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所 在 地 東京都中央区京橋1-19-10
主 要 用 途 事務所
建 築 主 株式会社NIPPO
設計・監理 株式会社日本設計
株式会社NIPPO
施 工 NIPPO・大日本土木建設工事共同企業体
P C 工 事 オリエンタル白石株式会社
建 築 面 積 584.75m2
延 床 面 積 5,397.91m2
階 数 地上10階、地下1階
最 高 高 さ 47.01m
主 要 構 造 PCaPC造・RC造 免震構造
N I P P O 本 社 ビ ル J S C A賞 作 品 賞 中 村 伸
撮影:川澄・小林研二写真事務所
撮影:川澄・小林研二写真事務所
建物概要
東京駅に直結する八重洲通り、これと立体交差する首都高速道路、その上
部人工地盤上の公園、NIPPO本社ビルは、さまざまなインフラが立体的に結節
する位置にある。この立地特性を最大限に活かす架構計画を提案することが
構造設計者の役割であると考えた。提案した1枚のスケッチは、マンションの
建つ西側には耐震要素となる心柱を配置して耐震性を確保し、開かれた眺望
を獲得できる首都高速側に向かって、心柱から梁せいを絞って開放感が増し
ていく架構計画である。梁形状はプレキャストプレストレストコンクリート
造(以下、PCaPC造)を採用することで特異な形状を実現しているが、PCaPC造
特有の型枠転用を意識した石膏模型により梁形状を検討している。内部空間
は、大梁は水平時のモーメントに応じた梁形状、小梁は長期応力のモーメン
トに応じた梁形状とすることで有機的なリズムを与える空間となっている。
2018年6月に竣工を迎えたNIPPO本社ビル。ワーカーは上下階の移動時にスト
レスなく外周部の階段を利用している。また、週末の夜には照明を点灯し、
ダブルスキンによる内部のアクティビティとPCa梁の連続性を積極的に街の明
かりとして映し出している。1枚のスケッチからはじまった設計は関係者の
方々との多くの議論により、NIPPOならではのワークプレイスを実現し、竣工
後も親しまれている。 石膏模型による形状確認
構造からの1枚のスケッチ