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はじめに
本ドキュメントはBaculaバージョン7.0.5上でBacula-web環境を構築する手順について記載します。
本ドキュメントで解説をしているBaculaの設定ファイルは以下で公開しております。https://github.com/ksawada1979/Bacula7-bacula-web.git
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はじめに
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Baculaドキュメントのご紹介
Baculaの基本、インストールおよび設定
http://www.slideshare.net/kensawada14/140801oscbacula/
Bacula GUI管理ツールのインストールおよび設定
http://www.slideshare.net/kensawada14/141114baculabaculagui/
Ansibleを使ってサーバ100台にBaculaクライアントをインストールhttp://www.slideshare.net/kensawada14/150105-bacula-clientansiblesetting/
Serverspecを使ってサーバ5000台のBaculaクライアントをテスト
http://www.slideshare.net/kensawada14/serverspec5000bacula/
※全てBacula5.0をベースとした資料になります。
はじめに
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Baculaドキュメントのご紹介
CentOS7で統合バックアップBacula7.0を使ってみようhttp://www.slideshare.net/kensawada14/150403-cent-os7bacula7/
※全てBacula7.0.5をベースとした資料になります。
目次
Bacula-webとは?
構築概要
Bacula-web環境準備
Bacula-webインストール
Bacula-web設定
Bacula-webを使ってみよう
ジョブレポート
Poolとボリュームレポート
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・・・・・・・・ 7
・・・・・・・・ 11
・・・・・・・・ 14
・・・・・・・・ 17
・・・・・・・・ 19
・・・・・・・・ 25
・・・・・・・・ 28
・・・・・・・・ 30
Bacula-webとは?
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Bacula-webはBaculaのWebツールです。Baculaのレポート、モニタリングを行うことができます。
具体的に以下のような項目を確認できます。
・ジョブの実行結果
・ボリュームの使用状況
・データベースのステータス
WebツールであるためにGUIツールであるbatよりも軽快に動作し、ブラウザがあれば同じネットワーク内ならどこからでもアクセスできます。
Bacula-webとは?
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Bacula-webでできないこと
・Baculaの設定
・ジョブ実行
・リストア実行
一見機能が少ないようにも思えますが、Baculaの設定完了後は余り設定を変更したりジョブを手動で実行することは少ないと思います。日々の運用ではジョブが正常に実行されていることを確認したい場面が多々あるかと思います。そのような際にBacula-webは有効に使用できます。
Bacula-webとは?
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Baculaのwebツールについて
Bacula-web以外にもBaculaのwebツールは複数あります。
今回はBacula-webを取り上げましたが、それはあくまでも個人的な好みと開発が活発に行われているから選択したにすぎません。
Baculaは基本的にOSSなのでBacula-webのようなwebツールは複数存在します。
よってBacula-webがBaculaのwebツールのスタンダードであるというわけではなくオススメのwebツールの1つということをご理解いただけますと幸いです。
構築概要
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構成図
Baculaサーバ バックアップ対象サーバ
バックアップ取得
IP 192.168.0.70
ホスト名 Bacula7
IP 192.168.0.80
ホスト名 Backup-side
本手順書は上記の構成を想定した手順書になります。本書ではBaculaの設定はすべて完了していることが前提となります。
※本手順書は特に注意書きがない場合は全てBaculaサーバで行う手順となります。
構築概要
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Virtualbox上に以下の2台のサーバが構築済みが前提となります。
対象 バージョン 備考
OS CentOS 7.1.1503 最小限のインストール
DB mariaDB 5.5.41
Bacula 7.0.5
Bacula-web 7.0.3
PHP 5.4.16
対象 バージョン 備考
OS CentOS 7.1.1503 最小限のインストール
Bacula 7.0.5 クライアントのみ
バックアップ対象サーバ
Baculaサーバ
Bacula-web環境準備
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Bacula-webはPHPで動作します。
まず、PHPと関連するパッケージを追加します。
# yum install php php-gd php-gettext php-mysql php-pdo
次にApacheをインストールします。
# yum install httpd
インストール後に自動起動を有効にします。
# systemctl enable httpd
Bacula-web環境準備
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Bacula-webをダウンロードします。以下のサイトよりダウンロードし、Baculaサーバの/tmp配下にコピーします。
http://www.bacula-web.org/download.html
Bacula-webインストール
# cd /var/www/html# mkdir -v bacula-web
# tar -xzvf /tmp/bacula-web-7.0.3.tgz -C /var/www/html/bacula-web
Bacula-web用のディレクトリを作成します。
次に/tmp配下にコピーしたBacula-webファイルを展開します。
# chown -Rv apache: /var/www/html/bacula-web # chmod -Rv ug+w /var/www/html/bacula-web/application/view/cache
次にファイルの権限を変更します。
以上でインストール作業は終了です。
※bacula-webのファイル名はダウンロードしたファイル名に合わせて読み替えて実行してください。上記の例はファイル名が「bacula-web-7.0.3.tgz」の例です。
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Bacula-web設定
# cd /var/www/html/bacula-web/application/config# cp –pi config.php.sample config.php
Bacula-webのコンフィグファイルはサンプルのファイルをコピーして作成します。
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Bacula-web設定
# vi /var/www/html/bacula-web/application/config/config.php
// Translations$config['language'] = ' en_US';
// MySQL bacula catalog// $config[0]['label'] = 'Backup Server';$config[0]['host'] = 'localhost';$config[0]['login'] = 'root';$config[0]['password'] = 'dbpass';$config[0]['db_name'] = 'bacula';$config[0]['db_type'] = 'mysql';$config[0]['db_port'] = '3306';
viで以下のように設定します。
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上記は変更が必要な箇所のみ抜粋して記載しております。「言語の指定」と「データベース接続情報」を設定します。
上記は例となりますので、環境に合わせて変更してください。
Bacula-web設定
# vi /etc/php.ini
<省略>
[Date]; Defines the default timezone used by the date functions; http://php.net/date.timezonedate.timezone = Asia/Tokyo
<省略>
次にPHPのタイムゾーンを設定します。
viで以下のように設定します。
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date.timezoneのコメントアウトを外して「Asia/Tokyo」と設定します。
Bacula-web設定
設定が完了したらブラウザでテストページにアクセスして確認します。
テストページURL
http://<サーバIPアドレス>/bacula-web/test.php
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PostgreSQLがエラーとなっていますが本書のシステムは使用していないため、エラーが表示されても問題ありません。
Bacula-webを使ってみよう
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以下のURLにアクセスしBacula-webを使います。
Bacula-web URLhttp://<サーバIPアドレス>/bacula-web/index.php
上記のようなダッシュボードが表示されます。
Bacula-webを使ってみよう
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ダッシュボードでは以下の情報が確認できます。
・過去24時間/過去1週間/過去1ヶ月のジョブの実行結果グラフ
・ストレージの使用量グラフ
・ストレージの使用ファイル数グラフ
・カタログ(データベース)の使用使用状況
・Poolとボリュームの状況グラフ
・ボリュームの最終利用履歴
・バックアップジョブレポート表示
・クライアントレポート表示