「しなやかな竹の精神」で時代と向き合う発 行 所 呉竹会アジアフォーラム 東京都千代田区平河町 1丁目7番地5号 ヴィラロイヤル平河町 904 電 話 03-3556-3880 フ ァ ッ ク ス 03-3239-4488 購 読 料 金( 1 年 間 ) 一 般 6,000 円 学 生 3,000 円 郵 便 振 替 口 座 番 号 00150-6-765964 加 入 者 名 義 呉 竹 会 (1) 紀元 2672 年 平成 24 年 4 月 15 日 青 年 運 動 年 4 回発行 第 967 号 呉竹論考呉竹会代表幹事藤井厳喜国際政治学者都知事・石原慎太郎先生が、ついに新党を創ってたちあがる。近年、これほど我々の心を奮い立たせたニュースはない。平沼赳夫先生は、石原知事の激励を得て、既に2年前に「たちあがれ日本」を創立されている。石原新党とは、呉竹会の同志にとっては、即ち、石原・平沼新党である。平沼先生が、前衛部隊として切り拓かれた道の上に、石原先生が、いよいよ本格的な日本再生の軍団を進められる、という事である。呉竹会の同志は、こぞってこの動きに同調し、身を投じて日本国の維新の為に身を挺して頂きたいものと思う。橋下徹・大阪市長も、この日本国政革新の流れに合流されることはほぼ確実である。不安がないわけではない。大阪維新の会の中には、日本の歴史や伝統、特に国体をどのように考えているのかを疑わせる者も、いないわけではない。しかし、大阪市長選に出向いた選挙応援演説の中で石原知事は、「橋下さんに行き過ぎた点があれば、私が手綱を引き締めますから、ご安心ください」という旨の発言を公然とされている。又、石原知事は、平沼赳夫先生に、大阪の橋下さんは私のいう事をよく聞いてくれるので心配ない、とお話しされたそうである。橋下市長は、最も基本的な問題である「日の丸」や「君が代」に関しては、愛国者としてのゆるぎない確信をもっておられる。この点に関しては、テレビ番組で準レギュラーとして同席されることの多かった西村眞悟先生のご教示が橋下さんにシッカリと根付いているようである。これは、西村先生から直接お聴きした話である。元気のよい若者が勢いにのって暴言と思しき発言をすることは、世に往々にしてあることだ。角を矯めて牛を殺すのではなく、その奔馬のような勢いを国政維新の為に大いに発揮してもらうことこそ、私たちの望むところである。河村たかし名古屋市長も、私たちの力強い盟友となることが期待されている。河村市長の減税論には、とかくの批判もないではないが、その点はさておくとして、過日、姉妹都市の南京市からの代表団に対して、堂々と日本軍による南京虐殺を否定したのは、誠にみごとな行動であった。最近、これほど胸のすくような話を聴いたことがない。支那共産党政権の捏造に対して、堂々とそれを否定したのは、日本の愛国者として、賞賛すべき行動であったばかりではない。こういった直言を通じてしか、かの国との真の友好は有り得ないのであるから、河村市長こそは真の日中友好を願う第一等の人物と称すべきである。小生は、『石原慎太郎総理大臣論』(早稲田書房)なる石原首相待望論を平成12 年に世に問うている。拙著の上梓の時から、既に12 年の歳月が流れてしまった。しかし、この歳月は、決して無駄に流れたものとは考えられない。時機が熟するには、それだけの歳月が必要とされたのであろう。支那の古典『孫子』は、「天の時は地の利にしかず、地の利は人の和にしかず」と教えているが、これは明らかに人を欺瞞する言葉である。何よりも重要なのは、天の時に違いない。天の時がいたっていないとすれば、その時をいたるように努力するのが真の政治家というものであろう。石原知事や、平沼先生の努力をもってしても、日本国の真の維新勢力を結集するには、これだけの年月と努力が必要であったのだ。石原・平沼新党は、単に永田町における数合わせを目指すものではない。日本国の文化と伝統を守りながら、閉塞状況にある日本の政治と経済を一挙に革新する真の維新政党である。期待するだけではなく、この党と共に、たちあがり、第一線に立って行動しようではないか。石原・平沼新党と共にたちあがろう!平成24 年1月17 日、シナ共産党の機関紙『人民日報』は、日本の領土を侵略するという宣言を公にしている。この事に、日本の多くの識者も国民も気が付いていないのは、誠に残念な事だ。日本は、排他的経済水域(EEZ)を明確にせんとして、この水域の起点となっている無名の離島に名前を付与する作業を行なっている。この日本国政府の行為に対して、1月17 日付の『人民日報』が「中共(中華人民共和国)の核心的利益を侵すものである」と抗議の声を上げたのである。この事は、中共政府による日本領土侵略宣言といってもよい、重大な事件である。中共政府が使う「核心的利益」とは、特別な意味合いを持っている。それは、中共が保持すべき絶対的な利益であり、他国に対して、絶対に譲れない利益であるということを意味している。かつて、中共はチベット・東トルキスタンの侵略と植民地化を、国家の核心的利益と宣言した。そして、未だ自国の領土となっていない、独立台湾の侵略をも核心的利益と称している。そして、最近では、南シナ海における南沙諸島や西沙諸島の領有をも核心的利益と称するに至っている。更に、尖閣列島の領有も、核心的利益のカテゴリーに入り、ついには日本の領土であるEEZの起点となっている無人島の領有までも核心的利益と呼ぶに至ったのである。国際法も歴史的経緯も国際的常識も一切無視して、「核心的利益」なる言葉と概念を振り回して、侵略を拡大するというのが中共政府の一貫した政策であり外交方針である。そもそも、チベット人の住むチベットと、ウイグル人の住む東トルキスタンは、伝統的なシナの領土の外部に存在する独立国家であった。ところが、中共政府はその成立の直後、これら二カ国に侵略の魔の手を伸ばし、侵略に成功すると同時に、これらの領土の漢民族化を着々と実行している。それは、チベット文化とチベット民族、そしてウイグル文化とウイグル民族を抹殺する、残酷な民族絶滅の政策である。チベット人もウイグル人も、自らの独自の言語を奪われ、その宗教的伝統を完全に否定され、中共政府の圧倒的な国家暴力のもとに抑圧されている。残念ながら、我が日本国もアメリカやヨーロッパ諸国も、この残酷な民族抹殺政策に対して、正面から堂々と抗議することなしに今日まで至っている。特に、これらのナチスのホロコーストにも比すべき民族抹殺政策に対して、最も傍観者的な態度をとってきたのが日本国政府であった。アメリカやヨーロッパ諸国があくまで自国の国益を勘案しながらではあるが、チベット問題やウイグル問題に抗議の声をあげてきたことと比較しても、日本国政府のとってきた態度は誠に卑劣かつ、卑怯であるとしか言いようがない。これは、日本国民にとっての大きな恥辱である。チベット民族もウイグル民族も、同じアジア人として、日本にこそ最も期待すべきところが大であるにも関わらず、我々はその期待を残念ながら裏切り続けてきたのである。欧米諸国のように、敢えて自由や人権などという考えを振り回す必要はない。個人の人格と生命が尊重されるべきであると同様に、民族という集団の文化的伝統と生存も又、尊重されなければならない。そいった我々の、そしておそらくは世界の常識からして、中共政府のやっていることは、許すことの出来ない言語道断の非道な政策である。コロンブスがアメリカ大陸に到達して以来、西洋白人は世界中を植民地化し、その伝統文化を蹂躙し、原住民の生命を犠牲にして、彼らの繁栄を築き上げた。この西洋植民地支配に敢然と挑んだのが、明治以来の日本の歴史であった。世界の非抑圧民族を救済し、西洋植民地主義から解放する事こそ、維新以来の日本国の目指す理想の欠くべからざる一部であった。ところが今、我々が目にしているのは実に皮肉な現実である。かつて西洋列強によって浸食され、植民地化されていたシナが、ようやくその独立と統一を回復した途端に、周辺の諸民族に侵略の牙を剥け、それらの周辺諸民族を西洋列強以上の残酷さで植民地化し始めたのである。かつて、西洋列強の侵略に苦しむシナや朝鮮を助け、その独立を回復すべく尽力したのが、頭山満翁を筆頭とする日本国の先達であった。我々、呉竹会の面々は、その兼愛と勇気の精神を継がんとするものである。そうであれば、我々がチベットやウイグルの独立回復は元より、台湾の独立維持を支援するのは当然のことであるし、これらの活動は、そのままに日本国の中共に対する独立を守る戦いとも直結してくるのである。それ故に、我々が5月に開催される世界ウイグル会議を支援することは、我々の大義からして、当然の行動である。ウイグル民族への支援は、そのままに中共帝国主義・植民地主義に対する、日本民族の戦いでもある。そして、自由と独立と平和のアジアを創り上げる戦いでもある。それは又、中国共産党という凶悪な支配者から、漢民族そのものを解放する戦いでもある。我々は決して、シナ人全般を敵視するものではない。我々が望むのは、漢民族と日本民族の真の友好である。真の友好とは、相互の独立の尊重であることは、勿論である。我々が望むのは、漢民族を共産党独裁という桎梏から解放することである。かつて我々の先輩たちは、シナをその支配者である満州王朝から解放することに力を尽くした。今、我々がなすべきは、共産主義思想という西洋からの外来思想に汚染されたシナの支配者階級から、その庶民を解放することである。その上で初めて、真の日中友好というものが成立するのに違いない。さて、3月30 日、太平洋の島国、パラオ共和国の当局は、違法操業を行なっていた中共漁船に発砲し、その漁船に乗船していたシナ人1人を死亡せしめ、漁船に乗っていた残り5人のシナ人を拘束している。パラオ共和国は、国民数1万人強、外国人居住者を含めてもその人口3万人弱の小国である。しかし、自国の領海を守る為には、このような断固とした行動をとっている。誠に見習うべきではないか。平成22 年9月におきた中共漁船の尖閣列島領海侵犯事件においては、我呉竹会が代表大会東京開催全面支援決定 『世界ウイグル会議を応援する日本人の会』発足来る5月14 日(月)世界最大のウイグル人組織である世界ウイグル会議の第4回代表大会が東京で開幕する。呉竹会は同会議を全面的に支援することを決定し、その体制を整えるため賛同者を募り『世界ウイグル会議を応援する日本人の会』を発足させた。また、呉竹会は『世界ウイグル会議を応援する日本人の会』の主催団体として、第35 回呉竹会・アジアフォーラムにかえて『世界ウイグル会議を支援し中国の覇権と闘うシンポジウム』を開催する。シンポジウムには、同会議議長でありノーベル平和賞受賞候補でもあるラビア・カーディル氏をお招きし、日本側からはメインパネリストに国家基本問題研究所理事長の櫻井よしこ氏を迎え、ウイグル問題を通じて、日本が中国の覇権にどのように対峙していくかを討議する。が国の民主党政権は、その船長を逮捕したにも関わらず、全く処罰を行なうことをせずに、本国に送還してしまった。事実上の無罪放免である。又、その工作船と思しき漁船も無条件に中共政府に返還している。このような外交態度こそが、次ラサ市内のマーケットを巡回する中国武装警察 の更なる大規模な侵略を招くのである。我々は小国パラオを見習うべきである。本年1月17 日の人民日報による日本領土侵略宣言に対して、日本国政府が反応しないのは勿論、一般日本国民はもとより、所謂「保守系メディア」さえその重大性に気が付いていないようであった。国民が自らの独立を守ることに鈍感であるとすれば、日本国は中共帝国主義の前に、その独立を失っていくしかない。目覚めよ日本人!(藤井厳喜)世界ウイグル会議 第 4 回代表大会東京開催決定 目次 【1面】中国問題/呉竹論 考/世界ウイグル会議 【2面】会長興論/アジア フォーラム/5・15 事件 【3面】チベットの実情/ 戦争を起こしたのはアメ リカである 【4面】北朝鮮ミサイル/ 自主防衛体制確立を急 げ! 【5面】ペマ・ギャルポ氏 インタビュー/イリハム・ マハムティ氏インタ ビュー/先覚金玉均先生 墓前祭 【6面】「みっともない」 /教科書問題/藤井げん き国際政治塾 【7面】硫黄島遺骨収容/ 屯田制を!/3・11 追悼 式典/会長語録 【8面】東亜の先覚烈士、 浦敬一/青年書評/結び の国 『世界ウイグル会議を応援する日本人の会』ではシンポジウムの実行委員・賛同者を広く募り、世界ウイグル会議の活動をサポートしたく考えております。つきましては、実行委員に参加をご希望の方は、下記の宛先まで、団体名または個人名、住所、電話番号、FAX番号、メールアドレスをご記載の上、連絡くださいますようお願い申し上げます。なお、実行委員参加要領は、呉竹会HP(http://www. kuretakekai.jp/uyghur/ )をご参照ください。