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D最後の家族 1〜6章まで読んで、登場人物(秀樹、昭子、秀吉、知美)の変化をまとめなさい。 今井太一 10 c

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                    今井太一 10C

最後の家族 1〜6章まで読んで、登場人物(秀樹、昭子、秀吉、知美)の変化をまとめなさい。 

秀樹

大学内で知り合った女の子のケータイ番号を聞こうとして、学校中にストーカー扱いされた。それをきっかけに、一年半ほど前から家に引きこもるようになった。 秀樹の一日は、夕方に起きて始まり、誰からもおくられてこないメールチェックと引きこもりの掲示板を見て、夜中の3時に寝るといった昼夜逆転の生活リズムだ。秀樹の部屋の窓中には、社会との接点を塞ぐ為に黒いケント紙が壁一面中に貼られてある。ある日、このままの生活では神経がおかしくなってしまうと思った秀樹は、 黒いケント紙に、十センチの穴をあけた。秀樹がケント紙に開けた穴から望遠付きカメラで景色を見ていると、向かいの家で男に髪をつかまれ、引きずられている全裸の女を目撃した。そのとき、秀樹は無意識にシャッターを連打していた。写真を現像するため DPE 屋に行った後に、犬を探していると言うポスターを見つけた。 カサカサと音が聞こえたので、秀樹は、柴山の家の庭に入った。庭に入った秀樹は、うずくまっている裸の女の人の手を握り、スタジャンをかけた。秀樹は、強い印象をユキからもらい、次第に助けたくなっていった。以前秀樹は、母親が精神科医に行くことが我慢できなかったが、今は、母に対する感謝の気持ちでいっぱいだ。夕食の時間、向かいの家の柴山が、秀樹が家に入って来た時に落としたスタジャンを届けに来た。事情が全部皆に知れ渡ってしまった、その直後、父親は秀樹との争いで、救急車を呼ぶほどの怪我をしてしまった。秀樹は、土下座をして謝りたいと思った時、DV をする男のように暴力を振るった後に、土下座をして謝ったり、泣いて謝ったり、一切暴力を振るわないと契約書を書いたりするのと同じだときづいた。ユキを救う為にも、秀吉を喜ばせる為にも、秀樹は昼夜逆転の生活をした。 DV に関する本を読みこんだ。他にも、DV 救援団体、警察、弁護士などに積極的に連絡をとるようになった。色々電話した結果、秀樹はユキに直接あって、民間のシェルターの連絡先などを渡した。弁護士の田崎にも直接会って、話す約束をした。様々な人と会って,話すようになった。

知美

長女の知美は、自分の意思で決めた訳でもない、大学に入る為に勉強をしていると共に、元引きこもりの宝石デザイナーの近藤に会いにいくようになる。

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知美は、今まで、自分の意志で何かを決めた事がなかったが、宝石デザイナーの近藤から様々な事を学び、次第に何をしたいのかを知美自身が決めることに、気づいた。同時に、近藤のイタリア行きの誘いを考えるようになる。最終的に、知美は、私立大学の受験勉強を止め、イタリアに行くことを決断した。

昭子

昭子は42歳の専業主婦であるが、引きこもりの息子の相談のために精神科医やカウンセラーをたずねているうちに、相談先で13歳年下の大工、延江と知り合った。母は、息子の秀樹と違って元気よく外で働いている延江に驚かされたと共に、罪悪感を持った。 精神科医やカウンセラーに通うようになって昭子は強くなった感じがするのと、子供達との距離も遠くなった感じだ。自分の考えを人に伝える事ができるようになった。秀樹の暴力を、今後なくす為に秀吉が家をでるという事を知った秀樹は、自分をコントロールできなくなり昭子に暴力を振るおうとしていた。しかし、昭子は医者から言われた通りに『乱暴は止めなさい』と正対した。それと同時に、息子が遠くに離れていってしまう気がした。秀吉が出て行ってから、秀吉と秀樹の間にあった緊張感がなくなり、自分の居場所がなくなった感じがした。一人での食事が増え、冷凍食品ばかり食べていた。寂しさも共に感じた。昭子は、NPO での女性相談員の仕事に誘われて、挑戦してみようとしていた。

秀吉

父は中小企業の部品メーカーの営業の仕事をしているが、他社との合併寸前で 、リストラされるのではないかと不安の日々を送っている。昔は、家族皆で食べるのと、シャワーは秀吉が一番というが秀吉が作った家訓であった。だが、今では全てのルールがなくなった。給料も去年と比べて減額になり、接待も2次会以降は自腹になった。会社の経営が悪化すると共に、昔、秀吉にあった気力はいまでは、それがまったくなく、疲れきっている状態。秀吉は、リストラされた後の、知美の学費と塾の費用、精神科医やカウンセラーの出費、ローンの費用など、お金の事を心配するようになった。秀樹が生まれた時は、秀吉に守るべきものができ、うれしかった。将来は一緒に、お酒を飲む事が夢だったが、今では秀樹の事を分かっていない。一ヶ月後に解雇されると聞き、パニック状態になり、体全身が震え、全身の力も抜け、普通のことができなくなっている。お金のことだけが、頭に浮かんだ。家族に、リストラされたことを言うことができず、自殺を考えるほどに精神的ダメージが大きかった。

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