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地産地消の現状と課題 平成17年6月 生産局総務課生産振興推進室 資料2

地産地消の現状と課題 - maff.go.jp...地産地消の現状と課題 平成17年6月 生産局総務課生産振興推進室 資料2 1「地産地消」の意味 地産地消とは、住んでいる地域になるべく近いところでとれたものを食べるということを基本とした活動。

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地産地消の現状と課題

平成17年6月

生産局総務課生産振興推進室

資料2

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11 「地産地消」の意味「地産地消」の意味

○ 地産地消とは、 住んでいる地域になるべく近いところでとれたものを食べるということを基本とした活動。

○ 新たな食料・農業・農村基本計画では、「地域の消費者ニーズに即応した農業生産と生産された農産物を地域で消費しようとする活動を通じて農業者と消費者を結び付ける取組であり、消費者が生産者と「顔が見え、話ができる」関係で地域の農産物、食品を購入する機会を提供すること」として位置づけている。○ 地産地消は、地域で自発的に盛り上がりをみせてきた活動。多様な側面を有しており、固定的、画一的なものではなく、柔軟性・多様性をもった地域の創意工夫を活かしたものとなることが必要。○ 「顔が見え、話ができる」といったコミュニケーションを伴う農産物の行き来の中で生産から消費がつながる活動。○ 代表的な活動としては、産地直売所、学校給食、観光などが挙げられる。

○ 地産地消とは、 住んでいる地域になるべく近いところでとれたものを食べるということを基本とした活動。

○ 新たな食料・農業・農村基本計画では、「地域の消費者ニーズに即応した農業生産と生産された農産物を地域で消費しようとする活動を通じて農業者と消費者を結び付ける取組であり、消費者が生産者と「顔が見え、話ができる」関係で地域の農産物、食品を購入する機会を提供すること」として位置づけている。○ 地産地消は、地域で自発的に盛り上がりをみせてきた活動。多様な側面を有しており、固定的、画一的なものではなく、柔軟性・多様性をもった地域の創意工夫を活かしたものとなることが必要。○ 「顔が見え、話ができる」といったコミュニケーションを伴う農産物の行き来の中で生産から消費がつながる活動。○ 代表的な活動としては、産地直売所、学校給食、観光などが挙げられる。

都道府県

全国

市町村・地域

地方ブロック

1

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22 地産地消の類型地産地消の類型

○ 地産地消は多様だが、その活動内容を類型化してみると、言葉の意味からも、農産物や食品が生産された場所と、それを食する場所の距離をなるべく短くしようというものであるので、距離の長短で一つの分類が可能ではないか。

○ 地産地消は、距離の概念だけでなく、極力「顔の見える関係」を形成しようとするものであり、従来型の大量販売と比較して、よりコミュニケーションを濃密に行おうとするものではないか。

○ 地産地消は多様だが、その活動内容を類型化してみると、言葉の意味からも、農産物や食品が生産された場所と、それを食する場所の距離をなるべく短くしようというものであるので、距離の長短で一つの分類が可能ではないか。

○ 地産地消は、距離の概念だけでなく、極力「顔の見える関係」を形成しようとするものであり、従来型の大量販売と比較して、よりコミュニケーションを濃密に行おうとするものではないか。

距離による類型 コミュニケーションの濃密さの程度による類型

・産地直売所(朝夕市、庭先販売)・無人直売所・観光・学校給食(積極的導入)・食育活動・福祉施設

・農産物加工・量販店・外食・中食・産地直送・産地ブランド・インターネット・ショッピング

・産地直売所(朝夕市、庭先販売)・農産物加工・学校給食(積極的導入)・食育活動・福祉施設・産地直送

・無人直売所・観光・量販店・外食・中食・産地ブランド・インターネット・ショッピング

(注)あくまで一般的な分類であり、実際には個々の活動によって多様である。

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○○ 地産地消の分類(イメージ)地産地消の分類(イメージ)

産地直売所

(朝夕市・庭先販売)

食育活動

農産物加工

無人直売所

学校給食

(積極的導入)

産地ブランド

外食・中食

量販店

産地直送

インターネット・

ショッピング

福祉施設

コミュニケーション

離近い遠い

薄い

濃い

交流活動

(注)あくまで一般的な分類であり、実際には個々の活動によって多様である。 3

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交流活動

販売・普及活動

販売・物流活動

情報活動

直 売 所

量販店等

学校給食

福祉施設

観 光

外食・中食事業

加工関係

そ の 他

○○ 地産地消の活動内容による分類地産地消の活動内容による分類

○ 地産地消を活動内容で分類すると以下のとおり。○ 活動内容は、販売普及活動と交流活動に区分され、さらに、販売普及活動は、販売物流活動と情報活動に区分される。○ これらの活動内容は、さらに、活動の主体により、生産者、実需者、消費者、行政に、また、活動の範囲により市町村内、市町村とその周辺地域内、県内、県域を越えた地方ブロックに細分化される。

○ 地産地消を活動内容で分類すると以下のとおり。○ 活動内容は、販売普及活動と交流活動に区分され、さらに、販売普及活動は、販売物流活動と情報活動に区分される。○ これらの活動内容は、さらに、活動の主体により、生産者、実需者、消費者、行政に、また、活動の範囲により市町村内、市町村とその周辺地域内、県内、県域を越えた地方ブロックに細分化される。

地産地消活動

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3 類型ごとの事例

活動内容 活動主体 活動範囲 取 組 内 容

生産者 市町村江戸川区(東京都)

地元農家を構成員とする 「江戸川農産物直売会」は平成14年より毎月1~2回、区内のJAや区役所にて直売会を実施し、区内で育った朝どりの新鮮野菜や花を地元消費者に販売。地元の特産物である小松菜をはじめ季節の野菜、鉢花、苗物約10品目の地場産農産物を販売。

生産者市町村とその周辺

糸満市(沖縄県)

JAおきなわ(沖縄県)は、生産者と消費者の顔が見える産直拠点として平成14年11月より「ファーマーズマーケットいとまん」を開設し、地域の生産者が自ら栽培した農産物を直接消費者へ販売。平成16年度現在で、620名の登録の農家からの農産物の出荷を受け、来店者数も年間29万人(平成15年度)と県内でも好評。

生産者 ブロック笛吹市

(山梨県)

山梨県笛吹市の農産物直売所は、生産者組合(組合員114名)が母体となり平成15年6月にオープン。同直売所は、各個人がそれぞれ農産物の包装、価格設定を行い直売所に持ち込む方式。また、友好関係にある新潟県中条町の米・チューリップ等の農産物や地元の工場直送の豆腐・麺製品、食生活改善グループによる地場産農産物の加工品(味噌・漬け物・無添加パン)など、品揃えも豊富。

行政 市町村安濃町

(岐阜県)

岐阜県安濃町農林課は、移動式販売所「フレンドリーショップ」を平成15年5月開店。この移動販売所は木造で、外開きの窓の部分が販売カウンターになように設計され、設置・移動が簡単に行える。イベント当日には、新鮮な野菜やポットの花、野菜苗が格安で販売されたほか、食品添加物を使用しない手作りあられの試食会も行われ、親子連れや地元主婦など大勢の買い物客でにぎわった。

地区名

直売所

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活動内容 活動主体 活動範囲 取 組 内 容地区名

生産者 市町村熊本市

(熊本県)

JA熊本市は、市内大型スーパーに、熊本経済連と共同で、平成15年10月から青果物売場に新鮮地場野菜コーナー「夢ふる里」を開設。同コーナーには、現在、61名の生産者が登録。品名、出荷日、生産者名が入った値札シールをはり、各人で販売価格を設定して、当日売り切る数量を出荷するシステム。お客さんの反応は上々で、泥付き野菜や珍しい葉物野菜が人気。

生産者市町村とその周辺

福富町(広島県)

広島県福富町の生産者グループが運営している農産物加工施設「福富物産しゃくなげ館」は、東広島市のショッピングセンターに出店し、「いきいきこだわり福富物産まつり」を平成15年7月から、毎月第3水曜日に開催。町内の特産品のえごまを加工した食品のほか、野菜、豆腐等を販売。

実需者 市町村南アルプス市

(山梨県)

山梨県南アルプス市の「あやめの里特産品加工組合」は、市内の小・中学校の給食用に地場産野菜や手作りみそなどを平成14年から提供。提供に当たっては、栄養士、生産者、普及センターの職員等との勉強会の中で、提供できる品目について毎月意見交換を実施。遊休農地を借り受けて学校給食用の野菜を生産する取り組みも開始。

行政 市町村熊谷市

(埼玉県)

埼玉県熊谷市は地域農産物紹介パンフレットの作成・配布、消費者を対象とした熊谷産小麦を使ったうどんづくり講習会、地元うどん店が地粉利用するための意見交換会、学校給食への地場産米利用検討会等を実施。

行政 市町村 高知市

高知市は学校給食における地場産品の導入を進めるため、学校給食における地産地消の事例集作成 、指導用テキスト作成したほか。市立中学校3校で、保護者に対し料理教室、講習会を開催し、家庭における食や農業に対する理解を推進。

学校給食

量販店等

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活動内容 活動主体 活動範囲 取 組 内 容地区名

福祉施設 実需者市町村とその周辺

長門市(山口県)

山口県長門市のJA山口厚生連・長門総合病院は平成15年5月から病院食に地元農産物を使った料理を出す取組を開始。この取組は、地元農産物の年間利用計画を立て、月に一度「子供の日」(5月)、「入梅」(6月)、「七夕」(7月)などの行事に合わせて行い、入院患者に献立のカードを配って地元食材をアピール。食材は、JA長門大津、県やJA全農やまぐち等で作る「見つめて!やまぐち農産物愛用推進委員会」などの協力により、地元市場から入手。

実需者 市町村衣川村

(岩手県)

岩手県の国民宿舎衣川荘は、地元の旬食材による郷土食豊かな料理で利用客増加を目的として、地元の農家に呼びかけ、「今が旬の会」を平成15年5月に設立。同会は、村内の農家グループ等により構成し、減農薬有機栽培米、わらび、きのこ、あゆ、さわがになど、山の幸、川の幸を供給。

実需者 県 さいたま市

さいたま市内のRホテル内各レストランなど(10店)は、平成15年6月1か月間、地産地消の普及イベントを展開。各レストランでは、県内産農畜産物の旬の素材にこだわったスペシャルメニューを提供。また、JAさいたまと市内の直売組合が協力し、きゅうり、枝豆、たけのこ、きのこ、キャベツ、かぼちゃなど多数の地元新鮮野菜と、同ホテルのレストランが日常利用している加工品や牛乳などの販売イベントも実施。

観光

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活動内容 活動主体 活動範囲 取 組 内 容地区名

生産者 市町村南越前町(福井県)

福井県のJA越前たけふ女性部つくしグループの20名が有限会社を設立し、地元・今庄産の山菜をふんだんに使った料理などを楽しめるレストランに農産物直売所を併設した「土の駅今庄」を、平成16年3月、今庄町内に開業。そばは全て地元今庄産そばを使い、農産物直売所で扱う旬の野菜も全て地場産で、漬け物や総菜も自分たちで製造・販売。

実需者市町村とその周辺

富良野市(北海道)

北海道富良野市内の会社経営者らで構成する「株式会社ふらの広場」は、平成16年6月、JR富良野駅に近い農業倉庫群の一棟に、「ふらの広場」をオープン。同広場には地元食材を使い、手作りを基本にしたレストランと喫茶・みやげ品コーナーを設置。

実需者 ブロック川北町

(石川県)

石川県川北町の卸売会社とラーメン店は、ラーメンに適したキャベツの品種研究を進め、生産候補地に河北潟干拓地を指定。これを受け、河北潟野菜生産出荷組合葉根菜部会は県の指導により、ラーメンに適した食感や甘みのあるキャベツの栽培に成功。卸売会社、ラーメン店、同生産組合の3者は約3ヘクタールの栽培契約を締結し、これにより卸売会社を通じラーメン店へは年間100トンの河北潟産キャベツが納入される。

中食 生産者 市町村都城市

(宮崎県)

都城市のJA都城アンテナショップ「ATOM」は、同JA管内産の食材だけを使った「地産地消弁当」を、平成15年3月から販売。同弁当のごはんは、同市西岳産ヒノヒカリを使用、おかずには、都城盆地で生産されたさまざまな食材を使用。発売以来、予約が必要なほど好評。

外食

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活動内容 活動主体 活動範囲 取 組 内 容地区名

生産者 市町村三養基郡(佐賀県)

JAさが東部女性部の三養基特産加工グループは、地元の特産品を使った加工品の研究開発に取組み、平成16年4月からアスパラさしみこんにゃくとトマトさしみこんにゃくの販売を開始。添加物を入れず自然の風味を生かしたヘルシー食品として好評。

実需者 市町村南陽市

(山形県)

山形県南陽市のN食品は、赤大豆を使用した「赤湯の赤い豆腐」と豆乳菓子「豆花(とうか)」の試作に平成15年11月に成功。N食品は 川西町の農家で昔から栽培されていた、直径8mm位の赤い大豆を川西町の農家に栽培してもらい全量買い入れ。試作した豆腐はうすピンク色の綺麗な色に仕上がり、味も好評。また、菓子感覚で食べられる「豆花」も同時に製造。両製品とも地域特産品として販路拡大に努める。

行政 市町村鳩山町

(埼玉県)

埼玉県鳩山町は、地場農産物の利用拡大及び消費拡大を図るため、消費者や女性起業家等による特産品開発連絡協議会を設立。地元産大豆・小麦を地元で加工・消費するための特産品の開発を検討。消費者による試作品の試食評価を実施。

行政 市町村三条市

(新潟県)

新潟県三条市は農業体験交流センターで、果樹のオーナー制度を実施。オーナー制度の対象となる果樹は、りんご、洋なし,さくらんぼ計129本。大部分は個人オーナーであるが、市内の幼稚園もオーナーになっている。オーナーは、受粉や摘果、袋かけなどの作業を行い、施肥や防除などの基本的な農作業はセンターが実施。

行政 市町村日南町

(鳥取県)

鳥取県の日南町立福栄小学校は、平成16年7月に親子活動の一環として、全校児童31名と保護者、教員がそばのは種を行った。同学校近くの田を借り受け、児童がくわを使い溝を作り、参加者全員が一列になってそばの種子を播いた。その後、中耕、除草、刈取り、乾燥、調整を全員で行い、そば打ち体験も実施。

加工関係

その他

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活動内容 活動主体 活動範囲 取 組 内 容地区名

行政 市町村上里町

(埼玉県)

埼玉県上里町は、消費者を対象にしたイベントにおいて、地産地消のパンフレットを配付。また、消費者団体、生産者団体と連携し、スーパーや直売所での有機野菜などの新鮮な地域農産物の販売による普及活動を実施。

行政 県 三重県

三重県は、生産者・消費者が一体となった「地産地消ネットワークみえ」を活用して、啓発・広報活動として、フォーラムや各種イベントの開催、情報誌やメールマガジンの発行、マスコミへの情報提供を実施。また、実践活動として、学校給食への地元産物の導入、安心できる県内産農産物の認証表示の検討、朝市・産地・こだわりの店ガイドマップづくり、地元食材を使った料理教室等を実施。

行政 県 岩手県岩手県は、遠野市において生産されるトマト・特産野菜等について、外食事業者等が生産実態や特長など調査・研究する産地研修会を実施。

生産者 市町村黒部市

(富山県)

富山県のJAくろべ女性部は、平成15年4月、黒部市の国際文化センター前の菜の花畑(30a)で、市内の児童や特別養護老人ホームの入所者ら100名を招き「菜の花祭り」を開催。参加者には、菜の花を使った料理や豚汁等が振る舞われ、菜の花の手摘み体験も実施。この取組は、同女性部が、休耕田を利用して菜の花栽培に13年から取り組んできたもので、今年は保育所や施設等へ無料提供とともに、市内の小中学校へ給食用として提供。

行政 県 静岡県

静岡県は特産物の柑橘・わさびの消費促進及び県民生活への定着を図るため、消費者による地場産農産物を応援する「みかんパートナークラブ」「わさび道楽クラブ」を組織し、県内みかん・わさびの生産状況や機能性を紹介する講習会、講座による生産者と消費者の意見交換を実施。また、県民へのみかん・わさびの理解促進等を図るセミナーを開催。

行政 県 高知県

高知県は、平成15年9月に策定した「高知県地産地消推進プログラム」に基づき、生産者と消費者の交流会を開催。県内各地の生産者と消費者(教育関係者、学校給食関係者等)が地場産農産物に関する相互理解を図るため、郷土料理や地域食材の学校給食等への利用について情報交換や試食会を実施。

情報活動

交流活動

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○イベントの開催・「共生・対流サミット2005農産物直売所大会

IN関東」○地産地消の取組に関する情報をHPに掲載○「関東地域農産物直売所ガイドブック」発行

関東農政局

岩手県

○地産地消に関するシンポジウム開催○食品産業事業者と生産者の直接面談方式による連携推進会議○オリジナルシンボルマークの作成○地産地消アンケートを17,000人に対して実施○地産地消、学校給食パンフレットの作成○地産地消イベントカレンダーの作成○農政局HPに「地産地消」コーナーを設置

中国四国農政局

○各県と連携した地産地消九州連絡会議の設置○「地域農政懇談会」における意見交換を実施○九州地産地消推進シンポジウムを開催○食育等に関する意見交換会を開催○広報誌における記事掲載○農政局HPに「地産地消」コーナーを設置

岩手県岩手県

○優良事例についての情報収集とHP掲載○メールマガジン等による関連イベント等についての情報発信

○農業と食品産業との連携促進○グリーンツーリズムや観光との連携○地域経済の活性化や雇用の確保にも配慮した取組の推進

東北農政局

○地産地消に関するアンケート調査○HPにおける地域での地産地消の取組事例などの情報提供

東海農政局

○取組事例等の調査と紹介、各種会議・イベント等を活用し事例紹介・意見交換会の実施○直売所等の取組地域の生産関係者・消費者・流通事業関係等との情報・意見交換会等の実施、現地に出向いての意見交換会の実施

○情報の発信等による取組支援○推進啓発資料、パンフ、取組事例マップ等の作成○優良事例表彰等による啓発推進

近畿農政局

○地産地消、食育に関するシンポジウムを開催○消費者団体等との意見交換会を開催○地産地消に関する意識・動向調査の実施○地産地消の優良事例情報をHPに掲載、PRパンフレットを作成・配布

○地産地消の優良事例を選定し、農政局長表彰○ラジオ放送、メールマガジン等を通じた情報の提供

北陸農政局

九州農政局

○ 地産地消は、地域ごとの自発的に盛り上がる活動であるが、これを広域的な運動として推進すべく、都道府県、地方農政局といった行政においても、活動の支援や推進活動を行っている。

○ 地産地消は、地域ごとの自発的に盛り上がる活動であるが、これを広域的な運動として推進すべく、都道府県、地方農政局といった行政においても、活動の支援や推進活動を行っている。

4.都道府県・地方農政局の地産地消の取組4.都道府県・地方農政局の地産地消の取組

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(注)調査対象と地場農産物の範囲○調査対象となる「産地直売所」は、市町村(第3セクター含む)又は農協が設置主体で常設(有人)の直売所とした。○「地場農産物」の範囲は、産地直売所の所在市町村又は隣接市町村(同一都道府県内)で栽培された農産物を基本とし、農協が設置主体の産地直売所はその管轄範囲で栽培された農産物とした。

農林水産省統計部農林水産省統計部 平成16年度農産物地産地消等実態調査平成16年度農産物地産地消等実態調査

○地場農産物販売に当たっての取組効果としては、「消費者への安全・安心な農産物の提供(84.4%)」が最も多く、その他「地域農業の活性化(72.5%)」、「地場農産物の販路の確保(58.2%)」、「消費者と生産者のコミュニケーション(52.7%)」などがみられる。○また、その課題としては、「地場農産物の品目数、数量(参加農家)の確保(77.4%)」が最も多く、その他「購入者の伸び悩み(42.7%)」、「産地直売所及び関連施設の整備・拡充(32.6%)」などが挙げられている。

○地場農産物販売に当たっての取組効果としては、「消費者への安全・安心な農産物の提供(84.4%)」が最も多く、その他「地域農業の活性化(72.5%)」、「地場農産物の販路の確保(58.2%)」、「消費者と生産者のコミュニケーション(52.7%)」などがみられる。○また、その課題としては、「地場農産物の品目数、数量(参加農家)の確保(77.4%)」が最も多く、その他「購入者の伸び悩み(42.7%)」、「産地直売所及び関連施設の整備・拡充(32.6%)」などが挙げられている。

55 地産地消の課題地産地消の課題 ①①産地直売所産地直売所

地場農産物販売に当たっての取組(複数回答)

地域特産物の販売

朝採り販売

特売日、イベント等の開催

地場農産物のみの販売

高付加価値品の販売

生産者と消費者の交流活動、体験活動等の実施

地場農産物を原料とする加工場、レストランの併設

その他

66.1

65.8

63.6

61.8

56.7

48.0

27.0

26.8

22.3

4.5

0 20 40 60 80(%)

地場農産物の安定的な販売

生産者の氏名、栽培方法等の明記

84.4

72.5

58.2

52.7

42.4

37.1

2.7

0 20 40 60 80 100(%)

地場農産物販売に当たっての取組効果(複数回答)

消費者への安全・安心な農産物の提供

地域農業の活性化

地場農産物の販路の確保

消費者と生産者のコミュニケーション

消費者への地場農産物嗜好の喚起

流通コストの削減

その他

77.4

42.7

32.6

22.7

11.1

13.1

0 20 40 60 80(%)

地場農産物販売に当たっての課題(複数回答)

地場農産物の品目数、数量(参加農家)の確保

購入者の伸び悩み

産地直売所及び関連施設の整備・拡充

他の産地直売所との競合

同地域の商店との競合

その他

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農林水産省統計部農林水産省統計部 平成16年度農産物地産地消等実態調査平成16年度農産物地産地消等実態調査

○地場農産物の使用に当たっての取組効果としては、「消費者への安全・安心な農産物加工品の提供(79.8%)」で最も多く、その他に「地場農産物の販路の確保(51.4%)」、「地域農業の活性化(45.0%)」などがみられる。○また、その課題としては、農産加工場の約半数が、「新たな販路の開拓(58.4%)」、「付加価値の高い地場加工品の商品開発(48.8%)」、「加工経費の削減(47.3%)」を挙げている。

○地場農産物の使用に当たっての取組効果としては、「消費者への安全・安心な農産物加工品の提供(79.8%)」で最も多く、その他に「地場農産物の販路の確保(51.4%)」、「地域農業の活性化(45.0%)」などがみられる。○また、その課題としては、農産加工場の約半数が、「新たな販路の開拓(58.4%)」、「付加価値の高い地場加工品の商品開発(48.8%)」、「加工経費の削減(47.3%)」を挙げている。

②②農産加工場農産加工場

(注)調査対象と地場農産物の範囲○調査対象となる「農産加工場」は、農家(法人)、農家以外の農業事業体又は農協が設置主体の加工場とした。○地場農産物の範囲は①の産地直売所と同様の範囲

地場農産物使用に当たっての取組(複数回答)

地場農産物のみを使用した加工品の製造

地域特産品の製造

地場農産物の安定的な仕入

併設レストラン、直売所での使用、販売

生産者と消費者の交流活動、体験活動等の実施

高付加価値品を使用した加工品の製造

その他

60.9

52.1

48.9

33.2

27.8

27.2

7.9

0 20 40 60 80(%)

地場農産物使用に当たっての取組効果(複数回答)

消費者への安全・安心な農産物加工品の提供

地場農産物の販路の確保

地域農業の活性化

消費者と生産者のコミュニケーション

消費者への地場農産物嗜好の喚起

流通コストの削減

その他

79.8

51.4

45.0

37.2

32.7

20.3

5.6

0 20 40 60 80(%)

地場農産物使用に当たっての課題(複数回答)

新たな販路の開拓

付加価値の高い地場加工品の商品開発

加工経費の削減

年間を通じた原料の安定的な確保

施設の拡充

地場農産物の確保

他の加工施設との競合

加工専用品種等の開発

その他

58.448.8

47.3

35.0

33.3

28.5

13.1

11.1

8.4

0 20 40 60(%)

13

Page 15: 地産地消の現状と課題 - maff.go.jp...地産地消の現状と課題 平成17年6月 生産局総務課生産振興推進室 資料2 1「地産地消」の意味 地産地消とは、住んでいる地域になるべく近いところでとれたものを食べるということを基本とした活動。

農林水産省統計部農林水産省統計部 平成16年度農産物地産地消等実態調査平成16年度農産物地産地消等実態調査

○地場農産物の使用に当たっての取組効果としては、「児童・生徒への安全・安心な給食の提供(74.2%)」が最も高く、その他「食育に活用(61.1%)」、「児童・生徒への地場農産物嗜好の喚起(42.9%)」などがみられる。○また、その課題としては、半数以上の小・中学校で、「量が揃わない(63.5%)」、「地場農産物の種類が少ない(52.8%)」が挙がっており、その他「規格等が不揃いなため調理員の負担が大きくなる(37.9%)」、「価格が高い(26.4%)」が課題として挙げられている。

○地場農産物の使用に当たっての取組効果としては、「児童・生徒への安全・安心な給食の提供(74.2%)」が最も高く、その他「食育に活用(61.1%)」、「児童・生徒への地場農産物嗜好の喚起(42.9%)」などがみられる。○また、その課題としては、半数以上の小・中学校で、「量が揃わない(63.5%)」、「地場農産物の種類が少ない(52.8%)」が挙がっており、その他「規格等が不揃いなため調理員の負担が大きくなる(37.9%)」、「価格が高い(26.4%)」が課題として挙げられている。

③③学校給食学校給食

(注)調査対象と地場農産物の範囲○調査対象となる「学校給食」は、完全給食を実施する単独調理方式の公立小・中学校及び公立共同調理場とした。○地場農産物の範囲は①産地直売所と同様の範囲。

(%)地場農産物使用に当たっての取組(複数回答)

58.0

55.0

52.120.4

16.1

13.2

10.4

6.0

0 20 40 60

児童・生徒への食材の紹介

地場農産物の安定的な使用

地域特産物の使用

生産者と直接契約した農産物の使用

児童・生徒と生産者との交流活動、体験活動等の実施

朝採り農産物の使用

高付加価値品の使用

その他

地場農産物使用に当たっての取組効果(複数回答)

児童・生徒への安全・安心な給食の提供

食育に活用

児童・生徒への地場農産物嗜好の喚起

安価な食材の仕入れ

児童・生徒と生産者のコミュニケーション

その他

0 20 40 60 80(%)

74.2

61.1

42.9

30.0

17.3

6.2

地場農産物使用に当たっての課題(複数回答)

量が揃わない

地場農産物の種類が少ない

規格等が不揃いなため調理員の負担が大きくなる

価格が高い

どのような地場農産物があるのか分からない

その他

52.8

37.9

26.4

13.7

16.3

63.5

0 20 40 60 80(%)

14

Page 16: 地産地消の現状と課題 - maff.go.jp...地産地消の現状と課題 平成17年6月 生産局総務課生産振興推進室 資料2 1「地産地消」の意味 地産地消とは、住んでいる地域になるべく近いところでとれたものを食べるということを基本とした活動。

1 生産者サイドの課題① 地産地消の情報交換の場が欲しい② 消費者・実需者とのマッチングをどう図るか③ 直売所などの運営ノウハウの蓄積が少ない④ 参加農家の確保と育成をどう図るか⑤ 購入者の伸び悩み⑥ 販路を拡大したい⑦ 地場農産物の品目数、数量の確保をどう図るか⑧ 時間と経費がかかる⑨ 実需者への直接販売は、市場出荷に比べて、代金決済が不安

○ 地産地消をさらに広範な地域で全国的に展開していく上で、活動主体別に提起されている課題を掲げると次のとおり。

○ 地産地消をさらに広範な地域で全国的に展開していく上で、活動主体別に提起されている課題を掲げると次のとおり。

6.地産地消の課題6.地産地消の課題

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Page 17: 地産地消の現状と課題 - maff.go.jp...地産地消の現状と課題 平成17年6月 生産局総務課生産振興推進室 資料2 1「地産地消」の意味 地産地消とは、住んでいる地域になるべく近いところでとれたものを食べるということを基本とした活動。

2 消費者・実需者サイドの課題

① 出荷量がそろわない

② 出荷された農産物の規格等が不揃い

③ どのような地場農産物があるのか分からない

④ どこで地場農産物が入手できるか分からない

⑤ 地場農産物の種類が少ない

⑥ 必ずしもコスト的にすぐれているものではない

3 行政サイドの課題

① 地産地消の普及啓発が不十分

② 地産地消活動を推奨すべき

③ 地産地消を幅広くとらえるべき

④ 関係省庁との連携が必要

⑤ 地域の創意工夫、独自性を活かすべき

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Page 18: 地産地消の現状と課題 - maff.go.jp...地産地消の現状と課題 平成17年6月 生産局総務課生産振興推進室 資料2 1「地産地消」の意味 地産地消とは、住んでいる地域になるべく近いところでとれたものを食べるということを基本とした活動。

推進体制 推進方針 推進内容 備考(今後の推進計画など)

東北農政局

○東北農政局食料自給率向上プロジェクトチーム (H17.6) (主査:企画調整室長)

 食料生産基地として、管内のみならず、我が国の食料自給率向上に向けた関連施策についての連携した取組の推進を図る。また、東北における関係者及び各県の食料自給率向上協議会における取組の支援等を行う。

○情報の収集・発信 ・優良事例についての情報収集とHP掲載 ・メールマガジン等による関連イベント等についての情報発信 ・広報誌による管内直売所の紹介○農業と食品産業との連携の促進○グリーンツーリズムや観光との連携○地域経済の活性化や雇用の確保にも配慮した取組の推進

○東北地域及び各県の食料自給率向上協議会における取組の支援○行動計画に基づく東北における取組の検討 ・「食料自給率向上に向けた行動計画」に基づく取組について、  東北農政局における具体的な業務と密接に関連づけて推進するこ  ととし、食料消費面については消費生活課長、農業生産面につい ては農産課長の総括の下、関係各課等の連携のもと具体的な推 進を図る。○米飯学校給食の促進、県産米粉利用の推進

関東農政局

○地産地消推進部会(H17.7設置予定) (主査:生産経営流通部長) (事務局:生産経営流通部農産課)

 管内各都県との相互の情報交換等をつうじて地産地消を推進。 食料自給率の向上の一環として、食育と地産地消で連携した取組を推進。

○地産地消の取組に関する情報をHPに掲載○「関東地域農産物直売所ガイドブック」(管内の直売所のマップと概要を紹介)発行○イベントの開催 ・「共生・対流サミット2005農産物直売所大会IN関東」(H17.2.25)   直売所の運営や交流について講演・パネルディスカッションを実施

○強い農業づくり交付金の活用による地域の地産地消活動への支援○地産地消に関する情報の収集及び提供

北陸農政局

○北陸地域食料自給率向上対策  プロジェクトチーム(H17.4) (主査:農政局次長)

 北陸農政局地産地消優良事例普及事業を実施し、優良事例の表彰等を通じて地産地消を推進17年度からは食料自給率向上PTの取り組みの中で、食育や消費拡大、生産振興の取り組みと併せて、地産地消を一体的に推進。

○地産地消、食育に関するシンポジウムの開催(H16年度4回)○消費者団体等との意見交換会の開催○食育関係出張講座○地産地消に関する意識・意向調査の実施○北陸農政局地産地消優良事例普及事業において優良事例を選定し、農政局長表彰○優良事例情報をHPに掲載、PRパンフレットとして配布○ラジオ放送、メールマガジン等を通じた情報の提供

○地産地消に関するシンポジウムの開催○“食”と“農”現地交流研究会の開催(4回)○地場産農産物や特産農産物、農産加工品等に関する情報収集と、  PRパンフレットの作成○北陸農政局地産地消優良事例普及事業において優良事例を選定 し、表彰○米飯学校給食の促進、県産米粉利用の推進

東海農政局

○地産地消に関するアンケート調査(H13,H14)○HPにおける地域での地産地消の取組事例などの情報提供

○局内の地産地消推進体制整備○地域における計画の策定の推進○HPの設置○強い農業づくり交付金の活用による地産地消活動への支援 ・管内のうち2県の活動を支援  等

近畿農政局

○近畿地産地消推進部会(H17.4) (主査:生産経営流通部長)

 消費地に近いという近畿地域では、生産者と消費者との信頼関係の構築、食と農についての理解と認識を深める機会の提供、相対的に小規模でかつ多様な農業生産という特徴からも、地域農業の活性化にも有効な手法であることから、食育(食農)とあわせ地産地消の取組を推進する。

○情報の受発信等による取組支援○推進啓発資料、パンフ、取組事例マップ等の作成○地産地消推進計画の策定促進に向けた会議等の開催○取組事例等の調査、各種会議・イベント等を活用し事例紹介・意見交換会の実施○直売所等の取組地域の生産関係者・消費者・流通事業関係等との情報・意見交換会等の実施、 現地に出向いての意見交換会の実施○優良事例表彰等による啓発推進

○局HPに「地産地消のコーナー」設置(7月まで)○事例マップの作成(直売所マップ、1万部)等○取組促進に向けた会議の開催(7月)○事例調査、関係者との情報・意見交換会の実施 (地場産農産物を活用した料理コンテスト、果樹・野菜等に関する   フォーラムの実施、食品事業者等と現地に出向いての情報・意   見交換会の実施)等

中国四国農政局

○中国四国農政局食料自給率向上推進本部  (H17.6) (事務局:企画調整室長)   地産地消推進支援チーム   (事務局:生産経営流通部)

 生産・消費両サイドからの地産地消活動の実践を一層促進するため、地域に根ざした学校給食の推進、農政局からの地産地消に関する積極的な情報提供や地産地消の効果等についての普及・啓発等を行う。

○地産地消に関するシンポジウム開催(H14~H16までに計6回)○食品産業事業者と生産者の直接面談方式による連携推進会議(H16.11)○外食事業者と農業者の意見交換会(H17.2)○オリジナルシンボルマークの作成(H15.4)○地産地消アンケートを毎年17,000人に対して実施(H15,H16)○地産地消、学校給食パンフレットの作成○地産地消イベントカレンダーの作成○HPに「地産地消」コーナーを設置○食育相談アドバイザーの設置による学校給食への地場産農産物の利用の推進

○強い農業づくり交付金の活用による地域の地産地消活動への支援 ・管内3県、21地区の活動を支援○食育及び食農連携の取組の一環として地産地消を推進

九州農政局

○地産地消推進九州連絡会議(H13.11) (事務局:企画調整室)

 管内各県相互の連携・協力のもと、地産地消を推進。

○イベント、意見交換会等の開催(H16にて計20回) ・「地域農政懇談会」における意見交換 ・第3回九州地産地消推進シンポジウム(H16.12) ・食育等に関する意見交換会 ・「食を考える月間」シンポジウム   等○広報誌「アグリン」における記事掲載○HPに「地産地消」コーナーを設置(H14.4)

○九州農政局食料自給率向上チームの下部に地産地消推進作業班  を設置○地産地消推進のための管内各県担当者会議を開催(7月12日)○地産地消に関するHPの充実○意見交換会の開催○九州地産地消シンポジウムの開催  等

沖縄総合事務局

 ○食料自給率向上プロジェクトチーム(H17.6)  (座長:総務調整官) (○夏場野菜生産供給対策検討会(H17.3))

 沖縄県における食料自給率向上に向けた取組の支援を行なう。(夏場における県産野菜の自給率向上。)

 ○地域段階での食料自給率向上協議会の組織化と行動計画策定の促進等 ○「生産、出荷期間の拡大」「品目の拡大」「規格外野菜の流通化」    「夏場における野菜供給」に関する行動計画を作成    (この中に、地産地消の推進なども含まれる。)

○沖縄県地産地消推進県民会議における取組の支援(○夏場野菜検討会の開催(今後4回予定))

○地方農政局等における地産地消の取組について

17

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○都道府県における地産地消の取組について(18)

推進体制 推進方針 推進内容 備考(今後の推進計画など)

北海道

○北の大地のめぐみ愛食運動道民会議○会議の下に地産地消部会を組織

 スローフード、地産地消、食育に関わる活動を関係者が一体となって推進

○道産DAYの制定(H16年10月)→毎月第3土・日曜日は道産の食品 を意識して食べようとする提案 名称「どんどん食べよう道産DAY」、キ  ャッチフレーズ「おいしいですよ北海道」○HPに食材情報を掲載  URL;http://www.marugoto.pref.hokkaido.jp/shokubunka/

○H17年3月北海道食の安全・安心条例を制定○条例を基に本年中に基本計画及び行動計画を 策定予定

青 森 県

○総合販売戦略推進委員会 (「ふるさと産品消費県民運動」推進  委員会)

○県産品に携わるすべての関係者が、県産販売に当たっての意識を共  有して行動するため、県産品の販売に関する基本的な考え方や目指  すべき方向等を明らかにした「青森県総合販売戦略」を本年3月に策 定○この戦略に基づき、県産品を愛用し、地域で生産される商品の価値を  理解しながら、健康で豊かな食生活の実現と、「ふるさとを誇りに思う  心」、郷土への愛着を深めることで、県産品の消費拡大及び品質の向  上、地域商品を育成していけるような地域づくりを目指した取組みを推 進

○ふるさと産品消費県民運動協力店の登録推進○ふるさと産品消費県民運動協力店によるふるさと産品フェアの実施○公的施設の給食における地元食材活用促進○地域の伝統料理の継承とその食材の普及○産直施設の運営体制強化のための研修会の開催○地域定番料理の開発促進○公的機関等に設置されている自動販売機における県産飲料の導入  拡大 等

岩手県○いわて地産地消推進機構

 生産者、流通、加工関係者、消費者、学校関係者及び行政機関が「いわて地産地消推進機構」を設置し、県内で生産される農林水産物を県内で消費する運動を全県的に展開するため推進

○「いわて食財の日」の実施○学校給食における県産農林水産物の利用拡大○食品産業における県産農林水産物の利用促進○食生活指針の普及定着

宮城県

 「みやぎ食と農の県民条例」基本 計画の基づく関係課の連携

 「みやぎ食と農の県民条例」の基本計画に基づき、計画的に推進 ○みやぎの環境にやさしい農産物表示認証制度等の展開○優良県産食材の利用促進○学校給食等への地域食材の提供○健全な食生活の推進と食情報の発信○産直・直売所の拡充 等

秋田県

○食の国あきた推進チーム○食の国あきた推進会議

 生産者・消費者の双方にとって身近な直売活動の支援や県産農畜産物の県内消費の拡大に取り組むなど、秋田の食を絆とした消費者、生産者、流通業者、外食業界のネットワークづくりを総合的に推進する。

○「あきた産デー」のPR○地産地消サポート活動の推進○地産地消元気プロジェクト支援○ファーマーズマーケット整備支援○卸売り市場における地場農産物流通促進

山形県

○おいしい山形推進機構・地産地消推進本部及び地域地産地 消推進本部(4地域)

(※山形県農業基本条例、おいしい山形  推進プラン)

 「おいしい山形」をキーワードをして、地場産の新鮮で安心・安全なおいしい農産物を豊富にかつ安定的に供給していくため、県内での消費拡大と県外での県産品の評価向上を図る活動を推進

○地産地消に関する県民理解の促進○流通分野における地産地消の推進○生産分野における地産地消の推進○観光と連携した流通の仕組みづくり

福 島 県

○福島県地産地消推進会議 設置目的:地産地消の考え方を県政 のあらゆる分野において 積極的に展開するため、 その効果的な対策を検討 し推進する

○福島県農林水産部地産地消推進会議  設置目的:県産農林水産物の地産地        消を効果的に推進する施        策等について協議する

 「福島県地産地消プログラム」にもとづき、県産農林水産物の「地産地消」の取組みを推進 平成17年3月に「農林水産部地産地消推進プログラム」を策定し、農林水産物の地産地消に関する事業や取組み等を効果的に推進

○物品調達等における県産品利用の推進○公共施設等への県産材利用の推進○県産農林水産物の消費拡大○地場産品・地元工業製品等の利用推進 等

○「地産地消月間(仮称)」の設定○生産者と製造加工・外食産業者、消費者等との  ネットワーク化

URL; http://pref.fukushima.jp/an-ryu/

茨城県

○うまいもんどころ食彩運動推進協議会○協議会の下に  県推進会議・地域推進会議(4地域)

 いばらきの豊かな食生活の実現と農林水産業の活性化を目指すため,「食」や「農」に携わる関係者並びに県民がそれぞれの立場で地産地消の県民運動「うまいもんどころ食彩運動」を実践する。

○啓発推進事業○学校給食における地場農産物の利用促進○量販店,料理店における県産品販売促進○いばらき農産物サポーターの設置○インターネットによる情報提供

栃 木 県

○とちぎ地産地消県民運動実行委員会  (県を含め、関係58団体で構成)

 地産地消に係る取組を県内に広めていくため、「安全・安心な農産物や農産加工品の生産及び供給」、「栄養バランスの優れた日本型食生活等による健康づくり」、「食育」の視点を基本に、関係団体、市町村及び地域の様々な取組を促進しながら、多くの県民の参加を得て、次に掲げる目標を目指す「とちぎ地産地消県民運動」を展開する。【目標1】 消費者と生産者の相互理解の促進【目標2】 地域農産物の利用及び提供の拡大【目標3】 豊かなとちぎの食づくり

○情報交換の促進○農の体験・交流の促進○学校給食における地域農産物の利用促進○直売所や量販店等における地域農産物等の提供促進○とちぎ地産地消県民運動の展開○地域農産物を活用した料理提供の促進○食を活かした観光の促進○とちぎ地産地消の日(毎月18日)

18

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○都道府県における地産地消の取組について(19)

推進体制 推進方針 推進内容 備考(今後の推進計画など)

群 馬 県

○ぐんま地産地消県民運動推進会議

(1)消費者と生産者の相互理解の促進(2)地域農産物の供給と消費の拡大(3)豊かな食生活の実現(4)観光資源としての食の活用

○地産地消県民フォーラム及び県産食材を楽しむ夕べの開催○地産地消サポート事業の実施  (シンボルマーク・キャッチフレーズの設定、地産地消推進店の認定など)○農産物直売所等活性化支援  (直売所ガイドブックの作成、ホームページ等でのPR、研修会などの実  施)○学校給食地場産農産物等利用促進

埼 玉 県

○「いつでもどこでも埼玉産」地産地  消推進協議会

 『「いつでもどこでも埼玉産」地産地消推進基本方針』に基づき、5つの目標に向けて消費者、生産者、加工・流通・販売業者などが連携して「地産地消」を進めるとともに、それぞれが主体的に「地産地消」を推進する。

○「いつでもどこでも埼玉産」ネットワーク組織の拡充○安全で安心な農産物の確保対策の推進○農林産物直売所の充実○「県産農産物サポート店」の推進○学校給食への県産農産物の利用拡大  等

千 葉 県

○「千産千消」の推進

 最も身近な消費者である県民の「食」に対するニーズに応え、新鮮さと美味しさに、安全・安心を付加した県産農産物を安定的に供給する「千産千消」を推進する。千葉県内で生産されたものを千葉県内で消費することを「千産千消」とし推進している。

○「ふるさと房総定期市」や都市地域の百貨店における県産品フェアの  開催○学校給食への県産農産物の利用拡大○千産千消ネットワーク構築に向けた検討○生産者と生協、学校給食、食品産業等の実需者との情報交換会・商談  会の開催

東 京 都

①食品安全対策推進調整会議・食育  推進部会②都民の食の安心推進協議会

①平成16年度に、本部会で食育推進のあり方を作成した中で、学校給食  での地産地消を推進する方向が示された。また、現在都庁内各局が連  携して、「東京都の食育を推進するための計画」を策定中。②外部の有識者から構成される本協議会において、「東京都の食育を推  進するための計画」について意見を聴き、計画に反映させていく。

○都は本年度、農地が少ない区部への導入について、モデル事業を行う。  (都は、東京都産の農畜水産物を使用する場合は、地産地消にあたると   している)○6月9日に、東京農業総合Webサイトを開設し、都内の生産者の情報や  食育に関する情報を積極的に公開。(例)生産者情報・直売所情報・食育総合Web

 地産地消については、市町村が主体となって学校給食への導入に取り組んでいる。

○かながわ地産地消連絡会

 各団体の情報を集約、発信させ、県民と情報を共有して地産地消を推進

○HP等による食と農に関する情報発信と情報募集  (神奈川地産地消ネットワーク) ・地産地消の活動事例 ・直売所情報 ・農作物の利用法(農産加工品レシピ集) 等

○学校給食を活用した食育事業推進 会議

 学校給食を活用した食育を児童・生徒期から実施することにより、県内の農林水産業や農林水産物に対する関心、正しい理解を深め、もって地産地消の推進を進める。

○学校給食を活用した食育推進事業の実施に関すること○食育推進ボランティアの育成及び活動支援等に関すること

 平成17年度から3年間実施予定

山 梨 県

○地産地消地域推進会議○やまなしの野菜生産・流通・消費者  連携推進協議会

 地産地消を推進するために、①生産、②流通、③給食・食育、④観光の関係者が連携をとり、それぞれの分野から取り組みを進める。

○多品目周年生産の普及・定着○県内へ供給できる生産組織の育成ネットワーク化○卸売市場での地場農産物の流通量拡大○直売施設の整備促進、量販店での販売促進○地域の給食食材の生産・流通体制整備○観光農業の推進や県内観光施設への集客力の増大

長野県

○旬を味わう営業本部○食育庁内連絡会議

 食育の推進 ①県下10広域すべてにおいて学校給食における地元産食材の利用促進、  農業体験、食事づくり体験の推進②食育に関係する庁内の役割分担と連携

静 岡 県

○しずおか地産地消推進協議会○協議会の下に4部会を設置して活動

 安全、安心、多彩な県産農林水産物による県民の豊かな食生活の実現のため、顔の見える関係づくりを基本とした県民参加による「しずおか地産地消推進運動」を展開する。

○4部会で地産地消を推進する。各部会の主要活動は、 ①学校給食部会:児童・生徒を対象とした県産品を利用した料理コン             クールの開催 ②ふるさと食品部会:県産品を利用した加工品開発の支援 ③地場野菜部会:生産者情報を付加した販売に取組む青果店の設置 ④観光と食・彩部会:飲食店で地産地消メニューの開発と提供

 しずおか地産地消推進協議会と4部会が中心となって推進を図る。 平成17年度は、4部会間の連携活動の強化と食育学習ボランティアの活動とも連携し、地産地消の底辺の拡大を図る。

新 潟 県

○「にいがた21地産地消運動」推進  委員会○推進委員会の下に、4部会及び14  地域協議会を設置

○地産地消運動への参画団体等の共通認識のもと、相互が連携・協力  しながら主体的な取組を展開○地産地消に対する共通認識の高度化、推進体制の整備、モデル事例  の成果波及など、取組基盤の整備○地産地消運動推進の根幹となる、県全体の重点推進事項や具体的取  組計画の明確化

○生・消連携交流部会:運動の県民全体への効果的波及、消費者と生産               者のネットワーク強化、情報提供体制の充実○市場連携部会:量販店等のニーズに即した地場産の供給推進、生産者            による情報提供の推進、卸売市場による情報提供の            推進、安定供給体制の整備と流通コストの削減○学校給食部会:地場産農産物を活用した食育の推進、地場産農産物            の安定供給体制づくり、学校給食メニューに対応した地  場産供給の拡大○食品産業部会:食品産業との連携強化、地場産農林水産物を活用した            商品生産の拡大及び製品開発の推進、生産供給拡大 のための生産流通体制整備、県産農林水産物使用製 品の 消費拡大

 

神 奈 川 県

19

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○都道府県における地産地消の取組について(20)

推進体制 推進方針 推進内容 備考(今後の推進計画など)

富 山 県

○とやま地産地消推進会議

(1)地場産食材の理解の増進(2)生産者の顔の見える流通販売の促進(3)健全な食生活の普及と推進(※「とやま地産地消」推進方針)

①普及啓発活動の推進②とやまの食文化の伝承と創造③直売活動の推進④量販店等における地場産品の販売⑤食品産業等での地場産品の活用⑥食に関する教育の推進と学校給食における地場産品の活用促進⑦食生活指針の推進⑧応援団の募集とネットワーク化

平成17年度に推進方針改定予定

石川県○いしかわ地産地消推進会議(仮称)

 消費者への様々な情報の提供や体験機会の提供、学校給食等への県産食材の導入促進に努め、食に対する正しい理解の促進と地産地消の推進を図る。

○地産地消県民運動の推進○「食」と「農」の理解の促進○学校給食等への県産食材導入促進○市町等が行う生産者と消費者との交流事業への支援

福 井 県

○「福井型食生活推進県民会議」

 国の食生活指針を踏まえたうえで、地場産食材を活用し福井の人・風土に適した健全で豊かな食生活を「福井型食生活」として提案し、各種団体が一体となった県民的な運動として広く県民に普及啓発する。

 福井型食生活をすすめる実践指針  1.「ごはん」をもっと食べよう  2.「ふくい産」をふくいで食べよう  3.「食事」をいっしょに楽しもう

○「とれたてふくいの日」(毎月第3日曜日を含む金・土・日の3日間)の普  及・啓発 ・各種関係団体や量販店等と連携したPR (のぼり作成、イベント開  催、広報宣伝) ・県産食材を活用した簡単メニューの提案(レシピ配布)○「福井型食生活推進県民会議」参加団体(H16末現在24団体)が自主  的に実施する地産地消・食育に関する取組みの促進 ・ファーマーズマーケットの促進 ・伝承料理普及啓発 ・料理講習会による県産農林水産物への理解促進 ・学校給食での地場産農林水産物の活用促進 ・魚食普及、「越前若狭旬のさかなの日」啓発   等

岐 阜 県

○食料確保計画岐阜県民会議

○岐阜県食品安全推進本部

○「第二次岐阜県民食料確保計画」において、「平常時の健康食料の確  保」として、地産地消を推進○「岐阜県食品安全行動基本計画」において、「着眼点2 県民の視点に  立った安心感の向上(4)県民と食品関連事業者の信頼確保」として、  地産地消を推進  (※岐阜県食品安全基本条例)

①朝市や直売所における県産農産物の販売を推進②県産農産物供給体制の整備により、学校給食や企業食堂等への県産  農産物の利用拡大を推進③和食を基本とした料理例の提供や広報媒体の活用により、家庭や外食 産業等への県産農産物の利用を推進④小中学校における学校農園の設置や地域における体験学習の機会を  拡大するなど五感体験による食農教育を推進⑤地域固有の農産物を飛騨・美濃伝統野菜として認証し、調理方法も提 供して県産農産物の普及を推進⑥県産農産物等を愛用する販売店又は飲食店を「県産品愛用推進宣言  の店」として指定し、消費拡大を推進

(局補足) 岐阜県においては、自給率向上の1手段としての地産地消を位置づけている。

愛  知  県

○いいともあいち運動推進協議会

(農林水産業全体: 食と緑の基本計画推進会議)(食の安全・安心: 愛知県食の安全・安心協議会)

○いいともあいち運動推進方針・「いいともあいち運動」の一環として協働活動の推進及び消費者と生産 者の「顔の見える関係」の構築として地産地消を推進

(全体計画での位置づけ)・「食と緑が支える県民の豊かな暮らしづくり条例」のもと、第十条にて県  内産の食料等の県内外における消費及び利用の促進、食料等の流 通体制の整備その他必要な施策を講ずるものとする。・「食と緑基本計画」のもと、1 食料等の生産活動と森林等の多面的機能について県民の理解と活  動の促進(1) 情報の交流、(3) 県民活動の促進2 安全で良質な食料等の持続的な生産と供給の確保として、  (4)県内産食料等の消費と利用を促進

・「あいち食の安全・安心推進アクションプラン」のもと、  「視点2 食の安全に関する普及啓発、教育の充実」として地産地消を  推進

○「いいともあいち運動」による食と農林水産業に対する県民の理解促進  の取組の実施基本的な考え方  ①食の安全・安心への取組  ②ゆとりと活力ある産地育成  ③情報の受発信  ④「ひと」と「もの」へのふれあい

  ・いいともあいちネットワークの拡大(375会員)  ・協働活動体験交流会の推進  ・「いいともあいち推進店」の推進(300店舗)  ・啓発拠点地区の設置(3地域)  ・食育推進ボランティアの推進(300人)  ・情報受発信の促進  等

いいともあいちの意味①県内の消費者と生産者が今まで以上に ”いいとも”になる。②Eat more Aichi products (イート モア アイチ プロダクツ) =もっと愛知県産品を食べよう(利用しよう)

三 重 県

○三重県地産地消推進本部

○三重県総合計画「県民しあわせプラン」戦略計画の「地産地消定着によ  る地域産業活性化プログラム」に位置づけ、物・サービスの供給活性化  や県民の認識向上のための事業を推進○食の安全・安心確保プロジェクト行動計画のうち、「Ⅱ食の安全・安心  確保に取り組む事業者が評価され、経営面において有利に働く環境  の整備」、「Ⅲ情報公開などによる消費者の合理的な選択を促進する  環境の整備」の分野において、地産地消に関連する事業を推進○民間団体の「地産地消ネットワークみえ」(民間団体:消費者・生産者・  流通業者・学識経験者等が構成員)との協働により地産地消運動を推  進

○県産農林水産資源を活用した魅力的な物・サービスの創出支援○多面的機能を発揮する農林水産の活動におけるモデル経営の育成○里の多面的機能を活用したサービスを県民に提供するためのネットワー クづくりの推進○県民が主役となった情報の受発信が可能な情報基盤の整備○主体的な県民運動の発展を促す環境整備の推進○子供たちの地産地消に対する理解・共感の促進○消費者が県内で生産・製造された農産物や加工食品を選択できる表示 制度の推進○循環型社会の形成

※三重県における地産地消運動の定義 地域で生産された農林水産物や農林水産業に由来するサービスを地域で消費・享受することを通じて、地域の住民が、自らの生活、地域のあり方等について見つめ直そうとする運動

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Page 22: 地産地消の現状と課題 - maff.go.jp...地産地消の現状と課題 平成17年6月 生産局総務課生産振興推進室 資料2 1「地産地消」の意味 地産地消とは、住んでいる地域になるべく近いところでとれたものを食べるということを基本とした活動。

○都道府県における地産地消の取組について(21)

推進体制 推進方針 推進内容 備考(今後の推進計画など)

滋 賀 県

○消費者と生産者の交流を促進○環境こだわり農産物を始めとする県内産農・水産物が身近に手に入る  よう務める(※しがの農林水産ビジョン、食の安全・安心アクションプラン)

○食に関する情報提供の推進○伝統的な食文化の継承と新たな食スタイルの提案○安全・安心・新鮮な地域農産物等の供給体制の確立 (※しがの農林水産ビジョン抜粋)

○地域でとれた農・水産物の学校給食への活用を促進○県内量販店等に環境こだわり農産物を核に県内産農産物販売コーナー  の設置を促進○新鮮さが重要となる生鮮農産物について、産地・市場・量販店等が連  携し、地場のメリットを活かして朝に収穫したものがその日の内に店先  に並ぶ、新たな流通システムを推進○郷土料理講習会等の開催を支援し、京都の農・水産物の理解を深め  るとともに、その農・水産物の利用を促進○旬の地場農産物、県産農産物を使った加工品の情報発信○食の様々な情報提供○食品製造業と連携、地域の農・水産物や風土を活かした特産品の開発○農産物直売所間の連携構築による県産農産物の流通拡大

○こだわり滋賀拠点機能の強化(近江米普及  啓発施設を活用 H18年度~)○供給体制の確保(量の確保、計画出荷)○こだわり滋賀ネットワークによる地産地消の取組

京 都 府

 新京都府総合開発計画(中期ビジョン)や、「新京都府農林水産振興構想(ふるさとビジョン)」のもと、生産者と消費者の信頼関係を高める取組として、地産地消を推進

(※学校給食等への地元食材の利用促進のための「いただきます。地元   産」プランを策定)

○朝市・産直等の取組への支援を通じて、生産者と消費者の多様な交流  と信頼関係づくりを促進○農産物直売所の設置・運営への支援○消費者に対する朝市・産直等の情報提供、生産者と消費者の交流機  会の提供○学校給食等への地元食材の利用促進により、地元産農産物の消費拡  大と、子どもたちの地域に対する愛着と守り育てる心を育成。○学校給食や病院・福祉施設への地元農産物の利用促進

大阪府

○大阪採れたて農産物消費推進協議会○大阪府エコ農業推進委員会

 「大阪府新農林水産業振興ビジョン」の基本目標『府民とともにめざす豊かな「食とみどり」の創造』を実現するための取組 「(2)大阪を食べよう」のもとに、地産地消を推進

○府内農林水産物の販売・PR戦略づくり○直売所の情報ネットワークづくり○食文化を次世代に伝える取り組み○学校給食、食品加工業、外食産業への府内産農産物の供給促進○「大阪エコ農産物」の推進

兵 庫 県

 全県ビジョンにおける「2 営みの循環を促す(環境優先社会)」の重点プログラム「<30>自然産業としての農林水産業を」を実現するために地産地消を推進

(※兵庫2001年計画(全県ビジョン)、ひょうご農林水産ビジョン2010)(新たな農林水産ビジョン(検討案:目標2015年度)における地産地消の 推進)

○農産物直売所を通じた新鮮で安全な旬の農産物の供給拡大○学校給食への地域農産物の供給拡大

奈 良 県

○「なら食と農(みのり)の県民会議」

 奈良県新農業農村振興計画(新NAP)の目指す方向で、新鮮で安全な農産物の安定供給を掲げ地産地消を推進。 平成16年に「なら食と農(みのり)の県民会議」を設立し、奈良のうまいものづくりと奈良特産品・安全安心づくりを柱にした奈良の「食」行動計画の着実な推進を図っている。

○平成17年より「奈良県産情報開示農産物」表示制度を開始し、県の認  定した確認機関が検査確認した農産物の供給を開始○奈良特産品振興協会(H7~)が認定する「奈良特産品」18品目を「奈  良の特産品マーク」(通称にこにこだいちゃん)を付け県内店舗で販売○県内農産物直売所(89ヶ所)を紹介した冊子「大和の朝市直売所」発行○直売所のネットワーク化による情報発信の強化を支援○県域で毎年生産者と消費者の交流を深める「なら食と農(みのり)のフェ  スティバル」を開催

和歌山県

 「和歌山県食の安全・安心・信頼確保のための基本方針」のもと、「Ⅵ 信頼への取り組み(食をめぐる認識を共有するために)」として、地産地消を推進

○消費者と生産者・事業者との交流活動○直売所などを利用した地域産物の販売○地場農産物の学校給食への利用拡大○地域食材を利用した伝統食や加工食品利用拡大○地場農産物を利用した新レシピの開発○埋もれた優良県産品の発掘とブランド化の推進○地域特産品の認証などによる地域農産物の推進

鳥 取 県

○鳥取ルネッサンス推進プロジェクト  チーム  (県庁内推進体制)

 「健康とおいしさは旬!」をテーマに、消費者及び生産者、流通関係者への地産地消・食育の普及啓発・相互交流の推進、生産・集出荷販売体制の整備、学校給食の地産地消、地域実践活動促進を行う。

○県内量販店等への地産地消コーナーの設置○こだわり農産物の販売PR○旬の農林水産物や伝統を生かした料理・食文化の普及○生産流通販売体制の整備○学校給食等への県内食材供給の推進○米飯給食の推進○地産地消フォーラムの開催○各地域での実践活動推進

島 根 県

○しまね地産地消推進協議会

 生産者、消費者、流通業者、飲食業者など関係団体による「しまね地産地消推進協議会」を設立し、地産地消を県をあげた取組として推進

○毎月第3週の金・土・日曜日を「しまねふるさと食の日」とし地元産品の  積極的な使用を推進○テレビ、新聞等各種媒体を用いての意識啓発○県産品を提供する飲食店を認証、PRし、一層の利用を促進○学校給食関係者に対する研修会の開催○農林水産物の理解促進を図るための冊子等を作成配布   等

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Page 23: 地産地消の現状と課題 - maff.go.jp...地産地消の現状と課題 平成17年6月 生産局総務課生産振興推進室 資料2 1「地産地消」の意味 地産地消とは、住んでいる地域になるべく近いところでとれたものを食べるということを基本とした活動。

○都道府県における地産地消の取組について(22)

推進体制 推進方針 推進内容 備考(今後の推進計画など)

岡  山  県

○岡山県地産地消推進会議

 「自分たちの住む地域で作られたものをその地域で消費しよう」をキーワードに、生産者と消費者の相互理解を深め、新鮮で安全・安心な県産農産物の安定供給と消費拡大を図るとともに、伝統伝統的料理や岡山型食生活を普及・伝承「地産地消」運動の取組を推進

○地産地消県民運動の推進○旬の農林水産物情報の提供○消費者ニーズの把握○地域農林水産物の直販活動の推進○学校給食への地域食材の利用促進○観光関連施設等での地域食材の利用促進○地域の伝統的料理と食材の普及・伝承○県産木材の利用促進

○地産地消推進会議の設置○地産地消の推進を目的とした各種イベント、シン  ポジウム等の開催○地産地消おかやまの唄制作、キャッチフレーズ・  マスコットキャラクターの制定、マスメディアを利  用した地産地消のPR等、各種PR活動の実施○地産地消おかやまファンクラブの設置○地産地消に関する情報誌、メールマガジン等の  発行○小売店へのPR資材貸し出し、バイヤーと生産者  の意見交換会開催等○学校における体験学習や生産者との交流の実  施、学校給食への地域食材の利用支援○住宅、公共施設等への県産木材利用促進を図る  助成措置等の実施

広 島 県

○広島県地産地消推進会議

 地産地消をキーワードに、広報活動や関連イベントを通じて生産者と消費者の相互理解を深め、県産品の消費拡大を図るとともに、消費者ニーズに即した多様な生産・流通体制を構築するため、消費者団体、生産者団体、商工会、市町村、県、教育委員会が一体となって取組みを推進

○小売店による「新鮮!ひろしま応援団」の設立○消費者による「新鮮!ひろしまサポーター」の募集○「豊かな食と農」シンポジウム、「地産地消」シンポジウムの開催○パンフレット「地域生産地域消費」、「旬を楽しむ健康生活」、ひろしまの  野菜・果物レシピ、「ボクも、ワタシも、農業ワクワク探検隊」  (小学校高学年向き)等の作成・配布 等

○「地産地消の日」の設定○「新鮮!ひろしまサポーター」へのニュースレ  ター発信○「地産地消」講座の実施

○食と緑の県民フォーラム

 農林業・農山村の有している基本的な役割や多面的な機能が、将来にわたって最大限に発揮できるようにするため、農林業者や消費者、異業種関係者などの幅広いネットワークづくりによる県民協働活動を推進

○シンポジウムの開催、広報誌「食と緑」の発行○調査・研究活動○学校給食、資源循環などの実践活動  等

○見つめて!やまぐち農産物愛用推進  委員会

 産地と消費地が近いという山口県の地域特性を活かし「山口らしい地産・地消」の推進を図るため、生産者団体、流通販売業者、消費者団体、行政が協働した取組みを推進

○PR・広報、県民ニーズの集約化○流通・消費サイドと産地の連携強化○県産農産物の販売促進と愛用運動推進 等

徳 島 県

○徳島県地産地消担当者会議

 「21世紀初頭の徳島県農林水産業・農山漁村振興行動計画」において、豊かで充実した食料の提供を通じ県民の健全な食生活を実現する中で、地産地消の推進も行うことを盛り込んでおり、生産から流通、消費生活、教育、保健など様々な施策に関わる担当部局が互いに連携、協力することで、県産物の需要拡大と県民の健康で豊かな食生活の実現を図るための取組みを推進

○県広報、インターネット、マスメディアを活用したPR等による啓発活動○「とくしまの地産地消newsホームページ」の開設○地産地消セミナー等の開催○指導者、実践ボランティアの育成   等

香 川 県

○かがわ地産地消運動推進会議

 県産農林水産物の需要拡大と県民の健康で豊かな食生活の実現を図るため、生産から消費、教育、保健医療、行政など様々な立場の機関、団体並びに学識経験者からなる「かがわ地産地消運動推進会議」を推進母体に、関係団体等と相互に連携・協力しながら、地産地消を県民に広く定着する運動として推進

○地産地消キャッチフレーズ「生まれも消費もかがわけん」、イメージ キャ  ラクター「讃太くん」を活用したPR展開○地産地消・食育ホームページの開設○地産地消運動推進方策等の作成○かがわ地産地消推進員の委嘱○かがわ地産地消協力店の登録と支援○地産地消推進月間(10~11月)○県民等への情報提供  等

愛 媛 県

○「えひめ愛フード推進機構」○「地産地消・愛あるサポーター」

 17年度から行政、農林水産、商工、流通、保健、教育、消費者団体等の代表者で構成する推進機構を設立し、県産農林水産物及び加工品のブランド化、販路開拓及び地産地消の総合的な推進を図る。

○戦略会議におけるブランド管理基準及び販売戦略の検討○トップセールス及びビジネスコンベンション等の実施による販路の開拓○地産地消地域実践活動支援事業(学校給食への支援)○地産地消愛あるサポーター意見交換会○えひめの食材を活用した学校給食週間の制定○えひめ地産地消の日(毎月第4金曜・土曜・日曜)の制定○えひめ味覚フェアの開催                   等

高 知 県

○県庁 ・「高知県地産地消推進調整会議」 ・「高知県関連施設地産地消推進会議」○民間 ・高知県地産地消推進ネットワーク ・おいしい風土こうち(地産地消推進)  サポーター

 『「高知の食」を柱とし、いきいきとしたまちづくり・むらづくり』を目指して推進

(※高知県地産地消推進プログラム)

○さまざまな分野でのモデルとなる事例づくり(情報収集・取組支援等)○おいしい風土こうち(地産地消推進)サポーター活動の促進○市町村に対する補助事業の実施○啓発用のぼりの作成(地産地消関連イベント等への貸出等)○広報誌、ホームページ上での情報発信  等

山 口 県

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Page 24: 地産地消の現状と課題 - maff.go.jp...地産地消の現状と課題 平成17年6月 生産局総務課生産振興推進室 資料2 1「地産地消」の意味 地産地消とは、住んでいる地域になるべく近いところでとれたものを食べるということを基本とした活動。

○都道府県における地産地消の取組について(23)

推進体制 推進方針 推進内容 備考(今後の推進計画など)

福岡県○まちとむらネットワーク

 「福岡県農業・農村基本計画」に基づき、身近な食生活を見直したり、農業や農村の役割について考えるなど、主体的に活動する県民を会員とする『まちとむらネットワーク』を組織し、「地産地消」を含む幅広い運動を推進

○販路拡大に向けて農産物に特化した電子市場「はかたアグリ」の開設○産官共同で、いちじくやかつお菜など地域農産物を活用した加工食品を開発○「ふるさと福岡ふれあいフェア」「福岡フラワー&ガーデニングフェア」の開催○「まちとむらネットワーク」を通じた県民の様々な活動支援○県内全ての小中学校の米飯給食で県産米「夢つくし」を使用

佐 賀 県

○さが農業・農村ふれあい運動

 県民と農業・農村との多彩な”ふれあい”活動を通じ、「農業・農村への理解」、「県産農産物への愛着」、「都市と農村との連携」を推進することで、県民とともに発展する佐賀農業・農村の実現するため推進

○県産農産物・加工品の展示・販売や、郷土芸能・料理の紹介などを行  う「さが農業フェスティバル」を開催○「さが”食と農”サポーター」の設置、「ふれあい交流隊」の募集○学校給食の副食材料に県産農産物を8割以上利用する  「ふるさとの日」を設定し、食材料費の一部を負担○産地情報誌やWeb版の「旬感佐賀」からの情報発信○運動推進本部HPからの情報発信

長 崎 県

○ながさき農産物地産・地消運動

 消費者の視点に立った「地産・地消運動」の展開と食・農教育及び日本型食生活を推進

○有機農産物等認証制度の推進○「ながさき農林業PR強化ウィーク」の設定、関連イベントの実施○生活学校等を対象にした出前講座の開催○消費者交流バスツアー、県民の森でのイベント実施○農業体験モデル校の設置、副読本の作成・配布○県産農産物の学校給食利用促進○HPにこだわり農産物や加工品、直売所等の情報や郷土料理レシピを 掲載

熊 本 県

○くまもと21農業振興運動推進本部

 「くまもと21農業振興運動」の中で①生産、②多面的機能の発信、③食と文化、④健康、⑤食・農教育の視点から、「食」と「農」の結びつきを強化し、県民一人ひとりが健康で豊かな生活を享受でき、ひいては県産農産物の良さが全国に発信されるよう、全県的に「地産地消」運動を推進

○「くまもと食・農ネットワーク」の設立○ふるさと食の名人の認定と名人による食・農教育実践活動○地域農林水産物活用による健康な食・農教育実践活動○地域農林水産物活用による健康な食生活改善の推進○学校給食への地場産品活用○食・農フォーラムの開催○「熊本県地産地消サイト」からの各種情報発信

大 分 県

○地産地消「とよの国食彩」運動

 「地域で産したものは地域で消費する。消費あるところに産地が生まれる」との考えから、県産農林水産物を愛用して本県の農林水産業を支える取組を推進

○県内消費者を対象にした「おおいたファンクラブ(とよの国食彩クラブ)」  の結成○県産農産物を愛用している料理店(とよの食彩愛用店)の認定○県産品を利用した料理や加工品のコンクールの実施○学校給食のための食材提供農園の設置○HPや広報誌によるPR活動

○おおいた地産地消・スローフード推進協議会 との連携による「県民のつどい」の開催○直販所等ネットワークの構築

宮崎県○みやざきの食と農を考える県民会議

 健全な食生活の普及・定着を図るとともに、農林水産業の重要性やすばらしさを県民一人ひとりが自らの問題として、今を見直し、考え、実践していく取組を推進

○地産地消推進協力員(運動サポーター)の募集○県産品こだわり料理店の認定○県内の小学校等を中心に農業体験等の食農教育の推進○HPからの情報発信

○地産地消と食育を一体的に推進する「みやざき 食のルネッサンス運動」の展開○「ひむか地産地消の日」を設定

鹿 児 島 県

○かごしまの”食”交流推進機構

 消費者へ「地産地消」を基本とした健康で豊かな食生活の普及・定着を図るため「食」に関する機関・団体等で構成する『かごしまの”食”交流機構』を設置し、県民へ県産農林水産物や健康的な食生活に関する情報提供・啓発活動を行うとともに、子供たちへの食農教育を推進

○かごしまの”食”交流推進計画の策定○かごしまの”食”を考えるフォーラムの開催○消費者を対象とした料理教室、親子体験講座の実施○企業グループ等を消費者の交流促進○かごしまの”食”推進員の設置○子どもたちの体験学習の実施○かごしまの”食”新料理コンクール

沖 縄 県

○沖縄県地産地消推進県民会議

 「沖縄県地産地消推進方針」のもと、県民に新鮮で安心できる県産農林水産物を提供して、沖縄の食材の良さを県内外に広くアピールし、健康長寿県沖縄の食文化の普及に務めるとともに、県産農林水産物の消費拡大を推進

○地産地消推進のための広報宣伝活動○学校給食への地域食材の利用促進○観光関連施設等での県産食材の利用促進○公的施設等での県産食材の利用促進○地域直売所等の直販機能の強化及びネットワーク化○食農教育の推進○食生活指針の普及定着の促進○量販店等での県産食材の販売促進○県産食材のメニュー開発・普及、伝統的料理の伝承

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