシャンと音楽をシェアする貴重な体 験になりました。

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Page 1: Jeb Patton, Queens College, NY, ジャズピアノ講師 …...Jeb Patton, Queens College, NY, ジャズピアノ講師による特別講座 8月26日、ピアニストJeb Patton氏による特別講座が開かれました。今回はジャズピアノの中心

Jeb Patton, Queens College, NY, ジャズピアノ講師による特別講座

8月26日、ピアニストJeb Patton氏による特別講座が開かれました。今回はジャズピアノの中心の役割であるコンピング(コードをリズミックに弾きながらアドリブをサポートすること)についての講座でした。彼が長年追求してきたコンピングとその音楽的な遍歴について、ストライド、ビバップ、ポストビバップ、そしてそれ以降という4つのカテゴリーに分けて説明とデモンストレーションが行われました。ハーモニー的には初期のコンピングからビバップまでは左手にルートがあり、右手でコードが弾かれるようなサウンドが中心で、それがピアニストのJames P Johnsonから来ているということから話はスタートしましたが、Patton氏は全ての例題を譜面にしており、ジャズの名盤といわれる音源を流しながら、その演奏でピアニストが弾いているコードを実際にピアノで演奏し、どのハーモニーの内声がどのように動いているか、またその動きが管楽器のアドリブをどのようにサポートしているか、などの非常に細かい説明を行ないました。

さらに、「ジャズの言語としてのリズム」として、どのようなリズムのフレーズがJames P Johnson からビバップのBud PowellやモダンのHerbie Hancockに受け継がれているか、などジャズの非常に深い音楽的な解説を、在学生もメモを取り、デモンストレーションに聞き入りながら、アメリカのジャズ界の第一線で活躍するミュージシャンと音楽をシェアする貴重な体験になりました。