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早速ですが、参加者の皆さんに3つのお願いがございます!
●1.満員御礼!250名がいらっしゃいます!椅子を詰めてお座り下さい!
●2.このイベントではお近くの方と ディスカッションがあります! 前後左右 お近くの方と名刺交換・自己紹介をお願いします!
対話をうみだす“実践知”を、トップランナーから学ぶ : 子どもの対話 vs 大人の対話
中原 淳(なかはら・じゅん) 東京大学 准教授, 博士
「大人の学びを科学する」
企業における人々の成長、コミュニケーション、リーダーシップを研究しています
著書 中原淳「職業学習論」
中原淳「経営学習論」
中原淳・長岡健「対話する組織」
2
「対話」とは「学習の源泉」 マネジャー研修、ワークショップ、イベントなど
私なりにこだわってきました
対話をうみだす実践知をさぐる
子どもの対話×大人の対話
この会自体も、対話的、インタラクティブ に実施したいと思います
ところで・・・ 今日のお題は・・・
①聞く ②聞く ③聞く ④帰る
①聞く ②聞く ③聞く ④帰る
①聞く ②考える ③対話する ④気づく
①聞く ②考える ③対話する ④気づく
①聞く ②考える ③対話する ④気づく
学
お話しするときのポイント ①主語は「わたし」
「わたしは~思う」「わたしは~感じる」
「私たちは○○すべき」ではない
「世の中は○○すべき」ではない
②経験談、主観的大歓迎! 「わたしの日常」は「他人の驚き」
③違っていてアタリマエ そう考える人がいるんだなー
④とりあえず判断は保留 「勝ち負け」や「正しい/正しくない」ではない
一般社会のコミュニケーションと「真逆」でOK! わたしたちの乾いた日常を解きほぐしてみませんか?
茶の湯から学ぶ Learning barの過ごし方 用意(ようい)
空間の演出、ルールの設定など、プレゼン構成の打ち合わせ・・・前もって行う準備のこと。主催者側が事前に行う
ディレクター 舘野さん
卒意(そつい) 主客一体、相客一体となり、
場をともにつくりあげる
対話をうみだす実践知をさぐる
子どもの対話×大人の対話
ところで・・・ 今日のお題は・・・
14400時間
14000時間
変化の兆し?:対話や話しあいの重視? しかし、下手な対話や話し合いは、何を生み出すか?
68400時間
コンピュータに向かい、電話がならなくなった 「静かな職場=消えたワイガヤ職場」
雇用形態の変化、企業合併、職場の多様化など 求められるコミュニケーション=役割・目標の確認
菊池省三
「子どもの対話」を生み出す実践知 菊池省三さん
小学校教諭
内容 対話(話し合い)
学級づくり
様々なエクササイズやワークを 通して、「子どもの話し合い」を促す
実践知をご紹介いただきます
加藤雅則
「大人の対話」を生み出す実践知 加藤雅則さん
組織開発 / 組織変革
ファシリテータ
様々なエクササイズやワークを 通して、「大人の話し合い」を促す
実践知をご紹介いただきます
■12時00分 開場・受付開始
■12時30分ー13時00分 イントロダクション(中原)
■13時00分ー14時30分 インタラクティブセッション1
「子ども×対話」セッション 菊池省三さん
■14時30分ー15時15分 カフェブレーク
■15時15分ー16時45分 インタラクティブセッション2
「大人×対話」セッション 加藤雅則さん
■16時45分ー17時15分 リフレクティブセッション
舘野泰一さん
■17時15分ー17時30分くらい ラップアップ (中原)
■18時00分まで クロージング
舘野泰一(たての よしかず)です。
机の上に付箋紙が3枚あります。 ・葉っぱ ・果実
・おもちゃ
ディレクターから ご挨拶と御願い
Realtime wrap up presentation
中原のプレゼンテーションは、明日には、NAKAHARA-LAB で閲覧、ダウンロードできるようにします http://www.nakahara-lab.net/
もちろん、「子どもの対話」と「大人の対話」には違うところもある ・大人は職場で「ぎょうざじゃんけん」はたぶんしない ・「おれたち、結局、石油屋なんだよな」とは子どもは言わない
しかし、結構、「共通点」もある
寂しいようですが、真っ先に脳裏に浮かんだ共通点は・・・
敢えて「二交対立」で このイベントを企画しましたが・・
■子どもの状況 ・家庭環境、経済格差、地域間格差
■大人の状況 ・職場の多様化(寒冷化)、組織再編
「アトム化(原子化)」し 「意味喪失」する子どもと大人 これが共通点かもしれない
それが行きすぎていくと「個に閉じる、意味を失う」
対話の可能性:もう一度、「他に開かれた個になること」 「意味を見つけること」
■対話には「土台≒学級(菊池先生)≒安心空間」がいる ・お互い認め合う雰囲気・人間関係をつくる ・土台がないと「対話で傷つけあってしまう」可能性もゼロではない ・しかし、人はとかく「手法としての対話」だけに興味をもつ 学級作り(=組織開発)を忘れる
ex. コミュニーケーションゲーム ex. 褒め言葉のシャワー ex. ミニライフヒストリー
印象的な言葉 「学級経営と同時進行で対話力が育つ」 印象深かった出来事 「いいですね、いいですね」 「めちゃくちゃ褒めましたね」
・「対話は面白いものだ」という価値観の醸成 「話し合いしても仕方がない」という価値観の学習棄却(Unlearning)
菊池先生のお話で印象深かったこと
安心空間:心理的安全 Psychological
Safety
成長空間=対話空間
「話し合い嫌い」は、学習された結果? 話し合いは「悪い癖」がついてしまいますと、まず直すことは不可能です。話し合いに対する興味を失い、その重要性を軽蔑するようになってしまいます。
話し合いなんて時間つぶしでつまらない。みんな聞いてもきいても黙っていて、何も言わない人がいるとか、愉しく話せないとか、話し合っても、結局は、自分で考えたのと同じだ。話し合いがなくても、結局自分自分でやればいいんだ、とそういうふうになってしまいます。
(大村はま)
話し合いはパワフルだが、難しい 間違った価値観が「学習」されないようにする
学習されたものを「学習棄却」する
・ある日突然、生まれるものではない
・対話とは、「日常の実践」の積み重ねの果てにある 印象的な言葉:4500回の褒め言葉のシャワー
・「教えやすさは学びやすさではない」 =「(一方向的な一斉授業の教師の)教えやすさ」 はイコール「(子どもの)学びやすさ=成長」ではない
対話を生み出す関係は・・・
■同じ立場・同じ役割にあり、しかし、違う人々の「対話」 ・他者は「内省の鏡:Reflective Mirror」である ①「自分の原点」を「思い出す」 ②共通感覚(共通点)をさがす ③折り合いをつける ・必要な「意味形成(Sense-Making)」を行う ・「意味形成?ぬるくて、かったるいこと、やってられるか!」
■「意味形成プロセス」 ①問題意識 / 出来事の共有 ②感情の共有(←ここが非常に特徴的) 不平不満の裏返しは、「願い」「願望」「希望」 ③役割 / 納得解(≠唯一絶対の正解)の発見
加藤さんのお話で印象的だったこと
現代は、社会も企業も学校も、あらゆる活動が「前のめり」です。そこあるのは「Pro(前)」という概念です。
たとえば、会社の業務について考えてみると、あちこちに「Pro」がついていませんか。プロジェクト(Project)を立ち上げる、そのために利益(Profit)の見込み(Prospect)を確認する。 見込みがついたらプログラム(Program)づくりに入り、計画書ができたら生産(Production)体制を整えて、販促(Promotion)する。そして、進歩(Progress)の度合いで、昇進(Promotion)が決まる。
(哲学者・鷲田清一 2009)
対話の時間を確保することの大切さと難しさ 「前のめり化(Pro)」する社会にあっては 言葉になるのを「待つこと」
「言葉になるのを待つこと」 その上で「相互の違い」や「文脈を知ること」
中原関連への公開研究会、怪しいイベントにご参加は:メルマガで流れる「ご案内」から
http://www.nakahara-lab.net/ 「中原淳」を検索
ラーニングバーのページがあります ここでメルマガに加入してください ご案内が不定期で流れます
楽しく怪しいイベントは案内します 怪しいツボは売りませんので、ご安心を!
菊池先生、加藤さん、舘野さん、学生のみなさま そして議論に参加してくださった皆様に! お疲れ様です! ありがとうございました! またお逢いしましょう!