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シロク流 事業の立ち上げ方の 成功と失敗
1分で自己紹介
片岡直之 @katty0324
株式会社シロク取締役
中学生の頃に、 Visual Basicで
プログラミングにハマる。
大学生の頃に、 プログラミングを捨てて、 電子回路作りにハマる。
大学院生の頃に、 プログラミング熱が再燃し、 シロクを創業する。
続きはWEBで。
取材していただきました! CTOの職務経歴書で検索
ブログもやってます。
本日のテーマ
プロジェクトをグロースハックしたい方必見!! My365、Growth Push等、多数のプロジェクト立ち上げに関わってきたからこそ語れる、サービスに合う技術選定方法や、グロースする戦略の見つけ方を失敗談も含めて話します!!
事業的な視点から
技術的な視点から
シロク流 事業の立ち上げ方の 成功と失敗
シロクという会社について
内定者時代に開発した My365を譲渡して設立
ほとんど事業経験のない 学生だけで会社を創業。
My365やピプルといった ユーザー向けサービスを運営
ユーザーは集まったが 収益に結びつけられず、 会社が瀕死の状態に陥る。
サービス運営ノウハウを活かして、 開発者向けサービスを提供
現在は、 Webサービスやアプリを 成長させるために
できることは何でもやる会社
ユーザー拡大期 収益化期 試行錯誤期 集中期
もっと集中期
なぜその事業を立ち上げたのか? どういう戦略があったのか?
どういう結果となったのか? その結果から何を学んだか?
ユーザー拡大期
ユーザー拡大期 収益化期 試行錯誤期 集中期
もっと集中期
事例1: My365
1日1枚だけ投稿できる 思い出写真共有サービス
「My365」
既にいくつか存在していた 写真SNSアプリと同様の機能
1日1枚しか投稿できない
撮った写真は カレンダーに 表示される
Instagram ダウンロード数を記録していた。
カメラアプリは伸びる。
Snapeee Instagramがあるにも関わらずデコ機能でDL数を伸ばしていた
あえて正面から戦いにいかない。 弱者らしい戦い方をする。
Twitter 140文字という制約によって
投稿が増える
1日1枚という制限で 写真の投稿のしきいは下がる。
結果
カレンダーを埋めたくなる心理 毎日かならず使う動機
空白を作りたくない
広告費なしで リリース5日目で 3万ダウンロード
その後、約1年で200万ダウンロード
市場のあるところに入る
その市場の中で 自分たちだけの領域を作って戦う
ここまでは狙い通り
誤算
ユーザーを集めれば、 収益は後からついてくる。
収益化期
ユーザー拡大期 収益化期 試行錯誤期 集中期
もっと集中期
ユーザーは集まった。 どう収益化するか?
カレンダーのカバーが おしゃれなスライドショーになる
プラグイン
課金率0.1%程度で 十分な収益を得られず。 月に数万円の収益
あまり目立たないところに アドネットワークを追加
目立たない分 クリックもされず 月に数万円の収益
写真を使った広告商品
収益は得られるが、 十分な営業資源がなく、
継続的に案件を獲得できない。
My365に投稿された写真を フォトアルバムに印刷して販売。
製造費用に対して収益が 見合わず断念。
無計画にユーザーだけ集めても、収益化には苦労する。
明確に収益の上がるものを作る。
事例2: ピプル
リアルタイムチャット アバターアプリ 「ピプル」
スマホでリアルタイムに 仮想空間を共有できる アバターアプリ
Amebaブログから Amebaピグによる収益化の
流れを参考に
集客 収益
インテリアやファッションの アイテム課金で収益
そして 当時は(たぶん)日本初だった機能
アバターで リアルタイムに チャットできる
My365の200万ダウンロードの ユーザーベースを利用
集客 収益
市場はある 独自性もある
収益力もある(はず)
誤算
My365からの送客力が弱い。 ユーザー層の課金率が低い。
課金率が高いのは20代だが、ユーザーは10代が多かった
試行錯誤期
ユーザー拡大期 収益化期 試行錯誤期 集中期
もっと集中期
もっと課金習慣のある領域で 勝負する。
事例3: ピプルラン(仮)
ピプルのアバターを利用した 走る系アクションゲーム
Amebaピグからピグライフの 流れを参考に
チャット ゲーム
パズル&ドラゴンズ ポチポチ系のゲームに代わって ソーシャルゲーム×◯◯
Temple Run 走る系アクションゲームが流行る
走る系のアクションゲームを モチーフとしたソーシャルゲーム
のちの消滅都市のような
コンセプトは悪くないはず。
デモまで作って撤退
誤算
作りきれなかった。
会社として面白いゲームを作る力 自分以外のメンバーの作りきる力
面白いゲームを作るのは めちゃくちゃ難しい
資金が底を尽きそうになる。
My365ではなく シロクを存続させることに注力
My365に本格的に広告挿入して 赤字幅を減らす。
オフィスを移転して 固定費を下げる。
事例4: アプリ事前登録サービス
アプリの事前登録サービス グループ会社と協業で開発
シロクの開発力で高速開発 広告代理店の販売力で広告を販売
2週間で開発しサービスイン
もう少し赤字幅を減らす。
事例5: SmartHire(仮)
SmartHire(仮) 社員紹介を促進する人事ツール
トライアル導入で 想定通りの成果が出ず。
事例6: Growth Push
プッシュの配信・解析ツール 「Growth Push」
今までに蓄えた開発の知見や アプリを運用してきた経験を 磨いてプロダクト化
プッシュ通知ASPを 提供している会社は多い
(=市場はある)
解析やA/Bテストを備えた ツールはまだない
(=明確な独自の強みを出せる)
市場が注目され伸びている タイミングだった
グロースハックの キーワードトレンド
結果
1年で5,000万端末 2年で1億5,000万端末
集中期
ユーザー拡大期 収益化期 試行錯誤期 集中期
もっと集中期
開発者向けツールの文脈に 開発リソースを集中
事例7: Growth Debug
アプリのデバッグ支援ツール 「Growth Debug」
Excelではない 効率的なテスト項目の管理が可能
バグ発見時は、簡単にログや スクリーンショットを送れる。
はじめて自分以外のメンバーで 事業が立ち上がる。
結果
大きな売上には繋がらず。
守りの事業はむずかしい。
顧客は、 楽をするためにお金は払わない。 サービスを伸ばすためには払う。
事例8: Growth Point
SDK型ポイントメディア 「Growth Point」
SDKを入れると、 クロスプロモーションができる。
メディアと広告主 二方向への同時営業は難しい。
事例9: Growth Replay
アプリ向け ユーザビリティテストツール 「Growth Replay」
分析のみの提供は難しい。
顧客にたいして、 サービスが伸びるイメージを
与えられるか。
事例10: カジュアルゲーム
BLOCKBOY
PIPEBOY
HOPPINGBOY
「俺のちんげんさい」
片手間で違う事業を やってはいけない。
もっと集中期
ユーザー拡大期 収益化期 試行錯誤期 集中期
もっと集中期
開発者向けツールの中でも アプリ向けのSDK型の KPIを伸ばすための 運用ツールに特化。
事例11: Growthbeat
グロースハックを支える プラットフォーム 「Growthbeat」
SDKビジネスに集中 基盤づくり 開発スピード
エンジニア主導の設計の功罪
事例12: Growth Analytics
サービス運用者のための 解析ツール
「Growth Analytics」
分析基盤を統合 開発スピード向上
事例13: Growth Message
サービス内メッセージ 配信・分析ツール
「Growth Message」
今までと同じ顧客に売れる。
外部パートナー利用 品質担保の方法
事例14: Growth Link
LTV向上のための ディープリンクツール 「Growth Link」
同じ顧客に売れるだけでなく、 売れる領域が広がる。
まとめ
事業の成功率 2/14
成功する条件や失敗する条件が 見えてきて成功率は上がってきた。
試行錯誤しながら成功率を 上げていける背景とは?
事業開発しつづける。
エンジニアが開発をひっぱる。
エンジニアがなんでもやる。
作る人と売る人が 尊重しあう。
今後も新しい事業への チャレンジは続けると思います。
事業の立ち上げを繰り返す 裏側の技術とは?