7
S D

双方向型のコミュニケーションの必要性 · 科学技術への関心の低下 科学技術への「不信」(原発事故の隠 蔽、薬害訴訟、医療訴訟)

  • Upload
    others

  • View
    5

  • Download
    0

Embed Size (px)

Citation preview

Page 1: 双方向型のコミュニケーションの必要性 · 科学技術への関心の低下 科学技術への「不信」(原発事故の隠 蔽、薬害訴訟、医療訴訟)

コミュニケーションデザイン・センター 設立趣意

コミュニケーション不全

医療紛争廃棄物処理問題食品の安全性

家庭・学校・地域のさまざまなトラブル:

調停=和解(リスク・コミュニケーション、裁判外紛争処理等)都市環境のアメニティ・安全をめぐる住民の合意形成

臨床現場のコミュニケーション:

科学・技術者行政・企業

エキスパート

専門家

大学教育

専門研究をする大学院生

非専門家

市民

双方向型のコミュニケーションの必要性

現在の状況科学技術政策というマクロな意思決定の場面から、医療・福祉・教育など個々の臨床的な現場での意思決定の場面まで、利害や立場の異なる当事者の

あいだ、とりわけ異なる専門家のあいだ、専門家と非専門家のあいだに、双方が十分に理解しあえるための適切なインターフェイスのしくみが欠落し

ているという状況が、現在日本社会には深刻なかたちで存在する。

Center for the Study of Communication-Design

Page 2: 双方向型のコミュニケーションの必要性 · 科学技術への関心の低下 科学技術への「不信」(原発事故の隠 蔽、薬害訴訟、医療訴訟)

コミュニケーションデザイン・センター 設立趣意

科学・技術者行政・企業

エキスパート

専門家

大学教育

専門研究をする大学院生

非専門家

市民

コミュニケーションデザインとは専門家と一般市民、利害関心の異なるひとびとをつなぐコミュニケーション・ネットワークの構想・設計のことである。

コミュニケーションデザイン・センターの必要性産学官の専門家と一般市民とが、インターラクティヴに話し合い、問題解決に向けて議論する双方向型のコミュニケーションの諸方式をネットワーク

化することで「社学連携」(市民サポート)の窓口とするとともに、そのような専門家と一般市民とのあいだのコミュニケーションを媒介するメディエ

イターの養成を早急に図る。

コミュニケーションデザイン・センター 双

方向型のコミュニケーション回路のデザイン

コミュニケーション教育

コミュニケーターメディエーター

の養成

サポートトレーニング

&専門教育

Center for the Study of Communication-Design

Page 3: 双方向型のコミュニケーションの必要性 · 科学技術への関心の低下 科学技術への「不信」(原発事故の隠 蔽、薬害訴訟、医療訴訟)

コミュニケーションデザイン・センター 教育事業内容

専門技術者科学者 市民

大学院生

対象と目標1.「思いやり」と確かな社会的な判断力をしっかりもって市民と十分なコミュニケーションをとりうるような院生・若手研究者の資質の育成

2.科学技術コミュニケーションや紛争解決のさまざまなプロセスのメディエーションをおこなう専門家(たとえば「科学技術コミュニケーター」

「紛争解決のためのメディエーター」)の養成

3.市民・NPOとの「科学研究」を媒介としたコミュニケーション・ネットワークの構築

4.公共的な合意形成のためのさまざまなコミュニケーション手法の開発

コミュニケーションデザイン・センター

トレーニング

専門教育

コミュニケーション・

ネットワークの構築専門家の養成

院生・若手研究者の対話能力の育成

さまざまな

コミュニケーション

手法の開発

研究室・実験室の教育ではなく、

→現場での教育

→問題解決型の教育

→チームで動く教育実践

→領域横断型教育(文理融合の促進)

方針科学技術への関心の低下

科学技術への「不信」(原発事故の隠

蔽、薬害訴訟、医療訴訟)

科学技術政策の不透明性 

なぜ科学技術コミュニケーターの

育成が必要か?

《市民に信頼される科学者》像をめざす

脱  却

Center for the Study of Communication-Design

Page 4: 双方向型のコミュニケーションの必要性 · 科学技術への関心の低下 科学技術への「不信」(原発事故の隠 蔽、薬害訴訟、医療訴訟)

コミュニケーションデザイン・センター 教育事業内容

プログラム

[トレーニング]

コミュニケーションデザイン講座

対話力育成プログラム

科学技術コミュニケーター養成講座

サイエンスショップ事業   対話・調停ワークショップ   アート・コミュニケーション   フィールド・リサーチ

社学連携プロジェクト

教育 市民サポート

大阪大学課程博士号取得予定者に提供

科学技術社会論、科学者の社会的責任(科学の倫理)、生命学・環境学基

礎論、臨床行動論、合意形成論、地域コミュニティ支援論、災害支援ネッ

トワーク論、社会リソース保全論、科学技術コミュニケーション論、リ

スクコミュニケーション論、安全コミュニケーション論、まちづくりコ

ミュニケーション論、領域コミュニケーション論、対面コミュニケーショ

ン論、紛争解決・調停論

1. コミュニケーションデザイン講座:科学と社会 大学院生対象

大阪大学大学教育実践センターとの共同教育プログラム

対話力(聴く力/話す力)、コミュニケーション能力、メディエーショ

ン能力、プレゼンテーション能力、ネゴシエーション能力、ディベイト

能力の育成のための実習的授業。

授業科目:コミュニケーション入門、多文化コミュニケーションセミナ

ーA-F、臨床哲学セミナー(哲学カフェ、ソクラティック・ダイアロー

グ)、プレゼン術皆伝、言語技術論、論文作成演習、メディア工学ボラン

ティア人間科学実験演習、臨床老年行動学演習、ホスピス実習、社会の

なかの人文学、国際関係論セミナー(ディベート実習)、イメージ・リテ

ラシー入門

2. 対話力育成プログラム 学部生対象

Center for the Study of Communication-Design

Page 5: 双方向型のコミュニケーションの必要性 · 科学技術への関心の低下 科学技術への「不信」(原発事故の隠 蔽、薬害訴訟、医療訴訟)

コミュニケーションデザイン・センター 教育事業内容

コミュニケーションデザイン講座(上級講座)

科学技術ガバナンス論

サイエンス・ライティング演習

市民の聴き取り調査

科学者・技術者の聴き取り調査

対面コミュニケーション方法論

リスクコミュニケーション方法論

消費者コミュニケーション方法論

地域コミュニケーション方法論

領域コミュニケーション方法論(臨床・安全・エ

ネルギー・教育)

ファシリテーション技法論演習

対話モニタリング演習

対話プロデュース演習

1. 科学技術コミュニケーター養成講座

社会的効果

1.サイエンスショップ(科学相談所)-大学

院生の社会現場(問題発生の現場)への派遣

2.初等・中等教育における理科教育プログラ

ムの作成と実践(「阪大科学教室」の実施)

3.市民を対象とした哲学カフェ、サイエンス

カフェの実施と、そのファシリテーション

のトレーニング

2. サイエンスショップ事業

1.紛争解決のためのメディエーション・トレ

ーニング (市民の当事者たちが対話によ

り紛争を「自助的」に解決することへの第

三者的協力)

2.ADR(裁判外紛争解決)を担う人材育成の

ためのプログラム

3.地域問題調停ワークショップ

4.小学校・中学校のクラスにおける調停ワー

クショップ

5.まちづくりワークショップ

6.アートリテラシー・セミナー

7.アートマネージメント・セミナー

8.フィールドリサーチ実習

9.各種対話トレーニング・セミナー

3. 対話・調停ワークショップ

科学ジャーナリスト/科学政策プロデューサー

各種倫理委員会運営委員/文化財団研究員

文化NPO職員 の養成

病院医師/看護士/ケア・マネージャー

の再教育

科学技術と市民生活をつなぐ科学教育の推進 調停員・学芸員・初等、中等教育関係者・司法関

係者の再教育

市民の問題解決のためのコミュニケーション能

力の育成

 

ADRメディエーター/消費者相談員/企業研究

所員/まちづくりプランナー/ランドスケープ

デザイナー/シナリオワークショップ推進者

の養成

Center for the Study of Communication-Design

Page 6: 双方向型のコミュニケーションの必要性 · 科学技術への関心の低下 科学技術への「不信」(原発事故の隠 蔽、薬害訴訟、医療訴訟)

コミュニケーションデザイン・センター 教育事業内容

市民

専任教員14名

研究科から

9名

特任教員

9名

新規採用予定の

教員5名

学内の兼任教員

約25名

文理融合の研究プロジェクトの創発

大阪大学大学院

14研究科

サポート体制以上の教育事業をサポートする教育支援・共同研究体制を、専任教員14名(各研究科から計9名、本教育事業の内容に特化した新任採用予定の教員5

名)、本経費による特任教員9名、ならびに学内の兼任教員約25名で構成する。

各研究科の関連教育担当者

各研究科専門教育

コミュニケーション教育

調停技法指導者医療・介護スタッフ教育者ネットワーク・デザイナーメディア・アーチスト文化プロデューサー :

科学技術社会論研究者コミュニケーション技法研究者臨床コミュニケーション研究者 :

文理融合の研究プロジェクトの創発

大阪大学21世紀COEプログラム Interface Humanities

art-handai

Center for the Study of Communication-Design

Center for the Study of Communication-Design

Page 7: 双方向型のコミュニケーションの必要性 · 科学技術への関心の低下 科学技術への「不信」(原発事故の隠 蔽、薬害訴訟、医療訴訟)

コミュニケーション・デザイン・センター 組織構成Communication Design Center

・ 臨床コミュニケーション・デザイン ケア・マネジメント、臨床行動デザイン、医療現場のコミュニケーション、看護コミュニケーション

・ ウェルネス・デザイン 福祉事業・施設におけるコミュニケーションのデザイン、健康をめぐるコミュニケーションのデザイン

・ 高齢者・障害者支援ネットワーク・デザイン

・ メディエーション・デザイン 裁判外紛争解決・調停技法、社会的合意形成の方法論

・ リーガル・クリニック 市民のための法律相談

・ 翻訳・通訳デザイン 医療通訳・司法通訳・特許通訳の訓練

・ ボランティア・コミュニケーション・デザイン ボランティア活動のネットワーク・スキルのデザイン、NPO/NGO設置の方法論

臨床CD部門

・ 科学技術コミュニケーション・デザイン ※科学技術コミュニケーター養成講座を参照

・ セキュリティ・コミュニケーション・デザイン 生命科学・原子力・食の安全性等のリスク・マネジメント

・ 消費者コミュニケーション・デザイン 企業と消費者との、苦情窓口にとどまらないカスタマー・サティスファクションのためのコミュニケーション回路のデザイン

・ 災害支援ネットワーク・デザイン レスキュー・ロボットによる災害支援、事後対策ではなく予防コミュニケーションのデザイン

・ ロボティックス・デザイン エモーショナル・ファクターを重視したコミュニケーション・ロボットの研究

・ マンーマシン・インターフェイス・デザイン メディア工学

・ メディアネットワーク・デザイン ※大阪大学サイバーメディアセンターとの連携

安全CD部門

・ コミュニケーション環境デザイン コミュニケーション空間のデザイン

・ イメージ・リテラシー教育 アートを読む・書く

・ アートマネジメント教育

・ マルチリンガル・デザイン教育

・ フィールドリサーチ・デザイン フィールド調査のコミュニケーション

・ マーケット・コミュニケーション・デザイン 市場から、フリーマーケット、金融市場まで

・ 移動生活デザイン 旅行、出張、単身赴任といった移動生活のデザイン

・ 地域コミュニティ・デザイン 住民の対話のコーディネーション

・ 都市環境デザイン 市民共同イニシアティブによる「未来カンファレンス」「未来ワークショップ」の支援

・ ランドスケープ美学 

・ 社会リソース保全デザイン 資源としての歴史・文化環境、地域の自治能力

アート&フィールドCD部門

安全CD部門臨床CD部門

アート&フィールドCD部門

コミュニケーション

デザイン・センターの

扱う問題領域

コミュニケーションデザイン・センター 問題領域 Center for the Study of Communication-Design