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~統合会計~ ~統合会計~ ~統合会計~ ~統合会計~ Financials

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~統合会計~~統合会計~~統合会計~~統合会計~~~~~ Financials~~~~

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Oracle E-Business Suite 11 i

����

• ORACLE ASSETS

• ORACLE CASH MANAGEMENT

• ORACLE FINANCIAL INTELLIGENCE

• ORACLE GENERAL LEDGER

• ORACLE GLOBAL ACCOUNTING ENGINE

• ORACLE GLOBAL FINANCIAL APPLICATIONS

• ORACLE GLOBAL CONSOLIDATION SYSTEM

• ORACLE GLOBAL INTERCOMPANY SYSTEM

• ORACLE MULTIPLE REPORTING CURRENCIES

• ORACLE FINANCIAL ANALYZER

• ORACLE PROPERTY MANAGER

• ORACLE PAYABLES

• ORACLE RECEIVABLES

• ORACLE INTERNET TIME

• ORACLE e-TRAVEL

• ORACLE TREASURY

• ORACLE INTERNET EXPENSES

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ORACLE ASSETS

Oracle Assets®は、正確な財産および設備在庫の保守と最適な会計戦略および税務戦略を保証する、

総合的な資産管理ソリューションです。Oracle Assetsは、お客様のビジネスを E-Businessに転換す

る連携アプリケーション・セット、Oracle E-Business Suiteの一部を構成しています。

グローバルな機会の利用

Oracle Assetsは国際的なビジネス業務をサポートして

おり、世界規模の運営管理を支援します。Oracle Assets

はユーロによる資産の会計および取引をサポートし

ており、欧州通貨統合 (EMU) 加盟諸国におけるビジ

ネス業務を支援します。複数レポート通貨機能を利用

したレポート台帳の作成により、固定資産取引に関す

る表示とレポートが複数の通貨で行えます。

台帳別セキュリティ機能を使用すると、減価償却台帳

からのデータ・アクセスを保護できます。また、企業

内部の国際的な部門、地域、国または組織エンティ

ティごとに、資産セキュリティの階層を柔軟に作成で

きます。

業務運営を行うすべての地域について、税務に必要な

計算とレポートをサポートします。柔軟なフォーミュ

ラを使用して償却計算をカスタマイズすることで、あ

らゆる諸国および産業における法定の償却条件に準

拠します。また、税務台帳内で建設仮勘定資産を管理

することにより、ヨーロッパやラテン・アメリカのレ

ポート条件にも対応します。

あらゆる諸国のあらゆる産業における法定の償却条件に準拠します。

企業の収益性の追求

Oracle Assetsは従来の管理機能を合理化することで、

コストの減少とサービス・レベルの増加を実現しま

す。プログラミング済みのロジックではなく償却ルー

ルを使用しているため、企業の特定のニーズにあわせ

て Oracle Assetsをカスタマイズできます。財務および

税務のレポートに必要な条件を満たすように、償却

ルール、減価償却台帳および財務情報を定義します。

固定資産管理者は管理上の作業から解放され、より付

加価値的な活動に専念して企業の戦略遂行に貢献で

きます。「What if」方式の償却分析機能を使用して、

既存の資産および将来の資産に対する最適な償却戦

略を選択します。資産をシステムに追加する前に、

「What if」方式の償却シナリオをシミュレートします。

Oracle Assetsにより、税制上の特典を最大限に活用で

き、必要以上の納税を回避できます。独立した台帳を

いくつでも定義できるため、税務当局ごとに異なる償

却戦略を選択できます。また、一度に複数の台帳につ

いて税の減価償却を予測し、企業にとって最適な税務

方式を選択することも可能です。

企業の収益性はその生産性から生まれます。Oracle

Assetsは社内効率の向上において重要な役割を果たし

ます。一括追加インタフェースを使用し、Oracle

Payables、Oracle ProjectsまたはOracle以外のフィーダ・

システムからの情報に基づいて資産を作成します。資

産ワークベンチ・ウィンドウでは、摘要詳細、割当、

請求書、リースなどの情報による資産の検索から、財

務、割当その他の詳細情報の再確認、購買および除・

売却資産の再確認にいたるまで、さまざまな取引を処

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理します。また、Oracle Application Desktop Integratorの

強力な機能を利用すると、各種の定型レポートを作成

して直接インターネットに発行できます。

資産のグループに対して追加、振替、変更、再区分、

再評価および除・売却を実行できる柔軟な選択条件を

使用して取引を実行すれば、さらに生産性を高めるこ

とができます。Asset Maintenanceの継続記録機能を利

用して、修理およびサービス・スケジュールのほか、

保守関連の情報を効率的に、かつ組織的に管理しま

す。保守作業の手配を担当する従業員に警告を通知す

るには、インターネットを利用した電子メール警告を

設定します。資産保守情報を使用すれば、調達支払お

よび資産管理の戦略が合理化されます。

適切な時点で、または特定の間隔で資産保守が行われるように計画します。

Oracle Assetsを使用すると、貸借対照表に対応した資

産棚卸を簡単に管理できます。柔軟な事業所コードを

活用して資材の所在地をすばやく特定でき、特定の事

業所にどの資産があるのかを把握できます。実地棚卸

インタフェースでは固定資産の実地棚卸を定期的に

実施できます。資産棚卸の消込、不明資産に関するレ

ポート、是正管理処理などが行えます。また Oracle

Assetsは、固定資産管理者に追加、振替、除・売却そ

の他の変更を通知するレポートを備えており、タイム

リーで正確な資産棚卸データを保証します。さらに、

資産の損失または損傷についてその保険額を継続記

録することでリスクを効率的に管理でき、万一損失や

損傷が発生した場合でもタイムリーで正確な保険請

求が行えます。リスク管理プロセスを合理化すること

で、資産の総所有コストが減少します。

資産の保険額その他の関連する保険詳細を管理します。

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重要な情報に簡単にアクセスできるため、生産性が飛

躍的に向上します。Oracle Assetsには機能豊富なグラ

フィカル・ユーザー・インタフェースがあり、初心者

にも覚えやすく、パワー・ユーザーのためにアクセラ

レータも備えています。直観的なウィンドウ表示、マ

ウス動作、アイコン、組込みのドリルダウンなどの機

能により、取引や問合せが自然に、かつ速やかにフ

ロー処理されます。

台帳の完了の高速化

Oracle Assetsは減価償却のプロセスを簡素化します。

会計期間以内ならば償却を複数回実行できます。

Financial Inquiryを使用すると、ほかの会計情報を使

用して償却の結果を検証できます。個々の資産取引を

表示するにはOracle Assetsの T字勘定フォーマットを

使用します。

Oracle General Ledgerのドリルダウン機能を利用すれ

ば、資産関連の仕訳入力について、関連する補助簿の

詳細を表示できます。直前の資産変更も、償却をロー

ルバックして必要な訂正をOracle Assetsに加えるだけ

で簡単に行えます。受入未請求の資産についても、期

末の償却計算前に追加できるようになりました。この

ような先取的な減価償却管理プロセスにより、期末の

完了プロセスを速めることが可能になります。

改善されたプロセス処理機能により、減価償却をタイ

ムリーに、かつ効率的に完了できるようになります。

減価償却プログラムは相互検証ルールを使用して資

産の有効性を確認し、有効な勘定科目を使用してすべ

ての資産を処理します。減価償却ログ・ファイルを利

用すれば解決を必要とする例外を確認、分析でき、す

べての未処理資産について再度減価償却を実行でき

ます。

高度なビジネス戦略を実現

競争の激しい今日のビジネス環境において、企業の合

併や買収はとりわけ重要なビジネス戦略です。Oracle

Assetsは、資産控除を短期税年度を単位として計算し、

米国のRevenue Procedures(収入手続き )で規定されて

いる Simplified Method(簡易方式 ) に基づく法定の償

却条件に準拠します。フォーミュラ・ベースの償却に

より、税率表ではなく柔軟なフォーミュラを定義して

短期税年度内の償却費用を計算できます。さまざまな

合併や買収から取得した資産を同じ税務台帳に追加

できるため、データを整理統合する必要はありませ

ん。

急速に変化する企業組織にとって、資産の効率的な管

理は必要不可欠な業務です。Oracle Assetsは建設仮勘

定のプロジェクトを開始から完了まで管理します。建

設プロジェクトのライフサイクル中に発生する必要

経費を継続記録し、建設完了時にそれらを資産として

計上できます。

資本的支出を予測し、償却経費を計画して、資本計画

に関連するほかのソース情報を継続記録します。資産

の所在地、所有者および分類情報を更新するには、拡

張された一括振替機能を使用します。新しい上下範囲

指定機能を利用すると、任意の経費勘定セグメントに

ついて、企業間、コスト・センター間、またはその他

の組織エンティティ間で資産を振替できます。

償却戦略を計画するときは、「What if」方式の機能を

利用してさまざまな減価償却シナリオの結果を確認

します。既存の資産や Oracle Assetsにまだ追加してい

ない資産についてこれらのシナリオを分析し、最適化

できます。一括再区分の機能を使用すれば、償却戦略

に適合するように減価償却パラメータをいつでも変

更できます。

Oracle E-Business Suite-トータル・ソリューション

インターネット対応の Oracle E-Business Suiteは、ビ

ジネス・スタイルを変革する統合ソリューションで

す。オラクルの提供する包括的な完全統合ソリュー

ションは、お客様のデマンドチェーン、サプライ

チェーンおよび社内業務をオンラインで結びます。今

や世界規模で普及しているインターネットと、完全な

グローバル化を達成したオラクル製品を統合すれば、

世界中のあらゆる場所で、お客様のビジネスを一貫し

て最適に運営できます。さらに、企業のイントラネッ

トや Webを利用することで、コストがかからず使い

勝手のよいシステムの実現が可能になります。

オラクルは、グローバル・コンサルティング、教育、

サポート・サービスのプロバイダとして、完全な E-

Businessソリューションを提供します。

OracleE-Business Suiteは、企業のビジネス・モデルを

E-Businessへと進化させます。

主な機能

お客様のビジネスを支援する柔軟性

• ニーズを満たす構成

会計フレックスフィールド

カテゴリ・フレックスフィールド

資産キー・フレックスフィールド

事業所フレックスフィールド

付加フレックスフィールド

• 資産カテゴリ別の償却ルールの定義

• 資産採番方法の選択

• 独自の減価償却カレンダの定義

• 個々のユーザーや作業グループごとに独自のデータ表示設計が可能

• ユーザーがドラッグ&ドロップで設定可能なフォルダ

• 主要なアプリケーションとの連携 General Ledger

Accounts Payable

Projects

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Applications Desktop Integrator (ADI)

資産棚卸

• 次のカテゴリで資産を継続記録 :

資産番号

資産摘要

現品票番号

シリアル番号

事業所

従業員

リース

保証

発注

請求書

• 経費品目、土地などの非減価償却資産の継続記録

• 現品票管理の使用

• 従属資産の定義

• 資産保証の定義

• リース資産および無形資産の継続記録

• FASB13ガイドラインに準拠した資産計上および運

用中のリースの継続記録

• 資産の修理またはサービスのためのスケジュールの記録と管理

• さまざまな期間ごとに発生する資産管理のスケジューリング

• 電子メール警告の設定と従業員への資産管理イベントの通知

• 資産の管理履歴の記録

• 資産の保険金額の継続記録と損失または損傷に伴うリスクの管理

• 実地棚卸の実施

• 棚卸原データのロード

• 原データと既存データとの比較

• 差異の消込

• 代替リース体系の分析と最適なリース戦略の選択

• リース資産の償却スケジュールの表示

• 短期税年度資産の継続記録

• パージ :

過去の会計年度のアーカイブ

アーカイブ・データの復元

資産取引

• 資産継続記録情報によるオンラインでの問合せ

• 現在または過去の会計期間に対するオンラインでの資産追加

• 一括追加を使用したフィーダ・システムからの資産入力

• 償却または費用の修正 :

取得価額

償却方法

耐用年数、償却率、生産能力

残存価額

過去の開始日の指定による財務修正の償却

• 資産グループの償却情報の変更

• 資産の振替 :

一部または全部

現在または過去の会計期間

• 会社間

一括振替の使用

• 資産の除・売却 :

取得価額別または数量別

一部または全部

現在または過去の会計期間

一括除・売却の使用

再稼働

振替に伴う売上代金と撤去費用あり

従属資産の表示

損益計算

資産交換あり

• 再評価の実行

• 勘定科目を General Ledgerに転記する前に資産取引

の勘定科目明細を表示

• 勘定科目をグラフィカルなT字勘定フォーマットで

表示

• ある資産カテゴリから別の資産カテゴリへの資産グループの再分類

• 実地棚卸を定期的に実施し、資産バー・コードをスキャンして、差異の生じた恒久の資産記録と比較し

て消込

• 資産取引を複数のレポート通貨で継続記録

減価償却

• ユーザー定義可能なルール・ベースの償却の使用

• 案分規則および除・売却規則の定義

• 次の償却方法から選択 :

指定期間内での案分

逓減残高

年間合計

生産高比例

ACRSおよびMACRS

定率

減額

ボーナス償却

• 償却経費の見積の実行

•「What if」方式の減価償却分析を実行し、基礎とな

る資産データを変更せずに各種のシナリオをシ

ミュレート

• 未計画の償却経費額の入力

• 減価償却限度額の範囲内で残存価額を上回る減価償却の実行

• 指定の期間内で減価償却を何度でも実行

• 減価償却をロールバックして直前の会計変更を組み込んでから再度減価償却を実行

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• 柔軟なフォーミュラを使用して償却計算をカスタマイズ

• 合併や買収に起因する短期税年度会計をサポート

•「What if」方式の減価償却分析を実行し、各種の償

却方法をシミュレートして将来の資産を推定

減価償却台帳

• ビジネス・ニーズに応じた減価償却台帳の定義

• 台帳ごとに異なる通貨またはカレンダの使用

• 減価償却台帳をいくつでも使用可能

• 複数の会計帳簿の使用

• 減価償却台帳によるデータ・アクセスの保護

• 資産セキュリティの柔軟な階層の作成

• 減価償却台帳を特定の職責に連結してアクセスを制御

• 複数のレポート通貨による台帳の管理

税務会計

• 資産取引を税務台帳にコピー

• 次のような独立した税務データを管理 :

取得価額

減価償却

残存価額

償却方法

案分規則

• 過去の会計年度の税減価償却引当金の修正

• 事業供用開始日別のデフォルトの償却ルールの設定

• 減価償却原価限度額および減価償却費用限度額

• 投資税額控除

• 繰延償却

• 修正後当期利益 (ACE)

• 税務台帳内での建設仮勘定資産の管理

資本的支出

• 建設仮勘定プロジェクトの管理

• 資産購買予算の定義 :

複数予算

スプレッドシートのアップロード

予算対実績比レポート

レポート

• 例による問合せ

• 標準レポートの発行の使用

• 次の標準レポートを提供 :

消込レポート

取引レポート

職責レポート

税務レポート

予算レポート

• すべてのレポートのオンライン表示

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ORACLE CASH MANAGEMENT

Oracle® Cash Managementは、現金とその流動性を企業規模で管理するソリューションです。

Oracle Cash Managementは、お客様のビジネスを E-Businessに転換する統合アプリケーション・セッ

ト、Oracle E-Business Suiteの一部を構成しています。

キャッシュ・フローをグローバルに予測

資金の流れを正確に予測することは世界規模の業務で

最も大切なことであり、資金の効果的な利用や債務超過

リスクの軽減につながります。Oracle Cash Managementで

は、運用中のシステムからの予想されるキャッシュ・フ

ローに直接アクセスできます。資金に関する企業全体の

需要や通貨変動に伴う危機をすばやく分析できるため、

生産資源としての資金の流動性と最適な利用が保証さ

れます。

Oracle Cash Managementは、多種多様の組織を超えて、

あらゆる通貨での複数期間に渡る予測をサポートし

ます。再利用可能なテンプレートを定義して簡単に資

金予測を生成できます。資金予測テンプレートはスプ

レッドシートに似ており、各行にはキャッシュ・フ

ローのソースと選択条件値が定義され、各列には

General Ledger内での期間または日数による予測期間

が定義されています。ビジネス・カレンダを指定し、

予測される資金移動日を必要に応じて次の業務日ま

で自動的にロール・フォワードすることもできます。

Oracle Cash Managementは、オーダーや請求書などの

将来の取引、あるいは支払や入金など過去の取引に基

づいて予測を行います。Oracle Payablesの支払および

Oracle Receivablesの入金データを使用して、金額や残

高が利用できる日付を記録し、より正確な短期予測を

実現できます。

再利用可能なテンプレートを定義して簡単に資金予測を生成できます。

銀行勘定調整の合理化

資金を管理する上できわめて重要なのが、銀行勘定の

タイムリーな調整です。Oracle Cash Managementは総

合的な銀行勘定調整機能を備えており、資金残高の正

確な管理、例外の特定と解決、銀行の誤りの管理、不

正行為の監視などが行えます。銀行勘定調整の自動化

により、監査部門や財務部門における管理のための時

間とコストが大幅に減少します。

Oracle Cash Managementでは、銀行取引明細書につい

て自動または手動による記録と調整を行い、ルールや

許容範囲レベルを使用してシステム取引との比較を

行います。インポートの検証や調整に関するエラーが

あればオンラインで再確認して訂正できます。また、

訂正中の明細書の明細を、誤りのある明細書の明細に

照らし合わせて自動的に調整でき、銀行エラーの訂正

を確認する監査追跡を実行できます。さらに、銀行の

明細書残高と Oracle General Ledger内の現金勘定とを

比較する使いやすい調整レポートも付属しています。

過去の銀行取引明細書のアーカイブおよびパージも

可能です。

Oracle Cash Managementはその調整機能に関して

Oracle PayablesおよびOracle Receivablesとの連携が拡

張されており、効果的な資金管理を実現します。

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Oracle Payablesおよび Oracle Receivablesは、資金の決

済、銀行の手数料および外国通貨の変動に関する調整

会計入力を生成します。取引の決済を調整前に行え

ば、常に最新の資金残高を維持できます。また Oracle

Cash Managementでは、拒否された入金を自動的に取

り消す処理、利子や銀行手数料など銀行側が開始した

活動を記録など、その他取引を作成する処理により、

さらにワークフローが合理化されます。

企業規模のキャッシュ・サイクルの管理

Oracle Cash Managementは企業規模のキャッシュ・サ

イクルを管理するためのオープンな連携ソリュー

ションです。他の Oracle E-Business Suiteとのシーム

レスな連携に加え、Oracle Cash Managementのオープ

ン・インタフェースによって外部システムとも容易に

連携できるため、企業のイントラネットを経由してグ

ローバルな資金情報にタイムリーにアクセスできま

す。

資金予測を準備するときは、Oracle General Ledger、

Oracle Receivables、Oracle Order Management、Oracle

Payables、Oracle Payroll、Oracle Projects、Oracle Purchasing、

Oracle Salesおよび Oracle Treasuryからのキャッシュ・

フローを予測できます。予測オープン・インタフェー

スにより、外部システムからのキャッシュ・フローを

予測することも可能です。予測オープン・インタフェー

スの分散データベース・サポートを利用すれば、ロー

カルとリモートの両方のデータベースからの関連取引

情報を組み合わせて予測を生成できます。

銀行取引明細書の調整は、Oracle PayablesおよびOracle

Payroll内の支払、Oracle Receivables内の入金、そして

Oracle General Ledger内の仕訳を使用して行えます。

調整オープン・インタフェースを利用すると他のシス

テムからの支払および入金データを使用して調整す

ることもできます。調整オープン・インタフェースは

拡張可能であり、社外取引の調整に対して独自のロ

ジックを実行できます。

Oracle E-Business Suite -トータル・

ソリューション

インターネット対応の Oracle E-Business Suiteは、ビ

ジネス・スタイルを変革する統合ソリューションで

す。オラクルの提供する包括的な完全統合ソリュー

ションは、お客様のデマンドチェーン、サプライ

チェーンおよび社内業務をオンラインで結びます。今

や世界規模で普及しているインターネットと、完全な

グローバル化を達成した Oracle製品を統合すれば、世

界中のあらゆる場所で、お客様のビジネスを一貫して

最適に運営できます。さらに、企業のイントラネット

や Webを利用することで、コストがかからず使い勝

手のよいシステムの実現が可能になります。

オラクルは、グローバル・コンサルティング、教育、

サポート・サービスのプロバイダとして、完全な E-

Businessソリューションを供します。

Oracle E-Business Suiteは、企業のビジネス・モデルを

E-Businessへと進化させます。

主な機能

キャッシュ・フローの予測

• Oracle E-Business Suiteからのキャッシュ・フローの

予測

• 外部システム上のローカルとリモート両方のデータベースからのキャッシュ・フローの予測

• 他のソースからの予想されるキャッシュ・フローの入力

• 次の資金予測テンプレートの定義 :

予測期間

ソースごとの選択条件

ビジネス・カレンダ

• 組織全体にわたる予測

• あらゆる通貨での資金予測の生成

• 通貨変動に伴うリスクの分析

問合せとレポート

• 問合せを実行して資金予測と調整活動を再確認

• 標準レポートの実行 :

資金予測の再確認

銀行取引明細書の分析

• 調整に利用できる取引の特定

決済済取引の再確認

銀行の残高と General Ledger の残高との比較

銀行取引明細書の文書番号の監査

銀行勘定調整

• 銀行取引明細書の自動または手動記録

• 銀行取引明細書オープン・インタフェース・データのオンライン訂正

• 銀行取引明細書の自動または手動調整

• Oracle E-Business Suiteおよび外部システム内の支払

および入金データを使用した調整

• 訂正中の明細書の明細を誤りのある明細書の明細に照らし合わせて調整

• Oracle PayablesおよびOracle Receivablesとの連携の

拡張

調整前の支払および入金の決済

銀行側が開始した活動を記録するためにその他取引を自動作成

調整会計入力の自動生成

為替差損益の自動記録

NSF または拒否された入金の自動取消

• ニーズに応じたカスタマイズ :

調整許容範囲レベル

調整処理オプション

例外処理ルール

• アーカイブおよびパージ :

銀行取引明細書テーブル

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銀行取引明細書オープン・インタフェース・テーブル

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ORACLE FINANCIAL INTELLIGENCE

Oracle® Financial Intelligenceは、財務情報を戦略的に有効活用できるように使いやすいWeb形式で

提供します。Financial Intelligenceは、Oracle® Business Intelligence Systems(BIS)により提供される分

析アプリケーションの一部を構成しています。BISは、お客様のビジネスを E-Businessに転換する

連携アプリケーション・セット、Oracle E-Business Suiteの一部を構成しています

円滑なビジネスの構築

財務情報は、企業内の管理職にとって、ビジネスニー

ズを把握するために必要不可欠なものです。今日普及

しているパッケージ化アプリケーションでは、トラン

ザクション・レベルのデータは提供されていますが、

ビジネス・パフォーマンスを測定するための手段は提

供されていません。また、管理部門による従来のデー

タ収集方法は非常に効率が悪く、好機を逸する原因と

もなっています。

Oracle Financial Intelligenceは、日常業務のプロセスを

継続的に改善する、E-business Suite対応の組込み型意

思決定支援システムです。このシステムでは、使いや

すい組込みインテリジェンス・レポートおよび Oracle

Discovererワークブックを使用して、情報にアクセス

できます。ユーザーは、Discovererに組み込まれてい

るエンド・ユーザー・レイヤーを使用して既存のワー

クブックを容易に修正または拡張したり、あるいは新

しいワークブックを作成したりできます。Oracle

Financial Intelligenceは財務情報を企業内のユーザー

に提供し、より的確な意思決定が迅速に図られるよう

支援します。

Oracle Financial Intelligenceは、適切なレポート・ソ

リューションに対して適切なツールを提供します。

Discoverer、組込みの Oracle Web Reportsおよび Oracle

Report Managerを通じてデータにアクセスできます。

Oracle Discoverer

Oracle Discovererはデータの問合せおよび分析を行う

レポート・ツールで、アドホック検索とレポート作成

が可能です。Oracle Discovererでは、Oracle Discoverer

ワークブックを作成するためのベースとして End

User Layer(EUL)が使用されます。EULにより財務デー

タから付加価値情報を引き出すことが可能になりま

す。詳細レベル情報にまで簡単にドリル・ダウンで

き、組込みの Financial Intelligenceワークブックを使

用して財務データを詳細に特定できます。また、新し

いビジネスエリア、および新しいワークブックを作成

するためのベースとして既存の EUL を使用すること

もできます。

Discoverer のワークブックにより管理者はデータを細かく分割できます。

Oracle Web Reports

Oracle Web Reportsは、標準のブラウザを使用してデー

タを複数レベルで表示するもので、要約レポートから

詳細情報にまでドリル・ダウンできます。Financial

Intelligenceのレポートにより、財務データ情報の迅速

な配信を簡単に行うことができ、より的確でタイム

リーな意思決定を下せるようになります。これらの組

込みレポートには重要なパフォーマンス測定の分析

結果が含まれており、これを利用して重要なパフォー

マンス規準と KPI(Key Performance Indicator:主要指標 )

とを比較し、戦略目標に対する進捗状況を監視できま

す。

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請求および支払用レポート

Oracle Report Manager

Oracle Report Managerは、従来の書面レポートに代

わって Webブラウザからアクセス可能なセルフサー

ビス型のレポートを提供する、インターネット対応の

レポート・ツールです。Report Managerは、すべての

財務諸表、標準および非定型の各レポートをデータ

ベースに発行し、集中管理された安全なセルフサービ

ス型レポートのレポジトリを提供します。このレポジ

トリには BIS (Business Intelligence System)の個人用

ホームページからただちにアクセスでき、一度に何千

人もの加入者に情報が発信されます。このような画期

的なレポート配布システムにより、企業全体で紙ベー

スのレポートを発行する必要性がなくなり、コストが

削減されます。また、従来よりも簡単かつタイムリー

に情報にアクセスできるため、より的確なビジネス上

の意思決定が可能になります。

Report Manager

財務上の収益性

管理者は、ボタンをクリックするだけで企業全体の収

益、支出および利潤の情報等を追跡できるようになり

ました。主要な財務データのすべての分析結果を 1

ページで表示でき、補足情報にもシームレスにドリ

ル・ダウンできます。企業のパフォーマンスを分析し

て把握するために、収益性情報を細かく分割できま

す。パフォーマンス規準を設け、収益を継続的に監視

する際に役立てることもできます。実際の収益率が目

標のパフォーマンスを満たしていない場合は、現在の

業務状況を警告する個人的な通知を自動的に発信す

るような設定も可能です。

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アナリスト要約用レポート

キャッシュ・フロー

Financial Intelligenceにより、買掛金および売掛金情報

を管理者に配信する方法が変わります。出金の流れ

は、仕入先からの請求および支払の情報と、従業員の

経費情報を積極的に監視することで追跡できます。

入金の流れは回収インディケータを監視することで

分析でき、回収に問題のあるワースト20の顧客を個々

のインディケータごとにドリル・ダウンすることによ

り、回収問題の原因を特定できます。顧客をドリル・

ダウンして詳細を特定し、請求書および受領書を多次

元分析することで、顧客の支払履歴の詳細がわかりま

す。

このほか、買掛金取引高および日単位売上未回収に対

してパフォーマンス規準を設け、回収リスクに備えて

事前に管理することも可能です。実際の買掛金取引高

および日単位売上未回収が目標のパフォーマンスを

満たしていない場合は、現在の回収上の問題を警告す

る個人的な通知を自動的に発信するような設定も可

能です。

回収インディケータ用レポート

キャッシュ・ポジション

キャッシュ・フロー、キャッシュ・ポジションおよび

正味ポジションをインターネット・ブラウザから監視

し、より的確な借入および投資の決定に役立てること

ができます。通貨変動によるリスクを軽減するため

に、日常の外国為替レートを追跡できます。利用方針

の限度を、会社、競合他社、日常の清算、国、通貨お

よび取引者ごとに分析することで、自社の契約リスク

をより適切に管理できます。

キャッシュ・フロー分析用 Discoverer ワークブック

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資産管理

Oracle Financial Intelligenceでは、管理者はボタンをク

リックするだけで企業全体の資産状況を追跡できま

す。コスト・センター間での資産の移動を容易に追跡

でき、最適な資産の利用を支援します。さまざまな資

産区分による固定資産の分配を分析でき、将来の償却

費用も簡単に計画できます。

資産償却用レポート

プロジェクト

Financial Intelligenceにより、プロジェクト情報の管理

方法が変わります。企業内のすべてのプロジェクトの

コスト、収益、予算および利潤を監視することで、プ

ロジェクトの完全なライフサイクルを管理します。プ

ロジェクトのコストを複数の予算タイプと比較すれ

ば、プロジェクトが目標圏内にあるかどうかを判断で

きます。プロジェクトを従業員別に分析し、人的資源

が有効に活用されているか確認できます。このほか、

プロジェクトの詳細情報を顧客別に細かく分割する

ことで、最上層のクライアントとの顧客関係をより適

切に管理できます。

利潤分析用 Discover ワークブック

Oracle E-Business Suite -トータル・

ソリューション

インターネット対応の Oracle E-Business Suiteは、ビ

ジネス・スタイルを変革する統合ソリューションで

す。オラクルの提供する包括的な完全統合ソリュー

ションは、お客様のデマンドチェーン、サプライ

チェーンおよび社内業務をオンラインで結びます。今

や世界規模で普及しているインターネットと、完全な

グローバル化を達成した Oracle製品を統合すれば、世

界中のあらゆる場所で、お客様のビジネスを一貫して

最適に運営できます。さらに、企業のイントラネット

や Webを利用することで、コストがかからず使い勝

手のよいシステムの実現が可能になります。

オラクルは、グローバル・コンサルティング、教育、

サポート・サービスのプロバイダとして、完全な E-

Businessソリューションを提供します。

Oracle E-Business Suiteは、企業のビジネス・モデルを

E-Businessへと進化させます。

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主な機能

• 主要なモジュールとの連携 General Ledger

Assets

Projects

Payables

Receivables

Cash Management

Treasury

ビジネス・インテリジェンス・システム

• 管理目標達成のための事前定義の KPI(Key Perfor-

mance Indicator:主要指標 )

• 許容範囲外の生産パフォーマンス値に対するOracle

Workflowによる通知および応答システム

• 通知、KPI、オラクルへの問合せ、トレンド、メ

ニューへのリンク、関連レポート、お気に入りなど

にアクセスできる個人用ホームページ

• Discoverer内で使用するビジネス・ビューのための

セキュリティと、顧客フレックスフィールドを捕捉

するビュー・ジェネレータ

財務上の収益性

• GL 分析ワークブックを使用して総勘定元帳データ

を細かく分割

収益分析ワークシート

経費分析ワークシート

利潤分析ワークシート

限界利益分析ワークシート

流動比率分析ワークシート

• アナリスト要約を表示して主要な財務データの要約を表示

• 限界利益を会社別その他の要素別に分析

• 流動比率を定期的に追跡

• 1株当り利益と希薄後普通株式 1株当り利益の比較

• 経費情報をトップ・レベルで表示し詳細情報にドリル・ダウン

• 利潤の管理

• 収益データの監視と個人用通知の受信

キャッシュ・フロー

• 主要な回収インディケータを表示し詳細情報にドリル・ダウン

• 取引先の活動の分析

• 仕入先、請求および支払の活動の確認

• 従業員の経費情報の追跡

• 受領および値引情報の分析

受領要約ワークシート

値引要約ワークシート

請求および修正情報の分析

請求要約ワークシート

修正要約ワークシート

キャッシュ・ポジション

• 予測される入出金の監視

• 正味ポジションの取引タイプ別分析

• 計画済キャッシュ・フローの分析

キャッシュ・フロー要約ワークシート

キャッシュ・フロー詳細ワークシート

• 利用限度の監視

資産管理

• 資産償却を年度別に分析

• 資産職責をコスト・センター別に監視

• 資産償却をカテゴリ別に分析

• 資産の原価分配を分析

プロジェクト

• プロジェクトのパフォーマンスの監視

• プロジェクトの利潤の分析

期間累計 (Period-To-Date) およびプロジェクト累

計 (Inception-To-Date) による利潤分析

プロジェクト累計別予実分析

• プロジェクトの収益の分析

• プロジェクトのコストの分析

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ORACLE GENERAL LEDGER

Oracle® General Ledgerは、グローバルなデータ管理を実現する包括的な財務管理ソリューションで

す。企業全体の財務管理、データの収集、情報へのアクセスおよび財務レポートの生成を飛躍的に

向上させます。

Oracle General Ledgerは、お客様のビジネスを E-Businessに転換する連携アプリケーション・セッ

ト、Oracle E-Business Suiteの一部を構成しています。

スマートなビジネスの構築

優れた柔軟性

Oracle General Ledgerは、会計処理を管理し、効率化

するために柔軟な機能を提供します。Oracle General

Ledgerには多様な勘定体系と会計カレンダが組み込

まれているので、Oracleソフトウェア製品を使用しな

がら企業のベスト・プラクティスを継続的に実践でき

ます。

また、柔軟な設計によって、カスタム・データの収集

やユーザー・インタフェースの適応といった企業独自

のニーズに対応します。

統合された単一の元帳

Oracle General Ledgerのアーキテクチャは、データの

完全性、監査能力および管理を保証します。実績、予

算、要約、外貨、統計、平均の各残高など、すべての

会計残高は、単一の貸借勘定元帳(balanced ledger)で

同時に保守できます。また、Oracleの高度な転記処理

によって、仕訳、詳細残高、要約残高が自動的に同期

化されます。さらに、一度の転記処理ですべての残高

タイプが同時に更新され、正確なレポートが即時に生

成されます。

直感的なユーザー・インタフェースとワークベンチ方式

Oracle General Ledgerのグラフィカル・ユーザー・イ

ンタフェースは、豊富な機能を持ちながらも操作は簡

単で、上級ユーザー向けの機能も組み込まれていま

す。直感的なウィンドウ表示、マウス操作、アイコ

ン、ビルトイン・ドリルダウン機能によって、取引や

照会を速やかに実行できます。

フォルダ・ツールを使用することで、ニーズに合わせてワークベンチをカスタマ

イズできます。

Oracle General Ledgerは、ワークベンチ方式をアプリ

ケーション全体に拡張することで、スマートなビジネ

スの構築を支援します。オラクル・ワークベンチは、

ユーザーの習熟期間を短縮し、問題の調査、解決能力

や日常業務の生産性を向上させます。どのオラクル・

ワークベンチでも、フォルダ・ツールによるデフォル

ト・クエリーの指定、柔軟なフォーマットによる会計

情報の表示、適切な処理の選択と実行などが可能で

す。

柔軟な仕訳機能

Oracle General Ledgerは、定型、逆仕訳、統計、外貨、

スケルトン、配賦仕訳など、幅広い仕訳機能をサポー

トします。また、全仕訳データについて、勘定科目の

組合せ、バッチ合計、仕訳合計などが仕訳入力時にオ

ンラインで即時検証されるので、バッチ処理の実行前

に、入力データを迅速に訂正できます。この利点に

よって、バッチ処理時にデータが検証されるシステム

にありがちなデータ訂正サイクルの反復が不要にな

るので、生産性と作業効率が向上します。

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また、ステップダウン配賦 (step-down allocations)およ

び並列配賦をサポートする自動配賦セットが用意さ

れています。

自動配賦ワークベンチを使用すれば、組織の複数レベルを通じて、収益、費用、

その他の会計金額を自動的に配賦できます。

ステップダウン配賦セットは、特定順序の配賦仕訳の

グループで、各仕訳は先行の配賦仕訳の結果に依存し

ています。並列配賦セットは、同一セット中の仕訳が

互いに独立している点でステップダウン配賦とは異

なります。

Oracle General Ledgerでは、指定したスケジュールに

従って仕訳処理を自動的に実行できます。パラメータ

として、残高を収集する日時までの相対期間など、増

分値を指定した場合でも、正しい日時に仕訳または逆

仕訳が生成されます。

グラフィカルで効率的なビジネス・フロー

Oracle General Ledgerには、プロセス・ナビゲータに

よるビジネス・フローが組み込まれているので、共通

ビジネス・プロセスのワークフローを管理できます。

サポートされているプロセスとしては、補助元帳取引

のインポート、再評価、変換、期間のクローズなどが

あります。

たとえば、クローズ・プロセスでは、グラフィカルに

表示されたプロセスから General Ledgerの必要な

フォームへ直接アクセスできるので、クローズを自動

化し、効率化することが可能です。

クローズ・プロセスのビジネス・フローは、クローズの効率を継続的に評価、管

理するために有効な管理ツールです。

高度な予算作成機能

Oracle General Ledgerは、トップダウン、ボトムアッ

プおよびミドルアウト方式の強力な予算作成機能を

備えています。予算のバージョンは必要に応じていく

つでも定義可能で、それぞれの予算は、無認可のアク

セスを防ぐため、パスワードで保護されています。予

算の入力方法には、スプレッドシートまたは Oracle

Financial Analyzerからのアップロードや、算式を利用

した金額の自動生成などがあります。また、予算ルー

ルを使用して、金額や予算仕訳も簡単に入力できま

す。

オンライン照会

Oracle E-Business Suiteは、オンラインによるさまざま

な照会および分析機能を提供します。Oracle General

Ledgerでは、Oracleの照会機能を利用して、要約勘定

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残高から詳細残高や仕訳明細にドリルダウンできま

す。また、勘定データを分析するために、基礎となる

補助元帳取引の詳細画面へドリルダウンすることも

可能です。この補助元帳取引には、Oracle Receivables、

Oracle Payables、Oracle Projects、Oracle Assets、Oracle

Purchasing、Oracle Inventoryおよび Oracle Work in

Processの取引が含まれます。

ドリル処理時は、T字勘定フォーマットまたは要約活

動フォーマットで勘定データを表示できます。T字勘

定フォーマットでは、会計分析を容易にするために、

要約および詳細会計情報がT字勘定でグラフィカルに

表示されます。要約活動フォーマットでは、試算表の

レイアウトで勘定データが表示されます。

グラフィカルな階層エディタ

Oracle General Ledgerでは、グラフィカルな勘定科目

階層エディタを使用して、勘定科目階層の作成、保

守、シミュレーション、表示、印刷などをドラッグ&

ドロップ操作で実行できます。コスト・センター、勘

定科目、生産ラインなどのビジネス・エンティティを

ドラッグ&ドロップするだけで積上体系内の新しい

位置に移動できるので、複雑な組織の再編成も簡単に

行えます。

勘定科目階層エディタ 階層の作成、表示、モデル化、シミュレーション

勘定科目階層エディタには、期間別のレポート作成機

能、および互いに独立した複数の階層に対して同一の

財務データをレポートする機能があります。また、さ

まざまな側面から企業を表現する階層を容易に作成

できるように、多くの機能が組み込まれています。

作成した階層へのリファレンスを保存しておけば、対

象の階層を選択するだけでレポートを実行できます。

柔軟な一括勘定科目保守

Oracle General Ledgerの一括保守機能を使用すれば、

勘定体系の大量修正や財務諸表の改訂を自動的に実

行できます。一括保守では、複数の勘定体系が複製ま

たは組み合わされて、関連残高が改訂されます。ま

た、新旧の勘定体系、残高および取引間のリンクが維

持されるので、会計情報の完全性が保証されます。こ

のため、改訂された残高からオリジナルのソースだけ

でなく補助元帳取引にもドリルダウンできます。この

他にも、既存部門の体系に基づいて新規部門などの新

しい会計エンティティを迅速に作成することが可能

です。

グローバルな機会の利用

広範な外貨機能

Oracle General Ledgerは、単一の元帳で複数通貨を完

全にサポートするグローバルな会計ソリューション

です。多様な勘定体系フォーマットおよび統合された

元帳アーキテクチャにより、一般に認知されている会

計原則に準拠して、通貨換算、再評価、再設定、変換

を実行できます。

Oracle General Ledgerでは、複数通貨金額を残高レベ

ルで追跡できるほか、多通貨報告 (MRC)機能もサポー

トしています。MRC を使用すると、任意の数の代替

通貨を指定して詳細レベルで取引を表示し、レポート

を作成できます。また、あらゆる残高タイプの取引に

ついて、正確なレポート作成、分析およびオンライン

照会を他の通貨建てで容易に実行することが可能で

す。

さらに、再評価仕訳入力を自動的に変換することで、

MRC 機能を使用する企業向けに SFAS52で規定され

た再評価と再設定の要件に正確に対応できます。

Oracle General Ledgerは、欧州通貨連合 (EMU)に対応

した機能をサポートします。これにより、取引の入力

や照会、残高レポートの作成を EURO 通貨で実行で

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きます。また、自国通貨から EURO通貨への会計処

理を円滑に移行できます。

会社間会計

Oracle General Ledgerのグローバル企業間システム

(GIS) は、会社間会計の貸借バランスを保つことで、

会社間の取引プロセスと調整プロセスを効率化しま

す。GISは、グローバル企業に 1つの統合管理された

環境を提供し、会社間取引の勘定調整を容易にしま

す。この会社間取引は、複数のアプリケーション・イ

ンスタンス間でも実行可能です。今日では、グローバ

ルなビジネス経営を強化するために共有サービス・セ

ンターを設立する企業が増えています。GISの柔軟な

機能は共有サービス・センターにも適用できるので、

規模の経済性を利用し、複雑さを軽くするとともに、

一貫したビジネス・プラクティスを実践できます。

柔軟な連結処理

グローバル企業では、要約会計情報を重視する従来の

考え方を打破するような連結システムが求められて

います。最適な会計システムは、要約会計情報だけで

なく、詳細な戦略的情報を提供できる必要がありま

す。そのためには、どんな観点からでも詳細なレベル

でビジネスの要素を連結する連結ソリューションが

必要となります。グローバル連結システム (GCS)は、

こうしたニーズに応える柔軟性を備えた、ニーズ主導

の連結ソリューションです。

オラクルでは、顧客企業が連結処理についてそれぞれ

独自のニーズを持つことを認識しています。運用中の

会計システムと直接統合された連結システムを望む

企業もあれば、スタンドアローンの連結ソリューショ

ンを望む企業もあります。GCS は、両方のニーズに

対応するよう設計されています。

グローバル企業は、どちらのニーズを持つ場合でも、

世界中の事業所からさまざまな財務システム(Oracle

および Oracle以外のモジュールの両方を含む)の情

報を集計できる連結ソリューションを求めています。

GCS は、複数ソースに対応した連結ソリューション

で、直接統合とスタンドアローンのどちらの形でイン

プリメントされても複数ソースの情報を集計できる

という独自の特長を持っています。

企業収益性の向上

柔軟なカスタム・レポートおよび

アドホック・レポートの作成

急速に変化する今日のビジネス環境において、グロー

バル企業には、最新情報への即時アクセスは勿論、そ

うした情報を複数のシナリオにより柔軟に分析する

能力が求められています。財務諸表生成プログラム

(FSG)を使用すれば、自由度の高いレポート作成機

能によって、必要なときに必要な情報を入手できま

す。FSGでは、レポートの定義は容易で、すべての

ユーザー・レベルをサポートしています。そのため、

財務担当責任者が業務全体の視点から連結情報を参

照する一方で、財務アナリストが単一のエンティティ

を分析することが可能です。FSGのレポート作成機能

により、主要な財務情報を入手する能力が高まるの

で、絶え間なく変化する企業競争の環境で組織の運営

を強化できます。

FSGでは、レポート要素を相互に交換して再利用でき

るので、既存の行と列を組み合わせてまったく新しい

レポートを短時間で作成できます。レポートを一から

作成する必要がないので、新規レポートを定義するた

びに生産性が向上します。たとえば、損益計算書の単

一の行セットを再利用して、6ヶ月ごとの損益計算書

や実績と予算を対比させた損益計算書を事業単位別

に作成できます。

アドホック・レポート作成機能でも、同様に交換可能

な要素を利用するので、必要な財務情報を迅速に入手

できます。分析するシナリオに従って既存の行と列を

組み合わせることで、レポートを即座に定義し、実行

できます。

また、レポート定義はデータベース間で転送できるの

で、アジアにある子会社で定義したレポートをヨー

ロッパの子会社で実行するといったことが可能です。

このレポート定義の転送と交換可能なレポート要素

を利用すれば、世界規模でベスト・プラクティスを実

現できます。たとえば、全社的に標準化したレポート

を定義して、適切なサービス・センターおよび事業単

位に自動的に配信することができます。

デスクトップの統合

Applications Desktop Integrator (ADI)は、Oracle General

Ledgerの機能をデスクトップに拡張します。ADI は、

スプレッドシートの使い易さと Oracle General Ledger

の強力な機能を結合することにより、会計サイクルの

あらゆる段階でデスクトップの統合を実現します。

ADI を使用すると、予算の作成、取引の記録、レポー

トの実行と発行、財務諸表の分析などをすべてデスク

トップ環境から実行できます。また、作成したレポー

トをWebページに発行することも可能です。

OLAP の統合

Oracle General Ledgerは、オラクルのオンライン分析

処理(OLAP)アプリケーションである Oracle Financial

Analyzer (OFA)と直接統合されているので、データ

の追加入力や勘定科目の保守を行うことなく、総勘定

元帳に格納された情報の識別や分析、モデル、予算、

予測、レポートの作成を容易に実行できます。Oracle

General Ledgerにはリレーショナル・データ・モデル

(取引処理と事前定義レポートに最適)が採用されて

いますが、Oracle Financial Analyzerでは多次元デー

タ・モデル(オンライン分析に最適)が採用されてい

ます。両者間の情報フローは自動化されているため、

会計残高の保守とレポート作成には Oracle General

Ledgerを、財務データの分析には Oracle Financial Ana-

lyzer を使用するというように、業務に応じて両者の

最適な機能を活用できます。また、OFA で作成した

予算を Oracle General Ledgerに書き戻すことも可能で

す。

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Oracle E-Business Suite -トータル・

ソリューション

インターネット対応の Oracle E-Business Suiteは、ビ

ジネス・スタイルを変革する統合ソリューションで

す。オラクルの提供する包括的な完全統合ソリュー

ションは、お客様のデマンドチェーン、サプライ

チェーンおよび社内業務をオンラインで結びます。今

や世界規模で普及しているインターネットと、完全な

グローバル化を達成した Oracle製品を統合すれば、世

界中のあらゆる場所で、お客様のビジネスを一貫して

最適に運営できます。さらに、企業のイントラネット

や Webを利用することで、コストがかからず使い勝

手のよいシステムの実現が可能になります。

オラクルは、グローバル・コンサルティング、教育、

サポート・サービスのプロバイダとして、完全な E-

Businessソリューションを提供します。

Oracle E-BusinessSuiteは、企業のビジネス・モデルを

E-Businessへと進化させます。

主な機能

勘定体系

• 勘定体系をオンラインで定義

• 勘定体系のカスタマイズ :

• 最大 30のセグメントと最大 25文字 / セグメント、

貸借集計セグメント、従属セグメント、数値セグメ

ント、英数字セグメント、ユーザー・プロンプト、

勘定科目別名略称

• 複数組織の定義 :

任意の数の組織体系、任意の数のレベル、簡単な再編成、複数階層の積上げ

• ドラッグ&ドロップ方式のグラフィカル・インタフェースによる勘定科目階層の作成と保守

• 要約勘定の作成

• 統計勘定の作成

• 仮勘定の作成

• 会計カレンダの定義 :

最大 366 期間、不特定の期間数、調整期間、複数

カレンダ

• 付加フレックスフィールドを使用してプログラミングなしでカスタムのデータ・フィールドを追加

仕訳入力

• オラクル社のシステムおよび従来のフィーダ・システムからデータをインポート

・複数通貨を正確に換算

・仕訳貸借集計を自動的に実行

・選択した仕訳入力の転記前承認を要求

・会計期間の管理 :

複数期間のオープン、期間の再オープン、期間の永久クローズ

• 予定時刻またはリアルタイムに自動転記

• 逆仕訳の自動生成

• 期間ごとに見積(“ソフト”)クローズを自動的に実行

単一会計帳簿を使用した会社間会計

• 借勘定(due to)/貸勘定(due from)を細かく指定

して企業間の貸借集計を自動的に実行

複数会計帳簿を使用した会社間会計

• グローバル企業間システムを使用して複数会計帳簿間および複数インスタンス間の企業間取引をオ

ンラインで入力および追跡管理

• 貸借集計された企業間取引を自動生成

• GISオープン・インタフェースを使用して大量の企

業間取引をインポート

• ワークフロー通知を使用して送信者および受信者に取引ステータスを通知

• 企業間取引のレポートを作成して調整を支援

原価会計

• 配賦の実行 :

実績残高、予算残高、予算引当残高

• 定型仕訳および配賦仕訳の自動生成

• 統計ベースの原価会計を実行

• 算式ベースの原価会計を実行 :

任意の数のファクタ、統計ファクタ、固定金額ファクタ、期間累計ファクタ、任意の数のネスト

予算作成

• オンラインで予算を保守および共有

• 予算管理の設定 :

詳細および要約勘定、重要度、許容範囲と上書き、柔軟な時間間隔

• 予算のコピーと変更

• 標準ルールによる予算の入力

• 予算金額の配賦

• 予算算式の利用

• 自動計算の実行

• スプレッドシートから予算をアップロード

• Oracle Financial Analyzerで作成した予算を Oracle

General Ledgerに自動的に書き戻し

多通貨会計

• 為替レートを自動的にアップロード

• 複数レートの保守 :

日次、期末、履歴、加重平均

• 任意の通貨による取引と残高の入力およびレポート

• 仕訳および残高の通貨を自動的に換算

• 会計帳簿間で為替レートを共有

• 実績および予算残高を変換

• 一般に認知されている会計原則(GAAP)に準拠

• 為替差損益を記録

• 未実現為替差損益を計算

• 再設定および再評価を実行

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複数のレポート通貨

• 複数の代替レポート通貨で取引レベル情報を自動的に保守

• 必要な数のレポート通貨を定義

• 取引レベルで複数通貨を自動的に表示およびレポート

• すべての補助元帳取引を基本通貨および各レポート通貨に換算

EURO - 単一通貨ソリューション

• EUROおよび EMU通貨間の固定通貨関係を保証

• 関連為替レートを自動的に算出

• EUROで取引を入力

• EUROおよび自国通貨でレポートを作成

• EMU加盟国の会計通貨から EUROへの円滑な移行

デスクトップの統合

• デスクトップ環境から会計サイクル全体を実行 :

予算の作成、仕訳の入力、財務レポートの定義、レポートの実行 / 監視 / 発行、レポート金額から

のドリルダウン

連結処理

• 多様な連結ニーズに対応 :

レポート専用連結、データ転送連結

• 連結処理の効率化

• 取引データを子会社から親会社に転送 :

要約残高、詳細残高

• 業間残高を自動的に除外

・包括的な連結体系をグラフィカルに表示

・複数の連結レベル間でドリル :

連結エンティティ、要約残高、詳細残高、換算後残高、オリジナルの仕訳入力、補助元帳取引

財務照会および財務レポート作成

• アドホック・レポートの実行

• レポートを定義して複数の用途で利用 :

貸借対照表、損益計算書、キャッシュ・フロー、費用分析

• スプレッドシートを使用して運用レポートを実行 :

レポート定義の作成、財務諸表の実行と監視、結果の参照

• 例外レポートの作成

• 標準レポートの実行 :

試算表、総勘定元帳、勘定分析、仕訳分析

• スプレッドシートまたは Web ページにレポートを

自動発行

• ドリルダウン照会の実行 :

要約勘定、詳細勘定、仕訳入力、買掛 / 未払金請

求書と売掛 / 未収金請求書、引当可能残高、差額

の計算

• 会計処理を実行するOracleの補助元帳から取引詳細

へドリルダウン

• Oracle Financial Analyzerとの統合

高度な多次元分析、モバイル用の非接続オプション、分散型の予測および予算の作成

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ORACLE GLOBAL ACCOUNTING ENGINE

Oracle® Global Accounting Engineは、グローバルな会計業務を、効率、収益性、および管理面から

改善する総合的なソリューションです。Oracle Global Accounting Engineは、お客様のビジネスを E-

Businessに転換する連携アプリケーション・セット、Oracle E-Business Suiteの一部を構成しています。

補助簿アーキテクチャ

Oracle Global Accounting Engineは、グローバルなアプ

リケーション市場の会計および財務監査のニーズに

応えるアーキテクチャ・コンポーネントです。会計取

引をGeneral Ledgerへのインタフェースである補助簿

管理システムではなく、補助簿の中で直接記録できる

ようにすることで、ヨーロッパ諸国の業務にも対応し

ています。

法定要件への準拠

Oracle Global Accounting Engineは、補助簿入力および

会計残高、日常の補助簿、必要な財務レポート、そし

て総合的な監査を網羅する複数の会計上の法的要件

に準拠しています。これらはすべて会計ルールを利用

する共通の会計アーキテクチャを通じて提供されま

す。

Oracle Global Accounting Engineは完璧な補助簿会計シ

ステムを備えており、個々の取引は必要に応じてを補

助簿に計上するか、または補助簿の仕訳領収プログラ

ムから入力します。会計情報は、要約、日単位要約ま

たは詳細による完全な監査追跡を付けて General

Ledger に転記できます。Oracle Global Accounting

Engineは管理会計のための残高を保持しており、会計

入力を過去の期間からアーカイブまたはパージする

こともできます。

Oracle Global Accounting Engineは、Accounts Payable、

Accounts Receivableおよび Inventoryからの会計処理

を、ビジネス会計ルールに応じて変換します。Oracle

Global Accounting Engineには多数の国および方法に

対応したさまざまなルール・セットが提供されてお

り、IASC、CNC、Codice Civilなど、個々の会計帳簿

ごとに正しい会計方法を選択できます。

Oracle Global Accounting Engineには、最適な会計業務

に応じて設計された法定会計レポートが付属してい

ます。これらのレポートを使用することで、補助簿お

よび General Ledgerの勘定の対称性が保証され、

Accounts Payable、Accounts Receivable、Inventory、

General Ledgerなどの Oracle E-Business Suite製品全体

でも同様の対称性が保証されます。レポートにはすべ

てページ繰越、運用合計、借方欄、貸方欄、純勘定お

よび全会計キーが含まれています。

Oracle Global Accounting Engineでは法的機関および会

計機関に対応した監査追跡が行えます。これにより、

General Ledgerで原文書を使用して勘定明細からオン

ラインで消込を行ったり、General Ledgerで補助簿内

の原取引を使用して残高をまとめたりできます。

Oracle Global Accounting Engineを使用することで、

General Ledgerから該当する補助簿内の原取引にまで

すばやくドリル・ダウンできます。

台帳の完了の高速化

Oracle Global Accounting Engineでは次の処理が実現し

ます。

• 転記の同期化

• General Ledgerと補助簿間での消込を容易にする組

込みの管理勘定

Oracle Global Accounting Engineを使用し、補助簿デー

タを監視して General Ledgerに転記できます。仕訳転

記は、関連するすべての会計帳簿に対してアプリケー

ションごとに一度に発行されます。取引を勘定区分に

即座に転記することも、あるいは General Ledger、

Journal ImportおよびPost Journalsに転記することも可

能です。1 回の転記発行で、General Ledger内の最後

の転記が完了するまで、関連するすべての会計帳簿が

処理されます。

Oracle Global Accounting Engineは管理勘定を使用して

います。このため、General Ledgerと補助簿の残高が

常に一致し、かつ監査されることが保証されます。管

理勘定は Receivables、Payablesまたは Inventory内に

ある、消込可能な貸借対照表の勘定科目です。Oracle

Global Accounting Engineによる管理と処理を可能に

するために、通常の勘定を管理勘定として設定できま

す。管理勘定は社外の監査者が勘定入力を検証する際

に便利です。

会計期間をクローズせずに、最新の残高を自動的に作

成したり消込レポートを実行したりできます。補助簿

日常仕訳帳、勘定別仕入先補助簿、会計フレックス

フィールド別仕入先残高、会計フレックスフィールド

別総勘定元帳などの法定のレポートを印刷できます。

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付属のドリル・ダウン機能を利用すると消込を高速かつ正確に実行できます。

管理コストの軽減

Oracle Global Accounting Engineでは、General Ledger

への転記の同期化、国ごとの法定要件への準拠、およ

び補助簿全体にわたる手段の共通化が保証されてい

ます。勘定残高を従来よりも簡単に消込でき、補助簿

全体にわたる会計レポートのデザインや機能も一貫

しています。

GL への転記の同期化

Oracle Global Accounting Engineでは、関連するすべて

の会計帳簿について、複数レポート通貨を使用した場

合でも 1回の発行で General Ledgerへの転記が行えま

す。

国ごとの法定要件への準拠

Oracle Global Accounting Engineを使用すると、法的に

有効な会計上の必要条件を満たすように、より柔軟に

対応できます。Oracle Global Accounting Engineには国

別または会計方法別に異なるルール・セットが提供さ

れています。ニーズや会計方法に適したルール・セッ

トを選択するだけで、Oracle Global Accounting Engine

がアクティブ化されます。また、イタリア語版 Receiv-

ables対応ルールなどのルール・セットも別途付属し

ている他、フランス、ドイツ、ギリシャなどで使用で

きるReceivables対応の標準ルールも付属しています。

さらに、永久および非永久の Inventory 会計ルール・

セットもあります。

法定の会計レポート

Oracle Global Accounting Engineでは、さまざまな製品

全体で同一の法定レポート・セットを発行できます。

Oracle Global Accounting Engineの補助簿は General

Ledgerと同期化されるため、データの一様性が確保さ

れます。レポート形式は最適な会計業務に対応するよ

うに設計されています。これらのレポートを利用すれ

ば、General Ledgerと補助簿間で 2つのレポートだけ

を使用して完全な分析が可能になり、会計業務の効率

が向上します。

Oracle E-Business Suite -トータル・

ソリューション

インターネット対応の Oracle E-Business Suiteは、ビ

ジネス・スタイルを変革する統合ソリューションで

す。オラクルの提供する包括的な完全統合ソリュー

ションは、お客様のデマンドチェーン、サプライ

チェーンおよび社内業務をオンラインで結びます。今

や世界規模で普及しているインターネットと、完全な

グローバル化を達成した Oracle製品を統合すれば、世

界中のあらゆる場所で、お客様のビジネスを一貫して

最適に運営できます。さらに、企業のイントラネット

や Webを利用することで、コストがかからず使い勝

手のよいシステムの実現が可能になります。

オラクルは、グローバル・コンサルティング、教育、

サポート・サービスのプロバイダとして、完全な E-

Businessソリューションを提供します。

Oracle E-Business Suiteは、企業のビジネス・モデルを

E-Businessへと進化させます。

主な機能

お客様のビジネスを支援する柔軟性

• 個々のユーザーやワークグループごとに独自のデータ表示設計が可能

ユーザーがドラッグ&ドロップで設定可能なフォルダ

• ニーズに応じた構成

会計フレックスフィールド

付加フレックスフィールド

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• 主要なアプリケーションとの連携 General Ledger

Assets

Cash Management

Payables

Receivables

Projects

Purchasing

Order Management

Inventory

Cost Management

Work in Process

Manufacturing

Project Manufacturing

MRC

会計入力

• 修正の入力 (Journal Voucher)

• 会計入力の表示

• 取引の転記

• 補助簿勘定残高の表示

レポート

• 補助簿日常仕訳帳

• 勘定別補助簿残高

• 会計フレックスフィールド別補助簿残高

• 勘定別補助簿

• 会計フレックスフィールド別補助簿

• 未変換のイベント

その他の機能

• 単独の残高計算

• 補助簿のアーカイブおよびパージ

お問合わせ

• サポート対象国の一覧については弊社担当者までお問合わせください。

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ORACLE GLOBAL FINANCIAL APPLICATIONS

Oracle® Global Financial Applicationsは、E-Businessによるグローバルな競争を可能にします。世界

のビジネス業務に詳しいビジネス専門家のグローバル・ネットワークを活用することで、Global

Financial Applicationsは Oracle Financialsファミリ製品の中でシームレスに連携し、44か国 29か国

語もの地域や言語に対応した機能をOracle-E-Business Suiteとして提供します。Oracle E-Business Suite

は、お客様のビジネスを E-Businessに転換する連携アプリケーション・セット、Oracle-E-Business

Suiteの一部を構成しています。

真にグローバルなビジネスならば、あらゆる地域のあ

らゆる文化において成功させることができます。世界

のどこでビジネスを経営する場合でも、ビジネスを地

域ごとに管理する必要があります。つまり、その地域

の税制や会計上の規則に応じて取引を行い、その地域

の取引先と効果的なコミュニケーションを図る必要

があります。

Oracle Financialsは、企業が世界中の顧客、仕入先お

よび銀行と取引を行う上で必要となる機能を備えて

います。以下、自社製品の電子商取引を世界規模に拡

大しようとしている "eWidget.com"という架空の会社

を例に説明します。この会社はスペインに本社を持

ち、4か国でビジネスを経営しています。

eWidget.comのスペインでの業務 :

• スペインの仕入先から送付されたペセタ請求書に対し、ユーロまたはペセタのどちらかの通貨でスペ

イン小切手を通じて支払うよう提携先銀行に指示

する。

• 為替手形による請求書をスペインの顧客に発行し、支払を受け取る。

eWidget.comのブラジルでの業務 :

• ブラジル系ポルトガル語で記載され、ブラジルのレアルに換算された請求書を発行する。

• ブラジルの顧客からの回収を地方銀行の振替を通じて管理し、回収が遅れた場合は当該地域の休日カ

レンダに応じて延滞利子を請求する。

eWidget.comの日本での業務 :

• 取引先への社外文書に、かなまたは漢字を表示する。

• 顧客からの回収を日本円に換算された一括請求書を通じて行う。

eWidget.comのカナダでの業務 :

• カナダの仕入先から送付された請求書を受け取り、地方税および連邦税の納税と払戻を管理する。

スペイン小切手形式などの社外文書はスペイン語で記載し、現在の金額と日付は

望ましい形式で記載します。

各国の会計標準の範囲内で会計レポートを管理 :

eWidget.comのスペインでの業務 :

• Oracleの Global Accounting Engineを使用し、補助簿

のすべての勘定科目について法的に必要な監査追

跡を管理。

• 法的に必要な第三者の補助簿レポート、勘定分析元帳レポート、および取引高レポートを生成。

各国税制の管理

eWidget.comは各国の税制度にあわせて次の税を処理

します。

• IVA および Recargo de Equivalencia(スペイン )

• ICMS、ICMS代理納税機関、IPI、IRRF(ブラジル )

• 消費税(日本)

• GST/PSTおよび HST(カナダ )

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税務担当者は「税グループ」ウィンドウを使用して総合的、かつ柔軟な税スケジュールを作成することで、各国税制への対応が保証されます。

ユーロへの円滑な移行

eWidget.comのスペインでの業務では、機能通貨とし

てスペインのペセタが使用されており、スペインの税

務当局に提出する法定レポートも地方または国家の

通貨単位によって引き続き管理されています。移行の

第 1段階として、ユーロによるレポートに必要な条件

を満たすために、Oracleの複数レポート通貨 (MRC)

を使用します。MRCの使用により、eWidget.comは会

計記録を取引レベルにおいて複数の機能通貨で管理

できるようになり、一度に両方の通貨で戦略的な財務

情報の詳細をレポートできます。

グローバルな連結

Oracleの MRC ツールを使用すると、eWidget.comの

ブラジルでの業務において機能通貨であるブラジル

のレアルを使用して記帳できると同時に、レポート会

計帳簿を親会社の通貨であるスペインのペセタで管

理できるようになります。これらの情報は比較できる

ため、グローバルな整理統合がより簡単に、より効率

的に行えます。

同じ通貨による情報の表示

Oracleの MRC ツールを使用すると、eWidget.comの

ブラジルでの業務において機能通貨であるブラジル

のレアルを使用して記帳できると同時に、レポート会

計帳簿を親会社の通貨であるスペインのペセタで管

理できるようになります。これらの情報は比較できる

ため、グローバルな整理統合がより簡単に、より効率

的に行えます。

多様な会計帳簿の管理

eWidget.comのブラジルでの業務は、特定の取引につ

いて日本やカナダ、スペインの業務とは勘定方式が異

なります。Oracleの Global Consolidation System(GCS)

は、本質的に異なる複数の勘定体系および会計業務を

管理し、複数の帳簿間で詳細および要約のレベルで情

報を比較できます。

会社間での消込の簡略化

Oracleの Global Intercompany System(GIS)により、会

社間で勘定の不均衡を生じることがなくなるため、

eWidget.comにおける会社間の取引および消込プロセ

スが合理化されます。GISは異なる勘定体系およびカ

レンダ間での消込をサポートしています。

企業の収益性の追求

グローバル規模の経済の実現

世界中のあらゆる地域でビジネスを経営できるよう

になったとき、グローバル規模の経済が実現します。

eWidget.comは自社の経営のグローバルな拡大を続け

ながら、自社よりも規模の小さい各国の競合他社を特

定し、圧力をかけています。仕入先との交渉によって

大量の値引を実現し、より高いマージンを獲得してい

ます。

単一のコード・セットの導入

Oracle Financial Applicationの各国および地域対応ソ

リューションは単一のコード・セットで提供されま

す。各国のビジネス・ニーズを満たすように簡単にシ

ステムを設定できるため、実装コストと保守コストが

軽減します。

より円滑なビジネスの構築

決して「外国人」にはならない

Oracle Financialsはビジネスを行う上で必要不可欠な

パスポートのようなものであり、決して損をすること

はありません。eWidget.comは、言語、通貨、地域の

業務内容などで悩まされることもなく、世界中のいた

るところで自社のビジネスを戦略的に展開していま

す。さまざまな国の仕入先から戦略的な調達を実施

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し、世界各地に新しい市場を開設するたびに顧客基盤

を拡大しています。

税管理の簡素化

" 設定後は心配無用 "

Oracle Financial Applicationsを使用すれば高度な各国

税制の複雑さから解放されます。補助簿全体にわたる

総合的かつ柔軟な設定により、税務担当者は日常の

ユーザーがすべての取引について正確でタイムリー

な税情報を作成することを保証できます。

柔軟なレポートのパブリッシュ

ユーザーは柔軟性のある変更可能なレポート・ユー

ティリティを駆使することで、企業や市場、あるいは

法的なレポート条件の変化に追随できます。レポート

は Oracleの新しいレポート管理ツールである Oracle

Applications Desktop Integrator(ADI)すなわち RXiを使

用してパブリッシュします。

非常に直観的インタフェースを備えている RXiでは、

ユーザーは総合的なレポート書式整形機能を利用で

きます。レポート管理者は使いやすいインタフェース

を使用し、望ましい列とその出現順序を選択すること

でレポートの内容と書式を決めることができます。

RXi はお手持ちのブラウザから実行でき、ASCII、テ

キスト、CSV、HTML およびタブ区切りの各種パブ

リッシュ書式に対応しています。

RXi を使用してニーズに応じたレポートを出力します。

Oracle E-Business Suite -トータル・ソ

リューション

インターネット対応の Oracle E-Business Suiteは、ビ

ジネス・スタイルを変革する統合ソリューションで

す。オラクルの提供する包括的な完全統合ソリュー

ションは、お客様のデマンドチェーン、サプライ

チェーンおよび社内業務をオンラインで結びます。今

や世界規模で普及しているインターネットと、完全な

グローバル化を達成した Oracle製品を統合すれば、世

界中のあらゆる場所で、お客様のビジネスを一貫して

最適に運営できます。さらに、企業のイントラネット

や Webを利用することで、コストがかからず使い勝

手のよいシステムの実現が可能になります。

オラクルは、グローバル・コンサルティング、教育、

サポート・サービスのプロバイダとして、完全な E-

Businessソリューションを提供します。

Oracle E-Business Suiteは、企業のビジネス・モデルを

E-Businessへと進化させます。

主な機能

調達サイクル

• 支払処理

法定支払書式 :

ラテン・アメリカ

北欧諸国

南欧諸国

法定送金通知 :

ラテン・アメリカ

南欧諸国

電子資金振替 (EFT)

ブラジル

北欧諸国

南欧諸国

電子データ交換 (EDI)

オーストリア

デンマーク

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履行

• 請求処理

取引採番(アルゼンチン)

請求、利子処理、営業日カレンダ(ブラジル)

在庫荷積伝票(イタリア)、統一請求処理(台湾)

請求のコピーおよび無効化

• 回収処理

法定受領書式 :

ラテン・アメリカ

南欧諸国

法定受領通知 :

コロンビア

ドイツ

ポルトガル

直接借り方 :

ドイツ

ポルトガル

地方税のサポート

アジア太平洋諸国

VAT レポート

GST( シンガポール )

税の保留(オーストラリア)

GST/PST、HST( カナダ )

ラテン・アメリカ

売上および購買登録簿

税の保留、認定証および法定レポート

税の自己保留および法定レポート

納税者の識別

東欧および中欧諸国

VAT レポート

北欧諸国

VAT レポート

投資税(ノルウェー)

南欧諸国

VAT レポート

DAS2 申告(フランス)

免税レター(イタリア)

仕入先および顧客の年次リスト(イタリア)

納税者 ID 例外レポート(ポルトガル)

再降伏レポート(ポルトガル)

Modelo レポート (347、349、351、スペイン )

税の保留(スペイン)

会計処理

会計削除ルール

会計連番

逆請求

インフレ調整(ラテン・アメリカ)

会計分析

• 準拠レポート

ヨーロッパ

仕訳帳登録簿(ベルギー)

勘定分析レポート(チェコ)

ギリシャ

総勘定元帳仕訳入力レポート

法定ヘッダー・レポート、試算表

法定資産レポート

売上および購買取引高レポート

仕訳レポート(ポーランド)

Diario レポート(スペイン)

ラテン・アメリカ

 法定企業情報

 総勘定元帳日常帳簿、レポート

 総勘定元帳仕訳入力レポート

 総勘定元帳試算表レポート

 Magnetic Media(コロンビア)

アジア太平洋諸国

 アジア太平洋諸国の法的企業情報

• 管理レポート

会計および仕訳レポート(フィンランド)

仕訳割当(ギリシャ)

移動中現金レポート(ハンガリー)

請求年次レポート(ハンガリー)

補助簿レポート(日本)

仕入先計算書(ラテン・アメリカ)

総勘定元帳試算表(ポルトガル)

補助簿再評価レポート

会計および仕訳レポート(トルコ)

固定資産レポート

資産要約レポートおよび登録簿

残高請求(オーストラリア)

固定資産再評価(オーストラリア)

償却分析レポート

資産移動レポート(ハンガリー)

ラテン・アメリカ

固定資産膨張調整

固定資産技術評価

その他のレポート

売上レポート(フィンランド)

現金必須レポート(フィンランド)

二重言語請求登録簿(ベルギー)

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ORACLE GLOBAL CONSOLIDATION SYSTEM

Oracle® Global Consolidation Systemは、強力な財務管理機能と戦略的な財務情報を提供する、複数

ソースの財務連結統合ツールです。Oracle Global Consolidation Systemは、お客様のビジネスを E-

Businessに転換する連携アプリケーション・セット、Oracle E-Business Suiteの一部を構成しています。

グローバルな機会の利用

複数ソースの連結ソリューション

連結のニーズはお客様によってさまざまに異なりま

す。運用中の会計システムと直接連携する連結システ

ムの使用が望ましい場合もあれば、単体の連結ソ

リューションの使用が望ましい場合もあります。GCS

はどちらのニーズにも対応できるように設計されて

います。

どちらのソリューションを望む場合も、グローバルな

企業では、Oracle および Oracle以外のこうしたモ

ジュールをはじめ、多様な財務システムや事業所から

情報を蓄積できる連結ソリューションが必要になり

ます。GCS は複数ソースの連結ソリューションであ

り、まさにこうした要求に応えるソリューションとし

て独自に位置付けられています。GCS は直接連携型

のソリューションとしても、または単体のソリュー

ションとしても実装できます。

より円滑なビジネスの構築

あらゆるビジネス・エンティティの連結

グローバル企業では、要約された財務情報よりも連結

システムからの情報を必要としています。また、国際

的な収益性の分析や、地域ごとの製品収益の分析な

ど、詳細な戦略情報を提供することも連結システムの

最適な役割の 1つです。したがって、グローバル企業

においては、あらゆる視点からの、詳細レベルにおけ

る、すべてのビジネス要素を連結できるソリューショ

ンが必要になります。Oracle Global Consolidation Sys-

temはまさに優れた柔軟性をもつ、いわばニーズ・ド

リブンの連結ソリューションであり、ダイナミックな

国際市場を管理する企業の意思決定を支援します。

あらゆる勘定体系

オラクルが提供する多彩な連結テクノロジにより、グ

ローバル企業は世界規模での連結業務を進めながら、

地域ごとに会計標準を維持できるようになります。

GCSでは最大 30個までの個別のコンポーネントを使

用して連結勘定体系を定義し、任意の子会社勘定体系

を連結された親会社にマップできます。また、個々の

連結レベルにおいてさまざまな連結勘定体系を持た

せることも可能です。その結果、子会社で捕捉したあ

らゆるビジネス要素を連結した帳簿に転記し、その中

で分析を行うこともできます。

あらゆるソース

グローバル企業において連結ソリューションの導入

を成功させるには、多様な財務システムおよび事業所

から財務データを収集しても、システム・リソースの

負荷を招かないようにする必要があります。GCS エ

ンジンは非常に高性能かつスケーラブルであり、どの

ようなデータ収集方法 を使用しても、膨大な財務

データを高速にアップロードできます。データ収集オ

プションには、カスタマイズ可能なスプレッドシー

ト・フロントエンドおよびオープン・インタフェース

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があり、任意の元帳、データベースその他の会計シス

テムからデータを自動的に供給できます。

あらゆる詳細レベル

Oracleの総合的な連結機能により、子会社から親会社

に送られた詳細または要約、あるいはその両方の財務

データの組合せを連結できます。また、連結体系にお

いて子会社ごとに異なるさまざまな連結方法を使用

できます。

あらゆる残高タイプ

運用中の会計システム内で維持されているあらゆる

残高タイプをそのまま連結のために利用できます。し

たがって、実際の残高の連結に使用しているものと同

じ手続きを使用して、予算残高、統計残高、さらに平

均残高が連結されます。

あらゆるカレンダ

GCSは、1か月、4週間、5週間または 1週間を単位

とするあらゆる会計カレンダをサポートしています。

このため、たとえば販売操作で月単位のカレンダを使

用しながらサービス操作で 4-4-5形式のカレンダを使

用したとしても問題ありません。どちらか一方のカレ

ンダを使用して連結できます。異なる会計年度カレン

ダを持つ子会社を新しく買収したような場合でも、任

意に選択したカレンダを使用して連結します。

また、期間、四半期、年およびプロジェクトごとの日

付による残高に基づいて、任意の財務残高タイプを連

結することもできます。

あらゆる通貨

子会社の多くは親会社とは異なる通貨を使用してい

ますが、GCS は洗練された複数通貨機能を備えてい

るため、正確な連結計算を保証します。連結を実行す

る前に、FASB 52に基づく子会社残高の再評価と変換

を行います。

企業の収益性の追求

連結プロセス監視機能による管理コストの軽減

財務管理における最も一般的な問題の 1つに、連結後

の財務データの正確さと整合性を損なわずに、連結の

サイクルをいかに短縮するかという問題があります。

Global Consolidation Systemの直観的なユーザー・イン

タフェースにはワークフローの概念が組み込まれて

おり、複数のステップからなる連結プロセスの個々の

作業を論理的に誘導します。また、ワークフローによ

り連結プロセスの管理の強化が図られ、連結後のデー

タの整合性がさらに保証されます。最終的にはグロー

バルな財務組織に対して、連結業務の合理化、研修コ

ストの削減、そして生産性の向上がもたらされます。

連結ワークベンチと状態コントローラ

連結ワークベンチでは、子会社の全容を視覚的に把握できます。

連結ワークベンチは GCSの連結機能の根底をなすも

ので、無数の子会社の連結を集中的に管理でき、個々

の連結の現状を即座に知らせます。

ステートコントローラは、連結プロセスの状態に応じ

て推奨される処理を提示します。ステートコントロー

ラとワークベンチを併用することで、データのマッピ

ング、準備、転送、削除およびレポートを行うための

フォームにすばやくアクセスできます。

連結階層ビューア

連結階層ビューアは、複数レベルの連結体系を展開表

示可能な階層形式で表示するものです。このため、い

くつもの中間親会社が含まれていても、連結体系全体

を視覚的に表示して分析できます。階層全体を個々の

ノードで集約表示すれば、整理統合体系の要約を分析

できます。逆に階層内のすべてのノードを展開表示す

れば、親会社と子会社の関係を詳しく表示できます。

柔軟なカスタム・レポートおよび

アドホック・レポート

急速な変化を遂げている今日のビジネス環境では、常

に最新の情報に即座にアクセスできる能力とともに、

それらの情報を複数のシナリオを通じて分析できる

柔軟性がグローバル企業に求められます。GCSでは、

財務計算書ジェネレータ(FSG)を使用して必要なとき

に必要な情報を得ることができます。FSGではレポー

トを簡単に定義でき、任意のユーザー・レベルがサ

ポートされます。そのため、財務責任者は連結された

情報を総合的な業務展望から見ることができ、その一

方で財務アナリストは単一のエンティティを調べる

ことができます。FSGのレポート機能により、ユー

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ザーによる主要な財務情報の取得能力が高まります。

その結果、絶えず変化し続ける競争の激しい環境の中

で組織を管理する能力が強化されます。

相互交換可能なレポート・コンポーネント

FSGは、再利用および相互交換が可能なレポート・コ

ンポーネントをサポートしています。そのため、既存

の行および列を容易に混合または比較することで

まったく新しいレポートを作成できます。新規の状態

からレポートを作成する必要がなくなるため、新しい

レポートを定義するたびに生産性が向上します。たと

えば、収益計算書から単一の行セットを再利用して 6

か月分の収益計算書を作成し、業務単位ごとに予算対

実績比収益計算書を作成できます。

Oracleのアドホック・レポート機能も前述と同じ相互

交換可能なコンポーネントを使用して、検索対象の財

務情報をすばやく提供します。分析したいシナリオに

応じて、既存の行および列のコンポーネントを混合ま

たは比較することで、またたく間にレポートを定義し

実行します。

レポート定義をデータベース間で転送することも可

能です。たとえば、アジアの子会社で定義したレポー

トをヨーロッパの子会社で実行できます。相互交換可

能なレポート・コンポーネントとレポート定義の転送

を併用すれば、最適な業務を世界規模で実現できま

す。たとえば、企業全体で標準のレポートを定義し、

それらを適切なサービス・センターや業務単位に自動

的に配布できます。

オンライン分析

Oracle E-Business Suiteには広範なオンライン問合せ、お

よび分析の機能があります。GCSでは、Oracleの問合

せ機能を使用して、連結済残高から子会社残高および

仕訳詳細までをドリル・ダウンでき、子会社の勘定科

目が個別の帳簿で管理されていても問題なくドリル・

ダウンできます。また、Oracle Receivables、Oracle

Payables、Oracle Projects、Oracle Assets、Oracle Purchasing、

Oracle InventoryおよびOracle Work in Processからの取引

をはじめ、基礎となるあらゆる補助簿取引を完全にド

リル・ダウン表示し、勘定仕訳をさらに詳しく分析す

ることもできます。

ドリル・ダウン・プロセス中、勘定仕訳は T字勘定フォー

マットまたは要約活動形式で表示できます。T 字勘定

フォーマットでは、勘定仕訳が要約および詳細の両方の

財務情報についてT字勘定フォーマットでグラフィカル

に表示されるため、勘定仕訳の分析が容易に行えます。

一方、要約活動形式では勘定仕訳が仕訳帳または試算残

高のレイアウトで表示され、勘定科目ごとに金額が分類

されるので、取引を非常に詳しく表示できます。

OLAP との連携

GCSはOracle Financial Analyzer(OFA)と直接連携して

います。OFA は、GCSに格納されている情報につい

て、ユーザーが追加のデータ入力や勘定科目の管理を

行わなくても、それらの情報の特定、分析、モデル

化、予算化、予測およびレポート作成を簡単に実行で

きるようにする、OracleのOn-Line Analytical Processing

(OLAP)アプリケーションです。GCSでは、取引処理

および事前定義レポートにとって理想的なリレー

ショナル・データ・モデルが使用されていますが、

Oracle Financial Analyzerではオンライン分析に最適と

される多次元データ・モデルが使用されています。こ

れら2つのアプリケーション間で情報の流れが自動化

されることにより、ユーザーは Oracle GCSを使用し

て連結された残高の管理とレポートを行い、Oracle

Financial Analyzerを使用して財務データの分析を行う

ことで、両方の機能を最大限に活用できます。

Oracle E-Business Suite -トータル・

ソリューション

インターネット対応の Oracle E-Business Suiteは、ビ

ジネス・スタイルを変革する統合ソリューションで

す。オラクルの提供する包括的な完全統合ソリュー

ションは、お客様のデマンドチェーン、サプライ

チェーンおよび社内業務をオンラインで結びます。今

や世界規模で普及しているインターネットと、完全な

グローバル化を達成した Oracle製品を統合すれば、世

界中のあらゆる場所で、お客様のビジネスを一貫して

最適に運営できます。さらに、企業のイントラネット

や Webを利用することで、コストがかからず使い勝

手のよいシステムの実現が可能になります。

オラクルはグローバル・コンサルティング、教育、サ

ポート・サービスのプロバイダとして、完全な E-

Businessソリューションを提供します。

Oracle E-Business Suiteは、企業のビジネス・モデルを

E-Businessへと進化させます。

主な機能

お客様のビジネスを支援する柔軟性

• 次を使用して連結勘定体系をカスタマイズ :

最大30のセグメントおよび最大25の文字または

セグメント、残高セグメント、従属セグメント、

数値セグメント、英数字セグメント、ユーザー・プロンプト、速記勘定別名

• 次のビジネス・エンティティを複数定義 :

無制限の体系、無制限のレベル、簡単な再組織化、複数の階層蓄積

• ドラッグ&ドロップのグラフィカル・インタフェースを使用した階層の作成と管理

• 次を使用した柔軟な会計カレンダ :

最大 366 の期間、不均衡の期間、修正期間、複数

のカレンダ

• 連結の多様なニーズに対応 :

レポートのみの連結、データ転送の連結

• 連結プロセスの合理化

• 子会社から親会社への取引データの転送 :

要約残高、詳細残高

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• 会社間残高の自動削除

• 複数の連結レベル間でのドリル・ダウン :

連結済エンティティ、要約残高、詳細残高、変換済残高、原始仕訳入力、補助簿の取引

多通貨の会計

• 交換レートの自動アップロード

• 次に示す複数の交換レートの管理 :

法定レート、社内管理レート、期末レート、履歴レート、重み平均

• GAAP(Generally Accepted Accounting Principles: 

一般に承認されている会計原則 )への準拠

• 変換損益の記録

• 実体化されていない損益の計算

• 再計測および再評価の実行

財務情報の問合せとレポート

• アドホック・レポートの発行

• 複数用途のためのレポートの定義 :

貸借対照表、収益計算書、キャッシュ・フロー、経費分析

• スプレッドシート内部での運用中レポートの実行

レポート定義の作成、財務計算書の実行と監視、結果の確認

• 例外レポートの作成

• 次を目的とする標準レポートの実行 :

試算残高、総勘定元帳、勘定分析、仕訳分析

• スプレッドシートまたは Web へのレポートの自動

パブリッシュ

• ドリルダウン問合せの実行 :

要約勘定科目、詳細勘定科目、仕訳入力、買掛金および売掛金請求書、利用可能な資金、差異計算

• 会計処理を実行するOracleの補助簿から取引詳細へ

ドリル・ダウン

• Oracle Financial Analyzerとの連携

洗練された多次元分析、モバイル・ユース対応の非接続オプション、分散された予測および予算化

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ORACLE GLOBAL INTERCOMPANY SYSTEM

Oracle® Global Intercompany System(CENTRAの新バージョン)は、会社間での残高勘定の不一致を

避けることにより、会社間の取引およびその勘定調整を合理化します。この製品は、グローバル企

業に1つの統合管理された環境を提供し、傘下企業間取引の勘定調整を容易にします。もちろん、

異なるアプリケーション間の取引にも対応可能です。GISは、各企業がどのような勘定科目一覧、通

貨、会計カレンダを使用していても、それらすべてを統合し、特定の企業傘下にある子会社どうし

の取引を容易にします。

GISは、お客様のビジネスを E-Businessに転換する連携アプリケーション・セット、Oracle E-Business

Suiteの一部を構成しています。

グローバルなビジネスの展開

グローバルな統合

GISはさまざまな企業構成に対応しています。取引先

が標準的な勘定体系を共有していなくても、GISを使

用してオンラインで会社間取引を行うことができま

す。GIS は、1 つのシステムでさまざまな勘定体系、

会計カレンダ、通貨による会社間取引に対応できま

す。こうした柔軟性は、共有サービス・センターの設

立を促進させることになり、その結果、規模における

無駄のなさ、複雑さの軽減、一貫したビジネス・プラ

クティスなどの利点を活用した共有サービス・セン

ターによるグローバルなビジネス経営が実現します。

柔軟なインタフェース

GISへの日付の入力は、手作業またはオープン・イン

タフェースの使用により行います。オープン・インタ

フェースを使用すると、スプレッドシートまたはフ

ラット・ファイルから同時に複数の取引をインタ

フェース・テーブルへロードし、これを GISへ直接イ

ンポートできます。つまり、外部システムから大量の

会社間取引(要約または詳細)を GISシステムに転送

することができます。

GISで認定された会社間取引は、柔軟なインタフェー

スを利用してさまざまな環境に転送できます。GISシ

ステム内にある、または GISシステムから離れた場所

にある Oracle General Ledgerシステムへの転送はもち

ろん、Oracle General Ledger以外のシステムへの転送

も可能です。Oracle General Ledgerの旧バージョンに

対しても、共通インタフェースの GL インタフェー

ス・テーブルを使用して GIS取引を転送すれば、連携

した作業が行えます。

インターネットへの容易なアクセス

GISでは、インターネット・コンピュータ・アーキテ

クチャの構築が非常に簡単です。すべてのユーザー

は、どこにいても、どの総勘定元帳システムを使用し

ていても、ブラウザを介して GIS にアクセスできま

す。このアーキテクチャは管理が容易な上、時間を効

率的に使用できます。また、WAN で機能を発揮しま

す。

企業の収益性を追求

合理化されたビジネス・フロー

GISでは、会社間取引の承認プロセスを円滑化し、会

社間での勘定の不一致を防ぐためにワークフロー・コ

ンセプトを使用します。通常の承認フローでは、申し

出側が検討および承諾を求めて受入れ側に取引を提

示します。GISでの取引は、申し出側と受入れ側の取

引の勘定および相殺が互いに合致した場合のみ承認

されます。受入れ側がバランス取引を承認した後、双

方がその取引を各自の帳簿に転送し、会社間仕訳帳を

転記します。申し出側と受入れ側双方の承認が仕訳帳

の転記の前に行われるため、それぞれの帳簿にある会

社間勘定が一致しない事態が減少します。財務機関

は、会計期間のクローズ時に行う会社間調整の量を削

減できます。これによってコストが節約され、より多

くの付加価値活動にリソースを投入できるので、さら

に高度なビジネス運営が実現します。また、会社間取

引プロセスのサイクル期間をさらに短縮するために、

選択した会社間取引について受入れ側の承認を自動

化することも可能です。

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会社間取引の入力、作成、提示、承認、拒否、撤回、リバース

さらに高度なビジネスを構築

柔軟な自動会計ルール

申し出側は検討および承諾を求めて受入れ側に取引を

提示します。GISでは、申し出側が会社間取引における

自身のデータを入力すると、任意選択により自動的に

受入れ側の会計を作成できます。受入れ側の要求に

合った会計方法を決定するために、ユーザー定義の会

計作成ルールが使用されます。GISでは、会計を作成し

てから検討および承諾を求めて受入れ側に取引を申し

出ます。この機能によって、繰り返しが多く間違いが

発生しやすい手作業のデータ入力が省略されるため、

会社間取引サイクルの期間を短縮できます。また、会

社間取引に関連した企業戦略の実施に役立つ上、一貫

性のある似通った取引方法での記録を確保できます。

オンラインによるサポート・ドキュメント

GISでは、会社間取引のドキュメントをそれぞれオン

ラインで添付できます。これによって、会社間取引の

サポート・ドキュメントを管理する簡便かつ組織的な

方法が確立されます。GISでは、テキスト・ファイル、

画像ファイル、スプレッドシートなどさまざまな形式

のドキュメントを添付できます。

オンラインで取引管理

GISには、会社間取引の状態について申し出側および

受入れ側に通知する Oracle Workflow技術が組み込ま

れています。取引先はそれぞれ、通知を必要とする金

額の最低ラインを指定できます。これによって取引の

規模に関わらず通知プロセスを合理化できます。通知

は webまたは e-mailを介して送信できます。

親会社は、子会社すべての会社間取引活動をオンライ

ンで、またはレポートによって確認し、システムのボ

トルネックを監視できます。さらに、子会社がタイム

リーに取引の入札および承認を行っていることを確

認できます。

Receiver の承認を要求する GIS の web 通知

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強力なグラフィック機能

Oracle General Ledgerにおける Process Navigatorのビ

ジネス・フローによって、GISのワークフロー・プロ

セスが管理できます。Process Navigatorでは、プロセ

スのグラフィカルな表示、必要な総勘定元帳フォーム

への直接アクセスによって、設定を自動的かつ合理的

に行えます。

豊富な機能を持つグラフィカル・ユーザー・インタ

フェースは習熟しやすく、上級ユーザー向けの機能も

パッケージ化されています。

自動通貨換算

承認された会社間取引を、転記用仕訳帳として使用す

る適切な総勘定元帳セットに転送できます。GISにお

ける会社間取引の通貨が会計帳簿の機能通貨と異な

る場合でも、転送プログラムによって、中央 GISシス

テムで定義されている通貨換算レートに基づき、自動

的に取引金額を換算できます。

ダイナミックなレポート作成

子会社は、申し出たまたは受入れたすべての取引をレ

ビューする各種の GISレポートを作成できます。親会

社はレポートで子会社すべての会社間取引活動を確

認して、会社間取引プロセスを監視できます。

Oracle E-Business Suite -トータル・

ソリューション

インターネット対応の Oracle E-Business Suiteは、ビ

ジネス・スタイルを変革する統合ソリューションで

す。オラクルの提供する包括的な完全統合ソリュー

ションは、お客様のデマンドチェーン、サプライ

チェーンおよび社内業務をオンラインで結びます。今

や世界規模で普及しているインター ネットと、完全

なグローバル化を達成したOracle製品を統合すれば、

世界中のあらゆる場所で、お客様のビジネスを一貫し

て最適に運営できます。さらに、企業のイントラネッ

トや Webを利用することで、コストがかからず使い

勝手のよいシステムの実現が可能になります。

オラクルは、グローバル・コンサルティング、教育、

サポート・サービスのプロバイダとして、完全な E-

Businessソリューションを提供します。

Oracle E-Business Suiteは、企業のビジネス・モデルを

E-Businessへと進化させます。

主な機能

バランス取引の実行

• 承認を要求される Senderおよび Receiver

• 取引の自動勘定

• 総合収支の管理

取引セキュリティ

• 子会社による取引へのアクセスを制限 

• 取引先の取引に関する権限を表示

• 相互検証およびセグメント・セキュリティ・ルール検証

• Oracle General Ledgerへインポートされる取引の仕

訳帳ソースを凍結

データ入力の自動化

• 取引の自動生成

• 柔軟な自動会計ルールの定義

• オープン・インポート・インタフェース

• 取引定義の再使用

• 取引の自動承諾

• その他の取引活動

提示、承諾、拒否、撤回、消去

• Oracle General Ledgerへ仕訳帳を自動インポート

監視機能

• すべての取引にアクセスできる親会社の権限

• ワークフローの通知

• 通知最低金額および連絡定義

• 会社間活動レポート

グローバル企業の統合

• 複数の勘定科目表をサポート

• 複数の会計カレンダをサポート

• 取引勘定の自動通貨換算

• 貨幣通貨および統計上の通貨をサポート

• 会社間セグメントのサポート

• システム内、または遠方の Oracle General Ledgerへ

取引転送

• Oracle General Ledger以外のシステムへ取引転送

• Oracle General Ledger旧バージョンをサポート

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ORACLE MULTIPLE REPORTING CURRENCIES

Oracle® Multiple Reporting Currencies (MRC)は企業全体を対象とする管理ツールで、取引レベルにお

ける複数通貨による会計レコードを保持管理し、詳細かつ統合された戦略的財務情報レポートの生

成を支援します。MRCは、お客様のビジネスを E-Businessに転換する連携アプリケーション・セッ

ト、Oracle E-Business Suiteの一部を構成しています。

複数通貨管理によるグローバルな経営の展開

MRCは、複数通貨による企業の運営管理を容易にし、

企業のグローバル化を支援します。通常業務におい

て、取引や財務の結果を自国の通貨以外で報告する必

要がある場合は特に有用です。MRC は、複数通貨を

扱う以下のような業務に最適です。

欧州経済金融連合 (EMU)

現在、EMU 加盟国内で操業している企業の場合、今

からユーロによるレポートを作成し、将来的なヨー

ロッパ共通通貨でのビジネス管理への移行に備える

ことができます。また逆に、主要会計通貨としてすで

にユーロを使用している場合も、財務状況の分析や会

計監査の報告書は、自国通貨 (NCU) での作成が必要

となる場合があります。

超インフレ経済

事業を展開している国の通貨が不安定で、ビジネス運

営上の通貨として不適切な場合があります。このよう

に安定した通貨の使用が必要となる場合、MRC はそ

の国の法定要件を満たしながら、他通貨でのビジネス

運営を可能にします。

多国籍企業

多国籍企業の場合、取引レベルにおいて自国の通貨を

使用しても、財務情報の報告は多種多様な通貨で行う

ことになります。

SFAS 52 再評価/再測定のサポート

MRC を使用して外国通貨で企業の利益と損益を再評

価する場合、General Ledgerが、主会計帳簿 (primary

set of books)の仕訳科目をレポート用帳簿 (reporting

set(s) of books)に自動的に変換します。レポート用帳

簿において再評価を実行すると、General Ledgerは純

差異を累積的補正勘定に転記します。

このプロセスは、SFAS 52が MRC機能を利用する企

業に提示した再評価および再測定の要件に準拠して

います。

複数通貨による会計処理の合理化

MRC は、日々の社内業務を複雑化することなく、財

務結果を統合させることができるため、国内外の規則

や法定要件への準拠を必要とする企業には大きな恩

恵をもたらします。また、MRC はユーロの導入や貿

易上の国境排除により実現する「単一市場」への投資

を考える企業にとっても、非常に有用なモジュールで

す。

二重会計

MRC は、主会計帳簿とレポート用帳簿の両方に、仕

訳入力、再評価、変換、統合、問合せ、レポートな

ど、あらゆる記帳機能を提供します。このため、通貨

別のレポート用帳簿(currency sets of books)の会計処理

も、他の帳簿の処理とまったく同じ要領で効率よく行

えます。

シームレスなデータ統合

Oracle以外のシステムを使って取引を生成していた

場合は、まず取引情報を Oracle General Ledgerの主会

計帳簿に転記します。すると MRCが変換ルールを使

用して、これらの情報を個々のレポート用帳簿に変換

します。

MRC Transaction Upgrade Utilities

(MRC 取引アップグレード・ユーティリティ )

柔軟なソリューションを提供するオラクルでは、新旧

両方のシステムにMRC Transaction Upgrade Utilitiesを

提供しています。

Upgrade Utilitiesを使用すると、従来からのお客様は

MRC の導入時、すなわち取引開始時の会計ライフサ

イクルを継続して使用できます。また、MRCをサポー

トする補助帳簿の未決済取引 (open transaction)や逆取

引 (reversible transaction)を変換できるほか、各レポー

ト用帳簿の開始残高勘定の初期化にも利用できます。

開始残高初期化プロセスでは、主会計帳簿、レポート

用帳簿、補助帳簿および General Ledgerのあらゆる組

合せにおいて確実に会計値の同期化が行われます。

柔軟な変換オプションによる多通貨取引の管理

ビジネス活動を取引の段階でレポート通貨に変換さ

せる機能により、複雑なビジネス・プラクティスや企

業間の交換レート規則に合わせて、多通貨による財務

総額管理が行えます。

自国通貨およびレポート通貨への自動変換

自国通貨およびレポート通貨への変換は、自動的に行

われます。このため、MRC から元になる財務情報が

提供されれば、測定対象の共通ユニットにおける利益

とコストに即座にアクセスし、それらを分析すること

ができます。

EU(欧州連合)の変換ルールへの準拠

ユーロの導入に際して、MRC は通貨の端数処理やト

ライアンギュレーションなどEUの通貨換算ルールに

完全に準拠します。

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取引のレポート通貨換算オプションへの定義

MRC 取引においては、主会計帳簿とレポート用帳簿

の関係を個々に定める一意の取引をレポート通貨換

算オプションに指定できます。また、MRC 通貨換算

オプションは、使用するモジュールに応じて、さまざ

まなレベルで指定できます。

たとえば、補助帳簿のほぼすべてにおいては、操作ユ

ニットレベルで指定し、Oracle Assetsでは資産帳簿レ

ベルで、また Oracle General Ledger では仕訳ソースと

カテゴリを組み合せたレベルで指定できます。

高度な複数通貨問合せ機能

MRCは、Oracle E-Business Suiteのすべてに通じる広

範囲な問合せ機能を備え、リアルタイムのビジネス経

営に欠かせない完璧なツールセットを提供します。

アプリケーションすべてに共通の

標準問合せフォーム

Oracle E-Business Suiteでは、標準の問合せフォームを

使用して、起票時の取引通貨、主要通貨(主会計帳簿

通貨)およびレポート通貨による取引と勘定残高にア

クセスできます。

General Ledger から主会計帳簿および

レポート用帳簿へのドリルダウンパス

Oracle E-Business Suiteでは、個々のレポート用帳簿に

保持されている General Ledgerの勘定残高を、主会計

帳簿に入力した該当仕訳にドリルダウンすることで、

レポート通貨額へのアクセスを可能にします。

また、レポート用帳簿から補助帳簿の明細へのドリル

ダウンも可能です。MRC は、このように高度な補助

帳簿統合機能、ドリルダウン機能をサポートし、会計

入力を柔軟に分析できます。

Oracle ReceivablesおよびOracle Payablesへのドリルダ

ウンに加えて、Oracle General Ledger勘定残高および

仕訳から、Oracle Projects、Oracle Assets、Oracle

Purchasing、Oracle Inventoryおよび Oracle Work in Pro-

cessの取引詳細へのドリルダウンも可能です。

また、Oracle General Ledgerは、問合せフォームをす

べてバイパスすることにより、さらに効率的のよいド

リルダウン・プロセスを実現しています。たとえば、

仕訳入力フォームから補助帳簿取引の会計処理表示

フォームへ直接ドリルダウンすることができます。

既存のドリルダウン機能も拡張されているため、元補助帳簿上の取引を一貫性の

ある形で表示できます。

Oracle E-Business Suiteは、会計入力に直感的にアクセ

スできる新しい分析ウィンドウを提供しています。

T 字勘定フォーマット (T-Account Format)は、会計入

力をグラフィックな T字勘定レイアウトで表示し、会

計分析を容易にします。T字勘定フォーマットを使用

すると、要約と詳細な財務情報の両方を見ることがで

きます。また、簡単なドラッグ&ドロップ方式で、列

のサイズを変更できます。

また、要約活動フォーマット(Summary Activity Format)

を利用すると、会計入力が要約された借方貸方フォー

マットに表示されるので、分析が容易になります。要

約活動フォーマットでは、勘定口座ごとの総額がグ

ループ化して表示されるため、取引の全体像が容易に

把握できます。

また、要約活動分析フォーマットを使用すると、特定

の勘定口座を選択し、その分析を T字勘定フォーマッ

トに変換できます。

多通貨問合わせ機能の強化

MRC が提供する広範囲の問合せ機能を利用すると、

個々の取引を比較分析し、グローバルな経営活動に収

益をもたらす主な要因を突き止めることができます。

MRC の財務情報拡張レポート機能は、このように地

球的規模の戦略目標の進捗状況を継続的かつグロー

バルに測定することができます。

標準のレポートおよびリスト

Oracle E-Business Suiteで利用できる標準のレポート

機能を使用すると、多通貨業務を効果的に管理できま

す。Oracleの標準レポートとリストでは、起票時の通

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貨、主要通貨およびレポート通貨ごとに金額を分析で

きます。

財務諸表生成プログラム Financial Statement Generator (FSG)

優れた多通貨管理ソリューションは、主要通貨および

レポート通貨の勘定残高全体の比較レポートを容易

に行うことができなければなりません。OracleのMRC

は、General Ledgerの柔軟なレポート機能を拡張する

ことにより、このような優れた機能を提供します。

FSGを定義すれば、企業の主会計帳簿とレポート用帳

簿双方の勘定残高を含むレポートを生成できます。ま

たオンライン上で比較分析するためのスプレッド・

シートにレポートを発行することもできます。また、

比較レポートを Webに展開し、ビジネス経営に最も

重要な情報を経営幹部に提供することもできます。

General Ledger / Financial Analyzer リンク

Financial Analyzer (OFA)とGeneral Ledgerを連携して、

MRC財務情報を分析することもできます。OFAが提

供する高度な、多次元分析機能を使用すると、MRC

残高の識別、分析、モデル化、予算、予測およびレ

ポートの作成が行えます。

分析が終了したら OFA のデータベース配布機能と

Webレポート機能により、社内の幹部人員に分析結果

を容易に配信できます。

Business Intelligence System (BIS) サポート

Business Intelligence System (BIS)は、General Ledgerで

保守管理されるMRC額をレポートします。このため、

企業全体に及ぶ BIS インテリジェンス・ツールを介

し、主要パフォーマンス・インディケータをそれぞれ

の MRCレポート通貨で比較できます。 また、この作

業はアクセスが容易なブラウザ・インタフェースで行

うことができます。

Oracle E-Business Suite -トータル・

ソリューション

インターネット対応の Oracle E-Business Suiteは、ビ

ジネス・スタイルを変革する統合ソリューションで

す。オラクルの提供する包括的な完全統合ソリュー

ションは、お客様のデマンドチェーン、サプライ

チェーンおよび社内業務をオンラインで結びます。今

や世界規模で普及しているインターネットと、完全な

グローバル化を達成した Oracle製品を統合すれば、世

界中のあらゆる場所で、お客様のビジネスを一貫して

最適に運営できます。さらに、企業のイントラネット

や Webを利用することで、コストがかからず使い勝

手のよいシステムの実現が可能になります。

オラクルは、グローバル・コンサルティング、教育、

サポート・サービスのプロバイダとして、完全な E-

Businessを提供します。

Oracle E-Business Suiteは、企業のビジネス・モデルを

E-Businessへと進化させます。

主な機能

ビジネスをサポートする柔軟性

• 主要アプリケーションとの統合 Payables

Receivables

Projects

Assets

Purchasing

General Ledger

従来のシステム/ Oracle 以外のアプリケーショ

ンを利用した取引

多国籍企業

• 主会計帳簿およびレポート用帳簿において General

Ledgerの機能を完全にサポート

仕訳記入

再評価

変換

統合

問合せおよびレポート

補助帳簿ドリルダウン

企業の多通貨業務を柔軟にサポート

• 入力時に補助帳簿取引をすべての通貨に変換

Payables(支払債務)

Receivables(受取勘定)

Projects(プロジェクト)

Assets(資産)

Purchasing(仕入)

General Ledger の仕訳を複数通貨で解釈

• General Ledger仕訳ソースおよびカテゴリによる変

換ルールおよびオプションをサポート

支払債務操作ユニット

受取勘定操作ユニット

仕入操作ユニット

プロジェクト操作ユニット

資産帳簿

• SFAS52規定に準じて海外における損益勘定を再評

• 欧州連合 (EU)の変換ルールに準拠

包括的な問合せおよびレポート機能

次のアプリケーションと連携し、取引レベルでの標準の補助帳簿の問い合わせおよびレポートをサポート

支払債務

受取勘定

プロジェクト

資産

仕入

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• 次の機能において General Ledgerへの問合せとレ

ポートが可能 Journals

Balances

• 次のモジュールからの取引を、レポート通貨で補助帳簿へドリルダウン

Payables

Receivables

Projects

Assets

Purchasing

Inventory

Work in Process

• 主なレポートおよびビジネス分析 Toolsとの統合 Financial Statement Generator (FSG)

Financial Analyzer (OFA)

Business Intelligence System (BIS)

柔軟なインプリメンテーション

• 次の機能を利用して新規帳簿にMRCを実装 General Ledger journal import

General Ledger MRC transactions upgrade utility

• MRC Transactions Upgrade Utilities を利用し、既存の

帳簿に MRCを実装

• 取引および残高レポートの初期化

総勘定元帳勘定残高

支払債務取引(訳者注:または買掛取引)

受取勘定(訳者注:または売掛取引)

プロジェクト取引

資産取引

仕入取引

• 開始残高試算表を開始補助帳簿科目で完全にサポート

ユーロへのスムーズな移行

• ユーロ試算表の作成

• 既存の自国通貨取引をMRCで作成。

• 開始残高試算表を開始補助帳簿科目で完全にサポート

• 複数通貨でビジネスをサポート(ユーロ、自国通貨、その他の通貨)

• ユーロによる帳簿を会計レコードとして処理

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ORACLE FINANCIAL ANALYZER

Oracle® Financial Analyzerは、財務レポートの作成や予算編成、計画作成、財務分析などの管理会

計業務を、迅速かつ的確に処理するオンライン分析 (OLAP)ツールです。Financial Analyzerが集中管

理されたデータ・ソースと統合されることにより、組織が企業全域にわたる意志決定を迅速に行え

るよう、テクノロジー面から支援します。このシステムにより、組織はコスト管理、業績分析、取

引機会の評価および将来の方向性の決定など重要な財務目標に対処できます。Financial Analyzerは、

お客様のビジネスを E-Businessに転換する連携アプリケーション・セット、Oracle E-Business Suite

の一部を構成しています。

一気通貫型の予算作成および予測作成

Financial Analyzerでは、予算と予測の作成、検討、変

更および伝達が同じシステム内で処理されます。また

同製品における予算作成処理は、組織がトップダウ

ン、ボトムアップあるいは混合型のいずれを採用して

いるかに関係なく、円滑に調整されます。Financial

Analyzerは、予算目標を四半期や部署などの上位レベ

ルから、月や部門などの下位レベルへと分配できま

す。ユーザーは前年度の実績を今年度の予算にコピー

し、特定の割合または特定の額だけ上乗せすることが

できます。また、運転コストまたは収益予測のための

マーケティング経費の総額も入力可能です。スプレッ

ドシートおよび Webブラウザなど多くのデータ収集

ツールにより、特定の予算データの収集が可能です。

ユーザーは企業の財務データベースの一部をパーソ

ナル・コンピュータに格納し、自分の予算と予測を出

先で取り込むことができます。予算サイクルのクロー

ズ時には、最終的な予算が連結され、以降の変更を禁

止するためにロックされます。

配分、コピーおよび拡張などの組込み関数による詳細な給与予算および経費

予算の作成

包括的なレポート作成および財務分析

Financial Analyzerの強力な機能は、管理者のビジネス

方針に従ってデータ保管が可能な Express®多次元

データ・モデルで実現されます。Financial Analyzerは、

Express Web Agentの機能を利用し企業のイントラ

ネットおよび Webを経由して、迅速かつ確実に多次

元データにアクセスします。明細品目、期間、製品、

地域およびコスト・センターなどの複数の次元を任意

に組み合せて、重要な財務情報を表示することが可能

です。多次元データ・ナビゲーション・ツールによっ

て、ユーザーは差異の原因を素早く分析できます。こ

れらのツールでは製品、チャネル、および期間別にプ

ロフィット・センターの財務実績の問合せが容易で

す。Financial Analyzerの セレクター機能を使用する

と、アドホック検索および例外条件にもとづく分析な

どが実行できます。また多次元分析によって、情報シ

ステム部門の助けを借りずに、ユーザーは財務データ

の管理と分析、個別レポートとグラフの作成および保

存などが柔軟に行えます。

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ユーザー・インタフェースからのデータ問合せまたは強力なセレクター機能を

利用し企業イントラネットを経由したデータ問合せ

広範な財務モデリング

Financial Analyzerは、モデリング機能により広範な財

務管理タスクをサポートします。これにより、想定に

もとづく what-if 分析の結果は即座に表示されます。広

範な組込み関数ライブラリは、ユーザーの予測作成お

よび業績比の計算を支援します。ユーザーは General

Ledgerのデータおよび非会計データを取り入れた分析

によって、新しい財務データを取得、共有できます。

財務モデルは一定の制限を設けることができるので、

連結項目に対しては一貫性のある計算を提供する一

方で、特定の組織およびシナリオに対してはそれぞれ

に詳細な算出式を設定することが可能です。

スプレッドシートとのシームレスなリンク

Financial Analyzerでは、スプレッドシート・アプリ

ケーションに関するユーザーの知識を活用できます。

同システムでは、業界標準のスプレッドシートに直接

リンクするため、ユーザーはスプレッドシートで

Financial Analyzerのデータを発行、表示し、レポート

を作成することが可能です。また、このリンクによっ

てスプレッドシート環境からセレクター機能の強力

なデータ問合せツールにアクセスできます。

Microsoft Excel などのデスクトップ・ツールから集中管理されたデータおよび強

力な Financial Analyzer アプリケーションへのアクセス

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柔軟なデータ・ロード機能

Financial Analyzerの広範なロード機能によって、

General Ledger、スプレッドシート、リレーショナル・

データベース、その他のオペレーション・システムか

ら、データを容易に受け入れて検証することがが可能

です。

ERP との統合による意思決定

Financial Analyzerは、Oracle General Ledgerとシーム

レスに統合されています。この統合によって、重複す

るデータの入力や体系の保守が不要になり、対費用効

果の高い財務管理ソリューションが実現します。

General Ledgerの情報は、Financial Analyzerに容易に

適合して、レポート作成、分析、他の非会計データと

の結合を行い、予算、予測および計画の基礎として使

用できます。General Ledger の勘定科目残高は

Financial Analyzerに反映されます。この 2つのアプリ

ケーション間の永続的なリンクによって、General

Ledgerで階層や他の体系を変更すると、そのまま

Financial Analyzerに送られるため、特に保守する必要

はありません。データと体系は定期的に自動更新され

るため、データ管理の一貫性が維持されます。

Financial Analyzerで作成した予算データを General

Ledgerに転送、格納し、総勘定元帳の比較レポートを

作成できます。Oracle General Ledgerをドリルスルー

することで、分析がより明確となり、Financial Analyzer

ユーザーは分析結果を詳細に検討できます。

理想的なデータ・アクセス管理

Financial Analyzerのポイントは、機密性の高い財務情

報の一貫性と信頼性を保証することです。この製品に

よって、中央ソース内の財務データの一貫性が保た

れ、ユーザーがローカルでもリモート・サイトでも、

クライアントや Webブラウザ経由で必要なデータに

アクセスすることが保証されます。

管理者は、アクセス管理によって、表示および編集で

きる財務データをユーザー別に決定できます。した

がって、ユーザーは、自分の担当業務に関連する必要

なデータだけを表示し管理することになります。経営

陣はニーズに合わせて調整された要約データを入手

でき、部門管理者は詳細データと要約データの両方を

入手できます。

データのロケーションを問わずに収入明細の表示およびレポート・データ詳細へドリルダウン

調整可能なビジネス・モデル

企業が Financial Analyzerに従って見通しや業務プロ

セスを変更する必要はなく、製品には既存のビジネス

が反映されます。Financial Analyzerは、コスト・セン

ター、製品、サービス、販売経路などを組織のビジネ

ス体系に合わせて柔軟に調整できます。さらに、製品

のモデルとデータも、新規または潜在的なビジネス・

シナリオや組織の変更に即して迅速に変更できます。

Financial Analyzerは、成長するビジネスのデータ処理

能力に対する用件に合わせて拡張可能なので、データ

管理作業が軽減され、作業成果の分析に専念できま

す。

柔軟なネットワーク・アーキテクチャ

今日の財務管理システムは、財務部門のメンバーだけ

でなく、企業全社に活用した場合に最大の効果を発揮

します。組織は、複数のネットワークや国にまたがっ

て、多様なエンド・ユーザーとの間で財務情報の提供

やデータの収集を必要としています。インターネット

対応の Financial Analyzerは、全社規模にわたって、財

務データと強力なデータ分析機能、および収集ツール

を提供します。デスクトップからのアクセスには、企

業全体のニーズを満たす柔軟性を持っていれば、

Financial Analyzerクライアント、スプレッドシート、

Web ベースのいずれをクライアントに選択してもか

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まいません。Financial Analyzerには豊富なシステム構

成オプションが用意されているため、財務マネージャ

のニーズや所在地に合わせて、アプリケーション固有

の分散アーキテクチャを調整できます。柔軟なアクセ

スおよび拡張可能なアーキテクチャにより、ネット

ワーク化されたアプリケーションの処理能力、速度、

管理機能が向上し、現在および将来の財務管理上の問

題に伴うデータの量や複雑さに対処できるようにな

ります。

Oracle E-Business Suite -トータル・

ソリューション

インターネット対応の Oracle E-Business Suiteは、ビ

ジネス・スタイルを変革する統合ソリューションで

す。オラクルの提供する包括的な完全統合ソリュー

ションは、お客様のデマンドチェーン、サプライ

チェーンおよび社内業務をオンラインで結びます。今

や世界規模で普及しているインターネットと、完全な

グローバル化を達成した Oracle製品とを統合するこ

とで、世界中のあらゆる場所で、お客様のビジネスを

一貫して最適に運営できます。さらに、企業のイント

ラネットや Webを利用することで、コストがかから

ず使い勝手のよいシステムの実現が可能になります。

オラクルは、グローバル・コンサルティング、教育、

サポート・サービスのプロバイダとして、完全な E-

Businessソリューションを提供します。

Oracle E-Business Suiteは、企業のビジネス・モデルを

E-Businessへと進化させます。

主な機能

非定型問合せおよび分析

• 多次元ビジネス分析の作成

• 実績に基づく製品のランク付け

• 現在、過去および見積データの分析

• 多様な分析の実行:

製品収益率、例外分析、生産要素配合分析、差異分析、予算引当および活動基準原価計算など

• レポート・データ詳細のドリルダウン

• スプレッドシート・アプリケーションからデータを問合せて発行

財務モデル作成

• 100以上のモデル作成およびデータ操作機能が使用

可能

• 割当て、シミュレーションおよび検証ルーチンの実行

• 同時に複数の数式を管理

• what-if分析の作成

• 時系列分析の実施

• 総勘定元帳データと非会計データの取込み

予算、予測および計画作成

• 会社、部署および作業部隊レベルで予算を作成

• 制限なく予算、予測および計画を定義

• 予算期間の分割、配賦および動向分析

• 配分、コピーおよび拡張などの組込み関数の使用

• 履歴データと予想されるビジネス条件に基づく予測の作成

• 標準ブラウザによるイントラネット上のデータ収集

レポートとグラフの作成

• データの多次元表示

• レポートとグラフの配布

• 個別レポートとグラフの作成と保存

• レポートの行と列へのその他の計算ロジックの挿入

• データを線、棒、円、面または他の形式でグラフ表示

• ドラッグ & ドロップ・ツールによる表示変更

• レポート内でのテキストをサポートする文書

• イントラネット Webサイトとスプレッドシートを

経由したオンラインでのデータ・アクセスの提供

アプリケーションとデータの管理

• 既存の元帳、RDBMS、スプレッドシートにインタ

フェース

• 企業データの集中化

• データと分析機能を配布

• 財務、営業、マーケティング、製造部門のデータを統合

• データ・アクセス制限により財務データを安全に格納

• 疎データを効率的に格納して処理

• データと体系を階層アーキテクチャで管理して最大限の効率を発揮

• 非接続ユーザーのサポート

Oracle General Ledger との統合をサポート

• 既存のカレンダ情報を使用

• 勘定体系の各セクションと関連セグメント値を分析

• 勘定科目積上体系を使用

• 既存の通貨情報を使用

• 情報を必要な頻度で自動的に転送

• General Ledgerの詳細をドリルダウン

• Financial Analyzerで作成した予算を General Ledger

に転送

クライアント :

• Windows 95/98およびWindows NT 4.0

• 少なくとも 32メガバイトの拡張メモリー

• CD-ROMリーダー

• VGA 以上の解像度のWindows互換モニター

• Windows互換マウス

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サーバー :

• NTおよび次に示す UNIX プラットホーム IBM AIX, Sun Solaris, Hewlett-Packard HP-UX,and Digital UNIX.

• デュアル・プロセッサ

• 少なくとも 256メガバイトの RAM

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ORACLE PROPERTY MANAGER

Oracle® Property Managerは、不動産費用の分析と管理、支払および請求プロセスの改善、賃貸借契

約の管理、および移動、追加、変更の管理に必要なツールを備えた、完璧な不動産管理ソリューショ

ンです。Oracle Property Managerはお客様のビジネスを E-Businessに転換する連携アプリケーショ

ン・セット、Oracle E-Business Suiteの一部を構成しています。

不動産データと不動産管理プロセスを自動化

不動産管理のコストはビジネス経費の中でもとりわ

け高い値を占めていますが、管理データとプロセスを

自動化すればするほど経費を節減できます。Oracle

Property Managerでは、建物、フロア、スイート、個々

の事務所など、管理対象となるすべての空間の属性を

正確に定義することで、不動産データを自動化できま

す。また、定義した空間に従業員やコスト・センター、

運営部隊などのエンティティを割り当て、空間の使用

状況を追跡できます。

Oracle Property Managerはデータをすばやく正確に自

動化するための機能を備えています。

管理対象の空間を正確に定義

Oracle Property Managerでは、不動産について次のよ

うな正確な記録ができます。

• 不動産名と所在地(所在する地域名および事業所地区名を含む)

• 不動産の重要な機能と属性

• フロア、スイート、事務所(必要なだけ正確に定義可能)

• 建物ごとおよび定義した空間単位ごとの最大収容人数および最適収容人数、賃貸または賃借が可能な

面積

• 不動産担当者の名前、電話番号、住所

管理対象の空間を正確に定義します。

CAD との統合によるデータ交換と

グラフィック表現

不動産コストを管理するには、不動産保有物を正確に

表す整理統合されたイメージが必要になります。

Oracle Property Managerでは、CAD(コンピュータ支援

設計 )図面内のデータを自動的にアップロードできる

ため、地域や使用状況の情報を適切な Property Manager

ウィンドウに表示できます。オラクル・パートナ会社

製の CAD アプリケーションを使用すれば、フロア計

画を仮想的に参照し、作業部隊その他の経営部隊の

ニーズに応じて空間を組織的に割り当てることがで

きます。不動産定義の自動化によってデータ入力の時

間が減り、管理コストも軽減します。

空間の割当てと使用状況の管理

新しい従業員にとって必要な空間の割当てや、既存の

従業員への再割当てがわずかな時間で行えます。

Oracle Property Managerはこのような作業を合理化す

ると同時に、定義した空間ごとに収容人数、空き状況

および割当て面積を追跡します。施設管理者や空間計

画担当者は、作業場をわざわざ訪れなくても自分達の

デスクトップPCからこれらの情報にアクセスできる

ため、空間管理のコストが大幅に減少します。また、

Oracle Property Managerは Human Resourcesと統合し

ているため、Property Managerのユーザーは HRの従

業員データを利用できます。したがって、Property

Manager内の従業員割当てデータが常に最新で広範囲

にわたることが保証されます。

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空間に対するチャージバック

部門およびコスト・センターが保有する面積に基づい

て、空間の使用料金請求を保有元の部門やコスト・セ

ンターに自動生成します。空間に対するチャージバッ

クによって各部門が空間を効率的に使用するよう注

意を促します。その結果、不動産物件の整理統合が可

能になり、企業の利益増大に多大な効果をもたらしま

す。

空間の使用状況レポート

Oracle Property Managerに付属しているさまざまなレ

ポートを使用して、空間をより効率的に管理し、将来

の不動産のニーズを計画します。保有物件レポート、

使用状況レポートおよび占有レポートにより、誰が空

間を使用しているのか、使用状況は良好か、将来の発

展に備えて計画する必要があるか、などを把握できま

す。

不動産ごとのキャッシュ・フロー

Oracle Cash Managementで不動産を総勘定元帳の副勘

定科目として設定し、個々の不動産の経費と収益を追

跡できます。このため、不動産に関するキャッシュ・

フローや所得、収益性などの重要な財務情報にアクセ

スできます。Oracle Cash Managementの強力な予測

ツールを使用すれば、現在の財務データの計算だけで

なく、将来のキャッシュ・フローの計画も可能です。

より円滑な賃貸借契約管理

すでに所有している不動産情報を巧みに管理するこ

とで、より円滑なビジネスを構築します。Oracle

Property Managerの賃貸借契約ワークベンチを使用す

れば、重要な契約条件や条文をリース契約から抜粋で

き、それらを組織化した後ですばやく簡単に参照でき

ます。契約マイルストンを設定すれば、処置を講ずる

必要のある主要な契約イベントを追跡できます。

Oracle Workflowを使用し、自動警告機能により、処

置を講じなければならない最終期限を担当者に通知

できます。また、Property Managerでは契約履歴の保

守も行えます。これらの履歴記録は契約の交渉または

再交渉の際に役立つ重要な情報源になります。

賃貸借契約情報の抜粋

Oracle Property Managerを使用して賃貸借契約情報を

抜粋するときは、契約の交渉条件と不動産管理上の責

任を管理します。賃貸借契約情報を抜粋し、名前や番

号、重要な日付などを記録し監視することで、契約の

本質的な部分に注目できます。必要ならば、オリジナ

ルの契約文書のコピーを Oracle Property Manager内の

契約記録に添付できます。また、自由に活用できるメ

モ領域もあり、個々の契約記録に付記する全般的な情

報を入力できます。

地主または借主のサービスを初めから定義しておく

ことで、貴重な時間や労力を節約できます。賃貸借契

約に関与している個々の人物の連絡先情報も保存で

きます。これらの情報を利用すれば、不動産に関して

サービスを提供している特定の責任者を識別でき、

サービスに関わる問題をより迅速に解決するのに役

立ちます。

不動産に対して購入した保険の追跡も行えます。保険

の種類、契約価額、保険期間はもちろん、保険証券ご

との法的な最低限度額も記録されます。個々の賃貸借

契約に関与するサービス、担当者、保険証券などが総

合的に記録されるため、戦略の計画および開発のため

の情報源がさらに増えます。

Oracle Property Managerの強力な賃貸借契約管理ツー

ルで実行できる作業は、不動産管理だけにとどまりま

せん。土地、設備、サービスの契約交渉など、不動産

管理以外の業務でもこれらのツールを効果的に活用

できます。

権限、オプション、責務

賃貸借契約には、更新や更新前解約、家屋の拡張など

のオプションが含まれることがあります。Oracle

Property Managerでは、日付、責任者、オプション行

使時に講ずるべき処置のタイプなど、すべての条文の

あらゆる詳細部分を簡単に記録できます。これらの記

録はすばやく参照して問合せできるため、契約に伴う

トラブルも容易に解決できます。

貸借契約ワークベンチ・ウィンドウではオプションの監視も可能です。

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マイルストンとワークフロー

マイルストンとは契約有効期間中に発生する重要な

イベントのことです。これらのマイルストンは賃貸借

契約の解約やオプションなどの任意の契約条文に関

連付けることができます。オプション・マイルストン

を作成すると、処置を講ずるべき時期や、処置を担当

する組織内の人物、オプションの実施時期などが通知

されます。

Oracle Property Managerは Oracle Workflowと統合して

いるため、組織内の指定した人物にすべてのマイルス

トンを自動通知するように設定できます。通知は電子

メールを通じて行え、通知の頻度や、処置を講ずる前

の予告日数を指定できます。

マイルストンは、賃貸借契約およびオプションの満了

日、保険条件、支払満期など、あらゆる主要な契約イ

ベントに対して作成できます。また、特定の企業に

とって重要なマイルストン・イベントをいくつでも追

加して定義できます。このような備忘録的な機能を利

用することで、オプションを継続的に監視でき、重要

な日付を決して忘れないため、資金の節約につながり

ます。マイルストンが発生したときはいつでもこの自

動警告システムによって通知されるため、不動産の管

理作業から開放され、契約交渉や不動産戦略に関する

業務に専念することができます。

賃貸借契約履歴

Oracle Property Managerで記録した賃貸借契約情報に

は簡単に追加が行えます。追加は、データ入力の誤り

を訂正できる編集形式か、または賃貸借契約自身の修

正時に契約情報に追加する修正形式で行えます。

Oracle Property Managerは、賃貸借契約記録に加えた

あらゆる変更について、変更の履歴、変更事由、およ

び変更日を詳細に追跡します。これらの情報によって

現在の契約交渉に役立つ過去の交渉履歴が提供され

ます。また、これらの情報は将来の不動産ニーズを満

たすための更なる計画ツールとしても活用できます。

支払および請求の自動化

Oracle Property Managerの洗練された取引システムを

使用して、財務業務を合理化します。まず、支払条件

および請求条件の入力、保存、承認を行うプロセスか

ら始めます。条件が承認されると、Oracle Property

Managerはマウス クリックで選択した賃貸借契約ご

とに支払および請求の定期的スケジュールを自動生

成します。これらのスケジュールは会計期間ごとに確

認でき、期日になった時点で承認できます。したがっ

て、支払および請求のプロセスの処理が早くなりま

す。

Payables および Receivables との連携

不動産管理システムと会計アプリケーションの統合

によりさらに効率が高まります。Oracle Property

Managerは期日どおりの支払および請求を支援し、不

動産管理システムと会計アプリケーションとの間で

情報を同期化します。請求番号は Oracle Payablesおよ

び Receivablesにより自動生成されるため、製品間で

の取引の流れがシームレスになり、より密接な連携が

図られます。財務プロセスの各手順ごとに取引記録の

詳細を取得して確認することで、取引前に発生したあ

らゆる疑問点を解決できます。このような連携によ

り、不動産管理者から空間計画担当者、賃貸借契約管

理者、財務アナリストなど、不動産空間を使用し必要

とするすべての人にいたるまで、不動産業務に携わる

組織内のあらゆる当事者どうしでコミュニケーショ

ンの改善が図れます。また、Oracle Financialsと連携

して実装することで管理コストが大幅に減少し、その

結果、データの自動化と統合の効果がただちに利益に

現れます。

GAAP への準拠

Oracle Property Managerでは、FASB 13に準拠して按

分処理する必要のある支払または請求の項目を柔軟

に指定できます。承認がなされると、Property Manager

はただちに支払および請求の流れを GAAP(Generally

Accepted Accounting Principles)に準拠するように平準

化します。

リース契約が修正されてもProperty Managerは請求を

再び正確に平準化するため、常に GAAP への準拠が

保証されます。Oracle Property Managerを使用すれば、

高コストのリース会計計算に要する時間や経費が節

約され、不動産管理部門と会計部門とのコミュニケー

ションが円滑になります。

グローバルな機会の利用

Oracle Property Managerは国際的なビジネス業務をサ

ポートしており、世界規模の運営管理を支援します。

Oracle Property Managerはユーロを含むあらゆる通貨

での決済をサポートしており、欧州通貨統合 (EMU)

加盟国をはじめ世界各国でのビジネス業務の発展を

支援します。複数通貨での賃貸借契約支払を追跡で

き、選択した通貨で支払を買掛金システムにエクス

ポートできます。

特定諸国で使用されている正確な住所形式によって

世界中の所在地を記録することにより、世界中に展開

している事業所および契約者との間のコミュニケー

ション時間を短縮します。業務を運営している各国ま

たは各地域ごとに、ISO コードと VAT メンバー・ス

テート・コードをすばやく検索できます。Oracle

Property Managerは複数の言語に翻訳されている独創

的なアプリケーションです。

より的確な意思決定

より的確な意思決定を、よりタイムリーに下すのに必

要な情報を提供します。Oracle Property Managerは、

問合せ画面と標準レポートの総合的なセットを備え

ており、これらを利用すれば不動産管理のコストが軽

減され、企業の不動産価値が高まります。レポート・

ツールの使用により、財務明細書内の明細に対する将

来の最小賃貸責務の決定、あるいは空間利用状況の効

率など、あらゆる分析が可能になります。

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Oracle Property Managerのレポートは、法律、財務、

人事、施設管理など、組織内部の各作業部門間で共有

できます。

不動産を柔軟に管理

ビジネスはそれに携わる人によって独自のものであ

り、まったく同じ方法で営まれるビジネスというもの

は存在しません。従来の不動産ソフトウェア・ソ

リューションは必要となるすべての機能を必ずしも

備えているとはいえません。Oracle Property Manager

は多様な機能を備えた堅牢な製品であり、簡単にカス

タマイズできる柔軟性もあわせ持っています。個々の

機能を企業のニーズの高まりとともにすばやく、簡単

に、かつ低コストでカスタマイズできます。

フレックスフィールド

Oracleの強力なフレックスフィールド機能を使用す

ると、作成したすべてのレコードに対して最大 15個

の一意なデータ・フィールドを定義できます。フレン

ドリなユーザー・インタフェースにより、新しいパラ

メータを設定したり、データ・フィールドを必須また

はオプションにしたりできます。

フレックスフィールドは必要に応じて再定義できま

す。

ルックアップ

C管理上のコストと労力は、データの入力時間を最小

限に抑えることで減少します。Oracle Property Manager

は、空間使用タイプ、担当者の役職、支払タイプな

ど、共通に使用される機能またはプロパティのため

に、ルックアップを備えています。ルックアップは独

自のニーズに合わせて作成して追加することもでき

ます。ルックアップにより、矛盾のないフィールド値

がすばやく取得でき、データ入力の誤りも大幅に減少

します。

プロファイル・オプション

プロファイル・オプションを使用すると、ユーザーご

とに異なる条件に応じてOracle Property Managerの機

能をカスタマイズできます。たとえば次のようなカス

タマイズが行えます。

• 賃貸借契約管理者は賃貸借契約の作成用にアプリケーションを最適化して使用できる。

• 不動産管理者は支払および請求の承認用に最適化して使用できる。

• 施設管理者は事業所空間の割当て用に最適化して使用できる。

また、Oracle Property Manager内の特定のデータ要素

を、企業の既存の業務や手続きに合わせて設定できま

す。たとえば、企業の規模や管理様式に応じて賃貸借

契約番号や会社番号を自動または手作業で割り当て

るかを選択できます。従業員を 1箇所または複数箇所

の所在地に割り当てたり、事業所を 1人または複数の

従業員に割り当てたりできます。さらに、不動産や賃

貸借契約の管理が最適化されるように、プロファイ

ル・オプションを自由に組み合わせて設定することも

可能です。

Oracle E-Business Suite -トータル・

ソリューション

インターネット対応の Oracle E-Business Suiteは、ビ

ジネス・スタイルを変革する統合ソリューションで

す。オラクルの提供する包括的な完全統合ソリュー

ションは、お客様のデマンドチェーン、サプライ

チェーンおよび社内業務をオンラインで結びます。今

や世界規模で普及しているインターネットと、完全な

グローバル化を達成した Oracle製品を統合すれば、世

界中のあらゆる場所で、お客様のビジネスを一貫して

最適に運営できます。さらに、企業のイントラネット

や Webを利用することで、コストがかからず使い勝

手のよいシステムの実現が可能になります。

オラクルは、グローバル・コンサルティング、教育、

サポート・サービスのプロバイダとして、完全な E-

Businessソリューションを提供します。

Oracle E-Business Suiteは、企業のビジネス・モデルを

E-Businessへと進化させます。

主な機能

不動産の効率的な定義と管理

• 不動産を詳細に定義 : 名前、所在地、使用状況、

フロア、部屋

• 面積、収容人数、建物機能および建物連絡先の記録

• 不動産を事業所地帯および地域にグループ化

• CAD との連携ソリューションにより空間定義を自

動化

• 従業員を独自のパラメータに基づいて空間に割当て、再割当てまたは空間から削除

• 建物の使用効率と空間の使用状況の追跡

• 関連するコスト・センターに対する使用料金のチャージバック

• Human Resourcesとの連携

賃貸借契約管理の改善

• 重要な賃貸借契約情報、契約内容その他の契約上の責務の抜粋と管理

• 重要な日付、主要な条文、保険およびメモの記録

• 賃貸借契約の修正および編集の詳細履歴の管理

• 承認プロセスに合わせた賃貸借契約管理のカスタマイズ

• ワークフローを使用して適切な人員に作業を指示

• 賃貸借契約に関する総合的な契約情報を追跡

• 賃貸借契約への複数の不動産の関連付け

• 個々のユーザーや作業グループごとに独自のデータ表示およびフォームを設計

• 賃貸借契約マイルストンをはじめ、賃貸借契約解約やオプション満期などの処置可能なイベントを

ユーザーに自動通知

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不動産の柔軟な管理

• 独自の値をドロップダウン・ボックスに追加

• フレックスフィールドを使用したアプリケーションのカスタマイズ

• ユーザー・プロファイルでのビジネス・ルールのカスタマイズ

支払および請求の自動化

• 賃借、賃貸、または転貸の契約作成

• 平準化された請求および支払のスケジュールを自動生成

• 請求または支払の複数通貨での追跡

• 賃貸料責務および予想キャッシュ・フローに関するレポートの生成

• Oracle PayablesおよびReceivablesとの連携の自動化

• 支払スケジュールおよび請求スケジュールの確認と許可

• 許可された仕入先および顧客の追跡

• 賃貸借契約の請求および支払における複数通貨の追跡

• Oracle Receivablesへの承認済請求のエクスポート、

Oracle Payablesへの承認済支払のエクスポート

• 支払最終期限をユーザーに自動事前通知

• 空間使用に対するコスト・センターへの課金

契約の記録と追跡

• サービス提供者の設定

• サービス提供者への複数ロールの関連付け

• サービス提供者への複数の住所および所在地の割当て

• サービス提供者への賃貸借契約および不動産の関連付け

• 借地人、貸地人および従業員の設定

より的確な意思決定

• 不動産賃貸借戦略の評価

• 法的責任の確認

• 賃貸借契約マイルストンの追跡

• 不動産の使用状況の分析

• 利用可能な空間の最大活用

グローバルな機会の利用

• 複数通貨での取引

• 世界各国の国際住所形式に対応

• アプリケーションを複数言語で表示

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ORACLE PAYABLES

Oracle® Payablesは、支出管理ツールであり、調達 -支払プロセスを効率化し、強力な財務管理と戦

略的な財務情報を提供します。Oracle Payablesは、お客様のビジネスを E-Businessに転換する連携

アプリケーション・セット、Oracle E-Business Suiteの一部を構成しています。

効率的な買掛金処理

請求書処理や仕入先からの照会などの、日常的な買掛

金取引を効率化することで、調達のサイクル・タイム

を大幅に削減し管理コストを低減できます。買掛金の

専門家を管理業務から開放することで、会計監査、統

括、支出分析などのより付加価値の高い業務に多くの

時間を費やすことができます。

請求書処理

電子取引に対応していることにより、請求書を自動的

に処理します。Oracle Payablesは、業界標準の電子

データ交換 (EDI)、評価済受入精算 (ERS)、B-to-B の

電子商取引をサポートします。請求書処理を手作業で

行う必要がなくなるので、大切な仕入先とより緊密な

関係が築けます。

家賃や光熱費など、ビジネスの必要経費として発生す

る経常的な支払はOracle Payablesで容易に管理できま

す。また、Oracle Property Managerとの統合により、

不動産部門では承認済みの物件賃貸料を Oracle

Payablesに自動的に連絡し、支払処理することが可能

です。

Oracle Property Manager からインポートされた承認済リース支払の検証

紙ベースの請求書を使用する仕入先に対しては、日常

の請求書処理にOracle Payables Invoice Gatewayを使用

します。データ入力には分かりやすいウインドウを使

用しますが、必要に応じて容易にカスタマイズできま

す。ウインドウ内のすべてのフィールドは入力を円滑

に行うために、移動、リネームまたは隠ぺいすること

が可能です。

セルフサービスによる取引コストの削減

従業員と仕入先をインターネット経由で結合するこ

とで、財務部門がこれまで行ってきた役割の多くがセ

ルフサービスで運用できます。セルフサービスでの運

用では、経費精算書の入力を行う従業員などは、イン

ターネット対応のアプリケーションを使用し、自身の

取引を直接入力できます。すべての承認処理とビジネ

ス・ルールの適用は、ワークフロー方式のプロセスに

より自動的に行われます。このため、より迅速な操

作、より正確な情報、より低いコスト、サービス・レ

ベルの大幅な改善を実現します。

Internet Expenses

Oracle Internet Expensesによって、従業員の経費精算

に関連する管理コストを飛躍的に削減できます。従業

員は、標準 Webブラウザを使用して経費精算書を入

力、保存、発行します。ワークフローに従って、承認

と経費精算書の監査を管理できます。承認された経費

精算書は Oracle Payablesによって精算処理されます。

さらに、セルフサービスで旅行予約を行う Oracleア

プリケーション e-Travelとの統合により、旅行計画と

精算処理工程の全体が自動化されます。

Internet Expensesを使用することで、従業員は経費精

算書の承認と支払の状態を見直すこともできます。こ

れら情報へのアクセスにより、従業員は買掛管理部門

へ照会することなく納得のゆく経費精算処理が行え

ます。

プロキュアメント・カードのサポート

Oracle Payablesでは、セルフサービスによるプロキュ

アメント・カード・プログラムをサポートします。プ

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ロキュアメント・カードの発行者からカード・ステー

トメントを受け取ると、ワークフローを使用して、該

当のカード所持者に対し検証と承認を行うため、カー

ド取引の経路を定めます。承認された取引データのな

かからプロキュアメント・カード発行者に対する請求

書が自動的に作成されます。

仕入先照会

E-Businessで成功するには、仕入先と連携し、目下進

行中の収益性の高いビジネス関係を維持することが

望まれます。これを達成する一つの方法は、Oracle

iSupplier Portalを使用しセルフサービスに移行するこ

とです。Oracle iSupplier Portalはインターネット対応

のセルフサービス・アプリケーションであり、仕入先

は標準 Webブラウザを使用して自社の請求書と支払

の状態を検証できます。仕入先へのセルフサービスで

のアクセスによって、買掛管理部門が時間とコストを

節約できるだけでなく、仕入先との関係が改善されま

す。

仕入先は Oracle iSupplier Portal により自社の請求書と支払の状態の検証が可能

支出額の管理と現金管理の改善

Oracle Cash Managementと統合することで、支払決定

の効率化に必要な、出入金の予測情報が入手できま

す。また、Oracle Cash Managementを支払と銀行勘定

の自動調整に使用することで、現金の流れが常に確認

できます。 Oracle Payablesは、買掛金の支払処理を迅

速、柔軟で制御された支払処理に改善します。

支払いワークベンチでは1つのウインドウから支払処

理の開始と監視が行えます。緊急の支払要求に対する

個別対応や支払バッチの作成などにも柔軟に対応し

ます。また、支払が必要な仕入先や使用する支払方法

を指定できる柔軟な検索条件を使用して、支払の分類

管理ができます。Oracle Payablesでは、重複支払や未

承認の支払を防止するだけでなく、最も有利な割引が

適用されることが保証されます。

1 つのウインドウで行う支払処理の開始と監視

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グローバルに機会を活用

インターネットによる市場範囲の拡大や、ユーロによ

る事実上の国境解消といった今日のビジネス環境の

もと、繁栄を目指す企業は世界中のあらゆる場所で自

由自在に事業を展開できなければなりません。

Oracle Payablesはユーロ、グローバルな税務、先日付

支払などの財務運用を総合的にサポートします。

Oracle Payablesは、欧州経済および欧州通貨同盟国に

おけるビジネス活動を支援するため、相互通貨による

支払などによりユーロを総合的にサポートします。ま

た、ユーロへの移行においては、Multiple Reporting

Currenciesを利用すると、複数通貨における買掛取引

の表示や帳簿類のレポートを作成できます。

Oracle Payablesは、税額計算をサポートし、税務当局

に対する要望などのレポートを作成します。例えば、

Oracle Payablesでは、一部回収が可能な付加価値税

(VAT)と回収不可能なVATおよび源泉課税の自動計算

と会計処理をサポートします。VAT の詳細を経費精算

領収書に取り込むと、レポートの作成と VAT の金額

訂正が行えます。

Oracle Payablesは、グローバルな支払要求をサポート

します。先日付支払を発行し、債務免除と支払期日の

自動管理が行えます。前払い金やそれに関連した税金

を効率的に処理できます。また、仕入先が指定する複

数の銀行預金口座への支払金の振込みにも柔軟に対

応できます。

高度なビジネスの構築

インターネットやユーロがもたらした広範なビジネ

ス機会を活かそうと多くの企業が先を争う一方、これ

らの機会がどのように展開されるのかは明らかでは

ありません。今日のビジネスで成功するためには、ビ

ジネス・インテリジェンスを統合し、変化の激しい市

場に迅速に対応し、企業の業績を常に監視することが

ますます必要とされています。

Oracle Payablesでは、総合的なビジネス・インテリジェ

ンスを提供し、企業経費の監視、理解、管理を支援し

ます。記載事項を総勘定元帳に転記するまえに、買掛

補助元帳の会計エントリーの作成と検証が行えます。

Oracle Payablesでは、個別の買掛取引用会計またはグ

ループ取引用会計をオプションとして作成できるの

で、会計取引の管理が柔軟に行えます。締め処理は、

会計エントリーの詳細を補助元帳に保存し、集計デー

タを総勘定元帳に転記するだけで行えます。Oracle

General Ledgerでは、仕訳エントリーからOracle Payables

の発生元の取引にまでさかのぼる便利なドリルダウン

機能が提供されます。これらの機能によって、一定期

間にわたる会計処理の管理と、帳簿の締め処理をより

短時間で行うことができ、重要な財務情報を全社的に、

タイムリーに配布することが容易に行えます。

View Invoice Accounting ウインドウによる請求書取引に関する会計情報の検証

Oracle E-Business Suite -トータル・

ソリューション

インターネット対応の Oracle E-Business Suiteは、ビ

ジネス・スタイルを変革する統合ソリューションで

す。オラクルの提供する包括的な完全統合ソリュー

ションは、お客様のデマンドチェーン、サプライ

チェーンおよび社内業務をオンラインで結びます。今

や世界規模で普及しているインターネットと、完全な

グローバル化を達成した Oracle製品を統合すれば、世

界中のあらゆる場所で、お客様のビジネスを一貫して

最適に運営できます。さらに、企業のイントラネット

や Webを利用することで、コストがかからず使い勝

手のよいシステムの実現が可能になります。

オラクルは、グローバル・コンサルティング、教育、

サポート・サービスのプロバイダとして、完全な E-

Businessソリューションを提供します。

Oracle E-Business Suiteは、企業のビジネス・モデル

を E-Businessへと進化させます。

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主な機能

ビジネスをサポートする柔軟性

• ユーザーまたはワークグループごとにカスタムのデータ・ビューを設計

ユーザーが構成可能なホルダーのドラッグ & ド

ロップ

• ニーズに合わせて構成

会計フレックスフィールド

付加フレックスフィールド

• 主要アプリケーションとの統合 General Ledger

Assets

Projects

Purchasing

Cash Management

Property Manager

Internet Expensese

eCommerce Gateway

請求書

• eCommerce Gateway経由で電子請求書を受領

• 定型請求書の自動作成

• Invoice Gateway使用した効率的な請求書エントリ

• 請求書承認によるデータ検証

• 重複請求書の管理

• 配賦セットの事前定義による請求書のチャージ明細の自動作成

• 構造化されていないデータを請求書に添付 ( スプ

レッドシート、文書、イメージなど )

• 利子支払の自動作成

• 必要に応じた請求書の調整

• 売掛金を元の請求書と照合

• 前払金の処理と管理

• 必要に応じた請求書の取消し

• Payables Open Interfaceによる請求書のインポート

と検証

• 計画済支払の再計算

• バッチまたは証憑による請求書の管理

• 連続番号の使用

• オンライン照会の実行

• 例外レポートのオンライン作成

• 完全な税金レポート作成による売上税、使用税、VAT 税の計算と記録

仕入先

• デフォルト仕入先階層を利用

• 仕入先の国に基づいて所在地を自動的にフォーマット

• 税金レポートと源泉徴収の設定

• 請求金額の限度設定

• 現行残高をオンラインで確認

• 仕入先のマージ

• 仕入先情報の確認と監査にレポートを使用し重複レコードを管理

• iSupplier Portalを使用して請求書と支払の状況をセ

ルフサービスで照会

発注照合

• 必要に応じた発注照合

• 2方向、3方向、4方向の発注照合の実行

• 受入時または事前出荷通知時点での支払

• 返品品目のデビット・メモを自動的に作成

• 発注の出荷、配送または受入段階での照合

• 発注に対するクレジット・メモとデビット・メモの照合

• 差異の自動記録

• 許容範囲を設定し自動的に差異を管理

プロキュアメント・カードの統合

• プロキュアメント・カード取引のインポート

• インポートした取引の会計処理基準と通知ルールの定義

• 取引会計配賦の自動検証および生成

• 取引を従業員とマネージャに自動的に通知

• 取引のセルフサービス検証を利用

• 取引履歴のセルフサービス照会を利用• 一括カード発行者請求書を自動作成

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ORACLE RECEIVABLES

Oracle® Receivablesは、受注から入金までのプロセスを合理化するとともに、強力な財務管理機能

と戦略的な財務情報を提供する、請求および回収管理アプリケーションです。Oracle Receivablesは、

お客様のビジネスを E-Businessに転換する連携アプリケーション・セット、Oracle E-Business Suite

の一部を構成しています。

売掛プロセスの合理化

請求、税務計算、入金消込、回収、収益の把握など、

日常的な売掛活動が合理化されるため、決済のサイク

ル時間が大幅に短縮し、管理コストが軽減されます。

売掛担当者は管理作業から解放され、支払条件分析、

与信管理、入金分析、収益管理など、より付加価値の

高い活動に専念できます。

請求プロセス

Oracle Receivablesの請求処理機能を利用することで

請求処理が自動化されます。請求処理機能では、請求

書とそれに対応する勘定科目入力を各企業のビジネ

ス・ルールに応じて自動生成できます。自動インボイ

スを使用すると、ほかの財務システムから取引データ

をインポートして検証することで、標準の請求書、ク

レジット・メモおよびデビット・メモを生成できま

す。「自動インボイス例外処理」ウィンドウを使用す

ればインポートの例外データを容易に管理できます。

「自動インボイス例外」ウィンドウには無効なレコー

ドに関連する例外メッセージが表示され、インポート

した請求書の例外理由を特定するのに役立ちます。

「インターフェイス明細」ウィンドウでは、それらを

更新して自動インボイスが無効なレコードを

Receivablesに正常にインポートすることができます。

自動インボイスのインポート・プロセス時には、定義

したルールに基づいてこれらの取引に対応する会計

情報を自動的に作成できます。

税務計算

税務計算には、修正、値引、延滞金利、その他の入金

に関する税務会計計算が含まれます。柔軟な設定オプ

ションにより、税の計算方法や、個々の活動ごとに使

用する税勘定科目を決定できます。個々の活動その他

の現金取引について、Receivablesは正味の収益または

経費を自動的に作成し、定義したルールに基づいて税

会計入力を自動的に作成します。

Taxware Sales/Use Tax Systemまたは Vertex Quantumの

どちらかの外部税務計算プログラムと Oracle E-

Business Suiteとを連携させれば、複雑な税務計算を実

行できます。もちろん、Receivablesの機能をフルに活

かしてその他すべての税務データの作成や保存を行

うこともできます。

入金の消込

ロックボックスを使用すると、手動でのデータ入力作

業や大量の支払データの管理作業が不要になります。

ロックボックスでは、銀行に直接送られる現金、その

他の入金を自動的に処理できます。これらの入金を顧

客の未回収の品目にどのように消し込みたいかを、事

前定義のルールに基づいて決めることができます。自

動口座引落しや為替手形を使用すれば、自動入金に

よって顧客の銀行口座から自社の銀行口座へ支払が

直接振り替えられ、キャッシュ・フローの改善と回収

プロセスの簡素化が図れます。

クイック入金を使用すると、必要最小限の情報を入力

するだけで入金をすばやく入力して消し込むことが

できます。クイック入金は顧客の残高にただちに影響

を与えることはないため、大量の入金データを入力

し、管理することができます。クイック入金を使用し

てすべての入金や消込を簡単に確認し、それからバッ

チ処理を実行して顧客の残高を更新できます。

回収

Oracle Receivablesの強力なオンライン回収ツールを

使用して、売掛の追跡、監視および回収を行い、滞納

残高を減らします。顧客に送付した明細書や督促状の

ほか、年齢調査レポートや主要なインディケータ・レ

ポートを確認します。個々の回収担当者が特定の顧客

層を中心に対応できるようにすることで、回収担当者

の効率を高めます。

1日のすべての処理はスケジューラで確認します。顧

客連絡先の検索や追加、顧客通話の記録など、すべて

の処理が単一の「顧客通話」ウィンドウ内で簡単に行

えます。顧客を " オーダー保留 " 状態にして顧客の委

託および連絡先を常時記録し、オンライン・メモ帳を

使用して通話と追跡調査処理を追跡します。顧客残高

からは個々の取引にドリル・ダウンできます。

明細書を使用し、請求書、デビット・メモ、チャージ

バック、取引約定、入金、対顧客勘定減額、クレジッ

ト・メモおよび修正活動を顧客に通知します。明細書

のサイクルは必要に応じていくつでも定義でき、企業

のビジネス・ニーズに応じた日付と期間を選択できま

す。特定の請求先サイトに明細書を発行したり、顧客

が所属するすべての請求先サイトの情報を表示した、

一括請求書を発行したりできます。

遅延取引のある顧客に対しては、独自の督促状を作成

して送付します。送付する督促状ごとに重要度や内容

を管理でき、遅延取引ある顧客であっても個々の顧客

を督促から除外することもできます。係争中の取引、

対顧客勘定、未消込入金および延滞金利を督促状に含

めるか、あるいは支払期限のまだ切れていない取引を

含めるか、などを選択します。入金猶予日を使用すれ

ば、既に期限の切れた取引の期限を延長できます。

Oracle Receivablesの明細書および督促状プログラム

を使用すれば、期限切れ取引に対する延滞金利を計算

できます。通貨ごとに異なる金利と延滞金利限度額を

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指定し、延滞金利を付帯させるかどうか、延滞金利の

計算時に督促品目を含めるかどうかを決めます。

収益の把握

収益を継続的に把握します。現金主義会計または発生

主義会計のどちらかを使用して、貸方および借方の仕

訳として、売掛金元帳から総勘定元帳に転記します。

未回収の顧客残高、取引、入金および会計残高を、標

準レポートを使用して調整します。標準レポートに

は、個々のテーブルからのボトムライン情報を提供す

る要約レベルの調整レポートなどがあります。

取引コストの削減

従業員と顧客とをインターネット経由で結び付ける

ことで、従来財務部門で行われていた管理機能の多く

をセルフサービス型の活動として運営できます。セル

フサービス型の業務を使用することで、たとえばクレ

ジット・メモを要求する顧客などの発信者は、イン

ターネット対応のアプリケーションを使用して自分

の取引を自分で入力できます。承認やビジネス・ルー

ルはワークフローにより駆動されるプロセスによっ

てすべて自動的に実施されます。その結果、業務速度

の向上、情報の正確さの向上、コストの軽減、サービ

スの改善などが図られます。

Internet Receivables

Internet Receivablesはインターネット対応の与信およ

び回収ソリューションです。Internet Receivablesは、

顧客や従業員が標準の Web ブラウザを使用して

Receivablesのさまざまな機能を実行できるようにす

るセルフサービス型アプリケーションを備えていま

す。Internet Receivablesは Oracle Receivablesと完全連

携しています。

社内および社外の顧客は、勘定の詳細についてセルフサービスでの問合せを実行できます。

Internet Receivablesでは、広範囲なオンライン問合せ

を実行できるほか、従業員または顧客が請求書や督促

請求書を再印刷したり、現在の口座残高を確認したり

できます。

Internet Receivablesから督促請求を行うと、クレジッ

ト・メモ要求ワークフローが自動的に起動されます。

Internet Receivablesは Oracle 8iデータベースを利用し

た優れた顧客検索機能を備えており、ほとんどすべて

の顧客データ要素を使用して顧客を検索できます。

Internet Receivablesを通じてアクセス可能な取引はす

べて、Oracleの標準アプリケーション・セキュリティ、

およびすべての Oracle Self-Service Web Applicationsが

本来備えているセキュリティにより保護されていま

す。

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社内のセルフサービス利用者はOracle 8iの新しい検索エンジンを利用して顧客検

索を実行できます。

クレジット・メモ要求ワークフロー 売掛部門の更なる効果的な運営と管理コストの軽減

を促進するため、Oracle Receivablesではクレジット・

メモの手動要求と生成のプロセスが Oracle Workflow

により自動化されています。

従業員や顧客は Internet Receivablesを使用してクレ

ジット・メモを要求できます。要求がなされると、ク

レジット・メモ要求ワークフローは社内管理体系や定

義した承認制限に基づいて、承認要求を転送します。

要求が承認された場合は、指定された金額に対する完

成されたクレジット・メモを自動的に作成します。要

求が承認されない場合は、クレジット・メモが拒否さ

れた事由を説明する通知が要求者に自動送信されま

す。事前設定のワークフロー承認プロセスを使用した

り、それらをビジネス・ニーズに合わせて修正して使

用したりできます。

グローバルな機会の利用

インターネットの普及により市場の範囲が拡大し、

ユーロの登場により貿易にも国境がなくなっていま

す。ビジネスの繁栄を望む企業は世界中のどこでも制

限なく経営を遂行する必要があります。

Oracle Receivablesでは、相互通貨による入金、グロー

バルな税務処理、為替手形などを通じて、グローバル

な財務業務が総合的にサポートされます。

相互通貨による入金

Oracle Receivablesでは、作成された取引に対してそれ

とは異なる任意の通貨による入金を適用できます。欧

州通貨統合の登場と最近のユーロへの移行に伴い、こ

のような要求はますます重要になってきています。

Oracle Receivablesでは、手動、クイック入金および

ロックボックスによる各入金に完全対応する相互通

貨入金消込機能が提供されます。

グローバル企業の税務 多国籍にわたる業務では、無数の規制や法定要件をサ

ポートできる企業税務システムが必要になります。

Oracle Receivablesでは、修正、値引、延滞金利その他

の取引に関する税務会計を実行できます。個々の活動

その他の現金取引について、Receivablesでは正味の収

益または経費の入力が自動的に作成され、定義した

ルールに基づいて税会計入力が自動的に作成されま

す。

納税義務の時期を、請求書作成時ではなく現金回収時

まで延期するよう選択することもできます。延滞納税

が認められている国や地域では、このような会計方法

によって納税義務を緩和しながらキャッシュ・フロー

を改善できます。

為替手形

為替手形を他の取引と明確に区別することで、これら

の文書のより適切な追跡と管理を支援します。為替手

形は、指定金額を将来支払うことを約束する旨を明記

した、法的に有効な文書です。為替手形を関連する請

求書およびデビット・メモにリンクさせ、未処理の顧

客残高を計算して「勘定詳細」、「勘定概要」および

「顧客勘定」の各ウィンドウに取引を表示するときに、

為替手形など ‘Receipt At Risk(=リスクを伴う入金 )’の

状態にある入金を含めるかどうかを選択します。

より円滑なビジネスの構築

ビジネスを成功させるためには、市場の状況の変化に

すばやく対応し、企業のパフォーマンスを継続的に監

視するために、連携されたビジネス・インテリジェン

スが必要になります。

Discoverer ワークブック

Oracle Receivablesには、Oracle Discovererで作成され

る事前定義ワークブック・セットである Financial

Intelligenceが付属しています。Oracle Discovererでは、

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多次元分析を使用した財務パフォーマンスに関する

価値的な詳細情報が提供されます。

入金分析ワークブックには入金要約と値引要約の2種

類のワークシートが含まれています。顧客の売掛情報

を指定日付範囲内で評価できるだけでなく、顧客名、

顧客サイト、SICコード、顧客カテゴリおよび顧客区

分に基づき、複数の帳簿にわたって顧客の売掛情報を

表示することもできます。請求分析ワークブックで

は、企業の請求および修正の情報を分析できます。ど

ちらのワークブックでもこれらの情報を法的エン

ティティ別、組織別、顧客名別および顧客所在地別

に、複数の帳簿にわたって表示できます。

RXi レポート

RXiは、総合的なレポート整形機能をレポート管理者

に提供する使いやすいツールです。表示すべき情報を

選択し、必要に応じてそれらをグループ化したりデー

タをソートしたりするだけで、標準レポートの内容と

外観を簡単に設定できます。

Oracle E-Business Suite -トータル・

ソリューション

インターネット対応の Oracle E-Business Suiteは、ビ

ジネス・スタイルを変革する統合ソリューションで

す。オラクルの提供する包括的な完全統合ソリュー

ションは、お客様のデマンドチェーン、サプライ

チェーンおよび社内業務をオンラインで結びます。今

や世界規模で普及しているインターネットと、完全な

グローバル化を達成した Oracle製品を統合すれば、世

界中のあらゆる場所で、お客様のビジネスを一貫して

最適に運営できます。さらに、企業のイントラネット

や Webを利用することで、コストがかからず使い勝

手のよいシステムの実現が可能になります。

オラクルは、グローバル・コンサルティング、教育、

サポート・サービスのプロバイダとして、完全な E-

Businessソリューションを提供します。

Oracle E-Business Suiteは、企業のビジネス・モデルを

E-Businessへと進化させます。

主な機能

お客様のビジネスを支援する柔軟性

• 個々のユーザーやワークグループごとに独自のデータ表示設計が可能 :

ユーザーがドラッグ&ドロップで設定可能なフォルダ

• ニーズを満たす構成 :

会計フレックスフィールド

付加フレックスフィールド

品目フレックスフィールド

地域フレックスフィールド

売上税フレックスフィールド

• 機能別またはプロセス・フロー別に操作

• 文書をデスクトップに追加

• 主要なアプリケーションとの連携 : Trading Community Architecture

Order Management

iStore

General Ledger

Cash Management

Projects

Property Manager

iPayment

Customer Care

Taxware & Vertex

通貨形式定義

• 連番の使用(オプション)

• 文書連番または取引連番の使用(オプション)

• 旧データのアーカイブとパージ

• 柔軟な住所形式の使用

会計管理

• 現金基準または利子基準の会計の使用

• 複数組織に対する管理および対応

• 複数通貨および交換損益への対応

• 複数の公開および将来期間の指定

• 会計活動をいつでも要約または詳細形式で総勘定元帳に転記

• 請求ルールおよび会計ルールを使用した複数期間にわたる収益の把握

• 仕訳入力またはT字勘定フォーマットによる会計の

表示

• 売掛、収益、税および運送に対する AutoAccounting

ルールの定義

請求処理

• AutoInvoiceを通じて取引をバッチでインポート

• ユーザー・フレンドリなウィンドウを通じて、「自動インボイス例外処理」にアクセスして訂正

• フォルダ・フォームを使用したすばやい手入力

• 循環請求書の作成

• 一括請求書の作成

• 取引区分を預金、約定金額、請求書およびデビット・メモとして指定

• 次のクレジット・メモを作成 :

全クレジットまたは部分クレジット

販売実績の自動戻し処理

対顧客勘定与信

• 正負の区別のない取引の作成

• 外国通貨取引のためのヘッダー・レベルまたは明細レベルの丸め処理の選択

• さまざまな支払条件から選択 :

分割条件

翌月条件

金額または率による条件

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複数の値引

• 税階層の定義

• セキュリティの更新

• 一括書き込みの自動または手動処理

• 修正承認限度の設定

• 請求書印刷表示画面で請求書の形式を簡単に定義

回収

• データを多数の要約および詳細レベルで表示

• プロジェクトやオーダー番号などの外部参照を使用して問合せ

• 品目を督促に設定

• 請求期限の再交渉

• 延滞金利の査定

• 顧客通話の記録

• 顧客明細書の印刷

• 中央の明細書サイトの定義(オプション)

• 無数の督促状テンプレートの定義

• 期限超過日数や督促レベルに基づく督促状の印刷

• 危険状態の入金を顧客残高に追加(オプション)

• 年齢調査バケットの定義

• 年齢調査バケットによる詳細へのドリル・ダウン

• 通信履歴のオンライン表示

• インテリジェントな回収および与信管理レポートの使用

Internet Receivables

• 社外の顧客または社内のユーザーによる売掛データへのアクセスを可能

• 取引データのWebスタイル拡張検索機能を提供

• 顧客データのインデックス付き検索の提供

• 対話形式の請求書へのドリル・ダウン

• セルフサービス請求書の再印刷を許可

• セルフサービス請求書の督促を許可

• ハイパーテキストリンクを使用した関連文書の閲覧

• クレジット・メモ要求の状態をリアルタイムで確認

クレジット・メモ要求ワークフロー

• 次の宛先へクレジット・メモ要求を送付 :

回収者

承認階層

売掛担当者

• 次の承認者のために Webまたは電子メール、ある

いはその両方の通知を作成

• 個々のマイルストン発生時に要求者に通知

• 要求者および承認者のコメントを保存

• 承認済要求に対するクレジット・メモの自動作成

現金の消込

• 入金の自動処理 :

ロックボックス伝送

為替手形

自動口座引落し

クレジット・カード

• 次の条件による入金と取引の照合 :

取引番号

受注番号

発注番号

一括請求書番号

関税番号

• AutoCashルールの使用 :

最も古い日付の請求書から消込

個別明細消込

口座清算

支払遅延請求書の決済

• 柔軟なロックボックス形式の使用

• 相互通貨入金および口座クレジット消込時の相互通貨が可能

• 損益の自動計算

• 為替レートの調整

• 一部決済のための消込ルールの使用

• 手動およびAutoLockboxによる両方の消込のための

超過消込ルールの使用

• チャージバックの作成または少額取引の一括書き込み

• 期限内値引および期限外値引の使用

• 指定した明細タイプへの値引の消込

• 将来日の支払の処理 :

約束手形

為替手形

• 標準または仲買送金の送信

• 支払方法の定義

• 銀行送金の追跡

• 銀行明細書品目の自動または手動決済

• 銀行金利の自動作成

• その他の入金への対応が可能

顧客

• 顧客関係の指定

• 各国固有の形式で顧客住所を入力

• 住所および連絡先情報を無制限に入力 :

送金先住所

業務目的

連絡先名

電話番号

• 顧客与信プロファイルの作成 :

支払条件

支払方法情報

延滞金利

• 与信プロファイルのコピー

• 営業地域の定義

• 取引へのデフォルト関連顧客サイト情報の設定

• さまざまな条件による顧客の問合せ

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企業税務

• 修正、値引、延滞金利その他の取引における税への対応

• 複合税の許可

• 免税および例外の許可

• 複数の条件付き税のグループ化

• 売上税および VAT 税への対応

• 延滞納税義務

• 一般会計の収益セグメントから税コードをデフォルト設定

• 税コード階層のデフォルト設定

• 税を含む明細金額の入力および印刷

• グローバル税エンジンの使用

• ユーザー定義可能な柔軟な税レポート元帳の使用

• 売上税ベンダー Taxwareおよび Vertexとの連携

レポート

• レポートをオンライン表示

• 複数組織にわたるレポート

• 年齢調べ、入金、現金消込および調整の会計レポートを作成

• Discovererでの請求ワークブック・レポートの使用

• RXiにおける設定可能なユーザー定義レポートの使

用 :

レポートの形式および内容をユーザーが定義

個々のRXiレポートごとに複数のレポート形式属

性セット

レポートを ASCII テキスト、CSV、HTML または

タブ区切りの各種形式でパブリッシュ

• Webベースの詳細または要約のビジネス・インテリ

ジェンス・レポートの使用 :

請求書要約

回収インディケータ・レポート

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ORACLE INTERNET TIME

Oracle® Internet Timeは、オンラインおよびオフラインでのプロジェクト・タイムカード入力を実現

する、機能の豊富な新しい製品です。標準のWebブラウザからアクセスでき、誰にでも簡単に使い

こなせます。Oracle Projectsとの完全連携、そして他の Oracle の勤怠管理製品との共存により、

Internet Timeはタイムカード・データを迅速かつ正確に収集し、従業員や管理者の管理作業の負荷

を軽減します。Internet Timeで送信して承認されたタイムカードは、Oracle Projectsで取引として作

成されます。直観的なインタフェースを持つ Internet Timeは、週、プロジェクト、タスクおよび支

出タイプ別名ごとに表形式で入力できる機能をはじめ、コメントのデフォルト設定、タイムカード・

コメント別名のデフォルト設定、タイムカードをある週から別の週にコピーする機能など、時間を

節約するあらゆる機能を備えています。また、管理者は従業員の勤怠変更の内容を確認できます。

タイムカードは自動承認するか、または Oracle Workflowを使用して承認の宛先を指定するようにで

きます。タイムカードの検証、宛先指定および承認に対し、設定可能なルールを使用することで、

業務方針を自動的に実施できます。

さらに、Internet Timeでは管理者や部門代表者の代わりに管理担当者が勤怠データを入力すること

もできます。

Oracle Internet Timeを Oracle Internet Expensesと連携使用すれば、勤怠および経費の管理ソリュー

ションとして活用できます。

Oracle Internet Timeは、インターネットや企業のイントラネットでの安全な webベースのビジネス

取引のために設計された、Oracle Self-Service Web Applicationの一部を構成しています。

表形式を使用してタイムカードを作成し、別名を選択してデータ入力の速度を速

めます。

セルフサービス型ビジネス・モデル

認可されたユーザーは、Web上で標準のブラウザを使

用してあらゆるビジネス・システムに格納されている

総合的な情報にアクセスできます。従来、企業はビジ

ネス・システムとそのサービスを受ける人員との

ギャップを埋めるために、訓練を受けた管理担当者や

紙の文書に頼っていました。

セルフサービス型ビジネス・モデルならば、ユーザー

はビジネス・システムに格納されている情報に直接、

かつ安全にアクセスできます。その結果、従業員は従

来と比べてはるかに簡単に業務を行えるようになり、

サービスの改善や運用コストの軽減が図られます。ま

た、従業員をより付加価値の高い活動に専念させるこ

とができます。

セルフサービス型取引処理による企業の収益性の追求

Oracleのセルフサービス型 Webアプリケーションで

は、Oracle E-Business Suiteビジネス・プロセスにWeb

を経由して安全にアクセスできます。Oracle Internet

Time の場合、従業員と管理者は標準のブラウザから

タイムカードを入力して送信し、承認状態を確認でき

ます。

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従来は、企業全体での保守が困難な手書き処理やクラ

イアント・サーバー勤怠入力ソフトウェアなどが使用

されていましたが、そのような手段に代わるものが

Oracle Internet Timeです。

取引業務の遂行方法を変えるセルフサービスの利用

は、E-Businessとしての運営を進める上で重要な要素

の 1つです。セルフサービスによって、取引の管理を

その発行と監視に最もふさわしい取引の所有者に委

ねることが可能になり、それによって社内プロセスを

合理化でき、支出に関するより正確な情報が得られる

ようになります。

簡単で柔軟性のあるデータの収集と確認

タイムカードの要約情報を送信する前に、日単位またはプロジェクト別に確認ます。

タイムカードのデータはユーザー定義の作業日数週

に基づいて表形式で入力します。該当するプロジェク

ト、タスクおよび支出タイプを値リストから選択しま

す。または、データ入力が手早く行えるように、共通

に使用するプロジェクト、タスクおよび支出タイプを

任意に組み合わせた別名をいくつでも作成できます。

個々の項目に対するより詳細な情報を収集するには、

ビジネス・ニーズに合わせてコメントを入力したり

フィールドを定義したりします。

タイムカードの要約情報も表示でき、そこから日数、

プロジェクト、タスクおよび支出タイプなど、個々の

タイムカードの詳細にドリル・ダウンできます。

タイムカードのコピーが可能な Oracle Internet Time

ある週から次の週にタイムカードをコピーでき、複数

週のプロジェクトにも対応できます。すると、次に利

用可能な週に新しいタイムカードが自動作成される

ので、その中で変更のあった情報を修正します。タイ

ムカードの送信と承認が完了した後も、タイムカード

全体または選択した時間項目を問い合わせて取り消

すことができます。

オフライン時の入力

移動中または出張先のユーザーは、自分の勤怠を記録

するためにネットワークへの接続を待つ必要はあり

ません。Microsoft Excelスプレッドシート形式のタイ

ムカード・テンプレートをダウンロードして自分の

PCに格納し、オフライン時に使用できます。このオ

フライン版のタイムカード・テンプレートはオンライ

ンで入力できる情報をすべて収集でき、グローバル付

加フレックスフィールドを使用してカスタマイズす

ることもできます。

後でユーザーがネットワークに接続してデータを

アップロードすると、オンラインの場合と同じように

タイムカードの検証が行われます。必要であればユー

ザーはその時点で勤怠の訂正と再送信もできます。

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オフライン時に入力できるようにタイムカード・テンプレートをダウンロードし

ます。 検証はタイムカードのアップロードのときに行われます。

管理者によるデータ入力

Oracle Internet Timeでは、カスタマイズされた承認経

路をサポートする一方、管理者ユーザーが自分以外の

人員のデータを入力できます。たとえば管理スタッフ

に、入力者の承認者に対してタイムカード情報の送信

とアクセスを行う権限を与えることができます。

この方式は、従来の Oracle Projectsにおける事前承認

型タイムカード入力とは異なります。事前承認型タイ

ムカード入力では、すでに他の方法で承認を受けたタ

イムカードについて、それらを一括入力する方式が採

られていました。

管理者によるこのような使用も標準の従業員の使用

と同じですが、勤怠を代理入力する従業員を特定する

必要があることが異なります。デフォルトでは、これ

らの従業員のタイムカードはこの従業員の上司に承

認のために送られます。

Workflow およびクライアント機能拡張によ

るビジネス・プロセスの自動化

ほとんどのプロジェクト指向型企業では、従業員の勤

怠入力を週単位で行うことが必要になります。そのた

め、セルフサービス・ビジネス・アプリケーションに

は特に使いやすさが求められます。Oracle Workflowと

呼ばれる統合エンジンは、ビジネス・ルールや業務方

針の実施をユーザーが意識させないかたちで自動的

に実行することで、このような使いやすさを容易に実

現します。ワークフローを設定することで、ユーザー

がOracle Internet Timeを使用してタイムカードを入力

するときに、すべてのタイムカードを自動承認する

か、または事前定義の承認プロセスを通じてタイム

カードの宛先を指定するかのいずれかを行うように

設定できます。また、Oracle Workflowは標準電子メー

ルをはじめとする複数の通知方法をサポートしてい

ます。送信したタイムカードの状態は承認プロセスの

間、常に監視できます。

Oracle Projectsのクライアント拡張機能を利用すると、

企業固有のビジネス・ルールを実施するための検証処

理をさらに追加できます。クライアント拡張機能は

Oracle Workflowがタイムカードを処理する前であっ

てもコールできます。次のような機能をコールできま

す。

• 取引管理-タスクへの賦課可能性をさらに調べるチェック機構を提供

• 要約レベル検証-タイムカード内のすべての取引全体に関するチェックを実行

• ビジネス・メッセージ表示-オプションでタイムカードの内容に応じてユーザーにメッセージを表

タイムカード変更の追跡 ( 暦年 2000 年第

二四半期リリース予定 )

Oracle Internet Timeは監査変更機能を備えており、以

前に保存したタイムカードへの変更をすべて追跡す

るようにできます。ユーザーが修正を行う際、その変

更事由の入力を求めるようにすることもできます。ま

た、タイムカードの入力遅れとみなされる制限事項を

設けることも可能であり、その場合、事由を入力する

ようユーザーに求めることができます。

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法的な規制や企業の要件に基づいて監査情報を確認します。

これらの監査入力を利用すれば企業の DCAA(国防契

約監査局 )への準拠に役立ちます。

Oracle Projects およびその他の Oracle E-Business Suite との完全連携

Oracle Internet Timeは Oracle Projectsと完全連携して

います。プロジェクト、タスクおよび支出タイプは、

Oracle Projectsに送信される前に検証され、取引管理

によって Internet Timeでチェックされます。Internet

Time で送信され承認されたタイムカードは、その時

点で初めて Oracle Projectsの取引インポートを通じて

取引として作成されます。

Oracle Projectsは他の Oracle E-Business Suiteと完全連

携しており、プロジェクト管理と会計のニーズに応え

る総合的な分散型 Webベース・ソリューションを実

現します。

他の Oracle 勤怠収集製品との共存

Oracle Project Time and Expenseと Oracle Personal Time

and Expenseは R11iには含まれません。

Oracle Internet Time 強化点と

他の R11Project 勤怠製品との比較

Oracle Internet Timeは Oracle Project Time and Expense

と Oracle Personal Time and Expenseに対して以下の強

化点があります。

• Oracle Internet Expenseと同様の Webベースのユー

ザー・インターフェイス

• Oracle Workflowを用いた承認

• 単一製品によるオンライン機能とオフライン機能の組合せ

他の R11 プロジェクト勤怠収集製品からの

データの移行

Oracle Project Time and Expenseまたは Oracle Personal

Time and Expenseをすでに使用している場合は、R11i

にアップグレード時に、ユーザーの履歴データを

Oracle Internet Timeに移行できます。移行作業では、

ユーザー全員を移行するかまたはユーザーが選択し

た人員のデータを移行するか、あるいは過去何か月分

のデータを移行するのかを選択できます。

端末間セキュリティ

ビジネス・プロセスの合理化手段として Webを利用

する際、セキュリティが大きな問題となります。

Oracle Self-Service Web Applicationsは、Webブラウザ

から Web サーバー、ファイヤーウォール、そして

Oracle E-Business Suiteサーバーにいたるまで、完全な

端末間セキュリティを実現することで対応していま

す。

WebブラウザとWebサーバーとの通信はOracleのデー

タベース機能により保護され、Oracle Self-Service Web

Applicationsへのアクセスは登録ユーザーのみに制限

されています。

総合的なシステム管理

Oracle Internet Timeには、新規ユーザーの定義と登録、

そして職責の定義と割当てを可能にするシステム管

理オプションの完全なセットが付属しています。機能

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や職責を階層体系に分類したり、機能にアイコンを関

連付けたりすることもできます。

利用可能

ここに記述されているすべての機能は R11iで利用可

能です。ただし、タイムカード変更の追跡機能は暦年

2000年の第二四半期に利用可能となる予定です。

Oracle E-Business Suite -トータル・

ソリューション

インターネット対応の Oracle E-Business Suiteは、ビ

ジネス・スタイルを変革する統合ソリューションで

す。オラクルの提供する包括的な完全統合ソリュー

ションは、お客様のデマンドチェーン、サプライ

チェーンおよび社内業務をオンラインで結びます。今

や世界規模で普及しているインターネットと、完全な

グローバル化を達成した Oracle製品を統合すれば、世

界中のあらゆる場所で、お客様のビジネスを一貫して

最適に運営できます。さらに、企業のイントラネット

や Webを利用することで、コストがかからず使い勝

手のよいシステムの実現が可能になります。

オラクルは、グローバル・コンサルティング、教育、

サポート・サービスのプロバイダとして、完全な E-

Businessソリューションを提供します。

Oracle E-Business Suiteは、企業のビジネス・モデルを

E-Businessへと進化させます。

主な機能

タイムカードのオンライン入力

• 標準ブラウザ上で Webを経由してタイムカードを

入力

• 入力された次の情報についてオンラインで検証 :

プロジェクト

タスク

支出タイプ

日付

時間数

承認者の変更

• 追跡目的でユーザーに付与される管理番号

• タイムカード・テンプレートの作成

• 単一週の複数のタイムカードを送信

• 別名の使用やタイムカードのコピーによるデータ入力の高速化

• 個人従業員または管理ユーザーによる勤怠入力のサポート

• Excelスプレッドシートによるオフライン時のサポー

オフライン時入力

• 移動中の従業員はネットワークに接続せずに Excel

でタイムカードを入力

• 動的に入力項目の変化する付加フレックスフィールド以外はオンライン版で利用できるすべての情

報を入力して追跡

• オンライン時にスプレッドシートをアップロードするだけで送信が可能

管理入力

• 認可された従業員または代理人

• 他の従業員に代わってタイムカードを入力

• 代理人は対象個人のログイン情報がなくてもデータの入力が可能

• 承認のためのタイムカードの宛先指定

ユーザー定義の別名および優先設定

• プロジェクト、タスクおよび支出タイプの分類に別名を使用してデータ入力を促進

• デフォルトの変更承認者、コメントおよび作業日を選択

• 承認監督者をオンラインで変更

• デフォルトのタイムカード承認者を変更

• デフォルトのタイムカード・コメントを作成

• 週の作業日数を指定

企業定義の検証および宛先指定

• 企業のビジネス・ルールに基づいてオンライン検証を定義

• ワークフローまたはクライアント拡張機能により実現

• 承認の宛先の指定

タイムカード履歴

• 以前に送信したタイムカードの一覧表示

• タイムカードの状態および詳細のチェック

• 以前に送信したタイムカードをコピーすることで新しいタイムカードを作成

• 管理者ユーザーはすべての従業員が入力して送信したタイムカードに対して問合せが可能

• 支出タイプ別または日別で集計

• プロジェクト別、タスク別または支出タイプ別に週単位で集計

• タイムカード全体または選択した時間項目の取消

タイムカードの保存または復元

• 入力中にタイムカードを保存して後で送信

• 保存または拒否されたタイムカードを復元して後で確認、編集または送信

付加フレックスフィールド (DFF) のサポート

• タイムカード入力で追加情報を捕捉する DFF を定

• オンライン入力モード用に動的に入力項目の変わる DFFを作成可能

• オフライン時モード用にグローバルの DFF を作成

可能

監査の変更 ( 暦年 2000 年第2四半期リリース予定 )

• すべてのタイムカード変更をオプションで追跡する監査機能

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• DCAA への準拠しなければならない米国政府に従

事する米国の顧客に便利

直観的な Web ベース・インターフェイス

• 管理経費の軽減

• 従業員が自分自身でタイムカードを入力可能

• 管理者が従業員に代わってタイムカードを入力可能

• 講習の必要性はまったくあるいはほとんどなし

• Oracle E-Business Suiteに関する知識もまったく必要

なし

• 請求可能時間や最終期限日などの設定可能なビジネス・メッセージを表示

• 簡単なナビゲーション

• 使いやすいWebインタフェース

• エンド・ユーザーによる情報へのアクセスを支援

• 合理化されたデータ入力

ワークフローとの統合

• ビジネス・ルールおよびビジネス方針の実施

• Oracle Workflowを使用してタイムカードを自動承

認するように選択

• 承認状態の通知

セキュリティ

• ユーザー登録およびパスワード保護

• レコードレベルおよび列レベルのセキュリティ

• 接続ごとに時間とヒット数を制限

• Secure Sockets Layer(SSL)接続

• HTTPクッキー・テクノロジ

• 暗号化テクノロジ

システム管理の一元化

• Oracle E-Business Suiteで単一のログオンを維持

• 機能および職責の定義と割当て

• プロファイル・オプションの定義と管理

• Oracle Projectsでの修正

• デスクトップ、ロゴ、他の Webサイトへのリンク

のカスタマイズ

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ORACLE e-TRAVEL

Oracle e-Travel は、インターネット対応のセルフサービス型企業出張計画および購買ソリューション

です。出張コストの軽減と管理、企業の出張者のサービス・レベルの向上、そして旅行業者との関

係強化を可能にします。Oracle e-Travelは Oracle Internet Expensesおよび Oracle Travel Intelligenceと

の連携により、企業の出張のための総合的な E-Businessソリューションである Oracle Travel

Managementを提供します。Oracle e-Travel および Oracle Travel Managementは、お客様のビジネスを

E-Businessに転換する連携アプリケーション・セット、Oracle E-Business Suiteの一部を構成してい

ます。

出張コストの軽減と管理

Oracle e-Travel を使用すると、時間や経費のかかる出

張手続きの代わりに、自動化されたセルフサービス型

プロセスを使用できるため、企業は時間やコストを大

幅に節約できます。セルフサービス型の操作により、

出張計画の予約や経費レポートの作成を行う従業員

は、インターネット対応のアプリケーションを使用し

て独自の取引を入力できます。承認やビジネス・ルー

ルはすべて自動的に実施されます。その結果、操作時

間が短縮され、情報の正確さが増し、コストが抑えら

れサービスのレベルが格段に向上します。インター

ネット対応のセルフサービス型アプリケーションへ

の移行により、企業は従来の管理職的な機能や人員を

合理化して、顧客対応性の向上、問題の解決、戦略的

分析など、より付加価値の高い役割に活用できます。

セルフサービスによる出張の処理コストの軽減

旅行業者は第三者への委託料の支払を削減している

が、出張の処理コストはその支払元が管理費用か取引

費用かにかかわらず、引き続き増加しています。出張

の処理に要するコストは業界平均で50~75ドル程度

と見られていますが、Oracle e-Travelを使用すれば出

張の計画、予約および履行のプロセスを自動化するこ

とで、処理コストを 25ドル以下に抑えることができ

ます。

より低コストの購買を決定するための

企業の出張者への支援

効果的な購買決定が下せるかどうかは、正確な情報を

持っているかどうかで決まります。残念ながら、従来

のような電話による出張予約プロセスでは、常に正確

な情報が従業員に提供されているとは限りません。

Oracle e-Travelでは、複数の出張計画の選択肢が出張

者に一度に自動表示されます。また、e-Travelでは前

もっての出張計画と望ましい旅行業者の情報が従業

員に伝達されます。

正確な情報が出張者に供給されるため、航空料金など

の高額な旅券の費用が最大 20パーセントにまで削減

されます。

企業の出張方針の効果的な伝達、監視および実施

Oracle e-Travel により、企業の出張計画が出張予約プ

ロセスに完全連携されます。国際的に最適な旅行業者

だけでなく、特定の都市の組合せにおいても最適な旅

行業者を定義できます。

e-Travelでは最初に最適な旅行業者の選択肢が表示さ

れます。交渉契約を行う場所に拠点を持つ旅行業者が

企業の出張者に推薦されます。

いくつかの出張規定を集中的に定義し、それらをユー

ザー区分に関連付けることで、企業全体の出張規定の

伝達、監視および実施が柔軟に行えます。規定を柔軟

に定義できるため、管理部門では従業員や経費のさま

ざまなタイプに応じて、飛行機の座席クラスやレンタ

カーのタイプなど、独自の制限を容易に設定できま

す。

Oracle e-Travel では、伝達や実施をしたい出張規定を

ユーザー区分ごとに設定することもできます。規定の

例外が生じたときは、それを無視したり、出張者に是

正させたり、あるいは出張規定を厳格に実施して出張

者の処理を抑制したりできます。出張者による規定の

例外が、いつ、いかなる理由で要求されたのかを追跡

できるように、e-Travelでは飛行機およびレンタカー

について規定例外是正コードを定義できます。オンラ

イン版の出張規定も追加でき、出張者は予約プロセス

の中で規定を再確認できます。予約プロセス中に発生

した規定の例外を出張者と管理者に自動的に警告す

ることで、e-Travelは企業のガイドラインの伝達と実

施の強化を支援します。

Travel Intelligence による節減の特定

Oracle Travel Intelligenceは、旅行代理店による予約、

オンライン予約、カード取引の課金、私的費用、企業

データなど、互いに共通点のないソースからの情報を

連携し、整理統合します。これにより、出張に関する

管理業務、出費および行為を総合的に、かつ明快に捉

えることが可能になり、企業は出張予算をより効果的

に管理できるようになります。

企業の出張者に対するサービス・レベルの向上

出張に関わる処理は従業員にとって負荷の高い作業

です。Oracle e-Travelは従業員が出張の計画と手配を

より簡単に行えるようにし、従業員の生産性を向上さ

せるとともに、生産性の高い経験豊富な人材を確保す

るための企業能力を強化します。

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Oracle e-Travel ならば出張の予約が数分で完了します。

煩雑なプロセスを最小限に抑えて生産性を向上

Oracle e-Travel を使用すると、出張従業員は企業の出

張に関する管理上のプロセスに悩まされることがほ

とんどなくなります。従来、予約の完了には業界平均

で 30 分程度かかり、5 回の通話を必要としていまし

た。しかし、e-Travelでは出張予約プロセスの自動化

により予約時間が 15分以下に短縮され、通話はまっ

たく不要になります。出張計画を変更する場合でも、

出張者は出張前および出張中に自分の出張データに

簡単にアクセスし、必要に応じて調整できます。

他の従業員に代わって出張を手配

Oracle e-Travel では、従業員は複数の出張手配を定義

できます。認可を受けた出張手配者は自分のユーザー

名とパスワードを使用して、他の従業員の代わりに出

張計画と予約を行うことができます。たとえば、上司

の予約を行うために、自分の e-Travelアカウントを使

用することができます。出張手配者は e-Travelシステ

ムの個人作業環境ページで定義します。

インターネット使用可能な携帯端末を使用して企業の出張サービスにアクセス

Oracle e-Travel では、出張従業員は携帯電話やPalm VII

などのインターネット使用可能な携帯端末を使用し

て、企業の出張予約システムにアクセスできます。

Oracleの Portal-to-Goテクノロジにより、e-Travelでは

新世代の携帯電話や無線情報端末などから既存のイ

ンターネット・コンテンツやデータベース・コンテン

ツにアクセスできます。Portal-to-Goソリューション

は、既存のコンテンツを携帯端末の小さな画面に適し

た大きさや内容に変換し修正します。また、端末本来

のデザインと矛盾しないユーザー操作と安全な取引

機能を実現します。既存のソリューションとは異な

り、新世代の携帯端末用に別途 Webコンテンツを作

成しなおす必要はありません。

携帯電話などのインターネット使用可能な携帯端末を使用し、移動中に出張計画と予約ができます。

同じ都市に頻繁に出張を行う場合に

リピート・トリップを作成

同じ目的地に頻繁に出張する従業員は、リピート・ト

リップを定義して使用できます。リピート・トリップ

を使用すると、航空便、ホテル、車両など、既存の出

張の要素をすべて保存して後で使用できます。リピー

ト・トリップを使用するには、再利用したい出張要素

を指定してその日付を適宜更新するだけです。リピー

ト・トリップを利用すれば出張者は 5分以内で出張予

約を完了できます。

目的地固有の出張情報にアクセス

出張中における生産性を高めるためには、出張先や出

張中の仕事の進め方などに関する総合的な情報が必

要になります。Oracle e-Travelでは、出張者は地図や

天候などの地域固有の情報をすばやく入手できます。

従業員の満足度を向上

従業員にとって、出張は仕事の生産性や個人のライ

フ・スタイルに著しい影響を与えるだけに、大変重要

なことがらです。Oracle e-Travelならば、最適な出張

計画、生産性の向上、そして個人のライフ・スタイル

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への影響の緩和を実現するために必要なすべての情

報を従業員に提供します。

e-Travelでは、すべての従業員に対して出張プロファ

イルが用意されます。このプロファイルはいつでも更

新でき、請求、航空便、ホテルおよび車両に関する個

人の詳細設定が収められます。たとえば、出張者は座

席の手配、食事の種類、部屋の種類などからなる自分

の詳細設定を定義できるほか、ロイヤルティ・プログ

ラム情報も定義できます。e-Travelはこれらすべての

詳細設定情報を個々の出張にまとめ、予約プロセス時

にすべての詳細設定をデフォルトとして提示します。

ライブの航空便座席表により、航空業者は出張プロ

ファイルに含まれているロイヤルティ・プログラム情

報を使用して、一定の待遇レベルに達している従業員

に対して常連客のみ利用できる優待座席を予約でき

るようにします。プロファイル情報はすべて旅程の予

約時に個々の予約レコードの一部として自動的に追

加され、企業の旅行代理店に送られて処理されます。

旅行業者との関係の強化

今日、企業は旅行業者の提供するサービスを旅行代理

店やグローバル・ディストリビューション・システム

(GDS)などの中間業者を通じて購入しています。しか

しインターネット・テクノロジにより、従来では考え

られなかったまったく新しい方式で企業と旅行業者

との取引が実現します。

旅行業者との既存の関係の再定義と改善

旅行業者の年商のおよそ 20~ 30パーセントは、代理

店などの中間業者を介した出張サービスの販売コス

トなどをはじめとする物流コストで占められます。

Oracle e-Travelには eTLink と呼ばれる独自の強力な

ツールがあり、企業はこれを使用して旅行業者に直接

接続できます。eTLink により買い手と売り手が直接

接続することで、旅行業者の物流コストが 50パーセ

ント以上削減されます。企業が旅行業者と直接取引を

行い出張コストを削減するため、新たなパートナー

シップが生まれます。

旅行業者との関係の監視および管理

旅行業者との関係を継続的に管理することはコスト

を管理する上で非常に重要です。Oracle e-Travelでは、

運賃や料金、特別サービスなど、旅行業者との望まし

い契約内容を集中的に定義し管理できます。

Oracle Travel Intelligenceにより、企業は特定の旅行業

者のサービス内容を容易に監視でき、その業者が契約

義務を果たしているかを判断できます。そして、旅行

業者の契約基準の範囲内で出張サービスを適切に割

り当てることができます。

旅行業者との関係を活用し、よりよいサービスの享受

とコスト削減を実現

現状では、出張予約および購買のプロセスに中間業者

が介在しているために、単なる旅行業者と、旅行業者

から出張サービスを購買している中間業者との区別

が難しくなっています。eTLink では、旅行業者が自

らの顧客基盤を把握して、特定の企業や出張従業員に

対し個別の提示を行うことができます。このため、旅

行業者は無償アップグレードや優待価格などの特別

なサービスを先取りして、常連の顧客に提示できま

す。

投資の見返りをすぐに実感

Oracle e-Travelは既存の出張管理運営システムおよび

財務システムとシームレスに連携しています。

数日のうちに導入し稼働

Oracle e-Travelを使用すれば、低リスクの少額な先行

投資ですぐに見返りを実感できます。加えて、e-Travel

はサービスビューローとしても機能します。依存する

製品やインストールすべきソフトウェアなどはまっ

たくありません。標準のWebブラウザとインターネッ

ト・アクセスを準備するだけで、数日のうちに導入し

稼働できます。

既存のシステムとのシームレスな連携

Oracle e-Travelは、どのような代理店、旅行業者およ

び Oracle E-Business Suiteなどの ERPシステムとも連

携します。e-Travelを実装するために旅行業者を変更

したり既存の契約を修正したりする必要はありませ

ん。このように完全に独立しているため、旅行業者と

の関係を構築する上で最大限の柔軟性を発揮します。

Oracle E-Business Suite -トータル・

ソリューション

インターネット対応の Oracle E-Business Suiteは、ビ

ジネス・スタイルを変革する統合ソリューションで

す。オラクルの提供する包括的な完全統合ソリュー

ションは、お客様のデマンドチェーン、サプライ

チェーンおよび社内業務をオンラインで結びます。今

や世界規模で普及しているインターネットと、完全な

グローバル化を達成した Oracle製品を統合すれば、世

界中のあらゆる場所で、お客様のビジネスを一貫して

最適に運営できます。さらに、企業のイントラネット

や Webを利用することで、コストがかからず使い勝

手のよいシステムの実現が可能になります。

オラクルは、グローバル・コンサルティング、教育、

サポート・サービスのプロバイダとして、完全な E-

Businessソリューションを提供します。

OracleE-Business Suiteは、企業のビジネス・モデルを

E-Businessへと進化させます。

主な機能

• 航空便、ホテル、車両、請求およびロイヤルティ・プログラムについて出張者の詳細設定を定義

• 航空便、ホテルおよび車両を含めた主張計画と予約

• 簡単なラウンド・トリップを使用して単純な往復出張をすばやく予約

• 旅程の再確認と更新

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• 電話を主体とした旅程の再確認

• 出発および到着の時刻に応じた飛行時間の検索

• ライブの航空便座席表の表示、優待座席などの利便性の表示、座席の選択

• 加盟店名、都市名、郵便番号などの柔軟な検索条件を使用したホテルの検索

• ラウンド・トリップを使用して頻繁に使用される旅程をすばやく予約

• 他の従業員に代わって出張手配者が旅程を計画および予約

• ボタンをクリックするだけで e-Travel, Inc.にフィー

ドバックを提供

• インターネット使用可能な携帯端末を使用して旅程を計画および予約

• インターネット使用可能な携帯端末を使用してフライト情報を取得

• 地図や天候などの目的地固有の情報にアクセス

• 代理店にメモを送付して追加の履行を指示

• 同僚や家族に出張計画を自動的にメール

• Oracle Human Resourcesとの連携により出張プロ

ファイルを自動更新

• 航空便、ホテルおよび車両について国または都市ごとに望ましい業者を定義

• 業者との望ましい契約や料金体系を定義して利用

• 出張者がリストから選択できる出張目的コードを定義

• 出張方針を柔軟に実施するためのユーザー区分をいくつでも定義

• ユーザー区分方針の実施レベルを定義し、方針の例外発生時に無視、是正または実施

• 航空便および車両について方針例外是正コードを定義

• 出張者から情報を捕捉する追加のフィールドを定義

• Sabre®、Apollo®、Galileo®、Worldspan®、Amadeus®

などの大手グローバル・ディストリビューション・

システム (GDS)とのリンク

• eTLinkによる旅行業者との直接リンク

• 旅行業者との直接リンクにより追加の詳細情報にアクセス

• 標準レポートなどの総合的なTravel Intelligenceの再

確認

• eTViewsを使用した独自のレポートの作成

• Oracle Human Resources、Oracle Internet Expensesお

よび Oracle Self-Service Web Applicationsとの連携

• いかなる旅行代理店、旅行業者またはGDSにもまっ

たく依存しないソリューションの選択

セキュリティ

• ユーザー名とパスワードが必要

• Secure Sockets Layer(SSL)による暗号化

システム管理

• Oracle E-Business Suiteによる単一ログインの管理

• 個々のユーザーごとに準備できる構成変更可能なホーム・ページ

必要なブラウザ

• Netscape Navigator 4.0以降または Microsoft Internet

Explorer 4.0以降

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ORACLE TREASURY

Oracle® Treasuryは、優れた効率性、収益性および管理性を備えたグローバルな財務オペレーション

管理を実現する、総合的な財務ソリューションです。Oracle Treasuryは、お客様のビジネスを E-

Businessに転換する統合アプリケーション・セット、Oracle E-Business Suiteの一部を構成しています。

グローバルなリスクの管理

経済のグローバル化によってあらゆる企業で複雑な

財務上のリスクが発生しています。Oracle Treasuryを

使用すると、社内のイントラネットを利用して企業全

体の流動資金、通貨および金利の各ポジションを事前

に監視して調整できます。

Oracle Treasuryでは、財務キャッシュ・フロー、営業

キャッシュ・フローおよび利用可能な資金を総合的に

組み合わせて把握できます。Oracle Treasuryは Oracle

E-Business Suiteとはもちろん、外部システムともシー

ムレスに連携します。Oracle Treasuryを使用すれば、

Oracle Payables、Oracle Receivables、Oracle Purchasing、

Oracle Order Managementおよび Oracle Payrollからの

キャッシュ・フローを予測できます。ローカルおよび

リモート・データベース上の外部システムからの

キャッシュ・フローも予測できます。

Oracle Treasuryでは、資金を容易に管理できると同時

に、自社のリスク対応方針の遵守が保証されます。通

貨および金利のリスクを確認でき、自社の方針と比較

できます。Oracle Treasuryでは自社の投資と負債につ

いて固定金利と変動金利の割合が示されるほか、個々

のタイムフレームにおける満期額も示されます。また

個々の通貨ごとに未決済のリスク金額を特定するこ

ともできます。

Oracle Treasuryを利用すれば、あらゆるキャッシュ・

フローの不一致をすばやく特定できるため、望ましく

ないポジションを回避することができます。キャッ

シュ・ポジションは通貨別または銀行口座別に監視で

きます。Oracle Treasuryでは、開始残高、当日のキャッ

シュ・フロー、および予測される終了ポジションが示

され、通貨別に予測されるキャッシュ・フローを任意

の日付範囲内で分析することもできます。また、

キャッシュ・ポジションは日単位、週単位または月単

位でまとめることができます。ボタンをクリックする

だけで、対象のポジションを構成する取引にドリル・

ダウンできます。

Oracle Treasuryは十分に情報を得た上でのタイムリー

な財務上の決定をするためのしくみを提供しており、

資金運用コストの最小化と投資リターンの最大化に

よってさらなる収益性を実現します。

予測されるキャッシュ・フローを通貨別に表示します。

取引捕捉の合理化

Oracle Treasuryでは高速かつ正確な取引の捕捉が可能です。金融証書ごとにカスタマイズされた画面により、関連するすべての詳細情報に加え、付属文書をすばやく入力できます。Oracle Treasuryは一般のあらゆる利息計算基準をサポートしており、便利なデフォルト値を提供するとともに、日付や金利の確認などの広範囲な確認処理を実行します。取引の入力が完了すると、Oracle Treasuryは予測ポジションと限度をただちに更新します。

借入、投資、為替、デリバティブ取引など、多種多様

な金融証書を記録できます。為替証券には、直物、先

物予約、スワップおよびオプションがあります。実物

金融市場証券には、金融市場取引やオーバーナイト・

キャッシュなどの短期の資金調達および運用、手形お

よび商業手形などの短期有価証券、ターム・ローンの

ような事前定義の利息期間や元本フローを複数使用

した資金調達および運用、スタッフ・ローンや抵当な

どの小口金融取引、そして、債券などの長期有価証券

があります。デリバティブ取引には、金利先渡契約、

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金利スワップ、金利オプション、債券オプションおよ

び金利スワップションがあります。

ポートフォリオや製品タイプを必要なだけいくつで

も定義でき、レポート作成や会計処理の目的で取引を

分類できます。たとえば、ヘッジ用のポートフォリオ

や投機用のポートフォリオを定義でき、銀行手形や商

業手形を製品タイプとして定義できます。

割引債券取引を記録します。

グループ内金融によるコストとリスクの軽減

今日のダイナミックな金融市場に参加するためには、

広範な専門知識が必要であり、少なからぬリスクを伴

います。財務に詳しい人材を集中化し、企業グループ

規模で必要な現金および為替を整理統合することで、

コストと総市場リスクを軽減できます。

Oracle Treasuryのグループ内金融機能を利用すると、

自社の財務部門を子会社の銀行のように機能させる

ことができます。子会社との共同作業を地域的に、あ

るいは世界規模で実施し、各子会社の資金要求に応え

ることができます。子会社側ではグループ内銀行を通

じて資金の調達や運用が行え、自社は資金調達にかか

る適正なコストを反映する金利を付けることができ

ます。Oracle Treasuryは子会社および通貨ごとに運用

残高を管理しており、残高に基づいて利息を計算し、

いつでも利息決済が可能です。

子会社の銀行口座残高を子会社に代わって管理でき

ます。Oracle Treasuryは資金プールのための銀行口座

のグループ化もサポートしているため、正味の口座残

高に基づいて利息を計算します。

財務オペレーションの制限とセキュリティ

Oracle Treasuryは強力な限度制限、方針およびセキュ

リティを備えています。契約リスクを会社別、取引相

手別、取引相手グループ別、一日の決済額別、国別、

通貨別および取引担当者別に監視できます。Oracle

Treasuryは限度をリアルタイムに監視し、あらゆる例

外を警告します。取引サブタイプと残余期間に基づ

き、リスクとみなされる取引額面の割合を指定できま

す。また、取引タイプ別、取引サブタイプ別、製品タ

イプ別および取引先別に、取引の最大期間を制限する

こともできます。

金利と通貨方針を定義し、予期しない市場リスクを管

理できます。金利の定義では、投資または借入の総額

のうち望ましい満期プロファイルを通貨別に定義で

き、固定金利の最小値および最大値を定義できます。

通貨の定義では、正味のリスク限度を、また各期間ご

との最小および最大の金利範囲を通貨別に定義でき

ます。会社ごとに関連する通貨および通貨組合せを許

可することも可能です。

Oracle Treasuryでは財務オペレーションのセキュリ

ティ管理が図られ、職務の分担が可能です。Oracle E-

Business Suiteの広範囲なセキュリティ機能に加え、会

社別、取引タイプ別、取引サブタイプ別および製品タ

イプ別に入力の承認管理ができます。財務担当者は複

数の企業に代わって、地域的または世界規模の共有

サービス・センター内で財務を運用できます。また、

Oracle Treasuryは幅広いビジネス・イベントの監査も

サポートしています。

取引の管理、決済および会計

Oracle Treasuryでは日常の業務が自動化されます。取

引の承認を確認書発行および決済の前に行うように

することもできます。Oracle Treasuryは、特定の取引

イベントや取引相手のための確認書を、定義したレイ

アウトに基づいて生成します。また、決済のための支

払指示も自動生成します。決済を承認する際に、取引

相手への支払および入金の分割、統合または相殺が行

えます。

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欧州通貨統合における国内通貨から共通のユーロ通

貨への切替え途中であっても、Oracle Treasuryならば

業務運営が容易になります。ユーロによる決済、また

はユーロへの固定為替レートを持つ国内通貨による

決済が行えます。Oracle Treasuryでは、財務取引に対

する自動または手動の銀行勘定調整がサポートされ

ます。

Oracle Treasuryでは財務取引のための会計仕訳が生成

され、それらが Oracle General Ledgerに転送されます。

会計処理の要求にあわせて、個々の取引タイプ、取引

サブタイプ、製品タイプおよびポートフォリオごとに

仕訳テンプレートを定義できます。Oracle Treasuryは、

金融市場証券の利息計上、オプションのプレミアムの

償却、選択した取引タイプの市場価値による再評価も

サポートしています。

Oracle Treasuryにより、財務オペレーションに関する

あらゆる側面が自動化および統合され、グローバルな

E-Businessの機会を活用できるようになります。

Oracle E-Business Suite -トータル・

ソリューション

インターネット対応の Oracle E-Business Suiteは、ビ

ジネス・スタイルを変革する統合ソリューションで

す。オラクルの提供する包括的な完全統合ソリュー

ションは、お客様のデマンドチェーン、サプライ

チェーンおよび社内業務をオンラインで結びます。今

や世界規模で普及しているインターネットと、完全な

グローバル化を達成した Oracle製品を統合すれば、世

界中のあらゆる場所で、お客様のビジネスを一貫して

最適に運営できます。さらに、企業のイントラネット

や Webを利用することで、コストがかからず使い勝

手のよいシステムの実現が可能になります。

オラクルは、グローバル・コンサルティング、教育、

サポート・サービスのプロバイダとして、完全な E-

Businessソリューションを提供します。

Oracle E-Business Suiteは、企業のビジネス・モデルを

E-Businessへと進化させます。

主な機能

ポジション管理

• 毎日の銀行口座残高の記録

• Oracle E-Business Suiteからのキャッシュ・フロー予

• ローカルおよびリモート・データベース上の外部システムからのキャッシュ・フロー予測

• 金利リスクの特定および方針との比較

• 通貨リスクの特定および方針との比較

• 利用可能な流動資金の特定

• 予測されるキャッシュ・フローの分析

• 取引へのドリル・ダウン

• キャッシュ・ポジションの監視

• 銀行口座間での資金振替の記録

取引の捕捉

• 独自の製品タイプの定義

• 複数のポートフォリオの定義

• 財務取引の記録

短期金融取引

割引証券(手形)

大口金融取引

小口金融取引(抵当)

確定利付債(債権)

金利先渡契約

金利スワップ

金利オプション

債券オプション

スワップション

為替直物、先物予約およびスワップ

通貨オプション

グループ内金融

• 子会社の資金要求の管理

• 会社間残高の金利の設定

• 子会社の銀行口座残高の管理

• 資金プールまたは利子補償のための銀行口座のグループ化

• 資金要求と為替要求の整理統合

方針と管理

• 限度管理の定義

会社

取引相手

取引相手グループ

一日の決済額

通貨

取引担当者

• 限度重み付けの適用

• 最大取引期間の制限

• 金利方針の定義

満期プロファイル

固定金利対変動金利の割合

• 通貨方針の定義

正味リスク限度

最小範囲および最大範囲

許可された通貨および通貨組合せ

• アクセスの管理

• ビジネス・イベントの監査

取引管理

• 会社または取引相手の複数の決済銀行口座の記録

• 取引入力の検証

• 取引確認書レイアウトの定義

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• 取引確認書の生成

• 決済の承認

• 決済の分割

• 決済の相殺

• ユーロまたは国内通貨による決済

• 支払指示の生成

• 柔軟な自動照合基準による銀行取引の自動または手動消込

• 仕訳入力テンプレートの定義

• 財務取引の計上

• 金融市場取引の利息計上

• オプションのプレミアムの償却

• 市場価値による再評価

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ORACLE INTERNET EXPENSES

Oracle® Internet Expensesは、交通費や交際費(T&E)の管理ソリューションで、経費精算処理に関

する管理費用とサイクル時間を飛躍的に削減します。従業員が発行した経費申請書は自動的に転送

されて承認を受け、精算のため Oracle Payable(AP)に送信されます。従業員は標準 Webブラウザを

使用して、経費精算書の承認状況と支払状況を随時確認できます。

Oracle Internet Expensesおよび Oracle e-Travelは、お客様のビジネスを E-Businessに転換する連携ア

プリケーション・セット、Oracle E-Business Suiteの一部を構成しています。

企業の収益力を向上

従業員、顧客および仕入先をインターネット経由で接

続することにより、従来は財務部門で行われていた管

理機能の多くがセルフサービスで実行できるように

なります。セルフサービスでは、出張計画の申請や経

費申請書を作成する従業員が発信者として、インター

ネットベースのアプリケーションから各自の取引

データを入力します。すべての承認とビジネス・ルー

ルの適用はワークフロー方式で自動的に処理されま

す。その結果、短時間の操作で正確な情報を伝達でき

るとともに、費用の削減とサービス・レベルの向上が

実現します。また、インターネットベースのセルフ

サービス・アプリケーションへの移行によって従来の

管理業務が効率化されるので、戦略分析やビジネス・

チャンスの判断といった付加価値の高い業務に要員

を配置することができます。

Oracle Internet Expensesではインターネットベースの

セルフサービス・ソリューションが提供され、経費申

請書の発行、承認、処理および支払いに必要な時間と

労力が飛躍的に削減されます。出張者は、ユーザーフ

レンドリなインタフェースを使用して数分で経費申

請書を入力、発行できます。発行された経費申請書

は、Oracle Workflowによって自動転送され、ビジネ

ス・ルールが適用された上で承認されます。これによ

り、買掛担当者はデータ入力作業から解放され、出張

方針の実施や適合性の監視のような監査業務に割り

当てられます。再入力やタイプミスの修正などの作業

は不要になり、例外や調整も自動的に処理されます。

自動的に経費精算書に経費を事前登録

Internet Expensesには、法人カード発行会社から送ら

れた取引データをインポートできます。 ユーザーは、

マウスをクリックして法人カード取引明細から経費

を選択するだけで、自動的に経費精算書に経費を事前

登録できます。これによって経費精算書へ入力する時

間が短縮され、出張者に対するサービス・レベルが向

上します。また、経費精算書に含まれる情報が正確に

なり、エラーが減少し、会計担当者による手作業での

修正が不要になります。

法人カード発行会社からの取引を取り込むことで、経費精算書に経費を事前登録

できます。

経費精算書をオフラインで作成

移動先のユーザーは、企業のネットワークに接続せず

に経費精算書の受入情報を入力、確認できます。出張

者はスプレッドシートを利用して、経費タイプ、経費

発生日、金額などの受入情報の入力と確認を行い、承

認用の経費精算書を発行できます。実際の発行は、次

にオンライン接続した時に、作成したスプレッドシー

トを Oracle Internet Expensesにアップロードするだけ

で実現します。

入力と承認の権限を委任

Oracle Internet Expensesでは、他の従業員に代わって

経費精算書を入力する権限を持つ代理人を簡単に設

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定できます。たとえば、管理者のアシスタントは、管

理者に代わって経費精算書を発行できます。一般社員

でも、受信したすべての経費精算書の承認要求や通知

を、権限を与えられた他の従業員に自動転送し、承認

権限の委任ができます。委任期間の設定には、特定従

業員の休暇など一定の期間だけ委任する方法と、期間

を定めない方法があります。

Oracle Workflow との連携

Oracle Workflowでは承認用の経費精算書が転送され、

ビジネス・ルールが適用されます。Workflowでは、企

業独自に定義したルールに基づき、経費精算書の内容

について経費発生事由、書類(領収書)または管理者

の承認が必要かどうかが判断されます。ユーザーは、

標準的な電子メール・システムや Webブラウザを介

して処理の必要な通知を受信し、それに応答します。

応答がなかったり、経費精算書が承認されなかった場

合は、発行者に状況と、次のアクションの選択肢が通

知されます。

Workflow では、企業方針への違反に対して経費の一

部精算および調整が実施され、方針の例外が処理され

ます。発行者はすべての調整について自動的に通知を

受け、応答も自動的に処理されます。

経費精算書履歴の確認

Internet Expensesでは、従業員は標準Webブラウザを

使用して、経費精算書の承認状況および支払状況を確

認できます。このように発行者自身が状況を確認でき

るので、経費精算処理に関する従業員の満足度が向上

し、買掛金管理部門でも従業員の定型化した問い合わ

せに対応する必要がなくなります。

法人カード発行会社への直接支払い

Oracle Internet Expensesを使用すると、法人カード発

行会社への直接支払いが可能です。法人カード発行会

社への直接支払いの利用で、キャッシュ・マネジメン

トが強化され、出張者へのサービス・レベルが向上し

ます。また、カードによる取引の費用が企業から法人

カード発行会社へ自動的に支払われ、各従業員が支払

う必要がなくなり、従業員の利便性も向上します。

直接支払いによって、タイムリな支払いによる割り戻

しを受ける可能性が高まります。Oracle Internet Expenses

では、直接支払いのスケジュールはユーザーが指定で

きます。経費精算書が発行される前に支払いが行われ

た場合は、将来の経費精算書にマイナス残高が適用さ

れます。法人カード発行会社に対して従業員に代わっ

て企業が支払いをすると、出張者が経費精算書をタイ

ムリに発行する必要性を感じなくなる場合がありま

す。Oracle Internet Expensesでは、一定期間が経過して

も精算書が発行されず、経費が未払いになっている

ユーザーについてレポートが作成されます。Oracle

Workflow を利用すると、対象の従業員または管理者、

あるいはその両者に通知が送信されるので、経費精算

書の迅速な発行をユーザーに意識させることができま

す。

グローバルな機会の利用

インターネットの普及による市場範囲の拡大や、ユー

ロに代表される貿易上の国境の撤廃で、現代ではこれ

まで以上にあらゆる場所でのビジネスが可能になっ

ています。グローバルな機会を利用するには、無数の

規制や法的な要求基準を理解し、それらをサポートす

る柔軟性が必要です。Oracle Internet Expensesでは、企

業のグローバルな活動を支援するために、単一の製品

内で複数のローカライズ、多通貨、多言語および複数

の文字セットに対応できます。

包括的な多通貨のサポート

Oracle Internet Expensesでは、従業員が経費の精算に

任意の通貨を選択できます。また、受入情報を任意の

通貨建てで入力し、受入金額を精算通貨に自動換算で

きます。Oracle Internet Expensesでは、ユーロへの完

全対応を含め、111種類の通貨がサポートされていま

す。

包括的なグローバル・タックスのサポート

Oracle Internet Expensesでは、受入に対して税額の自

動計算と付加価値税(VAT)情報の取得が可能です。

この情報を報告することで、適切な税務機関に VAT

金額の返還を請求できます。

スマートなビジネスの構築

インターネットとユーロによって創出された膨大な

ビジネス・チャンスを活用するために、多くの企業が

躍起になっている一方で、これらのチャンスが今後ど

のように展開するか正確には予測できません。今日の

ビジネスで成功を収めるには、絶えず変化する市場に

迅速に対応し、企業のパフォーマンスを継続的にモニ

ターできる連携したビジネス・インテリジェンスが今

まで以上に必要となります。

Oracle E-Business Suite -トータル・

ソリューション

インターネット対応の Oracle E-Business Suiteは、ビ

ジネス・スタイルを変革する統合ソリューションで

す。オラクルの提供する包括的な完全統合ソリュはー

ションは、お客様のデマンドチェーン、サプライ

チェーンおよび社内業務をオンラインで結びます。今

や世界規模で普及しているインターネットと、完全な

グローバル化を達成した Oracle製品を統合すれば、世

界中のあらゆる場所で、お客様のビジネスを一貫して

最適に運営できます。さらに、企業のイントラネット

や Webを利用することで、コストがかからず使い勝

手のよいシステムの実現が可能になります。

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オラクルは、グローバル・コンサルティング、教育、

サポート・サービスのプロバイダとして、完全な E-

Businessソリューションを提供します。

Oracle E-Business Suiteは、企業のビジネス・モデルを

E-Businessへと進化させます。

主な機能

Oracle Internet Expenses

• 経費精算書の入力、保存、発行

• 他の従業員に代わって経費精算書を入力(権限の委任)

• オフラインで経費精算書を入力

• 法人カード発行会社から送られた取引データを経費精算書に事前登録

• 法人カード明細品目の項目別表示と複数経費タイプの割当て

• VAT 金額の返還に必要な購買情報および取引情報

の入力と追跡

• 受入に対して税額を自動計算

• 外貨による受入を精算通貨に自動換算

• 経費品目をプロジェクト /タスクに割当て

• 経費精算書の入力と承認の権限を委任

• 精算方針の定義と完全な連携

• 経費タイプおよび金額別に受入を要求

• 経費タイプに基づいて経費発生事由を要求

• 経費タイプについて付加フレックスフィールドまたは追加フィールドを構成

• Oracle Workflowを使用して経費精算書の承認と精

算方針を適用

• 管理者および支払勘定担当者に例外条件のみによる承認を許可

• 受入の確認とセルフサービス経費精算書の監査

• 方針の違反と調整を従業員に自動通知

• 標準 Webブラウザを使用して承認状況と支払状況

を表示

• 従業員の代わりに法人カード発行会社へ直接支払い

• 精算金額および従業員の代わりに法人カード発行会社へ支払った金額をユーザーに通

• 問題のある法人カード取引を追跡

• 経費精算書未発行の法人カードカード取引についてユーザーまたは管理者(またはその両者)に通知

• 経費精算書に前払金と払戻金をマイナスの金額で計上

• マイナス残高(会社からの借入金)を将来の経費精算書に繰越し

• Oracle Human Resources、Oracle Payables、Oracle

General Ledger、Oracle Projects、Oracle e-Travelおよ

び Oracle Travel Intelligenceとの連携

セキュリティ

• ユーザー登録とパスワードによる保護

• レコード・レベルおよび列レベルのセキュリティ

• 1接続当たりの時間とヒットに制限を設定

• SSL(Secure Sockets Layer)接続

• HTTPクッキー技術

• 暗号化技術

システム管理

• Oracle E-Business Suiteへの単一ログインを維持

• 機能および職責の定義と割当て

• プロファイル・オプションの定義と管理

• 個々のユーザーごとにカスタマイズ可能なホームページ

対応ブラウザ

• Netscape Navigator 4.0以上、または Microsoft Internet

Explorer 4.0以上

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