在宅緩和ケアの家族指導用パンフレットの作成

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在宅緩和ケアの家族指導用パンフレットの作成

日本ホスピス・在宅ケア研究会

桜新町アーバンクリニック　在宅医療部森寿江、村上玲子、林瞳、篠田裕美、

片山智栄、遠矢純一郎


背景当院では自宅看取りや在宅緩和ケアを希望する患者の終末期ケアを数多く経験した。

介護サービス調整や自宅での介護指導が適切なタイミングでできず、家族の介護負担増大や医療者の緊急対応が頻回となるケースがあった。

既存のパンフレットは情報が多いが高齢者にはわかりにくかった。

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目的看護介護や医療ケアが過不足なく提供できる緩和ケアサポートパスを当院緩和ケアチームと医師とともに作成する。

家族が行うケアに着目し、ケア方法の指導を目的としたパンフレットを作成する。

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方法 1緩和ケアサポートパスを医師、緩和ケアチームで作成した。

既存の家族用パンフレットを基に改良した。

作成したパンフレットを地域の介護支援専門員や施設看護師に紹介し、有用性について意見を求めた。

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方法 2　パンフレットの工夫点

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既存のパンフレット

作成したパンフレット

情報量が豊富情報量を減らす高齢者でもわかりやすく

治療やケアが 1冊にまとめている

1枚に 1症状、必要な時に必要な情報のみ提供

よく読むとわかりやすい

ぱっと見ても理解しやすく

入院患者向け在宅で家族ができるケアを中心に


症状別パンフレット項目疼痛　　　　　　　　　

呼吸苦嘔気だるい便秘腹部膨満食欲不振不眠

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せん妄口腔内乾燥転倒


結果家族から「わかりやすい」という言葉を頂けた。

患者の症状に合わせて必要な時に必要な情報を渡せた。

地域の介護支援専門員や施設看護師から「自分たちにも使わせてもらいたい」といった意見も得られた。

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考察癌の終末期患者は様々な症状があるが在宅では 24時間医療者が居るわけではないため、家族の動揺や不安は大きい。パンフレットは家族が後から読み返すことができ、安心につながると考えられる。

高齢者でも読みやすく工夫したことで必要な情報のみで理解しやすくなったと考える。

患者の症状に応じたパンフレットを渡すことで個別性のあるケアへつながると思われる。

8ｈ


考察看取り経験の少ない介護支援専門員などもパンフレットを活用してもらうことで症状予測や必要な介護サービスを迅速に提供できるよう、地域へ提供していきたい。

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結語在宅緩和ケアを希望する患者と家族向けパンフレットを作成した。

まだ活用し始めたばかりであり、今後、改良と効果検証が必要と考える。

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参考文献終末期医療に関する意識調査等研究会，平成 26年

3月，人生の最終段階における医療に関する意識調査報告書

緩和ケア普及のための地域プロジェクト： OPTIM study（厚生労働科学研究　がん対策のための戦略研究）　　患者・家族のためのツール高知厚生病院ホスピス，末期がん患者さんのご家族のための在宅療養マニュアル

山形県村山保健所，在宅療養支援のための手引き

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Healthcare

在宅緩和ケアの家族指導用パンフレットの作成