28
3-4-1 鋼橋上部工 4.1 鋼材 4.1.1 橋梁本体 4.1.2 付属物 4.2 工場製作工 4.2.1 鋼材質量 4.2.2 溶接延長 4.3 塗装工 4.4 鋼橋架設工 4.5 仮設工 4.5.1 足場設備工 4.5.2 防護設備工 4.5.3 登り桟橋工 4.6 床版工 4.6.1 コンクリート床版工 4.6.2 グレーチング床版架設工 4.7 橋梁付属物工 4.7.1 伸縮装置工 4.7.2 橋梁排水管設置工 4.8 歩道橋(側道橋)架設工

国土交通省 国土技術政策総合研究所 (NILIM) - 4章 …...3-4-2 4章 鋼橋上部工 4.1 鋼材 4.1.1 橋梁本体 1.適用 鋼橋上部工の製作工の鋼材に適用する。2.数量算出項目

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3-4-1

4 章 鋼橋上部工

4.1 鋼材

4.1.1 橋梁本体

4.1.2 付属物

4.2 工場製作工

4.2.1 鋼材質量

4.2.2 溶接延長

4.3 塗装工

4.4 鋼橋架設工

4.5 仮設工

4.5.1 足場設備工

4.5.2 防護設備工

4.5.3 登り桟橋工

4.6 床版工

4.6.1 コンクリート床版工

4.6.2 グレーチング床版架設工

4.7 橋梁付属物工

4.7.1 伸縮装置工

4.7.2 橋梁排水管設置工

4.8 歩道橋(側道橋)架設工

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3-4-2

4章 鋼橋上部工

4.1 鋼材

4.1.1 橋梁本体

1.適用

鋼橋上部工の製作工の鋼材に適用する。

2.数量算出項目

鋼材質量を区分ごとに算出する。

3.区分

区分は、構造形式ごとに構造名称、材種、材質、寸法とする。

(1) 数量算出項目及び区分一覧表

区分 構造名称 3次元 属性情報

モデル 構造 規格 単位 数量 備考

項目 形式 材種 材質 寸法

鋼材 橋 体 (連毎に区分) Ⅰ ○ ○ ㎏

質量 付属物 支承 Ⅱ × ○ 個(㎏)

高欄 Ⅱ × ○ ㎏

防護柵 Ⅱ × ○ ㎏

伸縮継手 Ⅱ × ○ ㎏

検査路 Ⅱ × ○ ㎏

排水装置 Ⅱ × ○ ㎏

耐震連結装置 Ⅱ × ○ ㎏

「橋体」は、3次元モデルを用いて質量を算出し、属性情報を用いて構造形式と規格を区分するこ

とより「Ⅰ」を適用する。

「付属物」は、3次元モデルを用いて質量を算出し、属性情報用いて規格を区分するが、二次製品

を使用する部材が含まれる場合があるため「Ⅱ」を適用する。

(2)構造形式

構造形式による区分は、以下のとおりとする。

構造名称 単純鈑桁

連続板桁

箱桁

鋼床版鈑桁

鋼床版箱桁

トラス

アーチ

ラーメン

角型鋼製脚

丸型鋼製脚

角型アンカーフレーム

丸型アンカーフレーム

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3-4-3

(3)材種区分

材種による区分は、下記のとおりとする。

① 鋼板

② 平鋼

③ 形鋼

④ 棒鋼

⑤ ボルトナット類

⑥ パイプ類

⑦ スタッドジベル

⑧ 鋼管

⑨ その他

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3-4-4

(4)材質区分

材質による区分は、下表のとおりとする。

1)標準とする鋼材(JIS)

名 称 JIS番号 規 格

構 一般構造用圧延鋼材 JIS G 3101 SS400

造 溶接構造用圧延鋼材 JIS G 3106 SM400,SM490,SM490Y

用 SM520,SM570

鋼 溶接構造用耐候性 JIS G 3114 SMA400W,SMA490W

材 熱間圧延鋼材 SMA570W

鋼 一般構造用炭素鋼鋼管 JIS G 3444 STK400,STK490

管 配管用炭素鋼鋼管 JIS G 3452 SGP

接 摩擦接合用高力六角ボ JIS G 1186 F8T,F10T

合 ルト,六角ナット,平座金セット

鋼用 六角ボルト JIS B 1180 強度区分4.6・8.8・10.9

材 六角ナット JIS B 1181 強度区分4・8・10

軟鋼用被覆 アーク溶接棒 JIS Z 3211

高張力用被覆 アーク溶接棒 JIS Z 3212

耐候性用被覆 アーク溶接棒 JIS Z 3214

軟鋼及び高張力鋼用 JIS Z 3312

溶 マグ溶接ソリッドワイヤ

軟鋼及び高張力鋼用アー JIS Z 3313

接 ク溶接フラック入りワイヤ

耐候性鋼用炭酸ガスアーク JIS Z 3315

材 溶接ソリッドワイヤ

耐候性鋼用炭酸ガスアーク JIS Z 3320

料 溶接フラックス入りワイヤ

炭素鋼及び低合金鋼用 JIS Z 3351

サブマージアーク溶接ワイヤ

炭素鋼及び低合金鋼用 JIS Z 3352

サブマージアーク溶接フラックス

炭素鋼鍜鋼品 JIS G 3201 SF490,SF540

鋳 炭素鋼鋳鋼品 JIS G 5101 SC450

溶接構造用鋳鋼品 JIS G 5102 SCW410,SCW480

鍜 構造用高張力炭素鋼及

び低合金鋼鋳鋼品(低 JIS G 5111 SCMn1A,SCMn2A

造 マンガン鋼鋳鋼品)

機械構造用炭素鋼鋼材 JIS G 4051 S35C,S45C

品 ねずみ鋳鉄品 JIS G 5501 FC245

球状黒鉛鋳鉄品 JIS G 5502 FCD400

ピアノ線材 JIS G 3502 SWRS

硬鋼線材 JIS G 3506 SWRH

線 丸線:SWPR1

異形線:SWPD1

材 PC鋼線及びPC鋼より線 JIS G 3536 2本より線:SWPR2

7本より線:SWPR7

19本より線:SWPR19

鉄筋コンクリート用棒鋼 JIS G 3112 SR235

棒 SD295A,SD295B,SD345

A種1号:SBPR785/930

鋼 PC鋼棒 JIS G 3109 A種2号:SBPR785/1030

B種1号:SBPR930/1080

B種2号:SBPR930/1180

頭付きスタッド JIS B 1198 呼び名19,22

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3-4-5

2)標準とする鋼材(JIS以外)

名 称 規 格

トルシア形高力ボルト・六角ナット・

平座金のセット S10T

(日本道路協会 1983)接合用鋼材

支圧接合用打込み式高力ボ

ルト・六角ナット・平座金暫定規 B10T,B8T

格 (日本道路協会 1971)

(5)寸法区分

1)鋼板

板厚ごとに区分し数量をまとめるものとするが、次のとおり材質別、板厚範囲別に小計

するものとする。

a)一般構造用圧延鋼材(JIS G 3101)

材 質 板 厚

SS400 t<1.6mm 冷延薄板1.6mm≦t< 3 mm 熱延薄板3 mm≦t< 6 mm 中 板6 mm≦t 厚 板

b)溶接構造用圧延鋼材(JIS G 3106)

材 質 板 厚 材 質 板 厚

SM400A t≦ 25mm SM490B 25mm <t≦ 30mm25mm <t≦ 30mm 30mm <t≦ 35mm

SM400B 30mm <t≦ 35mm 35mm <t≦ 38mm35mm <t≦ 38mm 38mm <t≦ 40mm38mm <t≦ 40mm 40mm <t≦ 45mm40mm <t≦ 45mm 45mm <t≦ 50mm45mm <t≦ 50mm 50mm <t≦ 60mm50mm <t≦ 60mm 60mm <t≦ 70mm60mm <t≦ 70mm 70mm <t≦ 80mm70mm <t≦ 80mm 80mm <t≦ 90mm80mm <t≦ 90mm 90mm <t≦ 100mm90mm <t≦ 100mm

SM490C t≦ 25mmSM400C t≦ 25mm 25mm <t≦ 30mm

25mm <t≦ 30mm SM490YA 30mm <t≦ 35mm30mm <t≦ 35mm 35mm <t≦ 38mm35mm <t≦ 38mm SM490YB 38mm <t≦ 40mm38mm <t≦ 40mm 40mm <t≦ 45mm40mm <t≦ 45mm SM520B 45mm <t≦ 50mm45mm <t≦ 50mm

SM520CSM490A t≦ 25mm

25mm <t≦ 30mm SM570D 6mm ≦t≦ 20mm30mm <t≦ 35mm (Q) 20mm <t≦ 25mm35mm <t≦ 40mm 25mm <t≦ 30mm40mm <t≦ 45mm 30mm <t≦ 35mm45mm <t≦ 50mm 35mm <t≦ 38mm50mm <t≦ 60mm 38mm <t≦ 40mm60mm <t≦ 70mm 40mm <t≦ 45mm70mm <t≦ 80mm 45mm <t≦ 50mm80mm <t≦ 90mm 50mm <t≦ 60mm90mm <t≦ 100mm 60mm <t≦ 70mm

70mm <t≦ 75mm

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3-4-6

c)溶接構造用耐候性熱間圧延鋼材(JIS G 3114)

材 質 板 厚 材 質 板 厚

SMA400A 6mm ≦t≦ 25mm SMA570 6mm ≦t≦ 20mm25mm <t≦ 30mm (Q) 20mm <t≦ 25mm

SMA400B 30mm <t≦ 35mm 25mm <t≦ 30mm35mm <t≦ 38mm 30mm <t≦ 35mm

SMA400C 38mm <t≦ 40mm 35mm <t≦ 38mm40mm <t≦ 45mm 38mm <t≦ 40mm45mm <t≦ 50mm 40mm <t≦ 45mm

45mm <t≦ 50mmSMA490A 6mm ≦t≦ 25mm

25mm <t≦ 30mmSMA490B 30mm <t≦ 35mm

35mm <t≦ 40mmSMA490C 40mm <t≦ 45mm

45mm <t≦ 50mm

注)1.通常塗装使用(P)、通常裸又はさび安定処理用(W)の区分ごとに算出すること。

2)平鋼及び形鋼(山形鋼、溝形鋼、I形鋼、H形鋼、角鋼、CT形鋼)

サイズごとに区分して算出する。

※Uリブについては、形鋼ではなく鋼板として算出すること

3)棒鋼(丸鋼、バーインコイル、異形棒鋼)

直径ごとに区分して算出する。

4)ガスパイプ、鋼管

呼び径及び外径・肉厚ごとに区分して算出する。

5)ボルト、スタッドジベル

径及び長さごとに区分し、質量および本数の小計をとるものとする。

4.数量算出方法

数量の算出は、「第1編(共通編)1章基本事項」によるほか下記の方法によるものとする。

原則として純断面で計算する。単位は㎏とし、㎏以下を丸めるものとする。

鋼材は材料計算書により、鋼材数量を取りまとめるものとし、数量計算を行う鋼橋が数連あ

る場合は、総括表のほか各連毎に数量表を作成する。

なお、小計はできるだけ項目、小区分ごとに計上し、各連ごとに項目ごとの合計を計上しな

ければならない。

異形部材で組合せ等により矩形部材と考えられるものや、非常に大きな端材を生ずるものに

ついては、その部材の実質量(ネット質量)で計上することを原則とするが、極端な異形部材で

どうしても1つ1つ四辺形部材から切り出さなければならないものや、形状が複雑で面積の算出

が困難なものなどについては、グロス質量で計上してもよい。

数量計算の分類は、下記のとおりとする。

ネット質量で計算するものの例 グロス質量で計算するものの例

1.矩形部材・台形部材・平行四辺形 1.形状の複雑なガセットプレート

部材 2.板厚変化のテーパー

2.全長にわたってテーバーのついた 3.板幅変化のテーパー

部材 4.スチフナーの切欠

3.伸縮継手の櫛形部 5.ハンドホール,マンホール,リベット、ボル

4.ラーメン形又はフレーム形の対傾 ルの穴など。

構の開口部 ただし、トラス橋のガセット,ハンドホール

については、ネット質量で計算する方が適当

な場合もあるので注意を要する。

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3-4-7

《ネットで計算するもの》 《グロスで計算するもの》

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3-4-8

4.1.2 付属物

1.適用

鋼橋上部工の付属物(落橋防止、排水装置、支承、高欄、防護柵、伸縮継手、検査路、耐震連結装置、その他)に適用する。

(注)構造形式別数量集計方法は、「鋼道路橋数量集計マニュアル(案) 第1章概要

Ⅱ.数量集計方法」によるものとする。

2.数量算出項目

材片数、材片質量、部材数、加工鋼材質量を区分ごとに算出する。

3.区分

区分は、構造名称、材種、材質、寸法とする。

(1) 数量算出項目及び区分一覧表

区分 3次元 属性情報

項目 モデル 構 造 名 規格 単位 数量 備考

称 材種 材質 寸法

材片数 Ⅲ ○ ○ 個

材片質量 Ⅱ ○ ○ t

部材数 Ⅲ ○ ○ 個

加工鋼材質量 Ⅱ ○ ○ t

「材片質量」と「加工鋼材質量」は、3次元モデルを用いて質量を算出し、属性情報を用いて構

造名称や規格を区分するが、二次製品を使用する部材が含まれる場合があるため「Ⅱ」を適用す

る。

「材片数」は、「材片質量」を表現している3次元モデルを用いて個数を算出することより

「Ⅲ」を適用する。

「部材数」は、「加工鋼材質量」を表現している3次元モデルを用いて個数を算出することより

「Ⅲ」を適用する。

※関連「4.1.1 橋梁本体」

(2)構造名称区分

構造名称による区分は、以下の通りとする。

構造名称 落橋防止

排水装置

支承

高欄

防護柵

伸縮継手

検査路

耐震連結装置

その他

(3)材種区分

材種による区分は、「4.1.1 橋梁本体 3.区分 (3).材種区分」によるものとする。

(4)材質区分

材質による区分は、「4.1.1 橋梁本体 3.区分 (4).材質区分」によるものとする。

(5)寸法区分

寸法による区分は、「4.1.1 橋梁本体 3.区分 (5).寸法区分」によるものとする。

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3-4-9

4.2 工場製作工

4.2.1 鋼材質量

1.適用

鋼橋上部工の製作工に適用する。

2.数量算出項目

大型材片数、板継ぎ溶接延長等を区分ごとに算出する。

3.区分

区分は、構造名称ごとに橋梁本体および本体と同様に集計する付属物、付属物とする。

(1)橋梁本体および本体と同様に集計する付属物

1)数量算出項目及び区分一覧

区分 単位 3次元 属性情報

モ デ 構造 集計項目 合計 備考

ル 名称 本体 落 架設用 排 検 査

橋 補強材 水 用

防 装 手 摺

項目 止 置

主 大型材片 材片数 ヶ Ⅲ ○ ○ × × × × ○

桁 材片質量 kg Ⅰ ○ ○ × × × × ○

小型材片 材片数 ヶ Ⅲ ○ ○ ○ ○ × × ○

材片質量 Kg Ⅰ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○

部材数(合計) ヶ Ⅲ ○ ○ × × × × ○

「大型材片」の「材片質量」は、3次元モデルを用いて質量を算出し、属性情報を用いて構造名

称等を区分することより「Ⅰ」を適用する。「材片数」は、「大型材片」を表現している3次元

モデルを用いて個数を算出することより「Ⅲ」を適用する。

「小型材片」の「材片質量」は、3次元モデルを用いて質量を算出し、属性情報を用いて構造名

称等を区分することより「Ⅰ」を適用する。「材片数」は、「小型材片」を表現している3次元

モデルを用いて個数を算出することより「Ⅲ」を適用する。

「部材数(合計)」は、「大型材片」と「小型材片」を表現している3次元モデルを用いて個数

を算出することより「Ⅲ」を適用する。

※関連「4.1.1 橋梁本体」

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3-4-10

区分 単位 3次元 属性情報

モ デ 構造 集計項目 合 備考

ル 名称 本体 落 架 設 排 検 査 計

橋 用 水 用

防 補 強 装 手 摺

項目 止 材 置

対 加工鋼材質量 kg Ⅰ ○ ○ × × × × ○

傾 部材数 形鋼トラス ヶ Ⅲ ○ ○ × × × × ○

構 ( 小 構造

計) 鋼板トラス ヶ Ⅲ ○ ○ × × × × ○

構造

横 加工鋼材質量 Kg Ⅰ ○ ○ × × × × ○

構 部材数 形鋼トラス ヶ Ⅲ ○ ○ × × × × ○

( 小 構造

計) 溶接構造 ヶ Ⅲ ○ ○ × × × × ○

加工鋼材 上記合計 kg Ⅰ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○

質量 内 570 材相 kg Ⅰ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○

材加工質量

部材数(合計) ヶ Ⅲ ○ ○ × × × × ○

「対傾構」の「加工鋼材質量」は、3次元モデルを用いて質量を算出し、属性情報を用いて構

造名称等を区分することより「Ⅰ」を適用する。「部材数(小計)」は、「対傾構」を表現し

ている3次元モデルを用いて個数を算出することより「Ⅲ」を適用する。

「横構」の「加工鋼材質量」は、3次元モデルを用いて質量を算出し、属性情報を用いて構造

名称等を区分することより「Ⅰ」を適用する。「部材数(小計)」は、「対傾構」を表現して

いる3次元モデルを用いて個数を算出することより「Ⅲ」を適用する。

「加工鋼材質量」は、「対傾構」と「横構」を表現している3次元モデルを用いて質量を算出

することより「Ⅰ」を適用する。

「部材数(合計)」は、「対傾構」と「横構」を表現している3次元モデルを用いて個数を算

出することより「Ⅲ」を適用する。

※関連「4.1.1 橋梁本体」

区分 単 3次元 属性情報

位 モデル 構造 集計項目 合 計 備考

名称 本 落 架 設 排 検 査

体 橋 用 水 用

防 補 強 装 手 摺

項目 止 材 置

板継溶接延長(6mm換算長) m Ⅱ ○ ○ × × × × ○

大型材T継手溶接長(実長) m Ⅱ ○ ○ × × × × ○

対傾構の部材数 個 Ⅲ ○ × × × × × ○ 注1)

横構の部材数 個 Ⅲ ○ × × × × × ○ 注1)

主桁間隔 m Ⅲ ○ × × × × × × 注2)

主桁高 m Ⅲ ○ × × × × × × 注2)

平均支間長 m Ⅲ ○ × × × × × × 注2)

注1)構造形式のうち単純鈑桁、連続鈑桁について算出する。

注2)構造形式のうち単純鈑桁、連続鈑桁、箱桁、鋼床版鈑桁、鋼床版箱桁、ラーメン、ト

ラス、アーチについて算出する。

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3-4-11

「板継溶接延長(6mm換算長)」と「大型材T継手溶接長(実長)」は、簡易な形状・記号(点、線、

面)を用いて算出することより「Ⅱ」を適用する。

「対傾構の部材数」と「横構の部材数」は、「対傾構」と「横構」を表現している3次元モデル

を用いて個数を算出することより「Ⅲ」を適用する。

「主桁間隔」、「主桁高」と「平均支間長」は、3次元モデルに関連付けした属性情報を用いて

数量を算出することより「Ⅲ」を適用する。

※関連「4.1.1 橋梁本体」

2)構造名称

構造名称による区分は、以下のとおりとする。なお、詳細は「鋼道路橋数量集計マニュアル

(案)」によるものとする。

構造名称 単純鈑桁

連続鈑桁

箱桁

鋼床版鈑桁

鋼床版箱桁

トラス

アーチ

ラーメン

角型鋼製脚

丸型鋼製脚

角型アンカーフレーム

丸型アンカーフレーム

(2)付属物

1)数量算出項目及び区分一覧表

区分 3次元 属性情報

項目 モデル 付属物名称 形式記号 数量

加工質量 Ⅱ ○ ○

「加工質量」は、3次元モデルを用いて質量を算出し、属性情報を用いて付属物名称等を区分す

るが、二次製品を使用する部材が含まれる場合があるため「Ⅱ」を適用する。

※関連「4.1.1 橋梁本体」

2)付属物名称

伸縮装置、高欄、防護棚、検査路、ケーブルラック、電らん管、標識柱、化粧板、架設材、

添架物に分ける。

3)形式記号

「鋼道路橋数量集計マニュアル(案)」による。

4.数量算出方法

数量の算出は、「第1編(共通編)1章基本事項」によるほか、「鋼道路橋数量集計マニュア

ル(案)」によるものとする。

ただし、排水装置、検査用手摺、足場用吊金具及びスラブアンカーの材片数は集計しない。

なお、H.T.B、スタッドジベル、高力ボルト等の購入品は、集計対象外とする。

また、付属物には、アルミ高欄、ゴムジョイント、鋳物(支承・排水桝)等の工場で加工しな

い製品は対象外とする。

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3-4-12

4.2.2 溶接延長

1.適用

鋼橋上部工の製作工に適用する。

(注)構造形式別数量集計方法は、「鋼道路橋数量集計マニュアル(案) 第1章概要

Ⅱ.数量集計方法」によるものとする。

2.数量算出項目

板継溶接延長(6mm換算長)、大型材片T継手溶接延長(実長)を区分ごとに算出する。

3.区分

区分は、構造名称、材質とする。

(1) 数量算出項目及び区分一覧表

区分 3次元 属性情報

項目 モデル 構造名称 材質 単位 数量 備考

板継溶接延長(6mm換算長) Ⅱ ○ ○ mm

大型材片T継手溶接延長(実 Ⅱ ○ ○ mm

長)

「板継溶接延長(6mm換算長)」と「大型材T継手溶接長(実長)」は、簡易な形状・記号(点、線、面)を

用いて位置と延長を算出し、属性情報を用いて構造名称等を区分することより「Ⅱ」を適用する。

※関連「4.2.1 鋼材質量」

(2)構造名称区分

構造名称による区分は、以下の通りとする。

構造名称 単純鈑桁・連続鈑桁

箱桁

鋼床版鈑桁

鋼床版箱桁

トラス

アーチ

ラーメン

鋼製橋脚

アンカーフレーム

立体ラーメン

(3)材質区分

材質による区分は、「4.2.1 鋼材質量 3.区分 (3).材質区分」によるものとする。

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3-4-13

4.3 塗装工

1.適用

鋼橋上部工の塗装工に適用する。

2.数量算出項目

塗装の面積を区分ごとに算出する。

3.区分

区分は、塗装場所、塗装工程、塗装面、塗装の種類とする。

(1) 数量算出項目及び区分一覧表

区分 3次元 属性情報

モデル 塗装場所 塗装工程 塗装面 塗 装 単位 数量 備考

の 種

項目 類

塗装 Ⅲ ○ ○ ○ ○ m 2

「塗装」は、全表面積、非塗装面積を算出することより「Ⅲ」を適用する。

注) 1.構造部材ごとに数量をとりまとめるものとする。

(2)塗装場所区分

塗装場所による区分は、下記のとおりとする。

① 工場塗装

② 現場塗装

(3)塗装工程区分

塗装工程による区分は、下記のとおりとする。

① 塗装前処理(原板ブラスト・プライマー)

② 塗装前処理(二次素地調整)

③ 塗装前処理(二次素地調整(製品ブラスト)を含む)

④ 塗装前処理(原板ブラストのみ)

⑤ 下塗り

⑥ 中塗り

⑦ 上塗り

注)二次素地調整の処理方法は、動力工具処理及びブラスト処理の方法を問わず適用する。

また、二次素地調整(製品ブラスト)は二次素地調整で製品ブラストを行う場合に適用

する。

(4)塗装面区分

塗装面による区分は、下記のとおりとする。

① 外面塗装

② 内面塗装

③ 現場継手塗装

④ コンクリート接触面塗装

(5)塗装の種類区分

塗装系により区分して算出する。

溶融亜鉛メッキは、別途計上するものとする。

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3-4-14

溶融亜鉛メッキは、メッキ付着量の種類ごとに区分し、鋼材質量を算出する。

4.数量算出方法

数量の算出は、「第1編(共通編)1章基本事項」によるほか下記の方法によるものとする。

塗装面積は、「① 鋼材質量と板厚から計算する方法」、「② 寸法から計算する方法」のいず

れかにより算出するものとする。

以下に「① 鋼材質量と板厚から計算する方法」を示す。

(1)基本的な考え方

1)使用鋼材の全量について、その全表面積(A)を算出する。

2)コンクリートとの接触面、継手部接合等の非塗装面積(B)を算出する。

3)A―Bを実塗装面積とする。

(2)算出方法

1)全表面積(A)は、板厚別鋼材質量計算書を用いて次式により算出する。

a)鋼板

2×WmAm=

7.85×tm

Am:鋼板の表面積(m2)

Wm:鋼板の質量(kg)

tm:鋼板の厚さ(mm)

b)形鋼

Am=am×Wm

am:形鋼の単位質量当り表面積(m2/kg)

Wm:形鋼の質量(kg)

c)高力ボルト

Am=bm×n

bm:ボルト1本当りの塗装面積の増加量(m2)

n:ボルト本数

d)A=∑Am

2)非塗装面積(B)は、次のいずれかの方法により算出する。

a)非塗装鋼材を板厚別、形鋼種別質量に集計できる場合は、「1)―a)」、

「1)―b)」の方法による。

b)「a)」が困難な場合は、直接計算による。(部材の合せ面、端対傾構のコンクリー

トとの接触面、トラスの箱断面の内面等)

3)塗装前処理面積は、次の方法により計算する。

a)原板ブラスト・プライマーの面積は、鋼板及び形鋼の全表面積とする。

b)二次素地調整の面積は、非塗装部を考慮のうえ算出する。

また、二次素地調整[製品ブラスト]の面積は、加工後の形状を考慮のうえ算出する。

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3-4-15

c)形鋼の単位質量(kg)当りの表面積(am)

周長 単位質量 単位質量当り表面積サイズ

(m) (kg/m) (m2/㎏)

90× 90 ×10 0.350 13.3 0.0262100×100 ×10 0.390 14.9 0.0261

山形鋼 130×130 × 9 0.510 17.9 0.0285130×130 ×12 0.508 23.4 0.0217150×150 ×12 0.588 27.3 0.0215150×150 ×15 0.585 33.6 0.0174

溝形鋼 250× 90 × 9×13 0.814 34.6 0.0235300× 90 × 9×13 0.914 38.1 0.0240

95×152 × 8× 8 0.483 15.2 0.0320CT形鋼 118×176 × 8× 8 0.574 18.5 0.0311

118×178 ×10× 8 0.578 20.4 0.0285144×204 ×12×10 0.681 29.2 0.0234

180×9.5 ×23 0.401 16.5 0.0248球平形鋼 200×10×26.5 0.446 19.8 0.0230

230×11×30 0.512 25.1 0.0208250×12×33 0.557 29.9 0.0190

d)―1 摩擦接合用高力六角ボルト1本当り塗装面積(bm)

径 面 積(m2)

M20 5.29/1,000M22 6.70/1,000M24 8.18/1,000

d)―2 摩擦接合用トルシアボルト1本当り塗装面積(bm)

径 面 積(m2)

M20 4.02/1,000M22 5.06/1,000M24 6.20/1,000

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3-4-16

4.4 鋼橋架設工

1.適用

鋼橋上部工の架設工に適用する。

2.数量算出項目

地組、架設、本締めボルト、現場溶接、金属支承、ゴム支承、落橋防止装置、仮設

備の数量を区分毎に算出する。

3.区分

区分は、規格・仕様、橋梁型式とする。

(1) 数量算出項目及び区分一覧表

区分 3次元 属性情報

項目 モデル 規格・仕様 橋梁型式 単位 数量 備考

地組質量 Ⅰ × ○ t 注)1

架 橋体総質量 Ⅰ × ○ t 注)2

設 主桁質量 Ⅰ × ○ t

主桁架設回数 Ⅲ × ○ 回

本締めボルト本数 Ⅱ ○ × 本

現場溶接 Ⅱ ○ × m

Uリブ溶接 Ⅱ ○ × 個

「地組質量」は、3次元モデルを用いて質量を算出し、属性情報を用いて橋梁形式等を算出す

ることより「Ⅰ」を適用する。

「架設」の「橋体総質量」と「主桁質量」は、3次元モデルを用いて質量を算出し、属性情報

を用いて橋梁形式等を算出することより「Ⅰ」を適用する。

「主桁架設回数」は、「架設」を表現している3次元モデルを用いて個数を算出することより

「Ⅲ」を適用する。

「本締めボルト本数」、「現場溶接」と「Uリブ溶接」は、簡易な形状・記号(点、線、面)

を用いて位置と本数等を算出し、属性情報を用いて規格・仕様を区分することより「Ⅱ」を適

用する。

注) 1.「地組質量」は、地上組立をすべき主桁(鋼床版・溶接版を含む)の質量であり、

副部材及び高欄等の質量は除く。

2.「橋体総質量」は、「鋼道路橋数量集計マニュアル(案)」における「工数算定

要素集計表」の加工鋼材質量合計(本体及び本体と同様に集計する付属物の加工鋼

材質量の合計)から排水装置の質量を除き、伸縮装置及び検査路(桁付・下部付)

の加工鋼材質量を加算したものとする。なお、鋼床版桁の場合は排水桝の鋼材質量

を加算する。

3.主桁質量は、「鋼道路橋数量集計マニュアル(案)」にて主桁の大型材片及び小型材片に分

類されている部材の総質量である。なお、鋼床版桁の場合は鋼床版の大型材片及び小型

材片の質量の合計も含む。

4.主桁架設回数には、鋼床版の架設回数を含む。なお、地組を行った場合の主桁架設回

数は地組後の部材数を架設回数とする。

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3-4-17

区分 3次元 属性情報

項目 モデル 規格・仕様 橋梁型式 単位 数量 備考

金 沓総質量 Ⅱ × × t

属 沓設置数 Ⅱ ○ × 基

支 沓据付材料 Ⅰ ○ × m3

ゴ 支承設置数 Ⅱ ○ × 基

支 支承据付材料 Ⅰ ○ × m3

「金属支承」の「沓総質量」と「沓設置数」は、簡易な形状・記号(点、線、面)を用いて位

置と基数等を算出し、属性情報を用いて規格・仕様を区分することより「Ⅱ」を適用する。

「沓据付材料」は、体積を算出することより「Ⅰ」を適用する。

「ゴム支承」の「支承設置数」は、簡易な形状・記号(点、線、面)を用いて位置と基数等を

算出し、属性情報を用いて規格・仕様を算出することより「Ⅱ」を適用する。「支承据付材

料」は、体積を算出することより「Ⅰ」を適用する。

区分 3次元 属性情報

項目 モデル 規格・仕様 橋梁型式 単位 数 量 備 考

落橋防止装置 Ⅱ ○ × 組

仮 ベント柱本数 Ⅲ × × 本

設ベント高さ Ⅲ × × m

備ベント質量 Ⅰ × × t

外桁間隔 Ⅲ × × m

「落橋防止装置」は、簡易な形状・記号(点、線、面)を用いて位置と組数を算出し、属性情

報を用いて規格・仕様を区分することより「Ⅱ」を適用する。

「仮設備」の「ベント柱本数」、「ベント高さ」と「外桁間隔」は、3次元モデルに関連付け

した属性情報を用いて数量を算出することより「Ⅲ」を適用する。「ベント質量」は、体積を

算出することより「Ⅰ」を適用する。

注) 1.落橋防止装置は、PC鋼棒またはケーブルによって連結される落橋防止装置である。

2.支承総質量には、アンカーボルトを含む。

3.支承据付材料とは、無収縮モルタル等である。

4.架設用仮設備において、基礎等が必要な場合は別途算出する。

また、その他の架設方法は、必要に応じ所要数量を別途算出する。

4.数量算出方法

数量の算出は、「第1編(共通編)1章基本事項」によるほか下記の方法によるものとする。

(1)ベント設備質量

トラッククレーン等によるベント工法で使用されるベントのように、架設する部材毎に設

置し橋体のみを支持するベントで比較的大きな反力とならない高さ30m以内のベント質量

は、下記により算出する。

ベント総質量(T)は、次式による。

T=ΣTi

h<10 Ti=0.372×(B+1.5)+{4.097×n+0.372×(B+1.5)}×h/10

10≦h≦30 Ti=0.326×n×h+0.744×(B+1.5)+0.837×n

ただし、 T:ベント総質量(つなぎ材、筋かい、梁等を含む)(t)

Ti:1基当りのベント質量(t)

n:1列当りのベント柱本数(本)

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3-4-18

h:ベント高さ(基礎天端から主桁下端まで)(m)

B:外桁~外桁間隔(箱桁は外Web~外Web間隔)(m)

なお、Ti、h、Bとも小数第1位止(2位四捨五入)とする。

(2)ベント基礎鋼板

ベント基礎で鋼板を用いる場合の延べ面積(A)は次式による。

A=ΣAi

Ai=(B+2)×3

ただし、Ai:ベント1基当りの基礎の面積

B:外桁~外桁間隔(箱桁は外Web~外Web間隔)(m)

なお、Ai、Bとも小数第1位止(2位四捨五入)とする。

ベント設備(参考図)

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3-4-19

4.5 仮設工

4.5.1 足場設備工

1.適用

鋼橋架設工の足場設備工に適用する。

2.数量算出項目

足場の面積を区分ごとに算出する。

3.区分

区分は、使用目的、足場種類とする。

(1) 数量算出項目及び区分一覧表

区分 3次元 属性情報

項目 モデル 使用目的 足場種類 単位 数量 備考

足場 Ⅱ ○ ○ m2

「足場」は、簡易な形状・記号(点、線、面)を用いて位置と面積を算出し、属性情報を用いて使用

目的と足場種類を区分することより「Ⅱ」を適用する。

(2)使用目的区分

使用目的による区分は下記のとおりとする。

① 架設足場

② 床版足場

③ 現場塗装足場

(3)足場種類区分

足場種類による区分は、下記のとおりとする。

① パイプ吊り足場

② ワイヤーブリッジ転用足場

標準はパイプ足場とするが、次の場合はワイヤーブリッジ転用足場を考慮する。

① 地上又は水面上高さが10m以上となる場合

② 対岸又は相隣接する橋台、橋脚間の作業場の通路がない場合

③ その他安全管理上等ワイヤーブリッジ転用足場が必要な場合

4.数量算出方法

数量の算出は、「第1編(共通編)1章基本事項」によるほか下記の方法によるものとする。

(1)足場は、径間ごとに腹板高(H)が1.5m未満、以上に区分して算出する。

A=W×L

A:橋面積(m2)

W:全幅員(地覆外縁間距離)(m)

L:橋長(m)

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3-4-20

(2)側面塗装足場

トラス、アーチ、ランガー桁等の斜材、吊材を有する構造では、次式による現場塗装用

側面足場を算出する。

A=側面投影面積(m2)×2

A:トラス等の側面面積(左右両弦の計)(m2)

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3-4-21

4.5.2 防護設備工

1.適用

鋼橋架設工の防護設備工に適用する。

2.数量算出項目

防護の面積を区分ごとに算出する。

3.区分

区分は、防護種類とする。

(1)数量算出項目一覧表

区分 3次元 属性情報

項目 モデル 防護種類 単位 数量 備考

防護 Ⅱ ○ m2

「防護」は、簡易な形状・記号(点、線、面)を用いて位置と面積を算出し、属性情報を用いて防護

種類を算出することより「Ⅱ」を適用する。

(2)防護種類区分

防護種類による区分は、下記のとおりとする。

① 板張防護工

② シート張防護工

③ ワイヤーブリッジ防護工

板張防護工は、桁下に鉄道、道路等があり、第三者に危険を及ぼす恐れのある場合に使用

する。

シート張り防護工は、鋼橋塗装において塗料飛散を防止する必要がある場合に使用する。

ただし、桁下に鉄道、道路等があり、第三者に危険を及ぼす恐れがある場合は、板張防護と

する。

ワイヤーブリッジ防護工は、転落防護及び落下防止の目的で使用する。

4.数量算出方法

数量の算出は、「第1編(共通編)1章基本事項」によるほか下記の方法によるものとする。

防護工必要面積は、次式により算出する。

A=W×L

A:防護工必要面積(m2)

W:全幅員(地覆外縁間距離)(m)

L:必要長(m)

ただし、トラス、アーチ式、ランガー桁等側面塗装をする場合において飛散防止のためシート

防護工を設置する場合は次式により算出する。

A=側面投影面積 (m2)×2

A:トラスの側面面積(左右両弦の合計)(m2)

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3-4-22

4.5.3 登り桟橋工

1.適用

鋼橋架設工の登り桟橋工に適用する。

2.数量算出項目

登り桟橋の設置数を区分ごとに算出する。

3.区分

区分は、設置高さとする。

(1)数量算出項目及び区分一覧表

区分 3次元 属性情報

項目 モデル 設置高さ 単位 数量 備考

登り桟橋 Ⅱ ○ 箇所

「登り桟橋」は、簡易な形状・記号(点、線、面)を用いて位置と箇所を算出し、属性情報を用

いて設置高さを算出することより「Ⅱ」を適用する。

4.数量算出方法

数量の算出は、「第1編(共通編)1章基本事項」によるほか下記の方法によるものとする。

橋脚等における登り桟橋については、下記により算出することを原則とする。

(1)橋脚、橋台の高さが2.0m以上となる場合を対象とする。

(2)設置箇所数は2スパンに1箇所又は100mに1箇所として、河川をまたぐ場合は両岸に各1

箇所とする。

2.0

2.0

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3-4-23

4.6 床版工

4.6.1 コンクリート床版工

1.適用

鋼橋上部工の床版工に適用する。

2.数量算出項目

型枠面積、鉄筋質量、コンクリート体積及び床版面積を算出する。

(1) 数量算出項目及び区分一覧表

区分 3次元 属性情報

項目 モデル 規格・仕様 単位 数量 備考

型枠 Ⅱ m2

鉄筋 Ⅱ tコンクリート Ⅰ m3

床版 Ⅱ m2

「型枠」は、簡易な形状(面)を用いて位置と面積を算出することより「Ⅱ」を適用する。

「鉄筋」は、「床版」の3次元モデルの内部に簡易な形状・記号(線、面)を用いて位置と延

長を算出し、属性情報を用いて規格・仕様を区分し、質量を算出することより「Ⅱ」を適用す

る。

「コンクリート」は、3次元モデルを用いて体積を算出することより「Ⅰ」を適用する。

「床版」は、「橋梁本体」の3次元モデルに簡易な形状・記号(点、線、面)を用いて位置と

面積を算出することより「Ⅱ」を適用する。

3.数量算出方法

数量の算出は、「第1編(共通編)1章基本事項」によるほか下記の方法によるものとする。

鉄筋、コンクリートの数量の算出は、「第1編(共通編)4章コンクリート工」によるが型枠

の数量は、下図により算出する。

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3-4-24

4.6.2 グレーチング床版架設工

1.適用

鋼橋床版工のうち、グレーチング床版による橋梁床版架設工に適用する。

2.数量算出項目

グレーチング床版の面積と鋼材質量を区分ごとに算出する。

3.区分

区分は、規格・仕様とする。

(1) 数量算出項目一覧表

区分 3次元 属性情報

項目 モデル 規格・仕様 単位 数量 備考

グレーチング床版面積 Ⅱ × m2

グレーチング床版鋼材質量 Ⅰ ○ t

「グレーチング床版面積」は、「橋梁本体」の3次元モデルに簡易な形状・記号(点、線、

面)を加えて位置と面積を算出することより「Ⅱ」を適用する。

「グレーチング床版鋼材質量」は、3次元モデルを用いて体積を算出し、属性情報を用いて規

格・仕様を区別することより「Ⅰ」を適用する。

4.数量算出方法

数量の算出は、「第1編(共通編)1章基本事項」によるほか下記の方法によるものとする。

(1)グレーチング床版のブロックは以下に区分して算出する。

床版部材(t) グレーチング床版

地覆型枠外側プレート

グレーチング床版ハンチ部

(2)その他の関連算出項目

1.コンクリート工は、「第1編(共通編) 4章コンクリート工 4.1コンクリート

工」によるものとする。

2.型枠工は、「第1編(共通編)4章コンクリート工 4.2型枠工」によるものとする。

3.鉄筋工は、「第1編(共通編)4章コンクリート工 4.3.1鉄筋工」によるものと

する。

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4.7 橋梁付属物工

4.7.1 伸縮装置工

1.適用

橋梁用鋼製伸縮装置工の新設(単独で発注する工事)及び補修に適用する。

2.数量算出項目

伸縮装置材料、補強鉄筋、コンクリートアンカ、打設コンクリートの数量を区分ごとに算

出する。

3.区分

区分は、規格とする。

数量算出項目一覧表

区分

項目

3 次元

モデ

属性情報

規格 単位 数量

備考 新設 取替

伸縮装置材料 Ⅱ ○ m

補強鉄筋 Ⅱ ○ t 必要な場合

コンクリートアンカー Ⅱ ○ 本 必要な場合

打設コンクリート Ⅰ ○ m3 - 必要な場合

「伸縮装置材料」、「補強鉄筋」と「コンクリートアンカー」は、3 次元モデルに簡易な形状・

記号(点、線、面)を加えて位置と延長等を算出し、属性情報を用いて規格を区別することよ

り「Ⅱ」を適用する。

「打設コンクリート」は、3 次元モデルより体積を算出し、属性情報を用いて規格を区別する

ことより「Ⅰ」を適用する。

※関連「4.1.1 橋梁本体」

4.数量算出方法

数量の算出は、「第1編(共通編)1章基本事項」によるほか下記の方法によるものとする。

(1) 伸縮装置材料

伸縮装置本体の延長を算出する。

(2) 打設コンクリート

生コンクリート、超速硬コンクリート、樹脂モルタル等に区分して体積を算出する。

(3) 補強鉄筋等

補強鉄筋及びコンクリートアンカは、質量及び本数を算出する。

3-4-25

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3-4-26

4.7.2 橋梁排水管設置工

1.適用

鋼管、VP管(φ100mm~200mm)による各種系統タイプ及び溝部の橋梁排水管を設置す

る作業に適用し、排水桝設置及び排水管製作は含まない。

2.数量算出項目

排水管設置の延長を区分ごとに算出する。

3.区分

区分は、管種区分とする。

(1)数量算出項目一覧表

区分

項目

3 次元

モデル

属性情報

管種区分 単位 数量 備考

コンクリートアンカーボルト設置 Ⅱ × 箇所

排水管設置 Ⅱ ○ m 注)1、2

排水管(材料費) Ⅱ ○ m 注)1、2

注)1.流心延長も算出する。 注)2.排水径は、φ100~φ200 とする。

「コンクリートアンカーボルト設置」は、3 次元モデルに簡易な形状・記号(点、線、面)を用いて位置と延長を

算出することより「Ⅱ」を適用する。 「排水管設置」と「排水管(材料費)」は、3 次元モデルに簡易な形状・記号(点、線、面)を用い

て位置と延長を算出し、属性情報を用いて管種区分をすることより「Ⅱ」を適用する。

※関連「4.1.1 橋梁本体」

(2)管種区分

管種区分は、以下のとおりとする。

管種区分 VP管

鋼管

4.数量算出方法

数量の算出は、「第1編(共通編)1章基本事項」によるほか、下記の方法によるものとする。

1)排水管(材料費)は、管種区分ごとに、直管の他、蛇腹管・エルボ等の排水管(付属品及び

支持金具を含む)も算出する。

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3-4-27

4.8 歩道橋(側道橋)架設工

1.適用

横断歩道橋、側道橋(架設後、人道用として使用する橋で構造系として本橋(車道用)

とは独立したもの)の架設に適用する。

2.数量算出項目

歩道橋(側道橋)の架設、側板の面積、橋面舗装の面積を区分ごとに算出する。

3.区分

区分は、規格、材質とする。

(1) 数量算出項目一覧表

区分 3次元 属性情報

項目 モデル 規格 単位 数量 備考

歩道橋(側道橋)の架設 Ⅰ × t横断歩道橋側板 Ⅱ ○ m2

橋面舗装 Ⅱ ○ m2

「歩道橋(側道橋)の架設」は、3次元モデルを用いて質量を算出することより「Ⅰ」を適用する。

「横断歩道橋側板」と「橋面舗装」は、3次元モデルに簡易な形状・記号(点、線、面)を用いて位

置と面積を算出し、属性情報を用いて規格を区別することより「Ⅱ」を適用する。

4.数量算出方法

数量の算出は、「第1編(共通編)1章基本事項」によるほか下記の方法によるものとする。

(1)歩道橋(側道橋)架設は、以下の内訳で算出する。

1)横断歩道橋

区 分規格・仕様 単位 数 量 備 考

項 目

アンカーフレーム据付 × t

支保工 × t

吊足場 × m2 防護工が必要な場合

手摺先行型枠組足場 × 箇所

架設 ○ t

支柱据付 × t

手摺設置 × m 注)

摩擦接合用高力ボルト ○ 本

注) 数量は手摺延長とし、上下2段等複数段設置する場合の数量は1段分の延長とし、設置段数を明示すること。

Page 28: 国土交通省 国土技術政策総合研究所 (NILIM) - 4章 …...3-4-2 4章 鋼橋上部工 4.1 鋼材 4.1.1 橋梁本体 1.適用 鋼橋上部工の製作工の鋼材に適用する。2.数量算出項目

3-4-28

2)側道橋

区 分規格・仕様 単位 数 量 備 考

項 目

支保工 × t

吊足場 × m2

架設 ○ t

ゴム支承据付 × 個

支柱据付材料(無収縮モルタル等) ○ m3

高欄組立 × m

摩擦接合用高力ボルト ○ 本

(2)規格区分

架設の規格は、下記のとおりとする。

トラッククレーンの規格

地組

架設

階段据付

(3)足場の面積は、側道橋等の吊り足場の場合、以下により算出する。

足場面積Α=(全幅員+1)×必要長さ (m)

全幅員とは、地覆外縁間距離とする。

(4)横断歩道橋架設の架設質量は、架設すべき主桁、副部材、伸縮継手、鋼床板、高欄、階段、

スロープの総質量であり、支承、ボルト類の質量は含めない。

(5)側道橋架設の架設質量は、架設すべき主桁、副部材、伸縮継手、鋼床板の総質量であり、

支承、ボルト類の質量は含めない。

(6)支柱質量は、基礎金物、アンカーの質量は含めない。