地域特産品の企画授業報告

谷 口 直 子

平成27年 1月26日（月曜日）天理アーケード商店街内にある、天理大学の情報発信拠

点「てんだりーcolors」において、生涯教育専攻の授業「生涯学習と経営Jで開発してき

た地元食材にこだ、わった 5品を販売した。この授業は経営と地域の特産品を商品開発する

プロセスを実践的に学ぶもので 生涯教育専攻の学生を中心に体育学部、科目等履修のネ土

会人の方の合計 34名が参加した。学生の努力、大学の協力、なによりも製作を担当して

くださった事業者のご理解によって多くの反響をいただくことができたが、そのプロセス

については可視化されておらず、ここにまとめ報告するものである。

1.生涯教育特論7 「生涯学習と経営」授業の概要

経営と言えば、とかく企業経営をイメージしがちであるが、経営とは事業の目的を達成

するために、継続的、計画的に意思決定を行って実行に移し、事業を管理遂行すること。

(PDCAサイクノレ）また、その組織体と言われるように、企業のみならず、行政や NPO

のような非営利組織、家庭やPTA、自治会や地域社会における任意団体の運営にも経営マ

インドや手法は有効である。この授業においては、将来、社会教育の分野で活動すること

を学ぶ学生が経営マインドや手法をし1かに取り込むかを、地域の特産品を使用した商品を

企画することから始め 販売するまでのコミュニティビジネス体験によって体感すること

を目的とした。

天理市の名産品を何らかの形で商品化するとはいえ、大学生の能力で販売可能な商品が

短期間では製作できないために、協力事業者を授業に先立って探すことになった。その条

件として、授業に対して理解してもらえること、さらに、大学が授業で、行った販売による

利益を処分するにあたり、何れかに寄付する必要があったために協力事業者で、あり寄付先

として好都合で、あったことで、市内柳本町にある社会福祉法人だるま会が運営する「だる

まのパン屋さんJに学生企画を商品化していただくことになった。したがって開発するの

はパンやスイーツに限定することになった。

2.授業の流れ

・第 1回～5回経営の基礎的な知識

法人の種類系回哉管理経営戦略会計マーケティングを中心に、一般的な経営知識を

学ぶ。特に今回はものづくりに焦点、をあてるために、マーケティング（商品の企画から販

売まで）と管理会計（損益分岐点分析など）に重点をおいた。

-21-

－第6回～14回 ワークショップ形式のグループ授業

〈第6回 アイデアを考える＞

ワークシートではターゲット・ベネフィット、シーンの3要素を踏まえてアイデアをまと

めた。授業のはじめに商品企画の方法概略を説明し、天理市内で生産されている農産物、

名産品を、インターネット等を使ってグループで、調査し、アイデアを出すワークシートを

配布した。このワークシートにその日の課題を書き込んで提出する。グループ。は最初に教

員が決定した。女子学生を均等に配属し、多くても 5名までのプロジェクトチームを8チ

ームに分けた。

［条件の設定｝農産物を使って、商品の企画を行ってし、く条件は以下の 3点である。

①地域の農産物が使用された商品であること

②天理教春の大祭（1月 26日）に天理アーケード商店街にある「てんだりーcolorsJで

販売することができるもの。

③天理の土産として持ち帰りが可能であること

この条件に基づいて商品のコンセプトをつくる。

次の図は授業で説明に使用したものである。

｜商品コンセプトの構反対

ベネフィット

生活がプラスに変わる

効用・効果

‘ ， ，、可』＠ 一．‘．

， ， 〆

、、、、＼ 、

＼ 、＼

／

商品コンセプト名三要素を総合的に表す

キャッチフレーズ

、、 シーン（シチュエーション）

ターゲ、ツト

生活の変化を最も

望む人・喜ぶ人変化が起こる生活場面

-22-

＜コンセプ卜をかたちにする流れ＞

／ ＼

商品コンセプトを確立する

誰に向けてつくるか？ その人にはどのような変化が期待できるか？

どのようなシーンに使ってもらえるか？（食べてもらえるのか）

大きな意味でどのような効果があるのか？ ／ ~f マーケテイング戦略の概要を検討

収益性分析（原価計算）

ー＼

＼ ． ノ商品本体の開発 コ ミュニケーシヨン手法 ｜

.... J .... [, ネーミング-r

↓ 中 身試作 ｜

↓ 容器

｜ 包装

ヤツチフレーズなど

プロモーション手段

完成 （全体デザインの吟味 J ，

一‘. ……一一一一J

商品のコンセプトは、マーケティングを元にして定めたターゲ、ットが、この商品を手に

することによってどのような効用や効果が生まれ、どのようなシーンに使用または消費す

るのかを総合的に表すものであり、当該商品の哲学となる。今回の商品開発であれば、

つdつ白

「天理教春の大祭で帰参した方々が天理のお土産として持ち帰ることができて、それを誰か

と一緒に食する場所で、天理市を話題にできる商品Jをコンセプトとした。

商品開発にはストーリー性が非常に重要で、その商品の企画から消費までをひとつのスト

ーリーとして考えるように指示した。

く第7回 アイデアの絞り込みと練り直し（磨き上げ）＞

第6回で出た「思いつきのアイデア」に対して、アイデアを練り直した。

以下は第7回の授業レジュメである。

＜チーム4のマーケティング＞

1月26日 月曜日なので人は少なめ小学校低学年が多いパッケージを派手に！

手袋をしていても持てるもの 温かいもの

く天理の特産品秋・冬〉

大和野菜のうち、天理市で栽培されていて冬に手に入る（大和太ネギ

大和きくな）

くだもの（みかん柿イチゴ）

野菜（ホウレンソウ かんぴょう トマト）

日本酒（稲天） 天理豆天理スタミナラーメン こんぶ飴天理餅

天理カレー福住の米

＜先週のアイデア＞

チーム アイデア

1 天理産野菜のピクルス

2 いちごアメ 天理の野菜・くだ、ものを使ったドライフルーツ

イチゴ・柿ジャム イチゴとトマトのスムージー

干し柿イチゴジャムの牛乳イチゴ酒柿パン

3 プリンチーズケーキイチゴ大福タルト たい焼き

シュークリームベビーカステラマフフィンジャムやきもち

野菜のケーキ ・シュークリーム －ジュース

トマトとハチミツを使った何か ドライフノレーツにしてみる

1月に需要のあるものは？ ちょっと食べるのにいい大きさで

-24-

4 お菓子とお茶のセット 稲天とコラボ

ロールキャベツ（かんぴょうで結ぶ） 大学いも

天スタパ（カフェ？） 肉まん 湯豆腐カレー飲み物

5 日本酒ボンボン（稲天） イチゴジャムパン干し柿

ドライフルーツ ケチャップスムージー

酒粕を使ったパンつけもの

野菜パウダー（青汁的な）

6 イチゴジャム イチゴのチョコフォンデ、ュ イチゴ大福

ヤマトイモのポテト（大学いも フライドポテト ポテトディ ップ）

7 ホウレンソウのおひたしイチゴジャムパン トマトのサンドイツチ

ナスサンドイチゴFジャムイチゴムース マーボーナス

ナスの浅漬け奈良漬け

8 （天理のお酒をつかった）酒まんじゅう

野菜のぶちカップケーキ （イチゴかんぴょう ホウレンソウ）

買ってもらったら振る舞い生萎湯

＜第8回 ゲストスビーカーの講義＞

ゲストスビーカーとしてお越しいただいた方々

・井上京子氏 ナラマーシカ（奈良のママが仕事をつくる会）代表

主婦が起業することを目標に集まったメンバーのリーダーとして数々の商品企画に参画。

業務用キッチンメーカー（株）京都サッスと提携してステンレス製オーダーメードキッ

チン「S白骨eNJの開発や吉野の北岡商店（商標名やたがらす）とのコラボ商品である三

角縁神獣鏡をモチーフにしたお酒のラベル「古都かがみ」の開発について講義していた

だく。

－松本晃治氏 社会福祉法人だるま会勤務パン部門担当

デ、パートに入店している全国的有名パンショップでイ彦行後、だるま会にて天然酵母、自

然素材にこだ、わったパンを作る。新商品開発の発想や工夫点を語っていただく。

－市本貴志氏 天理市市会議員

福祉・子育て分野で、熱心に関わっておられる。この度は、小学生が自分たちで、マーケテ

イングから食材探し、製作までを手がける「山辺の道おべんとうプロジェクト」につい

て映像を交えて紹介していただく。

戸

hu

円ノ臼

以下は第 8回のレジュメである。この内容をゲストスビーカーにプレゼンして、コメント

をもらった。

チーム 商品名価格 商品の概要 タサ寺 7ト へやネ7イット シーン

1 天理産野菜の ただ天理で作 年配の方 天理で作ら お土産

ピクノレス ったピクノレス れたものを ご近所への

(350円） ではなく、あ 持ち帰り、 おすそ分

りがたみを持 ありがたい け。

たせる。万葉 気持ちにな

集などを引用 る。

して、天理を

推す。

2 イチゴとトマ 天理産イチ 親子連れ おいしい その場で飲

トのスムージ ゴ、 トマト、 女子高校生 ダイエット む

一 ミカン、はち 女子大生 効果

(150円～ みつで、作った 天理の名産

200円） 温かい飲み物 を知っても

らう

3 たい焼き トマトで赤い 女性 甘いものを お土産

(150円） たい焼き こども 食べて幸せ ちょっとお

中身はカスタ な気持ちに 腹がすいた

ードorチーズ なる とき

プチ・シュー イチゴ、ミカ

クリーム ン、柿、

トマト、ホウ

レン草、カス

タード

サイズが小さ

めのシューク

リーム

4 天スタパ タタミを敷い 高齢者 心し1っぱし、 その場で食

て和風かフェ 家族連れ べてもらう

にする。販売

よりも場づく

り。

円。つ白

「天理市民念

願の！」「みん

なが集う」場

豆おかき 天理豆と福住

(250円） のお米でつく

る

火鉢で焼く

5 日本酒ボンボ 稲天の日本酒 日本酒好き 天理の名産 お土産

ン で。稲天の紹 経済的に余 品を知って 自分で食べ

(500円） 介文 をつ け 裕のある人 もらう る

て、見た目の

高級感を出

す。

6 大和太ネギの 年配者 温まる 歩きながら

ネギ焼き (50歳～70 天理への興 食べる

(200円～ 歳） 味がわく

300円）

7

8 野菜のプチカ 3種類セット 40歳以降の お腹が満た その場で食

ップケーキ パラ売りもす 女性 される べる

（イチゴ、ホ る 健康によい

ウレン草、か それぞれの効 心と体があ

んぴょう） 用も知っても たたまる

(3個 150円 らう

1個 50円）

チーム 7は出席者が少なかったために、他のチームに吸収されることになる。

＜第9回 ゲストスビーカーのコメントを踏まえて、アイデアの練り直し＞

チーム 商品名 コメント

1 天理産野菜のピクルス どんな野菜が入るのか。量やノミックの素材や方

法も考えなくてはいけない。

話題作りによさそう。

色がそれぞれに違うとよさそう

-27-

2 イチゴとトマトのスム 内容、ターゲットはょいと思うが、もう一押し

ージー ほしい。風味、色、価格が気になる。野菜をい

れてはどうか。

3 たい焼き ドライトマトで赤くする？

作業効率として、その場で焼くのは大変か？

プチシュークリーム クリームを入れるタイミングが鍵か？

水分が出てくると食感が変わる

4 天スタバ 高齢者にスタバがわかるか？

豆おかき お米農家のコメントがあると面白そう

5 日本酒ボンボン バレンタイン用によさそう

お酒好きには辛口で

ボンボンには型が必要。日本酒を入れるなら工

程を考える必要がある

6 大和太ネギネギ焼き 販売時間帯が大切

ねぎ畑の写真があれば実感がわく

8 野菜のプチケーキ 値段的に小さくなってしまいそう

調理の方法も素材によって変えなくてはならな

し1

このコメントをもとに練り直したところ、各チームともアイデ、アが具体的になってくる。

チーム 商品名 概 要

1 天理産野菜のピクルス 天理産にこだ、わった野菜の漬け物

2 とりやめ チーム 3に吸収

3 トマトン トマトをメインにしたピザ風パン

パンにブタの絵を描く

プチ・シュークリーム イチゴ、ミカン、柿のシュークリーム

4 場作りに専念 チーム 3の手伝い

5 女神の口づけ 日本酒チョコ

6 大和太ネギの春巻き ネギとチーズの春巻きに、色々なソースをつけ

て食べてもらう。

7 とりやめ チーム6に吸収

8 天理特産！ 3種のぷちカッ かんぴょう、イチゴ、ホウレン草のミニカップ

プケーキ ケーキ

。。ヮ“

練り直しの段階で、チーム 2 （スムージー）とチーム 7 （チームメンバーの出席が悪いた

めにプロセスが遅れた。なすび、を使った商品を計画）が他チームに吸収されることになっ

た。チーム4は場づくりと広報活動に専念する。

く第 10回材料・原価計算・販売予定数・ネーミングの検討＞

・ゲストスビーカー（再度）によるアドバイス。

ナラマーシカ 井上京子氏によるプレスリリースの事例紹介とプレスリリー

スを行う際のアドバイスをしていただく。

・原価計算による販売数と値入を行う。

原価計算については、材料の量を一般販売価格でおおよそ見積もり計算する

そのうえで損益分岐点計算式にあてはめて個数を出すように指示。パン・菓

子類の原価は一般的に 40%であり原価率を 40%(0.4）で入れる。

チーム4については井上京子氏のアドバイスを受けながらプレスリリース用の資料を作成

12月5日に天理市役所の記者クラブに配布した。その後、 12月8日に奈良県庁経済記

者クラブに配布。

原価計算を行うことで、実際の作り方や原材料を確認できて、イメージが実

現可能になる。

比三食んや

グ一ち

ン一荒田

ミ一の

一一理

ネ一天

み｜原価販売予識など

1

3 HAPPYエイト 一箱8個入り（4種類×2個）

（プチ、ンュークリーム） 原価11 2円価格16 0円以上

販売予定数 70～8 0セット

ビニールの袋に8個を入れて商品名シールを

貼る

トマトン ブタの顔型パン

（天理産トマトのパン） 原イ面12 0円～ 140円

販売予定数 30個

ビ、ニールの袋に商品名シールを貼る

5 女神の口づけ 原価販売予定数については未定

紙製の箱で高級感を出す。

天大のロゴを入れたい。

-29ー

6 大和太ネギの春巻き 原価販売予定数については未定

価格は 10 0円

8 天大生が作った健康ベジ かんぴょう、ホウレン草は粉末にして生地に練

タブルケーキ り込む。イチゴはジャムにして使用するかドラ

イフルーツで。

原価1個30円

販売予定数未定

この段階でかなり絞り込みができてきた。

＜第 11回試作＞

大学地下にある調理実習室で シュークリーム（シュ一皮はだるま会作製）、

日本酒生チョコ、大和太ネギ春巻きを試作する。

カップケーキについては施設の都合（オーブンが使用できなし＼）で試作でき

なかった。この結果、大和太ネギ春巻きについては 「美味しいが、わざわざ

購入しようと思わなしリという理由でとりやめが決定し、チーム 5に吸収さ

れることになった。

12月 18日だるま会からシュークリームとトマトン（トマトのパン）およ

び、ベジタブノレカップケーキの試作品提供をしていただく。

＜第 12回ラベルをつくろう〉

講師：鴨谷真知子先生（生涯教育専攻非常勤講師）

鴨谷先生のレクチャーの後、イメージ図を作成して先生にアドバイスをして

いただき、商品の顔であるラベルをパソコンで作成する。

鴨谷先生のレクチャ一ポイント

－伝えたいものをかたまりで考える

・正確に何を伝えるか→情報を書き出して整理する

．ターゲ、ットによって作成する

－情報×デザイン

・ポスターやチラシの場合は、情報開で、対比をつけよう（強弱を考える）

ラフスケッチ→レイアウト→パソコンデーターにする

各チームで、ラベルのイメージづくり。早いチームはパソコンで作成。

チーム4については、場づくり、広報、チラシのラフデザインを行った。

-30-

く第 13回製造依頼書の作成＞

納品目時依頼個数仕様販売価格特記事項を文書にして製造者に渡す。

メーカーの方に分かりやすいように記載する。

く第 14回最終確認＞

当日のスタッフ（準備、販売などの役割分担）

販売戦略

準備物

その他

および作成したラベルの最終確認

食品表示については口頭で説明。

＜第 15回販売日＞

※平成 27年 1月26日は天理教春の大祭で、あったため、大学の授業はなかったが、台風で

1回休講となっていたので、予備的に出席してもらうことを説明。

2.企画品の概要

授業の商品開発プロセスで、見たように地産地消にこだ、わった材料による製品となった。

[HAPPYエイト】販売価格380円販売数80箱製作：だるま会

8個入りプチシュークリーム。箱入り。天理教の法被と掛けて HAPPYとし

た。エイトは8個入りであるから。内容は天理観光農園 cafeわわのミカンジ

ャム cafeけやき 柿ジャムだるま会イチゴのコンポート カスタード

クリームに入れたものを各2個とカスタードのみ2個の合計8個。

（当日のシュークリームサイズが少し大きく、 2個は別添えとなった）

指時間 ふ哨

調品温面唾捨‘ち

［トマトン］ 販売価格18 0円 販売 数15 0個製作：だるま会

天理産トマトとチーズを入れたヒ。ザ風パン。ブタの顔を作るのに苦労したが、

だるま会からの提案でブタのおしり（後ろ姿）になった。

-31-

［女神の口づけ】販売価格380円販売数80箱製作：だるま会

天理市にある日本酒蔵元合名会社稲田酒造稲天 「しぼりたて」を使用。

高級感のある箱とほんのりと日本酒の風味がある生チョコレート

｛ベじけーき｝販売価格15 0円販売数250セット だるま会

天理産イチゴかんぴょう ホウレン草を練り込んだ三種類のカップケーキ

セット。かんぴょうの入れ方に試行錯誤した。かんぴょう自体には個性がないので、

味付けがポイントとなり、学生の希望でかんぴょうが味を主張しない方向で

決定した。

［天大の香ちゃん食べてみて］販売価格 1袋200円 3袋セット500円

販売数60袋作製： ca長けやき

天理産の紅大根、干し柿、人参、大根、大和マナ、菜の花、柚子を、リンゴ、酢を使っ

たヒ。クルスと漬け物にした。企画立案、交渉のすべてを科目等履修生の社会人の方と 4回

生2名のプロジェクトチームで、社会人の方にリードしていただき、 cafeに漬け込みのお

-32-

手伝いに行くなどの活動を行った。

3.販売と反響

販売は平成27年 1月26日（月）午前日時より行い、午後 14時30分頃には完売した。

最も早く完売したのは女神の口づけ（日本酒生チョコ）、次いで天大のかおりちゃん（ピク

ルス） HAPPYエイト（プチシュークリーム）の順で、あった、一方、販売個数が多かった

ベジケーキやトマトンは最後に値下げして売りきった。

売上げ総額は 105,000円（天大の香ちゃんを除く）原価は47,000円であり原価を除く

58,000円を社会福祉法人 だるま会への寄付とさせていただいた。この数字でも原価率は

45%と高めになっている。

【販売風景】

-33-

4. 産官学による行政の支援

天理市農林課からかんぴょうを無償で提供いただき、天理産農産物の調達にも相談に

のっていただいた。総合政策課はfacebookページ「e～ゃん天理Jに販売予告を掲載し

てくださった。「e～ゃん天理Jはフォロー数が 1,600件あり、翌日には、外部より

「facebookでみた」とのお声がけをいただいた。また、学生から当日は寒いので温かい

お茶を提供したいとの提案があり「天理のお茶を提供したしリと天理市に相談したとこ

ろ、福住地区の稲葉製茶を紹介いただき、総合政策課の職員の方、学生二人と訪問、高

価なお茶をご提供いただくことができた。大学として動くだけでは実現できないつなが

りができた。

さらに、当日の購入にも市役所から職員の方がたくさん来ていただき「おいしかったよ」

といった感想をいただけた。

5. ふりかえり（学生）

－年長者のチームだ、ったので、プレッシャーを感じていたが、メンバーの積極的な活動で、

楽しく製作できた。

－経営する難しさが分かった。ゼロからのスタートだ、ったので、たくさんの人との関わり

など大切さがよく分かった。

－企画の難しさを実感できた授業だ、った。ラベルの完成度をもっとあげたかった0

・（当日の）準備に時間がかかってしまった。

・販売は難しかった。

－授業を通して天理の特産品を知ることができ、それを自分たちでアレンジしてお客さん

に伝えることができて楽しかった。

－自分が思っていたよりも準備が大変だった。販売の時の声がけが難しかったが、楽しか

った。

・販売の難しさが分かった。今回は人件費がなかったけど、経費がかかると思うと難しい

なと思った。

－授業を通して経営の難しいさが分かった。

6.ふりかえり（教員）

15回の授業時間で5回を経営の基礎知識に、 10回で商品開発を行うとしづ無謀すぎる

計画で授業をすすめた。プロではないもの（大学生）が企画したということで、ハードル

が低く、助けられた点は多い。また、学生にどこまで開発する意味を伝えることができた

のかと自問自答した。授業時間が足りず、最後に 1回の全体ふりかえりが取れなかったの

が残念で、はあったが、生涯学習との関係を次回以降の授業で伝えていきたい。

ただ、ふりかえりを見ても、 3回生以上の学生からは、企画の難しさ、人とのつながりや

-34-

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8. 大学生が地域の特産品を開発する意義

大学のみならず、小・中学・高校でも授業を通して地域の特産品づくりは行われている

し、関連したコンテストも多く開催されている。学生や生徒が開発することで注目を浴び、

その地域のよさを情報発信することができるだけではなく、地域の人が地域の資源として

再発見し、企画開発が進行してくことが望ましい。これによって地域で、のつながりができ、

ソーシャルキャヒ。タルが醸成される。

今回については、地域で「天理なおもてなし。巡って、出会って、新発見」をキャッチ

フレーズに「天理ぐるぐる」を運営される市内事業者さんからお声がけいただき、「だるま

のパン屋さん」とつなぐことで、平成 27年 3月 22日に開催される奈良県のマーケティン

グチャレンジイベント「天理マノレ、ンェJにて販売するために学生を交えた企画が進行して

いる。このように、大学生が地域の起爆剤となることができれば、大学の存在意義にもつ

ながるだろう。

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報道関係者各位

学生が作成したプレスリリース資料

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2014年 12月 3日

天理大学人間学部人間関係学科生涯教育専攻

地域に貢献できる商品を開発

天理大学の学生が地域に提案する新たなる製品を作ります

生涯教育専攻の選択必修授業、生涯教

育特論7（生涯学習と経営）での授業で

30人が 7グループ。に分かれ、各グルー

プが地域に貢献できる新たなる製品を開発しています。

生涯教育専攻では、①家庭や社会、企業の中で学びを続けようとする人々を援助する手

法や技術②自分自身や家族が、生涯に渡って学び続け、成長していくための知識と方法

といった専門的な力量を4年間で身につけるために学んでいます。学習の一環として、企

画・運営を実践的に学ぶために、授業シラパスに沿った「商品開発」に取り組んでいます。

天理大学生涯教育専攻の学生が地

元の特産品を使った商品を企画し、 2015

年1月26日（月）に天理本通り商店街

にある「てんだりーcolorsJで販売しま

す。

【最終的な目的］

①大学生が名物をつくることを通して、地域コミュニティと大学生のつながりを深め、地

域の方々に天理市を再発見してほしい。

②この企画を通して、天理の良さを全国の人に知ってもらいたい。

［企画商品】

・天理市の日本酒蔵元稲天コラボ「日本酒生チョコ」

・天理産の野菜とくだ、ものを使った「大和太葱焼き・カップケーキ・シュークリーム・た

い焼き・ピクルス」など

生涯教育特論7（生涯学習と経営）の授業では、生涯教育専攻の谷口直子講師、鴨谷真知

子非常勤講師の指導のもとで、外部団体（奈良のママが仕事をつくる会（ナラマーシカ）

さんと社会福祉法人だるま会さん）の協力を得て名産品を作ることになりました。

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｜当日のチラシ｜

‘惨司教 懇

× ＝ t 実大てろ,r!

夫理大学的学生tnミE霊産議制iこ！ごだわフてあ向的事祭者会れて開発した新潟昌司E一日間~O)天六てうqで婚予をします．

ぉu i天文てらすJl;;:1！！！！韮のみなさんとx学舎のT交誌のさ1・c,-.

tt事事のロづn . ~建の書きちゃん<Bltl渇き住宅F司コ〉 ｛ピクルス〉

とぞ：平成2ワ隼1月268（丹｝午前日時～号制切れまで

ところ2天理？ーケート：a店街角

rて九だけ－colorsJにて艦発

ぜひお越し下ぜい！

〈室主催者・聞い重量わ営〉

実理大学 人間学部 主主要事駐軍事専双｛谷口還さ子）

⑦ 0743 -63・8254

g n-tani＠自湖ri-u.ac.jp

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