地方創生事業による地域商社・株式会社キットブルーとの販売連携

国の地方創生交付金の採択を受け、神恵内村、岩内町、泊村の３町村、古宇郡漁協、岩内郡漁協で構成される積丹半島地域活性化協議会が中心となって協議を進め、平成29年度に３町村出資による地域商社として株式会社キットブルーが設立された。古宇郡漁協は、株式会社キットブルーと連携し、地域の特産品であるナマコとウニの輸出拡大や生産体制の確立を通じて、漁業者の所得向上などを目指している。

１ ナマコの多角販売① 乾燥ナマコ

香港での販売を展開。㈱キットブルーが岩宇地域（岩内・泊・神恵内）にて潜水採取されたナマコのみを買い付し、地域内（岩内町）の加工業者へ乾燥加工を委託し、地域内で生産・加工を一貫して行うことにより、岩宇産ナマコの産地証明を付与し、トレーサビリティの確立を目指し、ブランド化や他地域との差別化を図る。

② ナマコの機能性商品ナマコ馬油、ビューティジェルの開発・販売。

２ 冬ウニの販売① 端境期に向け養殖ウニを生産し札幌やニセコを中心に販売。② 冬季間の海外からの観光客を対象に高付加価値商品を販売。③ 養殖餌料として、養殖コンブ・農協と連携し規格外のキャベツ・白菜を利用し、

歩留まりの良い高品質なウニを生産。

ナマコ製品については、中華系外国人富裕層をターゲットとして、今年度、香港で開催された物産展への出店や、現地水産会社における委託販売を開始するとともに、国内においては、ニセコ地域のホテルやレストランで販売している。ウニについては、今年度、新たに岩見沢農協と連携し規格外野菜を給餌することで、コンブのみを給餌するよりも甘味や身入りが良くなり、販売先であるニセコ地域や札幌圏の飲食店や寿司屋から好評価をいただいている。

古宇郡漁協（北海道）

◎「持続可能な漁村まちづくり」を目的に、特産品である「ナマコ」「ウニ」を国内外に販売

◎地域資源の魅力や、ブランド力を国内外に発信

◎ナマコとウニの戦略的な生産体制の構築

取組の概要

取組のポイント

取組の成果等

【香港物産展出店状況】