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法律専攻「演習」 ゼミ内容紹介

法律専攻「演習」 ゼミ内容紹介 · ゼミの内容についてご質問やご要望があれば、木曜4時限のオフィス・アワーに研究室 (若木タワー0703)にお越しいただくか、月曜日3時限の「憲法Ⅱ」(2303教室)の前後に植

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法律専攻「演習」

ゼミ内容紹介

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法律専攻「演習」募集要項

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【目次①】 ※各教員名をクリックすると、クリックした教員の募集要項を確認することができます。

※各教員の募集要項上の【目次へ戻る】をクリックすると目次に戻れます。

※<政治科目>教員一覧はこちらをクリックしてください。

<法律科目>

■甘利 航司 P.3 ■鈴木 達次 P.16

■一木 孝之 P.4 ■関 哲夫 P.17

■植村 勝慶 P.5 ■高塩 博 P.18

■大江 毅 P.6 ■高橋 信行 P.19

■桶田 和子 P.7 ■高山 奈美枝 P.20

■小澤 直子 P.8 ■中川 孝博 P.21

■門広 乃里子 P.9 ■姫野 学郎 P.22

■川合 敏樹 P.10 ■平地 秀哉 P.23

■川村 尚子 P.11 ■蛭田 孝雪 P.24

■齋藤 隆夫 P.12 ■宮内 靖彦 P.25

■佐古田 真紀子 P.13 ■本久 洋一 P.26

■捧 剛 P.14 ■森川 隆 P.27

■佐藤 彰一 P.15 ■安田 恵美 P.28

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法律専攻「演習」募集要項

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【目次②】 ※各教員名をクリックすると、クリックした教員の募集要項を確認することができます。

※各教員の募集要項上の【目次へ戻る】をクリックすると目次に戻れます。

※<法律科目>教員一覧はこちらをクリックしてください。

<政治科目>

■浅井 亜希 P.29 ■芝崎 祐典 P.36

■磯村 早苗 P.30 ■田中 和子 P.37

■稲垣 浩 P.31 ■永森 誠一 P.38

■小原 薫 P.32 ■藤嶋 亮 P.39

■茢田 真司 P.33,34 ■宮下 大志 P.40

■坂本 一登 P.35

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法律専攻「演習」募集要項

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教員名 甘利 航司

演習テーマ 刑法の基本概念の検討

演習内容

本演習は、刑(事)法でよく使われる言葉(基本概念)を出発点にして、そこで議論とな

っていることを分析していくものです。刑法を中心に扱いますが、できるだけ刑事訴訟法そ

して刑事政策学にもふれるようなかたちで議論をしていきたいと思っています。内容として

は、次のようなものを予定しています。「故意」(危険運転致死傷罪における故意、薬物事案

における故意、故意の刑罰加重機能、事実の錯誤における故意)、「公務員の刑事責任」(公務

員の過失不作為責任、警察官による車両の追跡と事故、賄賂罪の成立範囲、公務員の政治活

動に対する処罰と憲法上の問題)、「同意」(法益関係的錯誤説の検討、各種犯罪と同意、刑事

手続きにおける同意、行刑における同意)、「危険」(未遂犯における危険、放火罪における危

険、再犯の危険性判断)、「減免政策」(中止犯における必要的減免、自首における任意的減

軽、拐取罪における必要的減軽、司法取引と減免政策)です。

本演習では、処罰する側と処罰される側が相互に納得できるような理論を追及します。そ

こでは、個人の自由と平等を最大限尊重する、(伝統的な)刑法理論を前提とします。そのた

め、厳罰政策を採用するものではありません。また、本演習では、それ自体が実質的な解釈

基準を示すような(透明度の高い)理論を追及したいと思います。そのため、多くの説を混

ぜ合わせて出てきた、妥協案のような「折衷説」を是とするようなものではありません。

教科書 橋本正博『刑法総論』(新世社、2015 年)

*購入の必要はありません。

参考文献

備考

本演習は、刑法科目を履修して、刑法に興味をもった人向けの演習です。簡単なことを扱

うわけではありませんが、できるだけ分かりやすく説明していきたいと思います。なお、報

告はひんぱんにあたります。

注意してほしいのですが、本演習では、無断欠席が 1 回でもあれば、その時点で、以後の

授業への出席ができなくなります。

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教員名 一木 孝之

演習テーマ 民法(財産法)判例読解

演習内容

【内容】

前期:「これまでに下級審裁判例を読んだことがない、というゼミ生一人ひとりが、最高裁判

例を読みこなせるようになるためのトレイニング」を重ねます。

後期:毎回、民法財産法にかかわる最高裁判例を 1 件取り上げ、担当者のレジュメを用いた

報告を受けたのち、ゼミ生全員で、そこに含まれる論点を検討します。

【ゼミの雰囲気】

・「法学部に入ったのだから、判例が読めるようになりたい」「1 年間、腰を据えて民法(財産

法)を勉強してみたい」という人を歓迎します。

・ゼミでの「密な人間関係」「レクリエイションのような楽しさ」を過度に求めない人向き。

*コンパは、年 2 回程度です。合宿は、ゼミ生からの希望があれば、検討します。

【問い合わせ】

メール宛先:[email protected]

*送信時には、件名を付したうえ、署名(学籍番号・氏名)を忘れないこと。

教科書

特になし。

参考文献 潮見佳男・道垣内弘人編『民法判例百選 I 総則・物権[第 7 版]』

中田裕康・窪田充見編『民法判例百選 II 債権[第 7 版]』

備考 出席は義務です。欠席の甚だしい者には、受講を認めない場合があります。受講態度不良の

者(消極的姿勢に終始するなど)についても同様です。

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教員名 植村 勝慶

演習テーマ 外国人の人権でディベートをしよう!

演習内容

2017 年度のテーマは、「外国人の人権でディベートをしよう!」です。「外国人の人権」に

ついて、法廷教室で、検察官や弁護人、原告や被告、裁判長の役になり、裁判風でディベー

トします。「裁判風」と言っても厳密な裁判手続で行うわけではありません。お互いの立場

を決めて主張を行うという程度です。教員は、傍聴人に徹します。「外国人の人権で」とい

うと一見むずかしそうですが、要するに、「外国人の人権」を切り口として、一人ひとりが「か

けがいのない存在」であるという「人権」の視点から、グローバル化社会のありようを考え

たいということです。それは、私たち「日本人」の人権保障を考えることにもなるでしょう。

可哀想だから助けてあげようという単純な話だけではありません。人権と人権が対立する場

面もあり、それらのバランスを追求することも必要になります。みなさんから提案があれば、

「外国人の人権」以外のテーマも扱います。事前に配布する資料を読んで、自分なりの意見を

持ち、相手の主張を理解して、元気にディベートしてください。

このゼミでは、学期末など年に数回の飲み会があり、夏合宿があります。ゼミの一環とし

て、よろしくお付き合いください。授業以外でも、3年生・4年生・教員の垣根なく、お互

いにコミュニケーションをとり、気楽にディベートできる雰囲気をつくりましょう。

参加希望者は、このゼミ専用の応募用レポート用紙(若木タワー7階の法学資料室で配布)

に記入して、法学資料室にご提出ください。レポートの記入内容についてのご質問を中心

とした面接を行います。

ゼミの内容についてご質問やご要望があれば、木曜4時限のオフィス・アワーに研究室

(若木タワー0703)にお越しいただくか、月曜日3時限の「憲法Ⅱ」(2303 教室)の前後に植

村にお声をかけていただくか、または、[email protected] まで直接メールにて

お問い合わせください。百聞は一見に如かず。ぜひゼミに見学に来てください(金曜日5

時限の 2401 の法廷教室)。アポなしで OK です。途中での出入りもご自由に。

教科書 近藤敦編著『外国人の人権へのアプローチ』(明石書店、2015 年)(予定)

参考文献 与那覇潤『日本人はなぜ存在するか』(集英社、2013 年)

山岸俊男『「日本人」という、うそ』(ちくま文庫、2015 年)

備考 面接の日時の都合がわるい場合には、事前にご連絡ください。なお、サークルやアルバイ

トによる申し出はご遠慮ください。

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教員名 大江 毅

演習テーマ 民事訴訟法演習

演習内容

本演習は、民事訴訟法に関する理解を深めることを最終的な目標とする。

ゼミは、受講生が創りあげるものである。民事訴訟法に関心があり、積極的にゼミを創り

あげようとする意欲のある学生の受講を希望する。具体的な授業スケジュール・使用教材等

については、受講生と相談して決める。なお、平成 28 年度は、ゼミ生の希望により、民事

模擬裁判をテーマとして取り上げ実施中である(民事模擬裁判の事例も受講生と協議して決

めている)。

ゼミ生の選考は、提出されたレポートの内容を資料として実施する。レポートには、ゼミ

志望理由、ゼミで取り組んでみたいテーマないし課題、ゼミへの要望事項、等について記載

のうえ、word または pdf ファイルで 11 月 30 日(水)23:59 までにオンライン提出す

ること(箇条書きでもよい)。なお、平成 28 年度から継続して本演習の受講を希望する者

については、申し込みは必要であるが、レポートの提出は免除する(ただし、従前の出席状

況等に鑑み、不合格とする場合がないとはいえない)。

教科書

追って指示する。

参考文献 追って指示する。

備考 無断欠席、多遅刻・多欠席には、厳しい対応をとる。

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教員名 桶田 和子

演習テーマ 民法に関する重要判例の分析・検討

演習内容

皆さんは、民法についてはすでに講義を受けていると思いますが、実際に紛争に直面した

際、解決方法を導き出すのはなかなか難しいのではないでしょうか。そこで、本演習では、

民法に関する重要な判例を検討することにより、民法の基礎知識を再確認し、社会生活にお

いて紛争に直面した際、問題点を把握し法的解決を図ることのできる素養を養うことを目的

としています。

具体的には、ゼミナール形式で、報告者が選択した判例について調べて報告し、その報告

に基づいて全員で検討を行います。はじめは、直感的に「いい、悪い」「妥当、妥当でない」

でのよいですが、次第に法律的な議論をしていければと思っています。そのためには、報告

者以外の者もその判例について予習し、発言してもらいたいと思います。内容としては、民

法(財産法)の重要な判例を取り上げていく予定ですが、詳しくは、第 1 回授業時に参加者

と相談して決めようと思います。

評価については、学年末に各自選んだテーマに基づいて小論文を提出し、出席・報告・発

言・小論文などを総合的に勘案して評価します。

なお、このゼミでは、ゼミ生の親睦を深めるため、毎年ゼミ生の企画で数回のコンパをし、

和気あいあいとした雰囲気で学年をこえ交流を深めています。2年間ゼミに参加することを

条件とし、あらゆる面で積極的な参加をする意欲のある学生をもとめています。

応募にあたっては、「演習を受講するにあたって」という題目でレポートを 11 月 29 日

17 時までにオンラインで提出してください(現ゼミ生については、レポートを免除します)。

このレポートには、自己紹介、志望動機、将来について、どんなゼミにしたいかを必ず記載

して下さい。また選考にあたっては、面接を行い、レポート、面接を総合的に評価し、やる

気のある者を選考します。

教科書

第 1 回授業時に指示します。

参考文献 適宜授業で紹介します。

備考

原則として、欠席・遅刻は認めませんので、必ず出席してください。

面接時間が昼休みから 3 限にかかるため、その時間に講義がある学生は事前に連絡して

ください([email protected])。

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教員名 小澤 直子

演習テーマ 家族と法・法情報

演習内容

家族法は家族関係に由来する人的問題や財産問題を扱います。明治民法下の「家」制度が廃

止され、新たな家族法の下、特別養子法や成年後見法が制定されました。平成 8 年法制審議

会「民法の一部を改正する法律案要綱」の議論がありますが、男女共同参画基本法、児童虐

待防止法、DV 防止法、人事訴訟法、家事事件手続法などが成立しました。近年の生殖補助

医療の進展は親子法の見直しを迫ります。児童虐待防止を目的とする親権停止制度が設けら

れ、離婚後の子の監護に関する「面会交流」「監護費用の分担」が明記されました(平 23 年

法律 61 号)。非嫡出子(=婚外子)法定相続分規定の違憲判決(最大決平 25.9.4 平 24(ク)第

984 号)を受け、民法 900 条 4 号が改正されました(平 25 年法律 94 号)。「国際的な子の

奪取の民事上の側面に関する条約」が発効(平 26.4.1)し、平成 28 年 7 月「民法(相続関

係)等の改正に関する中間試案」が公示され、10 月パブリックコメントが公表されました。

演習では親子、夫婦、家族をめぐる様々な問題を検討します。その際には法令・判例・文献

等の資料を適切に選び、数多く読むことが重要です。新聞記事にも注目しましょう。リーガ

ル・リサーチの基本を踏まえ、報告者にはレジュメを作成してもらい討論をし、学年末に各

自レポートを提出します。成績は報告、発言及びレポートを基に評価します。視ること、考

えること、疑うこと、議論をしましょう。

教科書

適宜指示します。

参考文献 同上

備考 無断欠席は厳禁です。欠席の場合は事前に連絡を下さい。

教務課より 本ゼミは平成 29 年度限りの開講です。

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教員名 門広 乃里子

演習テーマ 家族法改正案

演習内容

門広ゼミでは、ここ数年、「自分たちで家族法改正案を作ってみよう!」と題して活動して

います。

同性婚、事実婚、親権、養子、高齢者と法、人工生殖補助医療など、テーマは様々。同じ

テーマでも年度によって切口が異なったり、また議論が深まるにつれて新たな論点を発見し

過去の改正案を修正するなどしています。最終的には多数決で可決。年度末にはゼミ成案を

発表し、外部の先生に論評していただきます。また、年度によってはゲストスピーカーをお

迎えして、お話をうかがいます。

以上のような活動を含むゼミ運営はすべてゼミ生によって行われます。例年、ゼミ長 1 名

と副ゼミ長 2 名は選挙によって選ばれ、記録担当者は他薦・自薦により決まります。関心・

意欲のある学生諸君、大歓迎です。

教科書

後日、指示します。

参考文献 後日、指示します。

備考 無断欠席は厳禁です。

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教員名 川合 敏樹

演習テーマ 行政法・環境法の基本的・専門的問題を学ぶ

演習内容

本ゼミでは、行政法と環境法(主に国内環境法)の制度・理論・実務・裁判例などを学び

ます。前期では、ゼミ形式での学習に慣れるとともに、行政法や環境法の基本を理解するこ

とを目標とします。後期では、考察対象の選定にゼミ生の希望を取り入れつつ、ゼミ生のよ

り主体的な参加に基づいて、より各論的・専門的な考察を進める予定です。今年度扱ってい

るテーマは、行政訴訟の基礎(環境基準の取消訴訟など)のほか、国家補償(水俣病訴訟、

都市計画法や自然公園法上の土地利用制限と損失補償など)やまちづくり(景観保護、自治

体の出訴資格、水管理など)です。この他にも、大気・水・動植物などの保護、災害予防を

はじめとするさまざまな法的問題が考察対象になりえます。希望者は個人でのリサーチペー

パー(ゼミ論文)の執筆も可能です。

ゼミ全体の懇親を図るためのコンパやゼミ合宿については、特にゼミ生による主体的な企

画・運営を期待しています(今年度はコンパ多数と 1 泊 2 日の夏合宿を実施しました)。ゼ

ミで学び、ゼミを創っていくのは、他ならぬゼミ生自身なので、ただ教室に来るだけの学生

は望みません。ゼミでの学習と懇親目的の行事の双方について主体的に参加・運営できる学

生の応募を待っています。「ゼミに入らなければ、こんないろいろな人たちと議論や談笑を

して『仲良く』なる機会なんてなかった!」と言えるゼミにしてほしいと考えます。

ゼミの様子の一部は法学部 FB でも見ることができるので、興味のある方は確認してみ

てください(https://www.facebook.com/kokugakuinlaw)。

教科書

参加者の関心や理解度に応じて、プリントやその他の教材を適宜使用します。

参考文献 開講後に適宜指示・紹介します。

備考 原則として遅刻・欠席不可。どうしても遅刻・欠席せざるを得ない場合は、理由を付して

事前に連絡すること。

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教員名 川村 尚子

演習テーマ 民法演習

演習内容

この演習では、民法のうち主として財産法に関する基本問題を取り上げ、具体的な事例を

検討対象としながら、民法の基本的な制度、その趣旨、機能について学習していきます。基

本的な知識を習得することはもちろんですが、なにが問題となっているのかを発見し、資料

等を調査・収集し検討をおこなったうえで、その結果を説明して議論する力を養うことを目

標とします。

具体的には、最高裁の重要判例について担当班にレジュメを用いて報告してもらい、それ

に基づいて全体で討論をします。したがって、担当班以外の受講生にも予習をして積極的に

発言することが求められます。どの判例をとりあげるかについては、最初の授業のときにみ

なさんの意見も聞きたいと思います。学年末に各自が選択したテーマについてレポートを提

出します。

評価については、レポート、出席、報告、討論・質疑などを総合的に評価します。

コンパは、受講生の希望に応じて、受講生に企画してもらいます。

ゼミの応募については、(1)志望理由、(2)民法(財産法)のなかで関心のあるテーマ、(3)

簡 単 な 自 己 紹 介 を A 4 用 紙 2 枚 程 度 ( 横 書 き /1,200 字 程 度 ) に 書 い て 、 川 村

[email protected])まで直接 e-mail で、11 月29日 12 時 50 分までに送付

してください。その際、件名には、「平成 29 年度ゼミの応募」と書いてください。

教科書

テキストについては、開講時に指示します。

なお、必ず最新の六法を持参すること。

参考文献 開講時に指示します。

備考 欠席・遅刻は原則として認めません。やむを得ない事情で欠席するときは、必ず事前に

川村まで直接連絡すること。

教務課より 平成 29 年度より新しく着任される先生です。

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教員名 齋藤 隆夫

演習テーマ 不動産登記法

演習内容

不動産登記は、住宅の購入やそれにともなうローンの利用、親の死亡による相続などの際

に利用される極めて身近な法制度である。不動産登記というと、民法の文脈では争いを前提

として権利の優劣の判定をする気難しい制度として登場する。しかしこの制度自体は争いを

起こさないために作られたものであり、本演習はこれを物権変動の中で論理的に学習するの

ではなく、自分が登記を必要としたときに、何処で何をしたらいいのかの「スキル」の修得

を学ぶもので、具体的には、与えられた事例に民法等の実体法をあてはめてどういう法律行

為(法律事実)があったかを評価し、そのうえで登記に至るプロセス(手続)を実践的に学

習していく。

不動産業はもとより銀行等、不動産をめぐる権利関係への法律知識を日常的に必要とする

仕事を目指す人や、宅地建物取引士や司法書士等の資格取得を目指す人を歓迎する。なお、

本演習の履修にあたっては、不動産登記の手続が民法、特に財産編の知識を前提とするため

に、物権・債権・総則の授業について、履修済であるか履修予定であることが望ましい。

教科書

集中講義 不動産登記法 成文堂

参考文献 不動産登記の仕組みと使い方 成文堂

備考

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教員名 佐古田 真紀子

演習テーマ 民事訴訟法の事案について議論する

演習内容

民事訴訟法を中心に民事法についての理解を深めるゼミです。

民事訴訟法の講義では、民事訴訟の種々の制度や大まかな流れの理解が中心となります

が、ゼミでは毎回、ひとつの事件を取り上げ、その問題点を深く掘り下げていきます。民

事訴訟法上の問題点とは、例えば「お寺の住職が解雇されても裁判上の救済は受けられな

いのか?」「盗んだ日記を証拠として法廷に提出することは可能?」「訴状が誤って被告

に届かないまま判決が下されても、被告は判決に服さなければいけないか?」等といった

ものがあり、様々な奥深い議論が交わされています。ゼミではこうした問題につき、ゼミ

生同士、文献を片手にざっくばらんに意見を出し合いながら、手続法的な考え方を修得し

ていきます。

毎年 10 月に、北は北海道、南は沖縄まで全国の大学から約 15 の民訴ゼミが集まって

討論する民事訴訟法合同ゼミに参加し、ゼミ生達は他大学の学生と充実した議論をし、交

流を深めています。まだできて 3 年目のゼミですが、この合同ゼミへの参加がゼミの中心

的なイベントとなりつつあり、学生達は合同ゼミを目標に、お互いに協力し合って仲良く

ゼミ活動を行っています。

学生により主体的に運営されているゼミですので、主体的に学ぶ意欲のあるみなさんの

ご応募をお待ちしています。

教科書

参考文献

伊藤眞 『民事訴訟法(第 4 版補訂版)』 (有斐閣)

高橋宏志 『重点講義民事訴訟法上・下(第 2 版補訂版)』 (有斐閣)

高橋宏志他編 『民事訴訟法判例百選(第 5 版)』 (有斐閣)

備考

民事訴訟法の授業を同時に履修してください。また、民法総則、債権各論、債権総論、物

権の講義を履修済みであるか、同時に履修することが必要です。裁判法B履修者を歓迎しま

す。

質問・相談がある場合は、[email protected] まで遠慮なくご連絡ください。

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教員名 捧 剛

演習テーマ ちょっと専門的な英文を読んでみたい。ついでに、それをもとに意見を述べてみたい。

演習内容

この演習は、たとえ現在はほとんど英文が読めなくても、種々の目的のために(もちろん

、単なる好奇心でもOKです)、英語で書かれたちょっと専門的な文章を読んでみたい、そ

して、願わくは、現在よりは、そうした英文をよりよく読めるようになりたいという人向

けのものとなっています。

そのために、毎回、事前に配布された英文(おそらく、その多くは新聞記事になると思い

ます)の日本語訳を発表してもらいます(英文の長さや難易度は、参加者のスキルにあわせて

調整するつもりです)。そして、その内容について各人が思ったこと、感じたことを日本語

で述べてもらおうと思っています。

面接においては、主として、なぜ、この演習を志望するのかをお聞きすることになりま

すが、その際に、自分の「やる気」を示す材料として、以下のURLのどちらかにアクセス

して、そこにある英文記事のどれか1つに目を通し(詳細に読む必要はありません。また、

わからないところは飛ばしてしまってかまいません)、その記事が扱っている問題について

自分はどのように考えるかを日本語で書いたものを持参してください(形式、字数はご自由

に。ただし、どの記事を読んだのかがわかるように、記事の英文タイトルを必ず記載して

ください)。なお、現在この演習を履修している3年生については、選考を免除します。

(1) http://www.theguardian.com/law

(2) http://www.independent.co.uk/voices/

教科書

なし

参考文献

なし(それほど難しくない[と思われる])英文資料(主として、新聞記事)を、毎回配布しま

す。

備考

なし

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教員名 佐藤 彰一

演習テーマ 民事訴訟の法と現実を理解する

演習内容

今年度はテーマをシンプルに設定する。「民事訴訟法の基本的な考え方を理解する」であ

る。

「基本的な考え方」の理解のためには、まず基本的な言葉を知らなければならない。自力

救済、訴えの利益、当事者適格、非訟、裁判籍、訴訟物、処分権主義、弁論主義、証明責

任、既判力、訴訟参加、訴訟承継、主観的併合(共同訴訟)などなど、民事訴訟のメイン

の領域には、日常生活ではまず使わない言葉が数多く登場する。これらの言葉の正確な意

味を理解することは、いささか手間がかかる。まずは標準的なテキスト類の定義や判例な

どを参照することから始めることが多いが、それぞれ一定の考え方に裏打ちされている言

葉であって、それを理解しなければ、言葉を理解したことにならない。ちょうど単語と文

法と思ってもらえば、ざっくりとではあるが、わかりやすい。

素材は面白いものが良いが、民訴の判例を面白いと思う人はかなりマニアックな人だと

思う。私自身が数十年前の学生時代にそうしたマニアックな人間であったから、いまの時

代にそんな人がいればウエルカムであるが、そうでない人もウエルカムである。いずれの

タイプも判例をいきなり検討するとなると、「読み上げて終わり」になりかねないので、こ

ちらで一定の質問を事前に提供して、それへの解答を、みんなで検討するスタイルをとり

たい。

教科書

民事訴訟法判例百選(第 5 版)

ここでいう教科書という意味は、全員必携という意味である。

参考文献 民事訴訟法というタイトルをもった市販の教科書類であれば、なんでもよいが、かならず

一冊は持っておくことが必要である。

備考

面接時に自分が興味をもつ事件や判例についてA4用紙に一枚以内で記載して持参するこ

と。判例百選に搭載されていない事件でもまったく構わない。なお面接後、佐藤のアドレス

への面接コメントの送信を要求しますので、どのアドレスを使うのかを決めておいてくださ

い。

教務課より 本ゼミは平成 29 年度限りの開講です。

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教員名 鈴木 達次

演習テーマ 商法(手形法または保険法)に関する事例研究

演習内容

【内容】

商法(手形法または保険法)に関する重要な判例を取り上げて研究を行う。ただし、場合

によっては、判例に代え担当教員が作成した事例問題を検討してもらうこともありうる。

【運営】

あらかじめ決められた司会者の進行にしたがって報告者が基調報告を行い、それに基づい

て受講生全員が自由に討論する。全員で議論するのであるから、司会者・報告者はもちろん

のこと、それ以外の者も予習をしてくることが求められる。予習してゼミに臨めば、問題点

が分かり判例や学説に対して疑問も生じ、議論も活発にできる。そうすると、徐々にゼミで

の議論が面白くなっていき、自分がどんどん「賢くなる」ことが実感でき、やがては「中毒」

といっていいほど商法(手形法または保険法)にのめり込んで行く。ゼミが至福の時間とな

る(はずである。でも保証はしない)。そうして、大学院への進学を希望することとなる(か

もしれない)。

【成績評価】

司会、報告および討論の内容により総合的に評価する。なお、正当な理由なく遅刻・欠席

した場合には単位は認定されない。

教科書

指定しない。ただし、六法は毎回持参のこと。

参考文献 開講時に紹介する。

備考

商事決済法A・Bおよび金融サービス法A・Bの講義を演習と併行して履修すること。

また、例年商法系の他のゼミとの合同ゼミを実施しており、次年度も行う予定である。そ

のほか合宿、娯楽(飲み会ほか)などの課外活動は希望があれば実施する。

なお、レポートの自己紹介文については、自分の長所(短所)・大学入学後に勉強してきた

こと・将来の希望などを自由に記述して提出して欲しい。入ゼミ後にやりたいことやゼミに

対する熱意という点についても記述してもらって構わない。

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教員名 関 哲夫

演習テーマ 事例で学ぶ刑法総論・刑法各論

演習内容

以下の課題をこなしながら、刑法総論・刑法各論を学んでいきます。

① 事例検討会

ミの授業及び合宿において、刑法総論・刑法各論の事例問題を「検察官対弁護

人」の対論形式で議論してもらい、トーナメント方式で勝敗を決めます。

② ゼミ論文執筆

3年次にゼミ論のテーマを決め、1年間をかけて執筆し、4年次にもう再度検討

し、書き直して「完成稿」を作ります。「法学部学生としての4年間の集大成」の

つもりで時間とエネルギーをかけ、学生時代の「記念碑」を創り上げて欲しい。

<注意点>

○合宿は参加が義務です。

○ゼミ論文執筆は必修です。3年次で完成させ、4年次で「完成稿」を書き上げるように

します。

○ゼミは自主運営です。ゼミ生たちが自主的に運営して、交流の空間にしてください。ゼ

ミ生が自分の係をこなし、学問を通じてヨコの関係・タテの関係でつき合うことは、学

生生活においてとても貴重な機会だと考えます。

教科書

◯関哲夫『講義 刑法総論』(成文堂・2015 年)

参考文献 ◯山口厚=佐伯仁志編『刑法判例百選Ⅰ総論』(第7版・2014 年)

◯山口厚=佐伯仁志編『刑法判例百選Ⅱ各論』(第7版・2014 年)

備考

○自分を積極的に出すことから交流が始まる

事例検討会での議論や合宿を通じて、他者の意見に耳を傾け、自分の考えをうまく伝

える実践の場にして欲しい。そのためには、自分を積極的に前に出す勇気と、別の意

見を受け止める素直な気持ちと、柔軟な思考が必要かもしれません。

○ヨコ・タテの人間関係を大切に

「よく学び、よく遊び」を実践して、ゼミ生同士のヨコのつきあいと、先輩・後輩のタ

テの交流を活発にやってくれる空間になってくれると嬉しい。卒業後、社会人になっ

てもその交流が続いて欲しいからもあります。

○喫煙者は歓迎しない

本人にも周囲の人にも益がないので、喫煙者は歓迎しません。

喫煙者は、ゼミに入る時に「禁煙」を約束してください。

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教員名 高塩 博

演習テーマ 江戸幕府の人足寄場について

演習内容

幕府の人足寄場は、江戸市中を徘徊する無宿を収容してこれに強制労働を課したが、

その目的は収容者を社会復帰させることにあった。また、犯罪者も収容したので刑務所

としての役割も果たした。明治時代を迎えると、寄場は監獄と名称をかえ、やがて2度

の移転をへて今日の府中刑務所となった。このような系譜と、収容者を積極的に教育す

るなどその処遇に近代的要素を多く含むことから、人足寄場は「わが国における近代的

自由刑の源流」と呼ばれることがある。この施設は、今から226年前の寛政2年(1

790)、老中の松平定信と鬼平こと長谷川平蔵のコンビが隅田川河口の石川島に創設

したものである。

ゼミでは、各種の歴史資料に基づきながら人足寄場の内容を調べ、その存在意義を考

える。また、人足寄場は現代に寄与する視点を提供するのだろうか、ということをゼミ

生諸君とともに考えてみたい。

教科書

コピーなどを配付

参考文献

・瀧川政次郎『長谷川平蔵―その生涯と人足寄場―』中公文庫、平成6年

・人足寄場顕彰会編『人足寄場史―我が国自由刑・保安処分の源流―』

昭和49年、創文社

備考

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教員名 高橋 信行

演習テーマ 行政法に関する最新判例を分析・検討する

演習内容

本ゼミでは、行政法の最新判例について学習する。法学部の講義においては、一つの判例を

丁寧に分析する余裕はないが、本来、判例の分析は法学部生として必須の課程であるので、

このゼミを契機として、判例分析の能力を習得するとともに、行政法の分野にどのような変

化が生じているか、という点を学んでほしい。ゼミの進め方としては、前期においては、3

~4 の判例を取り上げ、参加者全員で判例の読み方・関連文献の調べ方・他の判例との比較・

先例拘束性の法理の意義・行政法の一般法理論等について学ぶ。後期においては、参加者が

各自報告を行い、その報告を基に全員で討議・検討を行う。授業の一環として夏休み(9 月

上旬)に 1 泊 2 日のゼミ合宿を開催するので、必ず参加すること(正当な理由のない欠席

は認めない)。

ゼミの選考はレポートと面接に基づいて行う。ゼミの見学を希望する者は火曜 4 限に 1402

教室に来てください。また、応募に際しては、以下に掲げた課題について 1200 字程度の

レポートを執筆し、面接時に持参してください。

なお、指定された面接日時(11 月30日 11時-13時)に参加できない者は、法学資料室

を通じて高橋まで連絡してください。

【課題】「行政法に関する最近のニュース」について

*新聞やニュースを調べた上で、行政法関係のニュースで興味をもったものを紹介してくだ

さい。そして、なぜそれに興味を持ったか?関係する法的争点は何か?自分だったらどのよ

うな解決を試みるか?といった点について意見を述べてください。(1000 字) また、自分

の自己紹介(特技や将来の夢、ゼミに向けての意気込み等)も付記してください。(200 字)

教科書

行政判例百選(第六版)I、II

参考文献

備考

*無断遅刻・無断欠席は 3 回目で除籍する(成績判定 R)。

*原則として、行政法1を履修中の者にしか応募を認めないので注意すること。また、演

習受講者は 3 年次に行政法2A/2B を必ず履修すること。

*「楽に単位がとれる」とか安易な気持ちで応募しないこと。

*ゼミ履修者は国家公務員採用総合職試験支援奨学金制度に必ず応募すること。(詳細につ

いては面接時に説明する)

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教員名 高山 奈美枝

演習テーマ 民法演習

演習内容

この民法演習では民法の基本を習得することを目的とします。民法の基礎についてはある

程度すでに学習されていると思いますが、より根本的に考察できるよう、その方法論から学

んでいきます。すなわち条文を中心として民法の規定する諸制度、および判例・学説を整理

し、より明晰な形で問題を提起・検討を行い、結論を導くことを試みます。またさらなる調

査・研究を行っていけるような力をつけるため、資料収集や発表の方法についても学んでい

きます。民法の財産法ならびに身分法のすべてを対象の中心としながら、それぞれの関心に

応じた課題を見つけていただいて結構です。

民法は〈私〉の生きるためのルールの集合です。それは大変豊かな内容と大きな歴史を有

しています。そのようなことも学ぶ機会にしていきたいと思います。

教科書 適宜指示します。

参考文献 適宜指示します。

備考 面接に都合がつかない場合には予め申し出てください。

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教員名 中川 孝博

演習テーマ 刑事訴訟法研究会

演習内容

1.裁判法Aを担当していた中川です。本ゼミは、刑事訴訟法の世界をディープに探求したい人が集まる場です。以下の 6 条件をみたした人は、ぜひ応募してください。 (1)講義科目だけでは飽き足らず、志を同じくする仲間と刑事訴訟法を自ら研究し、究めたいと考えていること *刑法、刑事政策は直接には扱いません。刑事訴訟法で扱う領域を正しく認識してください。 (2)裁判法Aの単位を取得していること (3)裁判法Aにおいてチームに所属していたこと、かつ、除名またはチーム解散になっていなかったこと (4)「刑事訴訟法」および「法律学特殊講義(刑事訴訟法2)」の受講を約束すること *面接で合格となっても、結局これらの科目を受講しなかった学生は、ゼミを R にします。 *「刑事訴訟法」と「刑事訴訟法2」はそれなりにハードな授業です。今年度のシラバスをよく読んで熟考してください。 (5)各自の研究の仕上げとして、各年次にゼミ論文を書くこと *このゼミに所属した人で書けなかった人は未だかつていませんから不安になる必要はありません。 (6)2017 年 2 月 13 日にプレゼミを開き、ゼミ運営の段取りをつけ、懇親会を行います。必ず参加する必要があります。 2.本ゼミの基本的運営方法は、以下のとおりです。 (1)前期 前期の目標は、研究活動の基本スキルを修得することと、ゼミに慣れることです。2 月のプレゼミで 3・4年生混合チームを作り、チーム単位で研究、研究発表、討議を繰り返していきます。3 年生は、4 年生と共に研究活動を見よう見まねで開始し、中川や 4 年生の手ほどきを受けながら、文献の収集方法、判例の分析方法、学説の分析方法、レジュメの書き方、プレゼンの仕方、議論の仕方、論文の書き方等のスキルをつかみとってください。同時に、「刑事訴訟法」や「刑事訴訟法2」を受講しながらさまざまな論点に触れ、自分が論文に書きたいテーマを発見してください。 (2)夏休み合宿 夏休みに合宿を行い、ゼミ論文のテーマ報告をします。そして、テーマが似通っている者が集まってチームを再編成します。 (3)後期 後期の目標は、夏休みに決定したテーマに基づき、各自のゼミ論文を執筆・完成させることです。ゼミの時間は、その途中経過報告・意見交換に使います。11 月末には論文を完成させ、その後徹底的なピア・レビューを行い、完璧なものにすべく修正を繰り返します。 主体的に活動する人々が集えば良いゼミになりますし、お客さん意識の人ばかりだとゼミは崩壊します。幸い、過去にゼミが崩壊したケースはありません。普段のゼミ、OC への参加、夏季合宿などなど、実に立派に、自分たちのやりたいことを自分たちで企画・運営しています。今回もやる気満々の人々が集い、活発なゼミが継続することを期待しています。 ゼミ見学はいつでも可能(事前予約不要)なので、お気軽にお越しください。金曜 4 限に 1406 でやっています。 来年度は中川が国内留学となる予定なので、ゼミの運営上イレギュラーな要素が発生すると思います。11月 9 日のゼミ説明会には現ゼミ生がブースにいます(3502 教室)から、何でもたずねてください。中川本人も研究室にいる時はいつでも相談に応じますから、随時おたずねください。木曜および金曜の 17:00~18:00 がつかまえやすいです。

教科書 一律には指定しません。

参考文献 一律には指定しません。参考文献の見つけ方の指導はします。

備考 面接について。まず 14:30 に、中川研究室前に全員集合してください。その場で相談し、

各自の面接時間を具体的に設定します。

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教員名 姫野 学郎

演習テーマ 判例とその「周辺」

演習内容

授業でも教科書・基本書でも、よく「判例・通説は〜である」といいます。「下級審裁判例

は〜である」という表現に出くわした人もいるでしょう。

「判例」を読んで、必要な中身を把握するには、民法その他の実体法と民事訴訟法その他

の訴訟法を勉強済みであるだけでは、実は必ずしも十分ではありません。そうすると、民法

と民事訴訟の橋渡しになる知識をはじめ、判例のいわば《周辺》の知識が必要になってきま

す。たとえば昔の最高裁判所の合議では、分厚い『六法』を投げつけあって大喧嘩した、な

んてこともありました。たとえば判決書のなかで「戦後に多く見られる男女関係の余りの無

軌道」を大まじめに憂えた最高裁判事もいました(踏んだり蹴ったり判決)。

いろいろ小難しいことを書きました。この演習は、民法は総則・債権各論までは習ったこ

とがあり、民事訴訟法はまだ勉強したことがない人をいちおうの対象にしています。でも、

受講者の方向性・希望等にあわせて柔軟に運営していきます。やる気のある人、好奇心おう

盛な人を待っています。

当 日 都 合 が 付 か な い 等 締 め 切 り 前 の 質 問 そ の 他 は [email protected] ( 私 ) か

[email protected](ゼミ生)に宛てて送ってください。

教科書

『民法判例百選』

参考文献 大村敦志『基本民法』、内田貴『民法』

備考 3 回以上無断欠席した者には単位を与えない。

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教員名 平地 秀哉

演習テーマ 現代の人権問題

演習内容

このゼミで勉強する内容や方法などは、教員からあらかじめ縛りをかけることは本意では

ないので、例年参加者の話し合いによって自由に決めてもらうことにしています。したがっ

て、来年度の内容として紹介できるものは今のところありませんが、参考までに 2016 年

度の例を紹介すれば、前期は、人権の享有主体性の問題についての基本的な判例、後期は、

経済的自由についての判例を素材にしました。

2016 年度のゼミの進め方は次のとおりでした。まず、報告担当者(2~3 人組)と、報告

する判例や図書の範囲、報告日を決定します。そのうえで、事前に報告テーマについての参

考資料(教科書やコピー)を全員に配布し、目を通しておいてもらいます。報告担当者には、

そのテーマについてレジュメ作成の上、一通りの報告・検討をしてもらいます。その後、全

員で報告についての質疑応答をします。

また、例年、夏休み合宿(公式な課外授業ですので、合宿に参加したくない人は応募すべ

きではないと思います)と年に数回の飲み会を行っています。合宿や飲み会の場所や内容に

ついても、参加者の話し合いで決めてもらいます。

成績は、平常点評価です。毎回出席を前提としたうえで、授業時の報告の出来、発言の頻

度・内容などを考慮して評価します。ゼミ選考時以外、成績評価のためにレポートや論文等

の提出を義務付けることはしません。したがって、本ゼミが求めるのは、憲法に関する高度

な知識や学力よりも、ものを考え、それを積極的に言葉で表現する意欲、そして仲間との協

調性ということになります。読み書きが得意であるのに越したことはないですが、元気でよ

く話す人ほどこのゼミに向いていると言えます。

教科書

特になし(適宜配布する予定)

参考文献 特になし(適宜配布する予定)

備考

原則として欠席は認めない。やむを得ない事情で欠席する場合は、事前に申し出ること。

(選考面接を欠席せざるを得ない者については、11月30日(水)までに欠席理由と連絡先

を法学資料室に届け出ること。教員から連絡の後、別途面接日時を指定する。)

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教員名 蛭田 孝雪

演習テーマ 1 日常生活の中で、基本的人権はどうぶつかり合っているのか、その解決方法をどう考えるのか。

2 民事、刑事を問わず、法学部で学んでいる理論を、社会生活の中で、どう生かしていくのか。

演習内容

1)私たちは日常生活の中で、本来自由であるべき行為に対し、いろいろな制限・禁止を受け

ることがあります。ゼミでは、まず、その行為の憲法上の根拠及び重要性を検討し、制限・禁

止の合憲性について議論していきます。さらには、今回は住民の安全・安心と人権の衝突につ

いても取り上げる予定です。具体的なテーマとしては、表現の自由とプライバシーやパブリッ

クフォーラムとの衝突、選挙運動の制約、路上の監視カメラとプライバシー等々を予定してい

ます。

次に、法学部で学んだことを日常生活でどう生かしていくのか、相続や遺産分割及び遺言、

離婚と財産分与・慰謝料、自転車を含む交通事故による損害賠償、労働基準法と解雇・年休、

さらには逮捕後の手続き等々、いろいろな事例を検証することで実践的能力を養っていきます。

また、刑事裁判の手続きを理解するために、法廷教室を利用しての模擬裁判的な授業も予定し

ています。

2)「個人の尊重の大切さ、現代社会の有している立憲主義や基本的人権の危機、日常生活の中

に法を生かしていく」これらに興味があり、かつ一年間意欲的にゼミに参加できる学生を募集

しています。

教科書

基本六法(判例付きが望ましい、小型版でも可)

参考文献 授業時に必要に応じて指示

備考

当日欠席する場合は、必ず [email protected]

に、事前(出来れば前日)に連絡すること。無断欠席は、評価に影響します。

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教員名 宮内 靖彦

演習テーマ 国際法における安全保障

演習内容

国際法における武力行使の規制や安全保障を考えます。具体的には、武力不行使の原則、

個別的または集団的自衛権、または集団安全保障や PKO に関する文献資料を読み解いてい

きます。

有効かつ楽しく参加するためには、国際法の知識が必要です。その意味で、これまでに国

際法関連の講義を受けていることが望ましいですが、これまでに国際法関連の授業を受けた

ことがないという場合は、この機に勉強するつもりで参加してください。

なお、応募者は、若木タワー7 階の法学部資料室で、宮内ゼミ応募用紙を事前に受け取り、

記入して、面接時に持参してください。

教科書

条約集は必携(出版社は問わない)。その他必要な文献資料は随時指示する。

参考文献 必要な文献資料は随時指示する。

備考

授業のために指定日時に来られない場合は、その旨を法学部資料室を通じて、宮内まで申

し出て、別の面接日時を調整してください。その際、連絡のとれるメールアドレスも届け

ること。

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教員名 本久 洋一

演習テーマ 労働法の現代的課題

演習内容

電通における新入社員の過労自殺事件、若年労働者の低い年収による結婚難、残業代の不払

い等

現在の日本は、労働問題については、日常の一部となっている。

学生さんを取り巻く環境も、90 年代初頭と現在とでは比べようがないほど変化しており、

労働法ゼミとしても、従前の方法論を根本的に変革する必要に迫られている。

ゼミでは、最新の判例を素材として、その検討を主軸としているが、学生さんとの話し合い

により、テーマ研究(例えば、過労自殺等)も取り入れている。今期は、テーマ研究としては、

正規と非正規との均等処遇を取り扱っている。

意欲のある学生さんの応募を期待している。

教科書

特に使用しない。

参考文献 適宜指定する。

備考 意欲のある。

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教員名 森川 隆

演習テーマ 株式会社法事例研究

演習内容

【内容】

皆さんが株式会社をイメージするのは難しいかもしれませんが、株式会社は、経済を支え

る重要な存在であるだけでなく、皆さんの多くが就職する場ともなります。本演習では、そ

のような株式会社をめぐる法的な規制(会社法上の規制)について、具体的な事例を取り上げ

て検討していきます。テーマとしては株式会社の設立、株式、株主総会、新株発行を扱う予

定ですが、取り上げる具体的な問題については受講生と相談したうえで決定します。

【運営】

司会者による司会進行の下で、報告者が報告を行い、それに基づいて全員で議論します。

報告者には、レジュメを作成して報告を行っていただきます。

そのほか(懇親会等)は、受講生のノリ次第とします。

【成績評価】

3年生については、無断欠席がないことを前提として、司会・報告・発言の内容により成

績を評価します。4年生については、応相談となります(おおむね、本年度の4年生と同様の扱い

になります)。

【その他】

会社法の講義を履修していない人は、演習の履修と併行して同講義を履修してください。

レポートの自己紹介文については、自分の長所(短所)、大学入学後に勉強してきたこと、

将来の希望、担当教員への要望などを自由に記述していただいて構いません(演習に所属する

現 3 年生が目を通すことがあります)。

質問があれば、研究室を訪問してください(若木タワー7階にあります)。

教科書

本年度は、高田晴仁=久保田安彦編『人間ドラマから会社法入門』(日本評論社)を採用しま

した。次年度に採用する書籍は、受講生と相談したうえで決定します。

参考文献 開講時に指定します。

備考

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教員名 安田 恵美

演習テーマ 日本における犯罪現象の分析および犯罪対策に関する考察

演習内容

本演習では、日本で起きている犯罪現象について資料をもとづいて分析をし、そこからよ

り好ましい犯罪対策を考察する、という作業を行います。それらを通して、犯罪対策につい

て根拠を示しながら価値判断をし、自分のことばで説明することができるようになる、とい

うのが本演習の到達目標です。

前期は、犯罪現象を理解・分析するために、犯罪白書や法務総合研究所等による諸調査を

グループごとに読み、統計分析に関する基礎的なスキルを身につけてもらいます。その作業

で得られた知見を基礎として、犯罪対策についても分析し、グループ内および全体でのディ

スカッションを行います。また、後期にはゼミ論執筆に向けて、テーマ・ゼミ論の構成に関

する個別報告や、ゼミ生どうしでの添削作業等より具体的な作業を行います。

また、ゼミの時間以外にも適宜、刑務所や少年院などの見学をおこなうほか、夏には大阪

市立大学法学部刑事政策ゼミとの合同討論会を含むゼミ合宿を予定しています。

教科書

特に指定はしません。適宜提示します。

参考文献 平成 27 年版犯罪白書

備考

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教員名 浅井 亜希

演習テーマ 映画・ドキュメンタリーからみるヨーロッパ

演習内容

本演習の前半では、 ヨーロッパに関する映画やドキュメンタリーをみたうえで、 現代ヨ

ーロッパが抱える社会問題を発見する。同時に、文献講読を行い、問題を分析する視角を身

につける。 本演習の後半では、主にグループ・リサーチを行う。 各グループでテーマを設定

し、 他大学との合同ゼミ報告会にむけた準備を行う。 その際、 専門的な論文やデータ、海外

情報をリサーチすることが求められる。グループ・リサーチに基づきながら、個人で最終報

告を行う。

参加者には、 文献やインターネット、 統計データ等を用いて自らリサーチし、 プレゼン

テーションを行うスキルを身につけることを期待する。

演習の構成:

1.ディスカッション:映像にもとづく議論

2.文献講読:担当回の報告

3.グループ・リサーチ:他大との合同ゼミ報告会のため授業内外での準備

4.個人リサーチ報告会

成績評価基準:平常点(40%)、担当回の報告(20%)、グループ・リサーチ(20%)、個

人リサーチ(20%)

※注意事項:年間 4 回以上の欠席、報告担当回の欠席の場合は、成績評価の対象としない。

また、授業は延長することがあるので、次の時限に授業を入れないことが望ましい。

選考レポート:本演習の志望理由、およびヨーロッパに関して、どのような問題についてリ

サーチしたいかについて論じなさい(その際、参考文献や新聞記事等を用いて良い)。

教科書

受講者の問題関心をもとに決定するが、前半は野崎歓ら(編)『国境を超える現代ヨーロッパ

映画 250 移民・辺境・マイノリティ』(河出書房、2015 年)をもとに、ヨーロッパの共

生社会についての文献購読を行う。

参考文献 授業中に随時紹介する

備考 面接日時に来られない場合は、レポートの最後にその旨を書き添え、連絡先を明記すること。

(面接者を優先する)

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教員名 磯村 早苗

演習テーマ 世界政治と平和 : 紛争と紛争解決

演習内容

現在、紛争の性質や構造とともに、紛争解決の方法/過程とその後の秩序形成の特質も変

化をしている。例えば、非国家的アクターが関わる内戦や、国際テロリズムを含む「脱国家

的空間」の「新しい戦争」では、その原因や、紛争後の平和構築の方法・条件・主体は、従

来の伝統的枠組みだけでは説明が困難になりつつあるからである。他方、東アジアでは、相

互依存の深化と同時に、「脅威論」を含む伝統的な国際的パワーシフトの観点からの分析も

強い関心を呼ぶ。

内戦とその国際化は、国境を超えた移民・難民問題を発生させ、紛争地域からの人の移動

が先進地域社会の平和と安定をも脅かすという形で、世界政治経済の構造的なつながりを示

唆している。「テロ後」の世界は、「国際政治」の認識・分析・解決にかかわる「近代の枠組」

が転換点を迎えている世界かも知れない。

こうして秩序形成局面では、政府と非政府主体双方の参加が求められる「グローバル・ガ

バナンス」が課題となるが、和平条約の達成ですべてが終わるわけではない。演習では、紛

争自体の研究とともに、「グローバル社会の秩序形成」を紛争後の和解等を含めて、議論を深

めてゆきたいと考えている。

教科書

共同使用教材は、開講時に指示する。

参考文献 開講時に文献リストを提示する。

備考

前期は、文献資料を読み、後期は各人のテーマによる調査研究報告。出席は、基本的に全出

席。余儀なく欠席の場合、予め担当教員に理由を示して連絡をすること。無断欠席が重なる

時は、単位は保証されません。夏季休暇終盤にゼミ合宿を行う予定。ゼミ論は、各年次の条

件にしたがって全員が執筆する。

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教員名 稲垣 浩

演習テーマ 「現場」から考える地方自治

演習内容

本ゼミでは,様々な手段を貪欲に駆使しながら地方自治の「現場」について探ることを通

じて、多角的に行政・地方自治について考えることができるようになることを目指します。

2017 年度は、ゼミ内で概括的な統一テーマを設定し、研究を進めていきます(統一テーマ

については、開講時に発表する予定)。

前期の前半は,そうしたテーマに関する基礎的な文献や資料の収集・講読や、自治体での

現地視察などを通じて、地方自治の制度と現状について学びます。

前期の後半から後期にかけては,数名のチームごとに具体的な研究課題を設定し、関係者

インタビューなど自治体での実地調査を行います。

調査結果はその内容をチームごとの報告書としてまとめるほか、調査を基に各自の問題意

識に基づいて、さらに個々の学生で自治体を取材・考察した論文を作成してもらいます。

この他、夏休みに他大学と合同で研究や調査を行う合宿を予定しています(参加必須)。

【これまでの合宿実績】

2015年度 於:愛知県(地域おこし、まちづくり等の現場視察)

参加大学:名古屋大学、首都大学東京、東海大学

2016 年度 於:沖縄県(基地の跡地利用に関する現場視察とヒアリング)

参加大学:琉球大学、首都大学東京、東洋大学

その他、有志の学生による京都府舞鶴市での調査を行いました。

実際に「現場」に出て様々な人や現象に出会おうとする腰の軽さと、文献や資料をじっく

り読み理解しようとする腰の重さの両方持つ人(あるいは持てるよう努力することが出来る

人)の参加を求めます。

教科書

開講時に指定します。

参考文献 開講時に指定します。

備考 無断での欠席や大幅な遅刻があった場合は、単位取得を認めない。必ず、事前に連絡・相

談すること。履修に当たっては、行政学A又はBを極力並行して履修すること。

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教員名 小原 薫

演習テーマ 現代日本の政治を、思想的に考える。

演習内容

今、我々を取り巻く政治、社会の状況は大きな転機を迎えている。現憲法の存続、改正問題

も、大きな論点となっている。その中で、我々は何を選択するのか。戦後 72 年を迎える H29

年は、今の日本を取り巻く政治、社会の問題について、その背景の思想を含めて議論をして

いく。

前期は、岩波新書を中心に講読し、討論を行う。後期は、それぞれが関心のあるテーマに

ついて調査し、中間発表を行い、最終的にレポートにまとめることを目指す。

レポート作成のために、合宿を行うこともあるので、課外の活動にも関心のある学生の参

加を求める。

教科書

本間浩『難民問題とは何か』(岩波新書)、阿部彩『子供の貧困』(岩波新書)、

田中宏『在日外国人 第三版』(岩波新書)等

参考文献

備考 無断欠席厳禁。取り上げる本は、学生の希望により、変更することがある。

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教員名 茢田 真司

演習テーマ アメリカの黒人差別と「人種の問題」

演習内容

2014 年 8 月に発生した黒人少年の警官による射殺事件以降、アメリカでは再びアフリカ

系アメリカ人(黒人)に対する差別に関心が集まりつつあります。”Black Lives Matter!”の

スローガンが多くの共感を得たにもかかわらず、その後も警官による銃殺事件などのアフリ

カ系アメリカ人に対する差別的な扱いとそれに対する抗議運動は後を絶ちません。

アメリカでは、南北戦争の結果、憲法上奴隷は解放されましたし、1964 年には公共施設

などでの差別を広く禁止する公民権法が制定されています。また、2008 年にはバラク・オ

バマがはじめてアフリカ系の大統領になって、人種間の融和が高らかに宣言されたはずです。

それなのに、アメリカにおけるアフリカ系アメリカ人の問題は解決しないどころか、ますます

悪化しつつあるように見えるのは、なぜなのでしょうか。

この演習では、アメリカにおけるアフリカ系アメリカ人差別の問題について、考えてみたい

と思います。演習の前半では、アフリカ系アメリカ人の差別とそれに反対する運動の歴史につ

いて基礎的な知識を学びます。その上で、後半には、今アメリカで一番熱い(暑苦しい?)哲学

者コーネル・ウェストの主張に取り組んでみたいと思います。最終的には、アメリカにおける

人種差別だけではなく、差別一般についてのより深い理解を得ることを目標とします。

演習は、文献を全員で読んでいく輪読形式で行われます。参加者は、報告や議論によって、

毎回積極的に演習に関わってください。また、ゼミ論文を執筆することが単位取得の条件にな

ります。

応募する人は、動画「クリント・スミス:アメリカで黒人の息子を育てる方法(日本語字幕版)」

(https://www.ted.com/talks/clint_smith_how_to_raise_a_black_son_in_america?la

nguage=ja)を視聴した感想と「ゼミの志望理由」を合わせて 1000 字程度にまとめたレポー

トを作成した上で、面接時に持参してください。選考にあたっては、積極的に演習に参加する

意志のある人を優先します。

教科書

『アメリカ黒人の歴史 - 奴隷貿易からオバマ大統領まで』、上杉 忍、中公新書、2013 年

『黒人差別とアメリカ公民権運動―名もなき人々の戦いの記録』、ジェームス・M. バーダマ

ン、集英社新書、2007 年

『キング牧師とマルコム X』、上坂 昇、講談社現代新書、1994 年

『コーネル・ウェストが語るブラック・アメリカ:現代を照らし出す 6 つの魂』、 コーネル・ウ

ェスト、白水社、2016 年

『人種の問題: アメリカ民主主義の危機と再生』、コーネル ウェスト、新教出版社、2008 年

参考文献

コーネル・ウェストの熱い(暑苦しい?)映像を見たい人は、「コーネル・ウェスト」あるい

は”Cornel West”で検索してみてください。また、iTunes で”Cornel West”を検索すれ

ば、アルバム“Never Forget : A journey on Revelation”に収録されている楽曲を見つけ

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ることができます(ただし、歌詞カードがないと意味をとるのは、ちょっと難しいかもしれな

いです)。その他、最近のアフリカ系アメリカ人の問題については、”Frutevale Station”を

はじめとして、さまざまな映画でも取り上げられています。ゼミに参加することになった人に

は、別にお知らせしますが、関心のある人は探してみてください。

備考 課題動画の視聴ができない場合、面接当日都合が悪い場合、その他ゼミについての質問や、文

献等についての質問がある場合には、[email protected] までメールで申し出ること

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教員名 坂本 一登

演習テーマ 明治という時代

演習内容

本演習は、前期の文献講読と、後期の小論文作成という 2 つのパートから構成されてい

る。

前期の文献講読のテーマは、「明治という時代」と題し、政府サイドと国民サイドの両面か

ら、明治という時代の実像を多角的に検討し、理解を深めることにある。明治維新という大

きな政治変動は、国家を、政治を、そして人々をどのように変えたのだろうか。そして人々

は、その大きな変動をどのように捉え、どのように生きぬこうとしたのだろうか。時には、

具体的な出来事のミクロの視点から、時には長期的な流れを俯瞰するマクロ視点から、これ

らの問題を考察していきたい。

後期は、自由に選んだ自分のテーマについて、段階的に 3 回の報告し、2 年生は 4000

字程度のゼミ・ペーパーを、3 年生は 12000 字程度のゼミ論を作成、完成させる。

成績評価は、平常点であるが、前期の報告、後期の小論文完成は必須の要件である。全出

席が基本であり、夏休みには夏合宿を行う。それを含めて、歴史に興味があり、積極的にゼ

ミやイベントに参加してくれる学生を募集する。

教科書

清水唯一朗『近代日本の官僚』(中公新書)

松沢裕作『自由民権運動』(岩波新書)

家近良樹『ある豪農一家の近代』(講談社メチエ)

村瀬信一『帝国議会』(講談社メチエ)

伊藤之雄『元老』(中公新書)

尚、テキストは変更の可能性があります。

参考文献 その都度、指示します。

備考 選考日時に、来室できない場合、つぎの私の大学アドレスに連絡し、相談してください。

[email protected]

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教員名 芝崎 祐典

演習テーマ 国際関係論/国際関係史

演習内容

前期は国際関係論や国際関係史に関する研究専門書を輪読する。割り当て箇所を発表しても

らい、それをもとに参加者全員で討議をする。読んでもらう課題文献の分量は少なくなく、

密度も高いものなので積極的に勉強したい学生を歓迎する。無断欠席および発表日の欠席は

不可とする。

後期は参加者各自が設定した研究テーマについての発表、および討論を行う。各自の研究

テーマ設定は前期に扱う共通テーマの範囲内である必要はなく、広く国際関係論や国際関係

史のなかから関心のあるトピックを自由に探してもらう。これについて各自がリサーチし、

年度の最終に各自の研究テーマをゼミ論(研究論文)にまとめて提出してもらう。テーマ設

定や研究の進め方、論文の書き方になどの方法論については随時指導する。

ゼミに参加を希望する学生は、面接日に以下のレポートを持参すること。(1) 自己 PR

(400 字以上、800 字以内)、(2) 池内恵『サイクス=ピコ協定 百年の呪縛』(新潮選書、

2016 年)を読んだ上で、その全体あるいは一部に基づいた論評(1200 字以上、2000 字

以内)。なお(2) は内容の要約・紹介ではなく、自らの考察を展開すること。

教科書

開講後、提示する。

参考文献 適宜紹介する

備考

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教員名 田中 和子

演習テーマ 女性と男性をめぐるジェンダーの社会学

演習内容

このゼミでは、女性と男性の関係を決定している歴史的・社会的・政治的・文化的要因に

関する考察を行います。近年、社会学においては、人間の社会が、階級、階層、民族などと

並んでジェンダー(文化的・社会的な性別)によっても組織化されていることが解明されつ

つあり、ジェンダーが個人や社会に及ぼす作用についての研究がさかんになっています。

まず、前期は、ジェンダー論、フェミニズム理論の基礎を学びます。

後期は、日本のジェンダー状況に目を転じ、雇用構造の急激な変化、少子高齢社会の一層

の進展、男女平等法制の整備等の社会的・政治的・国際的潮流が、日本における女性と男性

の関係(ジェンダー関係)の現状と変容にどのように関わっているのか、また、東日本大震

災及びその復興とジェンダーについても考えます。同時に後期には、前期に学んだジェンダ

ー論、フェミニズム理論を援用しながら、各自の関心に沿ったテーマを見つけ、ゼミ論を作

成します。

ゼミ参加者には、文化・社会現象をジェンダーによって読み解く方法を習得してもらいた

いと願っています。

教科書

開講時に指示

参考文献 千田有紀他『ジェンダー論をつかむ』有斐閣

備考

毎回出席が原則。ゼミ生全員が協力かつ切磋琢磨して、闊達なゼミを作りあげていきまし

ょう。

教務課より

本ゼミは平成 29 年度限りの開講です。

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教員名 永森 誠一

演習テーマ 現代政治

演習内容

共通テーマを「現代政治」として、その中で、それぞれが関心のあるテーマを選

択する。「現代政治」といっても、その範囲は広大なので、まずは、自分の関心が

どこにあるかを自問自答する。関心の所在が確かめられたら、その関心を、テー

マとして「一言で表現できるか」どうか、表現できるとしたらどんな言葉になる

かを考える。演習では、それぞれが準備したテーマを、議論や討論を繰り返しな

がら、課題とするに値する、また課題とすることが可能なテーマへと絞り込んで

いくことになる。そして、それぞれが選択したテーマについて理解を深めること

が、演習の目的になる。したがって、各人各様のテーマについて研究することに

なる。演習の同僚に話を聞いてもらい、また同僚の話を聞いて、たがいに相手の

テーマについて理解を深めることが、演習のもう一つの目的になる。

面接のさいに、研究したいテーマについて1000字程度にまとめたものを持参すること。

教科書

なし

参考文献 自分で探す

備考

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教員名 藤嶋 亮

演習テーマ ヨーロッパ政治の変容

演習内容

現在、EU の危機、難民・移民問題、各国におけるポピュリズムの席巻など、ヨーロッパ政

治の危機や激動が語られています。しかし、見方を変えれば、政治は絶えざる危機の連続、

常に激動と言うこともできます。したがって、本当に重大な変化が生じているのか、どのよ

うな性格の危機なのか、じっくりと見定める必要があると考えられます。以上のような問題

関心から、ヨーロッパ政治の現在地について、歴史的視点や、日本を含めた他の先進民主主

義国との比較を重視しながら、その「変容」を跡づけ・位置づけていきたいと思います。授

業の進め方としては、前半はヨーロッパの政治・歴史をテーマとした新書・概説書、後半は

ヨーロッパ現代政治に関するやや専門的な文献を全員で読み進めます(輪読形式)。後半は

さらに、参加者が関心を持った個別テーマの報告も予定しています。また、初回の授業時に、

各回の報告担当者を決定し、第2回目以降、主に担当者の報告・コメントに基づき、内容の

確認や検討、討論を行います。取り上げるテキストはいずれも骨太の内容であり、関係する

テーマ・領域も多岐にわたりますので、自分なりの関心・問題設定に基づいて、毎回の演習

に臨む姿勢が期待されます。

教科書

初回授業時に説明・配布します。

参考文献 遠 藤 乾 『 欧 州 複 合 危 機 - 苦 悶 す る EU 、 揺 れ る 世 界 』( 中 公 新 書 、 2016 年 )

吉田徹『「野党」論:何のためにあるのか』(ちくま新書、2016 年)

備考 本演習は、担当教員の都合により、2017 年度は前期にまとめて(木曜日5・6限)開講

される予定です。

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教員名 宮下 大志

演習テーマ 「日本の政治、日本の民主主義、そして日本の未来」

演習内容

テーマ「日本の政治、日本の民主主義、そして日本の未来」

日本の政治、日本の民主主義、そしてこれからの日本のあり方について論じてみたいと思

います。

日本の政治と民主主義は、かつては「55 年体制」のもと、かわりばえのしない、そして

あまりよくないイメージで見られてきました。しかしみなさんの生まれる少し前、その「55

年体制」が崩れ、また日本の置かれた状況の変化もあって、自民党長期政権の時代とは違う

要素も出てきています。一応、政権交代も起こりました。

しかし、変わりはしたものの、近頃の政治を見ていると「進歩はしているのか?」と首を

傾げてしまう気持ちも湧いてきてしまいます。

そこで、来年度のゼミではこの日本の政治・民主主義について、どう評価すべきか、今後

はどうなるのが望ましいかなどを論じてゆきたいと思います。

そしてそのために、過去の日本の政治を検討したり、現在の問題点を考えたり、今後のあ

るべき姿を議論したり、ということをみなさんとやってゆく予定です。

そしてその際には、欧米との比較や理論的考察も盛り込めたら、とも考えています。

なお、ゼミ参加希望者は、「これまでにもっとも興味を持った講義」という題目で、これま

で履修した講義のうち、もっとも興味を持った講義について、その内容を紹介しながら、そ

こから自分が何を考えたかを記したレポートを提出してください。

現ゼミ生は選考を免除します。

教科書 開講時に指定

参考文献 開講時に指定

備考

面 接 の 日 時 に ど う し て も 都 合 の 悪 い 学 生 は 、 11/29( 火 )13 時 ま で に 、

[email protected] 宛てに連絡すること。その際、都合の悪い理由と、面接日時

の協議のための電話番号を本文に明記すること。