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OECD Education 2030 とこれからの所沢の教育を考える
ーESD実践研究から見えてきたものー
2018.11.7
自由学園最高学部 特任教授成田喜一郎
(元 東京学芸大学)
プロローグ
結 論ESD/SDGsは, Education/教育の本質的根源を見つめ直す
OECD Education2030も, 同様に国際バカロレア・カリキュラムも, 同様に防災教育等も, 同様に
新しい学校づくりの波動も, Education/教育の本質的根源を見つめ直す
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逆因果仮説の検証に入った2017
未来は過去に影響するThe future is affecting the PAST
2017年, 量子論の世界で物理学者と哲学者が協働で検証に入った!
SHOCK QUANTUM THEORY: The future is affecting the PAST / 2017.7.10
なぜ、OECD Education 2030なのか?新しい時代に必要となる資質・能力の育成に関連して,これまでも,例えば,① OECDが提唱するキー・コンピテンシーの育成に関する取組や,② 論理的思考力や表現力,探究心等を備えた人間育成を目指す国際バカロレアのカリキュラム,③ ユネスコが提唱する持続可能な開発のための教育(ESD)などの取組が実施されています。さらに,④ 未曾有(みぞう)の大災害となった東日本大震災における困難を克服する中で,様々な現実的課題と関わりながら,被災地の復興と安全で安心な地域づくりを図るとともに,日本の未来を考えていこうとする新しい教育の取組も芽生えています。 (①~④挿入及び着色は引用者)
「初等中等教育における教育課程の基準等の在り方について(諮問)」平成26年11月20日
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新しい時代に必要となる資質・能力の育成例えば、① OECDが提唱するキー・コンピテンシーの育成に関する取組② 論理的思考力や表現力,探究心等を備えた人間育成を目指す国際バカロレアのカリキュラム【国際バカロレアのプログラム】③ ユネスコが提唱する持続可能な開発のための教育(ESD)などの取組【ESD】④ 未曾有(みぞう)の大災害となった東日本大震災における困難を克服する中で,様々な現実的課題と関わりながら,被災地の復興と安全で安心な地域づくりを図るとともに,日本の未来を考えていこうとする新しい教育の取組【防災教育等】
OECD/IB/ESD/防災教育等に通底するもの
これらの取組に共通しているのは,ある事柄に関する知識の伝達だけに偏らず,学ぶことと社会とのつながりをより意識した教育を行い,子供たちがそうした教育のプロセスを通じて,基礎的な知識・技能を習得するとともに,実社会や実生活の中でそれらを活用しながら,自ら課題を発見し,その解決に向けて主体的・協働的に探究し,学びの成果等を表現し,更に実践に生かしていけるようにすることが重要であるという視点です。
「初等中等教育における教育課程の基準等の在り方について(諮問)」平成26年11月20日
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新しい時代に必要となる資質・能力の育成① OECDが提唱するキー・コンピテンシーの育成に関する取組➡ OECD Education 2030
② 論理的思考力や表現力,探究心等を備えた人間育成を目指す国際バカロレアのカリキュラム【国際バカロレアのプログラム】③ ユネスコが提唱する持続可能な開発のための教育(ESD)などの取組【ESD】④ 未曾有(みぞう)の大災害となった東日本大震災における困難を克服する中で,様々な現実的課題と関わりながら,被災地の復興と安全で安心な地域づくりを図るとともに,日本の未来を考えていこうとする新しい教育の取組【防災教育】
児童生徒を取り巻く5つのリテラシー:Literacy・Numeracy(数理・数学)・Data Literacy・Health Literacy・ Digital Literacy
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21世紀の「新教育運動」の波動
!軽井沢風越学園の開校の開校(幼小中混在:2020年予定)➡自由と自由の相互承認
!学校法人茂来学園 大日向小学校の開校(小:2019年予定)➡イエナプラン:コア・クオリティ(自分・他者・世界との関係)
!ドルトン東京学園の開校(中高:2019年予定)➡自由と協働
⚪1927年、玉川学園の創立(小原國芳)
⚪1921年、自由学園の創立(羽仁もと子・吉一)「真の自由人」を育てる
⚪1917年、成城学園の創立(澤柳政太郎)等
注目すべき公立学校・教育委員会の出現
!千代田区立麹町中学校「公立中学が挑む教育改革」
http://pedagogytocrosstheborder.blogspot.com/2018/11/blog-post.html
!杉並区教育委員会「公教育の構造転換のための基礎研究」
https://ethnographymetahistory.blogspot.com/2018/11/new-2018927-up.html
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千代田区立麹町中学校の仮説検証プロセス第1回:「話を聞きなさい」なんて指導は本当は間違っている第2回:対立は悪じゃない、無理に仲良くしなくたっていい第3回:先生たちとはもう、校則の話をするのはやめよう第4回:教育委員会の都合は最後に考えよう第5回:着任4カ月で200の課題を洗い出した改革者の横顔第6回:“常識破り”のトップが慣例重視の現場に与えた衝撃第7回:親の言うことばかり聞く子どもには危機感を持ったほうがいい第8回:保護者も学校を変えられる。麹町中の「もうひとつの改革」第9回:社会に出たら、何もかも指示されるなんてことはない第10回:人の心なんて教育できるものではない(木村泰子氏×工藤勇一氏)第11回:「組織の中で我慢しなさい」という教育はもういらない(青野慶久氏×工藤勇一氏)第12回:「定期テスト廃止」で成績が伸びる理由第13回:麹町中学はなぜ、「固定担任制」を廃止したのか
これらは、因果論にとらわれず、逆因果仮説「未来が過去に影響する」の検証を目指していると言っても過言ではない!
そこで、所沢市の教育を考える!
所沢市立教育センター・ESD調査研究協議会 、2010ー現在
!学校管理職と小・中学校教諭と指導主事と大学教員との協働
!モヤモヤや問い(?¿)を抱えながら、学び究め、実践………
!ESDとは何かより、今ここにある授業をいかに改善するか
!どちらが、本質的で根源的な問いEssential Questionなのか
!小さなサイズで、対話型の調査研究協議を続けて来た
!全国に1000校もあるユネスコスクールが所沢市にはゼロ
!2018年3月、所沢市版 ESDの調査研究の到達点を示した!
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カリキュラム・マネジメントの要素、抽出!
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本日、山口実践を対話型省察WSで行った!
!多分、教育委員会主催の研究授業で「9つのフレームによる対話型省察WS」を行ったのは初!
!今一度、「TAMAKUSU」号外① ②を読み直してみたい
!また、Web Site「ESD/SDGsの理論と方法」には、
「TAMAKUSU」01号から29号までアップ中、参照を!https://tokinomahoroba.blogspot.com/2018/10/esdgapsdgstamakusu01-29.html
(更新を続けている)
Reflection
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残された問いへの応答の試み
具体的に、どのようにカリキュラム(単元)のデザインを
していけばよいのか?
カリキュラム(単元)デザインシートの援用
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①
⑤④
③ ②
小文字の「e」を書くようにデザインする!
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新たなるプロローグ
永続的な結論ESD/SDGsは, Education/教育の本質的根源を見つめ直す
OECD Education2030も, 同様に国際バカロレア・カリキュラムも, 同様に防災教育等も, 同様に
新しい学校づくりの波動も, Education/教育の本質的根源を見つめ直す
Educationの訳語としての「教育」を問う
!「教育」は誤訳、「呼び起こす、引き出す」という意味があるという言説があります。(語源にはTeachingの意味はない)
!それは、教育界の言い伝えに過ぎないという言説もあります。
!明治期に、「教導」や「教化」(大久保利通)か「発育」(福沢諭
吉)か、という議論があり、最終的には、「教育」(森 有礼)になったという言説があります。!教師の視点で描かれ続けて来た歴史(教案、指導案、教材、授業)の存在。
!現在の英和辞典では、Educationにつながる動詞には「Educate」(教
育する)と「Educe」(引き出す)という二つの動詞があるという事実。
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ご静聴、ありがとうございました
懐かしい未来、自由学園の朝 2018.11.5