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令和2年研究成果最適展開支援プログラム(A-STEP)
の制度変更について
令和2年2月
2
(令和2年度予算 政府原案資料)
A-STEPについて
3
⽬的⼤学等で⽣まれた科学技術に関する研究成果を国⺠経済上重要な技術として実⽤化することで、研究成果の社会還元を⽬指す技術移転⽀援プログラム
特⻑ 産学が共同研究を⾏う前の段階から企業による実⽤化開発の段階まで、
研究開発の状況に対応した複数の⽀援メニューを⽤意 どの段階からでも応募可能 実⽤化に近づくにつれて企業の役割等が⼤きくなる傾向に合わせた設計 医療分野を除く、幅広い研究分野が対象
変更の主な内容
4
産学連携に挑戦する研究者の拡⼤ 先端的な基礎研究成果を持つ研究者を企業探索段階から⽀援 若⼿研究者(40歳未満)の提案を促すため⼀部要件の緩和を実施
マネジメント強化 推進アドバイザー等による課題毎の個別マネジメント 有望シーズの進捗を制度全体で把握し育成
⽀援メニューの⾒直し ⽀援メニューを分かりやすく再構成 課題提案書の様式の簡素化、⽀援メニュー間で⼀部共通化
制度変更について(令和2年度から)
5
フェーズ 機能検証フェーズ 産学共同フェーズ 企業主導フェーズ⽀援タイプ 試験研究 実証研究 シーズ育成 NexTEP-B NexTEP-A
⽀援対象⼤学等のシーズが企業ニーズの解決に資するかどうか確認するため
の試験研究を⽀援
企業との本格的な共同研究に進むために必要な実証的な研究を⽀援
⼤学等の研究成果に基づく技術シーズの可能性検証及び実⽤性検証を⾏い、中核技術の構築を⽬指す産学共同の研究
開発を⽀援
研究開発型中⼩企業による⼤学等の研究成果に基づく技術シーズの
実⽤化開発を⽀援
企業による⼤学等の研究成果に基づく技術
シーズの⼤規模な実⽤化開発を⽀援
課題提案者 ⼤学等の研究者 企業と⼤学等の研究者 企業
⽀援規模 〜300万円原則1年
〜1,000万円原則1年
2,000万円〜5億円2〜6年
原則、上限3億円原則、最⻑5年
原則、1億円〜15億円原則、最⻑10年
資⾦の種類 グラント マッチングファンド 返済型
⽀援メニュー トライアウト産学共同 企業主体
育成型 本格型 マッチング型 返済型
⽀援対象⼤学等のシーズが企業
ニーズの達成に資するか、可能性を検証する
⼤学等の基礎研究成果を企業との共同研究に繋げるまで磨き上げ、共同研究体制の構築を⽬指す
⼤学等の技術シーズの可能性検証、実⽤性検証を産学共同で⾏い、実⽤化に向けて中核技術の構築を⽬指す
実⽤化・事業化に向けて、⼤学等の研究成果・技術シーズに基づく企業主体による
実⽤化開発を⾏う
課題提案者 ⼤学等の研究者 ⼤学等の研究者 企業と⼤学等の研究者 企業
⽀援規模 上限300万円(総額)最⻑1.5年
上限1,500万円(年額)最⻑2.5年
上限1億円(年額)最⻑4.5年
上限5億円(総額)/最⻑5.5年
原則上限10億円(総額)/最⻑5.5年
資⾦の種類 グラント マッチングファンド マッチングファンド 返済型
強化促進策 産学連携に挑む研究者を⽀援若⼿研究者を積極的に採択 ベンチャー企業への⽀援拡充(柔軟な企業負担)
令和元年度まで
令和2年度から
トライアウト(可能性検証)について
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⽬的・狙い ⼤学等の研究成果が、企業が獲得を期待する「新たな技術」の実現に
資するかを検証する。 全国各地の多様な技術的ニーズに研究成果を活⽤することを促すこと
を⽬的に、テーマの先進性に限らず、地⽅創⽣等も評価の視点に活かす。
技術の実現性判断に必要なデータや知⾒を得ることで、本格的な産学共同研究開発に繋げていくことを⽬指す。
特⻑ マッチングプランナーが、産学協働の芽出し、次の展開へのステップ
アップを⽀援。• 全国規模のネットワークを活かしたマッチング• 公募による研究開発費⽀援制度の活⽤助⾔• 採択後のフォローアップ
トライアウト(可能性検証)の仕組み
7
項⽬ 内容
課題提案の要件
⼤学等シーズ活⽤のための研究開発であること 企業による具体的技術イメージと、実現性判断に必
要な研究⽬標が⽰されていること
提案者
研究責任者︓研究シーズの創出に関わった⼤学等の研究者
原則として、研究責任者、企業、⽀援⼈材(産学コーディネータ/URA等プロジェクト推進を⽀援する者。企業担当者が兼ねても可)が共同で提案
研究開発体制 ⽀援⼈材がチーム内調整・進捗管理などを実施
⽀援規模 ⾦額︓上限300万円(総額)(間接経費を含む)期間︓最⻑1.5年
資⾦タイプ グラント
JSTによるマネジメント
マッチングプランナーが⽀援⼈材と連携し、研究開発の⽅向性等を助⾔
強化促進策 多様なテーマを⽀援するべく、地⽅創⽣等の観点も
活⽤する 若⼿研究者の提案者要件を緩和する(「企業は任意
とする」)とともに、積極的に採択する
PD
PO
JST
外部有識者 ・・・
マッチングプランナー
ニーズ元企業
企業担当者
支援人材(コーディネータ、企業担当者等)
その他の大学等及び企業等
代表機関(大学等)
研究責任者
研究開発実施体制
✔研究開発の委託✔実施管理✔事後評価✔追跡調査
✔各種報告
✔進捗確認✔次の研究開発段階への橋渡し
など
産学共同(育成型)について
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⽬的・狙い
⼤学等における新規性・優位性のある基礎研究成果について「学」と「産」のマッチングを⾏い、将来的な社会実装に向けた共同研究体制の構築を⽬指す。
本⽀援メニューによる⽀援終了時には、産学共同(本格型)への応募が可能となる体制を構築し、実⽤化に向けた研究開発を継続していただくことを期待。
※ 研究を推進するとともに、企業訪問や知財形成等、産学共同研究の体制構築のための活動も実施いただきます。研究者自ら積極的に取り組むことが必要です。
産学共同(育成型)の仕組み
9
項⽬ 内容
課題提案の要件
⼤学等の基礎研究成果(シーズ技術)が存在すること 研究者が想定する社会的・経済的課題とその解決
策(アイデア)が⽰されていること
提案者 研究責任者︓シーズの創出に関わった、⽇本国内の⼤学等に所属している研究者
研究開発体制 単独の機関の他、複数の⼤学等の参画も可能 研究開発を推進するとともに、産学共同研究の体
制構築を推進
⽀援規模⾦額︓上限1,500万円(年額)(間接経費を含む)
初年度は上記の半額が上限期間︓最⻑2.5年
資⾦タイプ グラント
JSTによるマネジメント
課題毎に推進アドバイザーを配置。研究開発の⽅向性等を助⾔
企業探索、マッチングについても⽀援
強化促進策 若⼿の研究者を積極的に採択する
代表機関(⼤学等)研究責任者
課題の募集・採択 研究開発の委託 評価の実施 追跡調査の実施
研究開発チーム
推進AD
参画機関②(⼤学等)
参画機関①(⼤学等)
研究開発の推進 産学共同研究体制の構築
研究開発サポート 産学共同研究体制
の構築支援
各種報告
評価AD
査読委員
PD
PO PO PO
ICT・電子デバイス、ものづくり 機能材料 アグリバイオ
評価AD
査読委員
評価AD
査読委員
JST
JST
産学共同(育成型)の仕組み(補⾜)
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項⽬ 内容
課題提案の要件
育成型におけるシーズは新規性・優位性のある基礎研究成果(シーズ技術)で、社会的・経済的課題の解決策の礎となるもの。特許等の知的財産に限定されません。
提案時点で具体的な企業ニーズは求めません。なお、既に企業と共同研究を進めているシーズの場合、共同研究の内容に基づく提案は産学共同(本格型)にご応募ください。
提案者
次の条件を満たしていれば⾮常勤の⽅でも可能です。①常勤の研究者と同等の研究環境を有すること、②所属機関が研究担当者としてJSTと委託研究契約を締結可能であること。
研究責任者が応募可能な課題提案の数は、⼀⼈あたり1件となります。研究責任者として産学共同(育成型)に複数の課題提案を応募することは出来ません。
資⾦タイプ 企業等に対して、JSTから直接委託、⼤学等から再委託のいずれも出来ません。
マネジメント
推進アドバイザーは、産学共同体制の構築に対する助⾔等のサポートを⾏うJST職員または外部有識者で、課題毎に選任されます。研究責任者と常にコミュニケ-ションを取れる体制とし、共に⽬標の達成を⽬指します。
JSTはマッチングイベントの開催や企業訪問の⽀援など、産学共同研究の体制構築に向けた⽀援を実施します。
強化促進策 若⼿の研究者を積極的に採択します。
産学共同(本格型)について
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⽬的・狙い ⼤学等の研究成果に基づく顕在化したシーズの可能性検証及
び実⽤性検証のため、産学共同での本格的な研究開発を実施する。
社会的・経済的なインパクトに繋がることが期待できるイノベーションの創出に向け、科学技術の知⾒に基づいた、中核となる技術の構築、或いは中核技術の構築に資する成果を得ることを⽬指す。
※ 本支援メニューによる支援終了後には、得られた成果を基に、企業において実用化に向けた研究開発を継続していただくことを期待します。
産学共同(本格型)の仕組み
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項⽬ 内容
課題提案の要件
⼤学等の研究成果に基づくシーズが存在していること。かつ、シーズを所有する機関等による同意が得られていること。シーズは特許等の知的財産。
シーズの可能性及び実⽤性を検証するための具体的な計画が⽴案できており、達成すべき⽬標が明確にされていること。
提案者
①企業責任者(プロジェクトリーダー)︓⽇本の法⼈格を有する⺠間企業に常勤していること
②研究責任者︓シーズの創出に関わった(シーズが特許の場合、発明者である)、⽇本国内の⼤学等に所属している研究者
研究開発体制
複数の企業、⼤学等から成る研究チームも可能 JSTは各機関と個別に委託研究開発契約を締結 研究チームの全機関で共同研究契約を締結
⽀援規模⾦額︓上限1億円(年額)期間︓最⻑4.5年※ 初年度は上記の半額が上限
資⾦タイプ マッチングファンド
PD
PO PO PO PO
代表機関(企業)
代表機関(⼤学等)
研究責任者企業責任者プロジェクトリーダー
参画機関①(企業/⼤学等)
参画機関②(企業/⼤学等) ・・・
課題の募集・採択 研究開発の委託 評価の実施 追跡調査の実施
各種報告
産学共同研究チーム
第1分野(ICT・電子デバイス)
第2分野(ものづくり)
第3分野(機能材料)
第4分野(アグリバイオ)
評価AD
査読委員
評価AD
査読委員
評価AD
査読委員
評価AD
査読委員
JST
「産学共同(本格型)」マッチングファンドについて
13
JST委託費⾃⼰資⾦
a
直接経費間接経費
企業⾃ら⽀出する資⾦(⾃⼰資⾦)にマッチング係数を乗じた⾦額を上限として、 JSTがその企業に対して委託費(間接経費を含む)を⽀出。
⼤学等
企業A(資本⾦20億円)
企業B(資本⾦3億円)
企業C(資本⾦3千万円)
b
a b
a b
マッチング係数は以下の通り① 資本⾦10億円超の企業︓1倍② 資本⾦10億円以下の企業︓2倍③ 資本⾦1億円以下、⼜は設⽴10年以内の
企業︓3倍 ⼤学等へのJST委託費はマッチングの対象外 ⾃⼰資⾦として計上可能な経費は以下の通
り JST委託費の直接経費に相当するもの 特許管理経費 ⼤学等への共同研究費、等
マッチングは原則として実施期間(通算)で⾏う
a:b=1:1
a:b=1:2
a:b=1:3
※間接経費の上限は直接経費の30%
マッチングの例
企業主体のしくみ
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科学技術振興機構(JST)
シーズ(原権利(特許))の所有者(⼤学等)
実施料を還元
実施料
必要に応じて再委託
実施権(再実施権付)
実施権+
開発費
開発実施企業(申請者)
⼤学等の特許技術を核とした実⽤化開発
を実施
特許は出願中を含む
企業主体の概要
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資本⾦10億円以下の企業が申請可能 マッチングファンド条件
マッチング係数︓2倍(⾃⼰資⾦※1× 2倍※2 ≧ JST開発費※1)
※1︓いずれも開発期間の累計額 ※2︓設⽴10年以内の企業は、マッチング係数は4倍
開発実施企業として、2社による共同申請が可能 2社の各々がマッチングファンド条件を満たすこと。
●マッチング型
●返済型
従前とおり、1社での申請も
可能
開発成功と認定された場合 JST⽀出額を10年以内の無利⼦・年賦返済(⼀括も可)
開発不成功と認定された場合 JST⽀出額の10%を⼀括返済(90%は返済不要) 但し、開発終了後、企業における開発継続・事業化は不可
採択時に設定する「技術的基準」によ
り成否を判断
開発リスクは国が負担
お問い合わせ先
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メニュー 問い合わせ先
トライアウト 産学連携展開部 地域イノベーショングループe-mail: [email protected]
産学共同 産学連携展開部 研究⽀援グループe-mail: [email protected]
企業主体 産学共同開発部 事業推進グループe-mail: [email protected]
A-STEP相談窓⼝ https://www.jst.go.jp/a-step/consul/