Upload
others
View
28
Download
0
Embed Size (px)
Citation preview
1
松松本本市市次次世世代代交交通通政政策策実実行行計計画画((案案))
((松松本本市市総総合合交交通通戦戦略略))
概概要要版版
平平成成2277年年77月月
松松 本本 市市
車車をを優優先先ししたた社社会会かかららのの転転換換とと 持持続続可可能能ななままちちづづくくりり
70人が移動する際に使用する道路の面積や、排出される CO2 の違いを比べる写真を撮影しました。自動車より自転車・バスの使用面積の少なさが分かります。
自動車 54台 自転車 70台 バス 1台
駐車面積 972㎡ 駐車面積 140㎡ 駐車面積 54㎡
CO2排出量 93.4kg CO2排出量 0.0kg CO2排出量 35.7kg 各々、70 人が移動するのに必要な駐車・駐輪面積と 10km 移動する際の CO2排出量
自動車 54 台(70 台÷自動車平均乗車数 1.3 人)、自転車 70 台、路線バス 1 台
(平成 26 年8月 23 日早朝、松本市伊勢町通りにて撮影)
松松本本市市次次世世代代交交通通政政策策実実行行計計画画
((松松本本市市総総合合交交通通戦戦略略))
概概要要版版
平平成成2277年年1100月月
松松 本本 市市
70人が移動する際に使用する道路の面積や、排出される CO2の違いを比べる写真を撮影しました。自動車より自転車・バスの使用面積の少なさが分かります。
自動車 54台 自転車 70台 バス 1台
駐車面積 972㎡ 駐車面積 140㎡ 駐車面積 54㎡
CO2排出量 93.4kg CO2排出量 0.0kg CO2排出量 35.7kg 各々、70 人が移動するのに必要な駐車・駐輪面積と 10km 移動する際の CO2排出量
自動車 54 台(70 台÷自動車平均乗車数 1.3 人)、自転車 70 台、路線バス 1 台
(平成 26 年8月 23 日早朝、松本市伊勢町通りにて撮影)
2
松本市次世代交通政策実行計画は、自動車中心の社会を転換し、歩いて
暮らせる集約型都市構造の実現に必要な都市交通とまちづくりが連携した
施策を策定するものです。
「新しい交通体系によるまちづくりビジョン(平成 24 年 8 月 7 日策定)」
に掲げる基本理念を実現するため、目標を次のとおりとします。
松本市次世代交通政策実行計画の目標
■■ ああららゆゆるる人人がが自自由由にに安安心心ししてて移移動動ででききるる中中心心市市街街地地ななどどのの都都市市空空間間のの創創出出
■■ 自自動動車車だだけけにに頼頼ららなないい利利用用効効率率のの高高いい多多様様なな交交通通ネネッットトワワーーククのの構構築築
■■ 公公共共交交通通をを軸軸ととししたた歩歩いいてて暮暮ららせせるる集集約約型型ままちちづづくくりりのの推推進進
基本理念1 「車を優先した社会」の転換 ・ 「まち」では、歩行者を第一に考える都市空間の利用 ・ 自動車で、どこでも行けることは確保するが、早さは重要としない。 ・ 限られた都市空間の中では共存、混合の受入れ
基本理念2 歩行者・自転車・公共交通の優先 ・ まちの活性化に寄与する移動の優先 ・ 誰もが便利に使えるユニバーサルデザインの視点に立った公共交通サービスの充実
(アクセス性、頻度、価格、バリアフリー、情報提供) ・ さまざまな交通手段の自由な選択
基本理念3 エコで快適な移動により、人が集う「交通のまちづくり」 ・ 環境にやさしく、経済的な移動方法の実現 ・ 自動車通行量の減少と速度を落とすことによる交通安全
・ 人々の理解と協力のもとに進める、環境と人にやさしい移動のあり方
11 基基本本理理念念とと目目標標~~「「ままちち」」のの移移動動・・交交通通体体系系のの考考ええ方方~~
3
■中心市街地の将来イメージ
暮らしを支える移動環境
・中心市街地での、「住む」「働く」「憩う・楽しむ」を支えるため、やさし
い交通(歩行者・自転車)を中心に、安全で安心して移動します。市民
や事業者は、行き先や目的に応じて、適切な交通手段を選択します。
・徒歩・自転車による移動を補完し、中心市街地と郊外を連絡する公共交
通は、サービスレベルが充実し、定時性が確保され、利用しやすく使い
やすくなります。
・やさしい交通や公共交通での移動環境が充実しているため、様々な交通
手段が選択でき、自動車を利用しなくても移動が可能になります。
・自動車の交通量が減り、自動車利用者が道路や駐車場の混雑を気にしな
くなります。
22 将将来来のの暮暮ららししののイイメメーージジ
4
■郊外の将来イメージ
暮らしを支える移動環境
・郊外の交通拠点周辺や既存集落の中心部などでは、歩行者空間の充実や
交通静穏化などが図られており、やさしい交通を中心に、安全で安心し
て移動します。
・交通拠点周辺や既存集落中心部への移動は、公共交通サービスが不便な
エリアでは、自家用車や地域で考えた移動手段を利用します。
・中心市街地への移動は、鉄道や主要バス路線など充実した公共交通サー
ビスを利用します。
・交通拠点周辺や既存集落中心部には、整備された交通結節点や乗換え場
所、パークアンドライド駐車場が用意されます。
5
33 松松本本市市次次世世代代交交通通政政策策実実行行計計画画のの施施策策
歩行者・自転車中心のまち
公共交通の利用増 自動車通過交通の抑制
効果 2
■施策STEP① 短期(H28~32年度)に着手する重点施策
道路の機能別配置 PTPS(公共車両優先システム)
市街地ゾーン30 バスロケーションシステム
郊外ゾーン30 パークアンドライド
自転車通行空間 電子切符
駐輪場の配置 LRT(次世代型路面電車システム)の研究
バス路線の充実 モビリティマネジメント
バスの運行本数増加 条例の制定
バスの運行時間延長 都市計画道路の見直し
ユニバーサルデザイン化
■施策STEP② 中期(H28~37年度)に着手する重点施策
道路の機能別配置 バス優先レーン
中心市街地における車両の通過交通抑制 バス専用レーン
バスのゾーン料金の導入
■施策の展開
歩行者・自転車空間の創出(道路空間の再配分)
公共交通の利用しやすい環境づくり
(公共交通利用者の増加・道路空間内の車両の減少)
効果 1
■施策STEP③ 長期的(H38年度以降)に取り組む重点施策
LRT(次世代型路面電車システム)
BRT(バス高速輸送システム)
6
松
本
市
次
世
代
交
通
政
策
実
行
計
画
の
目
標
と
施
策
暮らしの イメージ
実行計画の目標 基本理念
「車を優先した社会」の転換
自動車だけに頼らない
利用効率の高い
多様な交通ネットワークの構築
歩行者・自転車・
公共交通の優先
あらゆる人が自由に安心して
移動できる中心市街地などの
都市空間の創出
エコで快適な移動に
より、人が集う
「交通のまちづくり」
公共交通を軸とした
歩いて暮らせる
集約型まちづくりの推進
成果指標
C-1:公共交通カバー圏率 C-2:交通手段分担率
成果指標 B-1:公共交通利用者数
B-2:路線バス(幹線)利用者数
成果指標 A-1:まちなか歩行者数
A-2:中心市街地人口
働きやすいまち 豊かな時間を
すごせるまち
暮らしやすい
まち
7
5つの分野 分野 項目(着色:重点施策)
1 やさしい交通
(歩行者・自転車)
2 公共交通
4 自動車利用・
交通施設
5 都市構造・
土地利用
1 歩行者空間の充実
2 交通静穏化・ゾーン 30
3 交通規制
4 自転車通行空間ネットワーク
5 駐輪スペースの配置計画
6 自転車利用のモラル向上
7 共同利用レンタサイクル、 宿泊との連携
8 中心市街地における 道路構造の見直し
1 歩行者ネットワーク、歩行者道路の整備
2 道路の機能別配置、道路利用形態の見直し
1 市街地ゾーン30
2 郊外ゾーン30
1 自動車走行の抑制のあり方
1 交通状況・道路状況に従った自転車通行空間
1 レンタサイクルのあり方、コミュニティサイクルの検討
1 駐輪場の配置
2 あがたの森通りのあり方 1 内環状北線のあり方
3 本町・大名町通りのあり方
1 路面標示のあり方、キャンペーンのあり方、交通安全講習の あり方の検討・拡充、自転車運転免許証交付事業の拡充
1 バス路線の充実
2 運行本数の増加
3 運行時間の延長
3 パークアンドライド
2 村井駅及び駅周辺の整備
1 乗換え、乗継ぎ
1 PTPS(公共車両優先システム)
2 バスロケーションシステム
3 バス優先レーン
4 バス専用レーン
5 トランジットモールの整備(歩行者空間の創出)
1 サービスレベルの充実
2 定時性の確保
3 交通結節点・ 乗換え場所の整備
4 料金設定
5 運営システム
6 公共交通軸
7 総合的な公共交通 ネットワークの確立
8 公共交通システム
10 空港・鉄道
2 交通事業者の変革支援・財源の確保
1 電子切符
3 役割分担
1 バスのゾーン料金の導入
2 上限料金の設定
4 料金連合
3 使いやすい料金設定
1 中心市街地における公共交通軸
2 BRT(バス高速輸送システム)
1 信州まつもと空港・広域鉄道の利活用
1 幹線道路
2 かしこい自動車利用のあり方
3 駐車場の配置、駐車場政策
4 駐車場の用途転換誘導・促進
1 広域幹線道路の整備
2 基礎的情報の整備
3 立地適正化計画の立案
4 用途地域の見直し等
1 基幹公共交通としての鉄道・軌道
1 都市計画道路の見直し、内環状構想の見直し
2 都市計画道路や交差点改良等の道路整備
1 環境配慮型自動車の普及
2 共同利用導入義務・誘導、共同利用に対する助成制度
3 新たな物流
2 路外駐車容量抑制のあり方・制度検討、路上駐車禁止、 駐車料金設定のあり方の検討
3 制度検討、環境配慮型自動車対応の設備導入
1 誘導策のあり方、 自転車駐車場や緑化義務・助成制度のあり方
1 国道 19 号拡幅
2 松本波田道路(中部縦貫自動車道)
3 松本糸魚川連絡道路、国道 143号、国道 158 号
1 都市構造の分析、可視化
1 立地適正化計画
1 用途地域の見直し、特別用途地区の指定、 市街化区域内農地の保全・活用
3 交通行動 1 自動車利用抑制
2 通勤方法の変更
3 情報提供、情報通信技術の活用
4 移動補助手段
1 モビリティマネジメント
2 条例の制定
3 モビリティウィーク・カーフリーデー、行動変更への 働きかけ、車両の利用効率の改善、環境配慮行動の PR、 運転マナーの向上、超小型モビリティ、タウンモビリティ
1 パークアンドライドのあり方と施設整備、 キスアンドライドのあり方と施設整備、エコ通勤のあり方
1 情報提供、情報通信技術の活用
1 電動車いす、電動三輪車、タウンモビリティの活用
9 地域公共交通網形成計画等の策定
1 地域公共交通網形成計画
2 地域公共交通再編実施計画
1 LRT(次世代型路面電車システム)・上高地線の高質化
2 中心市街地における車両の通過交通抑制
4 ユニバーサルデザイン化
1 駐車場配置の適正化
5 交通事業者による利用促進策 の推進
1 交通事業者による利用促進策の推進
8
■■電電子子切切符符のの導導入入
公共交通の利用料金精算のためのシステム構築を検討します。
導入は、料金精算のみの利用に留まらず、乗降客数データの継続的な取
得により、利用促進に向けたデータ分析などに活用します。
■■ババスス路路線線のの充充実実
中心市街地循環線の充実に取り組み、自由に安心して移動できる都市空
間を創出します。また、中心市街地と郊外をつなぐ路線等を充実し、自家
用車からの転換と公共交通を軸に歩いて暮らせるまちづくりに取り組み
ます。
【北市内線(西まわり)信大病院乗入れ】 【タウンスニーカー東コース】
■■ババスス停停環環境境のの改改善善
バス停において、ベンチや屋根などのバス待ち環境の改善を図るととも
に、バスへの乗り降りのしやすい環境づくりを推進します。
【バス待ち環境の改善例】 【トイレ・待合室併設の例】
44 短短期期にに着着手手すするる重重点点施施策策
図 電子切符のイメージ
出典:福島交通 NORUCA
9
■■自自転転車車通通行行空空間間のの整整備備
松本駅を中心とした半径2kmの範囲を対象に、自転車ネットワーク計
画を策定するとともに、道路空間の再配分や、自転車の車道通行を基本と
した整備をします。
【博労町】 【やまびこ道路】
■■駐駐輪輪場場のの配配置置
中心市街地の沿道に、小規模な駐輪スペースを確保します。
【路上駐輪施設等の取組み事例】
■■パパーーククアアンンドドラライイドドのの整整備備
既設パークアンドライドの機能を充実し、新たなパークアンドライド駐
車場の整備を図ります。
【平田駅パークアンドライド駐車場】 【新村駅パークアンドライド駐車場】
10
■■市市街街地地ゾゾーーンン3300
区域(ゾーン)を定めて時速30キロの車両速度規制を行い、中心市街
地における歩行者優先のエリアを拡大します。
【市街地ゾーン30(中町通り)】
■■モモビビリリテティィママネネジジメメンントト
市民・学校・職場に対する啓発を通し、過度な自動車利用を抑制します。
【バスと電車の交通ひろば(H25・花時計公園)】 【松本カーフリーデー(H26・大名町通り)】
【バスDAYまつもと 【クラフトフェア会場(あがたの森公園)】
(バスであがたの森公園に向かう参加者)】
■■条条例例のの制制定定
交通行動に関する考え方の発想転換を促し、意識啓発を図ることを目的
とした条例を制定します。
11
実行計画の実施による効果を計るため、成果指標及び指標の目標値を設
定します。成果指標は、実行計画の実施による目標の実現を評価できる指
標として、また、既往の統計や調査などで定量的な評価が可能な指標とし
て設定します。
指標の目標値は、計画の目標年次である平成37年(10年後)ととも
に、中間年次として5年後の平成32年について設定します。
目標 AA ああららゆゆるる人人がが自自由由にに安安心心ししてて移移動動ででききるる
中中心心市市街街地地ななどどのの都都市市空空間間のの創創出出
指標 AA--11
ままちちななかか歩歩行行者者数数 AA--22
中中心心市市街街地地人人口口割割合合
現況値 (H21)約 33,700 人/9h (H22)3.7%(約 9,000 人)
H32 目標値(中間年次) 約 41,500 人/9h 3.7%(約 8,700 人)
H37 目標値(目標年次) 約 45,000 人/9h 3.7%(約 8,500 人)
目標 BB 自自動動車車だだけけにに頼頼ららなないい
利利用用効効率率のの高高いい多多様様なな交交通通ネネッットトワワーーククのの構構築築
指標 BB--11
公公共共交交通通利利用用者者数数 BB--22
路路線線ババスス((幹幹線線))利利用用者者数数
現況値 (H23)約 23,500 人/日 (H25)約 2,000 人/日
H32 目標値(中間年次) 約 25,900 人/日 約 2,300 人/日
H37 目標値(目標年次) 約 27,300 人/日 約 2,500 人/日
目標 CC 公公共共交交通通をを軸軸ととししたた歩歩いいてて暮暮ららせせるる
集集約約型型ままちちづづくくりりのの推推進進
指標 CC--11
公公共共交交通通カカババーー圏圏率率 CC--22
交交通通手手段段分分担担率率
現況値 (H22)90.6%(約 220,300 人) (H20)自動車 約 68.5%
H32 目標値(中間年次) 90.6%(約 214,200 人) 自動車 約 63.8%
H37 目標値(目標年次) 90.6%(約 209,000 人) 自動車 約 61.8%
55 成成果果指指標標