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民法教科書総選挙

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法の経済分析ワークショップ(2012年8月)での報告

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民法教科書総選挙

森田 果(東北大学) [email protected]

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Motivation Mathematical Sociology @ UofC Soci

Network analysis Markov chain model 学説の相互作用・発展の仕方についての分析に使えそう…

しかし,データセットを作るのが面倒くさい… ところが,ある日

小粥先生が,まさにそういうデータを集めているというではないか!

統計ソフトウエアによる分析のパートを引き受けさせていただこう…

Sep 2, 20122 Kogayu-Morita

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Contents Very preliminary work

とりあえずの分析結果を提示した上で,いくつかの可能な解釈仮説を提示してみる

コメント熱烈歓迎! Network graphs

関係性の図示 Centrality figures

いくつかの centrality基準―― google page rank Network density

ちょっと不思議な推移?

Sep 2, 20123 Kogayu-Morita

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Dataset

Sep 2, 2012Kogayu-Morita4

小粥さんの暇つぶし…らしい… 民法総則教科書

東北大学附属図書館蔵書 参考文献欄(どれがどれを参照しているか?)を利用

出版年は原則として初版刊行年だが,参照したのは後年の版であることもあり

普通の論文ネットワーク分析でも参考文献欄を使う(法学の文献引用方式は変則的なので,こういったネットワークを排除する orz)

なぜ民法総則教科書か? 会社法や知財と違って,法改正が滅多になく,教科書の「寿命が長い」

発行点数が多い

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Network graphs

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Network graphs Graph type

Directed graph Algorithm

Fruchterman-Reingold より密接に関連しているものを近くに配置する

視認できる特徴 年代の近いものが近くに並ぶ

年代が古くなるにつれて,引用されない 周辺部に並ぶ寂しい教科書たちと,中心部に並ぶ「人気のある」教科書たちとに,二分されている どのような基準で分かれるのか?

参照を多くするタイプと,参照をあまりしないタイプとに二分されている なぜ,参照をするのか?

Sep 2, 20126 Kogayu-Morita

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Centrality Google page rank Degree

その nodeに何本線が出入りしているか(ここでは inのみ:被引用回数) Cf. outもあり得る

Coreness サブグラフが持つ degreeの最大値

Closeness 他の nodeへの距離の平均値の逆数

Betweenness 複数のネットワークの間の媒介として機能しているか

実質的に, degree.outの proxy

Sep 2, 20127 Kogayu-Morita

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Google page rank の推移 学術研究のネットワークでは

単なる被引用回数ではなく,「重要な論文から引用される」ことに価値があるので, google page rankが有用 他の centrality figure(たとえば Bonacicci’s Power)は,「引用されないこと」が重要(独立性の重要性)であるケースを考慮に入れるが,学術研究のケースでは有用な基準ではない

Page rankの推移 かつての教科書のランクは,じわじわと上昇したけれど,最近の「人気」教科書は,いきなり上位に顔を出すものが多い 後述する densityと関連? 単に densityが増えただけではランクが上がらないから,「お友達の教科書を相互に引用する」ケースが増えた?+出版点数の増加

あるいは,昔の教科書より今の教科書の方が優れている? 情報の伝播スピードの上昇?

Sep 2, 20128 Kogayu-Morita

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Google page rank (cont’d) 梅・富井といった起草者組のランクの推移

戦後一時期,人気があったが,次第に下降してきた このような推移は,解釈論の傾向と関係しているのだろうか? それとも,単なる継時変化なのか?

同時期に生まれて,似たような運命をたどるグループがある E.g., 舟橋・於保・袖木・勝本 同時期の教科書は相互に影響を与えあうが,それ以降に対してはあまり影響しない?

上位組と下位安定組は,どういった基準で分かれるのだろうか? 出身大学? 他のファクター?

独自説は「悪目立ち」するのか? Page rankと degreeの比較

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川島

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Density ネットワークの densityとは?

エッジの数/あり得るエッジの数 予想

古い教科書は新しい教科書を参照できない以上,時代が下るにつれて, densityは低下していくはず

実際 いくつかの時期に densityはむしろ上昇→why?

その時期に,引用を増やす傾向が一般的にあった その時期に,特異な node(=大量に引用をするテキスト)が存在 E.g., 1994注解

なぜ,このような変化が発生するのか? 何のために引用を行うのだろうか? テクノロジー( PCの利用)の変化?

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