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#007 ももクロのストーリーテリングによる浸透戦略

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私の名前はハルコ。 しかし私がどこの誰か?などということは、あなたにとって些末なことです。 それよりも重要なのは、これから私があなたに語るその内容です。 まず最初に、私から地球の皆さんにお伝えしたい事があります。

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世界中で一番売れている本は「聖書」なのだそうです。 聖書はキリスト教の経典ですが、基本的に「物語」の形式を とっています。なぜならば物語の力、つまり「ストーリーテリ ング」の力を使って分かりやすく教義を浸透させるのが目的だ からです。

物語にはそれだけのパワーがある、 ということの証明でしょう。 ユニバース(仮)もこの物語の力を利用して、ももクロとい うコンテンツを浸透させようとしています。 実はももクロが「ももいろクローバーZ」というグループ名 であることも、マネージャーが川上アキラという人物であるこ とも、物語が持つパワーを利用したのだと解釈すると説明がつ くのです。

ユニバース(仮)はこの日本において、すみやかにももクロというコンテンツを浸透させたいと考えたはずです。そこで最も知名度のある物語を下敷きにしようと考えました。 ではこの日本において最も広く国民に親しまれているストーリーとは何でしょう?

それはズバリ、むかしばなしの『ももたろう』です。

実は日本国民への刷り込みに「ももたろう」を使うことは古来からの常套手段なのです。 その証拠に、太平洋戦争の最中に日本政府が戦意高揚を目的として制作した日本初の長編アニメーションも「ももたろう」をモチーフにした『桃太郎の海鷲』というプロパガンダ映画でした。

ウェブサイト「手塚治虫と戦争」より引用

ではももたろうの物語の冒頭を、いま一度思い起こしてみてください。

そうです。なんと大きな『桃』が『川上』から流れてくるのです。

桃から生まれた桃太郎は努力を重ね成長し、信頼できる仲間を集め、幾多の困難を乗り越えて鬼退治という偉業を成し遂げます。それはまさに「メシアによる世界の救済」の物語そのものです。 そしてその物語の構造はそっくりそのままももクロにも当てはまります。つまりモノノフには『ももクロ』というコンテンツが『川上アキラ』から流れてくるのです。 果たしてこれが単なる偶然と呼べるでしょうか?

川上アキラから・・・ ももクロというコンテンツが もたらされる

幾多の困難を 乗り越えて・・・

偉業の達成!

ユニバース(仮)は物語の出発地点に日本という場所を選びました。それがゆえに日本において最もポピュラーであるももたろうの物語を踏襲したのです。 つまり『川上』という人物から『桃』を想起させるコンテンツを発信するというスキームを作ったことは、物語のパワーを使って日本という舞台にコンテンツを浸透させるという戦略が先にあったからこそ実現したことなのです。 そしていよいよ2016年の夏、物語は次の段階に進むのではないかと私は見ています。 なぜならばももクロが毎年恒例行事としている夏のライブ「桃神祭」のタイトルが「桃神祭 2016 ~鬼ヶ島~」だからです。ついにももたろうの物語になぞらえた本格的な浸透計画が始まるのではないでしょうか。 実はこの文章を書いているのは2016年の6月13日で、今日の時点では「桃神祭2016」は未来の出来事ということになります。 残念ながら私はちょうどそのタイミングで渡米しているため、 「桃神祭2016」をリアルタイムで監視することは出来ません。(余談ですが私の本業は遺伝子工学の研究で、渡米して遺伝子に関するある画期的な研究成果の発表を行う予定なのです。) したがって帰国後、 「桃神祭2016」でどのようなことが行われたのかについては、改めて調査したいと考えております。

いかがでしょうか?このようにももクロのストーリーはどう考えても緻密な設計のもとにデザインされたとしか思えないエピソードが満載なのです。 それらについては今後の警告の中で徐々に紐解いて行きたいと考えております。 いずれにしても地球の皆さんが気づかないうちに、ももクロによる『人類アイドル化計画』は粛々と進んでいると考えられます。 受け入れるも受け入れないも、それはあなた次第――――。

極秘

人類アイドル化計画

スターダストプロモーション最高幹部会

第**次中間報告

人類アイドル化委員会 2016年度業務計画概要

総括編

つづく

【注記1:ご覧の皆様へ】 皆さん大人なんで分かっていらっしゃるとは思いますが、このコンテンツは著者によるお遊びであって、どのように受け取るかは読者の手に委ねられます。 この警告文を読んで反応したことにより、何らかの不利益を被ったとしても、著者としては責任の持ちようがありません。あくまで自己責任の範囲において参照して頂けると幸いです。 【注記2:モノノフの皆さんへ】 コンテンツの特性上、ももクロに対して批判的な立場をとっています。しかしそれは彼女たちの偉大さを際立たせるため、あえてそうしているのだとご理解ください。 またこのコンテンツはあくまで私個人の主観によるもので、世間一般の論調と異なる場合があります。あくまで著者の主観による一方的な内容となっております。例え「そりゃ違うんじゃないか?」という見解に出くわしたとしても華麗にスルーしてください。反論されても困ります。 さらに事実と反する、あるいは完全に創作である場合もありますのでご容赦ください。 【注記3:ももいろクローバーZおよび関係者へ】 著者自身がモノノフであり、愛情の発露として制作をしているつもりです。 コンテンツの特性上、ももクロに対して批判的な立場をとっていますが、メンバーの活動や存在を貶める意図はまったくありません。 万が一、メンバーや所属事務所、あるいは所属レコード会社などの関係各位の不利益になると判断された場合には、著者へご一報ください。削除や訂正などのご指示に従うつもりです。 ⇒ 著者Twitterアカウント @gen3gen3gen3 【注記4:掲載URLについて】 記事に掲載されているURL等の情報は執筆当時のものです。 将来的にはリンク元の都合によってアクセス出来なくなっている場合もありますので、その場合にはご容赦ください。 【注記5:その他】 制作に際しては「いらすとや」様が提供しているフリー素材を使用させて頂きました。この場を借りまして、こっそりお礼申し上げます。 ⇒ かわいいフリー素材集 いらすとや http://www.irasutoya.com/ ※掲載している写真や画像類の著作権は各著作権者に帰属しています。 ※掲載している写真や画像類は「引用」の範囲と認識しておりますが、問題があるようでしたら著者までご一報ください。