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N H 反 転 機
取 扱 説 明 書
反 転 機 型 式
RSIQA-40CFE
日本ホイスト株式会社
は じ め に
このたびは、NH 反転機をお買い上げ頂きまして有り難うございます。
このNH 反転機は、搬送専門メーカーの日本ホイストが、大型重量物を移動させないで、
その作業場で使用者が、ワンタッチで安全且つ効率良く反転させるために開発したもの
です。使用される皆様には、必ずご満足して頂けるものと確信しております。このNH 反
転機の性能を十分に発揮するためには、ご使用になられる前に、本書を是非ご一読下
さいますようお願い申し上げます。
目 次
1 着荷時の点検 ……………………………………………・・ 1
2 仕 様 """""""="" “ = ““ " “ """" “ """"" ・ 1
3 回転部構造図 ……………………………………………・・ 2
4 開閉部構造図 ……………………………………………“ 3
5 運転要領書 4
① 操作スイッチの表示と反転機の動き
② 運転要領
6 NH反転機の動作原理 ………………………………………・ 5
7 取扱責任者と日常点検 ……………………………………… . 6
① 取扱責任者
② 日常点検
8 使用上の注意事項 6
9 NH反転機の取扱方法 ………………………………………・ 7
10 スリングの掛け方 8
11 つなぎ金具の取扱方法 ………………………………………・ 9
12 チェーンスリングの取扱方法 …………………………………… 10
13 定期点検検査 …………………………………………… " 11
14 分解と組立 …………………………………………… .・ 11
① 反転機本体の分解と組立
② 開閉装置の分解と組立
15 潤 滑 =""""" “ """"""===""""=""""" ・ 12
16 ブレーキ …………………・…………………………・ 13
① 反転機用ブレーキ
② 開閉用ブレーキ
17 ギヤードモータ構造図 ………………………………………・ 15
① 反転機回転用ギヤードモータ構造図
② 反転機開閉用ギヤードモータ構造図
18 NH反転機点検基準書 ………………………………………・ 17
19 故障について ……………………………………………・・ 19
20 故障の原因と対策 19
21 配線図 ……………………………………………・・ 20
着荷時の点検
NH 反転機は1台ごとに完全調整し、試運転を行って出荷しておりますが、荷造りを解かれま
したら直ちに、ご注文の仕様のものか、機体に損傷はないか、付属品に不足はないか等をご
確認下さい。
仕 様
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構 造 図3
No 名 称 個 数 No 名 称 個 数1 吊ピース軸 1 13 グリースニップル 12 キープレート 4 14 ボールベアリング 23 六角ボルト 8 15 駆動車軸 14 バネ座金 8 16 六角ボルト 45 ステーボルト 4 17 バネ座金 46 平座金 ,バネ座金 8 18 カバー B 17 六角ナット 8 19 カバー A 18 割ピン 8 20 六角ボルト 8
2
開閉部構造図4
6 4 5 77 7
No 名 称 個 数 No 名 称 個 数1本体フレーム 1 10六角ナット 162台形ネジ 2 11ギャードモータブラケット 23軸受ユニット 2 12ユルミ止メ付ナット 84力ラー 4 13バネ座金 85ストップリング 4 14 ギヤードモータ 26台形ネジナット 2 15反カローラ 87カップリング 2 16リミットスイッチ 48 六角ボルト 16 17 ピローブロック 8
ロ*
3
運転要領書5 運 日
① 無線装置(送信機)の表示と反転機の動き
1 『入』を押すと送信機の電源が入ります。
2 『切』を押すと送信機の電源が切れます。
3 『警』を押すと警報 (ブザー)が鳴ります。
4 『非停』を押すと非常停止が働き、動作が停止します。他の釦を押しても動作しません。
リセットする場合は、送信機の電源を切り、再度電源を入れてください。
5 『連』を押すと、2台の反転機を同時に動かすことができます。
6 『単』と『No,1 』を押すと、No.1 の反転機だけ動かすことができます。
7 『単』と『No.2 』を押すと、No.2 の反転機だけ動かすことができます。
8 『正』を押すと、正転します。正転方向は、本体に表示してあります。
9 『逆』を押すと、逆転します。逆転方向は、本体に表示Lてあります。
10 『外』を押すと、反転機本体が、外側に移動します。
11 『内』を押すと、反転機本体が、内側に移動します。
② 運転要領
1 電源を接続します。
2 制御盤の開閉器をON にします。
3 押し釦スイッチの表示通り動作するか確認する。表示と動作が逆のときは、電源の相を
入れ替えて、表示通り動くようにして下さい。
4 被回転物の重心位置を推測する。
5 重心位置に、滑車のフック芯を合わせる。
6 玉掛け位置にあわせ、No.1,No.2 の反転機を移動させる。(偏心荷重の場合は、反
転機本体を床上に置いて芯間調整を行って下さい。)
7 被回転物を吊った状態での芯間調整及び偏心荷重調整はできません。
8 反転作業は必ず被回転物が水平な状態で行って下さい。
4
6 N‐H反転機の動作原理
NH 反転機の動作原理は、下図に示すようにケーシング内に内蔵された駆動機構によってドラム
を回転させ、このドラムに巻かれたエンドレスのスリングの回転によって、つり荷を反転させるという
極めて簡単な構造であります。そのため、荷の重心は常にドラムの垂直線上にあり回転時も停止
時も安定した状態での反転作業が可能となります。
5
7 取扱責任者と日常点検
① 取扱責任者
反転機の取扱責任者を決めて下さい。1台の反転機を何人かで使われる場合はその内の1人を
責任者に決め、反転機の状況に注意を払い、保守点検をさせて下さい。
② 日常点検
毎日作業に着手する前に取扱責任者が空荷のまま運転して次の事項を確認して下さい。
① 荷物の経路に障害はないか、点検して下さい。
② 押しボタンの表示通り円滑に動くか。
③ ブレーキの効き具合は良いか。
④ スリングに異常はないか。
⑤ スリングはドラムに正しく巻き付けられているか。
⑥ スリングのつなぎ金具は確実にセットされているか。
⑦ その他取付部分等に異常はないか。
8 使用上の注意事項
① 定格荷重内で使用して下さい。
② 定格トルク内で使用して下さい。
⑧ 横方向の偏心荷重は必ず避けて下さい。
クレーンのフック及び反転機吊金具の吊心は反転する荷物の重心の真上に移動し
ゆっくりと吊上げて下さい。
④ 反転吊荷よりはなれた所で操作し吊荷の下に入ったり又吊荷の回転経路内に入らない様
に十分注意して操作して下さい。
⑥ 瞬間的な逆転は避けて下さい。
⑥ 反転機で荷物を吊ったままの移動はしないで下さい。
⑦ 形状及び表面の状態によっては反転機が使用出来ないことがありますので注意して下さい。
⑧ スリングの掛け方は正しく確実に行って下さい。
⑨ 反転物及び吊具は絶えず監視し場合によっては操作を止めて下さい。
⑩ インチング(寸動)は出来るだけ少なくする。
インチングが多すぎると電磁ブレーキや、電動機の温度上昇が早くなるのでやめて下さい。
⑪ 保守点検は十分に行って下さい。
6
9 NH 反転機の取扱方法
① NH 反転機の吊金具の中心にホイストのフックを移動し反転機・吊金具の中心に取り付け
ます。
② NH 反転機を吊った状態でホイストのフック中心を、反転させる荷物の重心位置に必ず合
わせて位置決めを行って下さい。
③ NH 反転機をホイストでスリングを掛けやすい適当な高さ(1.5m~1.7m) まで上に上げて
下さい。
④ NH 反転機のドラムと、反転させる荷物にスリングを掛けます。この時スリングの長さを両方
共同じ長さであるか注意してセットして下さい。
⑥ スリングを掛けた後、荷を宙吊りし荷が水平になっているか確認して下さい。水平が保たれ
ていない場合は、-旦吊荷を降ろして、スリングの長さを再度調整を行って、必ず吊荷が水
平に保たれるようにして下さい。
⑥ 反転させる荷物で角張った物を吊り上げるときや横すべりのおそれのある場合には、必ず
コーナーパットを取付けて下さい。
⑦ スリングはよれのないように又、つなぎ金具のセットは確実に行って下さい。
⑧ 以上の段取りが終わったら、後は押しボタンスイッチで操作します。
⑨ 反転させる荷物を宙吊りの状態で溶接をしないで下さい。
10 スリングの掛け方
① 反転する荷物によって下図のスリングの掛け方を選定し反転作業を行って下さい。
② 反転する荷物が偏重心の場合は、吊荷がすべらないように下図の②か③の掛け方で反転
作業を行って下さい。
③ チェーンスリングの場合は、ドラムにチェーンリンクポケット形状になっていますので8字掛け
にはできません。ただし胴巻きはできます。
④ スリングはよれないように又、つなぎ金具のセットは確実に行って下さい。
①
八の字の掛け方
②
8字の掛け方
③
8字十胴巻の掛け方
8
11 つなぎ金具の取扱方法
① チェーンスリングのつなぎ金具 (フックグローブ)
左図のように、フックグローブをチェーンリンクとの
間に奥まで確実に、はめ込んで下さい。
*チェーン取付要領
チェーンスリングは、反転機ドラムのチェーメ擬こ対して、縦リンクの溶接部が外側に
なる様に取付けて下さい。
チェーンスリングの脱着及び交換作業を行ったときは、必ず取付方向を確認して下さい。
溶接部
9
12 チェーンスリングの取扱方法
ー三愛使用上の産意事項憲三iきき--※チェーンに横曲げを受けないようにして下さい。廻し吊などの場合下表を基準とする。
●吊荷角度の強さ効率(表A)
橿呈葛闇日 9oo以上146oH0o1ー強さ効率% 60 50 45
※吊角は出来るだけ小さくして下さい。β角300以上はすべりを発生します。(その場合ビーム吊
α りが良い。)
・吊り角度αにおける強さ効率儀Hコ)
-曇り角豊計測。間 6ooEool強さ効率% 98 B2 BB 70
※チエ“ンが熱影響を受けないように注意して下さい。400~60αCは芦熱脆性による衝撃値が低くなります。
※2本吊以上につし、ては均等に荷重をかけて下さい。※チェーンにねじれを起さないよう注意下さい。※吊り作業中又はチェーンがアースとなるような場所での溶接作業はしないで下さい。(ア÷クストライクの原因となる。)
※チェーンの切断は高速切断機など℃行い熱影響を受けないようにして下さい。(ガス港断は不可)
※定期的に下記基準{;より点検を行って下さい。
W チェーンスリングの場合
4本のチェーンに荷重を均等にかけて下さい。
片側だけのチェーンのご使用は、チェーン・スプロケットの偏摩耗寿命を早める原因になります
ので、絶対使用しないで下さい。
.善意穣瀦墾廃墓塾馨圭塞麓麹騒ぎ≧腐熟,熱ききキ ー .d: 線径 P: ビ、野
点 検 事 項 馬 薬 基 準 補 修 及 び 対 策
,醗醒墓r嘘ア ー ク
ストライク小さいものでも不可 廃 棄
き 饗 仝 上深さ d ×D,05燦のもので有れば、グラインダー又は
ヤスリでなめらかに取る。
き ず深さ 溶接部maXO.07d
その他ma ×.0.l d
鋭利なさすはグラインダー又はヤスリにてなめら
かに削り取る。
変 色 灰色・純青色は不可変色しているのは熱影馨を受けたためで、強度の点て(表日)の範囲内ご使用されているか検討する。
きき襲露語弾奏テミキ曲 が り X=maX.0.ld曲がり又はねじれが発生していることは、オーバー
ロード(集中荷宣言)によるもの、滝量に兇合った強さのチェーンにサイズアップして下さし、。三島:fxg が た′
,-1ノキ もご◆
ね じ れ X=ma ×‐0.ld
きざむさ1鑑三メ ≦ ′、′ r.・′
dJ トー ヂ
ドー一ママtニ
摩 耗 X=maXO.ld
憎 9 回」・
ト, 云晶 7r、も
しくは荷重が大きすぎるかの原因があるからで夫々に応じた解決をはかる。
伸 び Y;maX.1.D5P外ピッチに伸びが出たらオーバーロードです。サイズアツフレて下さい。
ー1メ潔斎忍び塗装臨よ愛敬断荷重の鮮血 ---●メッキメッキ温度と焼戻し温度の差、その他の原因によりメッキ品は約16%強度低下致します。強力チェーンのメッキは特殊です。必ず弊社に御用命下さい。・塗装塗料及び油脂類跡チェーンに付治したま~破断試験を行うと、最大B%位の強度の低下があります。(破断面が油脂によりすべりを起し
チェーンの破断伸びが減少)IS0・テスト条件に油脂類の排除が規定されて居ります。実際に使用する場合は使用中に塗料が取除かれてしまい何ら問題はありません。※弊社製品の破断荷重値はすべて塗装していない製品にて試験した値を記入してあります。
●高温作業における使用荷重の効率 (表日 単位%
JIEヨー\/ IQ1o g0 76 85 60 便用不可 使用不可E3.r IDO IOO I0o a0 7O BO Eリョー目不可
10
使用スリングの吊角度について
ベルトスリング 0度 ~50 度 13 定期点検検査
毎日の日常点検の外に1ヶ月・3ヶ月・1年毎の点検を行って下さい。点検基準表に従って行って
下さい。この点検表は通常の使用状態におけるものです。過酷な環境や、使用にあたってはこの
基準の事項についても考慮する必要があります。
分解と組立14 組立
① 反転機本体の分解と組立
① ドラムの分解
反転機を床上に降ろし、P2,構造図の1吊ピース軸を取り外し反転機本体と回転部を分割し
て下さい。そして、5ステーボルトを取り外し、その後、16六角ボルトおよびlop側板を取り外
し、12ドラムを取り出して下さい。
② 駆動用ギヤードモータの分解
P15,ギヤードモータ構造図の13ブラケットにセットしている14・35六角穴付ボルト、36バネ
座金及び37六角ナットを外しモータ部と減速部に分解して下さい。次に13ブラケットと12ギヤ
ケースを止めている六角穴付ボルト2本を外して減速部を分解して下さい。1第4ギヤの分解は
6止めネジを外して分解して下さい。
③ 組立上の注意
組立は、分解の逆に行いますが、次の点が分解と異なりますので注意して下さい。
① 締付は確実に行い、割ピン等の折り曲げ、ボルト類の緩み止め等のセットを忘れない様
にして下さい。
② 内部に塵挨や異物を入れない様にして下さい。
③ ギヤはケース内に密封されグリース潤滑を行っていますので組立時にはギヤ空間の半
分位までグリースを充填して下さい。
11
② 開閉装置の分解と組立
① 開閉用ギヤードモータ
① 分 解
P3, 開閉部構造図の12ユルミ止メ付ナット、13ノミネ座金を取り外し、ギヤードモータを
取り出して下さい。次に出力軸に取り付けている7カップリングを取り外して下さい。
減速部の分解は、下記の手順で行って下さい。
P16,反転機開閉用ギヤードモータ構造図の21小形六角ボルト、22バネ座金を取り外し
て、モータ部と減速部に分解して下さい。次に1ギヤケースカバーと14ギヤケースを止め
ている2六角穴付ボルトを取り外して、減速部を分解し、4第 1ギヤ、6第 2,3ギヤ、8第4ギヤ
11第 5ギヤを取り出して下さい。
② 組 立
組立は分解の逆に行いますが、次の点に注意して下さい。
① 締め付けは確実に行って下さい。
② 内部に塵族や異物を入れないで下さい。
③ ギヤ空間の半分位までグリースを充填して下さい。
③ 開閉用台形ネジの分解と組立
P3,開閉部構造図の14ギヤードモータ及び7カップリングを取り外し、反転機が左右に移動しな
いように歯止めをし、6台形ネジナットを外して下さい。次に、モータ側の2台形ネジ先端に取り付
けている、4カラー、5ストップリング、8六角ボルト、9ノミネ座金、10六角ナットを取り外し、11ギヤ
ードモータブラケットを取り外して下さい。次に、制御盤側の2台形ネジ先端に取り付けている、
4カラー、5ストップリングを取り外し、3軸受ユニットを取り外して、台形ネジを回転させながら取り
外して下さい。組立は、分解の逆の手順で行って下さい。
15 潤 滑
① 回転部ギヤとドラムギヤのグリースの補給は、P2構造図のグリースニップルから充填して下さい。
その時、1IG 側板と12ドラムとのスキマからグリースが出てきますので、回転を行いながら充填し
て下さい。また台形ネジ部にも塗布して下さい。
12
16 ブレーキ
①反転機用ブレーキ
① 機 能
荷重の回転トルク及び回転部の慣性力を吸収し完全に荷重の回転トルクを保持する。
② 構 造
P15, ギヤードモータ構造図の 21ブレーキライニング、22可動鉄心、24固定鉄心、28ブレーキ
バネから構成している電磁ブレーキです。
21ブレーキライニングは、20ロータ軸にて固定された26ライニングボスに取付けられ、軸方向に
摺動可能な構造になっています。22可動鉄心は、28ブレーキバネによって常に21ブレーキライ
ニング方向に押される構造となっています。
③ 動 作
P15,ギヤードモータ構造図の17ステーターに電流が通ずると同時に24固定鉄心が励磁されて、
22可動鉄心は28ブレーキバネに逆らって吸引され、制動している状態から開放されて回転が
可能となります。次に電流が切れると同時に、24固定鉄心が無励磁となり、吸引力が無くなるため
28ブレーキバネにより22可動鉄心は押し戻され、21ブレーキライニングに圧接されて再び制動
状態となります。従って、荷重の回転時にはブレーキは開放され、停止時には制動しているため
停電時の非常の際にも安全な構造となっております。
④ ブレーキ調整方法
ブレーキギャップのギャップが1.3mm 以上になっている場合は、次の要領にてギャップ調整を
行って下さい。
① 29調整ナットを右に回してゆるめる。
② 30六角ナットを右に回して締め込みギャップが0になるようにする。
③ 30六角ナットを半回転左に回して、ギャップを取る。ピッチlmm ですから0,5mm の
ギャップが確保できます。
④ 29調整ナットを左に回して締め付ける。
⑤ ライニングの交換
ブレーキライニングの摩耗限度は1.5mm ですから、ライニングの厚さが3.5mm になりましたら
交換して下さい。
13
② 開閉用ブレーキ
① 機 能
横方向に反転機が移動しない様に保持する。
② 構 造
P16 ギヤードモータ構造図の、30ブレーキライニング、32可動鉄心、35固定鉄心、33ノミネ、
34保持バネから構成している電磁ブレーキです。
30ブレーキライニングは、17モータのロータシャフトにスプライン軸にて固定された28ライニング
ボスに取り付けられ、軸方向に摺動可能な構造になっています。32可動鉄心は、33バネ、34
保持バネによって常に30ブレーキライニング方向に押される構造となっています。
③ 動 作
P16 ギヤードモータ構造図の20ステータに電流が通ずると同時に35固定鉄心が励磁されて、
32可動鉄心は33バネ、34保持バネに逆らって吸引され、制動している状態から開放されて
回転可能となります。次に、電流が切れると同時に、35固定鉄心が無励磁となり、吸引力が無く
なるため33ノミネ、34保持バネにより、32可動鉄心は押し戻され、30ブレーキライニングに圧接
されて再制動状態となります。従って、荷重の回転時ブレーキは開放され、停止時には制動して
いたため停電時の非常の際にも安全な構造となっております。
④ ブレーキ調整方法
① 41ブレーキカバーをはずし、35固定鉄心と32可動鉄心の間にスキマゲージlmm を
入れギャップを測定する。
② ギャップがlmm 以上のときは36六角ナットを緩める。
③ 38六角穴付止メネジを右 (時計回転)方向にロックするまで軽くまわす。
④ 38六角穴付止メネジがロックしたら左 (反時計回転)方向に1/2~3/4回転を戻す。
これで適 正ギャップ 0.5mm~0.6n1m になる。
⑤ 36六角ナットを締め付け、41ブレーキカバーを取り付ける。電源を入れ、ギャップ・可動
部分・ブレーキの効き具合・その他に異常がないか確認する。
14
M
⑭
知甜薫回常田北
ー刀市ー費務蕎図
ツト M
ツト M
し
217 ストップリング 1
イニ
ウ エー ワ ッシャ
ボールベアリング 60 UU
ーキライニング I
0 ロータ軸 I
19 0」夕
18 セットボルト I17 ステータ I
16 モータフレーム I
15 モータフランジ I0I
14‐ 六角穴付ボルト 1 M6 ×202
13 ブラケット 1ギヤケース 1ー---- ‐ L
IO 第3ギヤ 19 ボールベアリング 2 6001ZZ
8 カラー 1
6 止めネジ I M8 ×20213 カラー 1
4 ボールベア リング 2
ス ト" フ } ンク
ヤ37 六角ナット 3 M6
ギヤードモータ (反転機用)ルト M X β
ヲ4! 六角穴付ボルト I M6 ×20gョ3 0リング I
恥名 称個 萎飾名 称個 数li ギヤケースカバー l リ
ムリム バネ座金 4
▲“△ 六角穴付ボルト (
X〕
ワリ
リム ナベ小ネジ (
Z
qU バネ座金 (
X)
41
リム 端子箱
AI 第1ギヤ l に
Uリム ブッシュ
にU ボールベアリング 1
▲ハ○
n‘ 整流器 ー
ハhU 第 2,3ギヤ l ヮ
十リム カラー ー
ーーワ十 ボールベアリング (
Z RU
リム ライニングボス ー
nxU 第4ギヤ I q
Uリム ストツフリング ー
ー・】̂〉 ボールベアリング l ^
UQU ブレーキライニング
^v
11 ボールベアリング 1
▲11
QU
ト十ルボ付段
11
11 第5ギヤ 1
↓り心
ハ.U 心鉄動可 .
▲リム
1ふ ボールベアリング 1
▲ハ、リ
n、リ 煉ノ
(3
QU
1↓ ボールベアリング 1
1 AI
り、リ 疎瀞 (
)AI
11 ギヤケース .
▲にU
QU 解 心 1
1にリ
11 平行ピン ワ
】ハ○QU 湖
lh十ツ 7
十○
11 ボールベアリング 1
17十
QU
ヒメ固 疲 1
17十
1↓ ロータ 1
▲RU
QU 淋胡 ジ塀
イー
RU
11 ボールベアリング 1
▲QV
QU が ジネ ^
ZQJ
1↓ 波座金 1
▲
40 疎ノ 金
(Z
^U
“ム ステータ 1
▲11
41 ↑ノヵーブ 1
▲11
n乙 小形六角ボルト 4
1 嬢 ガ刺朴1▲
‘ー1.'1iiEE.十十十\
② 反転機開閉用ギヤードモータ構造図
18 NH 反転機点検基準表及び点検表
日
常
,リミUノは,ハンドー
定 期 点 検 項 目 点 検 方 法 点 検 基 準1ケ月
3ケ月
l年
○ 表 示 筋友 目視 表示しているrしO
吊 金 具リンク麦形及び . 目視 及ノ-ク,誉 誓ひノないこと
O 」ングバーの変形 目ネ見 亦形等のない}しイテンションボルトの緩み 締付ボルト点検 緩みのないことO
○
操作スイッチ及び制御盤
電 動 機
r ′」一 r 目視 下常に動作すスrし
ケーブル締付け状態分解点検 ネジの緩み等のないこと○
○ 接点の摩耗 分解点検 著しい摩耗,損傷がないこと
‐ブルの外傷 目視 導線の露出等のないこと○
○○ 色縁の状況
ごットネジの緩み 募抵抗計で測定点検 立
川
MQ 以上愛みのないこと
O 暖縁の、棒鋼 緯 娯楠計で測定 lMQ 以 トうれ,損傷 分 点検 損傷,変形等のないこと○
()、 ー フ
ットネジの緩み 分 点検 系みのない し・レーキギヤップの状況 測
=≧
;、
定内であること○O ー'イニングの摩耗 分角点検 ,測定 規定内であること
生育目 目.・ '
実に停止すること○○ フレーム 薄造 目視 破損,変形等
こと
○ドラム及び
ギヤ
ランジの破損 目視 破損,変形等のなこと
○ ラムの摩耗 目視 著しい摩耗,損傷のこと
○鰯骨油の状態 目視 油不足,汚れ等のない
こと○
○運 転
回転方向 目視 巻き込み方向が正常であること
○ 回転異常音 聴取 打撃,異常音のないこと
○ ○ スリング スリングの損傷,摩耗 目視 著しい摩耗,損傷のないこと(P9参照)
17
NH 反転機点検記録表年 月度定期自主検査表
検 査 年 月 日 責任者
年 月 日 検査者
区 分 点 検 項 日 点 検 基 準 詳細状況及び処置
I 吊金具 ]取付ボルトの仏態□外観の状態
緩みのないこと破損、変形のないこと
異常あり 異常なし
2押釦スイッチ及び制御盤
口外観の状態□操作ケーブルの状態□マグネット等の取付状態□接点の摩耗☆□絶縁の状態☆
破損、変形のノよいこと導線の露出等のないこと緩みのないこと著しい摩耗、損傷等のないこと1MQ 以上あること
異吊のり 異常なし
3 電動機□取付ボルトの状態口外観の状態[絶縁の状態☆
緩みのないこと破損、変形のないこと1MQ 以上あること
異常あり 異常なし
4
一5
ブレーキ
フレーム
]取付ボルトの状態□ギャップの調整状態□ライニングの摩耗☆□制動状態□外観の状態
糸霞みのないこと規定内であること規定内であること正常に停止すること破損、変形のないこと
異常あり 異常なし
異常あり 異常なし
6
ドフム及びスプロケットホイーノレ
ロノランジの敬煩□ドラムの摩耗☆□ギヤの損傷、摩耗☆□ギヤの給油状熊
廠 損 、次ノークvノ′卿 に と
著しい摩耗、損傷等のないこと著しい摩耗、損傷等のないこと油量の状能及び劣化の有無
異常あり 異常なし
7バツテリー(DC用のみ)
□電圧の確認□比重の確認□バッテリー液の確認
12V 以上であること規定値以上であること規定量以内であること
異常あり 異常なし
8 運転 □作動状態 円滑にir謝リラること 異常あり 異常なし
9 スリング □列観の状態□スリングの摩耗
破損、損傷等のないこと規,定内であること
異常あり 異常なし
*その他特記事項
注1) ☆印は年1回その他は毎月(一部は3ヶ月)の点検とし、運転状態・スリングは目視にて日常点検とする。
井2) ブレーキライ ング スリングの磨耗開庶等汁取扱説明書も参照一
18
19 故障について
① 使用中に、異常と思われた場合には、ただちに作業を中止し、点検修理を行って下さい。
② 故障の対策は故障が起こらないように十分な予防処置を施すことが大切です。
③ 故障が起きたら修理を行う事が第一と考えられがちですが、その原因を取り除いて修理するので
なければ、再び同様な故障をおこすことになります。故障が起きたらその原因を追求し、それを
取り除く処置を行う事が肝要です。
④ 主要生産機械として使用される場合は、故障時に生産をストップさせる可能性がありますので、
予備機を準備しておかれる事をおすすめいたします。
20 故障の原因と対策
故 障 の 状 況故 障 の 原 区対 策 方 法押しボタンの表示と動きが起前になっている“
電源の位相が逆になっている。 電源線3線のうちS相(接地用)を除くっ玄白を入れ替える
反転機に触れると感電する。
①本体がアースされていない。②結線部分が裸になり本体に触れ
ている。③電機部品が絶縁不良を起こして
いる。
①アースを完全にする。②個々の結線部分を調べる。
③不良箇所を調べ修理する。
電動機がうなって動かなし、o
電動機が動かない。
①甚だしい過負荷。②甚だしい電圧降下。③電源線が細すぎる。④配線ケーブルの断線。⑤各々結線部分,押しボタンスイッ
チ等の接触不良。⑥電磁接触器の不良。⑦表示トルク以上の偏心荷重がか
め)っている。
①定船荷重以下とする。②定格電圧まで電圧を上げる。⑧適正な雷マ盾縛し取り替える。④断線部分を修理する。⑤不良部分を修理する。
⑥修理又は取り替える。⑦定格トルク以下とする。
規定の荷重を動かせなし、。
①甚だしい電圧降下。②電動機の故障。③減速部の故障。④結線部分の不良。
①定格電圧まで電圧を上げる。②電動機を点検修理する。③減速部を修理する。④結線部分を修理する。
電動機が過熱する。
①過負荷ぐある。②電圧が変動している。③起動回数又は使用頻度を超え
ている。④電磁ブレーキの不良(半ギキの
状熊 )
①疋怜荷重以下を」づる。②電圧を点検する。③高頻度形にするか、一段上
の容量のものを使用する。④ブレーキを修理する。
ギヤ音がいつもより大きし、
①油不足又は皆無で長期使用たため軸受ギヤの摩耗。
②組立不良。
①分解修埋、部品交換。
②正規に組み立てる。
ブレーキの滑りが大きい。①ギャップの不良。②ブレーキライニングが摩耗限界
である。
①ギヤツフセ調整する。②ライニングを点検交換する。
19
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伊達 鶴巻 福永 細羽 名称
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