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事業報告書 2014年度

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Page 1: 事業報告書 2014年度
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2014年度のハイライト

Page 3: 事業報告書 2014年度

ⒸNPO Asuiku All Rights Reserved

ハイライト 〜活動の変遷〜

震災直後に避難所で学習サポートを開始。その後、仮設住宅での活動に移行し、3年半以上にわたって活動を継続してきた。

2011年12月に刊行した被災地子ども白書を契機に、子どもの貧困問題に取り組む方針を掲げた。

より多くの「まなび場」を展開するためにモデル移転事業に着手。

2013年度からは、生活困窮家庭の子ども・保護者の学習・生活支援事業を仙台市と協働で開始。

2014年度からは岩沼市とも同様の事業を立ち上げている。

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2011年度 2012年度 2013年度 2014年度

避難所での学習サポート

仮設住宅での学習サポート

モデル・ノウハウ移転事業

生活困窮家庭の子ども・保護者の学習・生活支援事業(仙台市との協働事業)

生活困窮家庭の子ども・保護者の学習・生活支援事業(岩沼市との協働事業)

▲「被災地子ども白書」

刊行

Page 4: 事業報告書 2014年度

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ハイライト 〜受益者数・拠点数の推移〜

受益者数、拠点数ともに年々増加している。

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受益者数(子ども)の推移 拠点数(まなび場)の推移

� 仙台市との協働事業の拡大、岩沼市との協働事業の開始によって、受益者数が増加した。

� 直営内訳:仙台市(172人)、岩沼市(17人)、仮設住宅(46人)

� 仙台市との協働事業の拡大、岩沼市との協働事業の開始によって、拠点数が増加した。一方、モデル移転は運営継続困難団体の解約によって微減した。

� 直営内訳:仙台市(10ヶ所)、岩沼市(1ヶ所)、仮設住宅(6ヶ所)、その他(1ヶ所 ※市名坂)

Page 5: 事業報告書 2014年度

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ハイライト 〜収支・収益構造の推移〜

年々事業規模は拡大を続けているが、助成金への依存から脱却しつつあり、財務的な持続可能性は高まっている。

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収支の推移 収益構造の推移

� 2014年度の収益は、前年度の1.5倍以上であり、急拡大している。

� 2014年度は事業収入の割合が7割を超え、助成金比率が2割以下まで低下した。

(単位:円)

(9月〜3月)

Page 6: 事業報告書 2014年度

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ハイライト 〜主要なトピックス〜

仮設住宅からの退去者が増え、仮設住宅での学習支援活動が終息に向かった一方、自治体との協働事業が拡大した。

自治体の委員の委嘱が増え、政策への提案力が高まった。

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2014年4月 奥山仙台市長より、仙台市市民公益活動促進委員会委員を委嘱

2014年5月 鶴巻1丁目東公園仮設住宅での活動が終了

2014年6月 仙台市との協働事業が青葉区にも拡大

2014年7月 現代ビジネス「東北から起ちあがる100人」で紹介

2014年8月 新たに岩沼市との協働事業を開始

2014年9月 仙台市母子家庭等自立促進計画策定協議会委員に就任

2014年11月 卸町5丁目公園仮設住宅での活動が終了

2014年12月 仙台港背後地6号公園仮設住宅での活動が終了

2015年3月 扇町1丁目公園仮設住宅での活動が終了

Page 7: 事業報告書 2014年度

2014年度の活動詳細

Page 8: 事業報告書 2014年度

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活動の全体像

今年度は主に4つの事業を推進した。

仮設住宅等での

学習サポート

事業

� 仙台市内6ヶ所の仮設住宅等で、学習サポーターとの関係づくりを大切にした継続的な学習サポートを実施。

� 仮設住宅ごとにサポーターチームが中心となって活動を展開。

概要

モデル・ノウハウ

移転事業

� より多くのまなび場を広げるために、eラーニングを効果的に取りいれた学習支援モデルを構築。

� 主に被災3県で、個人やNPOに対して、モデル・ノウハウを提供。

生活困窮家庭の子ども・保護者の学習・生活支援事業

仙台市協働事業

� 仙台市太白区・青葉区にて、生活保護、児童扶養手当を受けている中学生の居場所づくり、学習サポートを実施。

� 就労支援や家計支援を行なう専門組織とも連携して、保護者へのサポートまで踏み込んだ活動を展開。

生活困窮家庭の子ども・保護者の学習・生活支援事業

岩沼市協働事業

� 生活困窮者自立支援モデル事業として、岩沼市との協働によって生活困窮家庭の中高生に対する居場所づくり、学習サポートを実施。

� 自立相談支援を行なう岩沼市社協等とも連携し、家庭環境の改善を含めたソーシャルワークを実施。

Page 9: 事業報告書 2014年度

仮設住宅等での

学習サポート

モデル・ノウハウ

移転事業

活動詳細:仮設住宅等での学習サポート

仙台市との協働事業 岩沼市との協働事業 その他

Page 10: 事業報告書 2014年度

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活動概要

仙台市内6ヶ所の仮設住宅団地で継続的な学習サポートを実施した。

卸町5丁目公園卸町5丁目公園

扇町1丁目公園扇町1丁目公園

荒井小学校用地荒井小学校用地

鶴巻1丁目東公園鶴巻1丁目東公園

JR南小泉アパートJR南小泉アパート

仙台港背後地6号公園仙台港背後地6号公園

活動拠点 各拠点の概要

- 活動日:毎週月曜18:30~20:00

- 子どもの数:12人JR南小泉アパート

仙台港背後地6号公園

鶴巻1丁目東公園

扇町1丁目公園

荒井小学校用地

卸町5丁目公園

- 活動日:毎週火曜19:00~20:00

- 子どもの数:4人

- 活動日:毎週水曜19:00~20:00

- 子どもの数:6人

- 活動日:毎週水曜19:00~20:00

- 子どもの数:9人

- 活動日:毎週木曜19:00~20:00

- 子どもの数:3人

- 活動日:毎週金曜19:00~20:00

- 子どもの数:12人

参加者(子ども)計:参加者(子ども)計:参加者(子ども)計:参加者(子ども)計:46464646人人人人

Page 11: 事業報告書 2014年度

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活動結果の詳細

拠点こども

参加者数(延べ)ボランティア

参加者数(延べ)活動回数 総活動時間

JR南小泉アパート 287人 240人 44回 44時間

仙台港背後地6号公園 66人 80人 35回 35時間

鶴巻1丁目東公園 26人 33人 8回 8時間

扇町1丁目公園 258人 164人 48回 48時間

荒井小学校用地 59人 85人 46回 46時間

卸町5丁目公園 296人 112人 32回 32時間

合計 992人 714人 213回 213時間

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6拠点を合わせて、213回(213時間)の学習サポートを行なった。

子どもの参加者数は延べ992人、ボランティアの参加者数は延べ714人人だった。

Page 12: 事業報告書 2014年度

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各拠点の風景

【JR南小泉アパート】

空いている部屋を丸ごと貸していただき、活動。未就学児・小学生・中学生の部屋をわけている。サポーターのチームワークは各拠点でも随一。

【仙台港背後地6号公園】

参加している子どもの人数は少ないが、その分アットホームな雰囲気。小学生は、お互いに競い合うような工夫をするなど、サポーターが工夫を凝らして活動をしている。

【鶴巻1丁目東公園】

サポーターチームも、大学生から社会人まで幅広い。不登校の子もおり、一部学校とも連携しながらサポートを実施している。

【扇町1丁目公園】福島の原発地域からの避難者など、様々な地域からの入居者がおり、コミュニティづくりの一環としても貢献している。

【荒井小学校用地】

荒浜地区の住民が大多数を占める仮設住宅。学習サポートに通ってくる全員が中学生のため、受験も意識したサポートを実施している。

【卸町5丁目公園】

様々な地域から転入してきた住民が多いため、子どものサポートを通したコミュニティづくりを意識している。

Page 13: 事業報告書 2014年度

仮設住宅等での

学習サポート

モデル・ノウハウ

移転事業

活動詳細:モデル・ノウハウ移転事業

仙台市との協働事業 岩沼市との協働事業 その他

Page 14: 事業報告書 2014年度

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プロジェクトの概要

株式会社すららネットと協働で生み出したeラーニングを活用した学習支援モデルを、子どもの貧困問題に取り組むNPOに提供。

単にeラーニングを低価格で提供するだけでなく、運営全般に関するノウハウや、モデル移転先同士で相互にノウハウを共有できるネットワークづくりを目指す。

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子どもの貧困問題に取り組むNPO

貧困状態にある子ども

子どもの貧困問題に取り組むNPO子どもの貧困問題に取り組むNPO

貧困状態にある子ども貧困状態にある子ども

� eラーニング「すらら」の提供�利用料金の支払い

�利用料金の支払い� eラーニングの低料金での提供�各種運営のサポート

�子どもたちの居場所づくり学習サポート等

ノウハウ共有ノウハウ共有

Page 15: 事業報告書 2014年度

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実施結果の詳細

2014年度は、新規に4団体への導入・サポートを行なった。

2団体が活動の継続が困難となり、解約した。

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No.No.No.No. 地域地域地域地域 団体名団体名団体名団体名

1 宮城県仙台市 地域生活支援オレンジねっと

2 宮城県仙台市 子どもの学び空間サリー☆ハウス

3 ▲ 宮城県名取市 認定NPO法人ロージーベル

4 ▲ 宮城県仙台市 Coco@新寺

5 宮城県栗原市 NPO法人まきばフリースクール

6 宮城県石巻市 NPO法人みやぎ子ども養育支援の会

7 岩手県宮古市 NPO法人みやこ自立サポートセンター

8 東京都大田区 NPO法人ユースコミュニティー

9 ★ 福島県郡山市 NPO法人ビーンズふくしま

10 ★ 福岡県久留米市 NPO法人わたしと僕の夢

11 ★ 宮城県栗原市 みやぎくりはらこどもねっとわーく

12 ★ 岩手県盛岡市 NPO法人もりおかユースポート

導入団体

実施風景

導入研修の様子 モデル移転先の活動風景

★:新規▲:解約

Page 16: 事業報告書 2014年度

仮設住宅等での

学習サポート

モデル・ノウハウ

移転事業

活動詳細:仙台市との協働事業

仙台市との協働事業 岩沼市との協働事業 その他

Page 17: 事業報告書 2014年度

実施事業の概要

� 当事業では、貧困の連鎖を防ぐという目的を実現するために、困窮家庭の子どもに対する居場所づくり・学習サポートだけでなく、課外プログラムや保護者へのソーシャルワークまで、包括的な取り組みを実施している。

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居場所づくり・学習サポート 課外プログラム ソーシャルワーク

eラーニング

宿題サポート

生活・進路相談

交流促進

� 教室(まなび場)を各地に開設し、e

ラーニングを活用した効果的な基礎学力向上支援を実施

� 合わせて、ボランティアが中心となり、宿題補助も行なう

� その他、学校生活や進路の悩みに相談に乗ったり、参加者同士や参加者とスタッフ・ボランティアの交流を促進する誕生会などのイベントも実施

� 民間企業や市民講師と連携し、たとえば職業体験や金銭教育などのプログラムを実施

� それによって、生活困窮家庭が陥りやすい問題を予防したり、子どもたちの自尊感情、ソーシャルスキル等を高めることを狙う

� 孤立に陥りやすい困窮家庭とのつながりを生かし、保護者や子どもが抱えている多様な生活課題を把握

� 状況に応じて、連携体制を築いている就労や家計など、多様な専門組織へのつなぎを行なう

まなび場の開設 (生活保護、児童扶養手当(全額)の中学生がいる世帯を対象)

Page 18: 事業報告書 2014年度

事業実施体制

� 共同体の構成員であるパーソナルサポートセンター、みやぎ生協をはじめ、多様な外部組織と連携して事業を推進した。

� 内部の体制としては、非常勤職員(サブコーディネーター)が各拠点の運営を担当。各拠点の統括や、専門性が求められる体験会、保護者との面談等を学習支援コーディネーターが担った。

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サテライト②サテライト①

※予備

常設会場

NPO法人アスイク

子ども・保護者

学習支援コーディネーター(常勤)

サブコーディネーター(非常勤)

学習サポーター(ボランティア)

体験会・定期面談

一般社団法人パーソナルサポートセンター

みやぎ生活協同組合その他専門組織民間企業等

せんだい学びとくらしの安心サポート共同体

統括ディレクター(常勤)

子ども・保護者

学習サポーター(ボランティア)

子ども・保護者

学習サポーター(ボランティア)

サテライト③

サブコーディネーター(非常勤)

子ども・保護者

学習サポーター(ボランティア)

サテライト④

サブコーディネーター(非常勤)

子ども・保護者

学習サポーター(ボランティア)

サブコーディネーター(非常勤)

サブコーディネーター(非常勤)

サブコーディネーター(非常勤)

※上記体制は1区のみ。同様の体制を2区分築いた。

Page 19: 事業報告書 2014年度

成果測定のフレームワークと実施結果のサマリ

� 概ね目標値に近く、アンケートに対しても肯定的な回答が多い結果となった。把握している範囲では全員が進学し、当事業に参加したことで進学意欲が高まったという意識が見られる。また、総合的な満足度も参加者、保護者ともに高かった。

� 出席率は低下気味であり、長期の休止者も増えた。学力の向上効果はやや低く、「自立への意欲」、「精神状態の改善」、「他者への信頼」、「ロールモデル」、「親子関係の改善」といった指標も目標よりやや肯定的な回答が低かった。

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観点 要素 指標 定義 測定方法 目標値 実績

アウトプット

教室運営(量的側面)

拠点開設数 何ヶ所の拠点(教室)を開設したか --- 10ヶ所 10ヶ所参加者数 何人の対象者が参加したか 参加者リストへの記録 180人 172人カバー率 事業実施地域の対象者をどれだけカバーしたか 参加者数/地域内対象人数 20% 約17%開催回数 延べ何回(日)の活動を行なったか 記録表による集計 800回 820回開催時間 延べ何時間の活動を行なったか 記録表による集計 2400時間 2479.5時間

教室運営(質的側面)

出席率 子どもがどれだけ継続的に参加したか 実際の参加日/参加申込日 85% 73.7%途中退会率 どの程度の参加者が途中で退会したか 参加者リストへの記録 4% 2%(休止16%)

ボランティア参加ボランティア数 何人のボランティアが参加したか

ボランティアリストによる集計

80人 78人

研修会開催回数 ボランティア・スタッフ向けの研修会を何回開催したか 記録表による集計 7回 15回研修会参加人数 延べ何人のボランティア・スタッフが研修会に参加したか 記録表による集計 60人 49人

課外プログラム

課外プログラム開催回数

課外プログラムをいくつ開催したか 記録表による集計 5プログラム4プログラム(延20回)

課外プログラム参加人数

何人の子どもが課外プログラムに参加したか 記録表による集計 延80人 79人

保護者支援保護者の面談件数 保護者に対して、何件の面談を行なったか 記録表による集計 --- 297件専門サポートへのつなぎ件数

面談の結果から、何件のケースを適切な専門サポートにつないだか 記録表による集計 --- 10件

アウトカム

学力・学歴

高校進学率 どの程度の割合が高校に進学したか高校進学者数/参加者数(中学3年生のみ)

100% 100%

基礎学力 参加者の基礎学力がどの程度高まったか参加時の学力診断テストの結果/期末時点の学力診断テストの結果

英語:15点数学:10点

英語:7.3点数学:6.6点

自尊心・意欲学習意欲 参加したことで、学習、自己成長に対する意欲が高まったか

参加者アンケート(肯定回答割合)

70% 73%努力意欲 参加したことで、努力したら報われるという意識が高まったか 70% 68%

ソーシャルスキル社会規範 参加したことで、ルールやマナーを守る意識が高まったか 70% 70%コミュニケーション力 参加したことで、多様な人とコミュニケーションする自信が高まったか 70% 67%

福祉依存 自立への意欲 参加したことで、経済的な自立をしようという意識が高まったか 90% 64%文化資本 進学への意欲 参加したことで、高校に進学しようという意識が生まれたか 70% 81%健康状態・生活リズム

精神状態の改善 参加したことで、学校や生活の悩みが軽くなったか 60% 53%生活習慣の改善 参加したことで、登校日数が増えたり、規則正しい生活ができるようになったか 50% 54%

社会への信頼 他者への信頼 参加したことで、人や社会への信頼感が高まったか 70% 56%ロールモデル ロールモデル スタッフやボランティアなどに、目標やあこがれとなる人が見つかったか 70% 58%

保護者との関係関係性 参加したことで、親子の関係性が良くなったか

参加者アンケート・保護者アンケート

参加者:60%保護者:60%

参加者:47%保護者:53%

将来の話し合い 参加したことで、将来について話し合う機会が増えたか参加者:50%保護者:70%

参加者:47%保護者:60%

保護者のストレス子育てのストレス 参加したことで、子育ての負担感が減ったか 保護者アンケート 70% 69%

満足度活動への満足度 参加者が活動に対して、どの程度満足できているか

参加者アンケート・保護者アンケート

参加者:90%保護者:85%

参加者:88%保護者:92%

サポートへの満足度 スタッフ・ボランティアは適切なかかわり方や信頼関係の構築ができたか参加者:90%保護者:90%

参加者:85%保護者:95%

Page 20: 事業報告書 2014年度

実施場所・時間

� 対象家庭の多い地域に各区5ヶ所、計10ヶ所の拠点(教室)を開設した。

� 共同体の構成メンバーであるみやぎ生協の集会室などを活用し、子どもたちが通いやすい場所に開設している。

� また、開催頻度もできるだけ多くできるように工夫した。

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区 教室 住所開催曜日

開催時間月 火 水 木 金

太白区

長町太白区長町1-1-10リバーハイツ広瀬203

● ● ● 17:00〜21:00

袋原太白区袋原5-12-1仙台ワークキャンパス地域交流ふれあいホール

● ● 18:00〜21:00

柳生太白区柳生5-1-1みやぎ生協柳生店集会室

● ● 18:00〜21:00

八木山太白区八木山本町2-33-1みやぎ生協八木山店集会室

● ● 18:00〜21:00

富沢太白区富沢南1-9-5みやぎ生協富沢店集会室

● ● 18:00〜21:00

青葉区

五橋青葉区五橋2-1-15仙台レインボーハウス内

● ● 16:00〜20:30

桜ヶ丘青葉区桜ケ丘2-19-1みやぎ生協 桜ケ丘店 集会

● ● 18:00〜21:00

貝ヶ森青葉区貝ケ森6-8-1みやぎ生協 貝ケ森店 集会室

● ● 18:00〜21:00

台原青葉区台原5-1-2みやぎ生協 台原店 集会室

● ● 18:00〜21:00

愛子青葉区栗生7-1-1みやぎ生協 愛子店 集会室

● ● 18:00〜21:00

アウトプット アウトカム

Page 21: 事業報告書 2014年度

参加者数・カバー率

� 当事業に参加した子どもの人数は172人であった。

� 事業実施地域の対象者のカバー率は、約17%と推測される。

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カバー率

※太白区内の対象中学生数(生活保護・児童扶養手当全額支給)約1,000人という仙台市からの情報提供を元に算出。

参加者数

アウトプット アウトカム

Page 22: 事業報告書 2014年度

参加者の詳細

� 学年、性別とも大きな偏りはなかった。

� 児童扶養手当全額世帯が最も多かったが、生活保護も合わせて受給している世帯が次に多かった。

� 母子世帯がほとんどで、全体の95%を占めた。

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発達障がい:13名

疾病(※1):6名

不登校:16名

その他(※2):2名

※1:うつ病(1)

※2:知的障がい(1)

拠点別内訳 対象区分(内から太白区、青葉区、全体) 学年(内から太白区、青葉区、全体)

性別(内から太白区、青葉区、全体) 家族構成(内から太白区、青葉区、全体) その他個別事情

女性 男性

中1

中2

中3

母子家庭

父子家庭 両親

生活保護

児扶手

両方

その他

アウトプット アウトカム

Page 23: 事業報告書 2014年度

各拠点の開催回数・時間

� 10ヶ所を合わせた開催回数は820回、総開催時間は2479.5時間だった。

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区 教室 開催回数(回) 開催時間(h)

太白区

長町 142 497

袋原 97 270.5

柳生 93 259

八木山 96 267.5

富沢 96 267

青葉区

五橋 73 255.5

桜ヶ丘 72 216

貝ヶ森 68 204

台原 42 126

愛子 41 117

太白区合計 524 1561

青葉区合計 296 918.5

合計 820 2479.5

アウトプット アウトカム

Page 24: 事業報告書 2014年度

出席率

� 2区を合わせた出席率は73.7%であり、教室ごとにバラつきがあった。

23

※出席率は、申し込み時点で出席を申し込んだ開催日(曜日)に対して、実際にどれだけ出席したかを表す。

アウトプット アウトカム

Page 25: 事業報告書 2014年度

退会・休止率

� 退会率は2%であり、参加者のほとんどが継続して参加した。一方、休止率は16%となった。

24

継続, 64,

84%

休止, 12,

16%

退会, 0, 0%

太白区

青葉区

全体

【主な退会理由】

• 他地域へ転居するため(1)

• 教室がうるさくて集中できないため(2)

※休止理由としては、送迎が困難、子どもの健康状態が悪化、塾に通い始めた等

アウトプット アウトカム

Page 26: 事業報告書 2014年度

ボランティアの参加状況

� 当年度は78名のボランティアが参加した。

� 女性の割合がやや多かった。

� 10代、20代で大半を占めたものの、次に60代の参加者が多かった。

� 大学生が半数以上を占めたが、社会人の参加も多かった。

25

※その他:無職1、専門学校生2

性別 年齢層 所属

N=78

アウトプット アウトカム

Page 27: 事業報告書 2014年度

26

研修の実施結果

�ボランティアやスタッフのサポート力向上や行動規範の共有のために、集合型の研修の場を設けた。

概要

- 実施協力:有限会社アライブ・ワン

- 日時: 2014年10月19日(日) 10:00~13:00

- 場所: 仙台市市民活動サポートセンター

- 参加者: ボランティア、スタッフ 29名

- 内容: 子どもの自己肯定感を育む

概要

- 実施協力: 有限会社アライブ・ワン

- 日時: 2015年2月8日(日) 13:00~16:00

- 場所: みやぎNPOプラザ

- 参加者: ボランティア、スタッフ 20名

- テーマ: 子どもの自己肯定感を育む

コーチング研修①

実施風景

実施風景

コーチング研修②

アウトプット アウトカム

Page 28: 事業報告書 2014年度

課外プログラム①「4時間でなれるゲームクリエイター」

�スタッフ・ボランティアの価値観共有、スキル向上のために、外部との連携による定期的な研修会を開催した。

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- 実施背景:低所得世帯の子どもたちは、保護者が長期間にわたって無業状態であったり、パート勤務であることが多く、経済的に安定している世帯と比べて、就業に対するイメージを持ちにくい現状がある。

上記の現状が、進学や学業に対する意欲を低下させている側面もあるため、職業体験のプログラムに参加することによって、進学や学業に対する意欲を高めるキッカケとなることが期待される。

なお、アプリケーションの開発技術者は人材不足が深刻である職業であり、就業に結びつく可能性も高い。

- 狙い: ゲームをする楽しさからゲームを作る楽しさを感じる。

自分のアイディアを形にしていく、モノ作りの喜びが分かる。

ITプログラミングを通して、将来のキャリアイメージが広がる。

- 実施協力: Praise First(砂金 善弘 氏)

- 日時: ①2014年10月4日 10:00~16:00②2014年10月18日 13:00~16:30

- 場所: ①仙台レインボーハウス ②東北大学(カタールサイエンスキャンパスホール)

- 参加者: 8名(申込み12名)

- プログラム: ①プログラミングを楽しみながら学び、自分が作りたいゲームを考え作品作りを行っていく。

②東北大学で開催する「子どもが作るゲームセンター」に出展し、自分の作品を多くの子どもや大人にプレゼンし、お互い遊び・学び合う。

実施風景講座の概要

ゲーム制作(1日目)の様子

出展・発表会(2日目)の様子

アウトプット アウトカム

Page 29: 事業報告書 2014年度

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課外プログラム② 「復興アントレプレナー 東京でお店を開こう」

�外部の組織や専門家との協働による体験型プログラムを開催し、教科学習以外の機会づくりを行なった。(仙台市との同時開催)

- 実施背景:低所得世帯の子どもたちは、保護者が長期間にわたって無業状態であったり、パート勤務であることが多く、経済的に安定している世帯と比べて、就業に対するイメージを持ちにくい現状がある。

上記の現状が、進学や学業に対する意欲を低下させている側面もあるため、職業体験のプログラムに参加することによって、進学や学業に対する意欲を高めるキッカケとなることが期待される。

- 狙い: 事業の基本的な仕組み、楽しさが分かる。将来、職業に就く意欲が高まる。チームでの活動を通して、他人と協力して物事を進める自信が身につく。当プログラムに参加する子ども同士、子どもと大人(日常的に学習サポートで接するスタッフ・ボランティア)との交流が深まる。

- 実施協力: NPO法人放課後NPOアフタースクール、バークレイズ証券株式会社

- 日時: ①2014年10月25日 10:00〜16:00②2014年11月1日 13:00~16:30③2014年11月8日 13:00〜16:00④2014年11月15日 10:00〜18:00

- 場所: ①〜③仙台レインボーハウス ④東京アークヒルズ 赤坂

- 参加者: 26名(内岩沼市1名)

- プログラム: ①お店のコンセプトを決めよう!②商品を決めよう。資金調達をしよう!③出店の準備をしよう!④東京でお店を出店しよう!

実施風景講座の概要

ワークショップの様子

東京で販売をしている様子

アウトプット アウトカム

Page 30: 事業報告書 2014年度

29

課外プログラム③ 「マネープログラム」(金銭教育)

- 実施背景:お小遣いをもらっていない、保護者の金銭感覚が子どもにも伝達する等の背景によって、正しい金銭感覚や金銭管理の意識、能力が身につきにくい子どもが多い。

- 狙い: これからアルバイトをしたり、将来自分で生活していく中で、しっかりした金銭管理をできる大人になるための動機づけやスキルの 習得を狙う。

- 実施協力:岡本和久氏(I-Oウェルス・アドバイザーズ代表)

- 日時: 2015年2月22日(日)13:00〜15:30

- 場所: NPO法人アスイク事務所

- 参加者: 11名(仙台市8名、岩沼市3名)

- プログラム: 第1部 お金って何だろう?

第2部 起業家コンテスト!

実施風景

案内チラシ

事業企画のプレゼンテーション

講座の概要

アウトプット アウトカム

Page 31: 事業報告書 2014年度

30

課外プログラム④ 受験生サポート

�受験生のフォローを行なうために、他のNPO法人と連携して補習講座を実施した。

概要

- 実施協力: NPO法人Teach for Japan

- 日時: 秋季/2014年10月26日~2014年12月14日(計8回)

冬季/2014年2月1日~2014年3月1日(計5回)

- 場所: 仙台レインボーハウス

- 参加者: 秋季/子ども20名

冬季/子ども18名

- 内容: 受験生を対象とした個別の学習支援

実施風景

アウトプット アウトカム

Page 32: 事業報告書 2014年度

保護者への面談状況・専門機関の紹介状況

31

相談対応のケース例

※体験会時の面談を含む。

※電話での面談を含む。

※1件当たりの相談時間は、概ね20分〜1時間程度。

� 2区を合わせて、297件の面談を行なった。相談の内容としては、進学、養育に関する悩みが多かったが、家計や健康、不登校に関する悩みも少なくなかった。

� 今年度は10件程度を他機関につないだ。

� 保護者への面談を行なう中で、参加者している子どもの兄が失業、引きこもりになりかけていることが判明し、就労支援を行なうパーソナルサポートセンターへリファー。家庭全体を含めたサポートを提供した。

� シングルマザーの母親から、「子どもが家で暴れたため身の危険を感じて逃げた、助けてほしい」という連絡が複数回寄せられ、状況を傾聴し、精神的な落ち着きを取り戻すことをサポートした。

� 発達障がいの可能性がある子どもの保護者から、一緒に生活をすることが難しい旨の相談。専門的な支援を行なっている他のNPOと連携し、複数回にかけて保護者の相談に乗った。保護者のサロン等、必要な時に行くことができる社会資源とのつなぎを行なうことができた。

区面談実施数(人) ニーズ(重複有) 紹介先

父 母その他

住居 進学 家計 健康 仕事 養育不登校

法律 DV 虐待その他

仙台市

医療機関

生協 PSC 児相その他

青葉区 153 4 146 3 1 127 33 27 0 103 16 0 8 0 11 2 0 0 1 0 1太白区 144 3 137 3 0 81 14 32 6 74 20 0 0 0 22 1 0 0 0 3 2合計 297 7 283 6 1 208 47 59 6 177 36 0 8 0 33 3 0 0 1 3 3

アウトプット アウトカム

Page 33: 事業報告書 2014年度

学力・学歴(高校進学率)※中学3年生のみ

� 当事業に参加した中学3年生の高校進学率は100%だった。

� 内訳は、全日制の公立45%、私立50%、定時制・通信制5%だった。

32

中学3年生の高校進学率 進学先の内訳

※途中退会者3名、休止等により連絡がつかない家庭9名除く。

※【参考】宮城県の公立・私立高校の定員割合公立47.7%:私立52.3%(定時制・通信制除く)

※【参考】宮城県の生活保護家庭の高校進学率:91.2%

アウトプット アウトカム

Page 34: 事業報告書 2014年度

学力・学歴(基礎学力)※平均点

� 当事業に参加した子どもの学力は、平均で英語が7.3点の増加、数学が6.6点の増加となり、基礎学力の向上効果が見られた。

33

36.437.8

35.1

43.745.1

42.4

0.0

5.0

10.0

15.0

20.0

25.0

30.0

35.0

40.0

45.0

50.0

全体 太白区 青葉区

学力診断テスト(初回) 学力診断テスト(期末)

英語(N=111) 数学(N=109)

※ 実施方法:eラーニングシステム「すらら」の学力診断テスト(100点満点)を参加時点で実施。期末に同じ範囲の学力診断テストを実施した。(事前・事後テストの間の期間は、参加のタイミングによって測定期間が異なる)

※ 学力診断テスト:特定の履修範囲のテストが受験できるシステム。当事業では、たとえば前期に中学2年生が参加した場合、中学1年生で履修する範囲を受験している。

+7.3点 +7.3点 +7.3点 +6.6点 +6.9点 +6.2点

• 最高点:90点

• 最低点:0点

• 中央値:32点

• 最高点:97点

• 最低点:0点

• 中央値:41点

• 最高点:87点

• 最低点:0点

• 中央値:16点

• 最高点:100点

• 最低点:0点

• 中央値:23点

アウトプット アウトカム

Page 35: 事業報告書 2014年度

その他指標(子どもアンケート)

� 当事業に参加したことで、学習や進学への意欲が高まったという意識が見られる。また、社会規範を守るという意識も高まった。

� 参加者の8割以上が、当事業に対して満足している。

� 一方、親子の関係性の変化については、肯定的な回答が半分を下回った。

34

34%

27%

36%

32%

39%

59%

29%

29%

21%

32%

22%

26%

73%

73%

39%

41%

34%

35%

25%

22%

24%

25%

35%

26%

25%

21%

15%

12%

22%

25%

26%

27%

26%

14%

39%

35%

36%

33%

40%

34%

11%

12%

2%

2%

1%

4%

3%

2%

2%

4%

3%

2%

4%

7%

0%

0%

4%

4%

3%

2%

6%

4%

6%

6%

5%

6%

9%

11%

2%

3%

0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%

学習サポートに参加したことで、勉強することが楽しいと感じるようになった

学習サポートに参加したことで、努力することが楽しいと感じるようになった

学習サポートに参加したことで、ルールやマナーを守る意識が高まった

学習サポートに参加したことで、いろんな人とコミュニケーションをする自信がついた

学習サポートに参加したことで、将来働いて自立したいという気持ちが高まった

学習サポートに参加したことで、高校に進学したいという気持ちが高まった

学習サポートに参加したことで、学校や生活の悩みが軽くなった

学習サポートに参加したことで、登校日数が増えたり、規則正しい生活ができるようになった

学習サポートに参加したことで、他人や社会は信頼できると思えるようになった

サポーター(大人)たちとの関わりを通して、目標やあこがれとなる人が見つかった

学習サポートに参加したことで、親子の関係性が良くなった

学習サポートに参加したことで、親と将来について話し合う機会が増えた

この教室に参加してよかった

この教室のサポーター(大人)たちは、信頼できる

あてはまる ややあてはまる どちらともいえない ややあてはまらない あてはまらないN=114

アウトプット アウトカム

Page 36: 事業報告書 2014年度

その他指標(保護者アンケート)

� 9割以上の保護者が、当事業に対して満足している。

� 子どもとの関係が良くなったという意識は、半分程度にとどまった。

35

18%

24%

23%

67%

72%

35%

36%

46%

25%

23%

37%

33%

22%

5%

3%

5%

1%

4%

0%

0%

5%

5%

6%

3%

3%

0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%

3.この教室に子どもを参加させたことで、自分と子どもとの関係が良く

なった

4.この教室に子どもを参加させたことで、子どもの勉強や将来のこと

などについて、子どもと会話する時間が増えた

5.この教室に子どもを参加させたことで、精神的な不安が軽くなった

6.この教室に子どもを参加させてよかった

7.アスイクの面談担当者は、信頼できる

あてはまる ややあてはまる どちらともいえない ややあてはまらない あてはまらない

N=78

アウトプット アウトカム

Page 37: 事業報告書 2014年度

仙台市ひとり親家庭生活支援講習会事業「高校進学費用を一緒に考える 家計やりくり講座」

仙台市子供未来局からの委託を受け、ひとり親家庭の保護者向けのプログラムを開催した。

36

- 実施背景:ひとり親世帯では、日々の家計のやりくりだけで精いっぱいの状況に陥り、子どもの教育・進学資金をねん出できず、将来に不安を抱えがちである。

その結果、子どもが私立高校の受験すら許されず、低学力でありながら公立高校受験一本というリスクの高い選択をせざるを得ないケースも見られる。また、私立高校を受験・合格しても入学資金、学業継続のための資金のねん出に苦慮する場合もあり、高校中退リスクを高めることにもつながっている。

- 狙い: 家計収支の問題点が明確になっていること。

参加者が今後も家計支援の専門家へ相談できる関係性が築かれていること。

- 実施協力:みやぎ生活協同組合ライフプランアドバイザーくらしと家計の相談室相談員

- 日時: 2015年1月25日(日) 13:00~16:00

- 場所: みやぎ生協榴岡店集会室

- 参加者: 保護者5名 ※申込者9名(当日欠席4名)

- プログラム: ▶第1部「高校進学費用にはどれくらいかかるの?教育費・まずは30万円貯めよう」

▶第2部「家計の見直し大作戦」

▶第3部「こどもと一緒に家計管理のススメ」

▶個別相談

実施風景講座の概要

講義の様子

ワークショップの様子

Page 38: 事業報告書 2014年度

仮設住宅等での

学習サポート

モデル・ノウハウ

移転事業

活動詳細:岩沼市との協働事業

岩沼市との協働事業 その他仙台市との協働事業

Page 39: 事業報告書 2014年度

事業実施体制

� 自立相談支援事業を行なう社会福祉協議会とも連携し、保護者の支援も含めた包括的なケアを実施できる体制を築いた。

38

統括ディレクター(1名)

事業全体の企画・進捗管理、委託元との調整・報告等

学習・生活支援コーディネーター(1名)

現場マネジメント、保護者との面談、外部とのつなぎ

有償ボランティア(2〜3名)

コーディネーターの補助、宿題サポート、子どもへの相談対応

事務スタッフ(1名)

総務・会計等

NPO法人アスイク岩沼市社会福祉協議会

岩沼市社会福祉課・子ども福祉課・

教育委員会

Page 40: 事業報告書 2014年度

成果測定のフレームワークと実施結果のサマリ

� 集客にやや時間がかかったため参加回数・時間は当初の想定を下回ったが、概ね目標値をクリアすることができた。

� 特に出席率やサポートへの満足度が高く、参加者たちにとって居心地のよい場を提供することができた。努力や進学への意欲も高まっている。

39

観点 要素 指標 定義 測定方法 目標値 実施結果 評価

アウトプット

教室運営(量的側面)

拠点開設数 何ヶ所の拠点(教室)を開設したか --- 1ヶ所 1ヶ所 ○参加者数 何人の対象者が参加したか 参加者リストへの記録 15人 17人 〇カバー率 事業実施地域の対象者をどれだけカバーしたか 参加者数/地域内対象人数 後日設定 不明 ---開催回数 延べ何回(日)の活動を行なったか 記録表による集計 72回 49回 ▲開催時間 延べ何時間の活動を行なったか 記録表による集計 216時間 147時間 ▲

教室運営(質的側面)

出席率 子どもがどれだけ継続的に参加したか 実際の参加日/参加申込日 80% 89% ◎途中退会率 どの程度の参加者が途中で退会したか 参加者リストへの記録 5% 0%(休止12%) ○

ボランティア参加ボランティア数 何人のボランティアが参加したか ボランティアリストによる集計 3人 7人 ○

研修会開催回数 ボランティア・スタッフ向けの研修会を何回開催したか 記録表による集計 3回 7回 ○研修会参加人数 延べ何人のボランティア・スタッフが研修会に参加したか 記録表による集計 延8人 7人 ○

課外プログラム課外プログラム開催回数 課外プログラムをいくつ開催したか 記録表による集計 5プログラム 延5プログラム ○課外プログラム参加人数 何人の子どもが課外プログラムに参加したか 記録表による集計 延25人 延5人 ▲

保護者支援保護者の面談件数 保護者に対して、何件の面談を行なったか 記録表による集計 --- 23件 ---専門サポートへのつなぎ件数

面談の結果から、何件のケースを適切な専門サポートにつないだか 記録表による集計 --- 0件 ---

アウトカム

学力・学歴

高校進学率 どの程度の割合が高校に進学したか高校進学者数/参加者数(中学3年生のみ)

100% 100% ○

基礎学力 参加者の基礎学力がどの程度高まったか参加時の学力診断テストの結果/期末時点の学力診断テストの結果

英語:15点数学:10点

英語:5.5点数学:12.3点

自尊心・意欲学習意欲 参加したことで、学習、自己成長に対する意欲が高まったか

参加者アンケート(肯定回答割合)

70% 69% ○努力意欲 参加したことで、努力したら報われるという意識が高まったか 70% 77% ◎

ソーシャルスキル社会規範 参加したことで、ルールやマナーを守る意識が高まったか 70% 54% ▲コミュニケーション力 参加したことで、多様な人とコミュニケーションする自信が高まったか 70% 62% 〇

福祉依存 自立への意欲 参加したことで、経済的な自立をしようという意識が高まったか 90% 61% ▲文化資本 進学への意欲 参加したことで、高校に進学しようという意識が生まれたか 70% 84% ◎

健康状態・生活リズム

精神状態の改善 参加したことで、学校や生活の悩みが軽くなったか 60% 54% 〇

生活習慣の改善参加したことで、登校日数が増えたり、規則正しい生活ができるようになったか

50% 54% 〇

社会への信頼 他者への信頼 参加したことで、人や社会への信頼感が高まったか 70% 53% ▲ロールモデル ロールモデル スタッフやボランティアなどに、目標やあこがれとなる人が見つかったか 70% 53% ▲

保護者との関係関係性 参加したことで、親子の関係性が良くなったか

参加者アンケート・保護者アンケート(肯定回答割合)

参加者:60%保護者:60%

参加者:53%保護者:80%

将来の話し合い 参加したことで、将来について話し合う機会が増えたか参加者:50%保護者:70%

参加者:69%保護者:70%

保護者のストレス子育てのストレス 参加したことで、子育ての負担感が減ったか保護者アンケート(肯定回答割合)

70% 70% 〇

満足度

活動への満足度 参加者が活動に対して、どの程度満足できているか参加者アンケート・保護者アンケート(肯定回答割合)

参加者:90%保護者:85%

参加者:93%保護者:90%

サポートへの満足度 スタッフ・ボランティアは適切なかかわり方や信頼関係の構築ができたか参加者:90%保護者:90%

参加者:100%保護者:90%

Page 41: 事業報告書 2014年度

実施場所・時間

� 岩沼市内4中学校から自転車で移動可能な範囲に会場を設置し、平日週2回の活動を行なった。

40

実施場所

開催時間火曜日:18:00〜21:00

木曜日:18:00〜21:00

アウトプット アウトカム

Page 42: 事業報告書 2014年度

参加者の詳細

� 2014年度は、17名が参加申し込みをした。

� 中学1・2年生が参加者の80%以上を占めたが、高校生の参加もあった。

� 母子家庭が多く、76%を占めた。

41

発達障がい:1名

疾病(※):1名

※過敏性症候群(1)

学年 対象区分(重複有)

性別 家族構成 その他個別事情

中学1年, 4, 23%

中学2年, 10, 59%

中学3年, 1, 6%

高校1年, 1, 6%

高校2年, 1, 6%

高校3年, 0, 0% その他, 0,

0%

アウトプット アウトカム

Page 43: 事業報告書 2014年度

開催回数・時間

� 9月から12月までの総開催回数は49回、開催時間は147時間だった。

42

月 開催回数 開催時間

9月 1回 3時間

10月 8回 24時間

11月 8回 24時間

12月 7回 21時間

1月 8回 24時間

2月 8回 24時間

3月 9回 27時間

合計 49回 147時間

アウトプット アウトカム

Page 44: 事業報告書 2014年度

出席率・途中退会率

� 出席率は5拠点全体で89%であり、困難な状況に置かれた子どもたちの居場所づくりとして成果を挙げたと言える。

� 途中退会率は0%、休止は12%(2名)となったが、ほとんどの子どもが途中で辞めることなく教室に通い続けた。

43

途中退会・休止率

【退会・休止理由】

• 他の参加者とのトラブル(1)

• 児童相談所による一時保護(1)

出席率

※出席率は、申し込み時点で出席を申し込んだ開催日(曜日)に対して、実際にどれだけ出席したかを表す。

100% 100%

89%

82% 81.2%

87%83%

89%

0%

10%

20%

30%

40%

50%

60%

70%

80%

90%

100%

9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月 平均

期末まで継続,

15, 88%

休止, 2,

12%

退会, 0, 0%

アウトプット アウトカム

Page 45: 事業報告書 2014年度

ボランティアの参加状況

� 当年度は7名のボランティアが参加した(内5名が有償)。

� 女性の割合が多く、学生だけでなく社会人の参加者も多かった。年齢層は20代・30代が中心となった。

44

※その他:職業訓練受講中

性別 属性

男性, 2, 29%

女性, 5, 71%

高校生, 0, 0%

大学生, 3, 43%

大学院生, 0, 0%

社会人, 3, 43%

主婦, 0, 0%

シニア, 0, 0%

その他, 1, 14%

20代, 3, 43%

30代, 3, 43%

40代, 1, 14%

年齢層

アウトプット アウトカム

Page 46: 事業報告書 2014年度

保護者への面談状況・専門機関の紹介状況

45

相談対応のケース例

※体験会時の面談を含む。

※電話での面談を含む。

※1件当たりの相談時間は、概ね20分〜1時間程度。

� 延23人の保護者に対して相談支援を行なった。

� 相談の内容としては、子どもの進学(9件)、養育(5件)、健康(5件)に関するものが多かった。

� 今年度は他機関へリファーしたケースはなかったが、社会的資源とのネットワークが拡大した。

� 参加者Aさんが学習サポートを休みがちになったため、保護者へ連絡して状況を確認。他の子どもと人間関係のトラブルになり、身体面でも症状が表れていることが判明した。働きながらAさんのサポートをしてきた保護者の苦労に敬意を表し、保護者の気持ちを受容した。今後を心配されていたため、Aさんの気持ちを一番に考え、いつでも復帰できるようお伝えした。また、復帰する場合には、トラブルがあった子どもと同じ日にならないように配慮することを伝え、安心してもらった。

� 参加者Bさんの父親と名乗る男性が突然来訪し、Bさんの居所を教えるように強迫に近い態度で詰め寄ってきた。子ども福祉課等と情報共有をし、警察への通報も含めて対応の方法を明確化。Bさんと他の参加者たちの身の安全を確保した。

面談実施数(人)

ニーズ(重複有)

紹介先

父 母 その他 住居 進学 家計 健康 仕事 養育 不登校 法律 DV 虐待 その他 岩沼市医療機関

生協 社協 児相 その他

9月 1 0 1 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 010月 9 0 9 0 0 3 1 1 2 2 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 011月 5 0 5 0 0 5 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 012月 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 01月 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 02月 4 0 4 0 0 0 0 2 0 1 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 03月 4 1 3 0 0 0 0 2 0 2 0 0 0 0 4 0 0 0 0 0 0

合計 23 1 22 0 0 9 1 5 2 5 0 0 0 0 5 0 0 0 0 0 0

アウトプット アウトカム

Page 47: 事業報告書 2014年度

学力・学歴(高校進学率)※中学3年生のみ

� 当事業に参加した中学3年生の高校進学率は100%だった。

� 内訳は、全日制の公立100%である。

46

中学3年生の高校進学率 進学先の内訳

※【参考】宮城県の公立・私立高校の定員割合公立約48%:私立約52%(定時制・通信制除く)

※【参考】宮城県の生活保護家庭の高校進学率:91.2%

進学, 1, 100%

就職, 0, 0%未定, 0, 0%

公立高校(前

期選抜), 1, 100%

公立高校(後

期選抜), 0, 0%

公立高校(二

次募集), 0, 0%

私立高校(推

薦), 0, 0%

私立高校(一

般), 0, 0%定時制・通信

制, 0, 0%

アウトプット アウトカム

Page 48: 事業報告書 2014年度

19.4

31.7

0.0

5.0

10.0

15.0

20.0

25.0

30.0

35.0

40.0

45.0

50.0

初回 年度末

31.3

36.8

0.0

5.0

10.0

15.0

20.0

25.0

30.0

35.0

40.0

45.0

50.0

初回 年度末

学力・学歴(基礎学力)※平均点

� 当事業に参加した子どもの学力は、平均で英語が5.5点の増加、数学が12.3点の増加となり、基礎学力の向上効果があった。

47

• 最高点:42点

• 最低点:16点

• 中央値:34点

N=11

• 最高点:76点

• 最低点:16点

• 中央値:34点

• 最高点:49点

• 最低点:4点

• 中央値:17点

• 最高点:73点

• 最低点:7点

• 中央値:26点

N=12

+5.5点+12.3点

※ 実施方法:eラーニングシステム「すらら」の学力診断テスト(100点満点)を参加時点で実施。期末に同じ範囲の学力診断テストを実施した。(事前・事後テストの間の期間は、参加のタイミングによって測定期間が異なる)

※ 学力診断テスト:特定の履修範囲のテストが受験できるシステム。当事業では、たとえば前期に中学2年生が参加した場合、中学1年生で履修する範囲を受験している。

点 点

英語 数学

アウトプット アウトカム

Page 49: 事業報告書 2014年度

その他指標(参加者アンケート)

� 各指標とも、おおむね肯定的な回答が高かった。

� 特に、努力することや進学への意欲が高まったという意識が見られる。また、活動への満足度はかなり高い結果だった。

48

38%

31%

31%

54%

46%

69%

23%

46%

38%

38%

38%

46%

77%

69%

31%

46%

23%

8%

15%

15%

31%

8%

15%

15%

15%

23%

15%

31%

15%

15%

46%

31%

31%

15%

31%

38%

38%

38%

31%

23%

8%

0%

8%

0%

0%

8%

8%

0%

8%

0%

0%

8%

0%

0%

0%

0%

8%

8%

0%

0%

0%

0%

8%

8%

8%

0%

15%

8%

0%

0%

0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%

学習サポートに参加したことで、勉強することが楽しいと感じるようになった

学習サポートに参加したことで、努力することが楽しいと感じるようになった

学習サポートに参加したことで、ルールやマナーを守る意識が高まった

学習サポートに参加したことで、いろんな人とコミュニケーションをする自信がついた

学習サポートに参加したことで、将来働いて自立したいという気持ちが高まった

学習サポートに参加したことで、高校に進学したいという気持ちが高まった

学習サポートに参加したことで、学校や生活の悩みが軽くなった

学習サポートに参加したことで、登校日数が増えたり、規則正しい生活ができるようになった

学習サポートに参加したことで、他人や社会は信頼できると思えるようになった

サポーター(大人)たちとの関わりを通して、目標やあこがれとなる人が見つかった

学習サポートに参加したことで、親子の関係性が良くなった

学習サポートに参加したことで、親と将来について話し合う機会が増えた

この教室に参加してよかった

この教室のサポーター(大人)たちは、信頼できる

あてはまる ややあてはまる どちらともいえない ややあてはまらない あてはまらない

N=13

アウトプット アウトカム

Page 50: 事業報告書 2014年度

その他指標(保護者アンケート)

� 保護者からの回答もおおむね肯定的であり、満足度や担当者への信頼度が高い。

� また、事業に子どもを参加させたことで、子どもとの関係が良くなったと認識している保護者も多い。

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この教室に子どもを参加させたことで、自分と子どもとの関係が良くなった

この教室に子どもを参加させたことで、子どもの勉強や将来のことなどについ

て、子どもと会話する時間が増えた

この教室に子どもを参加させたことで、精神的な不安が軽くなった

この教室に子どもを参加させてよかった

アスイクの面談担当者は、信頼できる

あてはまる ややあてはまる どちらともいえない ややあてはまらない あてはまらない

N=10

アウトプット アウトカム

Page 51: 事業報告書 2014年度

仮設住宅等での

学習サポート

モデル・ノウハウ

移転事業

活動詳細:その他

その他仙台市との協働事業 岩沼市との協働事業

Page 52: 事業報告書 2014年度

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講演・講師、執筆・委員の実績

講演・講師

執筆

�東北大学「日米大学 市民活動・社会イノベーションワークショップ」パネラー

�産業技術大学院大学 「InfoTalk」 講師

�未来仙台市「キックオフイベント」スピーカー

�東北大学「地域経営論」ゲスト講師

�SVP東北 「ネットワークミーティング」 スピーカー

�東京工業大学「ノンプロフィットマネジメントコース 公開講座2014」 講師

�東日本大震災復興支援財団「寄付者報告会」スピーカー

�「石巻市の生活困窮者支援を考えるシンポジウム」パネラー

�みやぎ生協「定期合同学習会」講師

�東北大学教育学部 ゲスト講師

� JICA「ノンフォーマル教育研修」講師

�NPO法人ハーベスト「公教育の未来フォーラム in せんだい・みやぎ」パネラー

�「月刊ゆるる 2014年11月号」寄稿

委員

�仙台市市民公益活動促進委員会 第8期

�2014年度仙台市母子家庭等自立促進計画策定協議会委員

Page 53: 事業報告書 2014年度

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メディアでの紹介

� 仙台市震災復興地域かわら版「みらいん」 「続ける支援」

� 日経新聞2014年4月8 「経済教室」

� みやぎ生協生活情報誌「RaKu:Me(ラクミー)」5月号 「所得の差を学習の差にしない 貧困の連鎖を止める 3者協同の学習サポート事業」

� 日経MJ 2014年5月9日 「被災地の塾にネット教材」

� 現代ビジネス 「東北から起ちあがる100人」

� 仙台市 「せんだい若者向けポータルサイト YOUTH STYLE」

� 朝日新聞 2014年9月17日 「学ぶ機会 狭めたくない」

� ハフィントン・ポスト韓国版 「쓰나미가덮쳤던도호쿠에서희망을찾다」

� 河北新報 2014年11月11日 「中学生に起業体験講座」

� 河北新報 2014年12月7日 「脱貧困へ学習支援取り組み広がる 仙台、岩沼」

� ダイアモンド・オンライン 「成績下位の子をもれなく底上げする威力貧困層向け塾に広がるeラーニング活用」

� 毎日新聞 2015年3月11日 「教育・医療・福祉:学習支援、ニーズに合わせ」

計12回

Page 54: 事業報告書 2014年度

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寄付者数の推移

2014年度の寄付者は横ばいだったが、クレジットカードによる毎月寄付者(マンスリーサポーター)が増加した。

※2014年度の大口寄付(100万円以上)有限責任あずさ監査法人ベネッセ募金日本フィランソロピー協会(岡本和久氏)