2015/09/08 UX JAM #02
ギリギリUXD
時間もないし、金もないし、気力もないし、理解者もいないし、 仲間もいないし、経験もないし、指示された仕事だけはあるし
そんなギリギリの中でできることって、、、、?
2015/09/08 UX JAM #02
上野 裕樹
産業技術大学院大学 人間中心デザイン2012年度卒業生
大規模サイトの設計・運用マネジメント マークアップ・フロントエンドの設計・実装 中小企業のコンサルタントや、チームマネジメントなど
株式会社大塚ビジネスサービス Web制作チーム所属 インフォメーションアーキテクト / フロントエンドアーキテクト
2015/09/08 UX JAM #02
1.よくいうUXD 2.UXDの価値を考える
3.やること
4.結果
5.気を付けてること
2015/09/08 UX JAM #02
1.よくいうUXD
よくきく手法
・インタビュー ・ジャーニーマップ ・KJ法 ・KA法 ・構造化シナリオ ・カードソーティング ・アクティングアウト ・ペルソナシナリオ法
たしかに、やり切ったら、高い価値を実感できる。
・・・などなど
2015/09/08 UX JAM #02
1.よくいうUXD
だけど、現実はそんなに甘くない。
終電
定時
月 火 水 木 金
普段の業務
追加っすか?
2015/09/08 UX JAM #02
1.よくいうUXD
しかも・・・・
「それは、お前の意見だろ?」 「で、いくら儲かるんだ?」 「責任とれんのか?」 「結局主観だろ?」 「いいから言われた通り作れよ」
2015/09/08 UX JAM #02
1.よくいうUXD
2015/09/08 UX JAM #02
1.よくいうUXD
とはいえ、私たちは、デザイナー。 社会にとってよくないものを排出するのは、良心が痛む。 時間がなくても、予算がなくても、 できることはないだろうか?
2015/09/08 UX JAM #02
1.よくいうUXD
2.UXDの価値を考える 3.やること
4.結果
5.気を付けてること
2015/09/08 UX JAM #02
2.UXDの価値を考える
「UXDやる!」
でもいいんですが、取り組む価値を実感してないと、
やっぱり行動できないことが多い。
2015/09/08 UX JAM #02
2.UXDの価値を考える
バリューチェーンを超えて、 みんなでサービスを考えるための合意形成
・・・せめて制作側だけだとしても。 エンジニ
ア
営業
デザイナー
マーケター
マネージャー
例えば・・・
2015/09/08 UX JAM #02
2.UXDの価値を考える
巻き戻り、ちゃぶ台返しが起こりにくくするため 「言った!」「いや、言ってない!」
設計 グラフィック 実装
例えば・・・
2015/09/08 UX JAM #02
2.UXDの価値を考える
少しでも、 人工物の社会適合性、継続性が あがればいいな。。。という希望
始めの
一歩
次の歯車
次の次の歯車
例えば・・・
2015/09/08 UX JAM #02
2.UXDの価値を考える
結局、自分なりに、腑に落ちて、 価値を見出していればいいと思います。
2015/09/08 UX JAM #02
1.よくいうUXD
2.UXDの価値を考える
3.やること 4.結果
5.気を付けてること
2015/09/08 UX JAM #02
3.やること
時間も、予算もない。 気力もなくなりそうだ・・・・ でもデザイナーとしては、少しでもなんとかしたい・・・。
2015/09/08 UX JAM #02
3.やること
1.『ユーザー』って誰?を理解する。 30 min
直接的なユーザー
ユーザーは多様であることを知る
間接的なユーザー
システムとのインタラクションは行わないが、 その結果を受ける人。
システムとのインタラクションを能動的に行う人
システムをサポートする人
システムとのインタラクションを受動的に行う人
(Webサイト周辺での一例)
Webサイトで情報を集める人
Webサイトを使ってお問い合わせをした人の 内容を受ける人
Webサイトを運用メンテナンスをする人
Webサイトで情報を集めた結果、 判断などを行う人
2015/09/08 UX JAM #02
3.やること
使う人だけじゃない、関わる人全員を知る・・・。
といっても、会ったことも見たこともないユーザーを知ることは困難。
→まずは、自分の取り巻く人の関係性を把握する。
2015/09/08 UX JAM #02
3.やること
過去 現在 ちょい未来 未来
関係するヒト
起こったコト
周辺のモノ
③ここを提示してあげる。
②あるべき姿を描いて・・・
頭の中を整理するマトリクス例
①過去と現在を把握し、
2015/09/08 UX JAM #02
3.やること
2.バリューチェーン外のユーザー志向をインストール
ユーザーの景色を知る。 例) ・googleのサジェスト、一覧画面 ・閲覧するサイトの中の情報、見た目。 ・他の人との関わりあいはどうだったか。 ・場所は?会社?家?移動中?スマホ?PC? ・口コミは?何歳くらい?性別は?
30 min
≒
事実
2015/09/08 UX JAM #02
3.やること
どうありたかったか、書き出す。
・本当は、人に相談したかったんだけどな、、、 ・めんどくさい操作は嫌いなのに、いつも入力項目が多い。 ・手にとってみないとわからない。実物を触りたいのになぁ。 ・Web完結でも、信用できるかわからないから、やっぱり電話したい。
2015/09/08 UX JAM #02
3.やること
3.バリューチェーンの中と外を突きあわせる
• リソース • 工期 • ステークホルダー とか。
30 min
現実 理想
• ユーザー、生活者 • 社会 • 関係者の幸せ とか
ここを探す
2015/09/08 UX JAM #02
3.やること
ここまでかかった時間
30 min
30 min
30 min
『ユーザー』って誰?を理解する。(自分に近い関係性をまとめる)
バリューチェーン外のユーザー志向をインストール
バリューチェーンの中と外を突きあわせる
90 min
+
+
= 現実と理想との違いの中で、 デザイン可能な範囲を知ることができるまでの時間。
2015/09/08 UX JAM #02
3.やること
もちろん、完璧じゃないし、粗く穴もいっぱいある。 でも、工期もリソースもなかったとしても、 理解しようとすれば、できることもある。 もっともデザイナーとしてよくないのは、反証をしないこと。
2015/09/08 UX JAM #02
3.やること
最後に、近いメンバーと話しをする
・「本当はこうじゃない?」を共有・議論してみる。 ※”打ち合わせ” はしない。 委員会ではなくコミュニティを。
priceless
2015/09/08 UX JAM #02
3.やること
他にも、ギリギリできることはやってみる
ペーパープロトとか、印刷して人呼んでやる時間もつらい・・・
→フォトショッププロトタイピング! 自分の意見だけだと、バイアスかかりすぎてる・・・
→隣の意見は神の声! ユーザーが”わかる”のかわからない・・・
→必殺おかんテスティング!
2015/09/08 UX JAM #02
3.やること
他にも、ギリギリできることはやってみる
もうやってられるか! 酒でも飲もう・・・
→泥酔ユーザーテスト! 朝まで仕事してるんですが・・・・
→睡眠不足 de 認知不足! もう間に合わない・・・だめだ・・・
→遠い目で数メートル先からチェック! などなど
2015/09/08 UX JAM #02
1.よくいうUXD
2.UXDの価値を考える
3.やること
4.結果 5.気を付けてること
2015/09/08 UX JAM #02
4.結果
ということを、日頃から繰り返していると・・・
• 先回りして把握できるので、手戻りが少なくなる。
• 結果が出て、発言権が少しづつ増えてくるので、いろいろやりやすい。
• なにより、周りが興味を出し始め、 勝手にUTとかプロトとか、ユーザーの話をしてくれる。
2015/09/08 UX JAM #02
4.結果
しっかり考えてから行動するので、 おのずと、良い結果になっていくんだね! 大事なことは、相手の立場に立つことだね!
2015/09/08 UX JAM #02
1.よくいうUXD
2.UXDの価値を考える
3.やること
4.結果
5.気を付けてること
2015/09/08 UX JAM #02
5.気を付けていること
• 自分がどんなバイアスをもってるか、知っておく。
• 理想論ばかりいっても仕方ない。作れなきゃ意味がない。
• 自分が”サイロ”にならないために、他領域を勉強する。
2015/09/08 UX JAM #02
5.気を付けていること
まとめ
1.[30min]
2.[30min]
3.[30min]
4.[priceless]
5.1~4を、粘り強く繰り返す
身の回りの関係者の歴史と意見をまとめる
ユーザー行動をトレースしてみる
落としどころを見つける
把握できたプロセスや発見を共有する
2015/09/08 UX JAM #02
何かのご参考になれば。
2015/09/08 UX JAM #02
参考図書
人間中心設計の基礎
インターフェースデザインの心理学
認知心理学
人間工学
Web情報アーキテクチャ
誰のためのデザイン?
情報デザインの教室 などなど・・・
ユーザビリティエンジニアリング
2015/09/08 UX JAM #02
ありがとうございました。