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事例集 事例集 平成24年度 コミュニティビジネス地域連携支援体制構築事業 平成24年度 コミュニティビジネス地域連携支援体制構築事業 平成 24 10 平成24年10月 青 森 県 青 森 県 平成24年度あおもりコミュニティビジネス表彰 表彰事業等の紹介

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  • 事例集事例集

    平成24年度あおもりコミュニティビジネス表彰 表彰事業等の紹介

    平成24年度コミュニティビジネス地域連携支援体制構築事業

    平成24年度コミュニティビジネス地域連携支援体制構築事業

    平成24年10月平成24年10月青 森 県青 森 県

    平成24年度コミュニティビジネス地域連携支援体制構築事業

    コミュニティビジネス事例集コミュニティビジネス事例集

    2012年(平成24年)10月発行

    編集・発行元青森県商工労働部地域産業課

    〒030-8570 青森県青森市長島一丁目1番1号    電 話 017-734-9374(直通)         017-722-1111(内線3662) ファクシミリ 017-734-8107    U R L www.pref.aomori.lg.jp/soshiki/shoko/chiikisangyo/index.html

    この印刷物は3,000部作成し、一部当たりの印刷経費は約123円です。

    ュミコ ニ テ

    ネジビ ス平成24年度あおもりコミュニティビジネス表彰 表彰事業等の紹介

    青森県青森県Aomori Prefectural GovernmentAomori Prefectural Government

  • なぜ、今コミュニティビジネスか

    はじめに 皆さんは、お住まいの地域や日頃の生活に満足しておられるでしょうか。また、周りに、生活上の問題を抱えて困っている人の話はありませんか。 例えば、買い物に困っている一人暮らしのお年寄り、孤独な子育てに不安を抱えるお母さん、放課後の居場所を探している子どもたち、空き店舗が多く人通りの少ない商店街、後継者不足に悩む農家と農業の衰退、etc… このような問題が解決されれば、地域は一層明るく豊かで住みよいものとなるはずです。

     コミュニティビジネスとは、このような、地域が抱える課題やニーズをビジネスの手法を用いて解決・充足する事業です。 地域に住む皆さんが主体となり、アイディアと地域の資源を活かして継続的に取り組む、地域社会貢献性のある地域密着型のビジネスです。

     地域課題が多様化・複雑化していく中、行政の限られた予算や人員では、全ての課題に対処していくことは難しくなっています。 このような中、住民が主体となり、地域の関係者との協働により地域課題の解決を目指すコミュニティビジネスの果たす役割は、益々大きくなっていると言えます。

     少子高齢化や人口減少社会の進展に伴い、地域コミュニティの活性化に向けた住民による主体的な取組の必要性が高まっています。このような中、コミュニティビジネスには、地域社会が抱える課題の解決とともに、雇用の創出や創業・起業の促進などの効果が期待されることから、その果たす役割は益々大きくなっています。 県内でも、農商工連携による“売れる”商品づくり、地域資源を活かした体験・滞在型観光の推進、人々の“つながり”の場を提供するカフェの運営など、様々な分野や手法での取組が行われてきています。 県では、これまで、コミュニティビジネスの創業についての相談対応や情報提供のほか、資金面での支援、普及啓発や人材育成などの各種支援策を行ってきました。その一環として、コミュニティビジネスについて周知を図るとともに理解を深めていただくため、平成23年度から、県内事業者の優れた取組を募集し表彰するとともに、様々な機会を設けて事業者の取組をPRしているところです。 本事例集は、平成24年度あおもりコミュニティビジネス表彰で入選した5事業について、各々の概要、解決を目指す地域課題、地域の資源の活用状況、地域の関係者とのネットワーク及び将来像などを取りまとめたものです。 地域で着実に取組を進めている事業者の「思い」や創意工夫した点などを広く知っていただくことにより、コミュニティビジネスでの創業を予定されている方や既に創業された方、あるいは地域課題の解決に向けた取組を模索されている方にとって、次のステップへの展開を考える足掛かりとなり、ひいては本県経済活性化の一助となることを御期待申し上げます。 末筆ながら、本事例集の作成にあたり御協力をいただきました事業者の皆様に感謝申し上げますとともに、今後の一層の御発展を祈念いたします。

     平成24年10月青森県商工労働部長 馬 場 良 夫

    ※コミュニティビジネスとは 地域の課題を、地域住民が主体となり、地域資源を活用して、ビジネスの手法により解決する活動のことをいいます。

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    目 次

    平成24年度あおもりコミュニティビジネス表彰 表彰事業等の紹介

    ○青森県知事賞(最優秀賞)�

     ・生産者と消費者を「食」を通してつなぐコミュニティカフェ交流事業

      企業組合でる・そーれ(五所川原市)�  2

    ○優 秀 賞�

     ・「海の日曜朝市」開催・運営事業

      特定非営利活動法人海の八戸NPO(八戸市)�  4

     ・「おおわに自然村」における循環型農業とグリーンツーリズム事業

      有限会社エコ・ネット(弘前市)�  6

     ・まちづくり循環による地域プロデュースを通じた観光客誘客・地域活性化事業

      特定非営利活動法人ACTY(八戸市)�  8

    ○奨 励 賞�

     ・「小さなショップ田舎の味直売所」の運営を通じた農業者・漁業者等の生活向上と地域活性化事業

      田舎の味推進協議会(八戸市)�  10

    県内のその他のコミュニティビジネスの事例 ・あおもり藍工房(青森市)�  12

     ・株式会社Growth(三沢市)�  12

     ・スマートフットワーク(弘前市)�  13

     ・牛滝まだぁ~る(佐井村)�  13

     ・特定非営利活動法人元気おたすけ隊(つがる市)�  14

     ・特定非営利活動法人あおもりラジオくらぶ(青森市)�  14

     ・特定非営利活動法人なんぶねっと(南部町)�  15

     ・特定非営利活動法人harappa(弘前市)�  15

    平成24年度あおもりコミュニティビジネス表彰 募集要項(抜粋)�  16

    なぜ、今コミュニティビジネスか �  17

    1

  • コ 集例事スネジビィテニュミ

    青森県知事賞(最優秀賞)

    1.事業概要�

    ◦�平成21年4月、津軽鉄道を始めとする地域の関係者の協力を得て、五所川原駅前の空き店舗にコミュニティカフェ「でる・そーれ」を開設。高齢者が気軽に立ち寄れる場として定着しているほか、地元の食材を活かしたメニューの提供や土産品(商標登録商品 「ストーブ列車石炭クッキー」 など)の販売、イベントの開催などにより、地域住民や観光客の交流の場となっている。◦�生産者や地元企業との協働により、様々な自社ブランド商品(津鉄汁、青森シャモロックとまとシチュー、赤~いりんごジュース等)を開発・販売している。また、協力農家との連携や自社農園の活用により、生産者と消費者との交流を通したグリーンツーリズムを進めている。◦�その他、地元の高校生や弘前大学の学生と連携した新商品開発、津軽半島内の市町村の資源を活用したツーリズムなどの事業も展開している。

    2.取組動機・経緯、解決を目指す地域課題とこれまでの成果�

    ◦�平成20年に、地域活動のリーダーらで「つながる絆パーティ」を結成し、地域資源を活用した商品開発などを行った。このプロジェクトが母体となり、『生産者と消費者をつなぎ「食」を通した地域交流』を目指したコミュニティカフェを設立した。◦�それぞれの事業を進める中で、地域の様々な関係者の協力を得ており、信頼関係とネットワークを構築しながら進めてきたことにより、地域のコーディネーターとしての役割も担っている。◦�商品開発などで関わった若者たちは、企画提案力や就業力を伸ばすとともに地域への愛着を高め、さらに、地域住民との交流は住民のモチベーション向上につながるなど、地域に誇りや元気を生み出している。◦�また、地域資源を活用した農商工連携、地域ネットワーク形成、女性の起業などをキーワードとして、視察の受け入れや事例発表などの機会も多くなっている。

    生産者と消費者を「食」を通してつなぐコミュニティカフェ交流事業

    企業組合でる・そーれ(五所川原市)

    「でる・そーれ」店内

    生産者と消費者との交流

    様々なオリジナル商品

    弘大学生との共同開発商品

    2

  • 青 最 優 秀 賞( )賞事知県森

    3.地域の資源(人財、産物、施設、自然、文化、歴史等)の活用状況、地域経済活性化効果�

    ◦�地域の農林漁業者にスポットを当て、地元企業など、地域のつながりを大切にした物語性のあるメニューや商品の開発を進めてきた。これらの取組により、生産者の意欲の向上につながるとともに、完成度が高く“売れる”自社商品の開発を通じた経営安定化につながっている。◦�雇用については、特に子育て中の女性や若者による新しい働き方を追求し、ワークシェアリングや社会参画のきっかけとして位置付けている。雇用者はこれまでに6名が従事し、現在はパート1名、子育て中の女性1名を雇用している。

    4.地域の関係者との連携体制(ネットワーク)�

    5.事業についての現状認識、課題、将来像�

    ◦�平成27年には今別町に北海道新幹線の奥津軽駅(仮称)が開業することから、津軽半島一帯のさらなる連携に向けてネットワークを強化・拡大するとともに、津軽鉄道を核とした集客を図り、地域経済の活性化につなげたい。◦�今後とも、商品開発やカフェの運営を通じて様々な人々との交流の機会を増やし、コミュニティとビジネスのバランスを一層考えながら新たな事業展開を図っていき、継続して黒字化し安定経営を目指す。

    事 業 主 体 の 概 要

    名  称:企業組合でる・そーれ 代 表 者:代表 澁谷 尚子

    所 在 地:五所川原市大町39番地 電  話:0173-34-3971

    E-mai l:[email protected] U R L:www.delsole-aomori.jp/

    設立年月:平成21年3月

    従業員数:役員5人、専従者2人

    お薦め「津鉄汁セット」

    西北五地域小中学校 五所川原職業能力開発短期

    大学 西北五地域高等学校

    弘前大学 青森公立大学

    川の驛 ハーバーキッチン ハピたのカフェ 活き粋あさむし

    企業組合 でる・そーれ

    支援者/支援機関

    NPO推進 青森会議

    パートナー企業・団体/地元企業

    サンフーズ 津軽金山焼 竹鼻製麺所 木村食品工業 増田商店 扇屋辻商店 むらおこし拠点館活性化推進協議会

    津軽鉄道

    五所川原商工会議所 五所川原中心商店街振興組合

    田澤農園 鶴田みどりの会

    JAつがるにしきた富萢統括支店 須崎農場

    赤~いりんご生産者 今農園 まいたけ工房MY舞 笹森雅樹(トマト農家)

    地域住民/生産者/地域づくり団体等

    津鉄応援直売会 (特)田舎スイーツ

    倶楽部 (特)かなぎ元気倶楽部

    起きて夢見る会 朗読津軽のわ

    グリーンツーリズムかけはし NPO法人

    菜の花トラストin横浜町

    NPO法人 子どもネットワークすてっぷ

    津軽鉄道 サポーターズクラブ

    つながる絆パーティ 奥津軽地域着地型観光研究会 また旅クラブ 虹色のたね

    地域外ネットワーク/行政

    青森県人会 NPO法人農商工連携サポートセンター

    リーダーズサロンなみへい デルター株式会社

    あおぞら組(下北半島) 江差歴まち商店街(渡島半島)

    江戸川大学 法政大学

    五所川原市 中泊町 青森県

    西北県民局 地域支援室 国土交通省 三重県多気町 高知県黒潮町

    坂田税理士事務所 青森県中小企業団体中央会

    21あおもり産業総合支援センター あおもりベジフルコミュニティ

    株式会社RPI あおもりコミュニティビジネスプラットフォー

    取引先/顧客

    津軽鉄道株式会社 立佞武多の館

    十和田湖観光汽船 東奥日報旅行部 メトロコマース

    仕入れ・販売

    専門的支援提供

    コーディネート

    連携・ 協働

    コーディネート

    コーディネート

    コーディネート

    仕入れ・共同開発・

    協働・連携

    サポート

    食材提供

    活動の応援

    情報提供 アドバイス

    連携・ 支援

    サポート

    協働

    ©J.Suto

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  • コ 集例事スネジビィテニュミ

    優 秀 賞

    1.事業概要�

    ◦�平成15年から八戸市の館鼻岸壁で、3月中旬~12月末の毎週日曜日の夜明けから午前10時頃まで、「海の日曜朝市」を開催している。◦�県南地域の農水産品を中心に、飲食、雑貨など多種多様な数百の店舗が並び、八戸市民を中心に、県南地域や岩手県北地域の住民や県内外からの観光客も多数来場し、出店者数・来場客数とも、市内のみならず国内最大級の規模の朝市となっている。

    2.取組動機・経緯、解決を目指す地域課題とこれまでの成果�

    ◦�当団体は、平成14年の東北新幹線八戸駅開業を契機として、「みなと八戸」の魅力を創出・発信する様々なプロジェクトに取り組もうと設立され、年間を通じた継続的な事業実施による地域活性化を目指して活動を始めた。◦�当時、景気の低迷により地域経済は疲弊し、雇用状況も悪化していた。そのため、湊地区の賑わい創出による活性化と雇用の創出を目的とし、比較的低コストで立ち上げられるビジネスとして、朝市の開催に取り組んだ。◦�開始当初の平成15年は、出店者数10店舗、1日当たり来場客数500人であったが、平成22年には出店者数400店舗(共同運営団体分含む)、1日当たり来場客数15,000人、年間75万人に上っている。◦�民間活動の成功事例として全国レベルでマスコミにも採り上げられ、近年も恒常的に取材を受けている。一地区の朝市から、県内外から来場客を集める全国区の朝市に成長した。◦�なお、東日本大震災では八戸港も大きな被害を受けたが、関係機関の尽力により、当朝市は7月に再開することができた。

    3.地域の資源(人財、産物、施設、自然、文化、歴史等)の活用状況、地域経済活性化効果�

    ◦�八戸市内では、昔から各地域で朝市が多数開催されてきており、重要な生活文化の一つとなっている。◦�当朝市の出店者は、7割が八戸市民、3割がその他県内及び岩手県北地域の住民である。若者や外国人が多いという特徴もあり、販売商品の多様性につながっている。◦�販売商品は、八戸及び県南地域の産物(青果、魚介類、総菜など)が中心だが、各国料理や喫茶も含めた多様な飲食店や、衣料品、アクセサリーなどの雑貨、骨董品、電動工具や中古車を売る店まで並んでいる。

    「海の日曜朝市」開催・運営事業

    特定非営利活動法人海の八戸NPO(八戸市)

    館鼻岸壁と「海の日曜朝市」

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  • 優 秀 賞

    ◦�漁港施設である館鼻岸壁での開催に際しては、各漁業者団体から承諾を得た上で、県より開催時間帯での使用許可を受けている。館鼻岸壁は全国からの漁船の集積地であり、八戸港発展の中心地として歴史的にも重要な場所である。漁船と朝市に朝もやが棚引く風景は雑誌などでも取り上げられている。なお、朝市事業開始前には岸壁には不法投棄された廃車や廃品が多く見られたが、開始後には、会員による年2回の清掃活動もあり、美しい状態を保っている。◦�なお、八戸短期大学の髙橋俊行教授が平成23年から平成24年にかけて行った調査によると、館鼻岸壁で2団体が運営する日曜朝市の、間接効果を含めた広域での経済波及効果は、年間約16億円に上ると試算され、150名の新規雇用の創出にもつながったとされている。

    4.地域の関係者との連携体制(ネットワーク)�

    連携先企業・団体等名 具体的な連携内容

    八戸市内等の事業者 「海の朝市」会員として出店(入会金及び出店参加料を納入)

    八戸大学・八戸短期大学 各種調査の実施、朝市運営に係るアドバイス

    (社)八戸観光コンベンション協会各種イベントの開催、「八戸あさぐる」(朝市と銭湯を乗合タクシーで巡るツアー)の主催

    各漁業者団体 館鼻岸壁使用の承諾(施設使用許可は県より)

    八戸市岸壁使用に係る意見書の提出、各種イベントの開催、日曜朝市循環バスの運行(交通部)

    5.事業についての現状認識、課題、将来像�

    ◦�地域の観光振興に一層貢献していくため、出店者全体の商品の質、陳列方法や衛生面のさらなる向上を図る。◦�鉄道会社、旅行代理店や市内のホテルなどから、土曜日・日曜日の二日間の開催について要望が寄せられているため、岸壁使用について各漁業者団体や関係機関との調整を進めていきたい。◦�また、当団体が事務局を務める“みなとオアシス八戸”の「みなとの駅」(観光案内・産直・軽食の常設施設で朝市会場に隣接)との相乗効果を図りながら、地区への年間来場者100万人を目指していきたい。

    事 業 主 体 の 概 要

    名  称:特定非営利活動法人海の八戸NPO 代 表 者:理事長 中村 覺

    所 在 地:八戸市新湊一丁目24番22号 電  話:0178-35-4370

    E-mai l:[email protected]

    設立年月:平成15年11月

    従業員数:役員13人、専従者2人

    出店者には外国人の姿も

    「みなとの駅」でのイベント

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  • コ 集例事スネジビィテニュミ

    優 秀 賞

    1.事業概要�

    ◦�大鰐町山中の7haの農地で、平成19年から食肉の活用を通じたグリーンツーリズム施設「おおわに自然村」の整備を進めてきた。◦�平成18年から食品リサイクルによる飼料及び堆肥の生産に取り組んでおり、平成20年には自然村内で自ら養豚を始めた。◦�また、生産した食肉から様々な加工品を開発し、道の駅や観光施設などで土産品として販売している。

    2.取組動機・経緯、解決を目指す地域課題とこれまでの成果�

    ◦�当社の本業は廃棄物の収集運搬であるが、食品残渣の取扱量が多大であったことから、地域のゴミ問題・環境問題改善の方策としてリサイクルに取り組んだ。平成23年度は230tがリサイクルされている。◦�また、生産した飼料を活用した循環型農業を始めようと準備を進めたところ、農場予定地が広大で自然豊かであるため、子供たちの食育、環境教育や遊びによる自主性向上、さらには生ゴミ問題の意識啓発の場として活用すべく、グリーンツーリズム施設として整備を始めた。◦�段階的に整備を進めてきた自然村は、平成24年5月に本格オープンを迎えた。4月~12月の間、自然体験学習や食肉加工体験を手頃な料金で提供しており、親子の野外活動や企業の社員研修などに利用されている。平成24年11月からは本格的な生ハムづくり講座も始める。◦�食肉の品質向上とともに商品のリピーターも徐々に増えており、飼料生産から加工品販売までの一貫したシステムが完成しつつあり、新しい農業の可能性を実感している。

    3.地域の資源(人財、産物、施設、自然、文化、歴史等)の活用状況、地域経済活性化効果�

    ◦�平成24年度は、地域の関係者との連携の下、自然体験学習「おおわに自然村探検隊」を行い(国立青少年教育振興機構助成事業)、季節毎に約30名の家族の参加を得ており、グリーンツーリズムの拠点としての認知度が高まりつつある。◦�このような体験学習などでの来場者の食事には、生産した豚肉のほか、地場の大鰐高原野菜を活用してお

    「おおわに自然村」における循環型農業とグリーンツーリズム事業

    有限会社エコ・ネット(弘前市)

    「おおわに自然村」建物全景

    熟成中の生ハム

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