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IBM Endpoint Manager OS Deployment V3.4ユーザー ズ・ガイド

OS Deployment V3.4ユーザー ズ・ガイド - IBM · 第4 章イメージおよびドライバー ... MDT バンドルをビルドするEndpoint Manager クライアント・コンピューターには

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IBM Endpoint Manager

OS Deployment V3.4ユーザーズ・ガイド

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お願い本書および本書で紹介する製品をご使用になる前に、 107ページの『特記事項』に記載されている情報をお読みください。

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目次第 1 章 製品の概要 . . . . . . . . . . 1システム要件 . . . . . . . . . . . . . . 2バージョン 3.4 の新機能 . . . . . . . . . . 3以前のバージョンで追加された機能 . . . . . . . 4プロセスの概要 . . . . . . . . . . . . . 6「OS Deployment およびベア・メタル・イメージ」サイトを有効にする . . . . . . . . . . . . . 7ナビゲーション・ツリーの概要 . . . . . . . . 8

第 2 章 OS Deployment 環境の構成 . . 11BES Server Plugin Service のインストール . . . . 12Upload Maintenance Service のインストール . . . 12Upload Maintenance Service のアップグレード . . . 13OS Deployment のサーバー・ホワイトリストの更新 14分析のアクティブ化 . . . . . . . . . . . 14

OS Deployment の SSL 暗号化分析 . . . . . 14OS Deployment サーバー情報 . . . . . . . 15イメージの再作成の障害情報 . . . . . . . 15ハードウェア情報 . . . . . . . . . . . 15

状態チェック・ダッシュボード . . . . . . . . 16クライアントの暗号化を有効にする . . . . . . 18Secure Hash Algorithm (SHA-256) の準備状況の検証 19

第 3 章 MDT バンドルとデプロイメント・メディアの管理 . . . . . . . . . 21「バンドルおよびメディア・マネージャー (Bundleand Media Manager)」ダッシュボード. . . . . . 21

MDT Bundle Creator のインストール . . . . . 23MDT バンドルの作成 . . . . . . . . . . 24デプロイメント・メディアの作成 . . . . . . 25

手動による MDT バンドルの作成と管理. . . . . 25MDT バンドルの作成プロセス . . . . . . . 27前提条件 . . . . . . . . . . . . . . 28MDT バンドル作成のオプション . . . . . . 33「MDT バンドルのアップロード」ダッシュボード . . . . . . . . . . . . . . . . 35

MDT バンドルのエラーのトラブルシューティング 37

第 4 章 イメージおよびドライバーの管理 39ドライバーの用意 . . . . . . . . . . . . 39ドライバーのインポートおよび管理 . . . . . . 40バインディングの管理 . . . . . . . . . . . 44イメージのキャプチャー . . . . . . . . . . 47

SMB 共有の情報を指定 . . . . . . . . . 49

キャプチャー・オプションの選択 . . . . . . 49

第 5 章 イメージの再作成 . . . . . . . 51イメージのインポート . . . . . . . . . . . 53ソース・イメージを選択 . . . . . . . . . 54

イメージをコンピューターに適用 . . . . . . . 54セキュア・パスワード転送の設定 . . . . . . 56Windows ライセンスのプロダクト キー . . . . 58ユーザー設定の移行 . . . . . . . . . . 58各種オプション . . . . . . . . . . . . 60共有場所 . . . . . . . . . . . . . . 65共有場所の資格情報 . . . . . . . . . . 65ドメイン資格情報 . . . . . . . . . . . 66

テンプレートとして保存 . . . . . . . . . . 68

第 6 章 ベア・メタル・デプロイメント 71OS Deployment ベア・メタル・サーバーの管理 . . 71ベア・メタル・プロファイルの作成 . . . . . . 74DHCP サーバーの構成 . . . . . . . . . . . 81ベア・メタル・プロファイルのデプロイ . . . . . 82ターゲット・プロパティーに基づくベア・メタル・プロファイルのデプロイ . . . . . . . . . . 84PXE を使用しない場合のターゲットのブート . . . 88

第 7 章 保守とトラブルシューティング 89「デプロイメント・アクティビティー (DeploymentActivity)」ダッシュボード . . . . . . . . . 89「メンテナンスと設定」タスク . . . . . . . . 92トラブルシューティングに関する情報 . . . . . 92問題および制限 . . . . . . . . . . . . . 94ベア・メタル・サーバーのインストールまたはアップグレード時に CPU 使用率が 100% に達する 94

付録 A. 隔離されたネットワークでの OSDeployment のセットアップ . . . . . . 97

付録 B. RAD プロファイルを使用するベア・メタル OS プロビジョニング. . . . 99

付録 C. よくある質問 . . . . . . . . 101

付録 D. サポート . . . . . . . . . . 105

特記事項. . . . . . . . . . . . . . 107

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第 1 章 製品の概要

OS Deployment は、完全な OS プロビジョニング機能およびシステム・イメージ再作成機能を提供します。このソリューションは、エンタープライズ全体の複数のコンピューターに、完全に構成されたオペレーティング・システムをデプロイするために作成されています。IBM® Endpoint Manager OS Deployment は革新的なイメージ・デプロイメント・テクノロジーを使用しており、迅速でハードウェアに依存しないイメージ作成や、柔軟かつ集中化されたイメージの更新を行うのに最適です。

IBMEndpoint Manager インフラストラクチャーで、ベア・メタル・デプロイメントに対する Tivoli Provisioning Manager for OS Deployment サーバーのデプロイ、構成、管理を行うことができます。ベア・メタル OS Deployment サーバーをセットアップしたら、イメージを含むプロファイルを作成できます。これらのイメージは、ネットワーク 内のコンピューターが、そのサーバーに対して PXE ブートしたときに使用可能になります。その後、イメージ処理の実行に必要なすべてのドライバーとともにダウンロードされるプロファイルがコンピューターによって選択されます。

以下の図に、OS Deployment プロセスの仕組みの概要を示します。

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システム要件OS Deployment を有効にして使用する場合は、必要なソフトウェア前提条件が満たされていることを確認してください。

OS Deployment には、バージョン 8.2、9.0、または 9.1 の IBM Endpoint Manager

のプラットフォームとクライアントの両方が必要です。

OS Deployment では、以下のオペレーティング・システムのイメージ取得、イメージ処理、およびベア・メタルがサポートされます。

v Microsoft Windows 8.1 (x86、x641)

v Microsoft Windows 8 (x86、x641)

v Microsoft Windows 7 (x86、x641)

v Microsoft Windows Vista (x86、x641、3)

v Microsoft Windows XP Professional (x86、x64)

v Microsoft Windows Server 2012 (x64)1

v Microsoft Windows Server 2012 R2 (x64)1

v Microsoft Windows Server 2008 R2 (x64)1

v Microsoft Windows Server 2008 (x86、x641)

v Microsoft Windows Server 2003 R2 SP2 (x86、x64)

v Microsoft Windows Server 2003 SP2 (x86、x64)2

注:

1. これらのオペレーティング・システムは、BIOS ファームウェアおよび UEFI ファームウェアの両方でサポートされます。その他すべてのオペレーティング・システムは、BIOS のみでサポートされます。

2. このオペレーティング・システムの場合、2003 WIN イメージのキャプチャーとデプロイメントの両方に任意の 2003 OS リソースを使用できます。

3. UEFI ファームウェアの場合は、SP2 が必要です。

MDT バンドルをビルドする Endpoint Manager クライアント・コンピューターには以下のソフトウェアが必要です。

v MDT 2012 Update 1 または MDT 2013

v Windows アセスメント & デプロイメント キット (WADK)

これらの前提条件は、 21ページの『第 3 章 MDT バンドルとデプロイメント・メディアの管理』で説明しているように、「バンドルおよびメディア・マネージャー(Bundle and Media Manager)」ダッシュボードを使用してインストールされます。

以下のシステム要件は、Tivoli Provisioning Manager for OS Deployment サーバーのインストールに対して適用されます。

v Windows Server 2003 および Windows Server 2003 R2 (x86、x64)

v Windows Server 2008 (x86、x64)

v Windows Server 2008 R2 (x64)

v Windows Server 2012 (x64)

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v Windows Server 2012 R2 (x64)

v Microsoft Windows XP Professional (x86、x64)

v Windows 7 (x86、x64)

v Windows 8 (x86、x64)

v Windows 8.1 (x86、x64)

バージョン 3.4 の新機能

OS Deployment バージョン 3.4 には、以下のような新機能があります。

新しい「バンドルおよびメディア・マネージャー (Bundle and Media Manager)」ダッシュボード

以下のタスクを実行するために新しいダッシュボードが実装されました。

v MDT Bundle Creator とそのすべての前提ソフトウェアをインストールする。

v OS リソースを含む MDT バンドルと含まない MDT バンドルを作成する。

v OS リソースだけを作成する。

v ネットワーク経由の PXE ブートを実行できない場合に、ターゲット用のデプロイメント CD、DVD、USB メディアを作成する。

この新しい「バンドルおよびメディア・マネージャー (Bundle and Media

Manager)」ダッシュボードは、インストール済みの前提条件を確認し、デプロイするオペレーティング・システムについて正しい選択ができるようにユーザーを支援することにより、Bundle Creator のインストールとバンドルの作成プロセスを簡素化します。このダッシュボードには、バンドルに組み込まれているユーザー状態の移行ツール (USMT) のバージョンが表示されます。

イメージ再作成時のドメイン参加ユーザビリティーの改善

以下のユーザビリティー拡張機能が追加されました。

v ベア・メタル・プロファイルの作成時とイメージのデプロイ時に正しいドメイン資格情報を入力するために役立つ情報が「イメージ・ライブラリー」ダッシュボードに追加されました。

v 「ドメイン」フィールドと「組織単位」フィールドの説明が記載されている文書が改訂されました。

Microsoft Windows 2012 R2 に対するキャプチャー、イメージ作成、およびベア・メタル・デプロイメントのサポート

Windows 2012 R2 のターゲット上で、キャプチャー、イメージの再作成、ベア・メタルのデプロイメントを行うことができます。このオペレーティング・システムに、ベア・メタル・サーバーをインストールすることもできます。Windows 2012 R2 でデプロイメントを行うには、新しいバージョンのMicrosoft Deployment Toolkit (MDT 2013) と、Windows PE 5 が組み込まれた新しいバージョンの Windows アセスメントおよびデプロイメント・キット (WADK) 8.1 が必要です。これらの新しいバージョンは、サポート対象の以前のオペレーティング・システムでも使用することができます。

第 1 章 製品の概要 3

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以前のバージョンで追加された機能

OS Deployment バージョン 3.3 では、以下の機能が追加されました。

デプロイメント・オブジェクトに対する Secure Hash Algorithm (SHA-256) 拡張セキュリティー・サポート (IBM Endpoint Manager 9.1 プラットフォームを使用)

IBM Endpoint Manager プラットフォーム・バージョン 9.1 は NIST セキュリティー標準をサポートし、拡張されたセキュリティー・オプションを提供します。この設定により、デジタル署名とコンテンツ検証のハッシュ・アルゴリズムとして SHA-256 を使用できるようになります。デプロイメント・オブジェクト (MDT バンドル、イメージ、ドライバー) の SHA-1 値とSHA-256 値は、作成時に計算されて割り当てられます。9.1 よりも前のバージョンのプラットフォームで作成されたオブジェクトの場合、SHA-1 ハッシュ値しかありません。バージョン 9.1 以降で作成されたオブジェクトには、SHA-1 ハッシュ値と SHA-256 ハッシュ値があります。OS Deployment

バージョン 3.3 では、以前のバージョンとの互換性を保つ目的で、混合環境でのデプロイメント操作がサポートされます。現在の環境で拡張セキュリティー・オプションを設定する場合は、SHA-256 ハッシュ情報を使用してすべてのオブジェクトが更新されている必要があります。非準拠ファイルを表示するための新しい状態チェック機能が用意されています。このチェック機能により、影響を受けるオブジェクトを更新するための修復アクションを開始することができます。

ベア・メタルとイメージ再作成機能のユーザビリティーとカスタマイズの拡張

v ベア・メタル・プロファイルの作成時または編集時に、タイムアウトを定義することができます。この値は、WIM イメージをインストールするLiteTouch スクリプトの実行が許可される最大時間を定義します。

v デプロイメント時のリレー (ベア・メタル・サーバー) でのイメージのキャッシングに対する時間制限を設定することができます。

v ベア・メタル・サーバー・サービスの開始、停止、再開を行うことができます。また、ベア・メタル・サーバー・サービスのステータスを表示することもできます。

v サーバー・ログにエラーが記録された場合は、そのエラーを表示することができます。

v システム・プロファイルにリンクされた特定のイメージについて、対応する WIM イメージがリレーにキャッシュされているかどうかを表示することができます。

v イメージの再作成とベア・メタルのデプロイメントを行う目的で、パーティション・マッピングのブート・パーティションをカスタマイズすることができます。

Microsoft Windows 8.1 に対するキャプチャー、イメージ作成、ベア・メタル、対応する Microsoft ツールのサポート

Windows 8.1 のターゲット上で、キャプチャー、イメージの再作成、ベア・メタルのデプロイメントを行うことができます。このオペレーティング・システムに、ベア・メタル・サーバーをインストールすることもできます。Windows 8.1 でデプロイメントを行うには、新しいバージョンの Microsoft

Deployment Toolkit (MDT 2013) と、Windows PE 5 が組み込まれた新しい

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バージョンの Windows アセスメント & デプロイメント・キット (WADK)

8.1 が必要です。これらの新しいバージョンは、サポート対象の以前のオペレーティング・システムでも使用することができます。新しい MDT バンドルを作成する場合は、ニーズに最も適したバージョンのツールを選択することができます。サポートされる組み合わせのマトリックスが用意されています。

MDT バンドルのユーザビリティーの改善「MDT バンドルのアップロード」ダッシュボードでは、各バンドルに組み込まれている WinPE のバージョンと、対応する MDT バージョンに関する情報を表示することができます。

OS Deployment バージョン 3.2 では、以下の機能が追加されました。

v Microsoft Windows Server クラス、(2003、 2008、2008 R2、2012) のサポート

v コンピューターのプロパティーに基づくターゲット選択のためのルールを定義することによる、ベア・メタル・プロファイル・デプロイメントの拡張

v イメージの取得、イメージの再生成およびベア・メタル・デプロイメントのための UEFI (x64 ) のサポート

v 「イメージをコンピューターに適用」ウィザードから、将来使用するためにベースラインを作成 (オプション)

v ベア・メタル・プロファイルの作成とデプロイメント時にコンピューター名を指定可能

OS Deployment バージョン 3.1 では、以下の機能が追加されました。

v Microsoft Windows 8 および MDT 2012 Update 1 のサポート。

v 複数の MDT バンドルをアップロードし、キャプチャーおよびデプロイメント時にどれを使用するかを指定する機能。

v イメージのキャプチャー、編集、およびデプロイ時の複数のパーティションのサポート。

v デプロイメントの前に、グローバル・レベルでドライバー・バインディングを管理する機能。

v 「アクティビティー」ダッシュボードのドライバー・バインディング・グリッド・エディター機能の向上。

v V9.0 プラットフォームを使用したパスワードでのアクション暗号化のためのオプション機能の向上。

OS Deployment バージョン 3.0 では、以下の機能が追加されました。

v Tivoli Provisioning Manager for OS Deployment との統合によるシームレスなベア・メタル・プロビジョニング

v ベア・メタル・プロビジョニング用に Tivoli Provisioning Manager for OS

Deployment サーバーの構成と管理を行うダッシュボード・コンテンツ

v 「アクティビティー」ダッシュボードによるイメージの再作成、イメージの取得、およびベア・メタル・デプロイメントの各タスクのモニタリング

v イメージの再作成タスクおよびベア・メタル・プロファイル作成をサポートするための「イメージ ライブラリ」ダッシュボードの機能拡張

v テンプレートの機能拡張

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v 「コンピューターへのイメージのデプロイ (Deploy Image to Computer)」ウィザードを使用して CustomSettings.ini を直接編集する機能

OS Deployment バージョン 2.2 では以下の機能が追加されました。

v ドライバーを管理し、イメージの再作成プロセスのどの場面でドライバーを使用するかを割り当てる、新規の「ドライバ ライブラリ」ダッシュボード

v ブート可能なメディアを生成する、新規 MDT Media Creator ツール

OS Deployment バージョン 2.1 では以下の機能が追加されました。

v 「MDT バンドル作成」Fixlet。Bundle Creator のダウンロードおよび Bundle

Creator の前提条件のインストールを支援します。

v イメージ作成後にドメインに再接続するドメイン資格情報の SSL 暗号化。

v 「イメージの再作成」オプションの「テンプレートとして保存」機能。将来使用するために特定のイメージ再作成構成を保存します。

v 状態チェック・ダッシュボード。デプロイメントの全体的な状態の要約を表示します。

v イメージ・ライブラリー。「イメージのアクティブ化」ダッシュボードおよび「イメージの管理」ダッシュボードと、事前キャッシュ・イメージおよびイメージ情報の変更を統合したものです。

v OS イメージ再作成に SMB 共有が必要ではなくなりました。

v 「イメージの再作成の履歴」ダッシュボード。進行中または完了したイメージ再作成ジョブを表示します。

v イメージは任意の共有場所に保存されるようになり、リポジトリーが不要になりました。

v 開始タスク用のダッシュボード UI の代わりに、「アクションの実行」ダイアログを使用して UI が単純化されました。

v Windows Vista のキャプチャーおよびデプロイメントがサポートされるようになりました。

プロセスの概要

IBM Endpoint Manager OS Deployment ソリューションは、Microsoft Deployment

Toolkit (MDT) を使用して、システムの準備、イメージのキャプチャー、ドライバーの挿入、イメージ・デプロイメント・サービスを実行します。使用するシステムを準備するために、管理者は、付属ツールである MDT Bundle Creator を使用して、MDT デプロイメント・バンドルと呼ばれるツールとリソースのバンドルを生成する必要があります。

イメージをセットアップして、エンドポイント管理環境内のワークステーションにデプロイするには、以下のステップを実行します。

1. 「OS Deployment およびベア・メタル・イメージ」サイトにサブスクライブする。このサイトは、「BigFix 管理」ドメインの「ライセンスの概要」ダッシュボードから有効にできます。 IBM Endpoint Manager Server と、OS Deployment

タスクを行うすべてのコンピューターの両方を含めるように、サイトのサブスクリプションを変更します。

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2. ナビゲーション・ツリーの「設定」ノードにリストされたタスクを実行し、リストされたすべての分析をアクティブにする。

3. 「状態チェック」ダッシュボードで、すべてのセットアップ手順が正常に完了していることを確認する。

4. MDT Bundle Creator ツールを使用して、MDT バンドルをビルドしてアップロードする。

5. 「ドライバー・ライブラリー」からドライバーをインポートし、「イメージを取得」ウィザードを使用してイメージをキャプチャーして、「イメージ・ライブラリー」からイメージをインポートする。

6. イメージをイメージ・ライブラリーからワークステーションにデプロイする。

以下のステップを実行して、ベア・メタル・ワークステーションにイメージをインストールすることもできます。

1. ベア・メタル Tivoli Provisioning Manager for OS Deployment サーバーをEndpoint Manager リレーにインストールする。

2. OS Deployment サーバー上にベア・メタル・プロファイルを作成する。

3. ベア・メタル・ワークステーションにプロファイルをデプロイする。

詳しくは、 71ページの『第 6 章 ベア・メタル・デプロイメント』を参照してください。

「OS Deployment およびベア・メタル・イメージ」サイトを有効にするIBM Endpoint Manager for OS Deployment での作業を開始するには、「OSDeployment およびベア・メタル・イメージ」サイトを有効にする必要があります。

「BigFix 管理」ドメインの「ライセンスの概要」ダッシュボードで、「有効化」をクリックします。

OS Deployment タスクを実行するすべてのコンピューターをこのサイトにサブスクライブする必要もあります。このサイトは、「システム・ライフサイクル」ドメインに、以前のバージョンの OS Deployment とともに表示されます。新しいサイトを有効にすると、以前の OS Deployment サイトは状況に応じて非表示になるか、「非推奨」としてマークが付けられます。

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ナビゲーション・ツリーの概要

IBM Endpoint Manager コンソールからアクセスする「OS Deployment およびベア・メタル・イメージ」のナビゲーション・ツリーは、OS イメージのキャプチャーおよびデプロイを行うための主要ツールです。このナビゲーション・ツリーは、「BigFix 管理」ドメインの「ライセンスの概要」ダッシュボードからこのサイトを有効にすると、使用可能になります。ナビゲーション・ツリーにアクセスするには、IBM Endpoint Manager コンソールを開き、ドメイン・パネルの下部にある「システム・ライフサイクル」ドメインをクリックします。

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「OS Deployment およびベア・メタル・イメージ」をクリックすると、コンテンツが展開されます。このコンテンツは、現在の環境内で OS デプロイメントを準備して実行するために使用するノード、ダッシュボード、Fixlet、タスクに編成されています。

状態チェック「OS Deployment の状態チェック」ダッシュボードは、OS Deployment のトラブルシューティングと最適化チェックを行います。個々の状態チェックにドリルダウンして、チェックの結果と、失敗したチェックの解決法を参照できます。 16ページの『状態チェック・ダッシュボード』を参照してください。

設定 MDT バンドルを正しく準備してアップロードし、エンドポイント管理サーバーにイメージをアップロードし、これらのイメージを現在の環境内のコンピューターにデプロイするために必要なインストールと構成のステップを、このノードから実行します。「設定」ノードを展開すると、この目的のために使用できるダッシュボード、Fixlet、タスク、および分析が表示されます。各構成タスクの詳細については、 11ページの『第 2 章 OS

Deployment 環境の構成』と 21ページの『第 3 章 MDT バンドルとデプロイメント・メディアの管理』を参照してください。

イメージおよびドライバーの管理「イメージおよびドライバーの管理」ノードには、ドライバー・ライブラリーおよびイメージ・ライブラリーの管理と、イメージの取得を行うためのウィザードおよびダッシュボードが含まれています。イメージおよびドライバーについて詳しくは、 39ページの『第 4 章 イメージおよびドライバーの管理』を参照してください。

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ベア・メタル・サーバーの管理このノードを展開して、「サーバー管理」ダッシュボードにアクセスします。このダッシュボードから、ベア・メタル OS Deployment サーバーを管理できます。該当するインストーラーをアップロードすることで、Tivoli

Provisioning Manager for OS Deployment サーバーのインストール、アンインストール、またはアップグレードを実行できます。

インストール後は、イメージを含むベア・メタル・プロファイルを作成できます。これらのイメージは、サーバーに保管され、そのサーバーに対してPXE ブートするターゲット・サーバーが使用できるようになります。ターゲットがバインディング・メニューからプロファイルを選択すると、イメージ、MDT バンドル、および必要なすべてのドライバーが、エンドポイント管理インフラストラクチャーを通じてダウンロードされ、イメージ処理が開始されます。

ご使用の IBM Endpoint Manager リレーへのベア・メタル・サーバーのインストール、およびこのリレー上でのプロファイルの作成について詳しくは、71ページの『OS Deployment ベア・メタル・サーバーの管理』を参照してください。

RAD プロファイルを使用した OS のインストールこのメニューには、インポートされた RAD プロファイルを使用してベア・メタル・デプロイメントを実行するための一連の Fixlet がリストされます。詳しくは、 99ページの『付録 B. RAD プロファイルを使用するベア・メタル OS プロビジョニング』を参照してください。

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第 2 章 OS Deployment 環境の構成

OS Deployment での作業を開始するには、「設定」ノードにリストされた構成タスクを実行します。

ナビゲーション・ツリーの「設定」ノードでは、レポート、ダッシュボード、およびウィザードにアクセスできます。これらを使用して、リポジトリーとイメージを管理したり、デプロイメント内で将来それらを使用するためのパラメーターを設定したりします。

デプロイメント環境の構成を開始するには、「設定」ノードで Fixlet とタスクを実行します。各タスクは、詳細に説明されています。

© Copyright IBM Corp. 2010, 2014 11

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BES Server Plugin Service のインストール

BES Server Plugin Service タスクでは、Upload Maintenance Service を有効にします。ナビゲーション・ツリーでタスクをクリックし、Fixlet ウィンドウが開いたら、「アクション」ボックス内をクリックしてプラグインをデプロイします。

Upload Maintenance Service のインストール

Upload Maintenance Service は、サーバーにアップロードされるファイルを管理します。このサービスは、定期的なスキャンを実行して、データベース内の「OS

Deployment およびベア・メタル・イメージ」のデータを更新します。Upload

Maintenance Service を有効にするには、「アクション」ボックス内のリンクをクリックします。

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Upload Maintenance Service のアップグレードナビゲーション・ツリーの「Upload Maintenance Service のアップグレード」ノードをクリックして、最新のコンテンツ機能拡張とフィックスを利用します。 Upload

Maintenance Service をアップグレードするには、「アクション」ボックス内のリンクをクリックします。

第 2 章 OS Deployment 環境の構成 13

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OS Deployment のサーバー・ホワイトリストの更新「OS Deployment のサーバー・ホワイトリストの更新」Fixlet により、エージェントは必要なドライバー・ファイルを動的にダウンロードできるようになります。

サーバーのホワイトリストを更新するには、「アクション」ボックス内にあるリンクをクリックします。

分析のアクティブ化OS Deployment の使用を開始するために、ナビゲーション・ツリーの「設定」ノードに表示される分析をアクティブにします。ナビゲーション・ツリーで各分析をクリックし、分析ウィンドウに用意されているリンクをクリックして、各分析をアクティブにします。

OS Deployment の SSL 暗号化分析「OS Deployment の SSL 暗号化分析」は、OS デプロイメントの準備が整ったクライアントにパブリック・キーを返すために使用されます。これらのキーを使用して、エンドポイントに設定を安全にデプロイできます。

SSL 暗号化分析は、Endpoint Manager クライアントのバージョン 8.2 に対するアクションを暗号化する場合のみ必要です。バージョン 9.0 以降のクライアントの場合は必要ありません。すべてのクライアントがバージョン 9.0 以降になっている場合、SSL 暗号化分析は必要ありません。

14 IBM Endpoint Manager: OS Deployment V3.4ユーザーズ・ガイド

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この分析をアクティブにするには、「アクション」ボックス内にあるリンクをクリックします。

OS Deployment サーバー情報OS Deployment サーバー情報を使用して、デプロイされた OS Deployment サーバーのバージョンを収集します。

この分析をアクティブにするには、「アクション」ボックス内にあるリンクをクリックします。OS Deployment サーバーをインストールするには、 71ページの『OS

Deployment ベア・メタル・サーバーの管理』を参照してください。

イメージの再作成の障害情報イメージの再作成の障害情報を使用して、Windows プリブート環境にブートできず、正常なイメージ再作成を行えなかったマシンから情報を収集します。この情報は、「アクティビティー」ダッシュボードでドライバーのバインディングを変更し、再度ブートを試行するために使用されます。

この分析をアクティブにするには、「アクション」ボックス内にあるリンクをクリックします。

ハードウェア情報ハードウェア情報分析を使用して、互換性のあるハードウェア・モデルでドライバーをフィルターに掛け、デプロイメント時に使用するドライバーを計算します。

第 2 章 OS Deployment 環境の構成 15

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この分析をアクティブにするには、「アクション」ボックス内にあるリンクをクリックします。

状態チェック・ダッシュボード

「OS Deployment の状態チェック」ダッシュボードは、OS Deployment のトラブルシューティングと最適化チェックを行います。「全般」パネルと「ベア・メタル(Bare Metal)」パネルの両方で、個々の状態チェックにドリルダウンして、チェックの結果と失敗したチェックの解決法を参照できます。

既にオペレーティング・システムがインストールされているマシンのイメージの再作成を行う場合は、「状態チェック - 全般」ダッシュボードを使用して、IBM

Endpoint Manager インフラストラクチャーの現在の正常性のステータスを確認します。

16 IBM Endpoint Manager: OS Deployment V3.4ユーザーズ・ガイド

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ベア・メタルのデプロイメントのために追加のコンポーネントをインストールする場合は、「状態チェック - ベア・メタル」ダッシュボードを使用して、IBM

Endpoint Manager インフラストラクチャーの現在の正常性のステータスを確認します。

第 2 章 OS Deployment 環境の構成 17

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デプロイメントが正常にセットアップされると、すべての結果が「成功」として表示されます。いずれかのチェックの結果が「失敗」の場合は、ノードを展開して推奨措置を実行してください。

クライアントの暗号化を有効にする「クライアントの暗号化の有効化」Fixlet は、Crypto ユーティリティーを BES クライアント・フォルダーにデプロイし、公開鍵と秘密鍵のセットを生成します。この Fixlet は、V8.2 環境に Tivoli Provisioning Manager for OS Deployment サーバーをインストールしてベア・メタル・デプロイメントを管理するための前提条件です。これは、ベア・メタル・サーバーをインストールするリレーが Endpoint

Manager バージョン 8.2 であるか、環境内に V8.2 クライアントがある場合にのみ必須となります。ベア・メタル・サーバーをインストールする前に、指定したリレーでこの Fixlet を実行してください。

18 IBM Endpoint Manager: OS Deployment V3.4ユーザーズ・ガイド

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「アクション」ボックス内にあるリンクをクリックして、クライアントの暗号化を有効にします。

Secure Hash Algorithm (SHA-256) の準備状況の検証IBM Endpoint Manager バージョン 9.1 は、SHA-256 ハッシュ・アルゴリズムを使用して、ファイル交換の安全性を向上させています。OS Deployment は、SHA-256

を使用してアプリケーション・フロー内のファイル交換を管理します。

Endpoint Manager V9.1 では、すべてのアプリケーション固有のファイルがSHA-256 を使用して管理されています。ユーザーがアップロードするすべての新規ファイル (イメージ、ドライバー、MDT バンドルなど) と、IBM Endpoint Manager

バージョン 9.1 のインストール後にシステムによって生成されるすべての新規ファイルは、SHA-256 ハッシュ情報を含めて作成され、その情報に従って管理されます。これまでの Endpoint Manager バージョンでアップロードされたファイルと作成されたファイルには、SHA-256 情報がありません。これらのファイルを引き続き使用できますが、SHA-256 によって提供されるファイル交換での安全性の向上というメリットが活用されません。

IBM Endpoint Manager V9.1 サーバーが SHA-256 モードでのみファイルの交換を許可するように構成されている場合、これまでのバージョンの Endpoint Manager で作成されたファイルはもう使用できなくなります。

SHA-256 の準備状況を検証するには、「OS Deployment 環境が SHA-256 に準拠(OS deployment Environment is SHA-256 compliant)」という名前の状態チェックが、 SHA-256 情報を持たないファイルのスキャンを実行します。このチェックの結果、一部のファイルが SHA-256 に準拠していないことを示す警告メッセージが出力される可能性があります。状態チェックの「解決法」セクションで、欠落している SHA-256 情報を計算し、影響を受けるファイルを自動的に更新するためのアクションを開始することができます。アクションで 1 つ以上のファイルが更新されなかった場合は、問題判別のためにそれらのファイル名を表示できます。このアクションが正常に完了すると、ステータスが「成功」に変わります。この場合、同期アクションが自動的に開始され、ネットワーク内のベア・メタル・サーバーのハッシュ情報が更新されます。

IBM エンドポイント管理サーバーが、SHA-256 モードでのみファイル交換できるように構成されている場合、SHA256 準拠状態チェックの状況が「成功」ではなければ、「OS Deployment」ダッシュボードに警告バナーが表示され、ユーザーへの指示も示されます。このバナーをクリックすると「状態チェック」ダッシュボードが開きます。このダッシュボードで、修正アクションを開始することができます。

第 2 章 OS Deployment 環境の構成 19

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20 IBM Endpoint Manager: OS Deployment V3.4ユーザーズ・ガイド

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第 3 章 MDT バンドルとデプロイメント・メディアの管理

Windows オペレーティング・システムの OS デプロイメントを実行するには、「バンドルおよびメディア・マネージャー (Bundle and Media Manager)」ダッシュボードを使用して、デプロイメント環境とリソースを準備します。

「バンドルおよびメディア・マネージャー (Bundle and Media Manager)」ダッシュボードで、以下の処理を行うことができます。

v MDT Bundle Creator のインストール

v MDT バンドルの作成

v デプロイメント・メディアの作成

このダッシュボードでタスクを実行すると、Windows オペレーティング・システムのデプロイメント用に環境を簡単にセットアップすることができます。ガイド付きの簡単な方法で MDT Bundle Creator とその前提条件をダウンロードし、MDT バンドルを作成することができます。その際、必要なソフトウェア・スタックを手動でインストールしたり、構成パラメーターを編集したりする必要はありません。OS

リソースを持つバンドルを作成することも、OS リソースを持たないバンドルを作成することもできます。また、OS リソースだけを作成することもできます。オフライン・デプロイメントで使用されるブート可能な CD、DVD、USB デバイスを作成することもできます。「警告」列の色付きアイコンにより、欠落している前提条件や非推奨コンポーネントに関する情報が提供されます。

各タスクは、個別のウィザードで使用することができます。各ウィザードについて、以降のセクションで詳しく説明します。

「バンドルおよびメディア・マネージャー (Bundle and MediaManager)」ダッシュボード

MDT Bundle Creator をインストールし、「バンドルおよびメディア・マネージャー(Bundle and Media Manager)」ダッシュボードを使用して、MDT バンドルとデプロイメント・メディアを作成することができます。

このダッシュボードを使用するには、最初に「Bundle Creator マシン情報 (BundleCreator Machine information)」分析をアクティブにする必要があります。

© Copyright IBM Corp. 2010, 2014 21

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「MDT Bundle Creator」の「MDT Bundle Creator のインストール (Install MDTBundle Creator)」 ウィザードを使用して、デプロイメント・パターンに最適なツールの組み合わせを選択します。ツールを選択すると、対応する一連のサポート対象オペレーティング・システムが強調表示されます。

MDT バンドルは、イメージの再作成、キャプチャー、ベア・メタル・デプロイメントに必要なスクリプト、OS のリソース・ファイル、フォルダーを集めたものです。MDT バンドルを作成する場合は、現在の環境にデプロイするオペレーティング・システム、アーキテクチャー、Service Pack の組み合わせごとに、これらのリソースを指定する必要があります。「MDT バンドルの作成」ウィザードは、選択されたBundle Creator マシンで使用可能なソフトウェア・スタックを検出します。このウィザードは、インストールされているソフトウェアに基づいて、MDT バンドルを作成するための正しいリソースの選択手順をガイドします。バンドルの作成先となるターゲットには、Windows 自動インストール・キット (WAIK) または Windows アセスメント & デプロイメント・キット (WADK) がインストールされている必要があります。

PXE サーバーが使用できない場合に、システムをブートするために必要なブート可能メディアを作成するには、「デプロイメント・メディアの作成」を使用します。サポートされるメディア・タイプは、USB デバイス、CD デバイス、DVD デバイスです。

それぞれのターゲットについて、以下の情報が表に表示されます。

v インストールされている OS Deployment サーバー

v インストールされている MDT バンドルのバージョン

v インストールされているデプロイメント・キット

v メディア・バンドルが使用可能かどうか

「警告」列には、一部の前提条件が欠落していないかどうか、一部のコンポーネントが、使用可能なタスクで必要なバージョンまたはレベルになっていないかどうかが表示されます。

22 IBM Endpoint Manager: OS Deployment V3.4ユーザーズ・ガイド

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MDT Bundle Creator は、「MDT Bundle Creator の設定」ノードを使用して、手動でインストールすることができます。手動でインストールした Creator がEndpoint Manager クライアントである場合は、使用可能な MDT Bundle Creator のリストにその Creator が表示されます。また、parameters.ini ファイル内の必須パラメーターをカスタマイズし、MDT Bundle Creator 実行可能ファイルを起動してMDT バンドルを作成することもできます。手動インストールと手動構成については、 25ページの『手動による MDT バンドルの作成と管理』を参照してください。

注: バージョン 3.4 よりも前のバージョンの MDT Bundle Creator がインストールされている場合、これらのマシンはダッシュボードに表示されますが、これらのターゲットで「MDT バンドルの作成」ウィザードを使用することはできません。

MDT Bundle Creator のインストール「バンドルおよびメディア・マネージャー (Bundle and Media Manager)」ダッシュボードで、選択したターゲットに MDT Bundle Creator をインストールすることができます。

「バンドルおよびメディア・マネージャー (Bundle and Media Manager)」ダッシュボードで「MDT Bundle Creator」タブを選択し、「MDT Bundle Creator のインストール (Install MDT Bundle Creator)」をクリックしてウィザードを開始します。

第 3 章 MDT バンドルとデプロイメント・メディアの管理 23

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デプロイメントの要件に最も一致するツールの組み合わせを選択します。各選択項目に対して、デプロイ可能なオペレーティング・システムのリストが自動的に選択されます。「次へ」をクリックします。選択したターゲットに応じて、追加の前提ソフトウェアを自動的にダウンロードしてインストールすることができます。このソフトウェアに関するライセンス・ステートメントに同意するための画面が表示されます。

MDT バンドルの作成このウィザードを使用して、Windows デプロイメント用の MDT バンドルと OS

リソースを作成します。

「MDT Bundle Creator」タブでターゲットを選択して「MDT バンドルの作成」をクリックします。選択したターゲットに Windows 自動インストール・キット(WAIK) または Windows アセスメント & デプロイメント・キット (WADK) がインストールされていない場合、このオプションは使用不可になります。

ウィザードで、次のいずれかのタスクを選択することができます。

v MDT バンドルと OS リソースの両方を作成する

v 新しい MDT バンドルだけを作成する

v 新しい OS リソースだけを作成する

ターゲットにインストールされているツールの組み合わせに応じて、選択可能なパラメーターのセットがウィザードに表示されます。

OS リソースを作成する場合は、ターゲット上の特定のディレクトリーからの ISO

イメージを含めることも、ファイル名を指定して特定の ISO イメージ・ファイルを含めることもできます。あるいは、その両方を選択することもできます。指定するフォルダーは、ターゲットに対してローカル・フォルダーにすることも、ターゲット・システム上のマップされたドライブにすることもできます。後者の場合は、ドライブのマウントに必要な IP アドレスと資格情報を指定する必要があります。

Windows XP に対してイメージを再作成する場合は、対応するオプションを選択してください。XP に対するイメージの再作成には USMT3 が必要になるため、USMT3 のインストール・パスを指定する画面が表示されます。

注: 「手動」タブには、指定したすべてのオプションが保管される parameters.ini

ファイルが表示されます。このセクションを誤って編集すると、MDT バンドルのアップロード中に障害が発生する場合があります。

MDT バンドルを作成したら、「MDT リソース (MDT Resources)」タブでそのバンドルを Endpoint Manager Server にアップロードすることができます。MDT バンドルをアップロードするには、「MDT バンドルのアップロード」をクリックします。

MDT バンドルのアップロード時に「環境設定」セクションを展開すると、「プリインストール環境の上書き (Overwrite Preinstallation Environments)」オプションを設定できます。以前サーバーにロードされたプリインストール環境を上書きする場合は、「はい」を選択します。デフォルト設定は、「自動」です。デフォルト設定

24 IBM Endpoint Manager: OS Deployment V3.4ユーザーズ・ガイド

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の場合、プリインストール環境が上書きされるのは、アップロードするバージョンが、現在保存されているバージョンと同じかそれ以降のときに限られます。

デプロイメント・メディアの作成ブート可能メディアは、「バンドルおよびメディア・マネージャー (Bundle and

Media Manager)」ダッシュボードから生成することができます。

ブート可能な CD メディア、DVD メディア、USB メディアを作成するには、ターゲット・コンピューターを選択して「デプロイメント・メディアの作成」をクリックします。選択したターゲットにインストールされている Windows デプロイメント・キットに応じて、正しいバージョンの Windows プリインストール環境がメディアに収録されます。このダッシュボードから、以下を行うことができます。

v iso ファイルを生成して CD/DVD メディアに記録する。

v USB デプロイメント・メディアを、マウントされている USB キー上に作成する(この USB キーは、作成前にフォーマットすることができます)。

v USB デプロイメント・メディアを後で作成するために USB キーの内容を生成する。

選択したターゲットが OS Deployment サーバーではない場合、必要な接続パラメーター (IP アドレスと管理ユーザーのパスワード) を指定する必要があります。メディアからターゲットをブートする際に OS Deployment サーバーを自動的にディスカバーし、ブート・シーケンスを開始するために特定のユーザー対話を要求するように選択することもできます。

手動による MDT バンドルの作成と管理MDT バンドルを作成するための環境を手動で準備するには、「MDT Bundle

Creator の設定」ノードの Fixlet とタスクを使用します。

MDT Bundle Creator ツールは、Endpoint Manager クライアントにダウンロードして実行することも、他の任意のコンピューター (外部ネットワークに接続されており、特定のシステム要件と前提条件を満たしているコンピューター) にダウンロードして実行することもできます。クライアントでツールを実行する場合は、必要な前提条件とコンポーネントをインストールする、特定の Fixlet とタスクがあります。

第 3 章 MDT バンドルとデプロイメント・メディアの管理 25

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指定するコンピューターがエンドポイント管理クライアントでない場合は、 27ページの『MDT バンドルの作成プロセス』に記載された処理に従って、MDT Bundle

Creator ツールを手動でダウンロードし、必要な前提条件をインストールする必要があります。

「設定」ノードから MDT バンドルを Endpoint Manager クライアント上でセットアップする場合は、「MDT Bundle Creator の設定」を展開して、必要な Fixlet とタスクを表示します。

MDT Bundle Creator ツールを実行するようにクライアント・システムを準備するには、まず、必要な Fixlet とタスクを示された順序で実行します。次に、MDT

Bundle Creator ツールを起動して MDT バンドルを作成します。最後にそのバンドルを IBM エンドポイント管理サーバーにアップロードします。

一部の Fixlet は、選択したクライアントに必要なレベルの対応する前提条件が既にインストールされていれば、該当しない場合があります。

1. 7-Zip の適用

選択したコンピューターに 7-Zip 圧縮および解凍ツールをダウンロードします。

2. Microsoft .NET Framework の適用

選択したコンピューターに Microsoft .NET Framework をインストールします。これは PowerShell をインストールするための前提条件です。

3. PowerShell の適用

選択したコンピューターに PowerShell をインストールします。これは、一連の作成ステップを自動化するために必要です。

4. Windows Automated Installation Kit (WAIK) の適用

選択したコンピューターに Windows Automated Installation Kit (MDT 2012

Update 1 と共に使用) をダウンロードしてインストールします。

または

Windows Assessment and Deployment Kit (WADK) の適用

選択したコンピューターに WADK8 (MDT 2012 Update 1 と共に使用) またはWADK 8.1 (MDT 2013 と共に使用) をダウンロードしてインストールします。

注: ダウンロードするキットは、デプロイする予定のオペレーティング・システムに応じて選択します。 29ページの『MDT バンドルと可能なコンポーネントとの組み合わせ』を参照してください。 WAIK と WADK を同じコンピューターに共存させることはできません。

5. MDT 2012 Update 1 の適用

前のステップで WAIK または WADK 8 をインストールした場合は、選択したコンピューター上でこの Fixlet を実行します。

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MDT 2013 の適用 (Deploy MDT 2013)

26 IBM Endpoint Manager: OS Deployment V3.4ユーザーズ・ガイド

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前のステップで WADK 8.1 をインストールした場合は、選択したコンピューター上でこの Fixlet を実行します。

6. MDT Bundle Creator の適用

「OS Deployment およびベア・メタル・イメージ」サイトから MDT Bundle

Creator タスクを実行すると、MDT Bundle Creator ツールの実行可能ファイルと文書をすべて含むフォルダーが作成されます。このフォルダーは、TEM のClient%¥OSDSETUP の %Drive パスにあります。MDT Bundle Creator ツールを手動でコンピューターにダウンロードすることもできます。この場合は、指定したパスに圧縮ファイルがダウンロードされるため、その内容を解凍する必要があります。

7. 『MDT バンドルの作成プロセス』に記載されたステップに従って、選択したコンピューターで MDT Bundle Creator ツールを起動します。

XP 大容量ストレージ・ドライバーを使用している場合は、ツールを実行する前に、 40ページの『XP 大容量ストレージ・ドライバーの準備と追加』を参照してください。

8. 「MDT バンドルのアップロード」ダッシュボードから、MDT バンドルを IBM

エンドポイント管理サーバーにアップロードします。

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MDT バンドルの作成プロセスMDT Bundle Creator を使用してデプロイメント・バンドルを作成するには、必須選択のオプションを指定して、パラメーター・ファイルをカスタマイズする必要があります。

MDT Bundle Creator ツールを使用して、以下のいずれかを作成します。

v どの OS リソースも含まない MDT バンドル。

v 1 つ以上の OS リソースを含む MDT バンドル。

v 1 つ以上の OS リソースのみ。

MDT Bundle Creator ツールで作成するものに応じて、それに対応するパラメーターを parameters.ini ファイルに指定し、その後、MDT Bundle Creator ツールを実行する必要があります。このプロセスを以下のステップで説明します。

1. 適切なバージョンの MDT Bundle Creator をダウンロードします。手動でツールをダウンロードする場合は、クリーンなディレクトリーにファイルを解凍します。

2. 28ページの『前提条件』の説明に従い、必要なすべての前提条件を満たしていることを確認します。

3. parameters.ini 構成ファイルを編集します。parameters.ini ファイルは、ターゲットの出力ディレクトリーと、前提条件および OS リソースの場所を指定するために使用します。使用可能な構成オプションは、すべて 33ページの『MDT

バンドル作成のオプション』に記載されています。このファイルの General セクションには、必須パラメーターのみがリストされています。

4. 解凍先ディレクトリー内で、ご使用のアーキテクチャーに適した MDT Bundle

Creator を管理者として実行します。ご使用のアーキテクチャーに応じて、

第 3 章 MDT バンドルとデプロイメント・メディアの管理 27

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MDTBundleCreator.exe または MDTBundleCreator64.exe を実行します。このディレクトリーに setup.log ファイルが作成されます。

重要: MDT Bundle Creator と同時にアンチウィルス・プログラムが実行されている場合は、結果として生成されるバンドルが破損していることがあり、その場合はアップロード・ステップが失敗します。ツールを実行する前に、バンドル作成プロセスの完了に必要な時間だけ、アンチウィルス・プログラムを停止するか一時的に無効にする必要があります。

バンドル作成プロセスの完了には 30 分から 60 分ほどかかります。結果として、parameters.ini 構成ファイルにターゲットとして指定したディレクトリーの下に、MDTBundle フォルダーが作成されます。

5. MDT バンドルをエンドポイント管理サーバーにアップロードします。 35ページの『「MDT バンドルのアップロード」ダッシュボード』を参照してください。

前提条件MDT Bundle Creator ツールを手動でダウンロードした場合は、ツールを実行する前に、正しい前提条件がすべてインストールされていることを確認してください。

MDT バンドルをエンドポイント管理クライアント上に作成する場合は、 25ページの『手動による MDT バンドルの作成と管理』に記載されている Fixlet を実行すると、前提条件をダウンロードすることができます。エンドポイント管理ネットワークの外部に存在するコンピューターに MDT Bundle Creator を手動でダウンロードする場合は、ツールを実行する前に、以下の前提条件がインストールされていることを確認する必要があります。

MDT Bundle Creator ツールを使用するためのシステム要件および前提条件を以下にリストします。

v Windows 7、Windows 8、Windows 8.1、Windows Server 2008 R2、Windows

Server 2012、Windows Server 2012 R2、Windows Vista Service Pack 2、Windows

Server 2008 Service Pack 2、Windows Server 2003 R2。

v Windows XP でワークベンチを実行し、文書を表示するために、MMC 3.0 が必要です。MMC 3.0 は Windows Vista 以降に含まれています。

v MSXML 6.0。

さらに、シーケンス作成ステップを自動化するために、PowerShell を使用します。PowerShell は Windows Server 2008 で使用できますが、Windows Server 2003 にインストールする必要があります (PowerShell には .Net が必要となります。)

v Powershell は、URL http://support.microsoft.com/kb/926140 からダウンロードできます。

最後に、7zip が必要です。

v 7zip は、URL http://www.7-zip.org/download.html からダウンロードできます。

注: 7-zip のライセンスは LGPL であり、URL http://www.7-zip.org/license.txt にあります。

すべての前提条件が満たされたら、以下のコンポーネントをダウンロードしてインストールします。

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v Microsoft Deployment toolkit 2012 Update 1 は http://www.microsoft.com/en-us/

download/details.aspx?id=25175 で入手でき、Microsoft Deployment Toolkit 2013 はhttp://www.microsoft.com/en-us/download/details.aspx?id=40796 で入手することができます。

v Windows 8 向けの Windows アセスメント & デプロイメント・キットはhttp://www.microsoft.com/en-us/download/details.aspx?id=30652 で入手でき、Windows 8.1 向けの Windows アセスメント & デプロイメント・キットはhttp://www.microsoft.com/en-us/download/details.aspx?id=39982 で入手することができます。

重要: Windows ADK をインストールする前に、WAIK がインストールされていないことを確認してください。

以下の Windows ADK 必須コンポーネントを含める必要があります。

v Windows プリインストール環境 (Windows PE)

v デプロイメント・ツール

v ユーザー状態の移行ツール (USMT)。

また、デプロイを計画しているオペレーティング・システムのインストール・ソースの ISO ファイルも必要になります。サポートされる Microsoft オペレーティング・システムは以下のとおりです。

v Windows XP Professional 32 ビット

v Windows XP Professional 64 ビット

v WindowsVista 32 ビット

v Windows Vista 64 ビット

v Windows7 32 ビット

v Windows 7 64 ビット

v Windows 8 32 ビット

v Windows 8 64 ビット

v Windows 8.1 32 ビット

v Windows 8.1 64 ビット

v Windows Server 2003 SP2 (x86、x64)

v Windows Server 2003 R2 SP2 (x86、x64)

v Windows Server 2008 (x86、x64)

v Windows Server 2008 R2 (x64)

v Windows Server 2012 (x64)

v Windows Server 2012 R2 (x64)

MDT バンドルと可能なコンポーネントとの組み合わせ

MDT Bundle Creator ツール 3.4 または 3.3 および Tivoli Provisioning Manager for

OS Deployment バージョン 7.1.1.15 を使用するコンポーネントの有効な組み合わせを次の表に示します。それぞれの組み合わせについて、デプロイできるオペレーティング・システムのリストがあります。

第 3 章 MDT バンドルとデプロイメント・メディアの管理 29

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表 1. MDT Bundle Creator に対する有効なコンポーネントの組み合わせ

MDT Bundle

Creator

Microsoft

Deployment Toolkit WIM Toolkit

オペレーティング・システム

MDT Bundle Creator

3.4 および 3.3

2013 WADK 8.1(WinPE 5) v Windows 8.1

v Windows 8

v Windows 7

v

v Windows Server

2012 R2 1

v Windows Server

2012

v Windows Server

2008 R2

2012 WADK 8(WinPE 4) v Windows 8

v Windows 7

v Windows Vista

v Windows XP

v Windows Server

2012

v Windows Server

2008 R2

v Windows Server

2008

v Windows Server

2003

2012 WAIK (WinPE 3) v Windows 7

v Windows Vista

v Windows XP

注:

1. Windows 2012 R2 は MDT Bundle Creator 3.4 でのみサポートされます。

非推奨の MDT Bundle Creator バージョンに対して可能な組み合わせを次の表に示します。これらはまだ使用できますが、以降のリリースでは使用できないか、サポートされない可能性があります。

30 IBM Endpoint Manager: OS Deployment V3.4ユーザーズ・ガイド

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表 2. 非推奨のコンポーネントで可能な組み合わせ

MDT Bundle Creator

Microsoft Deployment

Toolkit WIM Toolkit

オペレーティング・システム

MDT Bundle Creator

3.2 1

2012 WADK 8(WinPE 4) v Windows 8

v Windows 7

v Windows Vista

v Windows XP

v Windows Server

2012

v Windows Server

2008 R2

v Windows Server

2008

v Windows Server

2003

MDT Bundle Creator

3.0

2010 WAIK (WinPE 3) v Windows 7

v Windows Vista

v Windows XP

1. サーバー・クラスのオペレーティング・システムには、MDT Bundle Creator

3.2.1 以降が必要です。

イメージの再作成およびベア・メタル・プロビジョニング用のターゲット・オペレーティング・システム

サポートされているそれぞれのオペレーティング・システムについて、イメージの再作成とベア・メタルのデプロイメントで使用できるコンポーネントの組み合わせを以下の表に示します。

表 3. イメージの再作成およびベア・メタル・プロビジョニング用のターゲット・オペレーティング・システムおよびコンポーネントの組み合わせ

オペレーティング・システム MDT Bundle Creator

Microsoft Deployment

Toolkit WIM Toolkit

Windows 8.11 3.3/3.4 2013 WADK 8.1(WinPE 5)

Windows 8

3.3/3.4 2013 WADK 8.1(WinPE 5)

3.3/3.4 2012 WADK 8(WinPE 4)

3.2 (非推奨) 2012 WADK 8(WinPE 4)

Windows 72

3.3/3.4 2013 WADK 8.1(WinPE 5)

3.3/3.4 2012 WADK 8(WinPE 4)

3.3/3.4 2012 WAIK (WinPE 3)

3.2 (非推奨) 2012 WADK 8(WinPE 4)

3.0 (非推奨) 2010 WAIK (WinPE 3)

第 3 章 MDT バンドルとデプロイメント・メディアの管理 31

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表 3. イメージの再作成およびベア・メタル・プロビジョニング用のターゲット・オペレーティング・システムおよびコンポーネントの組み合わせ (続き)

オペレーティング・システム MDT Bundle Creator

Microsoft Deployment

Toolkit WIM Toolkit

Windows Vista

3.3/3.4 2012 WADK 8(WinPE 4)

3.3/3.4 2012 WAIK (WinPE 3)

3.2 (非推奨) 2012 WADK 8(WinPE 4)

3.0 (非推奨) 2010 WAIK (WinPE 3)

Windows XP

3.3/3.4 2012 WADK 8(WinPE 4)

3.3/3.4 2012 WAIK (WinPE 3)

3.2 (非推奨) 2012 WADK 8(WinPE 4)

3.0 (非推奨) 2010 WAIK (WinPE 3)

Windows XP

3.3/3.4 2012 WADK 8(WinPE 4)

3.3/3.4 2012 WAIK (WinPE 3)

3.2 (非推奨) 2012 WADK 8(WinPE 4)

3.0 (非推奨) 2010 WAIK (WinPE 3)

Windows Server 2012

R2

3.4 2013 WADK 8.1(WinPE 5)

Windows Server 2012

3.3/3.4 2013 WADK 8.1(WinPE 5)

3.3/3.4 2012 WADK 8(WinPE 4)

3.2.1 (非推奨) 2012 WADK 8(WinPE 4)

Windows Server 2008

R2

3.3/3.4 2013 WADK 8.1(WinPE 5)

3.3/3.4 2012 WADK 8(WinPE 4)

3.2.1 (非推奨) 2012 WADK 8(WinPE 4)

Windows Server 2008 3.3/3.4 2012 WADK 8(WinPE 4)

3.2.1 (非推奨) 2012 WADK 8(WinPE 4)

Windows Server 2003 3.3/3.4 2012 WADK 8(WinPE 4)

3.2.1 (非推奨) 2012 WADK 8(WinPE 4)

1. Windows XP または Windows Vista から Windows 8.1 への直接的なイメージの再作成はサポートされません。これは、2 ステップからなるプロセスとして行う必要があります。最初に Windows 7 または Windows 8 に対してターゲットのイメージの再作成を行い、その後、Windows 8.1 に対してイメージの再作成を行う必要があります。

2. Windows XP から Windows 7 へのイメージの再作成を行う場合、WinPE5 はサポートされません。

注: MDT 2013 は WADK 8.1 を必要とします。

WinPE のバージョンとオペレーティング・システムのサポートについて詳しくは、http://technet.microsoft.com/en-us/library/dn293271.aspx に記載されている情報を参照してください。

32 IBM Endpoint Manager: OS Deployment V3.4ユーザーズ・ガイド

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MDT バンドル作成のオプションparameters.ini 構成ファイルで必要となるオプションを指定することにより、MDT

デプロイメント・バンドルをカスタマイズする必要があります。

以下の各セクションのパラメーターは、MDT バンドルのセットアップとカスタマイズを行う場合に指定するパラメーターです。

注: すべてのセクションおよびオプションの名前は大文字小文字が区別されます。

General

parameters.ini ファイルのこのセクションには、一般オプションが記述されています。特に指定がない限り、これらは必須オプションです。

target MDTBundle ディレクトリーおよび DeploymentShare ディレクトリーの作成先ディレクトリーを指定します。このディレクトリーが存在しなければ、ディレクトリーが作成されます。例えば、C:¥BigFix OSD のように指定します。

debug デバッグをオフにするには 0 を、簡易デバッグをオンにするには 1 を、詳細なデバッグをオンにするには 2 (ユーザーによる対話がいくらか必要) を指定します。

wimtoolkitMDT バンドルの作成に使用する Windows キットを指定します。指定するキットは、このツールを実行しているシステム上に存在している必要があります。指定可能な値は、次のとおりです。

WADK80Windows アセスメントおよびデプロイメント キット バージョン8.0 を使用する場合。

WADK81Windows アセスメントおよびデプロイメント キット バージョン8.1 を使用する場合。

WAIK Windows 自動インストール キットを使用する場合。

usmt4x86locationUSMT バージョン 4 (32 ビット) のパスを指定します。これらのファイルは、Vista コンピューターからユーザー・データをマイグレーションし、Windows AIK の以前のインストール済み環境を参照する場合に必要です。

usmt4x64locationUSMT バージョン 4 (64 ビット) のパスを指定します。これらのファイルは、Vista コンピューターからユーザー・データをマイグレーションし、Windows AIK の以前のインストール済み環境を参照する場合に必要です。

usmt301x86locationUSMT バージョン 3 (32 ビット) のパスを指定します。このパラメーターは、Windows XP に対してイメージを再作成する場合にのみ指定する必要があります。それ以外の場合は、すべてオプションです。

usmt301x64locationUSMT バージョン 3 (64 ビット) のパスを指定します。このパラメーター

第 3 章 MDT バンドルとデプロイメント・メディアの管理 33

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は、Windows XP に対してイメージを再作成する場合にのみ指定する必要があります。それ以外の場合は、すべてオプションです。

注: デプロイメントの前に、USMT バージョン 4 および 5 が利用可能であることを確認してください。USMT 5 は Windows ADK インストールに含まれています。Windows Vista に対してイメージを再作成するには、USMT 4 を指定する必要があります。USMT 3 は、Windows XP に対してイメージを再作成する場合のみ必須です。

MDTsources

このセクションでは、DeploymentShare および MDTBundle の作成に使用する、OS

リソース (ISO ファイル) の場所を指定します。任意の数のメディアを指定できますが、結果として生成される MDT バンドルには、OS、アーキテクチャー、およびオペレーティング・システムのサービス・パックごとに最大で 1 つのみが含まれます。Windows XP リソースは言語固有です。

media1OS リソースのインストール・メディア・パスを指定します。parameters.ini ファイル内の例および説明を参照してください。追加のメディア・パスとしては、media2、media3、(以下同様に続く) を使用します。

media1_localeWindows Server 2003 の場合のみ。 Windows Server 2003 インストール・メディアの言語コードを指定します。これは、「media1」キーで示されます。言語コードは、以下の Web アドレスで検索できます。http://msdn.microsoft.com/en-us/library/ms533052(v=vs.85).aspx.

mediaisodirISO イメージを格納するディレクトリーの完全ローカル・パスを指定します。

createmediaonly=yes指定されたメディア項目に対して、OS リソースのみを生成するかどうかを指定します。このパラメーターは、ターゲット・ディレクトリーに OS リソースを格納しますが、MDT バンドルは作成しません。

WinPECustom

WinPECustom セクションでは、このツールによって生成されたプリインストール環境の詳細なカスタマイズを行うことができます。WinPE にカスタム・コンテンツを配置し、WinPE シーケンスの最初と最後にコマンドを実行させることができます。次のパラメーターを指定できます。

sourcePathWindows PE にコピーされるパス。

destinationFolderカスタム・コンテンツを含む Windows PE のルート・フォルダー。

preCommandWinPE シーケンスの開始前に実行されるオプションのコマンド。

postCommandリブート前に実行するオプションのコマンド。

34 IBM Endpoint Manager: OS Deployment V3.4ユーザーズ・ガイド

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sourcePath=C:¥customContentdestinationFolder=customScriptpreCommand=call X:¥customScript¥prerun.batpostCommand=call X:¥customScript¥postrun.bat

この例のパラメーターは、C:¥customContent のすべてのファイルをコピーして、Windows PE が X:¥customScript. の下にこれらのファイルを保持するようにします。

call X:¥customScript¥prerun.bat は、タスクの実行前に呼び出されます。

call X:¥customScript¥postrun.bat は、タスクの実行後に呼び出されます。

xpMassStoragex86

このセクションでは、Windows XP x86 大容量ストレージ・ドライバーを指定できます。Windows XP の標準では装備されていない大容量ストレージ・ドライバーを必要とするコンピューターに Windows XP イメージをデプロイするには、イメージ取得時にこれらのドライバーをイメージに追加する必要があります。このセクションで指定されたドライバーは、イメージ取得前に Windows XP x86 コンピューターに自動でインストールされます。

locationx86 用の XP 大容量ストレージ・ドライバーを格納するディレクトリー。x86 に適用可能なデバイス ID のみが追加されます。それ以外は、通知なしでスキップされます。

force x64 のデバイス ID も追加されるよう強制します。

xpMassStoragex64

このセクションでは、Windows XP x64 大容量ストレージ・ドライバーを指定できます。Windows XP の標準では装備されていない大容量ストレージ・ドライバーを必要とするコンピューターに Windows XP イメージをデプロイするには、イメージ取得時にこれらのドライバーをイメージに追加する必要があります。このセクションで指定されたドライバーは、イメージ取得前に Windows XP x64 コンピューターに自動でインストールされます。

locationx64 用の XP 大容量ストレージ・ドライバーを格納するディレクトリー。x64 に適用可能なデバイス ID のみが追加されます。それ以外は、通知なしでスキップされます。

force x86 のデバイス ID も追加されるよう強制します。

「MDT バンドルのアップロード」ダッシュボードこのダッシュボードから、デプロイメントに必要な MDT リソース・バンドルと任意のオペレーティング・システム・リソースをアップロードします。

「MDT バンドルのアップロード」ダッシュボードを使用して、以前に作成したMDT リソース・バンドルをアップロードします。デプロイメント・バンドルの作成後に、コンピューターのそのディレクトリーを参照します。この場所からMDTBundle¥Content¥Deploy ディレクトリーのみをアップロードしてください。

第 3 章 MDT バンドルとデプロイメント・メディアの管理 35

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「MDT バンドルのアップロード」をクリックして、ディレクトリーを IBM

Endpoint Manager サーバーにロードし、コンソールを使用してアップロード・プロセスを完了します。

オペレーティング・システム・リソースは、MDT Bundle Creator によってWindows のインストール・メディアから作成されます。これらのリソースは、MDT

Bundle Creator の出力に残して同時にアップロードしたり、別の場所に移動して個別にアップロードしたりすることができます。個別にロードされた OS リソースは、ダッシュボード上では「リソース・タイプ」が「OS リソース」になります。

オペレーティング・システム・リソースは、OS Deployment を使用して管理する予定の各オペレーティング・システム、アーキテクチャー、または Service Pack の組み合わせに必要です。 W7X86SP0 または XPX64SP2 などの個別のリソース・フォルダーを指定して、単一リソースをアップロードすることができます。

注: 個々の OS リソースは MDT Bundle Creator の以前の実行で作成されているはずであり、MDTBundle¥Content¥Deploy¥Operating Systems の下に生成されたDeploy フォルダーにあります。

MDT バンドルのアップロード時に「環境設定」セクションを展開すると、「プリインストール環境の上書き (Overwrite Preinstallation Environments)」オプションを設定できます。以前サーバーにロードされたプリインストール環境を上書きする場合は、「はい」を選択します。デフォルト設定は、「自動」です。デフォルト設定の場合、プリインストール環境が上書きされるのは、アップロードするバージョンが、現在保存されているバージョンと同じかそれ以降のときに限られます。

36 IBM Endpoint Manager: OS Deployment V3.4ユーザーズ・ガイド

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「リソース・タイプ」が「MDT バンドル」である各リソースの場合、バンドルに組み込まれている Windows PE のバージョンが「リソース情報」列に表示されます。

複数の MDT バンドルをアップロードできます。バンドルをアップロードする場合は、名前を指定してそれをデフォルトの MDT バンドルとして設定できます。これらの設定は、MDT バンドルの作成後に編集することもできます。

MDT バンドルのエラーのトラブルシューティングこのトピックには、MDT バンドルの作成プロセスで発生したエラーのトラブルシューティングに役立つ情報が記載されています。解決策や回避策がある場合は、それらも記載されています。

アンチウィルス・プログラムを実行しているときに MDT バンドルのアップロードが失敗する

MDT バンドルの作成中にコンピューターでアンチウィルス・プログラムが実行されている場合、MDT バンドルのアップロード・タスクは rbagent.trc に次のエラー・メッセージを出力して失敗します。2013/10/30 00:19:40] A <ERR>; Command ["C:¥Program Files¥Windows Kits¥8.0¥Assessment and Deployment Kit¥DeploymentTools¥x86¥DISM¥dism.exe" /Image:"C:¥Users¥AALORE 1¥AppData¥Local¥Temp¥tpm_2ACAF972294C2089_1"/Add-Package/PackagePath:"C:¥Program Files¥Windows Kits¥8.0¥Assessment and Deployment Kit¥Windows PreinstallationEnvironment¥x86¥WinPE_OCs¥winpe-setup.cab" /PackagePath:"C:¥Program Files¥Windows Kits¥8.0¥Assessment and Deployment Kit¥WindowsPreinstallation Environment¥x86¥WinPE_OCs¥winpe-setup-client.cab"/PackagePath:"C:¥Program Files¥Windows Kits¥8.0¥Assessment and Deployment Kit¥Windows Preinstallation Environment¥x86¥WinPE_OCs¥winpe-setup-server.cab" /PackagePath:"C:¥Program Files¥WindowsKits¥8.0¥Assessment and Deployment Kit¥Windows Preinstallation Environment¥x86¥WinPE_OCs¥winpe-legacysetup.cab"/PackagePath:"C:¥Program Files¥Windows Kits¥8.0¥Assessment and Deployment Kit¥Windows Preinstallation Environment¥x86¥WinPE_OCs¥winpe-wmi.cab" /English] failedwith exit code 5 in 32.39 seconds2013/10/30 00:19:40] A <ERR>; Command error: Unknown error, Error when installing some packagesin WinPE: Error code (5)2013/10[2013/10/30 00:19:40 A <ERR>;Error raised by AddPackages in load.rbc, line 3618 [:0]2013/10[2013/10/30 00:19:40 A <ERR>;Unknown error (Error when installing some packages in WinPE:Error code (5))

第 3 章 MDT バンドルとデプロイメント・メディアの管理 37

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2013/10[2013/10/30 00:19:40 A <WRN>;(called from MakeWPESoftware (load.rbc:3626))2013/10[2013/10/30 00:19:40 A <WRN>;(called from MakeWPE (load.rbc:3969))2013/10[2013/10/30 00:19:40 A <WRN>;(called from RAD_temmakewpe (load.rbc:4038))2013/10[2013/10/30 00:19:40 A <WRN>;(called from AgentDispatch (rbagent.rbc:4079))2013/10[2013/10/30 00:19:40 A <WRN>;(called from --toplevel-- (rbagent.rbc:4317))2013/10[2013/10/30 00:19:40 A <ERR>;RbAgent command rad-temmakewpe has failed [AGT:4086]

回避策:

MDT Bundle Creator ツールを実行するマシンで、バンドルの作成に必要な時間、アンチウィルス・プログラムを一時的に無効にするか、WAIK または WADK

(dism.exe) プログラムの実行を許可するようにアンチウィルス・プログラムを構成できます。

38 IBM Endpoint Manager: OS Deployment V3.4ユーザーズ・ガイド

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第 4 章 イメージおよびドライバーの管理

「イメージおよびドライバーの管理」ノードには、ターゲットにデプロイするためにドライバーおよびイメージを準備するタスクが含まれています。

ナビゲーション・ツリーの「イメージおよびドライバーの管理」ノードには、ドライバーとイメージの管理、およびイメージのキャプチャーとデプロイを行うためのダッシュボードが含まれています。

デプロイメントにおいてイメージおよびドライバーを管理するプロセスには、以下のタスクが含まれます。

v ドライバーの準備。『ドライバーの用意』を参照してください。

v ドライバーのインポートと管理。 40ページの『ドライバーのインポートおよび管理』を参照してください。

v バインディングの管理。 44ページの『バインディングの管理』を参照してください。

v イメージのキャプチャー。 47ページの『イメージのキャプチャー』を参照してください。

ドライバーの用意インポート用のドライバーを準備するには、それらのドライバーを収集して正しい形式に解凍する必要があります。

最初に、デプロイメント内のモデルに応じたドライバーを収集します。

各ドライバーは解凍された形式でなければなりません。ドライバー・パッケージがアーカイブ形式 (cab または zip) あるいは実行可能ファイルである場合は、パッケ

© Copyright IBM Corp. 2010, 2014 39

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ージの解凍を要求されることがあります。各ドライバーには INF ファイルが必要で、それ自体のフォルダーに格納されている必要があります。

ドライバーの解凍方法にかかわらず、ドライバーのフォルダー階層のサンプルは以下のようになります。

XP 大容量ストレージ・ドライバーの準備と追加

XP 大容量ストレージ・ドライバーはイメージ取得時刻にイメージが取得されるWIM ファイルに含まれている必要があるため、他のすべてのドライバーとは別個に処理する必要があります。これらのドライバーを後で手動で追加することはできません。XP 大容量ストレージ・ドライバーは、INI セクション [xpMassStoragex86]

および [xpMassStoragex64] の下にある parameters.ini ファイルに指定されているバンドル作成プロセス経由でのみ追加できます。新規 XP 大容量ストレージ・ドライバーを追加するときは、必ずこのプロセスを繰り返し、MDT バンドルを再作成して再アップロードする必要があります。

ドライバーのインポートおよび管理「ドライバー・ライブラリー」ダッシュボードを使用して、ドライバーを管理します。ドライバー・ライブラリーには、互換性のあるコンピューター・モデルに基づいて、使用可能なドライバーのリストが表示されます。特定のドライバーの検索、リストされたドライバーの削除、ドライバーのオペレーティング・システムおよびアーキテクチャーの互換性の変更、および新規ドライバーのインポートを実行できます。サポートされるのは、PCI デバイス・ドライバーのみです。

ドライバーは、Windows Preboot Environment に組み込むためにデプロイメント・プロセスで使用され、Windows セットアップに提供されます。

「ドライバー・ライブラリー」ダッシュボードは 2 つのセクションに分かれています。「ドライバー」セクションには使用可能なドライバーがリストされ、下部のセクションには強調表示されたドライバーの詳細が表示されます。

40 IBM Endpoint Manager: OS Deployment V3.4ユーザーズ・ガイド

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「ドライバー」セクションでは、ドライバーを検索したり、ドライバー・ライブラリーにインポートしたりすることができます。ドライバーは、ドライバー名、クラス、およびバージョンごとにライブラリー内に編成されています。

ドライバーの互換性やドライバーのオペレーティング・システムを変更したり、ドライバーを削除したりすると、「ドライバー・ライブラリー」ダッシュボードの上部に保留中の変更を示すメッセージが表示されます。変更をコミットまたはファイナライズするには「変更を保存」または「変更をキャンセル」をクリックします。これにより、自動アクションが作成され、すべてのベア・メタル・サーバーが、ドライバーでの変更内容で更新されます。

「ドライバー」セクションの上部で、デプロイメントで検出されたハードウェア・モデルをフィルターに掛け、そのハードウェア・モデルと互換性のあるドライバーのみを表示することができます。

第 4 章 イメージおよびドライバーの管理 41

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フィルターが空の場合は、「ハードウェア情報」の分析をアクティブにする必要があります。

ドライバーのインポート

ドライバーをインポートするには、以下のステップを実行します。

1. 「ドライバ ライブラリ」ダッシュボードで「ドライバーのインポート」をクリックします。

2. 「ドライバーのインポート」ダイアログで、インポートするドライバーが格納されているフォルダーを参照して選択します。ドライバーのインポート時には、指定フォルダー内のドライバーに対するオペレーティング・システムの互換性を判別できます。これは、互換性のあるオペレーティング・システムを手動で指定するか、互換性のあるオペレーティング・システムをアプリケーションが自動的に判別できるようにすることによって行います。

42 IBM Endpoint Manager: OS Deployment V3.4ユーザーズ・ガイド

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ドライバーのオペレーティング・システムへの割り当てを手動または自動のどちらの方法で行うかを選択したら、「インポート」をクリックしてドライバーの検索と分析を行います。ドライバーの数によっては、プロセスには数分以上かかる場合があります。インポート・プロセスが完了すると、ステータス・ページにドライバーのインポート結果が表示されます。

注:

オペレーティング・システムの互換性を手動で指定して、ドライバーをインポートします。ドライバーが作成される性質上、自動判別を使用すると、間違ったオペレーティング・システムと互換性があるとしてドライバーがリストされる可能性があります。

ドライバーの小さいフォルダーをすべて同時にインポートします。このようにすると、OS の互換性を手動で割り当てる作業をより簡単に行うことができ、必要なドライバーだけをインポートすることができます。不必要なドライバーをインポートすると、デプロイメント処理中に問題が発生することがあります。ドライ

第 4 章 イメージおよびドライバーの管理 43

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バーをインポートする際にメモリー制限があるため、インポートするフォルダーのサイズが使用可能なシステム・メモリーを超えないようにすることが必要です。

サポートされるのは、PCI デバイス・ドライバーのみです。

ドライバーのインポート後にそのドライバーをクリックすると、詳細情報が表示されます。ドライバーが自動的にインポートされた場合でも、オペレーティング・システム互換性を変更することができます。

ドライバーのインポート時には、ドライバーの変更でベア・メタル・サーバーを更新する自動アクションが作成されます。

「ベア・メタル・サーバー上のドライバー・マニフェストの更新」アクションが完了するとすぐに、ドライバーがインポートされます。

注: 共有フォルダーからのドライバーのインポートは、ローカル・フォルダーからインポートする場合より時間がかかることがあります。

バインディングの管理

「ドライバー・ライブラリー」ダッシュボードの「バインディング」タブには、選択したコンピューター・モデルに選択したイメージをデプロイする際に使用するデバイス・ドライバーを表示できます。これは、どのデバイス・ドライバーが欠落しているかを前もって評価し、イメージのデプロイメントが失敗しないようにするのに役立ちます。

メニューから、デプロイするイメージ・ファイルとデプロイ先のハードウェア・モデルを選択します。その後、「ドライバー・バインディング」テーブルが、特定のデバイスに関連付けられているすべてのドライバーのリストと共に自動的に表示されます。

メニューから「WinPE」を選択することで、同じ操作を実行して WinPE のドライバーを検査することができます。

44 IBM Endpoint Manager: OS Deployment V3.4ユーザーズ・ガイド

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「バインド済みドライバー」のステータスの考えられる値は、以下のとおりです。

組み込みデフォルトでデバイスのサポートがイメージに既に組み込まれていることを示します。

ドライバーがリストされています (A driver is listed)このタイプのドライバーが使用されていることを示します。

適用可能なドライバーが見つかりませんでした使用可能なドライバーがないことを示します。この場合、「ドライバー・ライブラリー」タブから、ご使用のデバイス用に該当するドライバーをインポートするようにしてください。

「ドライバー・バインディング」テーブルに表示されるドライバー・バインディングは、編集可能です。以下のいずれかのオプションを選択して、デバイスに対して特定のルールを設定できます。

自動 ドライバーが自動的に選択されます (これはデフォルト・オプションです)。

ドライバーを選択該当するドライバーをリストから選択することができます。

ドライバーを使用しないデバイスにドライバーを関連付けることはできません。

第 4 章 イメージおよびドライバーの管理 45

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「手動バインディングの追加」をクリックして、デバイス ID を提供しないデバイスに対して追加のドライバーを選択します。手動で追加されたデバイス・ドライバーは、オペレーティング・システムのインストール時に OS インストーラーに提供されます。このオプションは、WinPE イメージでは無効です。

46 IBM Endpoint Manager: OS Deployment V3.4ユーザーズ・ガイド

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イメージのキャプチャーイメージのキャプチャーによって、カスタマイズ可能で、ネットワーク内の他のコンピューターに適用できるイメージが作成されます。

イメージのキャプチャーには、一連のタスクが伴います。これらのタスクを実行すると、すべてのコンピューターに適用可能な汎用イメージが作成されます。イメージをキャプチャーするプロセスは、キャプチャー対象のシステムの製品のアクティブ化に影響を及ぼす可能性があります。この問題を回避するために、スナップショット復元機能を持つ仮想マシンからイメージをキャプチャーする必要があります。

キャプチャー・フェーズでは、キャプチャー対象のマシンはワークグループのメンバーでなければならず、ドメイン内のマシンをキャプチャー対象にすることはできません。これは、Sysprep ツールがワークグループ内のマシン上でのみ実行されるためです。

キャプチャーしたイメージは、サーバーのイメージ・ライブラリーにアップロードできるように、ネットワーク共有に保管されます。

キャプチャーしたイメージはファームウェアに依存しないため、BIOS マシンからキャプチャーしたイメージを UEFI マシンに (またはその逆方向に)、イメージ再作成用またはベア・メタル用にデプロイすることができます。

「イメージを取得」ウィザードから、SMB 共有情報の指定およびキャプチャー・オプションの選択を行うことができます。ナビゲーション・ツリーの「イメージおよびドライバーの管理」ノードからウィザードにアクセスします。

イメージ取得ウィザードには以下の 2 つのセクションがあります。

v SMB 共有の情報を指定

v キャプチャ オプションを選択

第 4 章 イメージおよびドライバーの管理 47

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注:

XP オペレーティング・システムのイメージを取得する場合、MDT バンドル作成プロセス中に該当する大容量ストレージ・ドライバーを含めたことを確認する必要があります。これらの大容量ストレージ・ドライバーは、取得した WIM がデプロイされるマシン上の大容量ストレージ・デバイスと互換性がある必要があります。適切な大容量ストレージ・ドライバーがない場合、特に PXE イメージ処理タスク中に、取得されたこの WIM を使用したイメージ処理タスクは失敗する可能性があります。 40ページの『XP 大容量ストレージ・ドライバーの準備と追加』を参照してください。

複数のディスクで Windows 2008 R2 以降のイメージをキャプチャーしたら、参照マシンがリブートされ、2 番目のディスクがオフラインになります。2 番目のディスクのデータを表示するために、そのディスクを再度オンラインにします。

専用のブート・パーティション (BIOS マシンの場合は「システム予約済み」、UEFI マシンの場合は ESP とも呼ばれる) はキャプチャーされますが、デプロイされたマシン上で復元されません。代わりに、デプロイされたマシン上にこれらのパーティションが再作成されます。これにより、ソース・マシンとターゲット・マシン間のファームウェア・アーキテクチャーの任意の組み合わせ (BIOS からBIOS、BIOS から UEFI、UEFI から BIOS、UEFI から UEFI) が可能になります。

48 IBM Endpoint Manager: OS Deployment V3.4ユーザーズ・ガイド

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キャプチャー対象のイメージにリカバリー・パーティションが含まれている場合(Windows 8 マシンや Windows 8.1 UEFI マシンの場合など) は、このパーティションは、イメージ再作成またはベア・メタル・デプロイメント用のパーティション・マッピング・メニューでもリカバリー・パーティションとして認識され、マークが付けられます。

暗号化されたディスクがあるシステム上でのイメージのキャプチャーはサポートされていません。キャプチャーの前に、ディスクの暗号化を解除する必要があります。

SMB 共有の情報を指定

「イメージを取得ウィザード」のこのセクションでは、イメージの宛先を設定したり、リモート・ロギングを有効にしたり、共有場所へのアクセスに使用する資格情報を指定したりすることができます。

デフォルトで、「イメージ取得中に資格情報を入力するプロンプトを表示する」オプションが選択されています。このオプションにより、エンドポイントに資格情報を要求するプロンプトが表示されます。これは、.wim ファイルが保存される直前に表示されます。また、「資格情報を指定します」オプションを選択して、「イメージ保存先フォルダ」およびリモート・ロギングの場所 (該当する場合) にアクセスするために必要な、適切な資格情報を指定することもできます。

「イメージ保存先フォルダー」と「リモート・ロギングの有効化」の両方を指定する場合、資格情報は同じでなければなりません。

注: Endpoint Manager バージョン 9.0 プラットフォームを使用している場合、「9.0暗号化の有効化」を選択すると、「アクションの実行」ダイアログにリストされているコンピューターは V9.0 クライアントによってフィルターに掛けられます。

キャプチャー・オプションの選択コンピューター・イメージをキャプチャーするときのさまざまなオプションを指定できます。

「イメージを取得」ウィザードのこのセクションから、キャプチャーのオペレーティング・システムおよびアーキテクチャーを選択したり、Windows PE ドライバー

第 4 章 イメージおよびドライバーの管理 49

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の場所を指定したり、キャプチャー前にディスクをデフラグまたはチェックしたり、固有のキャプチャーのメモを記録したりできます。

キャプチャーするコンピューターのオペレーティング・システムおよびアーキテクチャーを選択することから始めます。Windows XP の場合、必要な Service Pack も指定する必要があります。

キャプチャー・プロセス中に使用する MDT バンドルを選択します。 MDT バンドルは、どのバンドルが選択済みオペレーティング・システムと互換性があるのかに基づいてフィルターに掛けられます。

単一の .WIM ファイルに複数のパーティションをキャプチャーすることにより、マルチパーティション・マスター・イメージのサポートを有効にできます。複数のパーティションをキャプチャーするには、MDT バンドル 3.1 以降が必要です。

「各種オプション」セクションでは、以下を実行できます。

v 「すべてのパーティションをキャプチャー」にチェック・マークを付けて、複数のパーティションをキャプチャーすることを選択する。

v キャプチャーの前に、対応するオプションを選択して、デフラグを実行するか、ディスクの問題を検査して修復するかを選択する。

v 「拡張エラー検出を無効にする (Disable enhanced error detection)」を選択して、キャプチャー・プロセス中にターゲット・ブート・シーケンスが変更されないようにすることを選択する。このオプションについて詳しくは、 62ページの『エラー検出』を参照してください。

v 使用可能なフィールドにキャプチャーに関するメモを入力する。

キャプチャーに関するすべてのオプションを選択し終えたら、「イメージを取得」をクリックします。「アクションの実行」ダイアログで、キャプチャー対象のコンピューターを指定します。アクションが完了したら、キャプチャーが開始されます。

注: このプロセスは、キャプチャー対象システムの製品のアクティブ化に影響し、その製品が再アクティブ化できない状態になる場合があります。イメージは、スナップショット復元機能を持つ仮想マシンからキャプチャーする必要があります。

50 IBM Endpoint Manager: OS Deployment V3.4ユーザーズ・ガイド

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第 5 章 イメージの再作成

イメージの再作成は、ユーザーの状態をコンピューターに保存し、そのコンピューターに新規イメージをインストールしてから、そのユーザーの状態を復元するプロセスです。

イメージの再作成プロセスでは、ターゲット・システムのディスクの再パーティション化は行われません。コンピューターのイメージを正しく再作成するには、デプロイ対象イメージの「ディスク上のサイズ」以上の使用可能な空きスペースがターゲット・マシン上に存在することを確認してください。

コンピューターのイメージを再作成する場合は、オペレーティング・システムをアップグレードすることも、新しいサービス・パックをインストールすることもできますが、アーキテクチャーやオペレーティング・システムをダウングレードすることはできません (64 ビットのイメージを 32 ビットのターゲット上にデプロイしたり、Windows 7 から Windows XP に対してイメージを再作成したりすることはできません)。ただし、32 ビットのイメージを 64 ビットのターゲット上にデプロイすることはできます (ハードウェアでサポートされている場合)。

「イメージ・ライブラリー」ダッシュボードからソース・イメージを選択して、「コンピューターに適用」をクリックします。

このダイアログでは、さまざまな設定やオプションをカスタマイズして、指定した設定でコンピューターのイメージを再作成するデプロイメント・アクションを作成できます。カスタマイズしたオプションは、テンプレートとして保存して、後から再利用できます。エンドポイント管理クライアントにおけるイメージの再作成プロセスでは、必要なすべてのファイルをダウンロードしてカスタマイズする複数のアクションが作成されます。ダウンロードが完了したら、イメージの再作成が開始されます。イメージの再作成プロセスが終了して、新しいオペレーティング・システムが正常に始動すると、エンドポイント管理コンソールにステータスが表示されます。

ウィザードを使用する以外に、「手動」タブを使用して、イメージの再作成に使用される CustomSettings.ini ファイルを編集することもできます。

© Copyright IBM Corp. 2010, 2014 51

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イメージを選択して をクリックすることで、イメージを編集することもできます。「編集イメージ」ウィンドウで、イメージ情報を変更できます。

注: ベア・メタル・プロファイルがイメージから作成される場合、一部のフィールドが変更不可になります。

「パーティションのマッピング」サブセクション (デフォルトでは閉じています) を展開すると、以下の情報が表示されます。

v パーティションのドライブ名。

v パーティションがブート可能であるかどうか。

v パーティションがシステム・パーティションであるかどうか。

v パーティションに関する追加情報 (例えば、パーティションがリカバリー・パーティションであるかどうか)。

v パーティションのサイズ。

52 IBM Endpoint Manager: OS Deployment V3.4ユーザーズ・ガイド

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このサブセクションでは、選択した WIM イメージが適用されるコンピューターのパーティション・マッピングを編集できます。

注: ディスクとパーティションの番号は、共にこのビューでインデックスが 0 になっています。

イメージのインポート「イメージ・ライブラリー」ダッシュボードでは、既存イメージのメタデータをインポート、事前キャッシュ、削除、または変更することで、イメージを管理できます。リストからイメージを選択して、事前キャッシュまたは削除できます。

新規イメージをインポートするには、「イメージのインポート」をクリックします。既存のライブラリー内のイメージをダウンロードまたは編集するには、右にあるアイコンを使用します。

「イメージのインポート」をクリックしてから、コンピューター上のイメージを参照して指定し、「分析」をクリックします。

通常、分析が完了するには数分かかります。完了すると、新たにインポートしたイメージが「イメージ ライブラリ」リストに表示されます。

.wim イメージ・ファイルをインポートする場合は、キャプチャー・フェーズの段階で作成された対応するドライバー・ディスクリプター・ファイル (.driverinfo) とイメージ・ディスクリプター・ファイル (.imageinfo) が同じパスに存在している必要があります。ドライバー・ディスクリプター・ファイルがない場合は、インポー

第 5 章 イメージの再作成 53

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ト・プロセスで自動的に作成されます。イメージ・ディスクリプター・ファイルがない場合は、必須フィールドを指定するように求められます。

注: .wim ファイルに IBM Endpoint Manager クライアントが含まれていない場合は、イメージの再作成プロセス中に IBM Endpoint Manager クライアントがインストールされます。

ソース・イメージを選択

「イメージ名」リストからソース・イメージを選択し、「コンピューターにデプロイ (Deploy to Computer)」をクリックしてウィザードを開きます。

「検索」ボックスを使用して、特定のイメージ名で検索できます。表内の該当する行をクリックして、イメージを選択します。

複数のパーティションの管理

ご使用のソース・イメージが複数のパーティションに分かれている場合は、以下を実行できます。

v 単一の .WIM ファイルに複数のパーティションをキャプチャーし、マルチパーティション・マスター・イメージのサポートを有効にする。

v イメージの再作成中に、キャプチャー対象のパーティションを既存のパーティション内にマップし、ターゲット・パーティションのうち、上書きするものと保持するものを決定する。

v ベア・メタル・デプロイメント中に、作成するパーティションの数と、それらを参照イメージのパーティションにマップする方法を決定する。

v ベア・メタル・デプロイメント中に、ディスクをクリーンアップして再パーティション化するか、あるいは単に一部のパーティションを再フォーマットして、その他は保持するようにするか (例えば、データ・パーティション) を管理者が決定できるようにする。

イメージをコンピューターに適用ターゲット・コンピューターのイメージを再作成するには、このウィザードを使用して、デプロイメント・パラメーターとユーザー設定をカスタマイズします。

「コンピューターへのイメージのデプロイ (Deploy Image to Computer)」ウィザードは、移行設定、各種オプション、および資格情報など、特定のパラメーターを設定します。ウィザードを使用するか手動で、コンピューターにイメージをデプロイできます。

54 IBM Endpoint Manager: OS Deployment V3.4ユーザーズ・ガイド

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手動で進める場合、「手動」タブを選択して、「ウィザード」タブで指定したフィールドから生成される customsettings.ini ファイルを手動で編集します。このファイルを変更すると、「ウィザード」タブのフィールドが編集不可になります。「ウィザード」タブでもう一度変更を行えるようにするには、手動での変更を元に戻す必要があります。

customsettings.ini ファイルの編集を間違うと、イメージ処理中に障害が発生する可能性があります。このファイルの一部の設定は暗号化によって別個に処理されるため、このタブには表示されません。具体的には、以下の設定が該当します。

v DomainAdmin

v JoinDomain

v DomainAdminDomain

v DomainAdminPassword

v MachineObjectOU

これらの値については、「ウィザード」タブでの設定のほうが「手動」タブでの設定よりも優先されます。

ウィザードから、後続のイメージ再作成デプロイメント用に再使用可能なベースラインをオプションで作成できます。

ベースラインからアクションを実行して必要な資格情報を指定すると、複数のアクション・グループが作成され、「アクティビティー」ダッシュボードが新規エントリーで更新されます。

「オプション」を展開してイメージ再作成の設定を編集します。必要な変更が完了したら、テンプレートを保存して、「コンピューターのイメージを再作成」をクリックしてイメージの再作成アクションを作成するか、あるいは「ベースラインの作成」をクリックして再使用可能なベースラインを作成することができます。

重要: 暗号化されたディスクがあるシステムのイメージは、再作成できません。ターゲット・システムにイメージをデプロイする前に、ディスクの暗号化を解除する必要があります。解除しないと、イメージの再作成が失敗します。

以下のセクションでは、「ウィザード」タブの各コンポーネントについての詳細を説明します。

第 5 章 イメージの再作成 55

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セキュア・パスワード転送の設定

サーバーとクライアントで Endpoint Manager バージョン 9.0 以降を使用する場合、暗号化方式を有効にするオプションは「イメージをコンピューターに適用」ウィザードの上部に表示されます。選択肢として、9.0 暗号化を使用する (追加のアクションは不要ですが、「アクションの実行」ダイアログが V9.0 クライアントによってフィルタリングされます)、SSL 暗号化を使用する (公開鍵と秘密鍵を生成する必要があります)、パスワードの暗号化を使用しない、のいずれかを選択することができます。

SSL 暗号化の使用またはプラットフォーム・バージョン 8.2 の使用を選択した場合は、以下の手順を実行する必要があります。

56 IBM Endpoint Manager: OS Deployment V3.4ユーザーズ・ガイド

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「SSL 暗号化の有効化」オプションは、Endpoint Manager バージョン 8.2 の場合のみ必要です。Endpoint Manager サーバーがバージョン9.0 以降である場合、このオプションは「イメージをコンピューターに適用」ウィザードにあります。

1. ナビゲーション・ツリーの「設定」ノードにある「SSL 暗号化分析 (SSL

Encryption Analysis)」をアクティブ化します。「SSL 暗号化分析」は、Endpoint

Manager クライアントのバージョン 8.2 に対するアクションを暗号化する場合のみ必要です。バージョン 9.0 のクライアントの場合は必要ありません。すべてのクライアントがバージョン 9.0 以降である場合、これは必要ありません。

2. セキュア・パスワードを使用して、イメージを再作成するマシン上で「暗号化パスワードの有効化」タスクを実行します。この Fixlet は、ナビゲーション・ツリーの「メンテナンスと設定」ノードにあります。

3. SSL 暗号化を有効にして、イメージを再作成するコンピューターを選択すると、「暗号化されたエンドポイントを選択します」ダイアログが表示されます。リスト内で、イメージをセキュアに再作成するコンピューターにチェック・マークを付けてから、「コンピュータのイメージを再作成」をクリックします。

第 5 章 イメージの再作成 57

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Windows ライセンスのプロダクト キー

有効な Windows ライセンスのプロダクト・キーをこのフィールドに入力します。Windows の複数のコピーをデプロイするには、ボリューム・キーが必要になります。

注: 正しいプロダクト・キーを指定しないと、イメージの再作成ジョブが失敗し、コンピューターがリカバリー不能な状態になる可能性があります。

ユーザー設定の移行イメージの再作成プロセスを開始する前に、システムのユーザー・プロファイルと設定を取得することができます。

「ユーザー設定の移行」機能は、イメージを再作成するシステムから複数のユーザー・プロファイル・ディレクトリーを取得します。ほとんどの場合、プロファイル・データは移行後のシステムに保持されます。ただし、Windows XP からWindows XP への移行で、システムに移行プロファイルを複製するためのディスク・スペースが十分にない場合は、データは「USM オーバーフローの場所 (USM

Overflow Location)」(SMB) にオーバーフローし、イメージ・タスクの完了後にシステムに復元される可能性があります。指定した USM オーバーフローの場所がいっぱいにならないようにするために、複数回の移行を実行してください。

イメージを再作成するコンピューター上で定義されているユーザーと、デプロイするイメージ内に存在しないユーザーは、イメージの再作成が完了したコンピューターにマイグレーションされ、無効に設定されます。これらのユーザーは、管理ツールの「使用可能にする」オプションを使用してもう一度有効にする必要があります。または、マイグレーションしたユーザーをデプロイメント・プロセス時に有効にするには、以下の手順を実行します。

1. イメージ・ライブラリーで、デプロイするイメージを選択して、「コンピューターに適用」をクリックします。

2. 「イメージをコンピューターに適用」ペインで、「オプション」セクションを展開します。

3. 「手動」タブを選択して、「USM 設定 (USM Settings)」までスクロールします。

4. LoadStateArgs パラメーターの値を以下のように変更します。

LoadStateArgs=/lac /lae

リストアされたユーザーのパスワードは空になります。このパスワードは、最初のログオン時に変更する必要があります。

LoadStateArgs パラメーターにこれらの値を追加すると、ソース・オペレーティング・システムで無効になっていたリストアされたユーザーと、デプロイするイメージに存在しないリストアされたユーザーは、最後のオペレーティング・システムで有効になることに注意してください。「手動」タブでユーザー設定を取り込むためのパラメーター (ScanStateArgs) とリストアするためのパラメーター(LoadStateArgs) の値の編集については、 http://technet.microsoft.com/en-us/library/

cc749015%28v=ws.10%29.aspx (ScanState) と http://technet.microsoft.com/en-us/library/

cc766226%28v=ws.10%29.aspx (LoadState) を参照してください。

58 IBM Endpoint Manager: OS Deployment V3.4ユーザーズ・ガイド

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注:

サーバー・クラス・コンピューターのユーザー設定をマイグレーションすることはできません。このコンピューターのイメージを再作成する際には、このオプションは使用不可になります。

「ユーザー状態の移行」の動作および機能は、元のオペレーティング・システム、新しいオペレーティング・システム、またはストレージ・スペース容量によって異なる場合があります。

移行元 / 移行先 Windows XP

Windows

Vista Windows 7 Windows 8 Windows 8.1

Windows XP ローカル・ストレージ・スペースを使用してプロファイルをコピーします

ディスクに対する影響が生じる可能性があります

コンピューターに十分なスペースがない場合は、圧縮ストレージに対してローカル・リレーを使用します(ネットワークへの影響が生じます)

「ハード・リンク」を使用してプロファイルをローカルに移行します

ディスクおよびネットワークに対する影響はありません

「ハード・リンク」を使用してプロファイルをローカルに移行します

ディスクおよびネットワークに対する影響はありません

「ハード・リンク」を使用してプロファイルをローカルに移行します

ディスクおよびネットワークに対する影響はありません

非サポート

Windows

Vista

非サポート 「ハード・リンク」を使用してプロファイルをローカルに移行します

ディスクおよびネットワークに対する影響はありません

「ハード・リンク」を使用してプロファイルをローカルに移行します

ディスクおよびネットワークに対する影響はありません

「ハード・リンク」を使用してプロファイルをローカルに移行します

ディスクおよびネットワークに対する影響はありません

非サポート

第 5 章 イメージの再作成 59

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移行元 / 移行先 Windows XP

Windows

Vista Windows 7 Windows 8 Windows 8.1

Windows 7 非サポート 非サポート 「ハード・リンク」を使用してプロファイルをローカルに移行します

ディスクおよびネットワークに対する影響はありません

「ハード・リンク」を使用してプロファイルをローカルに移行します

ディスクおよびネットワークに対する影響はありません

「ハード・リンク」を使用してプロファイルをローカルに移行します

ディスクおよびネットワークに対する影響はありません

Windows 8 非サポート 非サポート 非サポート 「ハード・リンク」を使用してプロファイルをローカルに移行します

ディスクおよびネットワークに対する影響はありません

「ハード・リンク」を使用してプロファイルをローカルに移行します

ディスクおよびネットワークに対する影響はありません

Windows 8.1 非サポート 非サポート 非サポート 非サポート 「ハード・リンク」を使用してプロファイルをローカルに移行します

ディスクおよびネットワークに対する影響はありません

各種オプション「イメージをコンピューターに適用」ダッシュボードでは、特定の環境のデプロイメントをカスタマイズするための一連のオプションを指定することができます。

デプロイメントで使用される環境固有のオプションを指定するには、ダッシュボードの「各種オプション」セクションを使用します。

60 IBM Endpoint Manager: OS Deployment V3.4ユーザーズ・ガイド

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レジストリー・ファイルでストリングを設定し、IBM Endpoint Manager プラットフォームに対してシステム固有の内容を強調表示するには、「システム・タグ」フィールドを使用します。このフィールドは、例えば、システムのイメージが新しく作成されたことを示す場合があります。指定された値を持つ SystemTag という名前のレジストリー項目は、以下に示すいずれかのキーの下に作成されます。

HKEY_LOCAL_MACHINE¥SOFTWARE¥BigFix¥EnterpriseClient¥ImageInfo

または

HKEY_LOCAL_MACHINE¥SOFTWARE¥Wow6432Node¥BigFix¥EnterpriseClient¥ImageInfo

どちらのキーの下に作成されるかは、マシンのアーキテクチャーによって決まります。その後、SystemTag レジストリー・キーとその値をアクションを適用するための関連度として使用してアクションを作成し、そのアクションの最初のステップとしてそのキーをリセットすると、アクションが 2 回実行されることを防ぐことができます。

注: このフィールドは非推奨です。このフィールドは、後方互換性の目的でのみ保持されています。変数を割り当てて、ネットワーク内のコンピューターまたはコンピューター・グループを識別するには、「クライアント設定」フィールドを使用してください。

デプロイされたコンピューターに割り当てることができる名前付き変数をリストするには、「クライアント設定」フィールドを使用します。このフィールドは、コンピューターのネットワークを編成する場合に便利な方法で、グループや個々のコンピューターを識別する場合にも役立ちます。割り当てた値を「ラベル」として使用して、特定の役割を持つコンピューターを識別したり、Fixlet アクションや Fixlet

関連度でフィルターとして使用して、特定のアクションを除外したりすることができます。デプロイメントが終了したら、指定されたコンピューターを選択して「コンピューター設定の編集」をクリックすると、割り当てた値を IBM Endpoint

Manager コンソールで表示することができます。設定は「カスタム設定」の下にリストされます。

以下に例を示します。

depts:humanresources を指定すると、指定された値 (humanresources) を持つ「depts」という名前の項目が、マシンのアーキテクチャーに応じて、レジストリー・ファイルのHKEY_LOCAL_MACHINE¥SOFTWARE¥BigFix¥EnterpriseClient¥Settings¥Client キーま

第 5 章 イメージの再作成 61

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たはHKEY_LOCAL_MACHINE¥SOFTWARE¥Wow6432Node¥BigFix¥EnterpriseClient¥Settings¥Client

キーの下に作成されます。

その後、以下の例のように、この設定でターゲットに対するアクションを書き込むことができます。

// "depts:humanresources"if {value of setting "depts" of client = "humanresources"}

.... action to perform ....endif

Emeryville 支社 や会計部門 など、役割固有のベースラインを使用してシステムのタグ付けを行うことができます。ベースラインに関連した固有のソフトウェア・アプリケーション (リモート・ユーザー用の VPN や会計担当者用の財務ソフトウェアなど) をインストールできます。

注: システムの移行時に、既存のクライアント設定が新規オペレーティング・システムで復元されます。この機能を使用すると、新規クライアント設定を使用した拡張を行うことができます。

OS Deployment では、役割固有のベースラインがサポートされます。このベースラインにより、管理者はユーザー定義のタグに基づいてデプロイメントを対象化できます。ユーザーは、タグを使用するベースラインを設定できます。例えば、「Emeryville=1」および「Accounting=1」を使用して新しいイメージのシステムをタグ付けした場合は、Emeryville 支社の会計グループをサポートするベースラインは以下の関連を使用します。

value of setting "Location" of client = "Emeryville"ANDvalue of setting "Group" of client = "Accounting"

システムをあるオペレーティング・システムから別のオペレーティング・システムに移行した場合、OS Deployment は、以前のオペレーティング・システムで設定されたクライアント設定を保持します。

エラー検出

OS Deployment は、キャプチャー、イメージの再作成、ベア・メタル・デプロイメントにおいて実行される操作のモニターと追跡を行うために、ターゲット・マシンのブート・シーケンスを変更します。これを行うために、ブート・エラーやその他の例外 (システム・クラッシュ、起動失敗、無限ループなど) を検出して処理するようにマスター・ブート・レコード (MBR) がフックされます。

「拡張エラー検出を無効にする (Disable enhanced error detection)」にチェック・マークを付けると、これらの操作中にブート・シーケンスが変更されないようにすることを選択できます。

エラー検出を無効にした場合は、特定のターゲットの設定や企業ポリシーへの干渉を避けるために、ブート・シーケンスへの変更が禁止されます。このオプションにチェック・マークを付けても、デプロイメント・プロセスのフローと結果には影響がありません。

62 IBM Endpoint Manager: OS Deployment V3.4ユーザーズ・ガイド

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パーティションのマッピング

「パーティション・マッピングの編集」をクリックして、必要に応じてデプロイメントのためのパーティション・レイアウトを選択します。

「パーティション・エディター」で、WIM イメージに含まれているパーティションが、ターゲット・コンピューター上に存在するパーティションに関連付けられます。キャプチャー対象のパーティションを既存のパーティション内にマップし、ターゲット・パーティションのうち、上書きするものと保持するものを決定します。

物理ディスク上で以前に作成されたパーティションを維持できます。これらは、新規関連の作成後も保持されます。

「WIM インデックス」列には、ターゲット・マシンのパーティションにマップするキャプチャー対象イメージのパーティションが示されます。このパーティションは、対応する列の「ディスク番号」と「パーティション番号」によって示されます。

「情報」列には、パーティションに関する追加情報 (そのパーティションがリカバリー・パーティションであるかどうかなど) が表示されます。

「WIM インデックス」列のアスタリスク (*) は、キャプチャー対象イメージ内のこのパーティションがキャプチャー時にブート可能としてマークされたことを示します。このパーティションを削除すると、自動的にシステム・パーティションがブート可能として設定されます。

例えば、Windows XP (単一パーティションを備えたデフォルトのインストール済み環境) から Windows 7 (ブート・パーティションとシステム・パーティションが別々に存在) へとターゲットのイメージを再作成するときは、キャプチャー対象のWindows 7 イメージからブート・パーティションを削除する必要があります。この後、自動的にシステム・パーティションはブート可能としてマークされます。

第 5 章 イメージの再作成 63

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イメージの再作成プロセスにおいて、キャプチャー対象イメージ内のパーティションの数が、ターゲット・マシン上に存在するパーティションの数よりも多い場合は、検証が失敗します。これは、システム・パーティションとブート・パーティションのマップ方法に関係なく、そのような結果になります。イメージの再作成プロセスでは、ターゲット・マシンは再パーティション化されないため、マップされるパーティションの数は、ターゲット上で定義されているパーティションの数よりも多くならないようにする必要があります。そうしないと、検証ステップとイメージの再作成プロセスがどちらも失敗します。

ターゲットに送信するパーティションの数が、ターゲットに存在する実際のパーティションの数より少ない場合、検証結果は、イメージ内のパーティションがターゲットのディスクおよびパーティションにどのようにマップされるかに応じて変化します。

イメージを再作成して、キャプチャー対象イメージからマップされるパーティションの数が、ターゲット上の実際のパーティションの数に等しいかを確認することを強くお勧めします。

「WIM インデックス」列でダッシュ文字 (-) を選択して、WIM の指定されたパーティションでターゲット・パーティションが上書きされないようにすることもできます。例えば、上書きされたくないデータ・パーティションが Windows XP ターゲット・マシン上に存在する場合は、以下のパネルに示すように、「WIM インデックス」列でダッシュ (-) 文字を選択してパーティション・マッピングを変更する必要があります。これにより、対応するターゲット・パーティション上に WIM イメージのパーティションが転送されなくなります。

64 IBM Endpoint Manager: OS Deployment V3.4ユーザーズ・ガイド

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イメージ再作成のターゲットが UEFI マシンである場合は、WIM におけるブート可能なパーティションとシステム・パーティションのマッピング方法に関わらず、常に、独立したブート・パーティションを実行時に使用することができます。

完了したら、「マッピングの検証」をクリックして、関連を検証します。

注: BIOS マシンのみ、最大 4 つのパーティション (プライマリー) が同じディスク上でサポートされます。イメージはファームウェアに依存しないため、同じディスク上に 4 つを超えるパーティションを定義できますが、そのようなイメージのデプロイメントは BIOS マシン上で失敗します。この制約は UEFI マシンには適用されません。

共有場所

リモート・ロギングでは、キャプチャーまたはイメージの再作成後にログ・ファイルがコピーされるネットワーク上の場所を指定します。この機能を使用するには、「有効化」ボックスをクリックし、ロギングの場所を参照して割り当てます。

USM オーバーフローでは、エンドポイント上のスペースが不足している場合にユーザー・ファイルを移行する先のネットワーク上の場所を指定します。これが行われるのは、Windows XP から Windows XP への移行時のみです。この機能を使用するには、「有効化」ボックスをクリックし、オーバーフローの場所を参照して割り当てます。

共有場所の資格情報

ユーザーが共有場所にアクセスするためのユーザー名とパスワードの資格情報を入力します。リモート・ロギングと USM オーバーフローを両方とも使用する場合、資格情報は同じでなければなりません。

第 5 章 イメージの再作成 65

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ドメイン資格情報

デプロイメントの後、コンピューターをワークグループ、新規ドメイン、または既存ドメインに参加させることができます。

ワークグループコンピューターをワークグループに参加させるために、ワークグループの名前を指定します。

ドメインの指定コンピューターをドメインに参加させるために、ドメインの名前とドメイン参加特権を備えた資格情報を指定します。ドメイン名には、すべての英数字を使用することができます。ただし、以下の文字を使用することはできません。

backslash (¥)slash mark (/)colon (:)asterisk (*)question mark (?)quotation mark (")less than sign (<)greater than sign (>)vertical bar (|)

名前にはピリオド (.) を使用することができます。ただし、名前の先頭にピリオドを指定することはできません。Active Directory ドメインでピリオドを使用することはできません。NetBIOS 名にピリオドが含まれているドメインをアップグレードする場合は、そのドメインを新しいドメイン構造に移行することによって名前を変更してください。新しいドメイン名では、ピリオドを使用しないでください。MyDom や MyDom.MyCompany.com などのDNS ドメイン名を指定することもできます。

既存のドメイン以前のオペレーティング・システムからドメイン設定を移行するために、該当するドメイン参加資格情報を入力します。

OU の指定Active Directory の組織単位にコンピューターを結合するには、結合するOU の Active Directory の絶対パス名を指定します。次に、ドメイン参加特権を持つユーザー資格情報を指定します。

以下に例を示します。

OU=MyOu,DC=MyDom,DC=MyCompany,DC=com

外字を含むすべての文字が許可されます。管理しやすいように、組織単位(OU) の目的を示す短い OU 名を使用することをお勧めします。

注: ワークグループおよびドメイン・ネームに OU 設定を指定することはできません。既に説明したように、ドメイン参加資格情報は、ドメイン名として指定することも、DNS ドメイン名として指定することもできます。ドメインをユーザー名の一部として指定しなかった場合は、参加するドメインの名前が使用されます。[email protected] などの形式は許可されていません。

66 IBM Endpoint Manager: OS Deployment V3.4ユーザーズ・ガイド

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ウィザードで指定した値は CustomSettings.ini ファイルに保管され、以下のようにマップされます。

表 4. CustomSettings.ini ファイルでのドメイン資格情報の値マッピング

ウィザードのフィールドCustomSettings.ini ファイル内の対応するプロパティー

ワークグループ/ドメイン名 JoinDomain

結合する組織単位 (OU) MachineObjectOU

ユーザー名 (ドメイン¥ユーザー・ログイン名)

DomainAdminDomain および DomainAdmin

パスワード DomainAdminPassword

IBM Endpoint Manager は、Microsoft Deployment Toolkit (MDT) を使用してドメイン参加を実行します。デプロイメントには、ライト・タッチ・インストール (LTI)

が使用されます。LTI は、スクリプトと構成ファイル (CustomSettings.ini) の共通セットを使用して、ターゲット・コンピューターをデプロイします。 IBM Endpoint

Manager は、MDT デプロイメント・プロセスで使用される CustomSettings.ini ファイルを変更することにより、ドメイン参加プロセスを自動化します。ユーザーが指定してファイルに保管された設定はウィンドウ設定プログラムによって解析され、システムはデプロイメント・プロセスの初期段階でドメインへの参加を試行します。

CustomSettings.ini ファイル内の以下のプロパティーは、「手動」タブを選択して変更することができます。

表 5. CustomSettings.ini ファイル内のドメイン参加プロパティー

CustomSettings.ini ファイル内のプロパティー 説明

DomainAdmin JoinDomain に指定されているドメインにターゲット・コンピューターを参加させるために使用されるユーザー・アカウント資格情報。 domain¥user_name または[email protected] として指定します。

DomainAdminDomain DomainAdmin に指定されているユーザーの資格情報が定義されるドメイン。

DomainAdminPassword ドメインにコンピューターを参加させるために使用される、DomainAdmin プロパティーに指定されているドメイン管理者アカウントのパスワード。

JoinDomain オペレーティング・システムのデプロイメントが完了してからターゲット・コンピューターが参加するドメイン。これは、ターゲット・コンピューターのコンピューター・アカウントが作成されるドメインです。このフィールドでは、英数字、ハイフン (-)、下線 (_)

を使用することができます。ブランクやスペースは使用できません。

第 5 章 イメージの再作成 67

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表 5. CustomSettings.ini ファイル内のドメイン参加プロパティー (続き)

CustomSettings.ini ファイル内のプロパティー 説明

MachineObjectOU ターゲット・コンピューターのアカウントが作成されるターゲット・ドメイン内の組織単位 (OU)。

ドメイン資格情報の SSL 暗号化を有効にするには、「SSL 暗号化の有効化」を選択し、ダイアログで対象のコンピューターにチェック・マークを付けます。このダイアログは、BES サポートの「クライアントの暗号化を有効にする」Fixlet によって暗号化が有効になっているコンピューターでフィルタリングされます。「イメージの再作成」をクリックします。「アクションの実行」ダイアログには、前のダイアログで選択したコンピューターが事前に設定されます。選択したすべてのコンピューターに対してアクションを実行する必要があります。

テンプレートとして保存

テンプレートを保存すると、選択したすべての入力フィールドとオプションが保存され、後で使用できるようになります。

「共有」プライバシーで保存されたテンプレートは、IBM End Manager のすべてのコンソール・オペレーターが表示して使用することができます。「プライベート」プライバシーで保存されたテンプレートは、そのテンプレートを作成したオペレーターだけが表示することができます。あるテンプレートを保存するときにデフォル

68 IBM Endpoint Manager: OS Deployment V3.4ユーザーズ・ガイド

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ト・テンプレート名を使用すると、デフォルト・テンプレートが上書きされます。このテンプレートを削除すると、元のデフォルトのテンプレートが復元されます。

第 5 章 イメージの再作成 69

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70 IBM Endpoint Manager: OS Deployment V3.4ユーザーズ・ガイド

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第 6 章 ベア・メタル・デプロイメント

Tivoli Provisioning Manager for OS Deployment PXE サーバー、およびそれらのサーバーに存在するベア・メタル・プロファイルを管理できます。

Tivoli Provisioning Manager for OS Deployment サーバーをエンドポイント管理環境内のリレーにインストールして、当該サーバー上でベア・メタル・デプロイメント用のプロファイルを作成します。

「イメージ・ライブラリー」ダッシュボードからベア・メタル・プロファイルを作成できます。これらのプロファイルは、次に OS Deployment PXE サーバーに送信され、格納されます。 PXE がブートし、管理対象 PXE サーバーに接続するコンピューターはすべて、そのプロファイルをイメージ・ライブラリーまたは「ベア・メタル・サーバー・マネージャー」ダッシュボードから選択できます。その後、そのプロファイルがデプロイされ、IBM Endpoint Manager のインフラストラクチャーを介して必要なファイルがダウンロードされます。

OS Deployment ベア・メタル・サーバーの管理

「ベア・メタル・サーバー・マネージャー」ダッシュボードは、Tivoli Provisioning

Manager for OS Deployment サーバーのインストール、アップグレード、およびアンインストールを管理します。Tivoli Provisioning Manager for OS Deployment 製品について詳しくは、Tivoli Provisioning Manager for OS Deployment インフォメーション・センターを参照してください。

このダッシュボードには、サイトにサブスクライブされているすべての Tivoli

Provisioning Manager for OS Deployment サーバーのリストが表示されます。ベア・メタル・サーバーをインストールするには、OS Deployment サーバー x86 およびx64 のベア・メタル・インストーラーをアップロードする必要があります。 Tivoli

Provisioning Manager for OS Deployment ポータルの Fix Central からダウンロードできるサーバー・インストーラーの最新リリースを使用してください。

インストーラーのアップロード後、「インストール」をクリックすると、使用可能な 1 つ以上のリレーでそれを実行できます。これらのリレーが「OS Deployment およびベア・メタル・イメージ」サイトにサブスクライブされているようにしてください。

© Copyright IBM Corp. 2010, 2014 71

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Endpoint Manager バージョン 9.0 以降を使用している場合、使用可能なコンピューターで SSL 暗号化は必要ありません。

Endpoint Manager バージョン 8.2 プラットフォームを使用している場合、インストール用に使用可能なコンピューターは、「SSL 暗号化」が有効になっているリレーです。

ライセンス条件に同意して、OS Deployment サーバーをインストールする場所を指定します。インストールする前に、OS Deployment サーバーにログインするためのユーザー名とパスワードを入力する必要があります。

注: ベア・メタル・サーバーが最小の必須バージョンを満たさない場合、ダッシュボードの一部の機能が制限されます。新規 MDT バンドルのインポート、ドライバーのインポートまたは変更など、ベア・メタル・サーバーでリソースを変更すると、アクションが自動的に生成されてサーバーが更新されます。

いずれかのリソースが期限切れの場合、警告が表示されます。 をクリックすると、サーバーのリソースが同期されます。

重要: 「ベア・メタル・サーバー・マネージャー」ダッシュボードから Tivoli

Provisioning Manager for OS Deployment サーバーをインストールしたら、IBM

Endpoint Manager のインフラストラクチャーを使用して、IBM Endpoint Manager

コンソールから、プロファイルおよびベア・メタル・デプロイメントを作成および管理することを選択できます。あるいは Tivoli Provisioning Manager for OS

Deployment スタンドアロン製品を使用することもできますが、両方を使用して同じデプロイメント・オブジェクトを管理することはできません。

72 IBM Endpoint Manager: OS Deployment V3.4ユーザーズ・ガイド

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ダッシュボードの「ベア・メタル・プロファイル」セクションに、ベア・メタルサーバーで使用できるプロファイルがリストされます。「キャッシュ済み (cached)」列には、選択したプロファイルに関連する WIM イメージがリレーにキャッシュされているかどうかが表示されます。緑のチェック・マークは、対応するイメージが現在リレーにキャッシュされていることを示します。黄色の警告アイコンは、対応する WIM イメージがリレーにキャッシュされておらず、プロファイルの最初のデプロイ時にコピーされることを示します。赤枠の三角形は、イメージのキャッシュ状況を判別できないことを示します。

インストールされている OS Deployment サーバー上のサービスのステータスを表示

するには、リストからサーバーを選択し、 をクリックして現在の設定を表示または変更します。

ベア・メタル・サーバーの始動、停止、再始動を実行でき、エラーがログに記録されている場合は、そのエラーを表示できます。

ベア・メタル・プロファイルを初めてデプロイすると、プロファイルにリンクされている WIM イメージがリレーにキャッシュ (コピー) されます。ネットワーク・トラフィックが低速になっている場合、キャッシュ処理に時間がかかり、ベア・メタル・プロファイルのデプロイメントが失敗する可能性があります。デフォルトのタイムアウト値は bom.trc ファイルに定義されています。この値は、「リレー・ダウンローダーのタイムアウト (Relay Downloader Timeout)」フィールドで変更することができます。イメージがキャッシュされていない場合に、エンドポイント管理

第 6 章 ベア・メタル・デプロイメント 73

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サーバーからリレーにイメージをダウンロードするための最大秒数を定義することができます。ベア・メタル・サーバーでこの値を更新するには、「同期」をクリックします。

インストールまたはアンインストールの失敗後のクリーンアップ

リレーへの OS Deployment サーバーのインストールまたはアンインストールが失敗した場合、「システム・ライフサイクル」ドメインから「ベア・メタル・サーバーのクリーンアップ (Bare Metal Server Clean Up)」ポスト・アンインストールまたはインストール失敗タスク (ID 134) を実行できます。このタスクは、失敗の発生後にシステムで不整合が発生するのを避ける場合のみ使用してください。または、インストール・タスクやアンインストール・タスクの処理が完了していない場合のみ使用してください。

注:

このタスクにより、SQL Express データベースがターゲット・システムから削除されます。このデータベースを他のアプリケーションが使用している場合は、このタスクを実行しないでください。「ベア・メタル OS Deployment サーバー・マネージャー」ダッシュボードで「インストール済み」とリストされている OS Deployment

サーバーに対しては、このタスクを実行しないでください。このようなサーバーの場合は、最初にアンインストール・アクションを実行する必要があります。

ベア・メタル・プロファイルの作成「イメージ・ライブラリー」ダッシュボードからベア・メタル・プロファイルを作成します。作成したベア・メタル・プロファイルは、サーバーにアップロードできます。

「イメージ ライブラリ」から、以下のようにしてベア・メタル・プロファイルを作成できます。

ベア・メタル・プロファイルを作成する対象イメージを選択し、「ベア・メタル・プロファイルの作成」をクリックします。

74 IBM Endpoint Manager: OS Deployment V3.4ユーザーズ・ガイド

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イメージから取得した情報を含むウィンドウが表示されます。必要な情報を指定します。

第 6 章 ベア・メタル・デプロイメント 75

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「必要なドメイン資格情報 (Required Domain Credentials)」を指定します。フィールド値の説明については、 66ページの『ドメイン資格情報』を参照してください。

ベア・メタル・プロファイルのデプロイメントに使用する「MDT バンドル」を指定します。デプロイするオペレーティング・システムに応じて、使用可能な MDT

バンドルが表示されます。

オプションで「ホスト名を要求するプロンプトをエンド・ユーザーに出す」を選択することで、任意のホスト名をベア・メタル・プロファイル・デプロイメントのターゲットに割り当てることができます。指定するホスト名は、最長 15 文字の英数

76 IBM Endpoint Manager: OS Deployment V3.4ユーザーズ・ガイド

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字にすることができます。ターゲット上で Windows プリインストール環境が開始されると、ホスト名を入力するためのプロンプトが表示されます。

「インストール・パスワード」を入力すると、デプロイメント時にプロファイルが保護されます。保護されたプロファイルは、ターゲットでプロンプトが表示されたときに正しいパスワードを入力した場合のみインストールされます。

「自動インストールのタイムアウト」の値を秒単位で指定すると、カウンターが開始され、指定された時間が経過すると、ターゲット上にプロファイルが自動的にインストールされます。

「イメージ・セットアップのタイムアウト (Image Setup Timeout)」の値 (秒) も指定できます。タイムアウト値を指定すると、指定した時間が満了したときに WIM

イメージのセットアップが中断されます。このオプションは、バージョン 7.1.1.14

以降の Tivoli Provisioning Manager for OS Deployment サーバーでのみ機能します。

デフォルトでは「ディスクを再パーティション化」チェック・ボックスが選択されています。ターゲット・マシンのディスクの再パーティション化を防ぐには、この選択をクリアします。この場合、指定したパーティションのみが既存のパーティション・レイアウトにデプロイされます。

「拡張エラー検出を無効にする (Disable enhanced error detection)」を選択して、ベア・メタル・デプロイメント時にブート・シーケンスが変更されないようにすることもできます。詳しくは、 62ページの『エラー検出』を参照してください。

ベア・メタル・プロファイルを作成するときは、パーティション・レイアウトを指定できます。「パーティションのマッピング」セクションは 60ページの『各種オプション』の場合と同じですが、ベア・メタル・デプロイメントでは、動作が異なります。パーティションを追加する場合は、パーティションのサイズをパーセンテージで指定することができます。ディスクの再パーティションを選択しなかった場合は、ソース・イメージのパーティションを、ターゲットの物理パーティションに一致するように調整する必要があります。

注: ブート・パーティションのサイズは固定されているため、ブート・パーティションを編集することはできません。

ターゲット・マシンのディスクを再パーティション化することにした場合は、ターゲット・マシンのディスクがフォーマットされ、WIM でマップしたようにパーティションが再作成されます。ターゲット・マシンのディスクを再パーティション化しないことにした場合は、イメージを再作成するパーティションの数について記述されたのと同じルールが適用されます。

ターゲットに送信するパーティションの数が、ターゲット上に存在するパーティションの数より少ない場合、検証結果は、パーティションのマップ方法に応じて異なります。例えば、ターゲットに Windows 7 がインストールされており、ブート可能パーティションとシステム・パーティションが存在するとします。システム・パーティションのみを使用して Windows 7 のカスタマイズ済みベア・メタル・プロファイルをデプロイし、このパーティションをターゲットの最初のパーティション

第 6 章 ベア・メタル・デプロイメント 77

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にマップした場合、デプロイメントは失敗します。プロファイル内のパーティションをターゲットの 2 番目のパーティションにマップした場合、デプロイメントは成功します。

ベア・メタル・プロファイルを UEFI ターゲットにデプロイする場合は、WIM におけるこれらのパーティションのマップ方法に関係なく、専用のブート・パーティション (ESP) がターゲット上に必ず作成されます (システム・パーティションとブート・パーティションは、パーティション・エディターで同じターゲット・パーティション上にマップされます)。

「手動」タブを使用して、CustomSettings.ini ファイルをカスタマイズします。このファイルの一部は暗号化によって別途処理されるため、このタブには表示されません。

78 IBM Endpoint Manager: OS Deployment V3.4ユーザーズ・ガイド

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AdminPassword、DomainAdmin、JoinDomain、DomainAdminDomain、DomainAdminPassword、および MachineObjectOU の設定は暗号化によって別個に処理されるため、「手動」タブには表示されません。これらの値については、「ウィザード」タブの設定のほうが、「手動」タブでの設定よりも優先されます。

注: 適切なテストおよび検証を行わずにこのタブで変更を行うと、悪影響が及ぼされる可能性があります。

第 6 章 ベア・メタル・デプロイメント 79

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プロファイルを作成すると、ダッシュボードの下部にある「ベア・メタル・プロファイル (Bare Metal Profiles)」テーブルに表示されます。イメージを選択すると、そのイメージから作成されたすべてのベア・メタル・プロファイルが表示されます。

アイコンを使用してプロファイルを編集することもできます。変更を保存するとアクションが自動的に生成され、そのプロファイルが含まれるすべてのサーバーでプロファイルが更新されます。プロファイルが含まれるサーバーは存在してもコンソールで使用可能なプロファイルと同期されていない場合、警告が表示され

ます。このアイコン を使用すると再同期できます。

「サーバーに送信 (Send to Server)」をクリックして、サーバーにプロファイルを送信できます。

これにより、すべての有効なベア・メタル・サーバーのアクションが生成されます。

注:

ベア・メタル・サーバーが古いバージョンであるか、暗号化が有効になっていない場合、無効になる可能性があります。

プロファイルが作成されるベア・メタル・サーバーにイメージを事前キャッシュすることをお勧めします。このようにすることで、プロファイルのデプロイを最初に行うときに大容量のファイルをすぐに使用できるようになります。

「イメージ・ライブラリー」の「ベア・メタル・プロファイル」テーブルで「プロファイルが指定されたサーバー」リンクをクリックすると、どのサーバーにプロファイルが存在するのかを確認できます。

80 IBM Endpoint Manager: OS Deployment V3.4ユーザーズ・ガイド

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サーバーにあるプロファイルを選択して「削除」をクリックすることで、プロファイルを削除できます。このプロファイルは、すべてのサーバーからも削除されます。イメージから作成されたプロファイルがある場合、そのイメージを削除することはできません。

DHCP サーバーの構成ターゲットを OS Deployment サーバーに接続する場合、ネットワークによっては、DHCP サーバーを構成しなければならないことがあります。

PXE ブート ROM は、DHCP サーバーを使用して、IP アドレスとその他の基本ネットワーキング情報 (サブネット・マスクやデフォルト・ゲートウェイなど) を取得します。Endpoint Manager for OS Deployment を使用するには、DHCP 構成を変更しなければならない場合があります。通常、これらの変更は、Tivoli Provisioning

Manager for OS Deployment インストーラーで自動的に実行することができます。ただし、手動で変更したり、変更内容を確認したい場合もあります。

以下に示す 3 つの状況のいずれかに対応するように DHCP サーバーを構成することができます。

v DHCP サーバーと OS デプロイメント・サーバーが同じホスト上で稼働していない 場合。

v DHCP サーバーと OS デプロイメント・サーバーが同じホスト上で稼働している 場合。

v PXE ブート・サーバー・ディスカバリーがインストールされた PXE 2.0 インフラストラクチャーが存在し、ディスカバー対象サーバーのリストに Endpoint

Manager for OS Deployment を追加する場合。

注: 以前に DHCP サーバーを別の PXE ブートストラップ用に構成した場合は、既存の DHCP 構成を再利用しないでください。Endpoint Manager for OS Deployment

を実行するホストに対する DHCP オプション 43 と 60 を削除し、このセクションに記載されている手順を実行してください (DHCP サーバーと同じホストでEndpoint Manager for OS Deployment が稼働している場合は、オプション 60 を再度設定する必要があります)。

注: 2 つの異なる OS デプロイメント・サーバーが存在する場合など、DHCP オプション 43 と 60 の両方を設定しなければならない場合もあります。

DHCP サーバーと OS デプロイメント・サーバーが異なるターゲット上に存在し、PXE サーバー・ロケーションに関する情報が不明な場合

以下のアクションを実行します。

v DHCP オプション 43 と 60 が設定されている場合は、それらのオプションを削除します。

v DHCP サーバーが OS デプロイメント・サーバーと同じコンピューター上で稼働していない 場合、DHCP 構成は変更されません。 OS デプロイメント・サーバーは、PXE ブート ROM がネットワーク経由で送信した DHCP パケットを検出し、標準の DHCP ネゴシエーション・プロセスに干渉することなく、PXE パラメーターを提供します。この動作を DHCPProxy と呼びます。

第 6 章 ベア・メタル・デプロイメント 81

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注: 同じ環境内に複数の OS デプロイメント・サーバーが定義されている場合、この構成は許可されません。OS デプロイメント・サーバーの WebUI で、DHCP

プロキシー機能が無効 (「サーバー・パラメーター」>「サーバー設定」>「DHCP プロキシー機能を使用不可に設定 = いいえ」(デフォルト値)) になっていることを確認してください。

DHCP サーバーと OS デプロイメント・サーバーが異なるターゲット上に存在し、PXE サーバー・ロケーションに関する情報がわかっている場合

以下のアクションを実行します。

v オプション 60 (クラス ID) を「PXEClient」に設定して、PXE サーバーの場所が既知であることをターゲットに通知します。

v オプション 43 を設定することにより、PXE サーバーが DHCP サーバーと同じコンピューター上には存在していないことを指定し、PXE サーバーのロケーションを正確に指定します。

注: 同じ環境内に複数の OS デプロイメント・サーバーが定義されている場合、この構成は必須です。

注: 一部の UEFI ターゲットは、オプション 43 を正しく処理することができません。これらのターゲットについては、オプション 66 と 67 を設定する必要があります。

オプション 43、60、66、67 の設定について詳しくは、「Tivoli Provisioning

Manager for OS Deployment Installation Guide」の第 4 章『DHCP server

configuration』を参照してください。

DHCP サーバーと OS デプロイメント・サーバーが同じターゲット上に存在する場合

ターゲットに DHCP オプション 60 (クラス ID) を送信するように DHCP サーバーを設定します。オプション 60 が PXEClient に設定されている場合、DHCP サーバーは PXE サーバーの場所を認識しています。オプション 43 が設定されていない場合、PXE サーバーは DHCP サーバーと同じ IP アドレスを保持しています。

オプション 60 の設定について詳しくは、「Tivoli Provisioning Manager for OS

Deployment Installation Guide」の第 4 章『DHCP server configuration』を参照してください。

ベア・メタル・プロファイルのデプロイ

ベア・メタル・プロファイルをターゲットにデプロイするには、F1 や F12 などのホット・キーを押して、ネットワークからターゲットをリブートする必要があります。使用するホット・キーの詳細については、使用しているコンピューターのマニュアルを参照してください。ネットワークからリブートを実行する前に、DHCP サーバーが構成されている必要があります。

82 IBM Endpoint Manager: OS Deployment V3.4ユーザーズ・ガイド

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重要: UEFI ターゲットにベア・メタル・プロファイルをデプロイする場合は、ブート・シーケンスで EFI シェルより前にハード・ディスクを配置する必要があります。そうしないと、デプロイメントが正常に完了しません。

ターゲットのリブート中に表示される以下のウィンドウを使用して、IBM Endpoint

Manager コンソールで作成されるベア・メタル・プロファイルの情報に従い、Windows オペレーティング・システムをダウンロードおよびインストールします。

表示されるメニューで、任意の使用可能なプロファイルのインストールを選択することができます。自動デプロイ・プロファイルがリストに表示されている場合、カウントダウンが開始され、プロファイルが自動的にインストールされます。タイムアウトで選択されるものとは異なるプロファイルをインストールするには、プロファイルを選択して、Enter を押します。保護されたプロファイルをインストールするには、必要なパスワードを入力する必要があります。

第 6 章 ベア・メタル・デプロイメント 83

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「バインディング・メニューのキャンセル (Cancel Binding Menu)」をクリックしてターゲットをリブートすると、サーバーで使用できるプロファイルの更新済みリストで、メニューが最新表示されます。バインディング・メニュー・リストにベア・メタル・プロファイルが表示されていない場合、このオプションを使用してターゲットをリブートしてください。

注: ベア・メタル・サーバーで使用できるすべてのプロファイルが、ターゲット・マシンと互換性があるかどうかにかかわらず、バインディング・メニューに表示されます。互換性のないイメージのデプロイメント・タスクは、エラーで終了します(例えば、32 ビット・ハードウェア上での 64 ビット・イメージのデプロイメント、UEFI マシンでサポートされない OS イメージの UEFI ターゲット上でのデプロイメント)。

「再読み込み (5 分ごとに自動) (Reload (Automatic every 5 mins))」をクリックすると、そのターゲットのサーバーに保留中のアクティビティーがあるかどうかを確認できます。アクティビティーがない場合、同じバインディング・メニューが再表示されます。タイムアウトのため、インストールの準備が整っているプロファイルをクリアすると、インストール処理をクリアして停止しても、その 5 分後にこのプロファイルをインストールするためのタスクが再読み込みされます。

ターゲット・プロパティーに基づくベア・メタル・プロファイルのデプロイ

ベア・メタル・プロファイルをデプロイする際、必要に応じて、デプロイメント対象としてターゲットを動的に判断する一連のプロパティーを定義することを選択できます。選択した OS Deployment サーバーのプロファイルに関連付けられるルールにおいて、IP アドレス・リスト、IP アドレス範囲、MAC アドレス・リスト、シリ

84 IBM Endpoint Manager: OS Deployment V3.4ユーザーズ・ガイド

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アル番号リスト、UUID リスト、モデル・リストのようなプロパティーをルールの条件として定義することにより、これらのプロパティーを指定できます。プロファイルに関連付けることができるルールは 1 つだけです。

ルールを保存すると、そのルールが Deployment サーバーにアップロードされます。ターゲットが PXE ブートを実行するときに、ターゲット・プロパティーがルールと照合して評価されます。一致するものが見つかると、そのターゲット用のデプロイメント・タスクが作成されます。一致するものが見つからない場合は、バインディング・メニューが表示されます。ルールの条件の少なくとも 1 つに該当する場合、ターゲットはデプロイメントに適格と判断されます。ルールの有効期限日付を指定することもできます。この日を過ぎると、ルールは有効ではなくなり、ターゲットはこのルールと照合して評価されなくなります。

それぞれのプロファイルについて、関連付けられたルールの有無、およびそのルールのステータスがアクティブか非アクティブかを確認できます。

ルールを作成するには、「ベア・メタル・サーバー・マネージャー」ダッシュボードから以下の手順を実行します。

1. ベア・メタル・プロファイルを選択し、 をクリックして、プロファイルのルールを作成します。「対象とするルールの編集」ウィンドウが表示されます。

「追加」をクリックして、ルールの新しい条件を作成します。

2. 「プロパティー」リストで、ターゲットに対して検証する必要があるプロパティーを選択します。

第 6 章 ベア・メタル・デプロイメント 85

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3. ターゲット・プロパティーの値を指定します。

「OK」をクリックして、条件を保存します。別の条件を追加するには、「追加」をクリックし、別のプロパティーを選択します。

4. 必要に応じて、ルールの有効期限 (デフォルトとは別の日付) を指定できます。リストのターゲット・プロパティー (例えば、MODEL LIST) を選択するときは、ワイルドカードとしてアスタリスク (*) を使用できます。

86 IBM Endpoint Manager: OS Deployment V3.4ユーザーズ・ガイド

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単一の英数字を表すワイルドカードとして、疑問符 (?) を指定することもできます。

有効な値:

IP 範囲 (IP Range)ターゲットの IP アドレス範囲。アドレス範囲の間隔を、ハイフン (-)

で区切って指定します。

IP リスト (IP List)、MAC アドレス・リスト (MAC Address List)、シリアル番号リスト (Serial Number List)、UUID リスト (UUID List)、モデル・リスト(Model List)

1 つ以上の要素をコンマで区切って指定します。

例えば、UUID リストを指定するには、以下のようにします。

564D9938F62C241D43324B5B24A68A0B,564D9938F62C241D43324B5B24A68A0B

ワイルドカードを使用してモデルのリストを指定するには、以下のようにします。

*guest, HP*

完了したら、「ルールをアクティブにする」をクリックして、サーバーにルールをアップロードします。

既存のルールを編集して、新規条件を追加したり、既存の条件を変更したりすることもできます。新規条件を追加するには、「追加」をクリックします。既存の条件を変更するには、条件を選択して「編集」をクリックします。

ターゲットがルールと照合して評価されるのは 1 回だけです。ルールを編集したときに、変更したルールと照合してすべてのターゲットを評価する場合は、「すべて

第 6 章 ベア・メタル・デプロイメント 87

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のターゲットにルールを再適用 (Re-apply rule to all targets)」をクリックします。「ルールのアクティブ化 (Activate Rule)」をクリックして、サーバーに変更内容をアップロードします。

「ルールの非アクティブ化 (De-activate Rule)」をクリックして、ルールを非アクティブにすることを選択できます。ルールが非アクティブになった場合、ルールは引き続き存在しますが、ターゲットはそのルールと照合して評価されません。後で再びルールをアクティブにすることができます。ルールを完全に削除する場合は、「削除」をクリックします。

ルールの変更内容の同期は、ルールの更新、削除、または非アクティブ化を行う際に、コンソールで使用可能なプロファイルと同期が取れていないすべてのサーバーに対して直ちに実行することも、警告が表示されるリソースについてのみ後で実行

することもできます。この再同期を実行するには、 アイコンを使用します。

PXE を使用しない場合のターゲットのブートPXE を使用しない場合は、ご使用のターゲット用にネットワーク・ブート・メディアを作成できます。

BIOS ターゲットと UEFI ターゲットの両方で、ネットワークで PXE を使用しない場合は、ネットワーク・ブート CD、DVD、または USB ドライブを作成してイメージをデプロイすることができます。ベア・メタル・デプロイメント用のネットワーク・ブート・メディアを作成するには、「バンドルおよびメディア・マネージャー (Bundle and Media Manager)」ダッシュボードを使用します。

ネットワーク・ブート・メディアを使用すると、ターゲットは、PXE のない環境でサーバーをブートし、そのサーバーに接続できます。 PXE を使用してターゲットをブートできない場合は、この種のデプロイメントを使用します。詳しくは、 25ページの『デプロイメント・メディアの作成』を参照してください。

88 IBM Endpoint Manager: OS Deployment V3.4ユーザーズ・ガイド

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第 7 章 保守とトラブルシューティング

デプロイメント・アクティビティーをモニターし、例外を修正して、ご使用の環境に特定の構成設定を調整できます。これには、これらの目的で使用できるダッシュボードおよびタスクを使用します。

デプロイメント環境をモニターし、メンテナンスするには、状態チェック・ダッシュボード、「デプロイメント・アクティビティー」ダッシュボード、およびメンテナンスと設定タスクを使用します。例外が発生したときは、特定のエラー・メッセージがログに記録されます。このトピックでは、構成とデプロイメントに関するエラーのトラブルシューティングで使用できるツールの概要について説明し、いくつかの一般的な例外とその回避策を紹介します。「状態チェック」ダッシュボードについては、 16ページの『状態チェック・ダッシュボード』を参照してください。

追加のトラブルシューティング情報は、https://www.ibm.com/developerworks/

community/wikis/home?lang=en#!/wiki/Tivoli%20Endpoint%20Manager/page/OSD

%20Troubleshooting の Wiki ページ『OS Deployment Troubleshooting』で参照することができます。

「デプロイメント・アクティビティー (Deployment Activity)」ダッシュボード

「デプロイメント・アクティビティー (Deployment Activity)」ダッシュボードでは、環境内の「イメージの再作成」、「ベア・メタル (Bare Metal)」、および「イメージ取得」アクティビティーのステータスを表示できます。

また、複数の分析を使用して情報を収集することもできます。「アクティビティー・レコード (Activity Records)」グリッドには、個々のアクティビティーとともに、アクティビティーのタイプ、ターゲット・マシン、実行されるタスク、および現在のタスク・ステータスに最も近いステータスなどの重要な情報がリストされます。

タスクの現在のステータスに最も近いものが、ステータスとして表示されます。タスクのタイプによっては正確なステータスが表示されない場合もあります。また、デプロイメント・タスクの特定の段階では、間違ったステータスが表示されることもあります。

© Copyright IBM Corp. 2010, 2014 89

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アクティビティー ID を選択して「削除」をクリックすると、レコードを削除することができます。

レコードをクリックすると、「タスク/失敗の概要」に詳細情報が表示されます。

障害の種類によっては、ドライバー・バインディング・グリッドを使用できます。ドライバー・バインディング・グリッドには、ターゲット・コンピューター上の各ハードウェア・デバイスに使用されているドライバーが表示されます。

90 IBM Endpoint Manager: OS Deployment V3.4ユーザーズ・ガイド

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「関連付けられたドライバー・バインディング・グリッドの変更 (ModifyAssociated Driver Binding Grid)」には、すべてのハードウェア・デバイスに関する追加情報が表示されます。

「ドライバー・バインディング」テーブルに、デバイスに関する詳細情報が表示されます。そのデバイスに何が生じているか、および選択できるドライバーのリストを確認できます。ドライバーをクリックすると、ハードウェア・デバイスに関連付けるドライバーを決定する際に役立つ追加の詳細が表示されます。

デバイスに関連付けるドライバーを変更する場合は、「編集」をクリックします。

場合によっては、ドライバー・バインディング・グリッドが自動的に取得されないことがあります。ドライバー・バインディング・グリッドを使用できる場合は、該当するアクティビティーを選択して、「タスク/失敗の概要」の「障害情報ファイルの追加」をクリックすることで、「アクティビティー・レコード」テーブルに手動で追加できます。

失敗した「イメージの再作成」ジョブと「イメージ取得」ジョブについては、エンドポイントのファイルの場所(C:¥Deploy¥$OEM$¥BigFixOSD¥RBAgent¥osgrid.ini.update とC:¥Deploy¥$OEM$¥BigFixOSD¥RBAgent¥pegrid.ini.update) に、ドライバー・バインディング・グリッドが生成されます。

イメージは正常に再作成されたにもかかわらず、新しいオペレーティング・システム上にドライバーが存在しない場合、バインディング・グリッドは、クライアント・ログ・ディレクトリーの C:¥Program Files¥BigFix Enterprise¥BES

第 7 章 保守とトラブルシューティング 91

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Client¥OSDeploymentBindingGrids¥ または C:¥Program Files¥BigFix

Enterprise¥BES

Client¥__BESData¥__Global¥Logs¥OSDeploymentLogs¥OSDeploymentBindingGrids フォルダーに格納されます。どこでデプロイメントが失敗したかに応じて、該当するグリッドをダッシュボードの対応するアクティビティー・レコードに適用してください。

「ベア・メタル (Bare Metal)」ジョブが失敗した場合、リレー・サーバーのパスC:¥TPMfOS Files¥global¥hostactitiestasknnnnn に、ドライバー・バインディング・グリッドが生成されます。

「メンテナンスと設定」タスク

「メンテナンスと設定」タスクでは、デプロイメントを保守するために実行する必要があるアクションを指定します。リスト内の Fixlet またはタスクが無効になっている場合、それはデプロイメント内のどのコンピューターにも関係がないということです。

ナビゲーション・ツリーで「メンテナンスと設定」をクリックして、タスクまたはFixlet を選択します。Fixlet ごとに、名前をクリックしてから Fixlet ウィンドウの「アクション」ボックス内をクリックして、該当アクションを適用します。

トラブルシューティングに関する情報問題が発生した場合、エラーの修正方法に関する情報が記載された該当するログ・ファイルのメッセージを表示することにより、問題の原因を判断することができます。

デプロイメント失敗のトラブルシューティング用ファイル

デプロイメントに失敗した場合、実行しているシナリオに基づいて次のファイルを分析することで問題をトラブルシューティングできます。

92 IBM Endpoint Manager: OS Deployment V3.4ユーザーズ・ガイド

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表 6. デプロイメント失敗の問題判別用ファイル

ファイル名 パス シナリオ

v peresult.ini

v pegrid.ini.update

v rbagent.trc

v osresult.ini

v osgrid.ini.update

C:¥Program Files¥BigFix

Enterprise¥BES

Client¥__BESData¥__Global¥

Logs¥OSDeploymentLogs¥

OSDeploymentBindingGrids

(ターゲット・ワークステーション上)

イメージの再作成は成功しましたが、ドライバーが新しいオペレーティング・システムにありません。指定された場所に Windows PE バインディング・グリッドがあります。

v peresult.ini

v pegrid.ini.update

v rbagent.trc

v osresult.ini

v osgrid.ini.update

C:¥Deploy¥$OEM$¥

BigFixOSD¥RBAgent (イメージの再作成用のターゲット・ワークステーション上)

C:¥Deploy¥$OEM$¥

BigFixOSD¥RBAgent (イメージの再作成用のターゲット・ワークステーション上)

v bomnn-peresults.ini

v bomnn-pegrid.ini.update

v bomnn.trc

v bomnn-osresult.ini

v bomnn-osgrid.ini.update

C:¥TPMfOS Files¥global¥

hostactitiestasknnnnn (ベア・メタルのリレー・サーバー上)

ベア・メタル・ジョブが失敗しました。生成されたドライバー・バインディング・グリッドは、指定された場所のエンドポイントにあります。

OSD ログ・ファイル C:¥TPMfOS Files¥logs (ベア・メタルのリレー・サーバー上)

OSD PXE コンポーネント・ログ

Windows セットアップ時の問題判別用ファイル

イメージの再作成プロセスとベア・メタルのデプロイメントにおいて、Windows セットアップのインストール時と新しいオペレーティング・システムの構成時にエラーが発生する場合があります。Windows セットアップ・フェーズで発生したエラーのトラブルシューティングを行うには、以下の場所にあるログ・ファイルを確認してください。

C:¥Windows¥PantherC:¥Windows¥Panther¥setuperr.logC:¥Windows¥Panther¥miglog.xmlC:¥Windows¥Panther¥PreGatherPnPList.logC:¥Windows¥setupact.logC:¥Windows¥setuperr.logC:¥WINDOWS¥INF¥setupapi.dev.logC:¥WINDOWS¥INF¥setupapi.app.logC:¥WINDOWS¥Performance¥Winsat¥winsat.log

デプロイメント・メディアの作成に関する問題の判別

デプロイメント・メディアの作成時にエラーが発生した場合は、以下のファイルを確認します。

v IBM Endpoint Manager コンソールで、選択したターゲット上で実行されたGenerateDeploymentMedia アクション情報を確認します。

第 7 章 保守とトラブルシューティング 93

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v 選択したターゲットが OS Deployment サーバーの場合は、選択したターゲット・マシン上の %CommonProgramFiles%¥IBM Tivoli (例: C:¥Program

Files¥Common files¥IBM Tivoli) 内の rbagent.log ファイルと rbagent.trc ファイルを調べます。

v 選択したターゲットが OS Deployment サーバーではない場合は、選択したターゲット・マシン上の <IEM Client>¥_BESData¥actionsite¥_Download (例:

C:¥Program

Files¥BigFixEnterprise¥BESClient>¥_BESData¥actionsite¥_Download) 内のrbagent.log ファイルと rbagent.trc ファイルを調べます。

ベア・メタルとイメージ再作成のデプロイメント時におけるJoinDomain エラーのトラブルシューティング

ターゲットがドメインに参加する際に発生した障害は、リカバリー不能なエラーではありません。デプロイメントは正常に実行されます。ターゲットがドメインに参加できない場合は、c:¥Windows¥Temp|Deployment Logs¥ZTIDomainJoin.log ファイルで “RC=” というストリングを検索して、問題の原因を特定してください。

最も頻繁に発生する JoinDomain エラーを以下に示します。

Case 2 Explanation = "Missing OU"Case 5 Explanation = "Access denied"Case 53 Explanation = "Network path not found"Case 87 Explanation = "Parameter incorrect"Case 254 Explanation = "The specified extended attribute name was invalid." ->probably the specified OU (organizational Unit) parameter is incorrect or OU doesn’t existCase 1326 Explanation = "Logon failure, user or pass"Case 1355 Explanation = "The specified domain either does not exist or could not be contacted."-> probably there is a DHCP/DNS configuration errorCase 1909 Explanation = "User account locked out"Case 2224 Explanation = "Computer Account allready exists"Case 2691 Explanation = "Allready joined"

エラー・コードについては、http://msdn.microsoft.com/en-us/library/ms681381

%28v=vs.85%29.aspx を参照してください。

問題および制限既知の問題と制限のトラブルシューティングを行い、その問題と制限に関する情報を収集することができます。解決策または回避策がある場合は、それらも示されています。

ベア・メタル・サーバーのインストールまたはアップグレード時にCPU 使用率が 100% に達する

問題の説明

Endpoint Manager リレー上で Tivoli Provisioning Manager for OS

Deployment をインストールまたはアップグレードすると、そのシステムのCPU 使用率が数分間 100% に達します。これにより、システム・パフォーマンスが大幅に低下し、システム上で実行中のタスクの応答が遅くなることがあります。

解決策/回避策

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この問題は、インストールそれ自体の結果には影響はありません。システム・パフォーマンスへの影響を最小限に抑えるには、速度が重視される他のアクティビティーがリレーで処理されていない時間帯に、ベア・メタル・サーバーをインストールまたはアップグレードすることを計画してください。

第 7 章 保守とトラブルシューティング 95

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96 IBM Endpoint Manager: OS Deployment V3.4ユーザーズ・ガイド

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付録 A. 隔離されたネットワークでの OS Deployment のセットアップ

隔離されたネットワークで「OS Deployment およびベア・メタル・イメージ」サイトを構成することができます。

隔離された環境で「OS Deployment およびベア・メタル・イメージ」サイトをセットアップするには、コンソールがインストールされているマシンと IBM Endpoint

Manager サーバーの Uploads ディレクトリーに特定のファイルを手動でダウンロードして、キャッシュに格納する必要があります。

Endpoint Manager コンソールがインストールされているマシン上:

コンソール・マシンでは、以下にリストされているサイトから以下のファイルをダウンロードして %TEMP%¥OSDeployment に格納する必要があります。このステップは、コンソール・マシンがプロキシーの背後に配置されている場合にも実行する必要があります。

v http://software.bigfix.com/download/osd/rbagent.exe

v http://software.bigfix.com/download/osd/rbagent.pak

v http://software.bigfix.com/download/osd/rbagent64.exe

v http://software.bigfix.com/download/osd/zip.exe

IBM Endpoint Manager サーバー上:

以下にリストされているサイトから以下のファイルをダウンロードし、それぞれの名前を sha1 に変更してから、Uploads ディレクトリーに格納する必要があります。

v http://software.bigfix.com/download/osd/rbagent.exe

v http://software.bigfix.com/download/osd/rbagent.pak

v http://software.bigfix.com/download/osd/rbagent64.exe

v http://software.bigfix.com/download/osd/RelayDownloader-1.1.exe

v http://software.bigfix.com/download/osd/RelayDownloader-1.1-x64.exe

v http://software.bigfix.com/download/osd/getLocaleName-2.0.exe

v http://software.bigfix.com/download/osd/modifyUnattend.exe

v http://software.bigfix.com/download/redist/unzip-6.0.exe

v http://software.bigfix.com/download/redist/unzip32-6.0.exe

v http://software.bigfix.com/download/redist/unzip64-6.0.exe

注: これらの各ファイルの sha1 を探すには、関連度デバッガー (QnA デバッガー)

で以下の関連度式を使用します。

(name of it, sha1 of it) of files of folder "c:¥AirgapOSD"

c:¥AirgapOSD は、ファイルをダウンロードしたフォルダーです。

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付録 B. RAD プロファイルを使用するベア・メタル OS プロビジョニング

イメージ・ライブラリーにインポートする RAD システム・プロファイルを使用して、オペレーティング・システムをデプロイすることができます。

IBM Endpoint Manager for OS Deployment には、RAD システム・プロファイルを使用してベア・メタル・デプロイメントを実行するための一連の Fixlet が用意されています。Tivoli Provisioning Manager for OS Deployment のスタンドアロン・インストールを使用してシステム・プロファイルを作成してから、それらのプロファイルを RAD ファイル形式でエクスポートします。Windows、 Linux、またはVMWare オペレーティング・システムのデプロイメント用のプロファイルを作成することができます。これらのプロファイルには、デプロイメント・スキーマを関連付ける必要があります。必要に応じて、1 つ以上のソフトウェア・モジュールを関連付けこともできます。Endpoint Manager サイドでは、デプロイメントのためにイメージ・ライブラリーに RAD プロファイルをインポートします。

自動化計画にこれらの Fixlet を含めることにより、これらの Fixlet をサーバー自動化環境で使用することもできます。

「OS Deployment およびベア・メタル・イメージ」サイトで「RAD プロファイルを使用した OS のインストール」を展開します。以下の使用可能な Fixlet とタスクが表示されます。

1 つ以上のコンピューターへのオペレーティング・システムのデプロイ (Deploy anoperating system to one or more computers)

この Fixlet は、指定された RAD ベア・メタル・プロファイルを、ベア・メタル・サーバーにまだ登録されていない 1 台以上のコンピューターにデプロイします。

1 つ以上の登録コンピューターへのオペレーティング・システムのデプロイこの Fixlet は、指定された RAD ベア・メタル・プロファイルを、ベア・メタル・サーバーに既に登録されている 1 台以上のコンピューターにデプロイします。

コンピューターをベア・メタル・サーバーに登録 (Register computer with BareMetal Server)

この Fixlet は、新しいコンピューターをベア・メタル・サーバーに登録します。登録するコンピューターごとに、MAC アドレスと、関連するコンピューター名を指定します。

イメージ再作成を許可するためにブート順序を変更この Fixlet は、イメージの再作成を容易にするためにネットワーク上のコンピューターをブートします 。コンピューターのブート順序は、オペレーティング・システムからではなく、ネットワークからコンピューターをブートするように変更されます。この処理は 1 回だけ実行されます。最後に実行されるアクションは、コンピューターの新規リブートです。この操作により、 Tivoli Provisioning Manager for OS Deployment によるコンピューター

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からのイメージのキャプチャーと新規オペレーティング・システムのイメージ再作成を実行できるようになります。ターゲット・コンピューターがEndpoint Manager クライアントの場合、ターゲット・コンピューターはネットワークからリブートされ、ベア・メタル・サーバーによる RAD プロファイルのデプロイを待機します。

注: デプロイメント Fixlet は、ネットワーク経由で PXE ブートするターゲット上でのみ、正常に機能します。

実行用に選択した Fixlet に応じて、以下の 1 つ以上のパラメーターを指定する必要があります。

MAC アドレス:プロビジョニングするコンピューターの MAC アドレス。複数のアドレスを指定する場合は、コンマ区切りリストとして指定します。

コンピューター名:プロビジョニングするコンピューターの名前。複数のコンピューター名を指定する場合は、カンマを使用して各エントリーを区切ります。スペースは含めないでください。

ベア・メタル・プロファイルの名前:インポートされた RAD システム・プロファイルから作成したベア・メタル・プロファイルを選択します。

Wake-On-LAN の使用オプションで、Wake-On-LAN を使用してコンピューターの電源をオンにすることを選択します。

注: デプロイメント Fixlet は、ネットワーク経由で PXE ブートするターゲット上でのみ、正常に機能します。

システム・プロファイルとデプロイメント・スキーマの作成とエクスポートについては、http://pic.dhe.ibm.com/infocenter/tivihelp/v3r1/index.jsp?topic=/

com.ibm.tivoli.tpm.osd.doc/welcome/osdwelcome.htmlを参照してください。

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付録 C. よくある質問

BES Server Plugin Service とは何ですか?

BES Server Plugin Service は、IBM Endpoint Manager サーバーと、BES Upload

Maintenance Service などのサイド・ユーティリティーとの間の通信を容易にします。 BES Server Plugin Service およびセットアップの詳細な説明については、『TEM Server Plugin Service installation and setup』を参照してください。

Upload Maintenance Service とは何ですか? またダッシュボードに「アップロードしています (Upload in Progress)」という警告が表示されるのはなぜですか?

Upload Maintenance Service は、ファイルのアップロードを管理するためのユーティリティーで、IBM Endpoint Manager サーバーでセットアップする必要があります。このサーバー・ユーティリティーを設定すると、サーバーでファイル・ステータスが自動的に更新されます。更新を確認するには、コンソールの最新表示が必要な場合があります。

隔離されたネットワークやプロキシー設定が必要なネットワークで OS Deploymentを使用するにはどうすればよいですか?

隔離されたネットワークやプロキシー設定が必要なネットワークで使用するために必要なファイルをセットアップする方法については、 http://www-01.ibm.com/support/

docview.wss?uid=swg21616689 を参照してください。

ガイドラインを使用して OS Deployment ベア・メタル・サーバーをデプロイするにはどうすればよいですか?

OS Deployment ベア・メタル・サーバーをデプロイする方法については、http://pic.dhe.ibm.com/infocenter/tivihelp/v3r1/index.jsp?topic=

%2Fcom.ibm.tivoli.tpm.osd.doc%2Fdeploy%2Fcosd_getstartimages.html を参照してください。

デプロイメント後のクライアントのバージョンが現行でないのはなぜですか?

デプロイメント後のクライアントのバージョンは、イメージにインストールされているクライアントのバージョンになります。これは、新規バージョンから旧バージョンになることを意味します。イメージにクライアントがインストールされていなかった場合、クライアント・インストーラーが使用されますが、これは、後方互換性が保証される最小バージョンである 8.2 です。デプロイメント後にクライアントを更新しなくて済むようにするには、参照マシン上のキャプチャー対象クライアントのバージョンが最新のものであることを確認してください。

「ドメイン資格情報」セクションには、どのようなタイプのデータを入力できますか?

「ドメイン ユーザー名 (Domain Username)」としては USER またはDOMAIN¥USER の形式を使用できます。「ワークグループ/ドメイン名」として

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は、WORKGROUP NAME または DOMAIN NAME の形式を使用できます。デフォルトの OU/LDAP 設定が適用され、ここで指定することはできません。

カスタム .wim ファイルをインポートするにはどうすればよいですか?

ナビゲーション・ツリーの「イメージの管理」の下で、「イメージ ライブラリ」ダッシュボードからインポートできます。オペレーティング・システム、アーキテクチャー、およびディスク上のサイズを手動で入力できます。

注: この場合、「ディスク上のサイズ」とは、.wim ファイルを解凍したときのサイズを示します。通常このサイズは、実際の .wim ファイルの約 2.5 倍になります。

PE ドライバーはいつ使用できますか?

PE ドライバーは、移行の開始前に、オペレーティング・システム内の PE .wim ファイルに挿入されます。

OS Deployment バージョンでは、複数のパーティションを持つシステムのイメージ再作成がサポートされますか?

はい。複数のパーティションを持つシステムは、Microsoft Deployment Toolkit でサポート可能な範囲内でサポートされます。ただし、パーティションに標準的ではない番号付けがなされている場合、現時点ではサポートされません。

ドライバーのアップロードに失敗したのですが、何が原因でしょうか?

ドライバーのアップロードが失敗する原因として最も多いのは、ドライバーが正しく作成されていなかった (必須フィールドの欠落など) か、プラグ・アンド・プレイ・ドライバーではない場合です。

イメージ再作成アクションの「パート 1」と「パート 2」は何を意味するのですか?

イメージ再作成アクションの「パート 1」は、イメージの再作成に必要なファイルおよびリソースをすべてダウンロードして用意する、複数のアクション・グループ(MAG) です。その後にイメージ再作成プロセスを開始します。「パート 2」は、イメージの再作成タスクの完了後に実行され、必要なクリーンアップ・タスクを行います。

イメージの再作成処理がまだ実行中であるか、失敗したにもかかわらず「イメージの再作成アクション」の「パート 1」が完了したと報告されるのはなぜですか?

最初の複数のアクション・グループの最後の部分によって、IBM Endpoint Manager

クライアントが停止され、イメージの再作成プロセスの後に復元できるように IBM

Endpoint Manager クライアントの状態が正しく保存されます。つまり、イメージ再作成処理が完了し、「パート 2」が実行を開始するまで、IBM Endpoint Manager クライアントはイメージ再作成のステータスを報告しません。「パート 1」のステータスは、イメージ再作成の全体の成功を示すものではなく、処理が正しく開始したことのみを示すものです。

イメージの再作成時に、現在のオペレーティング・システムのアップグレードまたはダウングレードに関する制限がありますか?

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コンピューターのイメージを再作成する場合は、オペレーティング・システムをアップグレードすることも、新しいサービス・パックをインストールすることもできますが、アーキテクチャーやオペレーティング・システムをダウングレードすることはできません (64 ビットのイメージを 32 ビットのターゲット上にデプロイしたり、Windows 7 から Windows XP に対してイメージを再作成したりすることはできません)。ただし、32 ビットのイメージを 64 ビットのターゲット上にデプロイすることはできます (ハードウェアでサポートされている場合)。

Tivoli Provisioning Manager for OS Deployment サーバーを以前のバージョンからアップグレードしています。行う必要のあることはありますか?

以前に Tivoli Provisioning Manager for OS Deployment サーバーに認識されていたターゲットは、場合によっては削除するか「Kernel Free」および「Autoboot」に変更して、PXE のブート時に作成されたベア・メタル・プロファイルが正しく表示されるようにする必要があります。

OS Deployment では、暗号化されたディスクがあるシステムでのキャプチャーおよびイメージの再作成がサポートされていますか?

暗号化されたディスクがあるターゲットでは、イメージの再作成が失敗します。ターゲットでフルディスク暗号化製品を使用する場合、それらのシステムのキャプチャーまたはイメージの再作成の前に、ディスクを暗号化解除する必要があります。

付録 C. よくある質問 103

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付録 D. サポート

この製品の詳細については、以下のリソースを参照してください。

v http://pic.dhe.ibm.com/infocenter/tivihelp/v26r1/topic/com.ibm.tem.doc_9.1/welcome/

welcome.html

v IBM Endpoint Manager のサポート・サイト

v IBM Endpoint Manager Wiki

v 知識ベース

v フォーラムおよびコミュニティー (英語)

© Copyright IBM Corp. 2010, 2014 105

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特記事項

本書は米国 IBM が提供する製品およびサービスについて作成したものです。

本書に記載の製品、サービス、または機能が日本においては提供されていない場合があります。日本で利用可能な製品、サービス、および機能については、日本 IBM

の営業担当員にお尋ねください。本書で IBM 製品、プログラム、またはサービスに言及していても、その IBM 製品、プログラム、またはサービスのみが使用可能であることを意味するものではありません。これらに代えて、IBM の知的所有権を侵害することのない、機能的に同等の製品、プログラム、またはサービスを使用することができます。ただし、IBM 以外の製品とプログラムの操作またはサービスの評価および検証は、お客様の責任で行っていただきます。

IBM は、本書に記載されている内容に関して特許権 (特許出願中のものを含む) を保有している場合があります。本書の提供は、お客様にこれらの特許権について実施権を許諾することを意味するものではありません。実施権についてのお問い合わせは、書面にて下記宛先にお送りください。

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東京都中央区日本橋箱崎町19番21号日本アイ・ビー・エム株式会社法務・知的財産知的財産権ライセンス渉外

以下の保証は、国または地域の法律に沿わない場合は、適用されません。

IBM およびその直接または間接の子会社は、本書を特定物として現存するままの状態で提供し、商品性の保証、特定目的適合性の保証および法律上の瑕疵担保責任を含むすべての明示もしくは黙示の保証責任を負わないものとします。

国または地域によっては、法律の強行規定により、保証責任の制限が禁じられる場合、強行規定の制限を受けるものとします。

この情報には、技術的に不適切な記述や誤植を含む場合があります。本書は定期的に見直され、必要な変更は本書の次版に組み込まれます。IBM は予告なしに、随時、この文書に記載されている製品またはプログラムに対して、改良または変更を行うことがあります。

本書において IBM 以外の Web サイトに言及している場合がありますが、便宜のため記載しただけであり、決してそれらの Web サイトを推奨するものではありません。それらの Web サイトにある資料は、この IBM 製品の資料の一部ではありません。それらの Web サイトは、お客様の責任でご使用ください。

IBM は、お客様が提供するいかなる情報も、お客様に対してなんら義務も負うことのない、自ら適切と信ずる方法で、使用もしくは配布することができるものとします。

© Copyright IBM Corp. 2010, 2014 107

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本プログラムのライセンス保持者で、(i) 独自に作成したプログラムとその他のプログラム (本プログラムを含む) との間での情報交換、および (ii) 交換された情報の相互利用を可能にすることを目的として、本プログラムに関する情報を必要とする方は、下記に連絡してください。

IBM Corporation

2Z4A/101

11400 Burnet Road

Austin, TX 78758 U.S.A.

本プログラムに関する上記の情報は、適切な使用条件の下で使用することができますが、有償の場合もあります。

本書で説明されているライセンス・プログラムまたはその他のライセンス資料は、IBM 所定のプログラム契約の契約条項、IBM プログラムのご使用条件、またはそれと同等の条項に基づいて、IBM より提供されます。

この文書に含まれるいかなるパフォーマンス・データも、管理環境下で決定されたものです。そのため、他の操作環境で得られた結果は、異なる可能性があります。一部の測定が、開発レベルのシステムで行われた可能性がありますが、その測定値が、一般に利用可能なシステムのものと同じである保証はありません。さらに、一部の測定値が、推定値である可能性があります。実際の結果は、異なる可能性があります。お客様は、お客様の特定の環境に適したデータを確かめる必要があります。

IBM 以外の製品に関する情報は、その製品の供給者、出版物、もしくはその他の公に利用可能なソースから入手したものです。 IBM は、それらの製品のテストは行っておりません。したがって、他社製品に関する実行性、互換性、またはその他の要求については確証できません。 IBM 以外の製品の性能に関する質問は、それらの製品の供給者にお願いします。

IBM の将来の方向または意向に関する記述については、予告なしに変更または撤回される場合があり、単に目標を示しているものです。

表示されている IBM の価格は IBM が小売り価格として提示しているもので、現行価格であり、通知なしに変更されるものです。卸価格は、異なる場合があります。

本書はプランニング目的としてのみ記述されています。記述内容は製品が使用可能になる前に変更になる場合があります。

本書には、日常の業務処理で用いられるデータや報告書の例が含まれています。より具体性を与えるために、それらの例には、個人、企業、ブランド、あるいは製品などの名前が含まれている場合があります。これらの名称はすべて架空のものであり、名称や住所が類似する企業が実在しているとしても、それは偶然にすぎません。

著作権使用許諾:

本書には、様々なオペレーティング・プラットフォームでのプログラミング手法を例示するサンプル・アプリケーション・プログラムがソース言語で掲載されています。お客様は、サンプル・プログラムが書かれているオペレーティング・プラット

108 IBM Endpoint Manager: OS Deployment V3.4ユーザーズ・ガイド

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フォームのアプリケーション・プログラミング・インターフェースに準拠したアプリケーション・プログラムの開発、使用、販売、配布を目的として、いかなる形式においても、IBM に対価を支払うことなくこれを複製し、改変し、配布することができます。このサンプル・プログラムは、あらゆる条件下における完全なテストを経ていません。従って IBM は、これらのサンプル・プログラムについて信頼性、利便性もしくは機能性があることをほのめかしたり、保証することはできません。これらのサンプル・プログラムは特定物として現存するままの状態で提供されるものであり、いかなる保証も提供されません。 IBM は、お客様の当該サンプル・プログラムの使用から生ずるいかなる損害に対しても一切の責任を負いません。

この情報をソフトコピーでご覧になっている場合は、写真やカラーの図表は表示されない場合があります。

商標

IBM、IBM ロゴおよび ibm.com は、世界の多くの国で登録された International

Business Machines Corporation の商標です。他の製品名およびサービス名等は、それぞれ IBM または各社の商標である場合があります。現時点での IBM の商標リストについては、http://www.ibm.com/legal/copytrade.shtml をご覧ください。

Adobe、PostScript は、Adobe Systems Incorporated の米国およびその他の国における登録商標または商標です。

IT Infrastructure Library は英国 Office of Government Commerce の一部である the

Central Computer and Telecommunications Agency の登録商標です。

インテル、Intel、Intel ロゴ、Intel Inside、Intel Inside ロゴ、Centrino、Intel Centrino

ロゴ、Celeron、Xeon、Intel SpeedStep、Itanium、および Pentium は、Intel

Corporation または子会社の米国およびその他の国における商標または登録商標です。

Linux は、Linus Torvalds の米国およびその他の国における登録商標です。

Microsoft、Windows、Windows NT および Windows ロゴは、Microsoft Corporation

の米国およびその他の国における商標です。

ITIL は英国 The Minister for the Cabinet Office の登録商標および共同体登録商標であって、米国特許商標庁にて登録されています。

UNIX は The Open Group の米国およびその他の国における登録商標です。

Java™ およびすべての Java 関連の商標およびロゴは Oracle やその関連会社の米国およびその他の国における商標または登録商標です。

Cell Broadband Engine は、Sony Computer Entertainment, Inc. の米国およびその他の国における商標であり、同社の許諾を受けて使用しています。

Linear Tape-Open、LTO、LTO ロゴ、Ultrium、および Ultrium ロゴは、 HP、IBM

Corp. および Quantum の米国およびその他の国における商標です。

特記事項 109

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