Open Source ERP Users Group 第 9 回勉強会

Open Source ERP Users Group第 9 回勉強会

2013 年 12 月 7 日@ 早稲田大学

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目次

1. はじめに [5min]2. お知らせ [5min]3. 入門編 [60min]4. 特別編 [30min]5. オープンプロジェクト [60min]6. 今後の活動 [10min]


目次

1. はじめに2. お知らせ3. 入門編4. 特別編5. オープンプロジェクト6. 今後の活動


はじめに( 勉強会の目的 )目的

ADempiere に関する知識を共有し、全般的な理解を深める。

想定参加者ADempiere の利用に興味を持っている人( 当面はユーザ視点に立ち、 ADempiere の標準機能を説明の中心とする。 )

参加者の前提知識特になし

勉強会の構成・業務編・システム編・特別編

参考資料●Bayu Chauya Pamungkas, “ADempiere 3.4 ERP Solutions “, PACKT● 湯浅和雄 , 「この 1 冊ですべてわかる物流とロジスティクスの基本」 , 日本実業出版社


はじめに( 勉強会の目的 )

領域

理解度実利用に求められる知識に対して、体系的な整理が行われていない

領域

理解度連続勉強会により、体系的な情報整理⇒ 勉強会の知識を基礎として、より高次の知見へ展開

本勉強会では、 ADempiere の導入支援として、基礎となる体系的な情報整理とその共有を目指します。コミュニティ参加者には本勉強会の知識をベースとして、より高次の理解に取り組んで頂き、知り得た内容を、コミュニティに共有頂く、といった”お互いに教えあう場”となればと考えています。

以前の課題

勉強会の目標


はじめに(ADempiere の紹介 )

ADempiere の概要中小企業向け ERP として開発された Compiere から 2006 年に分岐して、開発されているソフトウェアおよび、その開発コミュニティ。Eric Raymond の著作、『伽藍とバザール』のバザール方式により開発がすすめられているプロジェクト。

ADempiere のシステム機能– Enterprise Resource Planning (ERP)– Supply Chain Management (SCM)– Customer Relationship Management (CRM)– Financial Performance Analysis– Integrated Point of sale (POS) solution– Integrated Web Store





受注

出荷

売上

債権管理

入金

生産

在庫

財務会計

人事給与

発注

入荷

仕入

債務管理

支払

顧客取引先販売管理

生産・在庫管理

購買管理

債務管理債権管理人事管理

財務会計

商品商品商品商品

注文注文受注情報発注指示

請求書請求書

代金代金


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お知らせ( イベント )

2013/10/19,20• オープンソースカンファレンス 2013 Tokyo/Fall 出展

– http://180.235.230.169/svn/community/40_Public%20Relations/2013/OSC_Tokyo_Fall/

2013/12/7• 日本 ADempiere の会主催

「連携ソリューションセミナー第 2 回 / ドキュメント管理編(Alfresco) 開催」

http://adempiere.or.jp/?p=483

http://180.235.230.169/svn/community/40_Public%20Relations/2013/OSC_Tokyo_Fall/






お知らせ( その他 )

• SAP を狙うマルウェアが流通 (11/22)– http://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/1311/22/news042.html

• Trekglobal, iDempiere での SaaS を開始– http://www.trekglobal.com/trek-cloud-erp/Trek-Cloud-ERP-Solutions

Red1, “This is restricted to US market only because it is pre-configured for that. It is not open for plugin adding. Thus it fulfills a certain market segment only.”

• Bitbucket 上で iDempiere2.0 のブランチが作成– http://wiki.idempiere.org/en/Category:New_Features_v2.0

• Bitbucket 上で iDempiere 日本語翻訳着手– http://wiki.idempiere.org/en/Translations#Japanese

http://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/1311/22/news042.html

http://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/1311/22/news042.html

http://www.trekglobal.com/trek-cloud-erp/Trek-Cloud-ERP-Solutions

http://www.trekglobal.com/trek-cloud-erp/Trek-Cloud-ERP-Solutions

http://wiki.idempiere.org/en/Category:New_Features_v2.0

http://wiki.idempiere.org/en/Category:New_Features_v2.0

http://wiki.idempiere.org/en/Translations#Japanese

http://wiki.idempiere.org/en/Translations#Japanese


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オープンプロジェクト / セットアップの流れ

1. 勘定科目データの準備2. 初期クライアントセットアップ3. 組織マスターのセットアップ4. 会計スキーマのセットアップ5. 会計カレンダのセットアップ6. ビジネスパートナーのセットアップ7. 品目マスターのセットアップ8. 価格表のセットアップ

セットアップの流れを以下に示します。( 第 7 回までで組織マスターのセットアップまで実施済 )


オープンプロジェクト / 基本コンセプト( 勘定科目の取り込み )初期クライアントの作成では、システムとして必須のデフォルト勘定科目のみが取り込まれますが、その後、すべての勘定科目を取り込むために、再度取り込み処理を行います。

COA C_ElementI_Element_Value

Import File Loader Import Account


オープンプロジェクト / 基本コンセプト( 勘定科目の取り込み )

COA の登録には、以下情報を事前整理する必要があります。

列項目名内容例A Account_Value 総勘定元帳での勘定科目番号 “11100”

B Account_Name 勘定科目名。財務諸表の出力にも用いられる

“Checking Account”

C Account_Description Account_Name の説明 “Bank Asset”

( 銀行預金 )D Account_Type 勘定科目の種別

Asset( 資産 ), Liability( 負債 ), Owner’s Equity( 純資産 ), Revenue( 収益 ), Expense( 費用 ), Memo( メモ )

“Asset”


オープンプロジェクト / 基本コンセプト( 勘定科目の取り込み )

列項目名内容例E Account_Sign 借方、貸方の指定 ( 指定しなければ、通

常の指定 )

“Debit”

F Account_Document GL( 総勘定元帳 ) での手動入力可否の設定

Yes を指定すると GL 上での手動登録ができなくなる

“Yes”

G Account_Summary 集計用勘定科目の指定

Yes を指定すると、該当の勘定科目を利用して、トランザクションを作成することができなくなる

“Yes”

H Default_Account 取引データ等から生成される仕訳に用いる勘定科目の指定

“B_ASSET_ACCT”

I Account_Parent 上位の階層にあたる勘定科目Account_Sumary が該当

“11”


オープンプロジェクト / 基本コンセプト( 勘定科目のディメンジョン管理 )

ADempiere では、アカウントコンビネーション (Account combination) という形で、勘定科目のディメンジョン管理を行います。

組織勘定科目製品

ビジネスパートナープロジェクトキャンペーン

アカウントコンビネーションの例

HQ-14120-_-_-_-_



仕訳データはヘッダーと明細として管理されており、明細において、アカウンティングコンビネーションが指定される。勘定科目ではなく、アカウンティングコンビネーションを指定することにより、管理会計における多次元分析が可能となる。

仕訳ヘッダ仕訳明細

勘定科目( アカウントコンビネーション )

借方 (JPY) 貸方 (JPY)

現金 10,000

商品 8,000

商品売買益 2,000

仕訳明細の構成



仕訳を勘定科目単位で管理している限りは、各勘定科目単位の合計金額しかわからないが、アカウントコンビネーション単位で仕訳管理することで、様々な角度から資産状況、収支状況を確認できる。

売上高人件費間接費

A 支店 3,000 1,300 1,100

B 支店 4,000 2,400 1,130

C 支店 2,500 1,330 1,210

勘定科目

組織

組織単位での分析イメージ


オープンプロジェクト / 基本コンセプト( 会計スキーマ )

会計スキーマは以下のような構成で設定管理される

C_AcctSchema(Account Schema)

C_AcctSchema_Element(Account Schema Element)

C_AcctSchema_GL(General Ledger)

C_AcctSchema_Default(Defaults)

仕訳で用いられるアカウントコンビネーションを構成するエレメント総勘定元帳の固有設定( 資本金勘定、損益勘定など )取引データと、それらから仕訳生成される際に使用される勘定科目(デフォルト勘定科目 )の対応関係



会計スキーマには以下のような設定項目があります。

設定項目名内容設定値例GAAP 会計原則

( 選択を変えても機能は変わらない ?)

-Custom-French-German-International GAAP-US GAAP

Costing Method 原価計算法 -Aveage Invoice-Average PO-FIFO-LIFO-Standard Costing

Costing Level 原価の設定範囲 -Batch/Lot-Client-Organization



設定項目名内容設定値例Currency 利用通貨 “USD”

Accrual 発生主義会計 / 現金主義会計

Checked


オープンプロジェクト / 基本コンセプト( 会計カレンダー )

会計カレンダーは以下のように管理され、各月ごとに各ドキュメント (伝票 ) の締めを管理できる。

C_Calendar

C_YEAR

C_PERIOD

C_PERIODCONTROL


オープンプロジェクト / 基本コンセプト( 会計カレンダー )

このボタンで対象ピリオドのオープン・クローズを更新できる。Close Period は仮締め、Permanently Close は本締めとして指定


オープンプロジェクト / 基本コンセプト(ビジネスパートナー )ビジネスパートナーでは、下記に示すような属性管理が行われます。顧客、仕入先、従業員それぞれで、名前、住所、課税制度は共通項目として管理され、各エンティティ固有の管理項目も追加管理することが可能です。

ビジネスパートナー

ビジネスパートナーの属性管理

名前(Name)

住所(Address)

課税制度 ?(Tax Identity)

固有設定

顧客、仕入先、従業員の共通管理項目


オープンプロジェクト / 基本コンセプト(ビジネスパートナー )ビジネスパートナーグループごとにアカウントコンビネーションを設定できますが、アカウントコンビネーションには、大きく 2つの種類に分類できます。

分類内容例Shared default account ビジネスパートナーグ

ループに関連づけられたすべてのビジネスパートナーで参照される勘定科目 ( アカウントコンビネーション )

-Payment Discount Expense-Write-off-Not-invoiced Receivables-Not-invoiced Revenue-Unearned Revenue-Payment Discount Revenue-Not-invoiced Receipts

Private default account 特定のビジネスパートナーで参照される勘定科目 ( アカウントコンビネーション )

-Customer Receivables-Receivable Services-Customer Prepaymentetc


オープンプロジェクト / 基本コンセプト(ビジネスパートナー )

以下の赤枠が Shared default account となります。


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