仕事を楽にする (かもしれない) 「選択肢」のご紹介

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特定非営利活動法人オーユージー 2014 / Nonprofit organization OOOUG 2014http://oooug.jp/

仕事を楽にする（かもしれない）「選択肢」のご紹介

2014年3月14日特定非営利活動法人オーユージー

加藤要介

2特定非営利活動法人オーユージー 2014 / Nonprofit organization OOOUG 2014

「書き物」に何を使いますか？

粘土板？

文字はヒエログリフ（神聖文字）？

んなわきゃーない。

Hieroglyph : public domain (site)Clay tablet : public domain (site)

http://www.pdphoto.org/PictureDetail.php?mat=&pg=8755

http://en.wikipedia.org/wiki/File:Tablet_Rimush_Louvre_AO5476.jpg


では、書き物にどのソフトウェアを使いますか？

たいがいの方はMicrosoft Office (Word / Excel / PowerPoint)

他には？

● OpenOffice.org （オープンオフィスドットオルグ）：開発終了

● LibreOffice （リブレオフィス）

● Apache OpenOffice （アパッチ　オープンオフィス）

● JUST Office ：一太郎を中心としたオフィススイート

今回は、どんな場合にどのソフトがおすすめかをご紹介します。


ケース1：縦書きの場合

横書きが主流とはいえ、日本語は縦書きもまだまだ現役

● 小説／法律／本の背表紙などは縦書き

レイアウトについても気にしなければならない場合

● 一太郎国産ソフトウェアですので、縦書きにも対応。原稿用紙のテンプレートなども充実しています。

編集者に対して送る原稿を縦書きで書きたい場合

● 秀丸などの縦書きに対応したテキストエディタ紙面にするための整形は専門の人が行うので、余計な装飾を付けないプレーンテキストが最適になります。


ケース2：横書きの場合

日本語、もしくは他の言語での横書きの場合

● Microsoft Word

● Writer (LibreOffice / Apache OpenOffice)もともと欧米で開発されていたソフトウェアですので、アルファベットをベースにした横書きのために設計されています。

文字単位のインデント（位置調整）が必要な場合

● 一太郎公共系の書類など、原稿用紙の流れを汲む1文字単位の位置調整は国産ソフトウェアに分があります。

● WriterLibreOffice / Apache OpenOfficeの場合、インデントを文字単位で設定することも可能です。


ケース3：複数言語を扱う必要がある場合

複数の言語を一つの文書内に混在させる必要がある場合

● Writer (LibreOffice / Apache OpenOffice)「Internationalization（国際化）」の観点からすると、LibreOffice / Apache OpenOfficeがお勧めです。

「Localization（現地語化）」と「Internationalization（国際化、

globalizationとも）」の違い

● Localizationソフトウェアのメニューなどを各言語に翻訳すること

● Internationalizationそのソフトウェアが多言語を扱えるようにすること。例えば、英語版のソフトウェアで日本語の文書を作成できるようにすること。


ケース4：PCにオフィススイートが入っていない場合

仕事をしなければならないが、目の前のPCにはオフィススイートが何も入っていない場合

● LibreOffice Portable （ポータブル版リブレオフィス）

ポータブル版(Portable Apps)とは？

● USBメモリなどから直接起動可能で、インストール作業は不要です。

● USBメモリなどにLibreOffice Portableを入れて持ち歩けば、（だいた

い）どこでもLibreOfficeを起動できます。

● ただし、Windows版しかありません。


おまけ：いろいろな言語版が必要な場合

何か特定の言語版が必要な場合

● LibreOffice

2014年3月現在

● Microsoft OfficeはOffice2013向けに40の言語パックを提供

● LibreOfficeは110の言語パックを提供

ArabicBulgarianChinese (Simplified)Chinese (Traditional)CroatianCzechDanishDutchEnglishEstonianFinnishFrenchGermanGreek

HebrewHindiHungarianIndonesianItalianJapaneseKazakhKoreanLatvianLithuanianMalay (Malaysian)Norwegian (Bokmål)PolishPortuguese (Brazil)

Portuguese (Portugal)RomanianRussianSerbian (Latin)SlovakSlovenianSpanishSwedishThaiTurkishUkrainianVietnamese


LibreOfficeの言語パック一覧

Afrikaans AfrikaansAlbanian shqipAmharic አማርኛArabic العربيةAssamese অসমমযযAsturian AsturianuBasque euskeraBelarusian беларускаяBengali বযবলযBengali (India) বযবলয (ভযরত)Bodo (India) बबडबBosnian BosanskiBreton brezhonegBulgarian българскиBurmese မနနစCatalan catalàCatalan (Valencian) català (valencià)Chinese (simplified) 中文 ( 体简 )Chinese (traditional) 中文 (正體)Croatian HrvatskiCzech češtinaDanish danskDogri डबगररDutch NederlandsDzongkha རརང་ཁEnglish (GB) English (GB)English (US) English (US)English (ZA) English (ZA)Esperanto EsperantoEstonian eesti keelFinnish suomiFrench françaisGalician Galego

Georgian ქართულიGerman DeutschGreek ελληνικάGujarati ગગજરરતતHebrew עבריתHindi हहनदरHungarian magyarIcelandic ÍslenskaIndonesian Bahasa IndonesiaIrish GaeilgeItalian italianoJapanese 日本語Kannada ಕನನಡKashmiri كشميريKazakh ҚазақшаKhmer ខខខរKinyarwanda kinyaRwandaKonkani कबककणरKorean 한국어 [韓國語]Kurdish (latin script) Kurdish (latin script)Lao ພາສາລາວLatvian latviešuLithuanian Lietuvių kalbaLuxembourgish LëtzebuergeschMacedonian македонскиMaithili ममहथलरMalayalam മലയയളളManipuri মমইততইললযনMarathi मररठरMongolian монголNdebele (South) NdébéléNepali ननपरलर

Nepali ननपरलरNorthern Sotho Sesotho sa LeboaNorwegian Bokmål BokmålNorwegian Nynorsk NynorskOccitan occitanOriya ଓଡଡ ଡଆOromo Afaan OromoPanjabi ਪਪਜਜਬਬPersian فارسىPolish polskiPortuguese portuguêsPortuguese (Brazil) português (Brasil)Romanian românRussian РусскийSanskrit सकसकक तममSantali सकथरलरScottish Gaelic GàidhligSerbian српскиSerbian (latin script) srpski latinicomSidamaSindhi سندھیSinhala සසහලSlovak slovenčinaSlovenian slovenščinaSouthern Sotho SesothoSpanish españolSwahili kiswahiliSwati siSwatiSwedish SvenskaTajik тоҷикӣTamil தமமழழTatar татар телеTelugu తలగ

Thai ภาษาไทยTibetan བརད་ཡཡགTsonga xiTshongaTswana seTswanaTurkish TürkçeUighur ئۇيغۇرچەUkrainian УкраїнськаUzbek ўзбекVenda tshiVenḓaVietnamese tiếng việtWelsh Welsh/CymraegXhosa isiXhosaZulu isiZulu

クリンゴン語（宇宙人語の一種）版プロジェクトはあるのですが、今のところまだ言語パックの提供はされていません。

マレー語（マレーシア語）はありませんが、似ている言語のインドネシア語版は提供されています。


道具は1種類とは限りません

選べるソフトウェアはけっこうあります

● 選択肢があるということすらご存じなかったかもしれません。

● ソフトウェアの種類には興味がなかっただけかもしれません。

今回いくつかの「道具」をご紹介しましたので、これからは最適なものがどれなのかを考えてみてください。そして、皆さんのお仕事がちょっとだけ楽になることを祈っています。

本資料はきっかけに過ぎません。疑問点等ありましたらお気軽にお問い合わせください。

特定非営利活動法人オーユージー


参考URL

Microsoft Officehttp://office.microsoft.com/

LibreOfficehttps://www.libreoffice.org/

Apache OpenOfficehttp://www.openoffice.org/

JUST Officehttp://www.justsystems.com/jp/products/justoffice/

CreativeCommons BY-NC-ND 4.0http://creativecommons.org/licenses/by-nc-nd/4.0/

http://office.microsoft.com/

https://www.libreoffice.org/

http://www.openoffice.org/

http://www.justsystems.com/jp/products/justoffice/

http://creativecommons.org/licenses/by-nc-nd/4.0/


特定非営利活動法人オーユージーとは

http://oooug.jp/


特定非営利活動法人オーユージーとは

特定非営利活動法人オーユージーとは、ユーザー有志の集まりであり、OpenOffice.orgの後継ソフトや派生ソフトの普及促進を図る団体です。

● OpenOffice.org（オープンオフィスドットオルグ）とはどのベンダーにも縛られないフリーソフトウェアとして、オープンソースの方針のもと開発されていた統合オフィスソフトです。

● 派生ソフトウェアとはOpenOffice.orgそのものの開発は終了しましたが、派生版であるLibreOffice（リブレオフィス）や

Apache OpenOffice（アパッチオープンオフィス）に引き継がれて今も改善が続いています。

普及促進によって実現したいこと

● オフィスソフトウェアに選択肢ができます。

（特に日本における）オフィスソフトウェアの一社独占という高コスト状態が改善されます。

● 文書ファイルを読み書きできる環境が広がります。

違うオフィスソフトウェアの間でも、一定の相互運用性が確保されます。

一営利企業の都合により、過去のシステム資産が読み込めなくリスクを低減します。

普及促進によって啓蒙したいこと

● ビジネスツールとして必須のオフィスソフトウェアにおいても複数の選択肢があるということをユーザーが認識し、目的の実行に最適な道具を選ぶという考える能力を身につけること。

Education

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